JPH02126408A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH02126408A
JPH02126408A JP23157389A JP23157389A JPH02126408A JP H02126408 A JPH02126408 A JP H02126408A JP 23157389 A JP23157389 A JP 23157389A JP 23157389 A JP23157389 A JP 23157389A JP H02126408 A JPH02126408 A JP H02126408A
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ferrite
magnetic head
gap
glass
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英夫 藤原
Sanehiro Kudo
工藤 実弘
Teizo Tamura
田村 禎三
Nobuyuki Sugishita
杉下 信行
Yoshihiro Shiroishi
芳博 城石
Takeshi Kimura
剛 木村
Kiminari Shinagawa
品川 公成
Takayuki Kumasaka
登行 熊坂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録装置用磁気ヘッド(以後、磁気ヘッド
と記す)に関し、さらに詳細には磁気記録媒体対向面に
おいて2個の高透磁率磁性体が作動ギャップを介して対
峙し、少なくともその一方が単結晶フェライトからなる
磁気コアを有する磁気ヘッドに関する。
〔従来の技術〕
磁気記録技術の高度化、とくに磁気記録の高密度化に対
する要請は今日きわ誓で強いものがある。
この要請に応じるためには、磁気記録媒体の高保磁力化
、高磁束密度化、低雑音化とともに、磁気ヘッドの記録
特性、再生感度の大幅な改良が大きな課題となっている
本発明は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結
果到達したものであり、従来の同種磁気ヘッドに比し、
格段と記録再生特性にすぐれた磁気ヘッドを提供するも
のである。
現在、多く使用されている磁気ヘッドは、たとえば、第
1図に示すごとく、高透磁率磁性材料よりなるブロック
11および11′を、コイル捲装用窓10が構成される
ように作動ギャップ12を介して接合してなる磁気コア
に、コイル13゜13′を捲装して構成されている。と
くに上記磁気コアを形成する高透磁率磁性材料として、
単結晶フェライトを用いると、高周波特性にすぐれ。
かつ、耐摩耗性にすぐれた磁気ヘッドが得られることは
、一般によく知られている。上記した単結晶フェライト
としては、通常、立方晶系のM n −Znフェライト
が用いられ、これは、その構成元素組成により、(10
0>軸方向または(111)軸方向が磁化容易軸である
磁気異方性を示す。
ところで、上記した結晶軸方向を、磁気ヘッドの磁気コ
アの中でどのように配置すべきかについては未検討の部
分が多く、未だ確たる指導理念が存在しない。
磁気ヘッドの性能が磁気コア内部の磁気抵抗分布の仕方
に依存することは当然である。しかしながら、フェライ
トの面加工、とくに磁気ヘッドの特性を強く支配する作
動ギャップ近傍の加工による磁気特性の変化の状況等に
関する詳細な情報を得ることは困難であり、如何なる加
工条件のもとで、結晶方位を如何に配置すれば如何なる
磁気抵抗分布が実現するかを予測することが極めて困難
である。さらに、それが予測可能であるとしても、特に
、作動ギャップ部で磁気異方性軸をどのように配置すれ
ば記録・再生特性が最も良好になるかを算定することは
、現在の高性能コンピュータを用いても、なお、極めて
困難である。磁気コアにおける結晶軸の望ましい配置が
どのようなものか極めて不明確であることの主たる原因
は、この点に存在するものと言える。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、磁気コアを構成するフェライトの磁気
異方性を巧みに利用することにより、磁気記録再生特性
の特にすぐれた磁気ヘッドを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明による磁気へラドは、
作動ギャップを介して相対峙する2個の高透磁率磁性体
を有し、°該高透磁率磁性体は該作動ギャップ近傍でそ
の幅を狭めるごとく切欠部を有し、該高透磁率磁性体の
少なくとも一方が単結晶M n −Z nフェライトか
らなり、ナΦ→尋4→少 なくとも1個の該単結晶M n −Z nフェライトの
(110)面を主磁路形成面とほぼ平行にするとともに
該(110)面内に存在する(100>方向と該作動ギ
ャップの形成面となす角0(θは。
該作動ギャップ形成面上で記録媒体対向面へ向かうベク
トルを仮定し、該ベクトルの終端が該ベクトルの始端を
中心として、該ギャップ形成面から該高透磁率磁性体内
部に向かって該主磁路形成面上で回転するとき、該ベク
トルの掃く回転角を正ととる)が、5″〜40”もしく
は80°〜120°になるように構成され、且つ該単結
晶Mn−Znフェライトに引張応力を印加するため少な
くとも該作動ギャップの側面近傍の該切欠き部の高透磁
率磁性体面に、ガラス固着温度から室温まで温度を下げ
る場合の収縮率が該フェライトより低いガラスを溶融付
着せしめてなるものである。
前記単結晶Mn−Znフェライトは一2×10’〜l 
x 10’erg/ccの結晶磁気異方性定数を有する
ものであり、さらに望ましくは−1.5X 10’〜8
 X I Q3erg/ccの結晶磁気異方性定数を有
するものである。本発明による磁気ヘッドは、少なくと
も作動ギャップ部近傍のフェライト面(61気記録媒体
対向面および作動ギャップ作成面を除く)に上記収縮率
がフェライトより低いガラスを溶融付着させることによ
り、作動ギャップ近傍のフェライト内に引張応力を発生
せしめ、この引張応力の存在によりフェライト内 この制御された磁気異方性を利用して記録再生特性を高
めるものである。しかし、フェライトの結晶磁気異方性
定数が上記範囲外であると、引張応力が存在しても望ま
しい磁気異方性を得ることができず、本発明の効果を期
待できない。
なお、フェライト面に張力を加えることによってその面
内に一軸磁気異方性を誘起するには、その面を(110
)面に平行なものとしなければならない。圧縮応力を加
える場合には他の面でも一軸異方性が誘起されるが、こ
の応力が溶融付着されたガラスによって加えられる場合
はガラスに弓張応力が作用することになりガラスの割れ
を生じ易く実用的でない、また、ガラスを溶融付着する
フェライト面は主としてほぼ主磁路形成面であるから、
結局、フェライト面に張力を加えることによりその面内
に一軸磁気異方性を誘起するには主磁路形成面を(11
0)面とばば平行にすることが必要である0本発明の磁
気ヘッドにおいて単結晶M n −Z nフェライトの
(110)面を主磁路形成面とほぼ平行にするのは、上
記の理由による。
また、上記の作動ギャップ側面近傍とは、主としてほぼ
主磁路形成面と平行な側面であって、磁気記録媒体対向
面と作動ギャップ形成面との交線と該側面の交点を中心
としてほぼ半径dの領域乃至はぼ半径10dの領域を指
すものとする。但しdは作動ギャップ形成面の深さであ
って、第3図に示しである。作動ギャップ形成面からこ
の程度の範囲にある側面にガラスを溶融付着すれば、磁
気ヘッドの性能が十分向上するようにフェライトの磁気
異方性を制御することができる。また、この作動ギャッ
プ側面近傍は磁気ヘッドにおける周知の磁気コア切欠部
側面に対応するものである。
本発明による磁気ヘッドは、作動ギャップを介して相対
峙する2個の高透磁率磁性体を有するものであり、その
少なくとも1個は単結晶M n −Znフェライトから
なるものであるが、前述のように単結晶M n −Z 
nフェライトは磁気コア材料としですぐれたものである
から、通常は2個の高透磁率磁性体のいずれもが単結晶
M n −Z nフェライトからなることが、より望ま
しい。同様に、本発明による磁気ヘッドは、前記単結晶
M n −Znフェライトの少なくとも1個が前記結晶
方位の条件を満足していなければならないが、2個の単
結晶Mn−Znnフェライトのいずれもがかがる結晶方
位条件を満足すればより好ましいことになる。
作動ギャップ側面近傍に溶融付着するガラスは通常、周
知のように、この部分に設けられた磁気コアの切欠部に
充填される。なお、本来、この切欠部はトラック幅を小
ならしめる目的で設けられたものである。
前記角0が5″〜40°もしくは80@〜120″′の
範囲にあると、本発明による磁気ヘッドの記録再生特性
は従来よりもすぐれたものとなるが、前記角θが107
〜356もしくは85゜〜115°であればさらにすぐ
れた記録再生特性が得られ、前記角Oが約25°もしく
は約100°の場合にもっとも良好な結果が得られる。
角Oが5″′〜40°もしくは80’〜120°の範囲
外にある場合は、従来と同等またはそれ以下の記録再生
特性しか得られない。
前記ガラスの収縮率が使用する単結晶Mn−Znフェラ
イトより低ければ従来よりすぐれた記録再生特性を期待
できるが、ガラスの収縮率が該フェライトと同等まるい
はそれ以上になればこれを期待できなくなる。なお、前
記ガラスの収縮率と前記フェライトの収縮率との差が1
.3X債 1o−6以上であると作動ギヤツブ近薔にクラックの生
じる場合があり、磁気ヘッド製造における歩留りの低下
が予想される。したがって、ガラスの収縮率はフェライ
トの収縮率より低く、且つ両者の差は1.3X10−’
未満であることがより好ましい。また、前記ガラスは収
縮率が所定の範囲内にあり且つ周知のその他の設計条件
を満足する限り、如何なる組成のものでもよい。
本発明は前記従来技術の状況に鑑み、各種組成の単結晶
M n −Z nフェライトを用い且つ各種結晶軸配向
を有する磁気ヘッドを多数試作し、該試作磁気ヘッドの
記録再生特性と作動ギャップ近傍におけるフェライトの
結晶軸配列状況との関係を検討した結果得られた、本発
明の発明者等による新規なる発見に基づいて構成された
ものであり。
特に磁気コアの作動ギャップ部近傍のフェライト内に引
張応力が働くようにして1作動ギャップ部近傍における
磁気異方性の磁化容易軸の分布を単純化するとともに、
作動ギャップの両側における該磁化容易軸の配向角を最
適化することにより記録再生特性のとくにすぐれた磁気
ヘッドを提供しようとするものである。
磁気ヘッドの性能が、とくに、作動ギ・ヤップ部近傍の
磁気特性に強く支配されることは既に述べた通りである
0例えば、最近の家庭用ビデオテープレコーダにおける
磁気ヘッドにおける如く、トラック幅を極端に狭くし且
つ機械的強度を保持するとともに、磁気コアの全磁気抵
抗を小ならしめるために作動ギャップ近傍以外はコア幅
を可能な限り厚くした形を有する第2図に示す如き磁気
へラドにおいては、磁気ヘッドの性能が作動ギャップ部
近傍の磁気特性に強く支配される傾向はますます強くな
る。したがって、該作動ギャップ部近傍における磁化容
易軸の方向、したがって単結晶フェライトの結晶軸の配
向状況によって磁気ヘットの特性は大きく変化する筈で
ある。なお、第2図において20はコイル捲装用窓、2
1および21′はフェライトブロック、22は作動ギャ
ップ、23および23′はコイル、24は充填ガラスで
ある。
ところで、通常、磁気ヘッドに用いられている単結晶M
n−Znフェライトは、平均磁歪定数が小さいとは言え
、λ、。。およびλillで表わされる(100>方向
および(111)方向の磁歪係数は、正負は異なるが、
いずれも3〜l0XIO−’のオーダである。通常の加
工法、すなわち、外周スライサ、ダイサ、ワイヤソー等
によって加工したフェライト面には、数百nm−数μm
の深さの加工変質層が形成され、これによって、フェラ
イト内部には、引張応力が発生することが知られている
。ただし、真にどの程度の応力が発生するかに関する詳
細なデータは得られていない。さらに、磁気ヘッドの記
録媒体対向面は、通常、研摩テープまたはラップによっ
て研摩され、かつまた、上記記録媒体対向面は、磁気テ
ープ装置においては勿論のこと、磁気ヘッド浮上型磁気
ディスク装置においても、記録媒体との接触をまぬかれ
ず、これらによる加工効果も無視できない。したがって
、用いるフェライトの結晶磁気異方性の大きさにも依存
するが、通常、単結晶M n −Z nフェライ1−で
構成された磁気ヘッドの作動状態における上記作動ギャ
ップ部近傍の磁気異方性軸の分布が、真に如何なる状態
にあるかは憶測の域を越えるものである。
実際、上記加工法により、(110)面を広い面とする
単結晶M n −Z nフェライト(Fe、03;54
モル%、 M鷲0 ; 27モV%、ZnO;19モル
%なる組成で、1.17X10−sdeg−’の膨張係
数を有する)円板を作製し、その面内における透磁率を
測定した結果、         ゛゛      該
透磁率は180°対称性の著るしい異方性を示し、さら
に該透磁率最大の方向は測定周波数によって変化するこ
とが分った。
すなわち、低周波側では、上記(110)面内における
<110>方向で透磁率が最大、これと垂直な方向、す
なわち(100>方向で最小とな気異方性定数に1は正
で2〜4 X 103erg/cc程度であり、加工効
果がなければ、上記<110>方向と垂直の(100>
方向が磁化容易軸となっているべきものである。また、
上記フェライ1−円板で観測された透磁率の最大、最小
の比は、たとえば3〜5 M Hzの周波数領域で2〜
5の値を示し、かくのごとき素材を用いて、上記したご
とき加工法により第2図に示すごとき磁気ヘッドを作製
すれば、当然、作動ギャップ部における結晶軸の方向の
配向の仕方によって、その記録再生特性は著しく変化す
るはずである。かくのごとき知見に基づき、上記単結晶
M n −Z nフェライトと同組成の単結晶フェライ
トブロックを用い、第3図ならびに第1表に示すごとき
磁気コアを作製し、これにコイルを捲装してなる磁気ヘ
ッドの記録再生特性を測定した。すなわち第1表に示す
ごとき諸元を有する磁気コアの主磁路形成面32,32
’を<110)面となし、該主磁路形成面内に含まれる
(100>方向と、作動ギャップ形成面33とのなす角
Oを種々に変化させた磁気コアを用いた磁気ヘッドの記
録再生特性を比較評価した。
第  1  表 第3図において、34は充填ガラス、36゜36′はフ
ェライトブロック、35はコイル捲装用窓である。なお
、これら磁気ヘッドの製造に当っては、作動ギャップ部
を保護する目的で該作動ギャップの両側にガラス34を
埋込んだが、この充填ガラス34は前記組成の単結晶M
n−Znフェライトと同程度の収縮率を有する約1.0
5x10−’deg−”の熱膨張係数を有するガラスと
し、フェライトと充填ガラスの収縮率の差による応力が
フェライト内部に発生しないようにした。充填ガラス3
4の調合法は後述の実施例で説明する。
このようにして製造された磁気ヘッドの記録再生特性の
評価結果を第4図に示す、第4図は主磁路形成面32,
32’ と平行に存在する(110)面内に存在する<
100>方向と作動ギャップ形成面33とのなす角すな
わち第3図における0(度)と磁気ヘッドのヘッド出力
(相対出力を示し任意単位である)との関係を示すグラ
フである。
この場合の測定は、記録波長1.4μm、周波数4MH
zで行なわれた。
第4図から明らかなように、θが60’付近で若干特性
が低下するが、その以外のθではヘッド出力はあまり0
に依存しない。このことは、何らかの理由で、作動ギャ
ップ部近傍のフェライトの持つべき磁気異方性が平均化
されていることを意味する。
上記試作ヘッドの製造プロセスは、結晶方位のとり方を
除いては、一般に通常に行なわれているプロセスによっ
たものであり、フェライトと同程度の収縮率の充填ガラ
ス34を用いることも極めて常識的なものである。した
がって、従来技術によって製造された単結晶フェライト
磁気ヘッドにおいては、単結晶フェライトのもつべき磁
気異方性が十分に利用されていないことになる。
本発明の発明者等は、かくて、作動ギャップ近傍にわざ
わざ内部応力を発生させることにより、該作動ギャップ
近傍における磁気異方性が明確に現れるようにし、さら
に該磁気異方性の軸の配向の仕方を最適化することによ
り磁気異方性の効果を十分に利用して磁気ヘッドの記録
再生特性を向上させるという基本思想を得るに到ったの
である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
上記基本基想に基づき、充填ガラス34を種々の熱膨張
係数を有するものとする(すなわち種々の収縮率を有す
るものとする)こと以外は前記試作ヘッドと同じ磁気ヘ
ッドを作り、主磁路形成面32.32’ と平行に存在
する(110)面内に存在する<100>方向と作動ギ
ャップ形成面33とのなす角すなわち第3図における0
と該磁気ヘッドの記録再生出力との関係を求めた。用い
た充填ガラスの熱膨張係数α(常旦から350℃までの
平均)は74X10−’deg−’ (−1.3X10
−’)、80X10−’deg−” (−1.OXl 
0−@) 、 87 X 10−’deg−” (−0
,7X10−@)、96X10−’deg−” (−0
,4X10−G)p 101 X 10−’ deg−
” (0−2×10−’)、1O5X10−’deg−
1(0)であり、固着温度はいずれも約450℃である
。括弧内は充填ガラスの収縮率から前記フェライトの収
縮率を差引いた値βである。
充填ガラス34は、ZnO;27%、Na、○;8%、
BaO;8%、Sin、;16%。
AQ、O,;4%、B20.;37%なる組成を有し且
つαが74X10−’deg−1βが−1.3×10−
6のガラスと、Zn○;29%、Na、013%、K、
O;S%、BaO:14%、Cab:4%、SrO;4
%、SiO2;9%、B、O,;23%、TiO,;5
%、Li、Oならびに不純物;1%なる組成を有し且つ
αが107XIO−7d e g −’  βが0.l
X10−@のガラスとを前記のαおよびβの値になるよ
うな割合で混合したものである。なお前記ガラス組成は
重量%で示したものである。
測定結果を第5図および第6図に示す。第5図はヘッド
出力(相対出力を示し任意単位である)と0(度)との
関係を示したグラフであり、51はαが87 X 10
−’deg−’ (βが−0,7×10−’)のガラス
を使用した場合、52はαが105 X 10−’de
g−’ (βがO)のガラスを使用した場合の曲線であ
る。第6図は0が25@の場合のヘッド出力(相対出力
を示し、任意単位である)とαおよびβとの関係を示す
グラフである。
第5図、第6図に示した記録再生特性は、記録波長1.
4μm5周波数4 M I−1zに対するものである。
本実施例におけるαの選択は、充填ガラス溶着時の温度
変化にともなって生じる2作動ギャップ部側面近傍と充
填ガラスとの界面における応力が、フェライトコア側に
対して引張りとなるごとくして、該側面近傍のフェライ
トの加工変質層による応力をさらに助長することにより
、作動ギヤツブ部側面近傍内における磁気異方性を強調
するように行なった。
本実施例による磁気ヘッドの記録再生特性の0依存性は
、予期に反し、極めて明確な4回対称性を示す。また、
さらに重要なのは、このように作動ギャップ部近傍の磁
気異方性を強調し、且つOを適当な範囲とすることによ
って、従来技術では得ることのできなかった極めて良好
な特性の磁気ヘッドが得られるということである。第5
図に示した記録再生特性は、記録波長1.4μm、周波
数4MHzに対するものであるが、このようなθ依存性
は記録波長範囲1〜20μm1周波数範囲0.3〜6M
Hzにおいても認められ、ヘッド出力の最高値と最低値
との比が多少変化する以外は第5図とほぼ同様のものと
なる。また、保磁力が300〜17000eの各種記録
媒体を用いた場合、いずれも同様の特性が得られた。
第5図から明らかなように、Oが5°〜40’もしくは
80″〜120°である場合に良好な記録再生特性が得
られるが、さらに好ましいθが約10°〜35°もしく
は85°〜115’であり、0が約25″もしくは10
0°の場合にもっとも良好な結果が得られる。なお、上
記のもっとも良好な結果が得られるOが25°付近の磁
気ヘッドおよび0が100″近付の磁気ヘッドは、Qの
値に関しては対称的なものとなる。すなわち、1〜6 
M Hzの周波数範囲において、QはOが25゜付近で
最大の値となり、θが100近付で最小になる。
また、本実施例における磁気ヘッドのうち、αが74X
10−’deg−’(βは1.3 X 10−@)の充
填ガラスを用いた磁気ヘッドは作動ギャップ近傍にクラ
ックの生じたものがあり、これよりもβが低い場合は磁
気ヘッド製造の歩留りが低下することになる。
本実施例における磁気ヘッドの作動ギャップ部側面(充
填ガラス34とフェライトブロック36゜36′との界
面)中央に発生していると推定される引張応力σはたか
だか2〜3Kg/m m”であり、通常用いられるMn
−Znフェライトの磁歪定数λL、。およびλ、□、は
それぞれ、−5X10”’〜−10X10−’および3
X10−’〜7X10−’である。このような磁歪定数
を有する単結晶フェライトの(110)面に前記2〜3
Kg/mm”の引張応力を加えることにより、該(11
0)面内の(110)方向を磁化容易軸とするには、該
単結晶フェライトの結晶磁気異方性定数に工がある範囲
の値でなければならない。また、原理的には、K□の正
負によっても異なることになる。すなわち、に、>Oの
場合は、K工く31λ□□、σ1なるに□の範囲で、K
iくOの場合は、IK□1〈31(λ、。。−λ80、
)σ1なるに、の範囲で上記効果が効待されることにな
る。上記したえ、。。、λ8、□およびσの値を用いる
と、上記効果が期待されるKiの値の範囲は−2× 1
0−’e r g/cc〜I X10’erg/ccと
なる。このに1の値の範囲は、通常のフェライトにおい
ては小さいと言われている異方性定数に2の存在を無視
したものである。
K2の存在ならびに安全を考慮に入れると、K工のより
好ましい範囲は−1、5X 10 ’erg/ cc〜
8X 10”erg/ ccとなる。Mn−Znフェラ
イトのに、は5例えばFe、O,が50モル%付近の組
成の場合には、Fe、O,量の増加により増加する傾向
を示す。
なお、第6図から明らかなように、βの値が負であれば
本発明の効果が認められるが、−〇、2×IO−”以下
であればさらに好ましい結果が得られる。また前述のよ
うに、βの値が−1.3×10−1以上であればクラッ
クの発生が認められず良好な結果が得られる。したがっ
て、さらに好ましいβの値の範囲は一〇、2×IO””
〜−1.3×101である。
第4図、第5図および第6図に示される測定結果は、F
e、03;54モル%、M n O; 27モル%、Z
n○;19モル%なる組成を有する単結晶M n −Z
 nフェライトを用いた磁気ヘッドについて得られたも
のであるが、第2表に示す各種組成の単結晶M n −
Z nフェライトを用いて上記と同様の実験を行なった
ところ、いずれの組成のフェライトの場合でも上記の0
ならびにβの範囲で、従来技術で得ることのできた最高
性能以上の記録再生特性を有する磁気ヘッドを得ること
ができた。
なお、K1の値が−1.5X10’〜2×10’erg
/ccで実験されているが、−1.5X10’erg/
ccの場合は8 X 103erg/ccの場合とばば
同等の内部応力印加効果を有するから、第2表に示す組
成のフェライトによる実験で、K工が−1.5×104
〜8 X 10’erg/ccの範囲におイテ良好な結
果を期待できることが分ったと言える、第 表 また、以上述べた磁気ヘッドの特性は、いずれも第3図
における巻線窓35のしぼり角φ、作動ギャップ部しぼ
り長とQを第1表に示すものに限定した磁気ヘッドにつ
いて得られたものであるが、第3表に示すようにφを6
0°〜30° Ωを50〜500μmの範囲で種々変化
させた磁気ヘッドについて実験したところ、上記と同様
のO依存性を有するヘッド出力特性が得られた。
第 表 さらに、以上述べた測定に用いた磁気ヘッドは、第3図
に示されるように、巻線窓35の形状を左右非対称とし
たものであるが、これを第7図に示すように対称とした
磁気ヘッドについて得られた測定結果も前述と同様であ
った。第7図において、70は巻線窓、71および71
′はフェライトブロック、72は作動ギャップ、73お
よび73′はコイル、74は充填ガラスである。
また、本発明の磁気ヘッドにおいて、主磁路形成面を上
記のように真に(110)面で構成した場合は勿論上記
のようにすぐれた効果が得られるが、主磁路形成面を(
110)に対して±15゜程度傾けた磁気ヘッドにおい
ても、前述とほぼ同等の特性が得られた。
また、上記実施例においては5作動ギャップを介して対
峙する磁性体を、いずれもM n −Z n単結晶フェ
ライトとなし、該単結晶の結晶軸をギャップ形成面に関
してほぼ対称になるように配置したが、これ迄の説明か
らも明らかなように、該結晶軸の配向の仕方を非対称と
しても、両結晶の<100>方向とギャップ形成面との
なす角0を上記した範囲に限定することにより同様の効
果が期待できる。また、一方のフェライトのみについて
上記Oの条件を満足させた場合や、該磁性体の一方のみ
を単結晶Mn−Znフェライトにして且つOの条件を満
足させた場合にも本願発明の効果を期待できる。
[発明の効果] 以上のように1本願発明によれば、磁気コアを、構成す
るフェライトの磁気異方性を巧みに利用することができ
、磁気記録再生特性の特にすぐれた磁気ヘッドを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来技術による磁気ヘッドの構造
を示す鳥撤回、第3図は本発明の一実施例になる磁気ヘ
ッドを示す正面図ならびに平面図、第4図は収縮率がフ
ェライトと同程度のガラスを用いた磁気ヘッドのθとヘ
ッド出力との関係を示すグラフ、第5図はフェライトと
の収縮率の差βが一〇、7X10−’もしくは0のガラ
スを用いた磁気ヘッドのθとヘッド出力の関係を示すグ
ラフ、第6図はOを25°にした磁気ヘッドのβもしく
はαとヘッド出力との関係を示すグラフ、第7図は本発
明の他の実施例になる磁気ヘッドを示す鳥轍図である。 各図において、32および32′は主磁路形成面、33
は作動ギャップ形成面、34は充填ガラス、35はコイ
ル捲装用窓、36および36′はフェライトブロック、
51はβが−0,7×10−6の場合、52はβがOの
場合、70は巻線窓、72は作動ギャップ、74は充填
ガラスである。 第 図 第 図 第3図 峯4図 くIθの奪S晶伊白方確θ(劇 第 図 第C 図 べ(del+) 竿 図 7/ 7ノノ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、作動ギャップを介して相対峙する2個の高透磁率磁
    性体を有し、該高透磁率磁性体は該作動ギャップ近傍で
    その幅を狭めるごとく切欠き部を有し、該高透磁率磁性
    体の少なくとも一方が単結晶Mn−Znフェライトから
    なり、少なくとも1個の該単結晶Mn−Znフェライト
    の{110}面を主磁路形成面とほぼ平行にするととも
    に該{110}面内に存在する<100>方向と該動ギ
    ャップの形成面とのなす角θ(θは、該作動ギャップ形
    成面上で記録媒体対向面へ向かうベクトルを仮定し、該
    ベクトルの終端が該ベクトルの始端を中心として、該ギ
    ャップ形成面から該高透磁率磁性体内部に向かって該主
    磁路形成面上で回転するとき、該ベクトルの掃く回転角
    を正ととる)が、5°〜40°もしくは80°〜120
    °になるように構成され、且つ該単結晶Mn−Znフェ
    ライトに引張応力を印加するため少なくとも該作動ギャ
    ップの側面近傍の該切欠き部の高透磁率磁性体面に、ガ
    ラス固着温度から室温まで温度を下げる場合の収縮率が
    該フェライトより低いガラスを溶融付着せしめてなるこ
    とを特徴とする磁気ヘッド。 2、前記角θが10°〜35°もしくは85°〜115
    °になるように構成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の磁気ヘッド。 3、前記角θが約25°もしくは約100°になるよう
    に構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の磁気ヘッド。 4、ガラス固着温度から室温まで温度を下げる場合の該
    ガラスの収縮率から該フェライトの収縮率を差引いた値
    が−0.2×10^−^6〜−1.3×10^−^6で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項も
    しくは第3項記載の磁気ヘッド。 5、前記単結晶Mn−Znフェライトの結晶磁気異方性
    定数K_1が−2×10^4〜1×10^4erg/c
    cであることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項もしくは第4項記載の磁気ヘッド。 6、前記単結晶Mn−Znフェライトの結晶磁気異方性
    定数K_1が−1.5×10^4〜8×10^3erg
    /ccであることを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項もしくは第4項記載の磁気ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0540264A2 (en) * 1991-10-28 1993-05-05 Canon Kabushiki Kaisha Magneto-optical recording apparatus
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