JPH02125849A - 超微細粒組織を有するα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法 - Google Patents
超微細粒組織を有するα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、強度、延性および靭性が高い水準でバランス
したα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法に関す
る。
したα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法に関す
る。
(従来の技術)
従来、α+β型チタン合金の熱間加工材は、たとえば特
開昭59−215450号公報に開示されているように
、鍛造や分塊圧延等の鍛錬を材料に予め加えた後、β−
トランザス以下の温度に加熱して仕上加工するプロセス
によって製造されている。
開昭59−215450号公報に開示されているように
、鍛造や分塊圧延等の鍛錬を材料に予め加えた後、β−
トランザス以下の温度に加熱して仕上加工するプロセス
によって製造されている。
この明細書において、β−I・クンザスとは、β相とα
+β相の2相域の境界温度を意味する。たとえば、Ti
−61V−4V合金のβ−トランザスは約988℃であ
る。
+β相の2相域の境界温度を意味する。たとえば、Ti
−61V−4V合金のβ−トランザスは約988℃であ
る。
前記従来技術によって得られるα+β型チタン合金の熱
間加工材の組織は、材料の加熱中に析出したα粒と加熱
後の仕上加工中に析出するα粒が混在するα+β組織と
なる。
間加工材の組織は、材料の加熱中に析出したα粒と加熱
後の仕上加工中に析出するα粒が混在するα+β組織と
なる。
β−トランザス以下の温度に材料を加熱した場合、材料
の加熱中に析出するα粒は、比較的大きく、−船釣に粒
径20Iltn以上であり、また、その析出量は、材料
の加熱温度によって異なる。
の加熱中に析出するα粒は、比較的大きく、−船釣に粒
径20Iltn以上であり、また、その析出量は、材料
の加熱温度によって異なる。
一方、α+β型チタン合金をβ−トランザス以上の温度
域に加熱すると、500μm近い粗大なα粒もった組織
となる。この材料を急冷すると、マルテンサイト変態を
起こし、針状組織となる。また、前記材料を徐冷すると
、旧β粒の粒界および双晶面にα相が析出する。
域に加熱すると、500μm近い粗大なα粒もった組織
となる。この材料を急冷すると、マルテンサイト変態を
起こし、針状組織となる。また、前記材料を徐冷すると
、旧β粒の粒界および双晶面にα相が析出する。
β域に加熱された材料をβ域で加工しても、変態後、均
一に分散した微細なα粒を有する組織を得ることはでき
ない。
一に分散した微細なα粒を有する組織を得ることはでき
ない。
一方、β域に加熱された材料を通常の加工条件で加工し
ても、α粒は微細粒としては殆ど析出せずに、旧β粒の
粒界に塊状の或はウィツトマンステラテン状のα相が出
現する。
ても、α粒は微細粒としては殆ど析出せずに、旧β粒の
粒界に塊状の或はウィツトマンステラテン状のα相が出
現する。
このように、従来技術によるときは、はぼ粒径の等しい
微細なα粒が均一に分散したα+β型チタン合金の熱間
加工材を得ることはできなかった。
微細なα粒が均一に分散したα+β型チタン合金の熱間
加工材を得ることはできなかった。
(発明が解決しようとする課題)
前記の、β−トランザス以下の温度域に材料を加熱する
プロセスによって製造されるα+β型チタン合金の熱間
加工材は、β−トランザス以上の温度域に材料を加熱す
るプロセスで得られるα+β型チタン合金の熱間加工材
に比し、強度、延性に優れているけれども、靭性につい
ては、β−トランザス以上の温度域に材料を加熱するプ
ロセスによって得られたものの方が優れている。
プロセスによって製造されるα+β型チタン合金の熱間
加工材は、β−トランザス以上の温度域に材料を加熱す
るプロセスで得られるα+β型チタン合金の熱間加工材
に比し、強度、延性に優れているけれども、靭性につい
ては、β−トランザス以上の温度域に材料を加熱するプ
ロセスによって得られたものの方が優れている。
本発明が解決しようとする技術的課題は、強度、延性を
高めることにより靭性が劣化する、或は、靭性を向上さ
せると強度、延性が低下する従来技術における問題を解
決することであり、本発明は、強度、延性、靭性ともに
優れたα4−β型チタン合金の熱間加工材の製造方法を
提供することを目的としている。
高めることにより靭性が劣化する、或は、靭性を向上さ
せると強度、延性が低下する従来技術における問題を解
決することであり、本発明は、強度、延性、靭性ともに
優れたα4−β型チタン合金の熱間加工材の製造方法を
提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段)
本発明の要旨とするところは、αトβ型チタン合金をβ
−トランザス以上の温度に加熱した後、β−トランザス
からBoooCまでの平つ冷却速度を15℃/s未満と
せしめる条件下に、β−トランザスから650℃までの
温度域において70%以上の加工を加えることを特徴と
するα相が平均粒径5μm以下の微細粒組織からなるα
+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法にある。
−トランザス以上の温度に加熱した後、β−トランザス
からBoooCまでの平つ冷却速度を15℃/s未満と
せしめる条件下に、β−トランザスから650℃までの
温度域において70%以上の加工を加えることを特徴と
するα相が平均粒径5μm以下の微細粒組織からなるα
+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、前記したように、強度、延性、靭性が高い水
準でバランスしているα+β型チタン合金の熱間加工材
を得ることを目的としているが、この目的は、α相が、
平均粒径5μm以下の超微細粒からなるα+β型チタン
合金の熱間加工材を製造することによって達せられる。
準でバランスしているα+β型チタン合金の熱間加工材
を得ることを目的としているが、この目的は、α相が、
平均粒径5μm以下の超微細粒からなるα+β型チタン
合金の熱間加工材を製造することによって達せられる。
次に、かかるα相が平均粒径5μm以下の超微細粒が一
様に分散析出した組織であるα+β型チタン合金の熱間
加工材を製造する本発明のプロセスについて、説明する
。
様に分散析出した組織であるα+β型チタン合金の熱間
加工材を製造する本発明のプロセスについて、説明する
。
α+β型チタン合金のβ→α変態は、非常にゆっくりと
進行するから、β域に材料を加熱した後材料をβ−トラ
ンザス以下の温度即ち、β−トランザスから650℃ま
での温度域では約10分間程度の時間を経過させても殆
ど変態が進行しない。
進行するから、β域に材料を加熱した後材料をβ−トラ
ンザス以下の温度即ち、β−トランザスから650℃ま
での温度域では約10分間程度の時間を経過させても殆
ど変態が進行しない。
このような状態にあるβ相は、熱力学的には不安定であ
るため、強い加工を加えるとβ粒内でもα相の核発生が
起こり易い。本発明は、この点に着眼してなされた。
るため、強い加工を加えるとβ粒内でもα相の核発生が
起こり易い。本発明は、この点に着眼してなされた。
本発明者等は、β−トランザスから650℃までの温度
域での材料に対する加工度と生成する粒の粒径の関係を
調べてみた。その結果、70%以上の加工を材料に加え
ることにより、平均粒径が5μm以下の微細なα粒を均
一に分散析出させることができることを見出した。
域での材料に対する加工度と生成する粒の粒径の関係を
調べてみた。その結果、70%以上の加工を材料に加え
ることにより、平均粒径が5μm以下の微細なα粒を均
一に分散析出させることができることを見出した。
また、このとき若干の帯状α相が存在していても、製品
の強度、延性、靭性を著しくは劣化せしめないことも確
かめた。
の強度、延性、靭性を著しくは劣化せしめないことも確
かめた。
しかしながら、β−トランザスから800℃までの材料
の平均冷却速度が、15℃/s以上になると、マルテン
サイト変態を起こし、微細なα粒を有するα+β型チタ
ン合金を得ることができなくなる。
の平均冷却速度が、15℃/s以上になると、マルテン
サイト変態を起こし、微細なα粒を有するα+β型チタ
ン合金を得ることができなくなる。
尚、ここで、α+β型チタン合金とは、Ti6A7−4
V合金(N=6%、V1%、残部:Tiからなる合金を
いう)に代表される、常温でα相とβ相が混在する組織
を有する合金である。上記以外には、たとえばTi−6
A/−6V−2Sn合金やTiTi−6jV−2Sn−
4Zr−6合金さらにはTi−8Mn合金等が挙げられ
る。
V合金(N=6%、V1%、残部:Tiからなる合金を
いう)に代表される、常温でα相とβ相が混在する組織
を有する合金である。上記以外には、たとえばTi−6
A/−6V−2Sn合金やTiTi−6jV−2Sn−
4Zr−6合金さらにはTi−8Mn合金等が挙げられ
る。
(実施例)
現在、最も汎用されているα+β型チタン合金である、
Ti−6N−4V合金を表1に示す種々の処理条件で加
工して熱間加工材を得た。
Ti−6N−4V合金を表1に示す種々の処理条件で加
工して熱間加工材を得た。
得られた熱間加工材の組織写真を第1図に示す。
第1図Aに示すのは、950“Cのα+β領域に1時間
材料を加熱した後、表1にAで示す条件で加工し、焼鈍
した熱間加工材の組織である。第1図Aから明らかな如
く、この組織は、微細な粒の他に材料の加熱時に析出し
た20μm前後の大きな粒が散在している。
材料を加熱した後、表1にAで示す条件で加工し、焼鈍
した熱間加工材の組織である。第1図Aから明らかな如
く、この組織は、微細な粒の他に材料の加熱時に析出し
た20μm前後の大きな粒が散在している。
第1図Bに示すのは、1100℃のβ域で材料を1時間
加熱した後、表1にBで示す加工度(50%)で加工し
、焼鈍した熱間加工材の組織である。第1図Bから明ら
かな如く、微細な粒は極めて少なく、α相は塊状或いは
針状に大きく析出している。
加熱した後、表1にBで示す加工度(50%)で加工し
、焼鈍した熱間加工材の組織である。第1図Bから明ら
かな如く、微細な粒は極めて少なく、α相は塊状或いは
針状に大きく析出している。
第1図Cに示すのは、1100℃のβ域で材料を1時間
加熱した後、表1にCで示す加工度(80%)で加工し
、焼鈍して得られた本発明による熱間加工月の組織であ
る。
加熱した後、表1にCで示す加工度(80%)で加工し
、焼鈍して得られた本発明による熱間加工月の組織であ
る。
第1図Cから明らかな如く、微細粒(平均粒径≦5μm
)が、均一に分散析出している。
)が、均一に分散析出している。
表2に、実施例に示すプロセスによって得られた熱間加
工材の機械的性質を示す。
工材の機械的性質を示す。
表2から明らかな如く、本発明により得られた熱間加工
材Cは、強度、延性特性ならびに靭性疲労特性が、比較
例に比し高い水準でバランスしている。
材Cは、強度、延性特性ならびに靭性疲労特性が、比較
例に比し高い水準でバランスしている。
熱間加工材りの場合は、β−トランザスから800℃ま
での平均冷却速度が速いため、熱間加工材BとW4伯の
マルテンサイi・組織となり、機械的性質の著しい劣化
が見られる。
での平均冷却速度が速いため、熱間加工材BとW4伯の
マルテンサイi・組織となり、機械的性質の著しい劣化
が見られる。
(発明の効果)
本発明に従って得られたα相が、平均粒径5μm以下の
微細粒組織からなるα+β型チタン合金は、強度、延性
、および靭性が高い水準でバランスした優れた機械的性
質を備えている。
微細粒組織からなるα+β型チタン合金は、強度、延性
、および靭性が高い水準でバランスした優れた機械的性
質を備えている。
また、本発明に従いα+β型チタン合金熱間加工材を得
るときの製造条件である、β域で材料力U熱を行うこと
により、β相およびα+β域での不安定β相の変形抵抗
がα相に比較して非常に小さいことから、小さい加工エ
ネルギで加工が可能でありさらに、材料の耳割れ等の損
傷を防止し得、エネルギコスト、製品歩留りの面でも大
きな効果を奏する。
るときの製造条件である、β域で材料力U熱を行うこと
により、β相およびα+β域での不安定β相の変形抵抗
がα相に比較して非常に小さいことから、小さい加工エ
ネルギで加工が可能でありさらに、材料の耳割れ等の損
傷を防止し得、エネルギコスト、製品歩留りの面でも大
きな効果を奏する。
第1図は汎用α+β型チタン合金であるTi6N−4V
合金を表1に示す種々の処理条件で加工して得られた熱
間加工材の金属組織写真図である。
合金を表1に示す種々の処理条件で加工して得られた熱
間加工材の金属組織写真図である。
Claims (1)
- α+β型チタン合金をβ−トランザス以上の温度に加熱
した後、β−トランザスから800℃までの平均冷却速
度を15℃/s未満とせしめる条件下に、β−トランザ
スから650℃までの温度域において70%以上の加工
を加えることを特徴とするα相が平均粒径5μm以下の
微細粒組織からなるα+β型チタン合金の熱間加工材の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20354589A JPH0726184B2 (ja) | 1989-08-05 | 1989-08-05 | 超微細粒組織を有するα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20354589A JPH0726184B2 (ja) | 1989-08-05 | 1989-08-05 | 超微細粒組織を有するα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5128485A Division JPS61210163A (ja) | 1985-03-14 | 1985-03-14 | 超微細粒組織を有するα+β型チタン合金の熱間加工材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02125849A true JPH02125849A (ja) | 1990-05-14 |
JPH0726184B2 JPH0726184B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=16475918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20354589A Expired - Lifetime JPH0726184B2 (ja) | 1989-08-05 | 1989-08-05 | 超微細粒組織を有するα+β型チタン合金の熱間加工材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726184B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0997544A1 (en) * | 1998-10-29 | 2000-05-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process for producing particle-reinforced titanium alloy |
JP2007315479A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Nissan Motor Co Ltd | 動力伝達部品及びその製造方法 |
CN112139413A (zh) * | 2020-09-04 | 2020-12-29 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种提高tc18钛合金大规格棒材组织及织构均匀性的锻造方法 |
CN114029438A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-02-11 | 中国航发南方工业有限公司 | 一种提高tc4特级盘类锻件组织均匀性的制备方法 |
CN114029437A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-02-11 | 中国航发南方工业有限公司 | 甩侧凹工装及提高tc4特级盘锻件组织均匀性的方法 |
CN115740306A (zh) * | 2022-08-29 | 2023-03-07 | 西部超导材料科技股份有限公司 | Ti6Al4V钛合金棒材的制备方法 |
-
1989
- 1989-08-05 JP JP20354589A patent/JPH0726184B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0997544A1 (en) * | 1998-10-29 | 2000-05-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process for producing particle-reinforced titanium alloy |
US6387196B1 (en) | 1998-10-29 | 2002-05-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process for producing particle-reinforced titanium alloy |
JP2007315479A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Nissan Motor Co Ltd | 動力伝達部品及びその製造方法 |
CN112139413A (zh) * | 2020-09-04 | 2020-12-29 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种提高tc18钛合金大规格棒材组织及织构均匀性的锻造方法 |
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CN114029437A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-02-11 | 中国航发南方工业有限公司 | 甩侧凹工装及提高tc4特级盘锻件组织均匀性的方法 |
CN115740306A (zh) * | 2022-08-29 | 2023-03-07 | 西部超导材料科技股份有限公司 | Ti6Al4V钛合金棒材的制备方法 |
CN115740306B (zh) * | 2022-08-29 | 2023-12-19 | 西部超导材料科技股份有限公司 | Ti6Al4V钛合金棒材的制备方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726184B2 (ja) | 1995-03-22 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |