JPH02124139A - Mri用磁石装置の製造方法 - Google Patents
Mri用磁石装置の製造方法Info
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- JPH02124139A JPH02124139A JP63278094A JP27809488A JPH02124139A JP H02124139 A JPH02124139 A JP H02124139A JP 63278094 A JP63278094 A JP 63278094A JP 27809488 A JP27809488 A JP 27809488A JP H02124139 A JPH02124139 A JP H02124139A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、被検体く通常は患者)よりの磁気共鳴信号を
収集して診断に供するMRI用磁石装置及び該装置の製
造方法に関する。
収集して診断に供するMRI用磁石装置及び該装置の製
造方法に関する。
(従来の技術)
従来のMRI用磁石装置の断面図を第6図(a)に示し
、斜視図を同図(b)に示す。ここで、MRIとは被検
体からの磁気共鳴信号を収集して診断に供する磁気共鳴
イメージング装置の意で、以下MRIと略す。1はMR
I用磁石、2は被検体、3は傾斜磁場コイル部、4は内
側遮音部材、5は外側遮音部材、6は遮音側板、8a。
、斜視図を同図(b)に示す。ここで、MRIとは被検
体からの磁気共鳴信号を収集して診断に供する磁気共鳴
イメージング装置の意で、以下MRIと略す。1はMR
I用磁石、2は被検体、3は傾斜磁場コイル部、4は内
側遮音部材、5は外側遮音部材、6は遮音側板、8a。
8bは支持具、8Cは防振ゴムである。傾斜磁場コイル
部3は、銅製の傾斜磁場用コイル3bに非磁性樹脂3a
でモールドし、筒状に形成した構造で必る。外側遮音部
材5は、内側遮音部材4の外側に空隙をもって同軸的に
配置されている。遮音側板6はリング状を成し、該外側
遮音部材5の両端部に設けられている。該外側遮音部材
5.内側遮音部材4及び遮音側板6とで一体構造を形成
し、この一体構造物は、内部に密閉空間7を形成し、M
RI用磁石1の内部空間に支持具10で該磁石1に取付
けられている。前記傾斜磁場コイル部3は、このコイル
部3白身の発生する撮動による騒音を外部に伝えないよ
うにする目的で、前記密閉空間γ内に設けられている。
部3は、銅製の傾斜磁場用コイル3bに非磁性樹脂3a
でモールドし、筒状に形成した構造で必る。外側遮音部
材5は、内側遮音部材4の外側に空隙をもって同軸的に
配置されている。遮音側板6はリング状を成し、該外側
遮音部材5の両端部に設けられている。該外側遮音部材
5.内側遮音部材4及び遮音側板6とで一体構造を形成
し、この一体構造物は、内部に密閉空間7を形成し、M
RI用磁石1の内部空間に支持具10で該磁石1に取付
けられている。前記傾斜磁場コイル部3は、このコイル
部3白身の発生する撮動による騒音を外部に伝えないよ
うにする目的で、前記密閉空間γ内に設けられている。
また、内側遮音部材4の内部には、被検体にRF波を照
射し、被検体からのMR倍信号受信する送受信コイル(
図示せず)を有している。
射し、被検体からのMR倍信号受信する送受信コイル(
図示せず)を有している。
更に、同様の目的で、前記傾斜磁場コイル部3は、この
コイル部3に取付けられた支持具8aと内側遮音部材4
に取付けられた支持具8bとの間に防娠ゴム8Cを介在
させて支持されている。躍影時は、第6図(a>に示す
ように被検体2を内側遮音部材4の開口4a内に入れる
。次に、パルス状の電流を傾斜磁場コイル部3の傾斜磁
場用コイル3bに流して、MRI用磁石1の発生する静
磁場に傾斜磁場を重畳する。同時に、送受信コイルより
励起回転磁場を発生させ、被検体2からのMR倍信号前
記送受信コイルで受信し、この信号を外部の画像処理装
置(図示ゼず)で処理し、画像表示する。
コイル部3に取付けられた支持具8aと内側遮音部材4
に取付けられた支持具8bとの間に防娠ゴム8Cを介在
させて支持されている。躍影時は、第6図(a>に示す
ように被検体2を内側遮音部材4の開口4a内に入れる
。次に、パルス状の電流を傾斜磁場コイル部3の傾斜磁
場用コイル3bに流して、MRI用磁石1の発生する静
磁場に傾斜磁場を重畳する。同時に、送受信コイルより
励起回転磁場を発生させ、被検体2からのMR倍信号前
記送受信コイルで受信し、この信号を外部の画像処理装
置(図示ゼず)で処理し、画像表示する。
このように、従来のMRI用磁石装置は構成されている
ので、前記傾斜磁場コイル部3の傾斜磁場用コイル3b
にパルス状の電流が流れると、電磁力により、前記コイ
ル3bに流れる電流に対応した力が、該コイル3bに発
生し、傾斜磁場コイル部3が変形する。この電流はパル
ス状に変化するため、該コイル部3に動く力もパルス状
に変化するので、該コイル部3は振動する。防振ゴム8
Cは、この振動が他に伝わるのを絶縁している。
ので、前記傾斜磁場コイル部3の傾斜磁場用コイル3b
にパルス状の電流が流れると、電磁力により、前記コイ
ル3bに流れる電流に対応した力が、該コイル3bに発
生し、傾斜磁場コイル部3が変形する。この電流はパル
ス状に変化するため、該コイル部3に動く力もパルス状
に変化するので、該コイル部3は振動する。防振ゴム8
Cは、この振動が他に伝わるのを絶縁している。
しかし、該コイル部3が振動すると、音圧により内側遮
断音部材4が撮動してしまい、この振動が主に空気伝播
により騒音となって、開口4a内の被検体2に伝播する
。
断音部材4が撮動してしまい、この振動が主に空気伝播
により騒音となって、開口4a内の被検体2に伝播する
。
(発明が解決しようとする課題)
従来のMRI用磁石装置は、該装置に用いられている傾
斜磁場コイル部からの騒音の低減が十分でなかった。こ
のため、被検体(通常は患者)に不快を与えていた。
斜磁場コイル部からの騒音の低減が十分でなかった。こ
のため、被検体(通常は患者)に不快を与えていた。
本発明の目的は、騒音の低減化を図ったMRI用磁石装
置及び該装置の製造方法を提供することにある。
置及び該装置の製造方法を提供することにある。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、本発明は下記の通り構成さ
れている。
れている。
請求項1の構成は、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモ
ールドし筒状に形成した傾斜磁場コイル部を有するMR
I用1a石装置において、前記傾斜磁場コイル部に、粘
弾性シートを有して成る振動吸収部材を積層したことに
ある。
ールドし筒状に形成した傾斜磁場コイル部を有するMR
I用1a石装置において、前記傾斜磁場コイル部に、粘
弾性シートを有して成る振動吸収部材を積層したことに
ある。
請求項2の構成は、筒状に形成された内側遮音部材と、
この内側遮音部材の外側に空隙をもって同軸的に配置さ
れ、かつ、筒状に形成された外側遮音部材と、該両遮音
部材の両端部にリング状の遮音側板とを設け、前記両遮
音部材と前記遮音側板とで密閉空間を形成し、該密閉空
間内に、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒
状に形成した傾斜磁場コイル部を設けたMRI用磁石装
置において、前記内側遮音部材を、粘弾性シートを積層
して形成したことにある。
この内側遮音部材の外側に空隙をもって同軸的に配置さ
れ、かつ、筒状に形成された外側遮音部材と、該両遮音
部材の両端部にリング状の遮音側板とを設け、前記両遮
音部材と前記遮音側板とで密閉空間を形成し、該密閉空
間内に、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒
状に形成した傾斜磁場コイル部を設けたMRI用磁石装
置において、前記内側遮音部材を、粘弾性シートを積層
して形成したことにある。
請求項3の構成は、請求項2記載のMRI用磁石装置に
おいて、前記傾斜磁場コイル部に、粘弾性シートを有し
て成る撮動吸収部材を積層したことにある。
おいて、前記傾斜磁場コイル部に、粘弾性シートを有し
て成る撮動吸収部材を積層したことにある。
請求項4の構成は、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモ
ールドし筒状に形成した傾斜磁場コイル部を有するMR
I用磁石装置の製造方法において、樹脂含浸前のガラス
繊維マットを前記粘弾性シートの片面に接着して積層部
材を形成し、前記傾斜磁場コイル部に前記積層部材の粘
弾性シート側を接着し、該積層部材に沿って、樹脂を含
浸させたガラス繊維マットを少なくとも1回積層し、前
記含浸樹脂を硬化させる工程を有することにある。
ールドし筒状に形成した傾斜磁場コイル部を有するMR
I用磁石装置の製造方法において、樹脂含浸前のガラス
繊維マットを前記粘弾性シートの片面に接着して積層部
材を形成し、前記傾斜磁場コイル部に前記積層部材の粘
弾性シート側を接着し、該積層部材に沿って、樹脂を含
浸させたガラス繊維マットを少なくとも1回積層し、前
記含浸樹脂を硬化させる工程を有することにある。
請求項5の構成は、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモ
ールドし筒状に形成した傾斜磁場コイル部を有するMR
I用磁石装置の製造方法において、予め樹脂含浸前のガ
ラス繊維マットを粘弾性シートの両面に接着して積層部
材を形成し、前記傾斜磁場コイル部に樹脂を含浸させた
ガラス繊維マットを複数回積層させてガラス繊維強化樹
脂層を形成する工程中に、前記積層部材を積層し、前記
樹脂を硬化させる工程を有することにおる。
ールドし筒状に形成した傾斜磁場コイル部を有するMR
I用磁石装置の製造方法において、予め樹脂含浸前のガ
ラス繊維マットを粘弾性シートの両面に接着して積層部
材を形成し、前記傾斜磁場コイル部に樹脂を含浸させた
ガラス繊維マットを複数回積層させてガラス繊維強化樹
脂層を形成する工程中に、前記積層部材を積層し、前記
樹脂を硬化させる工程を有することにおる。
請求項6の構成は、筒状に形成された内側遮音部材と、
この内側遮音部材の外側に空隙をもって同軸的に配置さ
れ、かつ、筒状に形成された外側遮音部材と、該両遮音
部材の両端部にリング状の遮音側板とを設け、前記両遮
音部材と、前記遮音側板とで密閉空間を形成し、該密閉
空間内に、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし
筒状に形成した傾斜磁場コイル部を設けたMRI用磁石
装置の製造方法において、予め樹脂含浸前のガラス繊維
マットを粘弾性シートの両面に接着して積層部材を形成
し、樹脂を含浸させたガラス繊維マットを複数回積層さ
せてガラス繊維強化樹脂層を形成する工程中に、前記積
層部材を積層し、前記含浸させた樹脂を硬化させて、前
記内側遮音部材を形成する工程を有することにある。
この内側遮音部材の外側に空隙をもって同軸的に配置さ
れ、かつ、筒状に形成された外側遮音部材と、該両遮音
部材の両端部にリング状の遮音側板とを設け、前記両遮
音部材と、前記遮音側板とで密閉空間を形成し、該密閉
空間内に、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし
筒状に形成した傾斜磁場コイル部を設けたMRI用磁石
装置の製造方法において、予め樹脂含浸前のガラス繊維
マットを粘弾性シートの両面に接着して積層部材を形成
し、樹脂を含浸させたガラス繊維マットを複数回積層さ
せてガラス繊維強化樹脂層を形成する工程中に、前記積
層部材を積層し、前記含浸させた樹脂を硬化させて、前
記内側遮音部材を形成する工程を有することにある。
請求項7の構成は、非磁性樹脂からなる第1の筒体と、
この第1の筒体と同軸的に配置され、かつ、非磁性樹脂
からなる第2の筒体と、この第2の筒体と前記第1の筒
体との間に設けられた傾斜磁場用コイル部とから構成さ
れた傾斜磁場コイル部を有するMRI用磁石装置の製造
方法において、前記第1の筒体の前記第2の筒体に向く
面に粘弾性シートを接着し、前記第2の筒体の前記第1
の筒体に向く面に傾斜磁場用コイルを仮止めし、前記第
1の筒体と前記第2の筒体とを空隙をもって同軸的に保
持し、該空隙に熱硬化性樹脂を注入し、咳熱硬化性樹脂
を硬化させて、傾斜磁場コイル部を成形する工程を有す
ることにある。
この第1の筒体と同軸的に配置され、かつ、非磁性樹脂
からなる第2の筒体と、この第2の筒体と前記第1の筒
体との間に設けられた傾斜磁場用コイル部とから構成さ
れた傾斜磁場コイル部を有するMRI用磁石装置の製造
方法において、前記第1の筒体の前記第2の筒体に向く
面に粘弾性シートを接着し、前記第2の筒体の前記第1
の筒体に向く面に傾斜磁場用コイルを仮止めし、前記第
1の筒体と前記第2の筒体とを空隙をもって同軸的に保
持し、該空隙に熱硬化性樹脂を注入し、咳熱硬化性樹脂
を硬化させて、傾斜磁場コイル部を成形する工程を有す
ることにある。
(作 用)
本発明の装置の作用について説明する。
傾斜磁場用コイルにパルス状の電流を流すと、この電流
に応じた電磁力が発生し、傾斜磁場コイル部は振動する
。そして、この傾斜磁場コイル部の振動は、傾斜磁場コ
イル部に積層された振動吸収部材が有する粘弾性シート
によって吸収され、この振動は少なくなるので、騒音が
小さくなる。
に応じた電磁力が発生し、傾斜磁場コイル部は振動する
。そして、この傾斜磁場コイル部の振動は、傾斜磁場コ
イル部に積層された振動吸収部材が有する粘弾性シート
によって吸収され、この振動は少なくなるので、騒音が
小さくなる。
撮動する傾斜磁場コイル部を密閉空間に入れ、かつ、密
閉空間を形成している内側遮音部材内に粘弾性シートを
積層して形成る。すると、傾斜磁場コイル部の撮動によ
る騒音は、密閉空間より外に洩れなくなる。更に、傾斜
磁場コイル部の振動によって発生する密閉空間内の音圧
による内側遮音部材の撮動が、内側遮音部材内の前記粘
弾性シートにより吸収されるので、特に、被検者が入る
内側遮音部材の中心軸付近での騒音を低減することがで
きる。従って、前述したように、傾斜磁場コイル部側に
粘弾性シートを積層し、この傾斜磁場コイル部を、粘弾
性シートを積層して内部にもった内側遮音部材と、他の
部材とで構成された密閉空間内に設ければ、より一層効
果的に騒音を低減することができる。
閉空間を形成している内側遮音部材内に粘弾性シートを
積層して形成る。すると、傾斜磁場コイル部の撮動によ
る騒音は、密閉空間より外に洩れなくなる。更に、傾斜
磁場コイル部の振動によって発生する密閉空間内の音圧
による内側遮音部材の撮動が、内側遮音部材内の前記粘
弾性シートにより吸収されるので、特に、被検者が入る
内側遮音部材の中心軸付近での騒音を低減することがで
きる。従って、前述したように、傾斜磁場コイル部側に
粘弾性シートを積層し、この傾斜磁場コイル部を、粘弾
性シートを積層して内部にもった内側遮音部材と、他の
部材とで構成された密閉空間内に設ければ、より一層効
果的に騒音を低減することができる。
本発明の装置の製造方法の作用について説明する。粘弾
性シートに、直接樹脂を含浸させたガラス繊維マットを
積層しようとしても、粘弾性シートとガラス繊維マット
との十分な接着強度が得られない。また、粘弾性シート
の貼る相手の面が平滑な面の場合は、直接、この面に粘
弾性シートを接着しても、粘弾性シートの接着面は平滑
なので、接着面積が広くなり、十分な接着強度が得られ
る。
性シートに、直接樹脂を含浸させたガラス繊維マットを
積層しようとしても、粘弾性シートとガラス繊維マット
との十分な接着強度が得られない。また、粘弾性シート
の貼る相手の面が平滑な面の場合は、直接、この面に粘
弾性シートを接着しても、粘弾性シートの接着面は平滑
なので、接着面積が広くなり、十分な接着強度が得られ
る。
従って、傾斜磁場コイル部に積層された振動吸収部材内
に粘弾性シートを積層する場合、傾斜磁場コイル部の粘
弾性シートを貼る面が平滑だとすると、直接粘弾性シー
トを接着することができ、傾斜磁場コイル部の粘弾性シ
ートを貼る面が平滑でないときは、ガラス繊維マットを
介して粘弾性シートを積層する必要がある。すなわち、
傾斜磁場コイル部の粘弾性シートを貼る面が平滑の場合
は、樹脂含浸前のガラス繊維マットを粘弾性シートの片
面に接着して積層部材を形成し、この@層部材の粘弾性
シート側を傾斜磁場コイル部に接着し、この積層部材の
ガラス繊維マット側に樹脂を含浸させたガラス繊維マッ
トを少なくとも1回積層すると、樹脂が樹脂含浸前のガ
ラス繊維マットに染み込み、粘弾性シートの面に達する
。
に粘弾性シートを積層する場合、傾斜磁場コイル部の粘
弾性シートを貼る面が平滑だとすると、直接粘弾性シー
トを接着することができ、傾斜磁場コイル部の粘弾性シ
ートを貼る面が平滑でないときは、ガラス繊維マットを
介して粘弾性シートを積層する必要がある。すなわち、
傾斜磁場コイル部の粘弾性シートを貼る面が平滑の場合
は、樹脂含浸前のガラス繊維マットを粘弾性シートの片
面に接着して積層部材を形成し、この@層部材の粘弾性
シート側を傾斜磁場コイル部に接着し、この積層部材の
ガラス繊維マット側に樹脂を含浸させたガラス繊維マッ
トを少なくとも1回積層すると、樹脂が樹脂含浸前のガ
ラス繊維マットに染み込み、粘弾性シートの面に達する
。
次に、樹脂を硬化させると、粘弾性シートとガラス繊維
マット層との結合が強力なものとなる。
マット層との結合が強力なものとなる。
傾斜磁場コイル部の粘弾性シートを貼る面が平滑でない
場合は、先に樹脂を含浸させたガラス繊維マットを少な
くとも1回傾斜磁場コイル部に積層し、次に、樹脂を含
浸させていないガラス繊維マットを粘弾性シートの両面
に接着して積層部材を形成し、この積層部材を積層する
。そして、この積層部材の上から樹脂を含浸させたガラ
ス繊維マットを少なくとも1回積層すると、樹脂が樹脂
含浸前のガラス繊維マットに染み込み、粘弾性シートの
面に達する。次に、樹脂を硬化させると、粘弾性シート
とガラス繊維マット層との結合が強力なものとなる。ま
た、ガラス繊維強化樹脂からなる内側遮音部材の内部に
粘弾性シートを積層する場合、ガラス繊維強化樹脂層の
各面は、平滑な面でないため、前述した平滑でない面と
の接合方法と同様の順序で行えばよい。
場合は、先に樹脂を含浸させたガラス繊維マットを少な
くとも1回傾斜磁場コイル部に積層し、次に、樹脂を含
浸させていないガラス繊維マットを粘弾性シートの両面
に接着して積層部材を形成し、この積層部材を積層する
。そして、この積層部材の上から樹脂を含浸させたガラ
ス繊維マットを少なくとも1回積層すると、樹脂が樹脂
含浸前のガラス繊維マットに染み込み、粘弾性シートの
面に達する。次に、樹脂を硬化させると、粘弾性シート
とガラス繊維マット層との結合が強力なものとなる。ま
た、ガラス繊維強化樹脂からなる内側遮音部材の内部に
粘弾性シートを積層する場合、ガラス繊維強化樹脂層の
各面は、平滑な面でないため、前述した平滑でない面と
の接合方法と同様の順序で行えばよい。
更に、傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドする過
程で、粘弾性シートを積層することもできる。第1の筒
体の第2の筒体に向く面が平滑であるとすると、直接こ
の面に粘弾性シートを貼ることができ、第1の筒体と第
2の筒体との間隙に熱硬化性樹脂を注入して、この熱硬
化性樹脂を硬化させると、粘弾性シートと第2の筒体と
の結合が強力なものとなる。
程で、粘弾性シートを積層することもできる。第1の筒
体の第2の筒体に向く面が平滑であるとすると、直接こ
の面に粘弾性シートを貼ることができ、第1の筒体と第
2の筒体との間隙に熱硬化性樹脂を注入して、この熱硬
化性樹脂を硬化させると、粘弾性シートと第2の筒体と
の結合が強力なものとなる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を添附図面に基づいて、詳細に説
明する。
明する。
本発明の一実施例のMRI用vi1石装置を第1図に示
す。同図は、第6図(a)に示す従来装置の断面図のA
部の要部断面図で、本発明に係る実施例装置の改良部を
示している。
す。同図は、第6図(a)に示す従来装置の断面図のA
部の要部断面図で、本発明に係る実施例装置の改良部を
示している。
1はMRI用磁石、300は傾斜磁場コイル部3と振動
吸収部材30とからなる低振動型傾斜磁場コイル部、5
は外側遮音部材、400は内側遮音部材、6はリング状
の遮音側板である。前記外側遮音部材5は、内側遮音部
材400の外側に空隙をもって同軸的に配置され、遮音
側板6は該外側遮音部材5の両端部に設けられ、該外側
遮音部材5と前記内側遮音部材400と前記遮音側板6
とは、体構造となって、内部に密閉空間7を形成し、前
記MRI用1a’51の内部空間に支持具10(第6図
(b)参照)で、該磁石1に取付けられている。
吸収部材30とからなる低振動型傾斜磁場コイル部、5
は外側遮音部材、400は内側遮音部材、6はリング状
の遮音側板である。前記外側遮音部材5は、内側遮音部
材400の外側に空隙をもって同軸的に配置され、遮音
側板6は該外側遮音部材5の両端部に設けられ、該外側
遮音部材5と前記内側遮音部材400と前記遮音側板6
とは、体構造となって、内部に密閉空間7を形成し、前
記MRI用1a’51の内部空間に支持具10(第6図
(b)参照)で、該磁石1に取付けられている。
前記低振動型傾斜磁場コイル部300は、前記密閉空間
7内に支持具8a、8b(第6図(a))によって防振
ゴム8G(第6図(a))を介して支持されている。前
記傾斜磁場コイル部3は、銅製の傾斜磁場コイル3bに
非磁性樹脂3aでモールドし、筒状に形成した構造であ
る。前記低振動型傾斜磁場コイル部300は、前記傾斜
磁場コイル部3と、このコイル部3の外周に積層された
撮動吸収部材30とから構成されている。この振動眼部
材30は、粘弾性シート3Cの外周に、ガラス繊維強化
樹脂(以下FRPという)層を形成して成っている。こ
こで、粘弾性シート3Cは、粘弾性特性を有するプラス
チックシートである。内側遮音部材400は、被検体に
RF波を照射し、被検体からのMR倍信号受信する送受
信コイル部40と、粘弾性シート40cと、ガラス繊維
マット40d(以下、樹脂含浸漬のガラス繊維マットを
いう)とから構成され筒状に形成されている。前記送受
信コイル部40は、銅製の送受信用コイル40bをFR
P40aでモールドした構造である。該送受信コイル部
40の周囲に複数個のガラス繊維マット40dを積層し
、この積層中に、粘弾性シート40cを設けている。
7内に支持具8a、8b(第6図(a))によって防振
ゴム8G(第6図(a))を介して支持されている。前
記傾斜磁場コイル部3は、銅製の傾斜磁場コイル3bに
非磁性樹脂3aでモールドし、筒状に形成した構造であ
る。前記低振動型傾斜磁場コイル部300は、前記傾斜
磁場コイル部3と、このコイル部3の外周に積層された
撮動吸収部材30とから構成されている。この振動眼部
材30は、粘弾性シート3Cの外周に、ガラス繊維強化
樹脂(以下FRPという)層を形成して成っている。こ
こで、粘弾性シート3Cは、粘弾性特性を有するプラス
チックシートである。内側遮音部材400は、被検体に
RF波を照射し、被検体からのMR倍信号受信する送受
信コイル部40と、粘弾性シート40cと、ガラス繊維
マット40d(以下、樹脂含浸漬のガラス繊維マットを
いう)とから構成され筒状に形成されている。前記送受
信コイル部40は、銅製の送受信用コイル40bをFR
P40aでモールドした構造である。該送受信コイル部
40の周囲に複数個のガラス繊維マット40dを積層し
、この積層中に、粘弾性シート40cを設けている。
以上のように構成された低撮動型傾斜磁場コイル部30
0を用いたMRI用磁石装置において、前記コイル3b
にパルス状の電流を流すと、この電流に応じた電磁力が
発生し、前記低撮動型傾斜磁場コイル部300は、肉厚
が薄いため、該コイル部300の周面に直交する方向に
主に撮動する。この方向に振動すると、第2図(a)の
粘弾性シートの挙動を示す要部断面図に示すように、前
記周面に平行に歪が生じる。この歪が生じると、粘弾性
シート3Gにせん断応力τが発生して該粘弾性シート3
Cの変形により振動エネルギーは、熱エネルギーに変換
され撮動は減衰する。この振動の減衰を示した図が第2
図(b)で、横軸が時間(単位は秒)、縦軸は振動加速
度(単位はガル)を表わし、撮動吸収部材30の外周で
測定したものである。同図(b)より振動してもわずか
0.1秒程度で減衰しているのがわかる。従って、発生
する騒音も小さくなる。しかも、前記傾斜磁場コイル部
3が撮動しても、前記密閉空間7内で振動しているので
、この撮動が外に騒音となって洩れるのも減少する。
0を用いたMRI用磁石装置において、前記コイル3b
にパルス状の電流を流すと、この電流に応じた電磁力が
発生し、前記低撮動型傾斜磁場コイル部300は、肉厚
が薄いため、該コイル部300の周面に直交する方向に
主に撮動する。この方向に振動すると、第2図(a)の
粘弾性シートの挙動を示す要部断面図に示すように、前
記周面に平行に歪が生じる。この歪が生じると、粘弾性
シート3Gにせん断応力τが発生して該粘弾性シート3
Cの変形により振動エネルギーは、熱エネルギーに変換
され撮動は減衰する。この振動の減衰を示した図が第2
図(b)で、横軸が時間(単位は秒)、縦軸は振動加速
度(単位はガル)を表わし、撮動吸収部材30の外周で
測定したものである。同図(b)より振動してもわずか
0.1秒程度で減衰しているのがわかる。従って、発生
する騒音も小さくなる。しかも、前記傾斜磁場コイル部
3が撮動しても、前記密閉空間7内で振動しているので
、この撮動が外に騒音となって洩れるのも減少する。
また、前記傾斜磁場コイル部3は、密閉空間7内で振動
すると、該密閉空間7内で音圧が発生し、内側遮音部材
400を振動させる恐れがある。そこで、この振動を吸
収するため、該内側遮音部材400に粘弾性シート40
cを積層し、被検体が入る該内側遮音部材400の開口
4a中への騒音を、より低減している。従って、静粛な
MRr磁石装置とすることができる。
すると、該密閉空間7内で音圧が発生し、内側遮音部材
400を振動させる恐れがある。そこで、この振動を吸
収するため、該内側遮音部材400に粘弾性シート40
cを積層し、被検体が入る該内側遮音部材400の開口
4a中への騒音を、より低減している。従って、静粛な
MRr磁石装置とすることができる。
次に、粘弾性シート3c、40cをMRI用磁石装置に
適用した場合の該装置の製造方法の実施例について説明
する。
適用した場合の該装置の製造方法の実施例について説明
する。
第3図(a)乃至(d)は本実施例装置の低撮動型傾斜
磁場コイル部300の第1実施例の製造工程を示す図で
ある。この製造工程は、 (イ)第1工程(第3図(a)):樹脂含浸前のガラス
繊維マット3ddと粘弾性シート3cとを接着して積層
部材3cdを形成する工程、(ロ)第2工程(第3図(
b)):傾斜磁場コイル部3に沿って、貼付面に前記粘
弾性シート3Cがくるように前記積層部材3cdを接着
する工程、 (ハ)第3工程(第3図(C)):前記積層部材3cd
の外、側に樹脂を含浸させたガラス繊維マット3d(以
下、単にガラス繊維マット3dという)を1回以上積層
する工程、 (ニ)第4工程(第3図(d)l前記樹脂を硬化させて
前記ガラス繊維マット3dをFRP34とする振動吸収
部材30を形成する工程、 (ホ)第5工程(図示せず)=MRI用磁石1に低振動
型傾斜コイル部300を組込む工程、からなる。
磁場コイル部300の第1実施例の製造工程を示す図で
ある。この製造工程は、 (イ)第1工程(第3図(a)):樹脂含浸前のガラス
繊維マット3ddと粘弾性シート3cとを接着して積層
部材3cdを形成する工程、(ロ)第2工程(第3図(
b)):傾斜磁場コイル部3に沿って、貼付面に前記粘
弾性シート3Cがくるように前記積層部材3cdを接着
する工程、 (ハ)第3工程(第3図(C)):前記積層部材3cd
の外、側に樹脂を含浸させたガラス繊維マット3d(以
下、単にガラス繊維マット3dという)を1回以上積層
する工程、 (ニ)第4工程(第3図(d)l前記樹脂を硬化させて
前記ガラス繊維マット3dをFRP34とする振動吸収
部材30を形成する工程、 (ホ)第5工程(図示せず)=MRI用磁石1に低振動
型傾斜コイル部300を組込む工程、からなる。
第4図(a)乃至(e)は、本実施例装置の内側遮音部
材400の一実施例の製造工程を示す図である。
材400の一実施例の製造工程を示す図である。
この製造工程は、
(イ)第1工程(第4図(a)):外周がFRP製の送
受信コイル部40に樹脂を含浸させたガラス繊維マット
40dを積層する工程、(ロ)第2工程(第4図(b)
):樹脂含浸前のガラス繊維マット40dljを粘弾性
シート40cの両面に接着して積層部材40cdを形成
する工程、 (ハ)第3工程(第4図(C)):前記積層部材40c
dを前記樹脂を含浸させたガラス繊維マット40dの外
周に貼る工程、 (ニ)第4工程(第4図(d)):前記積層部材40c
dの外周に樹脂を含浸させたガラス繊維マット40dを
積層する工程、 (ホ)第5工程(第4図(e)):前記樹脂を硬化させ
て、FRP41,42を形成する工程、 くべ)第6エ程(図示せず):内側遮音部材400を外
側遮音部材5と遮音側板6と低振動型傾斜磁場コイル部
300と組合せて、MRIIa石1に組込む工程、 からなる。
受信コイル部40に樹脂を含浸させたガラス繊維マット
40dを積層する工程、(ロ)第2工程(第4図(b)
):樹脂含浸前のガラス繊維マット40dljを粘弾性
シート40cの両面に接着して積層部材40cdを形成
する工程、 (ハ)第3工程(第4図(C)):前記積層部材40c
dを前記樹脂を含浸させたガラス繊維マット40dの外
周に貼る工程、 (ニ)第4工程(第4図(d)):前記積層部材40c
dの外周に樹脂を含浸させたガラス繊維マット40dを
積層する工程、 (ホ)第5工程(第4図(e)):前記樹脂を硬化させ
て、FRP41,42を形成する工程、 くべ)第6エ程(図示せず):内側遮音部材400を外
側遮音部材5と遮音側板6と低振動型傾斜磁場コイル部
300と組合せて、MRIIa石1に組込む工程、 からなる。
第5図(a)乃至(C)は、本実施例装置の第2実施例
の製造工程を示す図である。この製造工程は、 (イ)第1工程(第5図(a)):非磁性樹脂からなる
第2の筒体31にコイル3bを仮止め部材31Gで固定
する工程、 (ロ)第2工程(第5図(b)):非磁性樹脂からなる
第1の筒体32の内面に粘弾性シート3Gを接着する工
程、 (ハ)第3工程(第5図(C)):前記第1の筒体32
と前記第2の筒体31とを空隙をもって同軸的に保持し
、前記空隙に熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂33Gを
注入し、該樹脂33を硬化ざぜて、低撮動型傾斜磁場コ
イル部300を成形する工程、 (ニ)第4工程(図示せず):前記低振動型傾斜磁場コ
イル部300をMRI用磁石1に組込む工程、 からなる。
の製造工程を示す図である。この製造工程は、 (イ)第1工程(第5図(a)):非磁性樹脂からなる
第2の筒体31にコイル3bを仮止め部材31Gで固定
する工程、 (ロ)第2工程(第5図(b)):非磁性樹脂からなる
第1の筒体32の内面に粘弾性シート3Gを接着する工
程、 (ハ)第3工程(第5図(C)):前記第1の筒体32
と前記第2の筒体31とを空隙をもって同軸的に保持し
、前記空隙に熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂33Gを
注入し、該樹脂33を硬化ざぜて、低撮動型傾斜磁場コ
イル部300を成形する工程、 (ニ)第4工程(図示せず):前記低振動型傾斜磁場コ
イル部300をMRI用磁石1に組込む工程、 からなる。
粘弾性シート3Gの1辰動エネルギー吸収の有効な構造
は、粘弾性シート3Cの内側の層である傾斜磁場コイル
部3と、該シート3Cの外側の層で必るFRP34とが
等しい曲げ剛性を有する構造である。(第3図参照)す
なわち、前記傾斜磁場コイル部3と、FRP34とが同
材質の場合は、それぞれの肉厚を等しくすればよく、F
RP34より傾斜磁場コイル部3を曲げ剛性が低い材質
で作る場合は、FRP34の肉厚を薄くすれば、等しい
曲げ剛性となる。
は、粘弾性シート3Cの内側の層である傾斜磁場コイル
部3と、該シート3Cの外側の層で必るFRP34とが
等しい曲げ剛性を有する構造である。(第3図参照)す
なわち、前記傾斜磁場コイル部3と、FRP34とが同
材質の場合は、それぞれの肉厚を等しくすればよく、F
RP34より傾斜磁場コイル部3を曲げ剛性が低い材質
で作る場合は、FRP34の肉厚を薄くすれば、等しい
曲げ剛性となる。
以上、MRI用磁石装置の一実施例について説明したが
、本発明はこれに限定されるものでなく、その要旨を変
更しない範囲で種々に変形実施が可能である。
、本発明はこれに限定されるものでなく、その要旨を変
更しない範囲で種々に変形実施が可能である。
例えば、(辰動吸収部材内又は、内側遮音部材内に複数
個の粘弾性シートを介在させたい場合、複数個の粘弾性
シート間にFRP等の振動吸収部材を介在させてもよい
し、複数個の粘弾性シート同志を密着させてもよい。
個の粘弾性シートを介在させたい場合、複数個の粘弾性
シート間にFRP等の振動吸収部材を介在させてもよい
し、複数個の粘弾性シート同志を密着させてもよい。
また、本実施例装置の低振動型傾斜磁場コイル部は、傾
斜磁場コイル部の外側に粘弾性シートを積層した構造で
おるが、該傾斜磁場コイル部の内側又は両側に積層して
もよい。
斜磁場コイル部の外側に粘弾性シートを積層した構造で
おるが、該傾斜磁場コイル部の内側又は両側に積層して
もよい。
更に、本実施例装置は、密閉空間に低搬動型傾斜磁場コ
イル部を設けたが、該コイル部を直接MRI用磁石装置
の内部空間に設けたり、あるいは、粘弾性シートを積層
した内側遮音部材により形成した密閉空間に粘弾性シー
トを有していない傾斜磁場コイル部を設けても当該装置
の低騒音化は計れる。
イル部を設けたが、該コイル部を直接MRI用磁石装置
の内部空間に設けたり、あるいは、粘弾性シートを積層
した内側遮音部材により形成した密閉空間に粘弾性シー
トを有していない傾斜磁場コイル部を設けても当該装置
の低騒音化は計れる。
また更に、本実施例装置の内側遮音部材は、送受信コイ
ルを有する構造であるが、該送受信コイルを含まない構
造としてもよい。この場合は、内側遮音部材の内側に送
信受信コイルを設ければよい。
ルを有する構造であるが、該送受信コイルを含まない構
造としてもよい。この場合は、内側遮音部材の内側に送
信受信コイルを設ければよい。
[発明の効果]
本発明は以上説明したように構成されているので、次に
記載する効果を奏する。
記載する効果を奏する。
請求項1のMRI用磁石装置においては、傾斜磁場コイ
ル部に、粘弾性シートを有する撮動吸収部材を積層して
いるので、傾斜磁場用コイルが振動しても粘弾性シート
により、この撮動が吸収されるため、傾斜磁場コイル部
の中心軸方向の騒音が低減できる。
ル部に、粘弾性シートを有する撮動吸収部材を積層して
いるので、傾斜磁場用コイルが振動しても粘弾性シート
により、この撮動が吸収されるため、傾斜磁場コイル部
の中心軸方向の騒音が低減できる。
請求項2のMRI用磁石装置においては、傾斜磁場コイ
ル部を密閉空間内に設けであるので、該空間から外へ騒
音が洩れにくく、傾斜磁場コイル部の振動によって発生
する密閉空間内の音圧による振動が、内側遮音部材に積
層された粘弾性シートにより吸収されるので、MRI用
磁石装置の低騒音化が図れる。
ル部を密閉空間内に設けであるので、該空間から外へ騒
音が洩れにくく、傾斜磁場コイル部の振動によって発生
する密閉空間内の音圧による振動が、内側遮音部材に積
層された粘弾性シートにより吸収されるので、MRI用
磁石装置の低騒音化が図れる。
請求項3のMRI用磁石装置においては、傾斜磁場コイ
ル部側に、積層された粘弾性シートと、内側遮音部材に
積層された粘弾性シートとによりMRI用磁石装置の低
騒音化が効果的に図れる。
ル部側に、積層された粘弾性シートと、内側遮音部材に
積層された粘弾性シートとによりMRI用磁石装置の低
騒音化が効果的に図れる。
請求項4,5及び6のMRI用磁石装置の製造方法にお
いては、樹脂含浸後のガラス繊維マットを積層する際、
該ガラス繊維マット内の樹脂が樹脂含浸前のガラス繊維
マットに染み込み、前記ガラス繊維マットは、固化して
FRPとなって粘弾性シートとの接着強度が高くなる。
いては、樹脂含浸後のガラス繊維マットを積層する際、
該ガラス繊維マット内の樹脂が樹脂含浸前のガラス繊維
マットに染み込み、前記ガラス繊維マットは、固化して
FRPとなって粘弾性シートとの接着強度が高くなる。
そして、傾斜磁場用コイルが振動したとき、粘弾性シー
トとFRPとがずれることがないので、確実に粘弾性シ
ートのせん断歪により振動を吸収することができ、中心
軸方向の低騒音化が図れる。
トとFRPとがずれることがないので、確実に粘弾性シ
ートのせん断歪により振動を吸収することができ、中心
軸方向の低騒音化が図れる。
請求項7のMRI用磁石装置の製造方法においては、熱
硬化性樹脂を注入するだけで第1の筒体と第2の筒体と
の結合及び傾斜磁場用コイルと第2の筒体との結合が同
時に行えるので短時間に低振動型傾斜磁場コイル部を製
造することができる、
硬化性樹脂を注入するだけで第1の筒体と第2の筒体と
の結合及び傾斜磁場用コイルと第2の筒体との結合が同
時に行えるので短時間に低振動型傾斜磁場コイル部を製
造することができる、
第1図は、本発明の一実施例のMRI用磁石装置の要部
断面図である。第2図は本発明のMRI用磁石装置に用
いられる一実施例の低振動型傾斜磁場コイル部の粘弾性
シートの挙動に関する図で、同図(a)は要部断面図、
同図(b)は撮動波形の図でおる。第3図(a)乃至(
d)は本発明の第1実施例の低振動型傾斜磁場コイル部
の製造工程図、第4図(a>乃至(e)は本発明の実施
例の内側遮音部材の製造工程図、第5図(a)乃至(C
)は本発明の第2実施例の低振動型傾斜コイル部の製造
工程図である。第6図は従来例のMRI用磁石装置に関
する図で、同図(a)は断面図、同図(b)は斜視図で
ある。 1・・・MRI用磁石、 3・・・傾斜磁場コイル部
、3a、40a・・・非磁性樹脂、 3b・・・傾斜磁場用コイル、 3c、40c・・・粘弾性シート、 3cd、40cd・・・積層部材、 3d、40d・・・樹脂含浸後のガラス繊維マット、3
dd、 40dd・・・樹脂含浸前のガラス繊維マット
、30・・・(騒動吸収部材、 31・・・第2の筒体、 32・・・第1の筒体、 31C・・・仮止め部材、 33・・・熱硬化性樹脂、 34.41.42・・・FRP。 400・・・内側遮音部材、 5・・・外側遮音部材、 6・・・遮音側板、7・・・密閉空間。 3−一社雷C谷61コA1し甘3 丁し籾 (a) 第 図 (C,) 第 図 / 第 図 第 図 0d (d) 第 図 ○ ば) ○
断面図である。第2図は本発明のMRI用磁石装置に用
いられる一実施例の低振動型傾斜磁場コイル部の粘弾性
シートの挙動に関する図で、同図(a)は要部断面図、
同図(b)は撮動波形の図でおる。第3図(a)乃至(
d)は本発明の第1実施例の低振動型傾斜磁場コイル部
の製造工程図、第4図(a>乃至(e)は本発明の実施
例の内側遮音部材の製造工程図、第5図(a)乃至(C
)は本発明の第2実施例の低振動型傾斜コイル部の製造
工程図である。第6図は従来例のMRI用磁石装置に関
する図で、同図(a)は断面図、同図(b)は斜視図で
ある。 1・・・MRI用磁石、 3・・・傾斜磁場コイル部
、3a、40a・・・非磁性樹脂、 3b・・・傾斜磁場用コイル、 3c、40c・・・粘弾性シート、 3cd、40cd・・・積層部材、 3d、40d・・・樹脂含浸後のガラス繊維マット、3
dd、 40dd・・・樹脂含浸前のガラス繊維マット
、30・・・(騒動吸収部材、 31・・・第2の筒体、 32・・・第1の筒体、 31C・・・仮止め部材、 33・・・熱硬化性樹脂、 34.41.42・・・FRP。 400・・・内側遮音部材、 5・・・外側遮音部材、 6・・・遮音側板、7・・・密閉空間。 3−一社雷C谷61コA1し甘3 丁し籾 (a) 第 図 (C,) 第 図 / 第 図 第 図 0d (d) 第 図 ○ ば) ○
Claims (7)
- (1)傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒状
に形成した傾斜磁場コイル部を有するMRI用磁石装置
において、前記傾斜磁場コイル部に、粘弾性シートを有
して成る振動吸収部材を積層したことを特徴とするMR
I用磁石装置。 - (2)筒状に形成された内側遮音部材と、この内側遮音
部材の外側に空隙をもって同軸的に配置され、かつ、筒
状に形成された外側遮音部材と、該両遮音部材の両端部
にリング状の遮音側板とを設け、前記両遮音部材と前記
遮音側板とで密閉空間を形成し、該密閉空間内に、傾斜
磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒状に形成した
傾斜磁場コイル部を設けたMRI用磁石装置において、
前記内側遮音部材を、粘弾性シートを積層して形成した
ことを特徴とするMRI用磁石装置。 - (3)前記傾斜磁場コイル部に、粘弾性シートを有して
成る振動吸収部材を積層した請求項2記載のMRI用磁
石装置。 - (4)傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒状
に形成した傾斜磁場コイル部を有するMRI用磁石装置
の製造方法において、樹脂含浸前のガラス繊維マットを
前記粘弾性シートの片面に接着して積層部材を形成し、
前記傾斜磁場コイル部に前記積層部材の粘弾性シート側
を接着し、該積層部材に沿って、樹脂を含浸させたガラ
ス繊維マットを少なくとも1回積層し、前記含浸樹脂を
硬化させる工程を有することを特徴とするMRI用磁石
装置の製造方法。 - (5)傾斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒状
に形成した傾斜磁場コイル部を有するMRI用磁石装置
の製造方法において、予め樹脂含浸前のガラス繊維マッ
トを粘弾性シートの両面に接着して積層部材を形成し、
前記傾斜磁場コイル部に樹脂を含浸させたガラス繊維マ
ットを複数回積層させてガラス繊維強化樹脂層を形成す
る工程中に、前記積層部材を積層し、前記樹脂を硬化さ
せる工程を有することを特徴とするMRI用磁石装置の
製造方法。 - (6)筒状に形成された内側遮音部材と、この内側遮音
部材の外側に空隙をもって同軸的に配置され、かつ、筒
状に形成された外側遮音部材と、該両遮音部材の両端部
にリング状の遮音側板とを設け、前記両遮音部材と、前
記遮音側板とで密閉空間を形成し、該密閉空間内に、傾
斜磁場用コイルを非磁性樹脂でモールドし筒状に形成し
た傾斜磁場コイル部を設けたMRI用磁石装置の製造方
法において、予め樹脂含浸前のガラス繊維マットを粘弾
性シートの両面に接着して積層部材を形成し、樹脂を含
浸させたガラス繊維マットを複数回積層させてガラス繊
維強化樹脂層を形成する工程中に、前記積層部材を積層
し、前記含浸させた樹脂を硬化させて、前記内側遮音部
材を形成する工程を有することを特徴としたMRI用磁
石装置の製造方法。 - (7)非磁性樹脂からなる第1の筒体と、この第1の筒
体と同軸的に配置され、かつ、非磁性樹脂からなる第2
の筒体と、この第2の筒体と前記第1の筒体との間に設
けられた傾斜磁場用コイル部とから構成された傾斜磁場
コイル部を有するMRI用磁石装置の製造方法において
、前記第1の筒体の前記第2の筒体に向く面に粘弾性シ
ートを接着し、前記第2の筒体の前記第1の筒体に向く
面に傾斜磁場用コイルを仮止めし、前記第1の筒体と前
記第2の筒体とを空隙をもつて同軸的に保持し、該空隙
に熱硬化性樹脂を注入し、該熱硬化性樹脂を硬化させて
、傾斜磁場コイル部を成形する工程を有することを特徴
とするMRI用磁石装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63278094A JPH02124139A (ja) | 1988-11-01 | 1988-11-01 | Mri用磁石装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63278094A JPH02124139A (ja) | 1988-11-01 | 1988-11-01 | Mri用磁石装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02124139A true JPH02124139A (ja) | 1990-05-11 |
JPH0568975B2 JPH0568975B2 (ja) | 1993-09-30 |
Family
ID=17592553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63278094A Granted JPH02124139A (ja) | 1988-11-01 | 1988-11-01 | Mri用磁石装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02124139A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09510A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-07 | Ge Yokogawa Medical Syst Ltd | 磁気共鳴撮影装置のコイル機構 |
WO2013125602A1 (ja) * | 2012-02-22 | 2013-08-29 | 株式会社 東芝 | X線ct装置 |
-
1988
- 1988-11-01 JP JP63278094A patent/JPH02124139A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09510A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-07 | Ge Yokogawa Medical Syst Ltd | 磁気共鳴撮影装置のコイル機構 |
WO2013125602A1 (ja) * | 2012-02-22 | 2013-08-29 | 株式会社 東芝 | X線ct装置 |
CN103796591A (zh) * | 2012-02-22 | 2014-05-14 | 株式会社东芝 | X射线ct装置 |
US9414793B2 (en) | 2012-02-22 | 2016-08-16 | Toshiba Medical Systems Corporation | X-ray CT system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0568975B2 (ja) | 1993-09-30 |
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