JPH0211317B2 - - Google Patents
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- JPH0211317B2 JPH0211317B2 JP57074339A JP7433982A JPH0211317B2 JP H0211317 B2 JPH0211317 B2 JP H0211317B2 JP 57074339 A JP57074339 A JP 57074339A JP 7433982 A JP7433982 A JP 7433982A JP H0211317 B2 JPH0211317 B2 JP H0211317B2
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Landscapes
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Spray Control Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ガス管路、水道管路などの既設管路
の内面に樹脂のライニング塗膜を形成するように
補修する際に適用される既設管の内面補修方法に
関するものである。
の内面に樹脂のライニング塗膜を形成するように
補修する際に適用される既設管の内面補修方法に
関するものである。
従来、上述のような既設配管系の内面ライニン
グ補修工法として、例えば、特開昭54−31622号
公報、特開昭55−39274号公報などにみられる先
行技術が知られている。
グ補修工法として、例えば、特開昭54−31622号
公報、特開昭55−39274号公報などにみられる先
行技術が知られている。
これらの先行技術は、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂をライニング剤として、これを圧送空気
流により既設配管系の管内に導入、流通させて管
内壁面に付着、固化させるようにライニングする
ものであり、この時のライニング樹脂を導入流通
させる気流圧力は、従来の場合、既設管路内にお
いて2Kg/cm2〜7Kg/cm2程度の高い圧力気流であ
り、また流速80m/s〜100m/sの高速であつ
た。
化性樹脂をライニング剤として、これを圧送空気
流により既設配管系の管内に導入、流通させて管
内壁面に付着、固化させるようにライニングする
ものであり、この時のライニング樹脂を導入流通
させる気流圧力は、従来の場合、既設管路内にお
いて2Kg/cm2〜7Kg/cm2程度の高い圧力気流であ
り、また流速80m/s〜100m/sの高速であつ
た。
ところで上述のような従来の先行技術によつて
既設配管系のライニング補修を行なう場合、先ず
問題となるのは、従来の場合、ライニング樹脂を
高圧、高速の気流で管内に圧送する方式であるた
め、補修対象の既設管に、例えば腐蝕孔が生起し
ているようなとき、ライニング補修中に当該腐蝕
孔を拡大したり管を破損させてしまうという問題
があり、また腐蝕孔からライニング樹脂が管外に
吹抜け現象を起すことより確実に腐蝕孔を塞ぐよ
うにライニング塗膜を形成できない等の問題点が
あつた。
既設配管系のライニング補修を行なう場合、先ず
問題となるのは、従来の場合、ライニング樹脂を
高圧、高速の気流で管内に圧送する方式であるた
め、補修対象の既設管に、例えば腐蝕孔が生起し
ているようなとき、ライニング補修中に当該腐蝕
孔を拡大したり管を破損させてしまうという問題
があり、また腐蝕孔からライニング樹脂が管外に
吹抜け現象を起すことより確実に腐蝕孔を塞ぐよ
うにライニング塗膜を形成できない等の問題点が
あつた。
このような問題点を解消する手段として、本発
明者は、ライニング樹脂の流動気流を大気圧に対
し僅かな圧力差を有する低圧の気流でもつて流動
させることを考えたが、この方式の場合、低圧の
気流で樹脂を流動させるためにライニング樹脂の
流動距離を充分に長く確保できないこと、および
管路内における流動の方向性が確保できないこと
等が問題となり、この問題のため、ライニング樹
脂の流動気流を通す方向に負圧吸引力を作用させ
て流動距離を増大し、且つ流動に方向性を与える
ことを工夫した。
明者は、ライニング樹脂の流動気流を大気圧に対
し僅かな圧力差を有する低圧の気流でもつて流動
させることを考えたが、この方式の場合、低圧の
気流で樹脂を流動させるためにライニング樹脂の
流動距離を充分に長く確保できないこと、および
管路内における流動の方向性が確保できないこと
等が問題となり、この問題のため、ライニング樹
脂の流動気流を通す方向に負圧吸引力を作用させ
て流動距離を増大し、且つ流動に方向性を与える
ことを工夫した。
この場合、ライニング施工時に、既設管の出口
側に近い位置では、負圧吸引力が、既設管の出口
側に集中して作用することからその出口側に近い
位置に腐蝕孔がある場合、その腐蝕孔から外部の
地下水などを管内に引き込む現象が起りライニン
グ施工の妨げとなる問題点が派生した。
側に近い位置では、負圧吸引力が、既設管の出口
側に集中して作用することからその出口側に近い
位置に腐蝕孔がある場合、その腐蝕孔から外部の
地下水などを管内に引き込む現象が起りライニン
グ施工の妨げとなる問題点が派生した。
本発明は、上記のような問題点をいずれも解消
でき、補修対象の既設管内面に所要のライニング
塗膜を施工できる既設管の内面補修方法を提供す
ることを目的とするものである。
でき、補修対象の既設管内面に所要のライニング
塗膜を施工できる既設管の内面補修方法を提供す
ることを目的とするものである。
この目的を達成するため、本発明による管内面
補修方法は、 (A) 既設管の管路内にライニング樹脂を気流によ
り流動させて管内面に塗膜を形成するように補
修するものにおいて、 (B) 既設管の管路内に導入されるライニング樹脂
の流動気流を、既設管内において大気圧に対し
僅かな圧力差を有する略0.3Kg/cm2程度の低圧
に設定すると共に渦流発生器により渦流とし、 (C) 上記既設管の出口側に略同径の管径を有する
所要長さの継足し導管を延長接続し、この継足
し導管を介して既設管内に略−0.3Kg/cm2程度
の吸引力が作用するように負圧吸引手段を上記
継足し導管の出口端に接続して、継足し導管を
介して既設管内に吸引力を作用させてなること
を特徴とするものである。
補修方法は、 (A) 既設管の管路内にライニング樹脂を気流によ
り流動させて管内面に塗膜を形成するように補
修するものにおいて、 (B) 既設管の管路内に導入されるライニング樹脂
の流動気流を、既設管内において大気圧に対し
僅かな圧力差を有する略0.3Kg/cm2程度の低圧
に設定すると共に渦流発生器により渦流とし、 (C) 上記既設管の出口側に略同径の管径を有する
所要長さの継足し導管を延長接続し、この継足
し導管を介して既設管内に略−0.3Kg/cm2程度
の吸引力が作用するように負圧吸引手段を上記
継足し導管の出口端に接続して、継足し導管を
介して既設管内に吸引力を作用させてなること
を特徴とするものである。
このような補修方法では、既設管内に導入され
るライニング樹脂の流動気流が、その既設配管系
の管内において大気圧に対し僅かな圧力差を有す
る略0.3Kg/cm2程度の低圧に設定されているから、
まず、既設管に腐蝕孔が生起している場合であつ
てもその腐蝕孔を拡大したり管を破損するような
不都合が起らない。
るライニング樹脂の流動気流が、その既設配管系
の管内において大気圧に対し僅かな圧力差を有す
る略0.3Kg/cm2程度の低圧に設定されているから、
まず、既設管に腐蝕孔が生起している場合であつ
てもその腐蝕孔を拡大したり管を破損するような
不都合が起らない。
また低圧の樹脂流動気流であつても、その出口
側から既設管内を流動する気流を−0.3Kg/cm2程
度の低負圧で吸引するようにしたから、低負圧に
よる吸引力作用によりライニング樹脂の流動エネ
ルギーが助長されて流動距離が延びることより補
修単位の長さを所定に長く維持でき、また吸引力
により流動(渦流)の方向性が得られることから
所望ルートに沿つて管内面に樹脂のライニング塗
膜を施工できる。
側から既設管内を流動する気流を−0.3Kg/cm2程
度の低負圧で吸引するようにしたから、低負圧に
よる吸引力作用によりライニング樹脂の流動エネ
ルギーが助長されて流動距離が延びることより補
修単位の長さを所定に長く維持でき、また吸引力
により流動(渦流)の方向性が得られることから
所望ルートに沿つて管内面に樹脂のライニング塗
膜を施工できる。
特にその出口側における吸引力作用は、既設管
の出口側に延長接続された継足し導管を介して既
設管路内に負圧吸引力が作用するようにしたか
ら、例えば既設管の出口側における管端に近い位
置に腐蝕孔が生起している場合であつても、その
腐蝕孔から管内に外部の地下水などを吸入する不
都合が起らず、ライニング樹脂の付着を確実化し
て腐蝕孔を確実に孔埋めするようにライニング塗
膜を施工できる。
の出口側に延長接続された継足し導管を介して既
設管路内に負圧吸引力が作用するようにしたか
ら、例えば既設管の出口側における管端に近い位
置に腐蝕孔が生起している場合であつても、その
腐蝕孔から管内に外部の地下水などを吸入する不
都合が起らず、ライニング樹脂の付着を確実化し
て腐蝕孔を確実に孔埋めするようにライニング塗
膜を施工できる。
以下、本発明の方法を、図示の具体例にもとづ
いて説明する。第1図において、符号1はコンプ
レツサであり、各コンプレツサ1の圧縮空気出口
側がヘツダ2に連通されている。上記ヘツダ2は
ガバナ3を介して空気加熱機4に連通され、上記
空気加熱機4はボイラ5より減圧弁6を介して供
給された上記蒸気と、上記ヘツダ2からの圧縮空
気との間で熱交換し、例えば0.3Kg/cm2程度の低
圧の担持ガス流を生成するようにしてある。上記
担持ガス流は気流発生器7を介して所要の気流形
態、例えば渦流となつて樹脂供給ヘツド8へとも
たらされる。
いて説明する。第1図において、符号1はコンプ
レツサであり、各コンプレツサ1の圧縮空気出口
側がヘツダ2に連通されている。上記ヘツダ2は
ガバナ3を介して空気加熱機4に連通され、上記
空気加熱機4はボイラ5より減圧弁6を介して供
給された上記蒸気と、上記ヘツダ2からの圧縮空
気との間で熱交換し、例えば0.3Kg/cm2程度の低
圧の担持ガス流を生成するようにしてある。上記
担持ガス流は気流発生器7を介して所要の気流形
態、例えば渦流となつて樹脂供給ヘツド8へとも
たらされる。
一方、上記空気加熱機4はバイパス路9を介し
て上記樹脂供給ヘツド8へ加熱空気を流すのであ
るが、上記バイパス路9には、エポキシ樹脂など
の熱硬化性樹脂がライニング剤として樹脂注入手
段、例えばタンク10から供給される。上記タン
ク10から上記バイパス路9への樹脂の供給は、
加熱空気中への液滴下の方式、あるいは噴射の方
式が採用できる。この実施例では、圧力調整器1
1を介してヘツダ2から供給された圧縮空気の圧
力によつてタンク10内から樹脂を噴射する方式
を採用している。また上記樹脂は、電気ヒータ1
2によつてタンク10内が加温され、適当な粘度
まで下げられている。
て上記樹脂供給ヘツド8へ加熱空気を流すのであ
るが、上記バイパス路9には、エポキシ樹脂など
の熱硬化性樹脂がライニング剤として樹脂注入手
段、例えばタンク10から供給される。上記タン
ク10から上記バイパス路9への樹脂の供給は、
加熱空気中への液滴下の方式、あるいは噴射の方
式が採用できる。この実施例では、圧力調整器1
1を介してヘツダ2から供給された圧縮空気の圧
力によつてタンク10内から樹脂を噴射する方式
を採用している。また上記樹脂は、電気ヒータ1
2によつてタンク10内が加温され、適当な粘度
まで下げられている。
なお第1図中、付号13はガバナ3の下流に設
けた安全弁、14は流量計、15は圧力計、16
は温度計である。
けた安全弁、14は流量計、15は圧力計、16
は温度計である。
また図示の実施例の場合、気流発生器7の下流
において研磨剤投入器17がバルブ18を介して
連通してあり、上記投入器17にもヘツダ2から
圧縮空気が供給されるようになつていて、バルブ
18を開放した時、上記圧縮空気で気流発生器7
の下流に研磨剤を供給できるようになつている。
において研磨剤投入器17がバルブ18を介して
連通してあり、上記投入器17にもヘツダ2から
圧縮空気が供給されるようになつていて、バルブ
18を開放した時、上記圧縮空気で気流発生器7
の下流に研磨剤を供給できるようになつている。
しかして上記樹脂供給ヘツド8を導管により補
修対象の既設管A(支管および供給管を含む対象
既設管系)の一方の入口側に接続し、特に本発明
では第7図に示すように上記既設管Aの他方の出
口側に対し、この出口側に既設管(供給管)と略
同径の管径を有し所要長さを有する別の継足し導
管20を延長接続し、この継足し導管20の出口
側に回収器19およびバキユームポンプ21を接
続してバキユームポンプ21(負圧吸引手段)に
よる吸引力が、継足し導管20を介して上記既設
管(供給管)の出口に及ぼすように負圧を発生し
ている。
修対象の既設管A(支管および供給管を含む対象
既設管系)の一方の入口側に接続し、特に本発明
では第7図に示すように上記既設管Aの他方の出
口側に対し、この出口側に既設管(供給管)と略
同径の管径を有し所要長さを有する別の継足し導
管20を延長接続し、この継足し導管20の出口
側に回収器19およびバキユームポンプ21を接
続してバキユームポンプ21(負圧吸引手段)に
よる吸引力が、継足し導管20を介して上記既設
管(供給管)の出口に及ぼすように負圧を発生し
ている。
このような実施形態では、まずコンプレツサ1
による送風作用により、バイパス路9内では加熱
空気流の中にライニング樹脂が噴射され、上記空
気流中に拡散し細粒化される。上記ライニング樹
脂は、熱硬化性樹脂であつても可使用時間内であ
れば固化は起こらず、また予熱により低粘度にな
つているので空気流中への分散がよく拡散されて
樹脂供給ヘツド8に入つた時、担持ガス流で既設
管A内へと導入され、既設管A内を流動する行程
で管内壁面に付着、固化しされてライニング塗膜
Bが形成される。
による送風作用により、バイパス路9内では加熱
空気流の中にライニング樹脂が噴射され、上記空
気流中に拡散し細粒化される。上記ライニング樹
脂は、熱硬化性樹脂であつても可使用時間内であ
れば固化は起こらず、また予熱により低粘度にな
つているので空気流中への分散がよく拡散されて
樹脂供給ヘツド8に入つた時、担持ガス流で既設
管A内へと導入され、既設管A内を流動する行程
で管内壁面に付着、固化しされてライニング塗膜
Bが形成される。
一方、この施工行程においてバキユームポンプ
21の働きで負圧が発生し、継足し導管20内は
例えば−0.3Kg/cm2ほどの低負圧になり、この吸
引力が継足し導管20を介して既設管Aの管路内
に及んでいるので、その吸引力作用により担持ガ
ス流の運動エネルギが助長され、所要の距離にわ
たつてライニング樹脂を長く流動できるようにな
る。また吸引力は、担持ガス流の流れ方向を規制
することになり、既設管系の他の領域へ担持ガス
流が流れ込むことがなく、所望ルートに沿つてラ
イニング施工が行なわれる。
21の働きで負圧が発生し、継足し導管20内は
例えば−0.3Kg/cm2ほどの低負圧になり、この吸
引力が継足し導管20を介して既設管Aの管路内
に及んでいるので、その吸引力作用により担持ガ
ス流の運動エネルギが助長され、所要の距離にわ
たつてライニング樹脂を長く流動できるようにな
る。また吸引力は、担持ガス流の流れ方向を規制
することになり、既設管系の他の領域へ担持ガス
流が流れ込むことがなく、所望ルートに沿つてラ
イニング施工が行なわれる。
この場合、特に、上記既設管Aの出口側に作用
させる吸引力は、継足し導管20を介して既設管
Aの管路内に及ぶために、例えば既設管の出口近
傍に腐蝕孔があつても、その腐蝕孔はバキユーム
ポンプ21から離れていて強い負圧吸引力が集中
して作用することがないから、上記腐蝕孔を介し
て外部の地下水などを引き込むおそれがない。ま
た既設管Aの全長にわたつてその管壁に腐蝕孔が
あつても、担持ガス流の圧力は例えば0.3g/m2
以下の低圧であるから、上記腐蝕孔から管の外に
ライニング樹脂を噴出することもなく、腐蝕孔を
孔埋めするようにライニング塗膜が形成される。
させる吸引力は、継足し導管20を介して既設管
Aの管路内に及ぶために、例えば既設管の出口近
傍に腐蝕孔があつても、その腐蝕孔はバキユーム
ポンプ21から離れていて強い負圧吸引力が集中
して作用することがないから、上記腐蝕孔を介し
て外部の地下水などを引き込むおそれがない。ま
た既設管Aの全長にわたつてその管壁に腐蝕孔が
あつても、担持ガス流の圧力は例えば0.3g/m2
以下の低圧であるから、上記腐蝕孔から管の外に
ライニング樹脂を噴出することもなく、腐蝕孔を
孔埋めするようにライニング塗膜が形成される。
なお、この実施例では、ライニング樹脂を空気
流中に噴射する前に、予めバルブ18を開いて気
流発生器7からの担持ガス流の流れに対して研磨
剤投入器17より研磨剤を導入し、既設管A内に
導いてライニングの前処理として既設管Aの内面
研磨を行つてよい。ここで使用された研磨剤は、
管内壁より除去された錆などと共に回収器19に
回収され、外部に取出される。
流中に噴射する前に、予めバルブ18を開いて気
流発生器7からの担持ガス流の流れに対して研磨
剤投入器17より研磨剤を導入し、既設管A内に
導いてライニングの前処理として既設管Aの内面
研磨を行つてよい。ここで使用された研磨剤は、
管内壁より除去された錆などと共に回収器19に
回収され、外部に取出される。
第2図の表は、ライニング樹脂の粘度とミスト
濃度(ここでは担持ガス流中へのコーテイング剤
の分散度を示す)との関係を示したもので、粘度
の低いものが採用できればミスト濃度が高められ
ることを示しており、その点で本発明は有利であ
る。第3図の表はミスト濃度とミストの到達距離
の関係が、また第4図の表は、到達距離によるミ
スト粒径分布の関係が示されている。これらから
ライニング樹脂の細粒化により流動長さを延長さ
せることが理解できる。
濃度(ここでは担持ガス流中へのコーテイング剤
の分散度を示す)との関係を示したもので、粘度
の低いものが採用できればミスト濃度が高められ
ることを示しており、その点で本発明は有利であ
る。第3図の表はミスト濃度とミストの到達距離
の関係が、また第4図の表は、到達距離によるミ
スト粒径分布の関係が示されている。これらから
ライニング樹脂の細粒化により流動長さを延長さ
せることが理解できる。
また第5図に示す実施例では、気流発生器7と
して渦流発生器7′が用いられる。この渦流発生
器7′は、流通路7a内に棒状の渦流発生素子7
bを半径方向にランダムに配設したものであり、
これによつて担持ガス流に乱流を生起させ、その
結果既設管A内では、管内壁面近傍においてカル
マン渦流を生起させるのである。なお第6図に示
すものは、渦流発生素子7bとして球体を配設し
た渦流発生器7′である。
して渦流発生器7′が用いられる。この渦流発生
器7′は、流通路7a内に棒状の渦流発生素子7
bを半径方向にランダムに配設したものであり、
これによつて担持ガス流に乱流を生起させ、その
結果既設管A内では、管内壁面近傍においてカル
マン渦流を生起させるのである。なお第6図に示
すものは、渦流発生素子7bとして球体を配設し
た渦流発生器7′である。
本発明によれば、既設管内に導入されるライニ
ング樹脂の流動気流が、既設管内において大気圧
に対し僅かな圧力差を有する略0.3Kg/cm2程度の
低圧に設定されているから、まず、既設管に腐蝕
孔が生起している場合であつても、その腐蝕孔を
拡大したり管を破損するような不都合を回避でき
る。
ング樹脂の流動気流が、既設管内において大気圧
に対し僅かな圧力差を有する略0.3Kg/cm2程度の
低圧に設定されているから、まず、既設管に腐蝕
孔が生起している場合であつても、その腐蝕孔を
拡大したり管を破損するような不都合を回避でき
る。
また低圧の樹脂流動気流であつても、その出口
側から既設管内を流動する気流を−0.3Kg/cm2程
度の低負圧で渦流の状態で吸引するようにしたか
ら、その吸引力作用によりライニング樹脂の流動
エネルギーが助長されて流動距離が延びることよ
り補修単位の長さを所定に長く維持でき、また吸
引力により流動の方向性が得られることから所望
ルートに沿つて管内面に樹脂のライニング塗膜を
施行できるようになる。
側から既設管内を流動する気流を−0.3Kg/cm2程
度の低負圧で渦流の状態で吸引するようにしたか
ら、その吸引力作用によりライニング樹脂の流動
エネルギーが助長されて流動距離が延びることよ
り補修単位の長さを所定に長く維持でき、また吸
引力により流動の方向性が得られることから所望
ルートに沿つて管内面に樹脂のライニング塗膜を
施行できるようになる。
加えてその出口側における吸引力作用は、既設
管の出口側に延長接続された継足し導管を介して
既設管路内に負圧吸引力が作用するようにしたか
ら、その負圧吸引力が、既設管の出口側に集中し
て作用することが避けられ、例えば既設管の出口
側における管端に近い位置に腐蝕孔が生起してい
る場合であつても、その腐蝕孔から管内に外部の
地下水などを吸入する不都合が起らず、ライニン
グ樹脂の付着を確実化して腐蝕孔を確実に孔埋め
するようにライニング塗膜を施工できる。
管の出口側に延長接続された継足し導管を介して
既設管路内に負圧吸引力が作用するようにしたか
ら、その負圧吸引力が、既設管の出口側に集中し
て作用することが避けられ、例えば既設管の出口
側における管端に近い位置に腐蝕孔が生起してい
る場合であつても、その腐蝕孔から管内に外部の
地下水などを吸入する不都合が起らず、ライニン
グ樹脂の付着を確実化して腐蝕孔を確実に孔埋め
するようにライニング塗膜を施工できる。
第1図は本発明の方法を具体化して示した一例
の概略構成図、第2図はライニング樹脂の粘度と
ミスト濃度との関係を示す図表、第3図はミスト
濃度とミストの到達距離の関係を示す図表、第4
図は到達距離によるミスト粒径分布の関係を示す
図表、第5図は渦流発生器の斜視図、第6図は同
じく渦流発生器の別の実施例の斜視図、第7図は
実施態様を示す経路図である。 1……コンプレツサ、2……ヘツダ、3……ガ
バナ、4……空気加熱機、5……ボイラ、6……
減圧弁、7……気流発生器、8……樹脂供給ヘツ
ド、9……バイパス路、10……樹脂タンク、1
1……圧力調整器、12……電気ヒータ、13…
…安全弁、14……流量計、15……圧力計、1
6……温度計、17……研磨剤投入器、18……
バルブ、19……回収器、20……継足し導管、
21……バキユームポンプ。
の概略構成図、第2図はライニング樹脂の粘度と
ミスト濃度との関係を示す図表、第3図はミスト
濃度とミストの到達距離の関係を示す図表、第4
図は到達距離によるミスト粒径分布の関係を示す
図表、第5図は渦流発生器の斜視図、第6図は同
じく渦流発生器の別の実施例の斜視図、第7図は
実施態様を示す経路図である。 1……コンプレツサ、2……ヘツダ、3……ガ
バナ、4……空気加熱機、5……ボイラ、6……
減圧弁、7……気流発生器、8……樹脂供給ヘツ
ド、9……バイパス路、10……樹脂タンク、1
1……圧力調整器、12……電気ヒータ、13…
…安全弁、14……流量計、15……圧力計、1
6……温度計、17……研磨剤投入器、18……
バルブ、19……回収器、20……継足し導管、
21……バキユームポンプ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 既設管の管路内にライニング樹脂を気流によ
り流動させて管内面に塗膜を形成するように補修
するものにおいて、 既設管の管路内に導入されるライニング樹脂の
流動気流を、既設管内において大気圧に対し僅か
な圧力差を有する略0.3Kg/cm2程度の低圧に設定
すると共に渦流発生器により渦流とし、 上記既設管の出口側に略同径の管径を有する所
要長さの継足し導管を延長接続し、この継足し導
管を介して既設管内に略−0.3Kg/cm2程度の吸引
力が作用するように負圧吸引手段を上記継足し導
管の出口端に接続して、継足し導管を介して既設
管内に吸引力を作用させてなることを特徴とする
既設管の内面補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7433982A JPS58193779A (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 既設管の内面補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7433982A JPS58193779A (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 既設管の内面補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58193779A JPS58193779A (ja) | 1983-11-11 |
JPH0211317B2 true JPH0211317B2 (ja) | 1990-03-13 |
Family
ID=13544257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7433982A Granted JPS58193779A (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 既設管の内面補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58193779A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4593746B2 (ja) * | 2000-08-31 | 2010-12-08 | 東京瓦斯株式会社 | 既設配管のライニング装置およびこれを用いるライニング工法 |
CN111002177B (zh) * | 2019-12-06 | 2021-07-09 | 朱香芽 | 一种利用大气压强自动控制涂漆快速打磨的装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6124069A (ja) * | 1984-07-12 | 1986-02-01 | Fujitsu Ltd | 磁気デイスク装置 |
-
1982
- 1982-04-30 JP JP7433982A patent/JPS58193779A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6124069A (ja) * | 1984-07-12 | 1986-02-01 | Fujitsu Ltd | 磁気デイスク装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58193779A (ja) | 1983-11-11 |
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