JPH02120712A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JPH02120712A
JPH02120712A JP27494088A JP27494088A JPH02120712A JP H02120712 A JPH02120712 A JP H02120712A JP 27494088 A JP27494088 A JP 27494088A JP 27494088 A JP27494088 A JP 27494088A JP H02120712 A JPH02120712 A JP H02120712A
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pair
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lenses
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圭史 大高
Takashi Koyama
剛史 小山
Yasuo Suda
康夫 須田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は写真用カメラやビデオカメラ等に好適な焦点検
出装置に関し、特に対物レンズの瞳を複数の領域に分割
し、各領域を通過する光束を用いて複数の被写体像に関
する光量分布を形成し、これら複数の光量分布の相対的
な位置関係を求めることにより対物レンズの合焦状態を
検出する際に好適な焦点検出装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より対物レンズを通過した光束を利用した受光型の
焦点検出方式に所謂像ずれ方式と呼ばれる方式がある。
この像ずれ方式は例えば特開昭59−107311号公
報や特開昭59−107313号公報等で提案されてい
る。
第9図は従来の像ずれ方式を用いた焦点検出装置の光学
系の概略図である。
同図において61は対物レンズ、62は視野マスクであ
り対物レンズ61の予定結像面近傍に配置されている。
63はフィールドレンズであり予定結像面の近傍に配置
されている。64は2次光学系であり対物レンズ61の
光軸に対して対象に配置された二つのレンズ64−1.
64−2により構成されている。65は受光手段であり
前記二つのレンズ64−1.64−2に対応してその後
方に配置された2つの受光素子列65−1.65−2を
有している。66は絞りであり前記2つのレンズ64−
1.64−2に対応してその前方に配置された2つの開
口部66−1.66−2を有している。67は対物レン
ズ61の射出瞳であり、分割された2つの領域67−1
.67−2により構成されている。
なお、フィールドレンズ63は開口部66−1.66−
2を射出@67の領域67−1.67−2に結像する作
用を有しており、各領域67−1.67−2を透過した
光束が受光素子列65−1.65−2上に夫々光量分布
を形成するようになっている。
この第9図に示す焦点検出装置では、対物レンズ61の
結像点が予定結像面の前側にある場合は、2つの受光素
子列65−1.65−2上に夫々形成される物体像に関
する光量分布が互いに近づいた状態となり、また、対物
レンズ61の結像点が予定結像面の後側にある場合は、
2つの受光素子列65−1.65−2上に夫々形成され
る光量分布が互いに離れた状態となる。しかも、2つの
受光素子列65−1.65−2上に夫々形成された光量
分布のずれ量は対物レンズ61の焦点外れ量とある関数
関係にあるので、そのずれ量を適当な演算手段で算出す
ると、対物レンズ61の焦点はずれの方向と量とを検出
することができる。
第9図に示す焦点検出装置は、対物レンズにより撮影さ
れる被写体範囲の略中央に存在する被写体に対して、測
距を行っている。
これに対し、撮影範囲の中央部以外の複数の測距点のう
ちから任意の1つの測距点を選択して焦点検出を行う焦
点検出装置を本出願人は先に特願昭62−279835
号で提案している。
第10図は特願昭62−279835号で提案した複数
測距点用の焦点検出装置の光学系の概略図である。同図
において71は視野マスク、72はフィールドレンズ、
73は2つの開ロア3−1.73−2を有する絞り、7
4は2つのレンズ74−1.74=2から成る2次光学
系、75はセンサを夫々示している。尚、第9図で示し
た対物レンズ61は省略しである。
同図に右いては視野マスク71が測距すべき複数の視野
に対応して複数の開ロア1a〜71eを有しており、こ
の視野マスク71で規制された光束が2次光学系74に
より形成する複数対の光量分布を受光するように複数対
のセンサ列75a1と75a2.75b1と75b2.
75C1と75c2.75dlと75d2、そして75
e1と75e2がセンサ75として設けられている。
同図に右いては撮影画面の中央部とそめ両側の4カ所の
全体として5つの領域に□おい□ぞ測距を行っそいる。
このように簡易な構成により撮影画面中の複数の領域で
焦点検出が出来ることはカメラに適用する場合大変重要
になっている。
(発明が解決しようとする問題点) 一般に像ずれ方式の焦点検出装置においては、センサ上
の被写体像に関する2つの光量分布が相対的に移動する
方向の垂直方向にのみ光量分布の変化のある被零体に対
しては−jすることができないという問題点があった。
    “そこで本発明は像ずれ方式の焦点検出装置に
おいて各要素を適切に設定することによ侯、対物レンズ
により撮影及d観察される撮影画面の中“央部及び周辺
部においても測距することができ、しかもセンサ面上の
2つの被写体像に関する光量分布が相対的に移動する方
向が上下方向及び左右方向となるように各要素を設定す
ることにより、水平方向(横方向)のみ又は垂直方向(
縦方向)のみに光量分布の変化がある被写体に対しても
良好なる焦点検出が可能な焦点検出装置の提供を目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 対物レンズの像面側に配置した2次結像レンズを有する
光学手段により前記対物レンズの瞳の異なる領域を通過
した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形
成し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を受光手段
により求め、該受光手段からの信号を用いて前記対物レ
ンズの合焦状態を求める際、前記光学手段は被写体像に
関する1対の光量分布を形成する1対の2次結像レンズ
を少なくとも3つ以上有し、該対をなす2次結像レンズ
のレンズ面頂点を結ぶ線分の少なくとも2つは互いに交
わり、少なくとも他の1つは交わらないように構成して
いることである。
特に本発明では前記光学手段は1対の2次結像レンズを
4つ有しており、そのうち2つは前記対物レンズの撮影
画面の中央部に相当する領域に対をなすレンズ面頂点を
結ぶ線分が互いに直交するように配置されており、他の
2つは該撮影画面の周辺部の左右方向に画面中心に略対
称に各々配置されていることを特徴としている。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を示す要部概略図である。図
中31は視野マスクであり不図示の対物レンズ(撮影レ
ンズ)による撮影画面の略中央に交差して、例えば十字
形の開口部31−1と両側の周辺部に縦長の開口部31
−2.31−3を有している。32はフィールドレンズ
であり、視野マスク31の3つの開口部31−1.31
−2゜31−3に対応して各々所定の光学特性を有する
3つの領域32−1.32−2.32−3から成ってい
る。33は絞りであり、中心部は上下左右に各々1対ず
つ計4つの開口部33−1a。
33−1b、33−1c、33−1dを、また左右の周
辺部分は1対の2つの開口部33−2a。
33−2b及び開口部33−3a、33−3bがそれぞ
れ設けられている。前記フィールドレンズ32め各領域
32−1.32−2.・32−3はそれぞれ絞り33の
対になっている開口33−1゜33−2.33−3を不
図示の撮影レンズの射出瞳付近に結像する作用を有して
いる。34は2次光学系であり、全体として4、対の2
次結像レンズを有している。即ち全体として8つの2次
結像レンズ34−1a、34−1b、34−1c。
34−1d、34−2a、34−2b、34−3a、3
4−3bからなってあり、絞り33の各開口部に対応し
てその後方に配置されている。
そして1対の2次結像レンズ34−1aと34−1bの
レンズ面頂点を結ぶ線分と1対の2次結像レンズ34−
1cと34−1dのレンズ面頂点を結ぶ線分は互いに直
交しており(尚、必ずしも直交させる必要はない。)又
、他の1対の2次結像レンズ、例えば34−2aと34
−2bのレンズ面頂点を結ぶ線分とは交わらないように
構成されている。35は受光素子列(センサ)であり、
全体として4対のセンサ列を有している。即ち全体とし
て8つのセンサ列35−1a、35−1b、35−1c
、35−1d、35−2a。
35−2b、35−3a、35−3bからなっており、
2次結像レンズに対応してその像を受光するように配置
されている。
第2図は第1図のセンサ35面上に形成される像領域を
示した説明図である。領域36−1a。
36−1b、36−1c、36−1dは視野マスク31
の中央の開口部31−1の像領域でありフィールドレン
ズ32の中央部32−1を透過した光束が絞り33の開
口部33−1a、33−1b、33−1c、33−1d
で規制された後、その後方の2次結像レンズ34−1a
、3・4−1 b、 34−1 c、 、34−1 d
によってセンサ35面上に形成される状態を夫々示して
いる。また、36−2a、3B−2bは視野マスク31
の周辺の開口部31−2の像領域であり、フィールドレ
ンズ32の周辺部32−2を透過した光束が絞り33の
開口部33−2a、33−2bによって規制されたのち
、その後方の2次結像レンズ34−2a、34−2bに
よってセンサ35上に形成される状態を示している。同
様に36−3a、36−3bは視野マスク31の周辺の
開口部31−3の像領域であり、フィールドレンズ32
の周辺部32−3を透過した光束が較り33の開口部3
3−3a、33−3bによって規制されたのち、その後
方の2次結像レンズ34−3a、34−3bによってセ
ンサ35面上に形成される像領域をそれぞれ示している
第1図に示す本発明の実施例の焦点検出装置の測距原理
は従来の所謂像ずれ方式と同様に、対を成すセンサの列
方向の像の相対的位置を検出することにより求めている
本実施例では以上のような構成をとることにより、不図
示の対物レンズにより撮影または観察される撮影範囲の
中心付近では、光量分布が上下または左右の一方向にの
み変化するような被写体に対しても測距することが可能
となり、又、中心以外の位置、例えば中心をはさむ左右
に隔たった位置にある被写体に対しても同様に測距する
ことができる。
尚、本実施例において3対の2次結像レンズを用いて中
心部と一方の周辺部のみを測距するようにしても良い。
又、周辺部を中心部と同様に水平、垂直方向で測距出来
るように構成しても良い。
第3図は本発明の焦点検出装置を一眼レフカメラに適用
したときの一実施例の概略図である。同図において第1
図で示す要素と同一要素には同符番を付している。
図中、37は撮影レンズ(対物レンズ)、38はクイッ
クリターンミラー 39は焦点板、40はペンタプリズ
ム、41は接眼レンズ、42はフィルム面、43はサブ
ミラーでありクイックリターンミラー38の一部に固着
されている。31は視野マスクでありフィルム面42と
光学的に略等価な位置に配置されている。44は赤外カ
ットフィルターで視野マスク31の後方に配置されてい
る。32はフィールドレンズ、45.46は各々第1.
第2の全反射ミラー 47は遮光マスク、33は絞り、
48は2次光学系であり、後述するプリズム部材49と
一体に形成されている。
49は反射面49−1を存するプリズム部材、50は1
つのセンサでありカバーガラス50−1右よび受光面5
0−2を有している。
本実施例に右いて、視野マスク31以下、センサ50ま
でが第1図に示した焦点検出装置に対応している。
同図において焦点検出光学系の光路を3つの反射面45
,46.49−1を用いて折り曲げて、これにより焦点
検出光学系の全長、特にフィールドレンズ32と絞り3
3の間隔を長くとっている。前述した通り、フィールド
レンズ32は絞り33を撮影レンズ37の射出瞳付近に
結像する作用を有しているが、フィールドレンズ32と
絞り33の間隔を長くすることによりこの結像関係を良
好に保つことが可能となり、より明るい光束を焦点検出
装置に導くことができる。
第4図は視野マスク31の開口形状の一実施例を示した
説明図である。第1図で説明したと同様に中心には十字
形状の開口部31−1、周辺には縦長の矩型の開口部3
1−2.31−3が設けられている。
第5図はフィールドレンズの一実施例の概略図である。
同図は第3図に示すフィールドレンズ32の光軸□を含
み、紙面に垂直な平面による断面図を示したものである
。視野マスク31の3つの開口部31−1.31−2.
31−3に対応して、3つの領域32−1.32−2.
32−3からなり、周辺の領域を構成するレンズ32−
2゜32−3の光軸51−2.51−3は中心51−1
からずれた位置にある。又、フィールドレンズ32の性
能を高めるために、各レンズ面を非球面化することは有
効である。特に周辺部のレンズ32−2.32−3の少
なくとも1つの面を非球面で構成することにより、周辺
の視野から焦点検出系へ入射する光量を増大させること
ができる。
第6図は絞り33の開口形状の一実施例を示した説明図
である。中心の開口部は、はぼ真円の領域52−1に内
接する上下1対、左右1対の計4つの開口部33−1a
、33−1b、33−1c、33−1dから構成されて
いる。左右の周辺の開口部も同様にほぼ真円の領域52
−2゜52−3に内接する上下1対の2つの開口部33
−2a、33−2b及び開口部33−3a。
33−3bから構成されている。中心部においては、上
下の開口部33−1a、33−1bの方が左右の開口部
33−1c、33−1dよりも大きくなっている。これ
は以下のような事情による。
即ち焦点検出装置を用いたカメラにおいては、被写体の
輝度をコントラストが低いときに、補助光を被写体側に
投光し、被写体上に投影されたパターンによって測距す
る方式が多く採用されている。この場合、撮影画面の周
辺視野に対しては、横島のパターンを投影する必要があ
り、中心視野に対しても同様の横縞のパターンを投影す
る方が投光系の構成が簡単になる。従って、中心視野に
おいては、横縞に対して測距可能となる光束をより多く
導くように、上下の開口を大きくする方が低輝度限界を
拡張するという補助光の目的を効果的に達成することが
できる。
第7図は第3図の遮光マスク47の一実施例の開口形状
47−1.47−2.47−3を示す概略図である。こ
の遮光マスク47は、第1図乃至第4図の視野マスク3
1の周辺の開口部31−2または31−3に入射し、絞
り33の周辺の開口部33−2a、33−2b、33−
3a、33−3b等を通過せず中心の開口部33−1a
33−1b、33−1c、33−1d等を透過する非正
常光が、センサ35面上に達するのを防ぐ働きをしてい
る。同非正常先は遮光マスク47の開口部47−1と4
7−2、又は開口部47−1と47−3の間に到達して
、遮光されることになる。遮光マスク47は、この位置
以外に第3図の第2の反射ミラー46の直前や、フィー
ルドレンズ32の後方、或は絞り33の前方に設けるこ
とも可能である。1つの遮光マスクで遮光しきれない場
合はこれらの幾つかを組み合せて用いることも可能であ
る。また第1.第2のミラー45゜46の直前に遮光マ
スクを設けるかわりに、同ミラーの反射面をパターン化
して、必要部以外は光が吸収、又は透過する様に構成し
てもよい。
第8図は第3図の2次光学系48及びプリズム部材49
を示す斜視図である。2次光学系48は、絞り33に向
って正の屈折力の4対の2次結像レンズ48−1aと4
8−1b、48−1cと48−1d、48−2aと48
−2b、48−3aと48−3bからなり、プリズム部
材49と一体化されている。プリズム部材49は、アル
ミ等の金属膜を蒸着した反射面49−1を有し、2次光
学系48からの光束を反射して、射出面49−21に偏
向光する作用を有している。2次光学系48の互いに隣
接するレンズは、互いに境界線としての弦を共有し、接
している。このように構成することでレンズ径を大きく
とることができ、光量を増大させることが可能となる。
尚、中心部の4つの2次結像レンズ48−1a、48−
1b、48−1c、48−1dの径は、隣接するレンズ
の外周が共有する弦の端の点53−1゜53−2.53
−3.53−4で一致するように設定するのが型加工上
有利である。従って、絞り3′3の形状を第6図に示す
ように上下と左右で不等にした場合には、上下、左右の
レンズ径は必ずしも一致しない。さらに中心部のレンズ
群48−1と周辺部のレンズ群48−2又は48−3の
曲率半径は同一、又は異っていても良い。この曲率半径
を同一にせず、相違させることが有効な場合がある。例
えば、フィールドレンズ32は第5図に示すように3つ
の異なる領域から成るため、中心部と周辺□部では厚さ
や光の偏向のされがたが異なり、必ずしもセンサ35面
までの光路長が一致するとは限らない。そこで各々の2
次結像レンズの中心部と周辺部ではそのレンズの曲率半
径を相違させることで、同一のセンサ35面上に良好に
結像させることが可能となる。特に、周辺からの光束は
、やや中心に向けて傾いた光路をたどることから一般に
、周辺光束のセンサ35面までの光路長は中心光束に比
べ長くなるため、周辺の2次結像レンズ48−2.48
−3の曲率半径を中心よりもやや大きくすることが有効
である。又、2次光学系48と絞り33の間隔が広くな
ると、分割されたレンズの境界線付近に光束が到達しな
いようにするために絞り33の各開口を小さくする必要
があり、十分な光量を確保することが難しくなる。その
ため、本実施例では各2次結像レンズを絞り33に対し
て凸状のレンズ面で構成し、絞り33に接して配置して
いる。
2次結像レンズを透過した光は、プリズム部材49の反
射面49−1によフて下方に偏向されてセンサ50に入
射するが、このような構成をとることにより、限られた
スペースの中で2次結像レンズ以降の光路長を長くして
、結像倍率をある程度大きく保つことが□可能となる。
2次結像方式の焦点検出系においては結像倍率が小さい
と、焦点検出の精度が低下するため、例えば1/4倍以
上の結像倍率を確保することが望ましい。しかしながら
、あまり結像倍率が大きいとセンサが大きくなり、スペ
ース的にもコスト的にも不利になるため少なくとも等倍
結像以下にすることが必要といえる。
本実施例のようにプリズム部材49で光路を埋める構成
をとって、プリズム部材49の光路長を変化させること
で限定されたスペースの中で、ある程度結像倍率を制御
することが可能となり、最適設計が容易に行なえる。
尚、本実施例では2次光学系48とプリズム部材49を
一体化して構成したが、これを第8図の点線54に沿っ
て割って分割し2体化し、最終的に近接して配置するか
、接着させて構成してもよい。以下、そうした場合の利
点について説明する。
まず、2次結像レンズは正確に各センサが配置された位
置に被写体に関する2次像を形成する必要があり、その
ためには各レンズの相対的な位置関係が設計値通りに精
度良く設定されていなければならない。しかしながら、
2次結像レンズとプリズム部材をプラスチック等で構成
する場合を考えると、一体化された形状のままで成形を
行なうと体積が大きく、また三角形の形状をしているた
めに、成形時の収縮による変形が生じやすく、精度のよ
い成形品を得ることが難しくなる。この為これを2体化
し、2次結像レンズを平板に近い形状とすると、そうし
た成形時の収縮の影響を低減することが可能となる。
さらにプリズム部材をプラスチックで構成した場合の問
題点として吸湿の彫ツが挙げられる。
般にアクリルのようなプラスチック材料は吸湿しやすく
、膨張や屈折率の変化を生ずる。屈折率がプリズム部材
全体にわたって均一に変化する場合はその影響はさほど
大きくないが、プリズム部材の表面からの吸湿により内
部に向って屈折率の分布が生じると、内部を透過する光
線が曲げられて精度のよい焦点検出は困難となる。特に
本実施例のプリズム部材のように体積が比較的大きい場
合は、内部まで吸湿が進み、平衡状態になるまでには長
い時間を要し、その影響は大きい、。そこで2次結像レ
ンズとプリズム部材を2体化し、吸湿の影舌の少ない2
次結像レンズを、例えば吸湿は大きいが成形性や耐熱性
のよいアクリルで構成し、吸湿の影響が大きいプリズム
部材を、吸湿の少ないポリ・カーボネイトやポリスチレ
ン、MS樹脂等で構成すると、全′□体としてその影響
を低くおさえることが可能となる。また、ブリズ部材を
ガラスで構成すれば、さらに効果的である。プリズム部
材は平面で囲まれた単純な形状をしているため、ガラス
で構成することも比較的容易である。
又、2次結像レンズとプリズム部材を2体化し、それぞ
れをアツベ数の異なるプラスチック乃至ガラスで構成し
、必要に応じ両者の接合面に曲率なつけて貼り合せるこ
とにより、2次結像に右ける色収差の除去が可能となる
さらに2次結像レンズとプリズム部材を貼り合せる際に
、その中間に吸収タイプの赤外カットフィルターを挿入
することが可能である。吸収タイプの赤外カットフィル
ターは蒸着タイプのものに比べ価格が安く、扱いやすい
という特徴を持っているが、耐環境性に問題があり、−
数的にはあまり用いられていない。特に吸湿によって白
濁して特性が劣化することが多く、カメラのように使用
環境が厳しいものでは用いることが難しかった。しかし
ながら、2次結像レンズとプリズム部材の中間に吸収タ
イプの赤外カットフィルターを挿入し、3者を貼り合せ
て赤外カットフィルターと外気を遮断すれば、上記のよ
うな吸湿の問題は解決され使用が可能となる。第3図の
赤外カットフィルター44は、撮影レンズ37からの光
が反射してフィルム面に写りこまないように、低い位置
に設けることが必要であり、多くのスペースを要してい
たか、2次結像レンズとプリズム部材の間に吸収タイプ
の赤外カットフィルターを挿入することで赤外カットフ
ィルター44が不要となれば、焦点検出系を小型化する
上で非常に有利となる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば像ずれ方式の焦点検出装置
に右いて、2次光学系として1対の2次像を形成する1
対の2次結像レンズを少なくとも3対以上設け、これら
1対の2次結像レンズの各レンズの頂点を結ぶ線分のう
ち少なくとも2つは直交するように交わり、少なくとも
1つは交わらないように構成することにより、縦方向あ
るいは横方向のどちらか一方にのみ光量分布の変化があ
る被写体に対しても、又撮影画面の中心部以外の領域に
おいても、良好なる測距が可能な焦点検出装置を達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の光学系の要部概略図、第2
図は第1図のセンサ面上の説明図、第3図は本発明を一
眼レフカメラに適用したときの一実施例の要部概略図、
第4図〜第8図は第3図の一部分の説明図、第9図、第
10図は従来の焦点検出装置の概略図である。 図中、31は視野マスク、32仲フイールドレンズ、3
3は絞り、34.48は2次光学系、35は受光手段、
37は対物レンズ、49は赤外カットフィルター 45
.46はミラー 47は遮光マスク、49はプリズム、
50はセンサーである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)対物レンズの像面側に配置した2次結像レンズを
    有する光学手段により前記対物レンズの瞳の異なる領域
    を通過した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分
    布を形成し、該複数の光量分布の相対的な位置関係を受
    光手段により求め、該受光手段からの信号を用いて前記
    対物レンズの合焦状態を求める際、前記光学手段は被写
    体像に関する1対の光量分布を形成する1対の2次結像
    レンズを少なくとも3つ以上有し、該対をなす2次結像
    レンズのレンズ面頂点を結ぶ線分の少なくとも2つは互
    いに交わり、少なくとも他の1つは交わらないように構
    成されていることを特徴とする焦点検出装置。
  2. (2)前記光学手段は1対の2次結像レンズを4つ有し
    ており、そのうち2つは前記対物レンズの撮影画面の中
    央部に相当する領域に対をなすレンズ面頂点を結ぶ線分
    が互いに直交するように配置されており、他の2つは該
    撮影画面の周辺部の左右方向に画面中心に略対称に各々
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の焦点検
    出装置。
  3. (3)前記受光手段は1対の受光素子列を複数個有して
    おり、これらの受光素子列は前記2次結像レンズに各々
    対応して配置されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の焦点検出装置。
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