JPH02113896A - ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ - Google Patents

ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ

Info

Publication number
JPH02113896A
JPH02113896A JP63267554A JP26755488A JPH02113896A JP H02113896 A JPH02113896 A JP H02113896A JP 63267554 A JP63267554 A JP 63267554A JP 26755488 A JP26755488 A JP 26755488A JP H02113896 A JPH02113896 A JP H02113896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ricin
chain
antibody
cells
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63267554A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Niimoto
洋士 新本
Shunichi Dosemari
俊一 堂迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP63267554A priority Critical patent/JPH02113896A/ja
Publication of JPH02113896A publication Critical patent/JPH02113896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童】」41月亀土賢 本発明は、ヒマ種子毒リシン(以下リシンという)に対
するヒトモノクローン抗体および該抗体を分泌するハイ
ブリドーマに関する。上記ヒトモノクローン抗体は、リ
シンの定量、抽出及び中毒の治療に利用することができ
る。
遮米q技玉 リシンはヒマ(Rtcinus comunis>種子
中に含まれる分子量64,000の糖蛋白質であり、猛
毒として知られている。因に、リシンのマウスに対する
LDs。は2.7μg/kgと強い毒性を示している。
りう・ンの分子はSS結合で結合したA鎖(分子i31
 、000)とB鎖(分子ff133.000)の2本
のペプチド鎖からなる。この内、A鎖は有核細胞中に侵
入し、リポシム内の28sリボゾームRNAの5′末端
から4324番目のアデニンを遊離させ、細胞の蛋白合
成を阻害して、殺細胞効果をあられす。一方、B鎖は、
細胞表面のレセプターに結合して、へ鎖が細胞内に侵入
するのを促進する。したがって、リシンの混入した食品
や、生のヒマ種子を多量に食した場合には、内臓諸器官
に激しい出血を起こして死亡する。
一方、ヒマは古来から油原料として広く栽培されており
、ヒマ種子から搾油された油は、ヒマシ油として薬品、
化粧品などの用途に広く背反している。このため、農作
物の栽培中にヒマ種子が混入する可能性があり、又搾油
後の搾油カスが食品や飼料中に混入する可能性もある。
しかし、食品中に混入したりシンを高感度で検出する方
法は、現在までに知られていない。又、リシン中毒に対
する解毒剤や毒性の治療方法は未だに提供されていない
これらの点を解決するため、リシンに対する抗体を作成
し、使用することが考えられる。しかし、上述の通り、
リシンは強い細胞毒を示すために一般的な方法で動物を
免疫し、抗血清を得る方法や抗体生産B細胞を得る方法
は、動物が死亡したり細胞死を起こすため採用できない
又、仮に、抗すシン抗体生産B細胞を得た場合でも、こ
の細胞を基としてハイブリドーマを作成し、抗体生産株
として樹立する必要がある。特に、ヒトモノクローン抗
体を得る方法としては、Fl、)ヒト−ヒトハイブリド
ーマ法、(2)マウス−ヒトハイブリドーマ法、(3)
エプスタインパールウィルス(EBV)形質転換法、f
41 E B V形質転換後の細胞融合法などがあげら
れる。しかしながら、これらの各方法においても下記の
ようないくつかの賀意があった。
ヒト−ヒトハイブリドーマ法にあっては、融合効率の高
い親株の入手が困難であり、又、入手可能な親株自身が
免疫グロブリンを分泌しているため、融合株の生産する
抗体は、親株抗体とのハイブリッド型抗体となってしま
い、抗体の特異性が低下する欠点がある。
マウス−ヒトハイブリドーマ法では、融合の親株として
マウスミエローマ細胞を使用するが、この方法によって
目的とする抗体生産ハイブリドーマを得る確率は非常に
低い。これはヒトリンパ球中に含まれる目的の抗体を分
泌する細胞の数が少ないためである。
EBV形質転換法では、前二者に比べてリンパ球当りの
不死化した細胞が得られる割合は高いため、抗体分泌量
”胞が得られる確率は高い。しかし、この不死化した細
胞はBリンパ牙球様細胞(以下BLCと称する)と呼ば
れているが、この方法で得られたBLCの増殖が遅いた
め、細胞クローニングが困難であり、又、半年以上の長
期間培養し続けると抗体分泌能が低下すること、および
BLC単位細胞数当りの抗体分泌量がハイブリドーマに
比べて低いことが欠点である。
また、EBV形譬転換後の細胞融合法は、BLCをクロ
ーニングして目的の抗体産生細胞を得、つづいてマウス
或いはヒト親株と融合してハイブリドーマを作製するも
のであるから、この方法もBLCのクローニングが困難
であるとの問題がある。
1Jflわ処はL立(jヱll蹟 本発明は、エプスタインパールウィルス(以下EBVと
称する)によって形質転換されたBリンパ芽球様細胞鎖
(BLC)を抗体分泌細胞として用い、親株と融合して
得られたハイブリドーマを培養することにより、リシン
に対し、そのA瑣またはB鎖及びABt3¥のそれぞれ
に結合能を有するヒト型のモノクローナル抗体を提供す
ること及び上記ハイブリドーマを提供することを課題と
する。
以下本発明の詳細な説明する。
課題を解決するための 本発明においては、さきに述べたとおり、抗リシン抗体
を分泌するB細胞が実際上得られないため、EBVによ
り形質転換されたBLCを抗体分泌細胞として用い、親
株と融合させて得られる融合株をヒト抗リシン抗体の分
泌細胞として利用する。
以下上記ハイブリドーマの作成について説明する。
口)ヒトリンパ球の形質転換 ヒトリンパ球は、血液又は手術で摘出した組織所属リン
パ節、肺臓などから調製が可能である。
−i的には、末梢血液から得る方法が容易である。
リンパ球の分離は、フィコールバック(ファルマシア社
製)を使用した遠心分離法などが例示できる。このよう
にして分離したリンパ球をEBVにより形質転換させる
EBVは、これを生産する細胞株から調製するが、−船
釣には、マーモセフトB 95−8株(ATCCCRL
 1612)が使用される。B 95−8株を1〜20
%のウシ胎児血清(以下FCSと称する)を含むRP 
M I 1640培地等の適当な培地中で培養し、この
上清をそのまま、或いは、滅菌フィルターを通した後ウ
ィルス液として使用する。
リンパ球は、そのまま、或いは、ヒツジ赤血球ロゼツト
形成法や抗血清と補体で処理する方法などによってT細
胞を除いた後、EBVを感染させて形質転換する。形質
転換後のリンパ球の培養に用いる培地は、動物細胞の培
養に用いられているものであればどのようなものでも良
い。形質転換には、培地】−当り104〜107個、好
ましくは、1、X1O5〜2X10”Hの回度にリンパ
球を浮遊させ、培地容量のEBV含有培養液を添加して
EBVを感染させる。これを試験管、シャーレ、Tフラ
スコ、96穴又は24穴プレートなどに入れて培養する
培養温度は25〜40℃、好ましくは35〜38℃で、
1〜15%の炭酸ガス、好ましくは4〜7%の炭酸ガス
存在下、湿度90%以上の雰囲気下で培養する。
培養開始後、7〜10日後には形質転換したB f、 
Cが増殖してくる。
(2)抗リシン抗体分泌細胞の取得 前述の通り、リシンは強い細胞毒性を有するため、抗原
感作を行うことができない。このため、ドナーのリンパ
球中に自然感作されたリンパ球を得るため、多数のBL
Cをスクリーニングすることが必要である。
抗リシン抗体分泌細胞の検出には、リシン或いはりシン
Atff、リシンB鎖を用いた酵素免疫測定法(BLI
SA)が使用可能である。96六巳L ISAプレート
0.1〜1.00 lJg/ a+1γ局度の抗原、好
ましくは1〜10μHamlの抗原溶液を50〜100
μl添加し、抗原をプレートに吸着させた後、抗原溶液
をプレートから捨てブロッキング操作を行う、ブロッキ
ングには、生血清アルブミン、スキムミルク、市販のブ
ロッキング試薬を用いることができる。ブロンキング試
薬をウェル−杯に満たし、室温で1時間静置してブロッ
キングを行い、その後ブロッキング試薬又はPBS等で
プレートを洗浄し、ついでプレートにBLCの培養上清
を20〜100μ!加える。室温で1時間以上静置し、
その段プレートを洗浄し、酵素標識した抗ヒト免疫グロ
ブリン抗体を50〜100μi加える。標識抗体を加え
て1時間以上静置後、プレートを洗浄し、基質溶液を加
えて、ウェルに結合した酵素活性を検出する。この方法
の他に市販のビオチン−アビジンシステムを用いた高域
度検出法を使用して抗リシン抗体を検出することもでき
る。
抗リシン抗体陽性細胞は、継代し、細胞融合を行う。
(3)細胞融合に用いる親株の取得 −i的なハイプリドーマ作製用親株のほとんどは、8−
アザグアニン、或いは6−チオグアニン耐性でアミノプ
テリン存在下で死滅するHAT (ヒボキサンチン、ア
ミノプテリン、チミジン)感受性株であるが、本発明で
使用するBLCは、HA T培地中でも生育するため、
細胞融合親株には他の選択マーカーを付与することが必
要となる。
細胞融合親株としては、HA T感受性でかつウアバイ
ン耐性を持つ細胞が適する。この親株をBL Cと融合
し、HA T 、ウアバインを含む培地で培養すると、
細胞融合株のみが生育し、親株およびBLCとも死滅す
るため容易に融合細胞のみを選択できる。
このような、細胞融合親株は、マウスミエローマ細胞5
P210を用いて作製する。すなわち、1μhのウアバ
イン存在下で5P210を培養し、生残細胞を、さらに
階段的に、100μ門のウアバインを含む培地に移して
培養し、ウアハ・イン耐性株を得る。この株をハイブリ
ドーマ親株として使用し得る。
(4)親株とBLCの細胞融合 細胞融合を行うに当り、融合細胞の選択を確実に行うた
め、親株とBLCの比率を1:1にすることが必要であ
る。細胞融合にあたっては、ポリエチレングリコール(
PEG)又はセンダイウィルスを用いる方法のいずれで
も使用し得る。或いは、電気融合法等の物理的な方法も
採用可能である。
融合操作終了後、細胞を96穴或いは24穴ブレトに2
X10’/−以下でまき込むことが必要である。
このようにしてまいた細胞fitウェルに5〜!0μh
ウアバイン、100μhヒボキサンチン、0.4μhア
ミノプリテン及び16μhチミジンを含む培地を加え、
2〜3日毎に半量交換し、細胞を選択する。
細胞生育ウェル上清中の抗リシン抗体をELrSAで測
定し、所望とする細胞の生育ウェルを選択する。
(5)ハイブリドーマのクローニング 上記(4)に記載した手順で選択して得られた抗リシン
抗体を分泌するハイブリドーマのうちから、生育の速い
ハイブリドーマを選ぶためにクローニングを行う。クロ
ーニングにあたっては、限界希釈法、ソフトアガー平板
法、フ、イブリンゲル平板法、セルソーターによる細胞
分画法が例示できる。
このようにして得たヒト抗リシン抗体産生ハイブリドー
マは、次の細胞生物学上の特性を有す。
細胞由来 :マウスヒトハイブリドーマ形状   :球
形 表面付着性:培養器に弱く付着する性質を有す無血清培
地での生育 :インスリン、トランスフェリン、 エタノールアミン、セレンを含む 無血清培地(ITES培地)で生 育 以上の方法で得た細胞の内、M 8108 +116−
1、YK45H7−3は微工研菌寄託寛2097、NQ
 2098として寄託されている。この細胞は、血清培
地、無血?Il培地に於いてほぼ同等に生育する特性を
存する。
生育曲線を図1に示す。
又、上述のハイブリドーマ細胞を培養して得た抗体は次
の性質を有している。
■リソンに対し結合性を存し、A鎖又はB鎖、或いはA
B両鎮に認識性を有す。
■アイソタイプがIgMであり、かつ重鎖μ、軽鎖にで
ある。
■ヒト型の抗体である。
以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 健常人6名の上腕静脈より末梢血を採取した。
それぞれの血液をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で2
倍希釈し、遠心管(フアシヨン2095)に予め分注し
ておいたフィコールパック(ファルマシア)上に重層し
た。
これを1.800回転で40分間遠心し、フィコールバ
ックと血漿の界面に沈降したリンパ球(末梢血リンパ球
、PBL)を採取した。
PBLをPBSで2回洗浄した後形質転換に用いた。E
BVはマーモセットB95−8株の培養上清に含まれる
ものを用いた。
1395−8株を10−≦牛胎児血清(Fe2、大日本
製薬)を含むRP M I 1.640培地で培養した
培養上清を0.45μmのフィルター (マイLノクス
HA、ミリボア)で濾過し、使用まで一80℃に保存し
た。
上記PBLIXIO’個を遠心し、その上清を除いたベ
レットにEB、Vを含む培養上清1mlを加えてPBL
にEBVを感染させた。
PBLとEBVの混合液に10%FC5添加RI)M 
l 1640培地14−を加え、よくセ、濁して150
μβづつ96六マイクロタイタープレート (フアシヨ
ン3072)にまき込んだ。
細胞は37℃、5%炭酸ガス95%空気、湿度95%以
上で培養した。
培養1週間後に培地を100μp添加し、その後3〜7
日毎に培地を半量づつ交換した。4〜8週間後、はとん
どのウェルに形質転換したBLCが増殖してきた。
6名のPBLからL400のBLC増殖ウェルを得た。
BLCの培養上清中に含まれる抗リシン抗体を酵素免疫
測定法(ELISA)で下記手順により定量した。
定量法: リシン(RCA&。、生化学工業社製)を0.05μi
 a tl COsに5pg/lslとなるように7容
解し、その5QμJを96穴ELISAプレート (住
人ベークライト社製)に分注し4〜7℃で一夜静置して
リシンをプレートに吸着させた。翌日リシン?容ン夜を
I舎て、脱イオン水で4倍希釈したプロッツエース(大
日本製薬社製)400μlを加え、室温で1時間プレー
トをプロフキングした。
プレートを0.05%ツイン20を含むPBSで2回洗
浄後、BLCの培養上清50μlを加えて室温で1時間
静置した。
プレートを3回洗浄後、4 (8希釈ブロツクニスで1
0.000倍希釈したパーオキシダーゼ標識抗ヒHgM
Cタゴ)50μlを加えて、室温でさらに1時間静置し
た。
プレートを6回洗浄後、itとして、0.006%のI
I 、 O!を含む0.111クエン酸!!街液(pl
+ 4.0)に溶解した2、2′−アジノビス(3−エ
チルヘンズーチアゾリンスルホン酸)2アンモニウム塩
(ABTS、和光社製)を基質として100μl加えた
6名のドナーのうち、M 14、YK、からのB 1.
□Cより、それぞれ各1個づつのIgM彫りンン抗体を
含むウェルを検出した。
BLCの番号はMHI08、YK4.5であった。これ
らの細胞は段階的に10m1l@養まで増殖させ、80
°Cまたは液体窒素中に保存した。
■凱巷迦胞の作贅 8−アザグアニン耐性、HAT感受性のマウスミエロー
マ細胞SP2株を、1μiのウアバインを含む10%F
C3添加ダルヘフコ変法イーグル培地(DMEM)に懸
濁し、96穴プレ一ト1枚にウェル当りIXl、0’個
の細胞をまき込んだ。これを2週間培養して、ウアバイ
ン耐性株40個を得た。
このうち増殖の早いlOウェルを24穴プレート(コー
ニング25820)に移して培地2mlを添加し、1週
間培養した。さらに10ウエルのうち増殖の連い5ウエ
ルを5cmのシャーレ(ファルコン3002)に移し、
ウアバイン濃度を段階的に、1μ門、10μi、50t
tM、最終的に100μ門まで増加させた。5株とも1
00μ門ウアバイン存在下で生き残り耐性株を取得でき
た。
このうち最も増殖の速い1株を選び、5P2102と名
づけで以下の細胞融合に用いた。
上記■で得た抗リシン抗体分泌B L C1,5XI0
7個と同数のS P 2102を、Fe2を含まないR
P Ml 1640培地で2回洗浄した。
これを501R1遠心管(ファルコン2070)中で混
合後、1500回転で10分間遠心してベレットにした
上7uを完全に除去した後、50%ポリエチレングリコ
ール(PEG、シグマ)1m1を50〜60秒かけてゆ
っくり滴下して細胞融合を行った。
3分間静置後、Fe2を含まないRPM11640培地
15M1を徐々に加えてPEGを希釈した。細胞を遠心
分^Uさせた後、これを10%FC3を含むRP M 
I 1640培地6Qmlに懸濁し、この150plづ
つを96穴マイクロタイタ一ブレ〜ト4枚に分注した。
Ml(108は2回、YK45は1回、細胞融合を行っ
た。融合の翌日、5μHウアバイン、100μiヒポキ
サンチン、0.4μHアミノプテリン、16μhチミジ
ン(o−HA T )を含む10%FC5添加RPM1
1640培地を加え、その後2〜3日毎にo−HAT培
地を用いてプレートの培地を半量づつ交換して、ハイブ
リドーマを増殖させた。
培養2〜3週間後、プレートを観察したところ、すべて
のウェルにハイブリドーマが増殖していた。
ハイブリドーマの培養上清中の抗リシン抗体の検出は上
記■と同様に行った。
M 810Bからのハイブリドーマでは768ウ工ル中
768ウエル全部、YK45からは384ウ工ル全部が
陽性であった6 増殖の速いハイブリドーマ、M)110B )116、
YK45H7のクローニングを行った。
96大丸底プレート (コーニング25850)にハイ
ブリドーマを1ウェル当り平均0.5個人るようにまき
込み、3〜4週間培養後上清中の抗体をELISAによ
り測定した。
M H108H16はプレート4枚にまき込んで174
ウエルにハイブリドーマが増殖し、このうち132ウエ
ルが抗リシン抗体陽性であった。
YK45H7はプレート2枚にまき込んで64ウエルに
ハイブリドーマが増殖し、このうち15ウエルが抗体陽
性であった。
最終的に抗体産生の良い増殖の速いハイブリドーマM 
H1081116−1とY K2S H7−3を得た。
実施例2 本例は、実施例1で作製した抗リシンモノクローナル抗
体の特性を示す。
抗リシンモノクローナル抗体の物理化学的特性二M H
2O2+116−1 、 Y K2S +17−3の2
株の培養上清について抗原特異性をそれぞれ検索した。
リシンCRCAh。、生化学工業製)、リシンA鎖、リ
シンBtA(いずれもシグマ社製)を5μgodになる
ように0.05M Na1lCOsに溶解し、この50
μm2をELISAプレートに分注し抗原とした。以後
の操作は、実施例Iと同様に行い、抗と)rgM抗体を
使用し、測定を行った。
又、抗ヒト抗体、抗ヒトμ抗体(いずれもタボ社製)を
使用したELISA法により抗体の軽鎖と重鎮を特定し
た。すなわち、プレートに抗ヒトμ抗体を固定し、洗浄
後、各細胞の培養上清より得た抗体を加え、反応後洗浄
し、さらにペルオキシダーゼラベル抗ヒトμ抗体を加え
反応させ、再度洗浄した後、基質を加え発色させて、抗
体の重鎮、軽鎖を特定した。
上記検索の結果、抗体の物理化学的特性は下記表のとお
りであった。
表 実施例3 本例は実施例1で作製したハイブリドーマの培養を示す
ハイブリドーマの無血清培養; 実施例1の■で得たハイブリドーマMH108I+ 1
.6−1、Y K 45 )+7−3の2クローンにつ
いて無血清培養を行った。
eRDF培地(極東製薬社製)にインスリン(ノボ社製
)5μg7ml、ヒトトランスフェリン(シグマ社製)
20Mg7ml、エタノールアミン(和光社製)20M
g7ml及び亜セレン酸ナトリウム25nMを加えたI
TES培地中に、1 ×105/mlの細胞数でまき、
37゛Cの温度、5%二酸化炭素濃度、湿度95%雰囲
気下で培養し、細胞数を計測した。
同様に、eRDF培地に10%生胎児血清(Fe2)を
含む培養液で培養を行った。
両クローンとも図1に示す通り、正常な生育を示した。
衾肌■法来 以上述べたとおり、本発明のヒト抗リシンモノクローナ
ル抗体はりシンに対し、A鎮、B鎖、AB鎖それぞれに
特異的な結合能を有しているため、リシンの定量、抽出
および毒性の中和などに利用することが可能となる。
また、本発明による抗リシン抗体分泌ハイブリトーマは
、長期にわたり安定的にヒト抗リシン抗体を生産してお
り、又無血清培地でも生育することから、大量にかつ高
純度で抗リシン抗体を生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明によるハイプリドーマのクローン株である
(at MH108H16−1と(bl YK 451
(7−3の培養(実施例3)による生育状況をそれぞれ
示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リシンA鎖またはリシンB鎖もしくはリシンA鎖
    およびリシンB鎖に抗原認識性を示す特性を有するIg
    Mクラスのヒマ種子有毒蛋白質リシンに対するヒトモノ
    クローン抗体。
  2. (2)ヒト末梢血リンパ球をエプスタインバールウイル
    スで形質転換した細胞とマウスミエローマ細胞SP2株
    のウアバイン耐性細胞との融合株から成る、ヒマ種子有
    毒蛋白質リシンに対するヒトモノクローン抗体を分泌す
    るハイブリドーマ細胞。
JP63267554A 1988-10-24 1988-10-24 ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ Pending JPH02113896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63267554A JPH02113896A (ja) 1988-10-24 1988-10-24 ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63267554A JPH02113896A (ja) 1988-10-24 1988-10-24 ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02113896A true JPH02113896A (ja) 1990-04-26

Family

ID=17446426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63267554A Pending JPH02113896A (ja) 1988-10-24 1988-10-24 ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02113896A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125348A (ja) * 2004-03-05 2011-06-30 Dsm Ip Assets Bv 連続的灌流および交互接線流による細胞培養の方法
CN108484760A (zh) * 2018-05-04 2018-09-04 中国人民解放军第三0二医院 一种抗蓖麻毒素免疫球蛋白F(ab’)2及其制备方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125348A (ja) * 2004-03-05 2011-06-30 Dsm Ip Assets Bv 連続的灌流および交互接線流による細胞培養の方法
JP2012090632A (ja) * 2004-03-05 2012-05-17 Dsm Ip Assets Bv 連続的灌流および交互接線流による細胞培養の方法
JP2014128272A (ja) * 2004-03-05 2014-07-10 Dsm Ip Assets Bv 灌流培養方法の、細胞培養物中の細胞の凝集度合いを減少させるための使用
JP2016039817A (ja) * 2004-03-05 2016-03-24 ディーピーエックス ホールディングス ビー.ブイ. 連続的灌流および交互接線流による細胞培養の方法
JP2017225443A (ja) * 2004-03-05 2017-12-28 ディーピーエックス ホールディングス ビー.ブイ. 連続的灌流および交互接線流による細胞培養の方法
CN108484760A (zh) * 2018-05-04 2018-09-04 中国人民解放军第三0二医院 一种抗蓖麻毒素免疫球蛋白F(ab’)2及其制备方法
CN108484760B (zh) * 2018-05-04 2021-08-31 中国人民解放军第三0二医院 一种抗蓖麻毒素免疫球蛋白F(ab’)2及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Brown et al. Immunoglobulin expression by human B lymphocytes clonally transformed by Epstein Barr virus.
EA019505B1 (ru) Способ получения иммортализованных клеток, секретирующих антитела, популяция иммортализованных клеток и ее применения
JPH03236794A (ja) ヒトモノクローン抗体の製造法
JPS61124380A (ja) モノクロ−ン抗体生産における新しい細胞融合の相手、その産物及び調製方法
JPS6317688A (ja) ヒト―ヒトハイブリドーマの製造法
EP0251612A2 (en) Human monoclonal antibody to lymphadenopathy-associated virus
RU2431667C9 (ru) Слитые клетки-партнеры
EP0107528B1 (en) Human nonsecretory plasmacytoid cell line
Schwaber et al. Human-human hybrids secreting pneumococcal antibodies
JPH02113896A (ja) ヒト抗リシンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ
AU2001269300B2 (en) Human myeloma cell line
JPS6054687A (ja) ヒト モノクロ−ン抗体の製法
JPS6344881A (ja) ヒト抗リ−サスd産生ヘテロハイブリド−マ
CA1240628A (en) Fusion partner and its product
AU2001269300A1 (en) Human myeloma cell line
JPH03127994A (ja) ヒト型抗ジフテリア毒素モノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ
Yamada et al. Phenotypic characterization of cynomolgus monkey natural killer cells
JP4185880B2 (ja) 花粉アレルゲンに対するヒトモノクローナル抗体
JPH02242671A (ja) ヒトハイブリドーマ作製用の親細胞株
CA1212913A (en) Human monoclonal antibodies
JPH03228692A (ja) 抗ネオカルチノスタチンモノクローナル抗体およびそれを分泌するハイブリドーマ
JPH044871A (ja) ヒトモノクローナル抗体分泌細胞の作製方法
JPH03292896A (ja) ヒト型2抗原特異性抗体および分泌細胞の作製方法
JPH02429A (ja) ヒトbリンパ芽球様細胞株、抗体産生ハイブリドーマ、抗体および抗体の製造法
JPH03183477A (ja) ハイブリドーマ