JPH02119030A - ブラウン管及び偏向ヨーク試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレビジョン装置又はキャラクタデイスプレ
ィ装置などのブラウン管及び偏向ヨークの試験に用いる
試験装置に関する。

〔従来の技術〕

ブラウン管の設計に当たって、偏向ヨークが変わると、
それに対応した水平偏向回路を設計、製作するか、数種
類の回路を予め用意しておかなければならず、そのため
、試作、試験、応用ラインでの作業を著しく煩雑化して
いた。

このような問題を解決するために、本発明者は、先に、
水平偏向信号出力回路と偏向ヨークとの間に挿入する次
の構成の回路について開発した（特開昭５９−１９８０
８３号公報） この回路は、左右ピンクッション歪（糸巻歪）を手動調
整する左右ピンクッション歪補正回路と、Ｓ字歪を手動
調整するＳ字歪補正回路と、水平偏向信号出力回路の出
力インピーダンスと偏向ヨークのインピーダンスとがマ
ツチングするように手動調整するインピーダンスマツチ
ング回路と、水平位置を手動調整する水平位置調整回路
と、直線性を手動調整する負性抵抗型直線性補正回路と
を備えたものである。

たとえば、左右ピンクッション歪補正回路は、水平偏向
信号出力回路から入ってくる鋸歯状波の水平偏向電流波
形をトランスの一次側に流し、トランスの二次側に垂直
同期の２次曲線状波電流を流し、トランスコアの磁気飽
和を加減して水平偏向電流波形を振幅変調することによ
り、左右ピンクッション歪を補正する。

Ｓ字歪は、負荷に直列にコンデンサを接続するとともに
補正用コンデンサを複数設け、スイッチを切り替えるこ
とにより、容量をステップ的に切り替えて８字補正量を
調整する。

このような回路により、偏向ヨークとのインピーダンス
マツチングをとり、ブラウン管を見ながら左右ピンクッ
ション歪、Ｓ字歪、水平位置、直線性をそれぞれ調整し
て、偏向ヨーク及びブラウン管の試験を行うことができ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、この特開昭５９−１９８０８３号公報に記載
された回路においては、左右ピンクッション歪をトラン
スコアの磁気飽和を利用して調整するものであるため、
直線性が悪く、歪を補正できる範囲が狭い。また、Ｓ字
歪を、複数の容量の異なる補正用コンデンサをスイッチ
で選択することにより段階的に補正するものであるため
、中間の補正量を得ることができず、微調整ができなか
った。

特に、最近のブラウン管の大型化に伴い、１１０゜以上
の広角管や、フラットスクエア管では、補正量を大きく
とらなければならず、また連続した微調整が必要なため
、前記の従来回路では、対応できなくなっている状況で
ある。

本発明は、このような実情に対応するためになされたも
のであり、補正量が大きい場合でも直線性を確保でき、
また微調整を行うことを可能とすることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するため、本発明のブラウン管及び偏向
ヨーク試験装置は、左右ピンクッション歪補正のための
鋸歯状波と、該鋸歯状波と同一周期の二次曲線状波と、
前記鋸歯状波と同一周期の四次曲線状波とを可変の割合
で混合する左右ピンクッション歪補正関数発生器を備え
、水平偏向歪補正のための鋸歯状波と、該鋸歯状波と同
一周期の二次曲線状波と、前記鋸歯状波と同一周期の四
次曲線状波とを可変の割合で混合する水平歪補正波形関
数発生器を備え、前記左右ピンクッション歪補正波形と
水平歪補正波形とを混合するとともにその混合波の振幅
を調整する振幅調整回路を備え、かつ、前記振幅調整回
路の出力信号により水平偏向回路の電源電圧を変化させ
る大電力増幅器を備えたことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて具体的に説
明する。

第１図は本発明の実施例を示すブロック図である。

図中１０は水平偏向歪補正用の鋸歯状波発生回路、１１
は二乗波形発生回路、１２は四乗波形発生回路、１３、
１４．１５はそれぞれ係数ａ、ｂ、ｃを各回路の出力に
掛ける係数器、１６はこれらの出力信号を加算する加算
回路である。また、２０は左右ピンクッション歪補正用
の鋸歯状波発生回路、２１は二乗波形発生回路、２２は
四乗波形発生回路、２３．２４．２５はそれぞれ係数ｄ
、ｅ、ｆを各回路の出力に掛ける係数器、２６はこれら
の出力信号を加算する加算回路である。加算回路１６の
出力ΔＨと加算回路２６の出力ΔＶとは乗算回路１で乗
算され、次の加算回路２により、補正信号１＋ΔＨ＋Δ
Ｖ＋ΔＨ・ΔＶが演算される。その出力は、乗算回路３
により５ＩＺＥ信号（直流信号）と乗ぜられ、補正信号
の振幅が決められる。

第２図は第１図のブロック図の各部波形を示している。

第２図（ａ）の水平周期鋸歯状波は、水平偏向の左右非
対称性歪の補正、第２図（ｂ）の二乗波形Ｈ２は水平偏
向の中央と両側部の等間隔歪を補正する。しかし、この
二乗波形だけでは偏向角度が大きくなると両側部の補正
がきき過ぎるため、第２図（Ｃ）に示す四乗波形Ｈ４を
加え、両側部の補正を行う。第３図は補正の様子を示す
波形図である。

第３図（ａ）は補正信号である鋸歯状波、Ｑ））はこの
鋸歯状波によって補正された水平偏向電流（実線）、（
Ｃ）は二乗補正信号、（６）はこの二乗補正信号によっ
て補正された水平偏向電流（実線）を示している。

第２図（ｅ）の垂直周期鋸歯状波は台形歪の補正、第２
図（ｆ）の二乗波形ｖ２　は左右ピンクッション歪の補
正をする。しかしこの二乗波形だけではフラットスクエ
ア管になると上下部の補正がきき過ぎるため、第２図（
（至）に示す四乗波形Ｖ４　を加え、上下部の補正を行
う。

この補正信号を第１図に示す大電力増幅器４で増幅し、
水平偏向回路５の電源電圧を変化させ、水平偏向歪と左
右ピンクッション歪等の補正を行う。インダクタンスマ
ツチングトランス６は、同トランス６の一次側からみた
水平偏向コイル７のインダクタンスが一定となるように
調整するためのものである。なお、偏向位置は、偏向位
置調整回路８によって水平偏向コイル７に直流電流を流
すことにより、調整することができる。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明においては、左右ピンク
ッション歪及び水平偏向歪を、それぞれ鋸歯状波、二乗
波形、四乗波形の合成波形を発生して補正することとし
ている。これにより、左右ピンクッショントランスで発
生する鋸歯状波電流の歪を有効に補正することができ、
また、３字補正を無段階で変化できるため、タップで切
り替えていた従来の方法に比べて、微調整が可能となっ
た。これにより、広角管やフラットスクエア管等の大幅
な歪補正に対応できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すブロック図、第２図はそ
の各部の波形を示す波形図、第３図は水平偏向電流の補
正波形を示す波形図である。 １：乗算回路　　　　　２：加算回路 ３：乗算回路・　　　　　４：大電力増幅器５：水平偏
向回路 ６：インダクタンスマツチングトランス７：水平偏向コ
イル　　８：偏向位置調整回路１０：鋸歯状波発生回路
　１１：二乗波形発生回路１２：四乗波形発生回路　１
３．１４．１５　：係数器１６：加算回路 ２０：鋸歯状波発生回路　２１：二乗波形発生回路２２
：四乗波形発生回路　２３．２４．２５　：係数器２６
：加算回路

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、左右ピンクッション歪補正のための鋸歯状波と、該
   鋸歯状波と同一周期の二次曲線状波と、前記鋸歯状波と
   同一周期の四次曲線状波とを可変の割合で混合する左右
   ピンクッション歪補正関数発生器を備え、 水平偏向歪補正のための鋸歯状波と、該鋸歯状波と同一
   周期の二次曲線状波と、前記鋸歯状波と同一周期の四次
   曲線状波とを可変の割合で混合する水平歪補正波形関数
   発生器を備え、前記左右ピンクッション歪補正波形と水
   平歪補正波形とを混合するとともにその混合波の振幅を
   調整する振幅調整回路を備え、 かつ、前記振幅調整回路の出力信号により水平偏向回路
   の電源電圧を変化させる大電力増幅器を備えたことを特
   徴とするブラウン管及び偏向ヨーク試験装置。