JPH0212264B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0212264B2
JPH0212264B2 JP57122583A JP12258382A JPH0212264B2 JP H0212264 B2 JPH0212264 B2 JP H0212264B2 JP 57122583 A JP57122583 A JP 57122583A JP 12258382 A JP12258382 A JP 12258382A JP H0212264 B2 JPH0212264 B2 JP H0212264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
properties
present
parts
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57122583A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5912950A (ja
Inventor
Toshiki Kubotsuka
Eiji Kamiryo
Hisashi Hahaya
Kazuyuki Sashita
Akira Sekino
Toshitaka Yasumatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Vitamin Co Ltd
Original Assignee
Riken Vitamin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riken Vitamin Co Ltd filed Critical Riken Vitamin Co Ltd
Priority to JP12258382A priority Critical patent/JPS5912950A/ja
Publication of JPS5912950A publication Critical patent/JPS5912950A/ja
Publication of JPH0212264B2 publication Critical patent/JPH0212264B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はグリセリン脂肪酸コハク酸エステルを
熱可塑性樹脂に添加混練することにより、透明
性、防曇性、帯電防止性などの改良された熱可塑
性樹脂組成物に関する。 近年プラスチツクスの普及は目覚しいものがあ
る。即ち建材、包装材、文具、おもちや、パイプ
等々あるゆる分野で利用されている。今後もその
発展はおおいに期待されるところであるが、一部
の分野ではプラスチツクスに添加された物質が安
全衛生上の問題を引起しているのも事実である。 本発明は熱可塑性樹脂の透明性、防曇性、帯電
防止性などの物性を改良するに際し、従来品より
も衛生上安全で、且つ優れた効果を示す物質を
種々検討した結果、グリセリン脂肪酸コハク酸エ
ステルが本発明の目的に適合することを見い出し
本発明を完成した。 本発明は特に食品包装材、医療器具、おもち
や、食器などの熱可塑性樹脂の改質には極めて有
用性の高いものと考えられるが、これらの分野に
限定されるものではない。 本発明に用いられるグリセリン脂肪酸コハク酸
エステルはモノグリセリドと無水コハク酸を80〜
180℃で反応させることにより簡単に得られる。
グリセリン脂肪酸コハク酸エステルは日本の食品
衛生法や米国のFDAで認可されている食品添加
物であり、熱可塑性樹脂へも安心して使用でき
る。 本発明のグリセリン脂肪酸コハク酸エステルの
効果は対象、用途、対象樹脂によつて異なるが、
主な効果としては熱可塑性樹脂の透明性、防曇
性、帯電防止性および加工性の改良、オレフイン
フイルムのアンチブロツキング性、ラツプフイル
ム、農業用フイルムの粘着防止などがある。 本発明で防曇性、帯電防止性の改良を目的とす
る場合には単独使用よりも他の界面活性剤すなわ
ちソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの
多価アルコール部分脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフエニールエーテル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステルなどのエチレンオキサイド
付加物、アルキルアマイド、アルキルアミン、ア
ルキルエタノールアマイド、アルキルエタノール
アミンなどのアミン、アマイド類から選ばれる1
種または2種以上との併用が望ましい。 本発明でいう熱可塑性樹脂とはポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、1−2ポリブタジエン、ポリメチルペンテン
−1、ポリブテン−1、ポリペンテン−1、3メ
チル−1−ブテン、ポリα−メチルスチレンおよ
びこれらの共重合体を含むポリオレフイン系樹
脂、塩化ビニル、塩化ビニル共重合体たとえば塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−エチレン重
合体、エチレン酢酸ビニル共重合体に塩化ビニル
をグラフトした共重合体などを含む塩化ビニル系
樹脂を指す。 また前記のポリオレフイン系樹脂、塩化ビニル
系樹脂にメタクリル系共重合体、ABSなどをポ
リマーブレンドしたもの、さらには可塑剤等を併
用した場合も含む。 本発明でグリセリン脂肪酸コハク酸エステルの
熱可塑性樹脂に対する添加量は該樹脂100重量部
に0.05〜5.0重量部であるが、0.05重量部以下では
透明性、防曇性、帯電防止性の改良効果が劣り、
5.0重量部以上は経済的でない。好ましい量は0.1
〜3.0重量部である。 以下に実施例で本発明を説明する。 実施例 1 三つ口フラスコに各種脂肪酸モノグリセリド、
脂肪酸モノおよびジグリセリドと無水コハク酸を
仕込み、窒素ガス下で115℃1時間撹拌して以下
のグリセリン脂肪酸コハク酸エステルを製造し、
以下の実施例で使用した。
【表】 農業用塩ビフイルムにおける効果 配合 PVC(=1300) 100部 エポキシ樹脂 2 DOP(ジオクチルフタレート) 45 TCP(トリクレジルフオスフアイト) 5 Ba−Zn系複合安定剤(粉末) 0.9 〃 〃 (液状) 2.0 ※防曇剤 2.0 ※本発明品は防曇剤成分として評価 評価方法 上記配合物を高速ミキサーにて混合後8インチ
テストロールを用い165〜168℃で5分間混練して
厚さ約0.15mmのフイルムを作成した。 防曇性;ロールフイルムを水を入れたビーカーに
貼り、水温20℃−外気0℃、水温40℃−外気室
温の双方で低温、初期、持続の防曇性を評価し
た。 透明性;ロールフイルムを160℃、80Kg/cm2でプ
レスして5mm厚のテストピースを作成し、濁度
測定、肉眼判定を合わせて行つた。 アンチブリード性;ロールフイルムを室温で3カ
月、40℃−湿度80%で1週間の双方の条件で保
存し肉眼判定で行つた。 アンチブロツキング性;平らなステンレス板上に
ロールフイルム2板をかさね、その上に1Kg/
cm2の重りをのせて30℃恒温槽中に2日間放置
後、一定巾に切断してレオメーターにて剥離力
を測定した。
【表】 × △ △ △° ○ ○ ○
(悪) (良)
グリセリン脂肪酸コハク酸エステルは単独で
は、ほとんど防曇性を示さないがアンチブロツキ
ング剤としての効果は示している。またソルビタ
ンエステルやそのエチレンオキサイド付加物との
併用によつてすぐれた防曇性を示すことがわか
る。しかもその際アンチブロツキング性、透明
性、ブリード性なども同時に改良できることがわ
かる。 実施例 2 塩ビラツプにおける効果 配合 PVC(=1050) 100部 DOA(ジオクチルアジペート) 38 エポキシ化大豆油 10 Ca−Zn系複合安定剤 1 ※防曇剤 2 ※本発明品は防曇剤成分として評価 評価方法 フイルム成形;上記配合物を川田スーパーミキサ
ーで混合後、田辺プラスチツク製の押出機(ス
クリユー径40mmL/D=24Tダイ)にてフイル
ムを成形 防曇性;方法は実施例1に同じ(条件は水温20℃
外気3℃のみ) アンチブリード性;実施例1に同じ 透明性;実施例1に同じ 剥離性;押出機にて成形したフイルム(紙管巻)
に一定荷重をかけ単位時間あたりにはがれるフ
イルムの長さを測定 帯電防止性;表面固有抵抗、摩擦帯電圧、半減期
の3法で測定した。
【表】 本発明品は単品では多少の防曇性と帯電防止性
を示し、また剥離性を向上する効果が認められ
た。併用系では0.5部程度の添加で防曇性、帯電
防止性効果を向上するばかりでなく、比較例に比
し透明性、アンチブリード性、剥離性といつた物
性も向上していることがわかる。 実施例 3 ポリエチレンにおける効果 テスト方法 MI=5の粉末状低密度ポリエチレン100部に試
料1.0部を加えてハンドミキシングしたものを6
インチテストロールにて120℃、10分間混練りし
厚さ約1mmのシートを作成、このシートを120℃、
120Kg/cm2でプレス成形し0.1mm厚のフイルムを作
成した。 評価方法 帯電防止性;実施例2に同じ 透明性;実施例1に同じ アンチブリード性;実施例1に同じ アンチブロツキング性;実施例1に同じ
【表】
【表】 本発明品はポリエチレンに対しても透明性、ア
ンチブロツキング性、ブリード性の改良効果のあ
ることがわかる。帯電防止性能については単品で
もそこそこの効果があるが、モノグリセリド等と
の併用が望ましい。 実施例 4 ポリプロピレンにおける効果 テスト方法 MFR=10のポリプロピレン粉末100部に試料
0.8部を加え、170℃のテストロールで10分間混練
りし、シートを作成、このシートをただちに220
℃、120Kg/cm2でプレス成形し厚さ0.1mmのフイル
ムを作成した。 評価方法 実施例3に同じ
【表】 本発明品はポリプロピレンに対して帯電防止
性、透明性、アンチブリード性の改良効果のある
ことがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 グリセリン脂肪酸コハク酸エステルを熱可塑
    性樹脂100重量部に0.05〜5.0重量部添加すること
    を特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
JP12258382A 1982-07-14 1982-07-14 熱可塑性樹脂組成物 Granted JPS5912950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12258382A JPS5912950A (ja) 1982-07-14 1982-07-14 熱可塑性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12258382A JPS5912950A (ja) 1982-07-14 1982-07-14 熱可塑性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5912950A JPS5912950A (ja) 1984-01-23
JPH0212264B2 true JPH0212264B2 (ja) 1990-03-19

Family

ID=14839499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12258382A Granted JPS5912950A (ja) 1982-07-14 1982-07-14 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5912950A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5040643A (ja) * 1973-08-13 1975-04-14
JPS5455048A (en) * 1977-10-11 1979-05-01 Lion Corp Anti-fogging vinyl chloride resin composition

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5040643A (ja) * 1973-08-13 1975-04-14
JPS5455048A (en) * 1977-10-11 1979-05-01 Lion Corp Anti-fogging vinyl chloride resin composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5912950A (ja) 1984-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2521820B2 (ja) アイオノマ―組成物
JPH0335331B2 (ja)
JP2010053187A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物、食品包装用塩化ビニル系樹脂組成物及びこれを用いて得られるフィルム
JPH0493340A (ja) オレフィン重合体組成物
JPS6232214B2 (ja)
JPS6128537A (ja) ポリオレフイン樹脂用帯電防止剤
JPH0212264B2 (ja)
JP6246527B2 (ja) 医療用塩化ビニル樹脂組成物及びそれからなる医療用器具
JP2849425B2 (ja) ポリオレフィン樹脂フィルム
JPH06107874A (ja) 包装用フィルム
JP2006104242A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたストレッチフィルム
JPS6356259B2 (ja)
JP3556022B2 (ja) 低臭化塩化ビニル系樹脂フィルム用組成物及びフィルム
JPS6169851A (ja) 食品包装フイルム用塩化ビニル系樹脂組成物
JPH0314066B2 (ja)
JPS6160775A (ja) プラスチツク用帯電防止剤組成物
JP5230349B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂ストレッチフィルム
JP2004115600A (ja) オレフィン重合体フィルム用防滑性帯電防止剤、並びに帯電防止性及び防滑性を有するオレフィン重合体フィルム
JP2000103904A (ja) 即効性のポリオレフィン系樹脂用帯電防止剤組成物
JPS6411214B2 (ja)
JPS6284135A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPS5898350A (ja) 食品包装用塩化ビニル樹脂組成物
JPH0571628B2 (ja)
JPH05169601A (ja) 粉末包装用積層体
JPH09286877A (ja) 防曇性および帯電防止性ポリオレフィン