JP3134429B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JP3134429B2
JP3134429B2 JP03328085A JP32808591A JP3134429B2 JP 3134429 B2 JP3134429 B2 JP 3134429B2 JP 03328085 A JP03328085 A JP 03328085A JP 32808591 A JP32808591 A JP 32808591A JP 3134429 B2 JP3134429 B2 JP 3134429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用カメラやビデオカ
メラ等に好適な焦点検出装置に関し、特に対物レンズの
瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過する光束を用い
て複数の被写体像(物体像)に関する光量分布を形成
し、これら複数の光量分布の相対的な位置関係を求める
ことにより、対物レンズの合焦状態を撮影範囲中の複数
の視野領域に対して検出する際に好適な焦点検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より対物レンズを通過した光束を利
用した受光型の焦点検出方式に所謂像ずれ方式と呼ばれ
る方式がある。
【0003】この像ずれ方式は例えば特開昭59−10
7311号公報や特開昭59−107313号公報等で
提案されている。
【0004】図10は従来の像ずれ方式を用いた焦点検
出装置の光学系の概略図である。
【0005】同図において61は対物レンズ、62は視
野マスクであり、対物レンズ61の予定結像面近傍に配
置されている。63はフィールドレンズであり、予定結
像面の近傍に配置されている。64は2次光学系であ
り、対物レンズ61の光軸に対して対象に配置された二
つのレンズ64−1,64−2により構成されている。
65は受光手段であり、前記二つのレンズ64−1,6
4−2に対応してその後方に配置された2つの受光素子
列65−1,65−2を有している。66は絞りであ
り、前記2つのレンズ64−1,64−2に対応してそ
の前方に配置された2つの開口部66−1,66−2を
有している。67は対物レンズ61の射出瞳であり、分
割された2つの領域67−1,67−2により構成され
ている。
【0006】尚、フィールドレンズ63は開口部66−
1,66−2を射出瞳67の領域67−1,67−2に
結像する作用を有しており、各領域67−1,67−2
を透過した光束が受光素子列65−1,65−2上に夫
々光量分布を形成するようになっている。
【0007】この図10に示す焦点検出装置では、対物
レンズ61の結像点が予定結像面の前側にある場合は、
2つの受光素子列65−1,65−2上に夫々形成され
る物体像に関する光量分布が互いに近づいた状態とな
り、又対物レンズ61の結像点が予定結像面の後側にあ
る場合は、2つの受光素子列65−1,65−2上に夫
々形成される光量分布が互いに離れた状態となる。しか
も、2つの受光素子列65−1,65−2上に夫々形成
された光量分布のずれ量は対物レンズ61の焦点外れ量
とある関数関係にあるので、そのずれ量を適当な演算手
段で算出すると、対物レンズ61の焦点はずれの方向と
量とを検出することができる。
【0008】図10に示す焦点検出装置は、対物レンズ
により撮影される被写体範囲の略中央に存在する被写体
に対して測距を行っている。
【0009】これに対し、撮影範囲の中央部以外の測距
点に関しても焦点検出可能な焦点検出装置を本出願人は
先に特願昭62−279835号で提案している。
【0010】図11は特願昭62−279835号で提
案した複数測距点用の焦点検出装置の光学系の概略図で
ある。同図において71は視野マスク、72はフィール
ドレンズ、73は2つの開口73−1,73−2を有す
る絞り、74は2つのレンズ74−1,74−2から成
る2次光学系、75はセンサを夫々示している。尚、図
10で示した対物レンズ61は省略してある。
【0011】同図においては視野マスク71が測距すべ
き複数の視野に対応して複数の開口71a〜71eを有
しており、この視野マスク71で規制された光束が2次
光学系74により形成する複数対の光量分布を受光する
ように複数対のセンサ列75a1と75a2、75b1
と75b2、75c1と75c2、75d1と75d
2、そして75e1と75e2がセンサ75として設け
られている。
【0012】同図においては撮影画面の中央部とその両
側の4ヵ所の全体として5つの領域において測距を行っ
ている。このように簡易な構成により撮影画面中の複数
の領域で焦点検出が出来ることはカメラに適用する場合
大変重要になっている。
【0013】図11に示す焦点検出装置は、対物レンズ
の焦点状態によってセンサ上の2つの光量分布が相対的
に移動する方向が上下方向であるために、この方向に光
量分布の変化がある物体に対してのみ測距が可能であ
り、これと垂直な方向にのみ光量分布の変化のある物
体、例えば垂直線を境界とする白黒のエッジパターンの
ようなものに対しては、測距することができない。
【0014】この為、本出願人は特願昭63−2749
40号において撮影範囲の中心付近では光量分布が上
下、又は左右の一方向にのみ変化するような物体に対し
ても測距することが出来、しかも撮影範囲の中心付近以
外の複数の点においても測距することのできる焦点検出
装置を提案している。
【0015】図12は特願昭63−274940号で提
案した焦点検出装置の要部概略図である。
【0016】図中31は視野マスクであり、不図示の対
物レンズ(撮影レンズ)による撮影画面の略中央に交差
して、例えば十字形の開口部31−1と両側の周辺部に
縦長の開口部31−2,31−3を有している。32は
フィールドレンズであり、視野マスク31の3つの開口
部31−1,31−2,31−3に対応して各々所定の
光学特性を有する3つの領域32−1,32−2,32
−3から成っている。33は絞りであり、中心部は上下
左右に各々1対ずつ計4つの開口部33−1a,33−
1b,33−1c,33−1dを、また左右の周辺部分
は1対の2つの開口部33−2a,33−2b及び開口
部33−3a,33−3bがそれぞれ設けられている。
前記フィールドレンズ32の各領域32−1,32−
2,32−3はそれぞれ絞り33の対になっている開口
33−1,33−2,33−3を不図示の撮影レンズの
射出瞳付近に結像する作用を有している。34は2次光
学系であり、全体として4対の2次結像レンズを有して
いる。即ち全体として8つの2次結像レンズ34−1
a,34−1b,34−1c,34−1d,34−2
a,34−2b,34−3a,34−3bからなってお
り、絞り33の各開口部に対応してその後方に配置され
ている。
【0017】35は受光素子列(センサ)であり、全体
として4対のセンサ列を有している。即ち全体として8
つのセンサ列35−1a,35−1b,35−1c,3
5−1d,35−2a,35−2b,35−3a,35
−3bからなっており、2次結像レンズに対応してその
像を受光するように配置されている。
【0018】図13は図12のセンサ35面上に形成さ
れる像領域を示した説明図である。領域36−1a,3
6−1b,36−1c,36−1dは視野マスク31の
中央の開口部31−1の像領域でありフィールドレンズ
32の中央部32−1を透過した光束が絞り33の開口
部33−1a,33−1b,33−1c,33−1dで
規制された後、その後方の2次結像レンズ34−1a,
34−1b,34−1c,34−1dによってセンサ3
5面上に形成される状態を夫々示している。
【0019】又、36−2a,36−2bは視野マスク
31の周辺の開口部31−2の像領域であり、フィール
ドレンズ32の周辺部32−2を透過した光束が絞り3
3の開口部33−2a,33−2bによって規制された
のち、その後方の2次結像レンズ34−2a,34−2
bによってセンサ35上に形成される状態を示してい
る。同様に36−3a,36−3bは視野マスク31の
周辺の開口部31−3の像領域であり、フィールドレン
ズ32の周辺部32−3を透過した光束が絞り33の開
口部33−3a,33−3bによって規制されたのち、
その後方の2次結像レンズ34−3a,34−3bによ
ってセンサ35面上に形成される像領域をそれぞれ示し
ている。
【0020】図12に示す焦点検出装置の測距原理は従
来と同様に、対を成すセンサ列方向の像の相対的位置を
検出するものである。以上で説明したような構成をとる
ことにより、不図示の対物レンズにより撮影または観察
される範囲の中心付近では、光量分布が上下または左右
の一方向にのみ変化するような物体に対しても測距する
ことが可能となり、また、中心以外の視野マスク31の
周辺の開口31−2、31−3に対応する位置にある物
体に対しても測距することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す焦点検出
装置においては複数の視野マスク71の複数の開口71
a1,71b1,71c1,71d1,71e1に対し
て1対の2次結像レンズ74−1、74−2からなる2
次光学系74を共通に用いているため、2次光学系の構
成が簡単である利点がある。
【0022】しかしながら、1対の2次結像レンズで良
好な結像性能を維持できる測距視野範囲(以下単に「視
野範囲」ともいう。)には限界があり、測距視野(以下
単に「視野」ともいう。)を拡大することが困難であっ
た。
【0023】一方、図12に示す焦点検出装置において
は、視野マスク31の複数の開口部31−1,31−
2,31−3毎にフィールドレンズ32−1,32−
2,32−3および2次光学系34の2次結像レンズ3
4−1,34−2,34−3が個別に対応しているた
め、視野範囲を拡大した場合でも結像性能を維持するこ
とは比較的容易である。
【0024】しかしながら、この方式によって視野の数
を増やし、視野の存在する領域を密にしようとすると、
その数に応じ、フィールドレンズをさらに分割し、2次
光学系34の2次結像レンズも増やさなければならず、
2次光学系の構成が複雑になる。このように、焦点検出
を行なう視野領域を拡大することと、視野の存在する領
域を密にすることを装置全体の簡素化を図りつつ同時に
実現することは大変困難であった。
【0025】本発明は撮影範囲中の複数の視野領域で測
距(焦点検出)を行う際に視野マスクの開口形状や2次
光学系そして受光手段35等の焦点検出系の構成を適切
に設定することにより、装置全体の複雑化を防止しつ
つ、測距する視野領域を容易に増加させることができ、
しかも高精度な測距が可能な焦点検出装置の提供を目的
とする。
【0026】請求項1の発明の焦点検出装置は、対物レ
ンズの像面側に焦点検出系を配置し、該焦点検出系を利
用して該対物レンズの合焦状態を撮影範囲中の複数の視
野領域に対して求める焦点検出装置において、該焦点検
出系は該対物レンズの像面近傍に配置した複数の視野領
域に対応した複数の開口を有する視野マスクと、該対物
レンズの瞳の異なる領域を通過した光束を用いて被写体
像に関する複数の光量分布を形成する複数対の2次結像
レンズより成る2次光学系と、該複数の光量分布の相対
的な位置関係を検出する複数対のセンサ列より成る受光
手段とを有しており、該複数の視野領域は、前記撮影範
囲の略中央部に存在し、ある視野方向に伸びる視野及び
該視野方向と略垂直方向に伸びる視野を持つ視野領域
(A)と、該視野領域(A)から離れた撮影範囲の同じ
側の周辺部に複数存在し、該視野方向と略垂直方向に伸
びる視野を持つ視野領域(B)とを有し、該視野領域
(A)の中心と複数の該視野領域(B)のうち最も該視
野領域(A)に近い視野領域の中心との距離をL、該複
数の視野領域(B)の中心間の距離をL′とするとき、 2/7 ≦ L′/L ≦ 7/8 なる条件を満足するように設定したことを特徴としてい
る。
【0027】請求項2の本発明のカメラは請求項1記載
の焦点検出装置を有することを特徴としている。
【0028】
【実施例】図1は本発明の実施例1の光学系の要部概略
図、図2は図1の一部分の拡大説明図、図3は図1の焦
点検出装置を一眼レフカメラに適用したときの要部概略
図である。
【0029】本実施例では視野マスク51の左右の周辺
の視野(測距視野)がそれぞれ2つの視野を規定する開
口部51−2−1,51−2−2および開口部51−3
−1,51−3−2をもち、これに対応して受光手段5
5としてのセンサ列55−2−1aと55−2−1b,
55−2−2aと55−2−2b,55−3−1aと5
5−3−1b、そして55−3−2aと55−3−2b
の計6対のセンサ列になった点が図12の従来の焦点検
出装置と大きく異なっている。
【0030】このような構成において、視野マスク51
の向って右側の周辺の開口部51−2−1,51−2−
2からの光束はそれぞれフィールドレンズ52の異なる
光学的作用を有する領域52−2−1,52−2−2を
透過し、2次光学系の同一の2次結像レンズ対54−2
a,54−2bにより、センサ列55−2−1aと55
−2−1b、およびセンサ列55−2−2aと55−2
−2bに被写体に関する光量分布を形成する。
【0031】他方、視野マスク51の向って左側の開口
部51−3−1,51−3−2からの光束はそれぞれフ
ィールドレンズ52の異なる光学的作用を有する領域5
2−3−1,52−3−2を透過し、2次光学系の同一
の2次結像レンズ対54−3a,54−3bによりセン
サ列55−3−1aと55−3−1bおよびセンサ列5
5−3−2aと55−3−2bに被写体に関する光量分
布を形成する。
【0032】図2はフィールドレンズ52の上方から見
た断面を示したものであり5つの異った光学的作用を有
する領域52−1,52−2−1,52−2−2,52
−3−1,52−3−2から成っている。
【0033】次に本実施例の各要素について図12の焦
点検出装置と一部重複するが順次説明する。
【0034】視野マスク51は対物レンズ(撮影レン
ズ)81−1による撮影画面の略中央に交差して、十字
形の開口部51−1と両側の周辺部に各々縦長の2つの
開口部51−2−1,51−2−2,51−3−1,5
1−3−2の全体として5つの開口部を有している。
【0035】フィールドレンズ52は視野マスク51の
5つの開口部に対応して図2に示すように各々所定の光
学特性を有する5つの領域から成っている。
【0036】絞り53は中心部に略真円に内接する上下
左右に各々1対ずつ計4つの開口部53−1a,53−
1b,53−1c,53−1dが、また左右の周辺部分
は1対の2つの開口部53−2a,53−2b及び開口
部53−3a,53−3bがそれぞれ設けられている。
【0037】フィールドレンズ52の領域52−1は絞
り53の開口部53−1を、領域52−2−1,52−
2−2は開口部53−2を、領域52−3−1,52−
3−2は開口部53−3を各々図3の撮影レンズ81−
1の射出瞳付近に結像する作用を有している。2次光学
系54は全体として4対の2次結像レンズを有してい
る。即ち全体として8つの2次結像レンズ54−1a,
54−1b,54−1c,54−1d,54−2a,5
4−2b,54−3a,54−3bからなっており、絞
り53の各開口部に対応してその後方に配置されてい
る。
【0038】受光素子列(センサ)55は前述の如く全
体として6対のセンサ列を有しており、2次光学系54
による被写体像に関する光量分布を検出している。
【0039】本実施例では、例えば各要素51−1,5
2−1,53−1a,53−1b,54−1a,54−
1b,55−1a,55−1bで第1の焦点検出系を、
各要素51−2−1,52−2−1,53−2a,53
−2b,54−2a,54−2b,55−2−1a,5
5−2−1bで第2の焦点検出系を、各要素51−2−
2,52−2−2,53−2a,53−2b,54−2
a,54−2b,55−2−2a,55−2−2bで第
3の焦点検出系を構成している。
【0040】図1に示す本発明の実施例の焦点検出装置
の測距原理は従来の所謂像ずれ方式と同様に、対を成す
センサの列方向の像の相対的位置を検出することにより
求めている。
【0041】本実施例では以上のような構成をとること
により、図3の対物レンズ81−1により撮影または観
察される撮影範囲の中心付近では、光量分布が上下また
は左右の一方向にのみ変化するような被写体に対しても
測距することが可能となり、又中心以外の位置、例えば
中心をはさむ左右に隔たった位置にある被写体に対して
も同様に測距することができる。
【0042】次に図1の本発明を一眼レフカメラに適用
したときの各要素について説明する。
【0043】同図において、81−1は撮影レンズ(対
物レンズ)、81−2はクイックリターンミラー、81
−3は焦点板、81−4はペンタプリズム、81−5は
接眼レンズ、81−6はフィルム面、81−7はサブミ
ラーであり、クイックリターンミラー81−2の一部に
固着されている。51は視野マスクであり、フィルム面
81−6と光学的に略等価な位置に配置されている。8
1−8は赤外カットフィルターで視野マスク51の後方
に配置されている。52はフィールドレンズ、81−
9,81−10は各々第1,第2の全反射ミラー、81
−11は遮光マスク、53は絞り、54は2次光学系、
81−12は第3の全反射ミラー、55は受光素子列
(センサ)である。
【0044】本実施例において、視野マスク51以下、
センサ55までが図1に示した焦点検出装置に対応して
いる。
【0045】図4は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。本実施例では周辺の2つの測距視野51−2−1,
51−2−2(51−3−1,51−3−2)に対して
フィールドレンズ56の同一領域56−2(56−3)
を対応させている。この他の構成は図1の実施例1と同
じである。
【0046】本実施例の構成は2つの測距視野が近接し
ており、各測距視野毎に独立のフィールドレンズを設け
ることが難しい場合に有利である。
【0047】図5(A)は本実施例のフィールドレンズ
56を上方から見たときの要部断面図である。
【0048】本実施例においては、視野マスク51の開
口部51−2−1,51−2−2からの光束はフィール
ドレンズ56の右側の領域56−2を透過し、同一の2
次結像レンズ53−2a,53−2bによりセンサ列対
55−2−1a,55−2−1bおよび55−2−2
a,55−2−2bに被写体像に関する光量分布を形成
する。他方、向って左側の視野マスク51の開口部51
−3−1,51−3−2からの光束はフィールドレンズ
56の左側の領域56−3を透過し、同一の2次結像レ
ンズ53−3a,53−3bによりセンサ列53−1
a,55−3−1bおよび53−3−2a,55−3−
2bに被写体像に関する光量分布を形成する。
【0049】図5(B)は図4の焦点検出系が測距する
対物レンズ(不図示)の結像面、即ちフィルム面上の測
距視野領域の配置を示す説明図である。対物レンズによ
ってその結像面と被写界は共役な関係であるので図5
(B)は対物レンズの被写界における測距視野領域の配
置に相当している。
【0050】本実施例においては焦点検出系が測距する
測距視野の数を増やすに際して、図5(B)に示すよう
に、中心の測距視野A,51−1の中心とこれと最も近
い内側の周辺の距離視野B,51−2−1の中心との距
離Lが周辺の測距視野B,51−2−1と同B,51−
2−2の中心間の距離L´に対して L > L´ ・・・・・(1) を満たすように測距視野の配置を決定している。このよ
うな測距視野配置をとることによって、焦点検出を行な
う測距視野領域を拡大することと、測距視野の存在する
領域を密にすることを同時に実現することが容易とな
る。
【0051】即ち、中心の測距視野領域には、周辺の測
距視野領域の視野方向と直交する横方向の視野51−2
−1が存在するので、上記距離Lを大きくとることによ
り、左右方向の測距視野の存在する密度の低下を最小限
におさえながら周辺領域へのより一層の測距視野拡大が
可能となる。
【0052】一方、周辺領域での測距視野間の距離L´
があまり大きくなると左右方向の測距視野の存在する密
度が低下するばかりでなく、これら2つの測距視野を同
一の2次結像レンズに対応させる場合には、2つの測距
視野に対して良好な性能を共に維持することが非常に困
難となる。
【0053】以上の考察より本実施例では条件式(1)
を満足させることにより焦点検出を行なう測距視野領域
を拡大することと、測距視野の存在する領域を密にする
ことを同時に実現している。
【0054】更に35mm判の一眼レフカメラの場合、
フィルム面上での距離L,L´の具体的な値としては L = 4〜7 mm L´= 2〜3.5 mm の範囲、従って距離L´,Lの比としては 2/7≦L´/L≦7/8 ・・・・・(2) の範囲内にあることが望ましく、(1)式と同時に
(2)式を満足することが好ましい。
【0055】図6は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。本実施例では図4に示す実施例3において周辺の2
つの測距視野を規制する2つの開口部を共用し、各々1
つの開口部57−2(57−3)としたものである。そ
の他の構成は図4の実施例3と同じである。
【0056】本実施例の構成は周辺の2つの測距視野が
近接しており、視野マスク57の開口部を各測距視野毎
に独立に設けることが難しい場合に有利である。
【0057】図7は本発明の実施例4の要部概略図であ
る。本実施例では図6に示す実施例3において、周辺の
2つの測距視野を規制する視野マスク57の開口部を1
つにしたのに伴ない、2つの測距視野の間の位置に対し
ても焦点検出を可能とするために、この開口部に対応し
たセンサ上の領域に3対ずつ計6対のセンサ列58を配
置したものである。
【0058】尚、本実施例においてさらにセンサ列を密
に並べ、結果的に1対のエリアセンサを形成するように
構成することも可能である。このようにすることで、視
野マスクの周辺の開口部に対応した複数領域内の任意の
位置でほぼ連続的に焦点検出が可能となる。
【0059】図8は本発明の実施例5の要部概略図であ
る。本実施例においては、視野マスクの中心部の開口形
状が十字ではなく上下2つの水平方向の開口部89,9
0とこれを結ぶ垂直方向の開口部91で構成している。
【0060】図9(A)は図8のセンサ92上でのセン
サ配列93a,93b、・・・、99a,99bと、そ
の上に形成される視野マスク56の投影像100a,1
00b・・・、105a,105bを示したものであ
る。各センサ列対93aと93b・・・、99aと99
bに形成される2つの被写体像を利用して、従来と同様
の方法で焦点検出を行っている。
【0061】図9(B)は図5(B)と同様に、図8の
焦点検出系が測距する対物レンズの結像面上での測距視
野領域の配置を示したものである。この図に示すように
本実施例においても測距視野領域106,107の中心
とこれらの測距視野領域の視野の方向に離れた最も近い
測距視野領域108の中心との距離Lが測距視野領域1
08と109の中心間の距離L´に対して(1)式を満
たすように測距視野の配置を決定している。このため、
焦点検出を行なう視野領域を拡大することと、視野の存
在する領域を密にすることを同時に実現している。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば以上のように撮影範囲中
の複数の視野領域で測距(焦点検出)を行う際に視野マ
スクの開口形状や2次光学系そして受光手段35等の焦
点検出系の構成を適切に設定することにより、装置全体
の複雑化を防止しつつ、測距する視野領域を容易に増加
させることができ、しかも高精度な測距が可能な焦点検
出装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の光学系の要部概略図
【図2】 図1の一部分の説明図
【図3】 図1の焦点検出装置を一眼レフカメラに適
用したときの実施例の概略図
【図4】 本発明の実施例2の光学系の要部概略図
【図5】 図4の一部分の説明図
【図6】 本発明の実施例2の光学系の要部概略図
【図7】 本発明の実施例3の光学系の要部概略図
【図8】 本発明の実施例4の光学系の要部概略図
【図9】 図8の一部分の説明図
【図10】 従来の像ずれ方式の焦点検出装置の要部概
略図
【図11】 従来の像ずれ方式の焦点検出装置の要部概
略図
【図12】 従来の像ずれ方式の焦点検出装置の要部概
略図
【図13】 図12の一部分の説明図
【符号の説明】
51 視野マスク 52 フィールドレンズ 53 絞り 54 2次光学系 55 受光素子列(センサ) 81−1 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズの像面側に焦点検出系を配置
    し、該焦点検出系を利用して該対物レンズの合焦状態を
    撮影範囲中の複数の視野領域に対して求める焦点検出装
    置において、該焦点検出系は該対物レンズの像面近傍に
    配置した複数の視野領域に対応した複数の開口を有する
    視野マスクと、該対物レンズの瞳の異なる領域を通過し
    た光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成
    する複数対の2次結像レンズより成る2次光学系と、該
    複数の光量分布の相対的な位置関係を検出する複数対の
    センサ列より成る受光手段とを有しており、該複数の視
    野領域は、前記撮影範囲の略中央部に存在し、ある視野
    方向に伸びる視野及び該視野方向と略垂直方向に伸びる
    視野を持つ視野領域(A)と、該視野領域(A)から離
    れた撮影範囲の同じ側の周辺部に複数存在し、該視野方
    向と略垂直方向に伸びる視野を持つ視野領域(B)とを
    有し、該視野領域(A)の中心と複数の該視野領域
    (B)のうち最も該視野領域(A)に近い視野領域の中
    心との距離をL、該複数の視野領域(B)の中心間の距
    離をL′とするとき、 2/7 ≦ L′/L ≦ 7/8 なる条件を満足するように設定したことを特徴とする焦
    点検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焦点検出装置を有するこ
    とを特徴とするカメラ。
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