JPH02117909A - 形状記憶性ブロック共重合体及びその使用方法並びに形状記憶成形品 - Google Patents

形状記憶性ブロック共重合体及びその使用方法並びに形状記憶成形品

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JPH02117909A
JPH02117909A JP63271392A JP27139288A JPH02117909A JP H02117909 A JPH02117909 A JP H02117909A JP 63271392 A JP63271392 A JP 63271392A JP 27139288 A JP27139288 A JP 27139288A JP H02117909 A JPH02117909 A JP H02117909A
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polymer segment
glass transition
block copolymer
shape
transition temperature
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JP63271392A
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Keiji Komuro
小室 経治
Shusuke Onishi
秀典 大西
Hiroshi Watanabe
浩志 渡辺
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F293/00Macromolecular compounds obtained by polymerisation on to a macromolecule having groups capable of inducing the formation of new polymer chains bound exclusively at one or both ends of the starting macromolecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、形状記憶性を有するブロック共重合体及びそ
の使用方法並びに形状記憶成形品に関し、さらに詳しく
は、加工性及び透明性に優れた形状記憶性ブロック共重
合体及びその使用方法並びに形状記憶成形品に関する。
(従来の技術) 形状記憶性樹脂は、ある条件1で与えられた三次元の形
状イを記憶していて、これを他の条件2で全く異なる形
状口に変化させても、さらにある条件3を与えると元の
形状イに回復する性質を有する樹脂である。
このような形状記憶性を示す樹脂として、ポリノルボル
ネン系の形状記憶性樹脂が知られている(特rM昭59
−53528)、Lかしながら、コノポリノルボルネン
系の形状記憶性樹脂は、射出成形時等における加工性、
流動性が十分ではない。
このような問題点を解決するために、ノルボルネン系ポ
リマーと芳香族ビニル系共重合体樹脂との組成物(特開
昭6l−188444)やノルボルネン系ポリマーとポ
リエステル系樹脂との組成物(特開昭63−54460
)などが提案されているが、単独の重合体で上記問題点
を解決したものは知られていない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、形状記憶性を有し、しかも加工性、流
動性に優れた形状記憶性樹脂及びその使用方法並びに形
状記憶成形品を得ることにある。
本発明者らは前記目的を達成すべく鋭意研究の結果、特
定の組成を有するブロック共重合体が前記特性を有する
ことを見出し、この知見に基いて本発明を完成するに至
った。
(課題を解決するための手段) かくして本発明によれば、(A)60℃ないし250℃
のガラス転移温度を有する重合体セグメント(重合体セ
グメントA)の少なくとも2つと。
(B)−30℃以上であって、かつ、各重合体セグメン
トAのガラス転移温度のうち最低のものよりも20℃以
上低いガラス転移温度を有する非晶性の重合体セグメン
ト(″7i合体セグメントB)の少な(とも1つとを含
有し、全重合体セグメントAと全重合体セグメントBの
重量比が10/90〜70/30であることを特徴とす
る形状記憶性ブロック共重合体及び該形状記憶性ブロッ
ク共重合体を各重合体セグメントAのガラス転移温度の
うち最高のもの以上の温度で成形することにより成形時
の形状を記憶させ、この成形されたブロック共重合体を
各重合体セグメントAのガラス転移温度のうち最低のも
の未満の温度で任意の形状に変形したのち、各重合体セ
グメントBのガラス転移温度のうち最低のもの以下の温
度に冷却することによってその変形を固定し、この変形
を固定したブロック共重合体を各重合体セグメントAの
ガラス転移温度のうち最低のもの未満で、かつ、各重合
体セグメントBのガラス転移温度のうち最高のものを超
える範囲の所要温度に加熱することによって変形の固定
を解除して、成形時に記憶している形状に回復させる形
状記憶性ブロック共重合体の使用方法並びに該形状記憶
性ブロック共重合体を各重合体セグメントAのガラス転
移温度のうちI&高のもの以上の温度で成形することに
より得た形状記憶成形品が提供される。
本発明において用いられる重合体セグメントAのガラス
転移温度は、60℃ないし250℃、好ましくは80℃
ないし200℃である。重合体セグメントAのガラス転
移温度が60℃未満では得ら九るブロック共重合体の、
形状記憶性樹脂としての使用温度が低くなりすぎ、他方
250℃を超える場合はブロック共重合体加工時の温度
が高くなりすぎて不利である。
本発明において重合体セグメントAの合成に用いられる
単量体は特に限定されないが、その具体例として、例え
ばスチレン、クメチルスチレン、ビニルトルエン、ビニ
ルナフタレン、イソプロペニルナフタレン、ビニルピリ
ジン、イソプロペニルピリジン、イソプロペニルキノリ
ンなとの芳香族ビニル単量体;ブタジェン、イソプレン
、ピペリレン、フェニルブタジェン、■、4−ジフェニ
ルブタジェンなどの共役ジエン系単量体;メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、グリシジルアクリレートなどの
アクリレート系単量体;メチルビニルエーテルなどのビ
ニルエーテル類;イソブチレンを挙げることができる。
これらの単量体は単独で用いてもよく、また、二種類以
上を併用してもよい。
本発明において用いられる重合体セグメントAとしては
、芳香族ビニル単量体単位を含むものが好ましく、芳香
族ビニル単量体の単独重合体もしくは共重合体又は芳香
族ビニル単量体単位を50%以上含有する芳香族ビニル
単量体と共役ジエン。
系単量体との共重合体であることがより好ましい。
本発明において用いられる重合体セグメントAの分子量
は+  5,000−300,000、好マシくはl 
O,000〜200,000である。
本発明においては2つ以上の重合体セグメントAが用い
られるが、これらは相互に相溶する限り。
分子量や組成等の相異なるものであってもよい。
本発明において用いられる非晶性の重合体セグメントB
は、−30℃以上であって重合体セグメントAのガラス
転移温度のうち最低のものよりも20℃以上低いガラス
転移温度を有することが必要であるが、0℃ないし60
℃のガラス転移温度を有するものが好ましい6重合体セ
グメントBのガラス転移温度が一30℃未満では形状記
憶性樹脂としての使用温度が低くなりすぎ、また1重合
体セグメントAのガラス転移温度のうち最低のものと重
合体セグメントBのガラス転移温度の差が20’C未満
では形状回復性が低下する。重合体セグメントBが非晶
性でないときは得られるブロック共重合体の形状回復速
度が遅くなるので好ましくない。
本発明において重合体セグメントBの合成に用いられる
単量体も特に限定されず、その具体例としては、重合体
セグメントAの合成に使用するものと同様の単量体を示
すことができる。
本発明において用いられる重合体セグメントBとしては
、共役ジエン系単量体の単独重合体もしくは共重合体又
は共役ジエン系単量体と芳香族ビニル単量体との共重合
体が好ましく、共役ジエン系単量体と芳香族ビニル単量
体との共重合体であることがより好ましい。これらの重
合体に占める共役ジエン系単量体単位の割合が少なすぎ
るとブロック共重合体の耐gH撃性が低下し、他方、そ
れが多すぎると得られるブロック共重合体の形状記憶性
樹脂としての使用温度が低くなりすぎるので、共役ジエ
ン系単量体単位と芳香族ビニル単量体単位との重量比が
70/30〜5/95である共重合体が特に好ましい。
本発明において用いられる重合体セグメントBの分子量
は、10,000〜300,000、・好ましくは20
,000〜200,000である。
本発明において2つ以上の重合体セグメントBを用いる
ときは、それらが相互に相溶性を満たす限り1分子量や
組成の相異なるものを用いてもよい。
本発明において重合体セグメントA及び重合体セグメン
トBの合成方法は特に限定されず、従来公知の方法を採
用することができる。
本発明のブロック共重合体において、重合体セグメント
Aと重合体セグメントBとの重量比は。
10/90〜70/30、好ましくは20/80〜50
150である1重合体セグメントAの割合が10重量%
未満では、ブロック共重合体の形状記憶性樹脂としての
特性が低下し、また、70重量%を超えるとブロック共
重合体が脆く附W撃性に劣る。
本発明においてブロック共重合体のポリスチレン換算重
量平均分子量は1通常、50.000〜soo、ooo
、好ましくは100,000〜500.000である。
該分子量が50,000未満ではブロック共重合体の機
械的特性が低下し、soo、oooを超えるとブロック
共重合体の成形性が悪くなる。
本発明のブロック共重合体は、上記条件を満た 1すも
のであれば特に限定されないが1例えば−形成(A−B
)、A、(A−B)、、(A −B )。X(式中、A
は上述の重合体セグメントAを、Bは上述の重合体セグ
メントBを、2は1ないし5の整数を、mは2ないし5
の整数を、nは2ないし10の整数を、Xは2ないし1
0官能性のカップリング剤の残基を表わす、)で表わさ
れるものを示すことができる。また1重合体セグメント
A及び/又は重合体セグメントBとを含む主鎖の複数箇
所から重合体セグメントAと重合体セグメントBとを有
する複数の重合体鎖が枝分かれした構造のものであって
もよい。
本発明のブロック共重合体に使用される2官能性ないし
10官能性のカップリング剤は特に限定されず、!#酸
フェニル、安息香酸エチル、ジクロルシラン、ジメチル
ジクロルシラン、ジブチルジブロムスズ、メチルトリク
ロルシラン、フェニルトリクロルシラン、メチルブロム
シラン、四塩化シリコン、テトラメトキシシラン、四塩
化スズ、(ジクロルメチル)トリクロルシラン、(ジク
ロロフェニル)トリクロルシラン、ヘキサクロルジシラ
ン、ヘキサクロルジシロキサン、1,2,3,4,7,
7−ヘキサクロル−6−メチルジクロルシリル−2−ノ
ルボルネン、オクタクロルトリシロキサン、ジビニルベ
ンゼン等を例示することができる。
本発明のブロック共重合体の合成方法は、特に限定され
るものではな〈従来公知の方法(リビングアニオン重合
法、グループトランスファー重合法、リビングカチオン
重合法など)を採用することができる。具体的には、−
官能性のリビング重合開始剤を用いて重合体セグメント
Aと重合体セグメントBとを交互に順次合成する方法、
重合体セグメントAと重合体セグメントBとよりなる重
合体ブロックを合成しこれを重合体セグメント8部分で
カップリングする方法、二官能性のリビング重合開始剤
を用いて重合体セグメントBを合成しその両端に重合体
セグメントAを合成する方法などを例示することができ
る。これらのリビング重合において重合開始剤は特に限
定されるものではないが、製造上の容易性からはリチウ
ム系重合開始剤を用いることが好ましい。
本発明のブロック共重合体には、本発明の効果を損なわ
ない限りにおいて、必要に応じ軟化剤、可塑剤、酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸取剤、充填剤その他の配合剤
を添加することができる。
軟化剤としては 重合体樹脂材料に使用される従来公知
のものが使用でき、芳香族系、パラフィン系又はナフテ
ン系の伸展油(エクステンダーオイル):ボリブテン1
gリイソブチレンなどの液状重合体などが例示できる。
可塑剤としては、従来公知の、例えばジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジーC2−エチルヘキシル
)フタレートなどのフタル酸系のもの。
リン酸トリクレジルなどのリン酸系のもの、その他脂肪
酸系、エポキシ系のものが使用できる。
酸化防止剤としては、2,6−シーtert−ブチル−
P−クレゾール、ジーtart−ブチルー4−メチルフ
ェノールなどのヒンダードフェノール系化合物ニジラウ
リルチオプロピオネートなどのチオジカルボキシレート
エステル類; トリス(ノニルフェニル)ホスファイト
などの亜燐酸塩類などが単独であるいは混合して使用さ
れる。
充填剤の例としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、ク
レー、タルク、マイカ、ベントナイト。
シリカ、カーボン等を例示することができる。
本発明の形状記憶成形品は1本発明の形状記憶性ブロッ
ク共重合体を、従来公知の押出成形、射出成形、プレス
成形等の方法により、各重合体セグメントAのガラス転
移温度のうち最高のもの以上の温度で成形することによ
って得られる。成形品の形態は特に限定されない。
本発明の形状記憶性ブロック共重合体の使用方法につい
て説明する。本発明の形状記憶性ブロック共重合体は、
各重合体セグメントAのガラス転移温度のうち最高のも
の(以下T g A sということがある)以上の温度
で成形することにより成形時の形状を記憶する。成形温
度がT g A H未満、各重合体セグメントAのガラ
ス転移温度のうち最低のもの(以下T g A Lとい
うことがある)以上のときは形状記憶性のない部分が生
じ、T g A 1未満のときは形状記憶性を付与する
ことができない。成形の方法は特に限定されるものでは
なく、従来公知の押出成形、射出成形、プレス成形等の
各種成形法を採用することができる。この成形されたブ
ロック共重合体をT g A 1未満で任意の方法で任
意の形状に変形する。このときの温度(変形温度)がT
 g A 1以上では記憶の一部ないし全部が失われて
しまう。つぎに各重合体セグメントBのガラス転移温度
のうち最低のもの(以下T g B Lということがあ
る)以下の温度に冷却することによってその変形を固定
する。このときの温度(変形固定温度)が各重合体セグ
メントBのガラス転移温度のうち最高のもの(以下TK
BHということがある)以下、TにBLを超える範囲で
あるときは変形固定が不十分となり、T gB sを超
えるときは変形固定が不可能である。なお、変形温度が
T g B L以下のときは変形固定も同時に行なわれ
るのであらためて固定を行なう必要はない。変形固定の
手段としては、冷水、冷媒、冷風等の媒体中に投入する
方法を例示することができるがこれらの方法に限定され
ない。この変形が固定されたブロック共重合体をT g
 A 1未満で、かつ、T g B Hを超えるa囲の
所要温度(形状回復温度)に加熱することによって変形
の固定を解除して、成形時に記憶している形状に回復す
る。形状回復温度が高いほど形状回復速度は速いが、T
 gAL以上では記憶形状の一部又は全部が失われてし
まう。加熱の手段も特に限定されず、電気、温水、熱水
、水蒸気、温風、熱風等を□利用する方法を例示するこ
とができる。
(発明の効果) かくして本発明によれば、加工性、流動性に優れた形状
記憶性ブロック共重合体を得ることができる。このブロ
ック共重合体は、形状を記憶させた後、任意の形状に変
形し、この変形を固定し、必要に応じて元の形状に回復
させることができる。
本発明のブロック共重合体は、各種成形法により所望の
形状を記憶した1種々の形態の成形品とすることができ
る。これらの成形品は、そのままでは組立や運搬などの
困雅な場合に、取り扱いが容易になるように変形して組
立や運搬などを行ない、この後必要なところで形状を回
復させて使用することができる1本発明の形状記憶性ブ
ロック共重合体及び形状記憶成形品は、このような特性
を利用して、各種工業品、医療品、装飾品、玩具その他
の分野で幅広い使用が可能である。
(実施例) 以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例中の部及び%は、特に所り
のないかぎり、重量基準である。
また2本実施例において、重合体の分子量は、テトラヒ
ドロフランをキャリアーとする高速液体クロマトグラフ
ィーにより求めたポリスチレン換算重量平均分子量であ
る。
実施例1 209のステンレススチール製重合反応器に窒素雰囲気
においてシクロヘキサン7200gとスチレン(単量体
1)160gを投入し、これにテトラメチルエチレンジ
アミン40ミリモル、重合開始剤n−ブチルリチウム8
.9ミリモルを添加し、45℃において2時間重合を行
なって重合体セグメントAを合成した。
次に、別のステンレススチール製耐圧容器に窒素雰囲気
において調製したスチレン448gとブタジェン192
gとの混合物(単量体2)を毎分5gの割合で上記重合
反応器に添加し、その後1時間反応を行なって、ポリス
チレンセグメント(重合体セグメントA)にスチレン/
ブタジェン共重合体セグメント(重合体セグメントB)
が結合した、スチレン/ブタジェン共重合体セグメント
に重合活性末端を有する重合体を得た。
次いで、予めモレキュラーシーブにより脱水した酢酸フ
ェニル(カップリング剤)4.4ミリモルを添加し、上
記重合活性末端を有する重合体のカップリング反応を行
なわせた後、メタノール16ミリモルを添加して反応を
終了させた。さらに酸化防止剤として重合体あたり0.
2部の4−メチル−ジーt ert−ブチルフェノール
を加えてよく混合し、得られた混合溶液を少量ずつ85
〜95℃に加熱された温水中に滴下して溶剤を揮発させ
た。得られた重合体を粉砕し、85℃で熱風乾燥してブ
ロック共重合体を得た。
得られたブロック共重合体の重量平均分子量は18.2
万1重合体セグメントAのガラス転移温度は100℃、
重量平均分子量は1.9万1重合体セグメントBのガラ
ス転移温度は25℃、重合体セグメントAと重合体セグ
メントBの重量比は20/80、重合体セグメントBに
おけるブタジェン単位のビニル構造含有量は43.0%
、JIS K7210に準拠して測定したブロック共重
合体のメルトフローインデックスは4.3g/lO分で
あった。
このブロック共重合体をペレット化して150℃でプレ
ス成型を行ない1mの厚みのシートとし、このシートか
ら長さ100anの試験片を作製して。
これを50℃に加熱した状態で長さ方向に100%伸張
してこの状態(このときの長さは20.0mmである。
)で15℃に冷却して、変形を固定した。
次にこの試験片を50℃の温水中に浸漬して形状を回復
させたところ、収縮してその長さは109■となった。
したがって、形状回復率(1)を、形状回復率(1戸(
(100%伸張時の変位量−形状回復後の変位量)/1
00%伸張時の変位1tk)X 100(%)と定義す
ると、この場合の形状回復率(1)は91%である。
つぎに、上述のようにして得られた厚さ1m+aのシー
トから長さ100au、  @50mの試験片を作製し
、これを50℃に加熱した後、長手方向に中央で180
度折り曲げて二つ折りにしたときの白化状態をamした
が変化は見られなかった。ついで、この状態で試験片を
15℃に冷却して、変形を固定した。つぎに、これを5
0℃の温水に浸漬したところ、試験片は長手方向に15
8度の角度で折れ曲がった状態にまで回復した。したが
って、形状回復率(2)を、形状回復率(2)=(形状
回復後の折れ曲がり角度7180度)X100(%)と
定義すると、この場合の形状回復率(2)は88%であ
る。
実施例2〜8、比較例1〜3 第1表に示す種類及び量の単量体1、単量体2及びカッ
プリング剤を、それぞれ用いる他は、実施例1と同様に
して第1表に示す性状のブロック共重合体を得た。ただ
し、実施例6については。
重合開始剤として2.2’、17.17’−テトラメチ
ル−4゜15−ジフェニルジリチウムオクタデセンを用
いて。
先ずブタジェンとスチレンを共重合して両重合活性末端
を有するポリ(ブタジェノ/スチレン)を合成し、つい
で反応系に2−ビニルピリジンを添加して重合を継続し
たのちカップリングを行なわず重合を停止することによ
りポリ(2−ビニルピリジン)−ポリ(ブタジェン/ス
チレン)−ポリ(2−ビニルピリジン)ブロック共重合
体を得た。また、比較例3については、重合開始剤の量
を2分の1とし、単量体1の重合に引き続いて単量体2
の重合を行なった後、カップリングを行なわずに重合を
停止してポリスチレン−ポリ(ブタジェン/スチレン)
の構造を有するジブロック共重合体を得た。これらの各
ブロック共重合体について、試験片の伸張温度及び変形
を固定した試験片を浸漬する温水の温度をいずれも各ブ
ロック共重合体の重合体セグメントBのガラス転移温度
より25℃高く、また、変形固定温度を各ブロック共重
合体の重合体セグメントBのガラス転移温度より10℃
低くするほかは実施例1と同様の試験を行なった。その
結果を第1表に示す。
第1表の結果から、本発明のブロック共重合体及び形状
記憶成形品が良好な形状記憶性、加工性、透明性を示す
ことが分かる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)60℃ないし250℃のガラス転移温度を有
    する重合体セグメント(重合体セグメントA)の少なく
    とも2つと、(B)−30℃以上であつて、かつ、各重
    合体セグメントAのガラス転移温度のうち最低のものよ
    りも20℃以上低いガラス転移温度を有する非晶性の重
    合体セグメント(重合体セグメントB)の少なくとも1
    つとを含有し、全重合体セグメントAと全重合体セグメ
    ントBの重量比が10/90〜70/30であることを
    特徴とする形状記憶性ブロック共重合体。 2、請求項1の形状記憶性ブロック共重合体を各重合体
    セグメントAのガラス転移温度のうち最高のもの以上の
    温度で成形することにより成形時の形状を記憶させ、こ
    の成形されたブロック共重合体を各重合体セグメントA
    のガラス転移温度のうち最低のもの未満の温度で任意の
    形状に変形したのち、各重合体セグメントBのガラス転
    移温度のうち最低のもの以下の温度に冷却することによ
    ってその変形を固定し、この変形を固定したブロック共
    重合体を各重合体セグメントAのガラス転移温度のうち
    最低のもの未満で、かつ、各重合体セグメントBのガラ
    ス転移温度のうち最高のものを超える範囲の所要温度に
    加熱することによつて変形の固定を解除して、成形時に
    記憶している形状に回復させる形状記憶性ブロック共重
    合体の使用方法。 3、請求項1の形状記憶性ブロック共重合体を各重合体
    セグメントAのガラス転移温度のうち最高のもの以上の
    温度で成形することにより得た形状記憶成形品。
JP63271392A 1988-10-27 1988-10-27 形状記憶性ブロック共重合体及びその使用方法並びに形状記憶成形品 Pending JPH02117909A (ja)

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