JPH02124735A - 光ファイバー用母材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は光ファイバー用母材の製造方法、特には、光フ
ァイバー母材の有効部の収率が向上し、かつ伝送帯域が
安定した光ファイバーを与える光ファイバー川母材の製
造方法に関するものである。

（従来の技術と解決すべき課題） 光ファイバー用母材の製造は気体状のガラス原料を酸水
素火炎中で加水分解させ、発生したガラス微粒子を回転
している支持体上に堆積させて多孔質ガラス体を作り、
これを溶融ガラス化することによって作られているが、
この多孔質ガラス体の作成に当っては支持体を規定の堆
積位置より低い位置としてスタートし、スタート後に徐
々に位置を上げて規定となったところでその底面を規定
の堆積面の位置に設定し、この位置が一定となるように
レーザーやテレビジョンカメラを用いて管理しながら引
上速度を制御して多孔質ガラス体を成長するという方法
かとられている。

又、バーナー位置を横方向に種々に変える方法も考案さ
れているがセツティングの再現性等に問題がある。

しかし、この方法は制御が複雑であり、特にグレーテッ
ドインデックス型光ファイバー母材の製造のためには底
面形状で光ファイバーのプロフィルが変化するという問
題があり、しかもこのものは多孔質ガラス体の堆積底面
形状が第３図に示したように先端の尖ったものとなるの
で定常の底面形状となるまでに時間がか＼ろという欠点
がある。

（課題を解決する手段） 本発明はこのような欠点を解決した光ファイバー用母材
の製造方法に関するものであり、これは気体状のガラス
原料を火炎加水分解させ、生成するガラス微粒子を回転
している支持体上に堆積させて多孔質ガラス体を軸方向
に成長させる光ファイバー母材の製造方法において、支
持体に対するガラス微粒子の堆積を規定の堆積面より軸
方向に高い位置で行なわせ、一定の堆積底面の形状とな
ったのちに、この堆積を規定の堆積面で行なわせること
を特徴とするものである。

すなわち１本発明者らは多孔質ガラス体を短時間でしか
も容易に得る方法について種々検討した結果、気体状の
ガラス材料を火炎加水分解させて得たガラス微粒子の支
持体への堆積を、まずは支持体上の規定の堆積面よりも
軸方向に高い位置で行なわせるとこの堆積底面形状が尖
ったものではなく丸みを帯びた好ましい一定形状のもの
となるので、これを確認してからこのガラス微粒子の支
持体への堆積を規定の堆積面に下げてから引上げるよう
にすれば、従来法にくらべて短時間でしかも容易に目的
とする多孔質ガラス体を得ることができることを見出す
と共に、この多孔質ガラス体を溶融ガラス化して得た光
ファイバー用母材およびこれから得られた光ファイバー
が伝送４１Ｆ域について安定した特性を示し、１本当り
の収率が向上するということを確認して本発明を完成さ
せた。

（作用） 以下これを添付の図面にもとづいて説明する。

第１図、第２図は本発明の方法による多孔質ガラス体の
製造方法を示す縦断面図、第３図は従来法による多孔質
ガラス体の製造方法の縦断面図を示したものである。

すなわち、従来法では酸水素火炎バーナー１で発生した
ガラス微粉末２が支持体３の下面に堆積されて多孔質ガ
ラス体５を形成するのであるが。

この場合の堆積面４は規定の堆積面Ａ上あるいはこれよ
りド方に尖った形となっているので、これを丸みを帯び
た定常の底面形状のものとするのには非常に長い時間が
必要とされる。

しかるに第１図に示したようにこのガラス微粉末２の支
持体への堆積を本発明の方法にしたがって規定の堆積面
Ａよりも軸方向に高くなるようにすると、この堆積面が
規定の堆積面Ａより高くなるので火炎２が拡大し、かつ
火炎２が多孔質ガラス体５の底面に衝突する位置が内側
に寄ることになり、したがってこの堆積面４は第１図に
示したように丸みをＪＩＶびた好ましい一定形状のもの
となるので、これを確認したらこの堆積面を規定の堆積
面に下げてもこの堆積底面形状は第２図に示したように
好ましい一定形状のものとなるのでこれを引上げて目的
とする多孔質ガラス体を形成させればよい。

なお、本発明の方法はガラス微粒子への支持体への堆積
を当初は規定の堆積面より高い位置とするのであるが、
多孔質ガラス体の直径が７０〜２００ｎｎφにおいてこ
の位置は規定の堆積面より１０１Ｌ１１以下とするとそ
の効果が薄くなるし、２００ｍ以りとすると火炎を広げ
る必要があり、したがってガラス微粒子の堆積に時間が
か＼るようになる。

そこで直径７０〜２００ａｎφの多孔質ガラス体おいて
これは１０〜２００ｎａの範囲とすることがよい。

また１本発明の方法によれば堆積面を好ましい一定形状
のものとすることが短時間でがっ容易に行なえるという
有利性が与えられるため、多孔質ガラス体１本当りの有
効部の割合が増え、収率が向上する。また、多孔質ガラ
ス体の形成が最初から好ましい形態で行われるのでこの
多孔質ガラス体を溶融ガラス化して得られる光ファイバ
ー用母材およびこれから作られた光ファイバーは伝送特
性などが従来品にくらべて安定したものになるという有
利性が与えられる。

（実施例） つぎに本発明方法の実施例をあげる。

実施例 酸水素火炎バーナーに四塩化けい素０．６Ｒ／分、四塩
化ゲルマニウム０．０７ρ／分、酸素ガス２０．ＯＱ１
分、水素ガス１４．ＯＱ／分を供給し１点火して四塩化
けい素、四塩化ゲルマニウムを火炎加水分解させ、生成
したガラス微粒子をコア用石英ガラス捧に堆積させ、そ
の際この規定の堆積面より軸方向に５０１１ｎ高い位置
で９０分間堆積したところ、この堆積物の底面形状か第
１図に示したように丸みを帯びた一定形状のものとなっ
たので、この堆積面を規定の堆積面とし、コア用石英ガ
ラス捧を４９．８ａｍ／時の速度で引上げながら１８時
間作業を続けたところ、直径が１０２゜５　＋ｍ＋で長
さが９００ａａの多孔質ガラス体が得られた。

ついでこの多孔質ガラス体を１５００″Ｃで焼結して光
ファイバー用母材を作り、これを２０００℃で溶融紡糸
して直径が１２５μｓである光ファイバーを作り、１０
分割してその伝送帯域をｄｌす定したところ、このもの
は長手方向で約９５５±１００ＭＩＩｚ−一と安定して
いた。また、有効部の重量が全重置の８０．０％と高収
率だった。

なお、上記と同じ方法で２ケ月間にわたって５０本の光
ファイバー用母材を作ったところ、高イｙ域のファイバ
ー用母材が安定して得られ、この場合の多孔質ガラス体
の引上速度、得られた光ファイバー用１ｕ材の伝送帯域
の８１１１定結果は第１表に示したとおりであり、これ
は比較のために行なった従来法によるものにくらべてす
ぐれたものであることが確認された。

また、光ファイバーとして使用可能部分の収率が従来６
５％程度であったのが、今回８０．３％と高収率な結果
を得た。

第 表

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法による多孔体ガラス体の製造方法
を示す縦断面図、第２図はこの方法で作られた多孔質ガ
ラス体の底面形状図、第３図は従来法による多孔質ガラ
ス体製造方法の縦断面図を示したものである。 １・・・酸水素火炎バーナー ・・ガラス微粉末、 ３・・・支持体、 ４・・・堆積面、 ５・・・多孔質ガラス体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、気体状のガラス原料を火炎加水分解させ、生成する
   ガラス微粒子を回転している支持体上に堆積させて多孔
   質ガラス体を軸方向に成長させる光ファイバー母材の製
   造方法において、支持体に対するガラス微粒子の堆積を
   規定の堆積面より軸方向に高い位置で行なわせ、一定の
   堆積底面の形状となったのちに、この堆積を規定の堆積
   面で行なわせることを特徴とする光ファイバー用母材の
   製造方法。 ２、直径７０〜２００ｍｍφの多孔質ガラス体において
   最初の堆積面の位置が規定の堆積面より１０ｍｍ〜２０
   ０ｍｍ高い範囲である請求項１に記載の光ファイバー用
   母材の製造方法。