JP2730730B2 - 記録媒体製造方法 - Google Patents

記録媒体製造方法

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JP2730730B2 JP63143640A JP14364088A JP2730730B2 JP 2730730 B2 JP2730730 B2 JP 2730730B2 JP 63143640 A JP63143640 A JP 63143640A JP 14364088 A JP14364088 A JP 14364088A JP 2730730 B2 JP2730730 B2 JP 2730730B2
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、基材上に画像形成素体を有する記録媒体の
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、情報産業の急速な発展に伴って種々の情報処理
システムが開発され、またそれぞれの情報処理システム
に適した記録方法および装置が開発されている。このよ
うな記録方法の一つとして、感熱転写記録方法は使用す
る装置が軽量かつコンパクトで騒音がなく、操作性、保
守性にも優れており、最近広く使用されている。この方
法によれば普通紙を被転写媒体として使用可能である。
しかしながら、従来の感熱転写記録方法にも欠点がな
い訳ではない。
それは、従来の感熱転写記録方法は転写記録性能、即
ち印字品質が表面平滑度により大きく影響され、平滑性
の高い被転写媒体には良好な印字が行なわれるが、平滑
性の低い被転写媒体の場合には著しく印字品質が低下す
ることである。しかし、最も典型的な被転写媒体である
紙を使用する場合にも平滑性の高い紙はむしろ特殊であ
り、通常の紙は繊維の絡み合いにより種々な程度の凹凸
を有する。従って、従来の感熱転写記録方法に依れば、
印字された像のエッジ部がシャープでなかったり、像の
一部が欠けたりして、印字品質を低下させることにな
る。
又、従来の感熱転写記録方法ではインク層の被転写媒
体への転写は、熱ヘッドからの熱のみによって行なわれ
るが、限られた短い時間内に熱ヘッドを所定温度まで冷
却しなければならないこと、又、熱ヘッド面を構成して
いる発熱セグメント間の熱的クロストークを防止しなけ
ればならないこと等のために、論理的にも熱ヘッドから
の供給熱量を大きくすることは困難である。
そのため、従来の感熱転写記録方法では高速記録は難
しかったものである。
また、熱伝導は電気や光などに較べて応答レスポンス
が遅いため、従来の熱ヘッドによる記録において、中間
調の再現が可能にまで熱パルスを制御することは一般に
困難であり、また、従来の感熱転写インク層は、階調性
のある転写機能を備えていないため、中間調記録はでき
なかったものである。
また、従来の感熱転写記録方法では、1回の転写で1
色の画像しか得ることができないため、多色の画像を得
るには、複数回の転写を繰り返して色を重ね合わせるこ
とが必要であった。しかし、色の異なる画像を正確に重
ね合わせることは非常に困難であり、色ずれのない画像
を得ることは難しかった。
特に、1つの画素に注目した場合、1つの画素では色
の重ね合わせは、ほとんど成されておらず、結局従来の
感熱転写記録方法では色のずれた画素の集合体により多
色の画像を形成していた。このため、従来の感熱転写記
録方法では鮮明な多色画像は得られなかった。
また、従来の感熱転写記録方法で多色の画像を得よう
とした場合、複数のサーマルヘッドを設けたり、或は被
転写媒体に停止、逆送等複雑な動きをさせなければなら
ず、装置全体が大きく複雑になったり、記録速度が低下
する等の欠点があった。
また、発色剤と顕色剤とを用いて多色の可視像を形成
するものとして米国特許4,399,209号明細書がある。米
国特許4,399,209号明細書は感光性組成物と発色剤とを
含有したマイクロカプセルを基材上に配列した記録媒体
を用い、記録画像に応じて変換された主に紫外光により
マイクロカプセル内の感光性組成物を硬化させて転写像
を形成し、さらにこの転写像を顕色層を有する被記録媒
体に重ねて、一対の圧力ローラ間のニップに通過させて
マイクロカプセルを破壊しかつ画像を顕色する転写画像
形成システムを開示している。
画像は、発色剤を画像形成シートに造像的に転写し、
そこで発色剤が反応して画像を形成することによって多
色画像を得るものである。
また、米国特許4,416,966号明細書は、顕色剤が感光
マイクロカプセルと同一の支持体表面上に存在するセル
フコンテインド(self−contained)画像形成システム
を開示している。記録画像に応じて変換された主に紫外
光により、露光した後、画像形成シートを圧力ロールに
通過させるときに、マイクロカプセルを破壊し、内相を
造像的に放出する。その際、発色剤は、通常層内に設け
られる顕色剤に移行し、そこで発色剤は反応しかつ色画
像を形成する。
上記2方式のような記録方式はいずれもマイクロカプ
セル内に光開始剤を含有し、光開始剤の感光波長域を異
ならせしめ、それぞれの感光波長域に対応するように変
換された主に紫外光により、マイクロカプセル内の内容
物を硬化させるものである。しかしながらこれらの方式
の共通の問題点は、像形成に用いる手段が、いずれも主
に紫外光すなわち光エネルギーのみをマイクロカプセル
を配列した基材上に照射することで、記録媒体上に転写
像を形成するために、鮮明な記録画像を高速で得るに
は、光に対して高感度の感光材料を用いるか、または、
高いエネルギーの光を照射する必要があった。
しかしながら、光反応のみを利用した高感度の記録媒
体の場合、光未照射時の感度も高く、室温付近での保存
安定性が悪いと云う致命的な欠点があった。
また、高エネルギー光を得るには装置が大型化し、多
色画像を得るための装置としては大型化し、装置コスト
も大となり、実用上望ましくない。また、上記方式は、
光エネルギーのみを用いて像形成するため、プリンター
等のように、外部からの信号に応じて画像を出力する場
合や、カラー複写機のように、カラー原稿からの画像読
み取りをカラーイメージスキャナーでデジタル信号に変
換後、画像情報を記録媒体に付与する場合には、不適当
である。即ち、高エネルギー光を照射する場合には短波
長、主に紫外光を用いる必要があるが、紫外光のデジタ
ル制御可能な光源は、現在得られていない。例えば、デ
ジタル光源を得る方法としては、液晶シャッターアレイ
やLEDアレイなどの光ヘッドが考案されているが、これ
らは小型化に適しているとしても、紫外領域の波長では
液晶分子の劣化が起こり、紫外光は安定的に取り出せな
い。
さらに、顕色方法として、ロイコ染料の発色を利用し
ているために本質的に記録画像の安定性が劣ると云う欠
点も有している。
さらに、露光後の加圧による現像を容易にせしめるた
めに、マイクロカプセルの内容物は常温で液相を有する
感光組成物とする必要があり、保存安定性に乏しく、さ
らに得られた画像も未反応物が破壊されるため残存モノ
マー臭があり、実用的に望ましくない特性を有する。
本出願人は、上記従来の問題点を解決する画像形成方
法と、その画像形成方法に有効に供しうる記録媒体を先
に特許出願した。(特願昭62−174195号) それは、高品位の転写像を形成でき、高速記録が可能
で、中間調記録が可能で、多色の転写画像を得る場合に
も被転写媒体に複雑な動きをさせることなく、鮮明な、
色ずれのない多色画像が得られる画像形成方法に有効に
供しうる記録媒体である。
この発明における記録媒体とは、光を含む複数種のエ
ネルギーを、それらのうち少なくとも一種のエネルギー
を画像記録情報に対応させて同時に付与することによ
り、その転写特性が変化する画像形成素体を支持体上に
有する記録媒体であって、画像形成素体が少なくとも a)着色剤と、 b)光重合開始剤と、 c)不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマー及び
ポリマーからなる群より選択された1種以上とを含む、
光エネルギーおよび熱エネルギーの付与によって感応す
る感応成分を含むことを特徴とする記録媒体である。
該記録媒体の画像形成素体に含まれる感応成分は、光
及び熱エネルギーの付与により、その転写特性が変化す
るものであり、これらエネルギーを記録情報に対応させ
て同時に付与することにより、転写特性の異なる部分か
らなる転写像を形成し得るものである。
該記録媒体を用いた記録は、まず転写層に光及び熱エ
ネルギーの2種のエネルギーの少なくとも一方を、記録
情報に対応させて付与し、転写特性の異なる部分を形成
させて該物性の差からなる転写像を形成させ、この物性
差を利用して、該転写像を被記録材に転写して行われ
る。
この転写特性とは、使用する記録媒体の種類により任
意に定められるものであり、例えば、転写像を熱溶融状
態にして転写する画像形成素体の場合には、溶融温度、
軟化温度または、ガラス転移点などであり、また、転写
像を粘着状態または、被転写媒体への浸透性状態にして
転写する画像形成素体の場合には、同一温度における粘
度である。
第3図は、該記録媒体の1例であり、基材2上に画像
形成素体1が結着材3により結着されている。画像形成
素体1は芯材1aが壁材1bで被覆されたマイクロカプセル
状をしている。
この画像形成素体1が被記録媒体に転写後、熱あるい
は圧力等のエネルギーにより壁材1bが破壊されることに
よって被記録体に記録画像が形成される。
該記録媒体において、壁材1bが破壊されたときに、芯
材1aが結着材3に邪魔されることなく十分に吐出するに
は、各画像形成素体1の周囲は結着材3により完全に被
覆されておらず、各画像形成素体1の1部は結着材より
露出していることが望ましい。また転写が十分に行われ
て、濃度が高く色が忠実に再現された記録画像を得るに
は、画像形成素体1が基材2上に均一かつ一層に密な状
態で結着していることがさらに望ましい。
該記録媒体を製造するに際し、画像形成素体は通常例
えば、第4図に例示の如くにして基材上に結着される。
即ち、画像形成素体積層液(通常、揮発性溶剤と結着
材からなる)4に所望量の画像形成素体1を分散して得
られる画像形成素体混合液を、基材2上に所望の厚さに
塗布した後、積層液2中の揮発性溶剤を発揮させるとと
もに結着材4を乾燥させて硬化させることにより、基材
2上に画像形成素体を結着させる。
しかしながら、このような画像形成素体を分散したカ
プセル混合液を用いる方法では、液中の画像形成素体の
動きを制御することは困難であり、該液塗布時の厚みを
厳密に管理したにしても、基材上に画像形成素体を均
一、かつ単層に積層することは容易でなかった。
また、画像形成素体表面の一部を結着材より露出させ
ることは困難であった。
そこで、本出願人は画像形成素体が結着材に被覆され
ることはなく、画像形成素体を均一単層に基材上に結着
させる方法を提案してきた(特願昭61−224803,61−224
804,61−224806)。
この方法によれば、記録媒体は次のようにして製造さ
れる。
まず基材2の上に結着材3の層を形成する。次にこの
層の上に過剰の画像形成素体1をふりかける。この時画
像形成素体1は、第5図(a)に示すように基材2上に
多層に配置される。そして基材2上の画像形成素体1の
うち結着材3に十分に接触していないものを除去する
と、第5図(b)に示すように基材2上の画像形成素体
1が一層となった記録媒体が得られる。
結着材3の上に画像形成素体1を配置させる方法とし
ては、単に振りかける方法だけでなく、別途用意した支
持体上に結着材3を配置したものと重ね合わせたり、予
め画像形成素体1の入った容器上に結着材3の塗布され
た基材を接着搬送させる等の方法も提案されている。
また結着材3の塗布された基材2上の画像形成素体1
のうち、結着材3に十分に接触していないものを除去す
る方法としては重力によって落下させることによるもの
の外に、画像形成素体1を付着部材に付着させて除去す
る方法、気体流を当てて除去する方法等が提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、画像の品質は未だ十分とはいえずより
一層の改善が望まれている。
本発明の目的は、上記従来例をさらに発展させ、複数
の画像形成素体が基材上に均一単層で密に配置された記
録媒体を製造することが可能であり、そしてこれを速い
速度で歩留まりよく行うことができる記録媒体の製造方
法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、帯電した画像形成素体から成る層の中に画
像形成素体分配手段の少なくとも一部を配置することに
より、画像形成素体を画像形成素体分配手段上に付着さ
せる第1の工程と、該付着した画像形成素体を、基材上
に形成された結着層に加圧しながら接触させて結着させ
る第2の工程とを有する記録媒体の製造方法である。
ここで、画像形成素体分配手段の表面上に画像形成素
体を付着させて積層する際に、画像形成素体を流動させ
ることによってより均一に密な状態で画像形成素体を画
像形成素体分配手段上に積層することができる。画像形
成素体を流動させる手段としては多孔質板等の減圧部材
または整流部材を通過した気体流を用いる方法、圧電素
子等により画像形成素体に振動を加える方法などがあ
る。こうした方法を用いれば、静電塗装用ガン等を用い
て積層するのに比べて、より高い利用率で画像形成素体
を積層することができる。
該画像形成素体分配手段上に積層された該画像形成素
体を基材上に積層された結着層と接触させる際に、両者
間に速度差を設けて移動させながら行なうことにより、
より密な状態で該画像形成素体を該基材に結着させるこ
とができる。
〔実施例〕
次に上記方法を適用した本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明を実施するのに好適な装置の一例の
模式的断面図である。ここでは、画像形成素体分配手段
として転写シリンダー19を用いている。
第1図において5が基材2の送出しを行なう基材ロー
ルである本例では、諸工程を基材自体の連続移動により
実施し得るようにするため、基材2を連続シート上のも
のとした。基材2には厚さ6μmのPET(ポリエチレン
テレフタレート)フィルムを用いた。
6は結着材3を保持するとともに基材2上に結着材3
を塗布するための結着材塗布容器であり、結着材塗布容
器6により結着材3を基材2に連続塗布することが可能
である。7は基材2上に塗布した結着材3の表面をなら
し、基材2上の結着材3を所望の厚みを有する結着層8
とするために設けられたブレードである。
結着材3には、重合度約1400、鹸化度約95モル%のPV
A(ポリビニルアルコール)の5wt%水溶液を用い、PET
へのぬれを良くするために非イオン系界面活性剤:ヤシ
油脂肪酸ジエタノールアミドを上記5wt%のPVA水溶液の
重量に対して0.15%添加して使用した。
9は結着材3を有する基材2の走向方向を変換するた
めに設けられた中間ロールである。
10は結着層8を加熱乾燥させることにより結着材中の
揮発性溶剤を取り除くために設けられた乾燥器である。
12は高圧気体を供給するために設けられた圧力タンク
である。圧力タンク12から供給される高圧気体は圧力調
整弁13によって適切な圧力に減圧されて、気体室14へ送
られる。
15は気体室14の気体を更に減圧または整流して通過さ
せ、画像形成素体1を流動させるために設けられた多孔
質板である。多孔質板15はしゃへい板16とともに画像形
成素体1を保持する役目をも果たしている。多孔質板15
は井上エムテーピー(株)製のP・EライトLS−3を使
用した。
17は画像形成素体1を電極18を通して帯電させるため
の高電圧を発生するゼネレータである。電極18は多孔質
板15上の画像形成素体1を均一に帯電させ、また気体室
14から送られてくる気体を通過させるために網目状構造
とした。転写シリンダー19は接地されており、電極18に
より帯電し、また多孔質板15を通過した気体流により流
動した画像形成素体1は静電気力によって転写シリンダ
ー19表面に平準化された多層として分布する。
20は結着層8を有する基材2を搬送し、また転写シリ
ンダー19上の画像形成素体1を結着層8に接触させ、基
材2と結着させるために設けられた回転ドラムである。
回転ドラム20と転写シリンダー19の間には4kg/cm2程度
の圧力が加えられている。また回転ドラム20内部の加熱
ヒータ21によってドラム20表面は約80℃に保持されてい
るため、ドラム20上の結着層8は軟化し、画像形成素子
1がより結着しやすい状態になっている。結着層8が常
温でタック性を有する結着材である場合には、加熱ヒー
タ21は必ずしも必要ではない。
なお基材2との結着に関与しなかった画像形成素体1
は22のブレードによって取り除かれ回収器23によって回
収される。また、基材2上の結着層8に十分接触してい
ない画像形成素体1は回収器24によって回収される。
25は回転ドラム20から搬送された基材2を加圧および
加熱することにより、画像形成素体1を基材2上に平滑
かつ均一に配置させるために設けられた熱圧ローラであ
り、約80℃,2kg/cm2に設定した。結着層8は常温に房っ
た際には固化し、画像形成素体1を強固に固定する。
26は画像形成素体1を基材2に決着させることによっ
て製造さた記録媒体を回収する記録媒体回収ロールであ
る。
次に上記の如き装置を用いて行なった記録媒体製造の
一例について述べる。
まず画像形成素体1をマイクロカプセル状に製造し
た。
即ち、第1表および第2表に示すコア材成分それぞれ
10gを、先ず塩化メチレン20重量部に混合したものを、
カチオン又はノニオン等HLB値の少なくとも10以上の界
面活性剤とゼラチン1gを溶解した水200mlに混合し、60
℃加温下ホモミキサーによって8000〜10000rpmで撹拌し
て乳化し、平均粒径26μmの油滴を得た。
更に60℃下で撹拌を30分間続け塩化メチレンを留去す
る事により平均粒径を約10μmにした。これにアラビア
ゴム1gを溶かした水20mlを加え、ゆっくり冷却しながら
NH4OH(アンモニア)水を添加しpH11以上にすることに
よってマイクロカプセルスラリーを得、グルタルアルデ
ヒド20%水溶液1.0mlをゆっくり加えて、ゼラチンとア
ラビアゴムよりなるカプセル壁を硬化した。
その後ヌッチェ濾過器で固液分離し、真空乾燥器で35
℃、10時間乾燥してマイクロカプセル状の2種類の画像
形成素体を得た。この画像形成素体は、第1表および第
2表のコア材が壁材で被覆されたマイクロカプセルであ
り、粒径は7〜15μm、数平均粒径が10μmであった。
製造した画像形成素体を多孔質板15上に置いて、記録
媒体の製造を行なった。
基材2を基材ロール5から矢印の方向に搬送し、塗布
容器6,ブレード7を用いて基材2に結着材3を塗布し
た。これによって基材2上に形成された結着層8の厚み
を測定したところ約1μmであった。
結着層8を積層された基材2は中間ロール9により方
向を変換した後、乾燥器によって乾燥し、回転ドラム20
へ搬送した。
圧力タンク12から供給する気体として空気を使用し、
その圧力は圧力調節弁13を用いてゲージ圧で0.2kg/cm2
とした。電極18の電圧はゼネレータ17によって50KVに設
定して画像形成素体1を帯電させた。帯電し、また多孔
質板を通過した気体流により流動した画像形成素体1は
転写シリンダー19の表面上に多層となって付着した。
転写シリンダー19上の画像形成素体1は転写シリンダ
ー19の回転に伴い、回転ドラム20上の結着層8に接触し
結着した。ここで回転ドラム20上の基材2の速度に対
し、転写シリンダー表面速度が200%の大きさとなるよ
うに両者を回転させた。
回転ドラム20から搬送された基材2は熱圧ローラ25を
通って記録媒体回収ロール26に回収した。
製造した記録媒体を顕微鏡にて観察したところ、画像
形成素体1は基材2上にその上面が結着材に覆われるこ
となく、均一,単層で密に配置されていた。
なお、画像形成素体1は第3図に示すようなマイクロ
カプセル状のものに限らず、壁材1bがなく単に着色材、
その他の材料をかためて得られる粒子状のものであって
もよい。
また、基材2としては、PETフィルム,ポリアミドフ
ィルム,ポリイミドフィルム,コンデンサー紙等を用い
てもよい。
また結着材3としては、エポキシ系接着材,ポリビニ
ルアルコール,ポリビニルピロリドン,ポリアクリルア
ミド,ウレタンアクリル系接着材等を使用することも可
能であり、基材2上に結着層8を設ける方法としては、
結着材3をスプレーで吹きつけたり、グラビア印刷等の
方法を用いることもできる。
また、画像形成素体1を流動させるのにここでは多孔
質板を通過した気体流を利用したが、画像形成素体を気
体流に混合して容器に噴入してやってもよいし、圧電素
子等を用いて画像形成素体に振動を加えることによって
もよい。
なお圧力タンク12から供給する気体としては空気の他
にN2等の活性の低い気体を用いてもよい。多孔質板15と
しては軟質ウレタンフォーム,ゴムスポンジ等を用いる
こともできる。
また、第2図に示されるように画像形成素体1に酸化
鉄などの磁性体を含有させ、回転ドラム内のマグネット
27により画像形成素体1を結着層の表面に吸着させるこ
ともできる。また、コロナ帯電器等により結着層8を画
像形成素体1と逆の電荷に帯電させても結着層8に画像
形成素体1を強力に吸着できる。
また、結着層8に十分に接触していない画像形成素体
1を除去する手段として、画像形成素体1に気体流を吹
きつける方法、基材2に振動を加える方法、付着部材に
付着させて除去する方法等を用いてもよい。
また、画像形成素体1を積層された基材2を熱圧ロー
ラ25a,25bの間を通すかわりに、圧力のみあるいは熱の
みを加えてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によればカプセル間のすき間に他のカプセルを
押込む効果が期待できる(第7図)ため複数の画像形成
素体が基材上に密な状態で均一単層に配置された記録媒
体を製造することができる。画像形成素体が基材に対し
て占める面積の割合(塗工率)のついて、従来の画像形
成素体を基材にふりかける方法と比較してみたところ、
本発明の方法では20%程度向上していた。また従来の方
法で製造された記録媒体では塗工率のばらつきが多かっ
たが、本発明の方法によれば記録媒体の製造を歩留まり
よくしかも速い速度で行なうことができる。
本発明の方法の他の特筆すべき重要な効果は、転写シ
リンダーなどの分配手段への画像形成素体の積層に静電
気力を応用した場合には、画像形成素体に粒径分布があ
ると、粒径が小さい素体ほど帯電能は大きいが質量が小
さいため電気力線上に招集されやすい。したがって、第
6図に示されるように、粒径が小さい画像形成素体は転
写シリンダーの表面上か、その近接部分に積層され、一
方粒径が大きい画像形成素体は上層部分に位置するよう
になる。この結果、結着層を有する基材に結着される画
像形成素体は内容物含有量が大きく粒径分布が小さいも
のとなり、基材上に画像形成素体を設けて形成された記
録媒体の品質が格段に向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の一実施例の全体模式説
明図、 第3図は記録媒体の構成説明図、 第4図は従来の一記録媒体製造方法の説明図、 第5図は従来の記録媒体製造方法(特願昭61−224803
他)における記録媒体の構成の説明図、 第6図、第7図は転写シリンダー上に形成された画像形
成素体の説明図である。 1:画像形成素体、1a:芯材 1b:壁材、2:基材 3:結着材、4:画像形成素体積層液 5:基材ロール、6:塗布容器 7:ブレード、8:結着層 9:中間ロール、10:乾燥器 12:圧力タンク、13:圧力調整弁 14:気体室、15:多孔質板 16:遮閉板、17:ゼネレータ 19:転写シリンダー 20:回転ドラム、21:加熱ヒータ 24:回収器、25a,25b:熱圧ロール 26:記録媒体回収ロール 27:マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹之内 雅典 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−991(JP,A) 特開 昭61−181682(JP,A) 特開 昭63−74047(JP,A) 特開 昭58−181676(JP,A) 特開 昭63−81081(JP,A) 特開 昭64−22555(JP,A) 特開 昭60−85992(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に画像形成素体が結着した記録媒体
    の製造方法であって、画像形成素体分配手段上に、静電
    気力によって画像形成素体を付着させる第1の工程と、
    該付着した画像形成素体を、基材上に形成された結着層
    に加圧しながら接触させて結着させる第2の工程とを有
    することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】該第1の工程において、画像形成素体を帯
    電させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】該第1の工程において、画像形成素体分配
    手段の少くとも1部を、画像形成素体から成る層の中に
    配置することを特徴とする請求項1または2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】該画像形成素体から成る層が、気体流によ
    って流動した画像形成素体から成ることを特徴とする請
    求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】該画像形成素体から成る層が、振動によっ
    て流動した画像形成素体から成ることを特徴とする請求
    項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】該第2の工程において、画像形成素体が積
    層した画像形成素体分配手段と、結着層との間に、相対
    速度をつけて接触を行なうことを特徴とする請求項1か
    ら5までのいずれか1項に記載の方法。
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