JPH021117A - 改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法 - Google Patents

改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法

Info

Publication number
JPH021117A
JPH021117A JP1033675A JP3367589A JPH021117A JP H021117 A JPH021117 A JP H021117A JP 1033675 A JP1033675 A JP 1033675A JP 3367589 A JP3367589 A JP 3367589A JP H021117 A JPH021117 A JP H021117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
substrate
deposited film
space
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1033675A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Arai
新井 孝至
Masahiro Kanai
正博 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1033675A priority Critical patent/JPH021117A/ja
Publication of JPH021117A publication Critical patent/JPH021117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、基体上に機能性堆積をHR−CVD法により
形成する方法に関する。より詳しくは、本発明は、各種
の半導体デバイス、光起電力素子、電子写真用感光体デ
バイス、画像入力用ラインセンサー、1最像デバイス等
の構成素子として有用なアモルファス(微結晶質のもの
も包含する)、多結晶質等の機能性非単結晶質堆積膜を
効率的に形成できるHR−CVD法による改善された機
能性堆積膜の形成方法に関する。
〔従来技術及びその問題点等の説明〕
たとえば、アモルファスシリコン膜の形成には、真空蒸
着法、プラズマCVD法、CVD法、反応性スパンタリ
ング法、イオンブレーティング法、光CVD法などが試
みられており、−船釣には、プラズマCVD法が広く用
いられ企業化されている。
しかしながら、一般に、これらの堆積膜形成方法により
得られる堆積膜については、電気的、光学的特性及び繰
り返し使用での疲労特性あるいは使用環境特性、さらに
は均一性、再現性を含めた生産性、量産性の点において
、さらに総合的な特性の向上を図る余地がある。
ところで、従来から一般化されているプラズマCVD法
によるアモルファスシリコン堆積膜の形成においての反
応プロセスは、従来のCVD法に比較してかなり複雑で
あり、その反応機構も不明な点が少なくない。また、そ
の堆積膜の形成パラメーターも多い、関係するパラメー
ターとして、たとえば、基体温度、導入ガスの流量と比
、形成時の圧力、高周波電力、電極構造、反応容器の構
造、排気速度、プラズマ発生方式等がある。そして成膜
はこれらの多くのパラメーターを選択し、適宜組み合わ
せて行うため、時にはプラズマが不安定な状態になり、
形成された堆積膜に著しい悪影客を与えることがしばし
ばある。そのうえ、装置特有のパラメーターを装置ごと
に選定しなければならず、したがって、製造条件を一般
化することがむずかしいというのが実状である。
一方、アモルファスシリコン膜として電気的、光学的特
性が各用途を十分に満足させ得るものを発現させるには
、現状ではプラズマCVD法によって形成することが最
良とされている。
しかしながら、堆積膜の応用用途によっては、大面積化
、膜圧の均一性、膜品質の均一性を十分に満足させて再
現性のある量産化を図らねばならないため、プラズマC
VD法によるアモルファスシリコン堆積膜の形成におい
ては、量産装置に多大な設備投資が必要となり、またそ
の量産のための管理項目も複雑になって、管理許容幅も
狭くなり、装置の調整も微妙であることから、これらの
ことを解決することが望まれている。
こうした状況にあって、特開昭60−41047号公報
にみられるように、上述のプラズマCVD法とは区別さ
れる別の成膜方法、即ちHydrogenRadica
l  As5isted  Chemical  Va
por  DepositionMethod (HR
−CV D法)が提案されている。このHR−CVD法
は、基体の表面に堆積膜を形成・するための成膜空間(
A)に、該成膜空間(A)とは別に設けられた活性化空
間(B)において生成された堆積膜形成用原料となる前
駆体と、前記成膜空間(A)及び前記活性化空間(B)
とは別に設けられたもう1つの活性化空間(C)におい
て生成された、前記前駆体と化学的相互作用をする活性
種とを、夫々側々に導入し、両者を化学的相互作用せし
めて基体上に堆積膜を形成するというものである。
第3図は、上述のHR−CVD法による堆積膜形成方法
を実施するについて好適な装置の典型例を模式的に示し
たものである。第3図において、301は成膜空間とし
ての堆積室であり、内部の基板支持台302上に、導電
性基板303がR置されている。304は基体加熱用の
ヒーターであり、305乃至308および312は、原
料ガス供給源である。図中原料ガス供給源305乃至3
08および312の符合にaを付したのは原料ガスの圧
力調整器、bおよびCは各原料ガスを流すためのパルプ
、dは各原料ガスの流量を調整するマスフローコントロ
ーラーである。309及び313はこれら各原料ガスの
ガス導入管である。
310は、309を通った原料ガスを活性化空間(C)
において活性種とするためのマイクロ波エネルギー発生
用のマイクロ波電源であり、311は導波管である。又
、314は、313を通った原料ガスを活性化空間(B
)において前駆体とするための電気炉である。さらに、
315は排気パルプであり、316は排気管、321は
石英管である。活性化空間(B)で生成された前駆体と
活性化空間(C)で生成された活性種とが、堆積膜を形
成するための成膜空間(A)において化学的に相互作用
することで、半導体基体303上に堆積膜が形成される
しかしながら、こうしたHR−CVD法で、基体上に堆
積膜を形成する場合でも、再現性の有る量産化を図るた
めの管理がまだ十分でないために、繰り返して堆積膜の
形成を行って行くうちに膜ハガレが生じたり、あるいは
、得られた堆積膜が所望の堆積速度を有しなかったり、
膜特性も芳しくないものが出来てしまうという問題があ
る。
また、堆積膜の特性向上を計るために膜の堆積条件を種
々に変えた場合、膜ハガレ等により所望の膜が堆積しな
かったり、又、特に多結晶質の堆積膜を得ようとした場
合には、その堆積のための管理項目が十分に把握出来て
いないため、所望の多結晶質膜が定常的に安定して得ら
れないことがしばしばある。
従って、電気的、光学的特性及び繰り返し使用での疲労
特性あるいは、使用環境特性、更には均一性、再現性を
含めて生産性、量産性の点において、上述のHR−CV
D法による堆積膜形成方法には、更なる改善を図る必要
がある。
〔発明の目的〕
本発明は上述の従来のHR−CVD法による堆積膜形成
方法における問題点を解決して所望の非単結晶質の機能
性堆積膜を定常的に安定してかつ効率的に形成すること
を可能にする改善されたHR−CVD法による機能性堆
積膜の形成方法を提供することを主たる目的とする。
本発明の他の目的は、基体上への堆積膜の形成を行うた
めの成膜空間において、成膜に寄与する前駆体と活性種
との化学的相互作用を円滑に行われるようにし、形成さ
れる膜の特性を保持し、堆積速度の向上を図りながら、
膜形成条件の管理の簡素化、膜の量産化を容易に達成し
うる、改善されたHR−CVD法による機能性堆積膜の
形成方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、各種の半導体デバイス、光起
電力素子、電子写真用感光体デバイス、画像入力用ライ
ンセンサー、逼像デi<4ス等の構成素子として有用な
アモルファス(微結晶質のものも包含する)、多結晶質
等の機能性非単結晶質堆積膜を効率的に形成できるHR
−CVD法による改善された機能性堆積膜の形成方法を
提供することにある。
〔発明の構成・効果〕
本発明は、上記目的を達成するものであって、従来のH
R−CVD法による堆積膜形成方法における前述の問題
点を解決すべく本発明者らによる鋭意研究の結果完成し
たものである。本発明のHR−CVD法による機能性堆
積膜形成方法の主たる特徴点は、導電性基体の堆積膜を
形成する表面にか、又は、堆積膜を形成する表面の一部
又は全表面に導電処理を施した電気絶縁性基体の該導電
処理面に−5乃至−1O0Vの電圧を印加しなから成膜
操作を行うことにある。このことにより、従来のHR−
CVD法による堆積膜形成方法における前述の問題が解
消され、所望の非単結晶質の機能性堆積膜を再現性良く
かつ高堆積速度で安定して形成することが可能になり、
得られる堆積膜は、電機的、光学的、光導電的及び機械
的特性の優れたものとなる。また、多結晶質の機能性堆
積膜を形成する場合には、得られる堆積膜を粒径の比較
的大なる良好な結晶性のものにすることができる。更に
また、大面積基体であってもその全表面に上述の所望の
堆積膜を均一膜厚で均質に形成することを可能にすると
共に、そうした大面積の堆積膜の効率的量産を可能にす
る。
本発明者らは、従来のHR−CVD法による堆積膜形成
方法における上述の諸問題を解決し、本発明の目的を達
成すべく鋭意研究を重ね、後述のごとき実験を行った。
その結果、従来のHR−CVD法による堆積膜形成方法
における上述の諸問題は、堆積膜を形成する導電性基体
または少なくとも一方の表面が導電処理された絶縁性基
体の導電処理された面に−5乃至−1O0Vの電圧を印
加することにより解決しうる知見を得た。
本発明は該知見に基づいて完成せしめたものであり、そ
の骨子とするところは、導電性基板または少なくとも一
方の表面が導電処理された絶縁性基体を設置した成膜空
間(A)に、該成膜空間(A)とは別に設けられた活性
化空間(activationspace) (B )
において生成された堆積膜形成用原料となる前駆体(p
recursor)と、前記成膜空間(A)及び活性化
空間(B)とは別に設けられたちう1つの活性化空間(
C)において生成された、前記前駆体と相互作用をする
活性種(active 5pecies)とを、夫々別
々に導入し、両者を化学的相互作用させることにより、
前記基体上に堆積膜を形成する堆積膜形成方法であって
、前記導電性基体または絶縁性基体の導電処理された面
に−5乃至100Vの電圧を印加することを特徴とする
堆積膜形成方法にある。
以下に本発明者らの行った実験及び該実験を介して得た
知見について述べる。
なお、実験を行うに際して本発明者らは、従来のHR−
CV D法による堆積膜形成方法を実施するに適した第
3図に図示の従来の装置に第1図に示すように主として
基体表面に電圧を印加する手段を加えた本発明者らが設
計した装置を使用した。
そして本発明者らは、第1図に示す装置が本発明のHR
−CVD法を実施するに好適なものであることを実験的
に確かめた。
まず、第1図に図示の装置について説明する。
即ち、図中101は、成膜空間(A)を備えた膜堆積室
である。該成膜空間(A)には、基体加熱用ヒーター1
04を内蔵する支持台102が配設されている。103
は、導電性基体又は堆積膜を形成する表面の一部または
全表面が導電処理された絶縁材質の基体であり、絶縁部
材117を介して支持体102上に載置されている。1
20は、直流電源122のマイナス端子から延びる導線
であり、絶縁碍子(insulator) 117 ’
により膜堆積室101の周囲壁と電気的に絶縁されて基
体103、即ち、導電性基体表面又は絶縁性基体の導電
処理された表面に電気的に接続されていて、基体の堆積
膜を形成する表面に負の電圧を印加させ、それにより水
素イオン(H” 、Hz” )、不活性ガス(希釈ガス
)からするアルゴンイオン(Arl、ヘリウムイオン(
He”)等の正に帯電したイオン種を該表面に引き出す
ようにするしくみになっている。なお、上述の導線12
0には、電流計118と電圧計119とが設けられてい
る。105乃至108は水素ガス、希釈ガス(Arガス
、Heガス等)、ドーピング用原料ガス用のボンベ(r
eservoir)である。また、112はシリコン原
子(Si)を供給する成膜用原料ガス用のボンベであり
、123は、ゲルマニウム原子(Ge)、炭素原子(C
)等の原子を供給する成膜用原料ガス用のボンベである
。なお、成膜用原料ガスまたドーピング用原料ガスにつ
いては、その原料が標準状態においては液体又は固体状
態のものである場合、それを気化してガス化する手段を
供給系に付設する(このところ図示せず)。
ボンベ105乃至108からの水素ガス、希釈ガス、ド
ーピング用原料ガスは、ガス供給管109′を介して活
性化空間(C)を有する活性化室109に導入される。
前記ガスのそれぞれの流量は、ボンベ105,106,
107及び10日から延びるガス供給管のそれぞれに設
けられたバルブ(105b、106b、107b、10
8b)、マスフローコントローラー(105d、106
d。
107d、108d)及びバルブ(105c。
106 c、  l 07 c、  108 c)を適
宜調節し、かつ圧力計(105a、106a、107a
108a)を読んで所定の値に制御される。活性化室1
09の活性化空間(C)の位置する外周壁にはマイクロ
波エネルギー導入用のアプリケーター111′が設けら
れており、該アプリケーターにはマイクロ波電源110
から延びる導波管111が接続されている。したがって
活性化室109に導入された上述のガスは、活性化空間
(C)に至り、そこに導入されるマイクロ波エネルギー
の作用により活性化されて活性種(C)を生成し、生成
した該活性種(C)は成膜空間(A)に導入される。ま
たボンベ112からのSi供給用の原料ガスは、ガス供
給管113を介して活性化空間(B)を有する活性化室
121に供給される。該原料ガスの流量は、ガス供給管
113に設けられたバルブ112b及び112C,及び
マスフローコントローラー112dを適宜調節し、圧力
計112aを読んで所定値に制御される。
114は、活性化室121の活性化空間(B)の位置す
る外周壁を取り囲むように設けられた加熱手段である。
該加熱手段としては、ニクロム、タンタル、SiC等の
発熱体を有する電気炉、ハロゲンランプ等を用いた赤外
線加熱炉等適宜のものが用いられる。よって、前記活性
化空間(B)に導入されたSi供給用の原料ガスは、前
記加熱手段114からする熱エネルギーの作用で活性化
されて前駆体(b)を生成し、生成した前駆体(b)は
活性種(C)と同様に成膜空間(A)に導入される。
また、ボンベ123からするQe、C等の原子供給用の
原料ガスは、ガス供給管124を介して活性化空間(D
)を有する活性化室125に供給される。該原料ガスの
流量は、ガス供給管124に設 けられたバルブ123
b及び123c、及びマスフローコントローラー123
dを適宜調節し、圧力計123aを読んで所定値にコン
トロールされる。126は、励起エネルギー発生手段で
あり、該手段は活性化室125の活性化空間(D)の位
置する外周壁を取り囲むように設けられている。
該励起エネルギー発生手段126は、原料ガスの種類に
より選択的に使用されるが、該手段として、114の加
熱手段として用いるものと同様のものが使用できる他、
RF、  DC,マイクロ波等の電磁エネルギー発生装
置、UV、IR,レーザー光等の光エネルギー発生装置
等が例示できる。活性化空間(D)に導入された上述の
原料ガスは、そこで励起エネルギー発生手段126から
の励起エネルギーの作用により活性化されて前駆体(d
)を生成し、生成した前駆体(d)は、活性種(C)と
同様に成膜空間(A)に導入される。成膜空間(A)に
導入された活性種(C)と前駆体(b)、又は活性種(
C)、前駆体(b)及び前駆体(d)は所定温度に保持
され、負の電圧が印加されている基体103の表面近傍
で、水素イオン(H” 、Hz” )の正に帯電したイ
オン種、又は該水素イオンと不活性ガス(希釈ガス)か
らするアルゴンイオン(Ar”″)又はヘリウムイオン
(He’)の正に帯電したイオン種が引き出され、上述
の活性種と前駆体また前駆体同志が化学的に相互作用し
て基体103の表面に堆積膜の形成をもたらす。なお、
膜堆積室101は、該室内、即ち成膜空間(A)を排気
するための排気管116を備えていて、該排気管は、排
気バルブ115を介して図示しない排気装置(ロータリ
ーポンプ、メカニカルブースターポンプ及びターボ分子
ポンプ)に連通している。
大脹上 第1図に示した堆積膜形成装置を用い、以下の如き操作
によりノンドープのシリコン(St)含有堆積膜を形成
し、基板に印加する電圧を種々に変えた場合の、膜ハガ
レの回数、堆積速度及び光感度比[堆積膜の暗導電率に
対する明導電率CAM−1光(100mW/aJ)照射
時〕の比]を評価した。
まず、コーニング社製のガラス板!lh7059上にA
llのギャップ電極(巾50μm、長さ30龍)を常法
により蒸着した基体103を用意し、これと直径1イン
チのSt−単結晶を絶縁部材117上に載置し、堆積室
101内を排気管116を介して約10−’Torrま
で真空排気した。次に、加熱用ヒーター104にて基板
温度を250℃に保持した。また、電気炉114にて活
性化室121の周囲壁(石英製)の表面温度を700℃
に加熱保持した。そして基体103には4線120を介
して種々の電圧を印加した。
そうしたところで、ガス供給源105よりH2ガスを3
0secmsガス供給a106よりArガスを150s
ecm導入し、排気パルプ115の開口度を調節して堆
積室内の圧力を0.3Torrに保ち、マイクロ被電t
A110より導波管111を介して実効パ’7−200
Wのマイクロ波を活性化空間(C)内に投入した。こう
して活性化空間(C)において生成した活性種としての
Hラジカルを成膜空間(A)内へ導入した。
他方、ガス供給源112より活性化室121内にSiJ
’6ガスをlQsccm導入し、活性化空間(B)にお
いて生成した前駆体としての5iF1ラジカルを成膜空
間(A)内へ導入した。
こうして基体103上に膜厚8000人のノンドープシ
リコン(St)含有堆積膜を形成し、膜ハガレの回数、
堆積速度及び光感度比を評価し、第4図に示す結果を得
た。ここで、膜堆積速度及び光感度比の評価結果は、各
印加電圧において20回ずつ作製した試料についての平
均値を示している。また、Si単結晶ウェハー上に堆積
した膜について、赤外線吸収スペクトルを測定した。
その結果つぎのことがわかった。即ち、印加電圧を−1
0乃至−30Vにした場合の試料について、630CI
11−’及び2000cm−’ (S i −H結合に
帰属)に吸収が認められ、A−3i(H,F)膜に特徴
的な吸収パターンであることがわかった。
印加電圧を−5乃至−1OVの範囲また−50乃至−1
O0Vの範囲にした場合の試料について、630(Jl
−’と、2000cm−’及び2100cm−’(Si
  Hz結合に帰属)のダブレットの吸収が認められ、
A−3t(H,F)膜ではあるが、その膜質について一
部結晶化していることが認められる吸収パターンを示す
ことがわかった。また、印加電圧を一5Vより高くした
場合の試料及び印加電圧を一1O0Vよりも低くした場
合の試料について、2000ae−’と210吐11の
ダブレットの吸収又は2100cm−’がメインの吸収
となり、更に1000〜1100am−’にかけて膜の
酸化(Si−0結合)を示す吸収ピークが認められた。
第4図に示す結果及び上述の赤外線吸収スペクトルの測
定結果からつぎのことが判明した。即ち、光感度比が高
く、堆積速度が早く、かつ膜ハガレの少ない堆積膜が得
られるのは、基体に印加する電圧が好ましくは−5乃至
−1O0V、より好ましくは、−10乃至−30Vの電
圧の条件のときであることがわかった。
大U又 第1図に示す堆積膜形成装置を用い、実験lと同様にし
て、具体的には、5izFbガスの流量を10105e
とした以外は後述する実施例2と同様に作製したn型の
5iF1膜について、基体に印加する電圧を種々変えた
場合に、得られたSi薄膜の電子線回折(RHEED)
による結晶性の評価を行った結果、第1表に示したよう
に、基体に印加する電圧が−5乃至−1O0Vの時に、
回折パターンがスポット状となり、(110)配向を示
す多結晶質のシリコン(Si)含有薄膜が得られ、それ
以外の時は、回折パターンは、リング状で結晶性ではあ
るものの配向性は認められなかった。
また、印加電圧が−10乃至−30Vの場合に、回折パ
ターンは、より鮮明なスポット状となり、より強い(1
10)配向を示す多結晶質のSi含有薄膜が得られた。
第   1   表 即ち、導電性基体に負の電圧を印加することで、放電、
光、熱等のエネルギーであるいはそれ等の併用によって
活性化空間(C)で生成した原料ガスに由来する正に帯
電したイオン、例えば、水素イオン(H” 、H2” 
)や、アルゴンイオン(Ar”)等の導電性基体表面へ
の到達量等を適宜制御することによって、この正に帯電
したイオンの作用により、前記前駆体と前記活性種との
化学的相互作用により前記導電性基体上に堆積する堆積
膜の基体に対する付着力が増大し、かつ、内部歪等が減
少する。したがって、膜ハガレの除去、堆積速度の向上
が図れ、また、膜の電気特性も一層改善されたものとな
った。さらに、膜の結晶性も著しく向上させることがで
きた。
一方、印加電圧を一1O0vよりも低くした場合には、
前述した正に帯電したイオンの導電性基体への到達量等
が過剰となり、該イオンの衝撃によって、膜ハガレや膜
質低下が生じたり、膜中に正イオンが混入して、膜質が
悪化してしまうという現象が生じた。
また、基体に正の電圧を印加した場合には、活性化空間
(C)において生成された、電子及び若干量の負に帯電
したイオンが基板表面に到達するが、この場合には、膜
ハガレ、堆積速度、光感度比、結晶性等において、全く
電圧を印加させない場合に比較して改善は見られなかっ
た。
また、そもそもが導電性であるSt−単結晶ウニバー等
の基体を使用して上述の実験を行ったところ、やはり同
様の結果が得られた。
以上の結果より、所望の特性を有する堆積膜を得るには
導電性基体または少なくとも一方の表面が導電処理され
た絶縁性基体の導電処理面に印加する電圧を好ましくは
−5乃至−1O0V、より好ましくは、−10乃至−3
0Vとするのが望ましいことがわかった。
前述した構成の、所望の非単結晶質の機能性堆積膜の形
成を可能にする改善されたHR−cVD法による機能性
堆積膜形成方法を提供する本発明は、上述の実験を介し
て判明した事実に基づいて完成したものである。
本発明の主たる特徴点である、成膜時に基体表面(導電
性表面)に−5乃至−100Vの範囲の電圧を印加する
については、使用する基体(103)が導電性のもので
ある場合には、上述したように、絶縁部材117上に該
基体を!!置し、該基体に導線120を直接電気的に接
続して直KTi源122からの電圧を印加するようにす
るのが望ましい。
基体103として電気的絶縁材質のものを使用する場合
には、その堆積膜を形成する表面に常法により導電処理
を施し、該導電処理部分に導線120を電気的に接続し
て直流電源122からの電圧を印加するようにする。こ
の後者の場合にあっては、絶縁部材117は設けなくて
もよい。また後者の場合、電気的絶縁性材質の基体の堆
積膜を形成する全面を導電処理することが望ましいが、
例えば、電気的絶縁性材質の基体の表面に導電性材料に
てギャップ電極をあらかじめ形成する場合のように、該
基体の表面の一部分が導電処理されていれば、全面を導
電処理した場合と同様に所望の堆積膜を形成することが
できる。なお、前記のギャップ電極を設ける場合のよう
に一部分に導電処理を施す場合には、そのギヤツブ巾は
好ましくは1〜500μm1より好ましくは1〜250
μm、最適には1^10011mである。
また、成膜時上述の範囲の電圧を基体103の表面に印
加する時期は、活性化空間(B)又は(D)から、前駆
体(b)又は(d)が成膜空間(A)内に導入される以
前であることが望ましい。
そして、少なくとも活性化空間(C)において生成した
活性種(C)を成膜空間(A)内に導入した直後までに
は前記電圧が基体103の表面に印加されているのが望
ましい。
本発明の方法において、成膜空間(A)に導入される活
性化空間(B)からの前駆体(b)は、その寿命(Li
fe 5pan)が好ましくは0.01秒以上、より好
ましくは0.1秒以上、最適には1秒以上あるものが、
所望に従って選択されて使用されるdこの前駆体の構成
元素が成膜空間(A)で形成させる堆積膜を構成する主
成分を構成するものとなる。又、活性化空間(C)から
導入される活性種(C)は、成膜空間(A)で堆積膜を
形成する際、同時に活性化空間(B)から成膜空間(A
)に導入され、形成される堆積膜の主構成成分となる構
成元素を含む前記前駆体(b)と化学的に相互作用する
。その結果、所望の基体上に所望の堆積膜が容易に形成
される。
活性化空間(C)から導入される活性種(e)は、その
寿命が好ましくは10秒以下、より好ましくは8秒以下
、最適には5秒以下のものである。
本発明によれば成膜空間(A)の雰囲気温度、基体温度
を所望に従って任意に制御することにより、より安定し
たCVD法とすることができる。
本発明の方法が従来のCVD法から区別される点の1つ
は、あらかじめ成膜空間(A)とは異なる空間において
活性化された活性種と前駆体とを使うことである。この
ことにより、従来のCVD法により堆積速度を飛躍的に
伸ばすことが出来、加えて堆積膜形成の際の基体温度も
より一層の低温化を図ることが可能になり、膜品質の安
定した堆積膜を工業的に大量に、しかも低コストで提供
出来る。
本発明において、活性化空間(C)で生成される活性種
(C)、活性化空間(B)で生成される前駆体(b)及
び活性化空間(D)で生成される前駆体(d)は、それ
ぞれの活性化空間で原料ガスに放電エネルギー、光エネ
ルギー、熱エネルギー等の励起エネルギーを付与するこ
とにより生成されるが、そうしたエネルギーは単独で使
用するのが通常であるが、複数種のエネルギーを併用す
ることもできる。また、それら活性種及び前駆体の生成
は、原料ガスを適当な触媒と接触させるかまたは該触媒
を添加して行ってもよい。
本発明において、活性化空間(C)で生成せしめる活性
種(C)は基本的にはHラジカルである。そして、活性
種(C)生成用の原料ガスは代表的にはH2ガスである
が、この他に好適な例として、SiH4,5izHa 
、5iHsF、5iHsC1゜5iHffB r、5i
Hs1等を挙げることができる。
またこれらの原料ガスは、活性化空間(C)に導入する
に際して、Arガス、Heガス等の不活性ガスで希釈す
るようにすることができる。
活性化空間(B)に4人して成膜に寄与する前駆体(b
)を生成せしめる原料ガスは、基本的にはSi原子を与
える原料ガスが使用される。
また、活性化空間(D)に導入して成膜に寄与する前駆
体(d)を生成せしめる原料ガスは、Si原子以外の、
例えばGe原子、C,Nまたは0原子等を与える原料ガ
スが使用される。
更に、形成される膜をn−型又はp−型のものにするに
ついてはn−型ドーパント又はp−型ドーパントを与え
る原料ガスが使用され、そうした原料ガスは、活性化空
間(C)、(B)及び(D)のいずれかにそこに導入す
る活性種(C)を生成するための原料ガスと共にか又は
前駆体(b)または(d)を生成するための原料ガスと
共に導入するようにするのが通常である。しかし、n−
型ドーパントまたはp−型ドーパントを与える原料ガス
は、上述の活性化空間とは別の経路で別の活性化空間(
E)に導入し、そこで上述の励起エネルギーを付与して
前駆体(e)を生成し、該前駆体(6)を成膜空間(A
)内に導入するようにしてもよい。
いずれの場合にあっても、成膜用原料がガス状態でなく
、液体あるいは固体である場合には公知のガス化手段に
よりガス状にし、活性化して活性種又は前駆体を生成せ
しめ、それらを成膜空間(A)内に導入するようにする
上述した成膜用原料について典型的な具体例を挙げて説
明する。即ち、活性化空間(B)に導入され、励起エネ
ルギーの作用により活性化されて前駆体(b)を生成せ
しめる原料としては、常温でガス状態であるか又は容易
にガス化し得るSi原子に電子吸引性の高い原子又は原
子団あるいは極性基が結合している化合物が好適に使用
される。
そうした化合物としては、例えば、Si、Yz□2(U
は1以上の整数、YはF、C1,Br及び■より選択さ
れる少なくとも1種の元素である。)で示される鎖状ハ
ロゲン化ケイ素、5ivYzv(Vは3以上の整数、Y
は前述の意味を有する。)で示される環状ハロゲン化ケ
イ素、S + u H11Y y (u及びYは前述の
意味を有する。x+y=2u又は2u+2である。)で
示される鎖状又は環状ケイ素化合物などが挙げられる。
具体的には例えばSiF4.(SiFz)s、(SiF
z)*。
(SiFz)n + 5izF6+SilFm 、5i
HFi 。
5iHzFz 、5iC64+(SiCj’z)s+5
iBra。
(SiBrz)s tsizcl、+ 5itBra 
+5iHC1,。
5iHzCj!z 、5iHBrs 、SiH13。
5izC13F3.5itHsFs *  5itHz
Fa +5i2H3Cj!3.5lzHtCj!aなど
のガス状態のまたは容易にガス化し得るものが挙げられ
る。
これらのケイ素化合物は、1種用いても2種以上を併用
してもよい。
また、活性化空間(D)に導入され、励起エネルギーの
作用により活性化されて前駆体(d)を生成せしめる原
料としては、上述の場合と同様で常温でガス状態である
か又は容易にガス化し得るGe、C,N、O等を構成原
子とする化合物が好適に使用される。
例えば、Goを構成原子とするそうした化合物としては
、鎖状又は環状水素化ゲルマニウム化合物、鎖状又は環
状ゲルマニウム化合物の水素原子の一部乃至全部がハロ
ゲン原子で置換された化合物が代表例として挙げられる
。そしてそれらは、GeaYxw*t (uは1以上の
整数、YはF、 CI。
Br及びIより選択される少なくとも1種の元素である
。)で示される鎖状ハロゲン化ゲルマニウム、GeVY
!IT (Vは3以上の整数、Yは前述の意味を有する
。)で示される環状ハロゲン化ゲルマニウム、G e 
u Hx Y V (u及びYは前述の意味を有する。
x+y=2u又は2u+2である。)で示される鎖状又
は環状化合物などである。
具体的にはそれらは、例えば、GeH,。
Ge*Hh 、GeFa +  (GeFx)s 、 
 (GeFt)i *(GeFt) a 、G ex 
F & + G srF m + G e HF s 
*GaHtF1 、GoC14+(Ge、Cl、)s 
+GeBre+(GeBr章)s I Ge*Cj! 
&l GetBra+ GeHCj 3 。
GeHtCj!1 、GeHBr、、GeHI* 。
GexCjsFs 、GegHsFs 、GetH*C
Is *G11sHtFa 、Gs*HxCIlaなど
のガス状態の又は容易にガス化し得る化合物である。
またCを構成原子とするそうした化合物としては、代表
的には鎖状又は環状炭化水素化合物及び鎖状又は環状炭
化水素化合物の水素原子の一部ないし全部をハロゲン原
子で置換した化合物が用いられ、具体的には、例えば、
C11H*−0t (nは1以上の整数) 、CaH!
+++t (nは1以上の整数)、CaHte (nは
1以上の整数)で表される飽和及び不飽和炭化水素、ま
たはCu Y * u * t (uは1以上の整数、
YはF、 CIl、 Br及び■より選択される少なく
とも一種の元素である。)で示される鎖状ハロゲン化炭
素、CvY、、(vは3以上の整数、Yは前述の意味を
有する。)で示される環状ハロゲン化ケイ素、C,Hオ
Y、(u及びYは前述の意味を有する。x+y−2u又
は2u+2である。)で示される鎖状又は環状炭化化合
物などが挙げられる。
具体的には、例えばCF4 、(CFi)s 、(CF
z)* 。
(cFtL 、C1Fh 、C2FI 、CHF3 。
CH*F 雪 、   CCl1a  r    (C
CJ!  意)s  +   CBr着+(CBrt)
i  l  CzCIlb  、  CtBrh+  
CHClz  。
CH*CJg  、CHIs lCHg1 z  、C
zClsFs 。
CaHsFs + CtHtF4などのガス状態の又は
容易にガス化し得る化合物である。
これらの炭素化合物は、1種用いても2種又はそれ以上
を併用してもよい。
同様に、Nを構成原子とする化合物としては、代表的に
は、Nx 、NHs 、NtHsNs 、NxHa 。
NHaNsなどを挙げることができる。
また、Oを構成原子とする化合物としては、代表的には
、Ox 、Cot 、No、Not 、N2O。
Os 、Co、HeO,CHsOH,CHsCH*OH
などの化合物を挙げることができる。
これらのNを構成原子とする化合物及び0を構成原子と
する化合物は、それぞれの場合にあって一種用いても二
種又はそれ以上併用してもよい。
前駆体(d)を生成するための上述の原料ガスは、いず
れの場合にあっても、Arガス、Heガス等の不活性ガ
スで希釈して活性化空間に導入するようにすることがで
きる。
上述したように本発明においては、活性化空間(B)又
は活性化空間(B)及び(D)に所定の原料ガスを導入
し、該原料ガスに熱エネルギー光エネルギー、放電エネ
ルギー等の中から選ばれる適宜の励起エネルギーを付与
して前駆体(b)又は前駆体(b)及び(d)を生成し
、これらの前駆体は成膜空間(A)内に導入される。い
ずれの場合にあっても、前駆体(b)についてその寿命
(life 5pan )が長いものであることが望ま
しく、具体的には上述したように0.01秒以上の寿命
のものであることが望ましい。
前駆体(b)の寿命が長い場合には本発明の効果は一層
助長される。即ち、成形空間(A)において、該前駆体
(b)と活性化空間(C)から導入される活性種(C)
との化学的相互作用の効率が増大し、それにより膜の基
体表面への堆積効率及び堆積速度が促進される0本発明
においては、成膜空間(A)において、活性種(C)と
前駆体(b)又は活性種(C)と前駆体(b)及び(d
)とを接触せしめて化学的相互作用を行わせしめて成膜
するに際して、成形空間(A)内か又は基体に熱エネル
ギー又は光エネルギーを照射することができる。
本発明において、成膜空間(A)内に導入される活性種
(C)と前駆体(b)の量的割合、または活性種(C)
と前駆体(b)及び(d)の量的割合は、形成する膜の
種類、膜質等により適宜決定される。しかし−船釣には
、活性種(C)と前駆体(b)の量的割合、即ちC:b
、又は活性種(C)と前駆体(b)及び(d)の最適割
合、即ちc :  (b+d)は、導入流量比で、好ま
しくはlO:1乃至1:10.より好ましくは8:2乃
至4:6である。
なお、本発明においては、活性化空間(B)及び活性化
空間(D)で生成される前駆体(b)及び前駆体(d)
のそれぞれは、単種類であっても複数種類であってもよ
い、活性化空間(C)で生成される活性種(C)につい
ても同様である。そして、いずれの場合にあっても、複
数種類の前駆体(b)又は(d)又は複数種類の活性種
(c)を使用する場合、それぞれ各別の活性化空間で生
成せしめて成膜空間(A)内に導入するようにするのが
望ましい。
上述したように、本発明においては形成する膜を不純物
元素でドーピングしてn−型の膜又はp−型の膜にする
ことができる。そうしたドーピングは、成膜中又は成膜
後に行うことができる。成膜中にドーピングを行う場合
、n−型ドーパント又はp−型ドーパントを与える原料
ガスが使用され、そうした原料ガスは、活性化空間(B
)、(C)及び(D)の中のいずれかにそこに導入する
所定の原料ガスと共に導入して活性化し、前駆体(e)
を生成せしめ、該前駆体(e)を成膜空間(A)に導入
するようにする。望ましい形態としては、n−型ドーパ
ント又はp−型ドーパントを与える原料ガスを、上述の
活性化空間とは別の活性化空間(E)に導入し、励起エ
ネルギーを付与して活性種(e)を生成し、該活性種(
e)を成膜空間(A)に導入するようにする。
上記n−型ドーバントとしては、周期律表■族Aの元素
、例えばN、P、As、Sb、Bi等が好適なものとし
て挙げられるが、これらの中、P及びsbが最適である
またp−型ドーパントとしては、周期律表■族Aの元素
、例えばB、A1.Ga、In、Tj!等が好適なもの
として挙げられ、これらの中、B及びGaが最適である
ドーピングされるこれらのドーパントの量は、形成する
膜について所望される電気的、光学的特性に応じて適宜
決定される。
上述のドーパントを与える原料物質としては、常温常圧
でガス状態の又は、少なくとも膜形成条件下で容易にガ
ス化し得る化合物が採用される。
そのような化合物の具体例としては、例えば、PH3、
PzHa 、PFs 、PFs 、PCl51AsHs
 、AsF5 、AsF5 、AsCA!、。
5bHs 、5bFs 、B i Hs 、BF3 、
BCJ!s 。
BBrs、BgHi 、B4HI11.BSH9、Bs
H++。
B & H+。、B bH+z、A j! CI! 3
等を挙げることができる。
上記の不純物元素を含む化合物は、1種用いても2種以
上併用してもよい。
本発明において使用される堆積膜形成用の基体は、その
材質が導電性のものであっても或いは電気絶縁性のもの
であっても使用できる。
導電性基体としては、例えばNiCr、ステンレス、A
CCr、Mo+  Au+  1 r、Nb、Ta。
V、Ti、Pt、Pd等の金属又はこれ等の合金が挙げ
られる。
電気絶縁性基体としては、ポリエステル、ポリエチレン
、ポリカーボネート、セルローズアセテート、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
チレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム又はシート
、ガラス、セラミックス、紙等が通常使用される。これ
らの電気絶縁性基体は、少なくともその一方の表面が導
電処理され、該導電処理された表面に堆積膜が設けられ
る。
例えばガラスであれば、その表面がNiCr。
AI、Cr、Mo、Au、  I r、Nb、Ta、V
TI、  P t、  Pd、  IntOz 、  
Snow 、  ITO(In!03 +5nO= )
等の薄膜を設けることによって導電処理され、或いはポ
リエステルフィルム等の合成樹脂フィルムであれば、N
iCr、Aj!。
A g+  P b、  Z nl N i+ A u
、 Cr+M O,I r。
Nb、Ta、V、Ti、Pt等の金属で真空蒸着、電子
ビーム蒸着、スパッタリング等で処理し、又は前記金属
でラミネート処理して、その表面が導電処理される。
以上説明した内容の本発明のHR−CVD法による堆積
膜形成方法は、各種の半導体デバイス、光起電力素子、
電子写真用感光体デバイス、画像人力用ラインセンサー
、撮像デバイス等の作製に有効である。
代表例を例示するに、例えば第2図に示すようなPN型
ダイオードデバイス、第5図に示すようなpin型光起
電力素子を挙げることができる。
即ち、第2図に例示したPN型ダイオードデバイスは、
本発明のHR−CVD法による堆積膜形成方法により形
成される多結晶Si堆積膜を構成素子メンバーとして有
するものである。
第2図において、201は基板、202及び203は薄
膜電極、204は半導体層であり、N型の半導体層20
5、P型の半導体層206によって構成される。207
は外部電気回路装置と結合される導線である。
薄膜電極202,203として例えばNiCr。
AI+CrrMo+Au、夏r、Nb、Ta、V。
Ti、P t、Pd、IntOs 、5nOt 、IT
O(In103 +5nOz >等の薄膜を、真空蒸着
、電子ビーム蒸着、スパッタリング等の処理で、基板2
01及び半導体層204上に設けることによって得られ
る。電極202,203の膜厚としては、好ましくは3
0〜5X10’ 人、より好ましくはlO〜5X10’
 人とされるのが望ましい。
多結晶5i(H,X)の半導体層204を構成する膜体
を必要に応じてn型又はp型とするには、層形成の際に
、不純物元素のうちn型不純物又はp型不純物、あるい
は両不純物を形成される層中にその量を制御しながらド
ーピングしてやることによって形成される。
n型、p型の多結晶5t(1(、X)層を形成するには
、本発明方法により、成膜空間(A)にケイ素とハロゲ
ンを含む前駆体が導入され、また、これとは別に、活性
化空間(C)に導入された成膜用の化学物質と、必要に
応じて不活性ガス及び不純物元素を成分として含む化合
物のガス等を、夫々活性化エネルギーによって励起し分
解して、夫々の活性種を生成し、夫々を別々に又は適宜
に混合して基板201の設置しである成膜空間(A)に
導入し、前記活性種とケイ素、ハロゲンを含む前駆体と
が化学的相互作用をすることにより、基板201上に堆
積膜が形成される。
また第5図に示すpin型光起電力素子は、本発明のH
R−CVD法により形成された非単結晶質膜をその構成
半導体層に使用したものの典型例を示した模式的断面略
図である。即ちこの例においては、本発明のHR−CV
D法による堆積膜形成方法により形成されたノンドープ
(non−doρed)、p−型及びn−型の非単結晶
質膜即ち、A−3i:H:F膜、A−5iGe:H:F
膜、A−3tC:H:F膜等が使用されている。
図中、501は基板、502は下部電極、503はn型
半導体層、504はn型半導体層、505はp型半導体
層、506は透明電極、507は集電電極であり、透明
電極506の側より光入射が行われる構造となっている
基板501としては導電性のものであっても、また電気
絶縁性のものであってもよい、それらの具体例として、
Fe、Ni、Cr、An!、Mo、Au、Nb、Ta、
V、Ti、Pt、Pb等の金属又はこれらの合金、例え
ば真ちゅう、ステンレス鋼等が挙げられる。
これらの他、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボ
ネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ
アミド、ポリイミド等合成樹脂のフィルム又はシート、
ガラス、セラミックス等が挙げられる。
下部電極502は、基板501が導電性である場合には
設けなくとも良いが、該基板が電気絶縁性のものである
場合には必ず設けられる必要がある。該下部電極502
は電気絶縁性基板の表面導電処理の目的及び基板501
が導電性であってもシート抵抗値が高い場合には、電流
取り出し用の低抵抗の電極として、あるいは基板面での
反射率を高め、入射光の有効利用を図る目的で設けられ
る。
電極材料としては、Ag、Au、Pt、Ni。
Cr、Cu、Al、Ti、Zn、Mo、W等の金属又は
これらの合金が挙げられ、これ等の金属の薄膜を真空蒸
着、電子ビーム蒸着、スパツタリング等で形成する。又
、形成された金属薄膜は光起電力素子の出力に対して抵
抗成分とならぬように配慮されねばならずシート抵抗値
としては好ましくは50Ω以下、より好ましくは10Ω
以下であることが望ましい、透明電極506としては太
陽や白色蛍光灯等からの光を半導体層内に効率良く吸収
させるために光の透過率が85%以上であることが望ま
しく、更に、電気的には光起電力素子の出力に対して抵
抗成分とならぬようにシート抵抗値は100Ω以下であ
ることが望ましい、このような特性を備えた材料として
5nOt+ IntO3゜ZnO,CdO,CdzSn
Oa 、I To(In型Os+5nO2)等の金属酸
化物や、A u + A 1 + Cu等の金属を極め
て薄く半透明状に成膜した金属薄膜等が挙げられる。こ
れらの作製方法としては、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム
加熱蒸着、法、スパッタリング法、スプレー法等を用い
ることができ所望に応じて適宜選択される。
507は、透明電極506の表面抵抗値を低減させる目
的で透明電極506上に設けられる。電極材料としては
Ag、Cr、Ni、A1.Ag。
Au、Ti、Pt、Cu、Mo、W等の金属又はこれら
の合金の薄膜が挙げられる。これらの薄膜は積層させて
用いることができる。又、半導体層への光入射光量が十
分に確保されるよう、その形状及び面積が適宜設計され
る。
例えば、その形状は光起電力素子の受光面に対して一様
に広がり、かつ受光面積に対してその面積は好ましくは
15%以下、より好ましくは10%以下であることが望
ましい。
又、シート抵抗値としては好ましくは50Ω以下、より
好ましくは10Ω以下であることが望ましい。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて、本発明のHR−CVD法による
機能性堆積膜形成方法の内容及び効果について更に詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。
去施開土 第1図に示した堆積膜形成装置を用い、以下のように操
作してp型、n型及びノンドープのA−3i(H,X)
堆積膜を形成した。
先ず、Aj1基板103をセラミック碍子117の上に
載置し、堆積室101内を排気管116を介してロータ
リーポンプ及びメカニカルブースターポンプ及びターボ
分子ポンプにて約lXl0−’T orrまで真空排気
した。
次に、加熱用ヒーター104にて、基板温度を250℃
にしてこの温度に保持した。また、電気炉114にて石
英管121をその表面温度が700℃になるように加熱
し、この温度に保持した。基板温度及び石英管の表面温
度を前記温度に保持した状態で、AN基板103に直流
電圧を電圧計119の読みで一50V印加した。そして
、ガス供給源105より、H8ガスを30secmの流
量で、ガス供給源106よりArガスを150secm
の流量でそれぞれ導入し、排気パルプ115の開口度を
調節して膜堆積室内の圧力を0.3T orrに保ち、
マイクロ波型allOより実効パワー200Wのマイク
ロ波を発生させた。こうして、活性化空間(C)におい
て生成した活性種としてのHラジカルを成膜空間(A)
内へ導入した。
これと同時に、ガス供給源112より石英管121内に
5ilF畠ガスを30scc−の流量で導入し、活性化
空間(B)において生成した前駆体としてのSiF□ラ
ジカルを成膜空間(A)内へ導入した。
こうしてAl基板103上に膜厚2000人のノンドー
プA−3i:H:F膜を形成した。
これとは別に、ガス供給源107よりArで300pp
mに希釈されたBFsを1Qscc+*導入した以外は
、上述のノンドープA−3i:H:F膜の形成の場合と
同じ条件にて、別のAl基板上に膜厚2000人のp型
A−3i:H:F膜を形成した。
さらに、ガス供給源108より、Arで300ppta
に希釈されたPH3を1Qsccn+導入した以外は、
上述のノンドープA−3i:H:F膜の形成の場合と同
じ条件にて更に別のAl基板上に膜厚2000人のn型
A−3i:H:F膜を作製した。
上記のノンドープ、p型、n型A−3l:H:F膜の形
成をそれぞれ20回づつ行い、膜ハガレの回数、堆積速
度、光感度比を求めた。
その結果は第2表に示すとおりであった。
第 表 第   3   表 *1. *2とも20個の膜の平均値を示したものであ
る。
〔比較例〕
第3図に示した装置で、基体303に電圧を印加しない
以外は、実施例1と同様な方法で、ノンドープ、p型、
n型A−3i:H:F膜をそれぞれ20個づつ作製し、
実施例1と同様な評価、測定を行った。その結果は第3
表に示すとおりであった。第3表に示した結果から明ら
かなように、基板に電圧を印加しない場合には、実施例
1の場合と比較して、膜ハガレの回数が多く、堆積速度
の値も小さく、光感度比も小さいことがわかった。
*l、 *2とも20個の膜の平均値を示したものであ
る。
スm 第1図に示した堆積膜形成装置を用い、n型の多結晶5
if31膜を形成した。
まず、ガス供給源105よりH!ガスを10100ac
+の流量で、ガス供給源106よりArガスを150s
ec−の流量で、そしてガス供給源108よりArで3
00ppm+に希釈されたPH3を10105e流量で
それぞれ導入し、膜堆積室内の圧力を排気パルプ115
の開口度を調節して0.3 T orrに保ち、マイク
ロ波電源110より実効パワー400Wのマイクロ波電
力を活性化空間(C)内に投入し、活性化空間(C)に
おいて生成した活性種としてのHラジカルを成膜空間(
A)内へ導入した。
同時に、ガス供給源112より石英管121内にSiオ
Fhガスを30secmの流量で導入し、活性化空間(
B)において生成した前駆体としての5iF1ラジカル
を成膜空間(A)内へ導入した。
このように、使用するHtガスの流量を増加させたこと
と、活性化空間(C)に投入したマイクロ波電力を大き
くした以外は、実施例1のn型A−3i:H:F膜を形
成したのと同じ条件にて、AA基板上に膜厚2000人
のn型多結晶Si薄膜を形成した。
上述のn型多結晶Si薄膜の形成を20回行い、実施例
1と同様な測定、評価を行った。その結果は、第4表に
示すとおりであった。
又、各n型多結晶Si薄膜について電子線回折(RHE
 E D)にて結晶性の評価を行ったところ、面配向(
110)のスポット状回折パターンが得られ結晶粒径は
平均1μm(薄膜1試料につき10点、10点×20試
料=200点の平均値)であった。
第 表 第1図の堆積膜形成装置を用いて、第2図に示すPN型
ダイオードを作製した。
まず、500人のITO膜202を常法により蒸着した
ポリエチレンナフタレートフィルム201を基体103
として支持台102上に載置し、ITO膜202に直流
電圧を一50V印加し、実施例2と同様な方法でITO
膜202上にn型多結晶Sl薄膜205を1000人の
膜厚に形成した。
次に、PHiの導入を止め、ガス供給源107より、A
rガスで300ppmに希釈されたB F sを101
05eの流量で導入した以外は、上述のn型多結晶Si
薄膜を形成したのと同様の手法で、n型多結晶Sl薄膜
205の上に、p型多結晶Si薄膜206を1000人
の膜厚に形成した。更に、そのp型多結晶St薄膜上に
公知の真空蒸着法により、膜厚500人のAIl電極2
07を形成し、PN型ダイオードを得た。
上述の如くして得られたPN型ダイオード素子(面積1
−)のI−V特性を測定し、整流特性を評価した。その
結果、電圧1vでのダイオードの整流比は2X103と
良好な値を示し、ダイオードのn値は1.25であった
基土■土 第1図に示す堆積膜形成装置を用いてn型の多結晶st
y膜を形成した。この場合、AIl基板103にかける
電圧を第4表の如く変えた以外は、実施例2と同一の条
件にて、各n型多結晶31薄膜の試料をそれぞれ20回
づつ作製した。得られた試料を、実施例2と同様の測定
及び評価を行った。その結果は第5表に示すとおりであ
った。第5表に示す結果より、膜ハガレが無(、堆積速
度、光感度比の優れた膜でかつ、電子線回折(RHE 
E D)でスポット状の回折像が得られ、また、平均粒
径の大きい結晶性の良いn型多結晶Sl薄膜が得られた
ことがわかった。
第   5   表 *1.  *2とも20個の試料の平均値を示した。
去W 第1図の堆積膜形成装置を用いて、第2図に示すPN型
ダイオードを作製した。この場合、薄膜電極としてのI
TO膜202に印加する電圧を一4OV、−1OV、−
2OV、−5V、 −30Vにした以外は、実施例3と
同様の手法で合計5個のPN型ダイオードを作製した。
得られた5個のPN型ダイオード素子を実施例3と同様
の測定及び評価を行った。その結果は第6表に示すとお
りであった。
第6表に示す結果から明らかなように、薄膜電極202
に印加する電圧をそれぞれに変えた場合で、整流比の大
きい、n値の優れたダイオードを得られることがわかっ
た。
第    6    表 第1図に示した堆積膜形成装置を用い、第5図に示すp
in型光起電力素子500を作製した。
第5図において、501は導電性基板、502は下部電
極、503はn型半導体層、504はi型半導体層、5
05はp型半導体層、506は透明導電膜により構成さ
れる透明電極、507は集電電極である。
まず、2000人の下部電極502としてのAg薄膜を
スパッタリング法にて蒸着したSUS基板501を支持
台102上に支持体103として載置し、この基板50
1に導&1120を介して直流電圧を一4OV印加した
以外は、実施例1で行ったのと同様の手法でn型半導体
層503としてのn型A−3i:H:F膜を500人膜
厚に堆積した。n型半導体層形成用に用いた原料ガスを
一旦排気し、成膜空間(A)内を約lXl0−’T o
rrまで真空排気した後、再び基板501に直流電圧を
一4OVかけた以外は実施例1と同様の手法で先に形成
したn型A−3t:H:F膜上に1型半導体層504と
してのイントリンシックのA−3i:H:F膜を500
0人の膜厚に堆積した。再びl型半導体層形成に用いた
原料ガスを一旦排気し、成膜空間(A)内を約I X 
10−”Torrまで真空排気し、基板501に直流電
圧を一4OVかけた以外は実施例1と同様の手法で前記
i型A−3i:H:F膜上にp型半導体層505として
のp型A−31:H+F膜を150人の膜厚に堆積した
このようにして3種類の層が積層された基板501を冷
却し、系外に取り出して公知のスパッタリング装置にセ
ットし、p型A−3i:H:F膜上に透明電極506と
してのITO膜を600人の厚みに積層形成した。
更に、こうして透明電極506の形成された基板501
を前記スパッタリング装置から取り出し、透明電極50
6の上面に集電電極パターン形成用のパーマロイマスク
を密着させ、公知の真空蒸着装置にセットし、抵抗加熱
法によりAg薄膜を0.8μmの厚みに蒸着し、くし歯
状の集電電極507を形成し、光起電力素子500を作
製した。
以上のようにして作製した光起電力素子の透明電極50
6の側よりAM−1,5光(100mW/−)を照射し
、開放電圧(Voc)及び短絡電流(I sc)の初期
値を測定し、更に、10時間連続して光照射した後のV
ocs  Iscの変化率を評価した。
その結果、初期のVocは0.92V、[scは15.
7mA/−であり、10時間連続光照射後のVocs 
Iscの値の初期値からの変化率は5%以内に納まって
いた。この結果から、本発明の堆積膜形成方法により作
製された光起電力素子はVocsfsc共に高く、光劣
化の少ない安定した特性を有するものであることが判っ
た。
大11工 第1図に示した堆積膜形成装置を用い、第5図に示すp
in型光起電力素子500を作製した。
n型半導体層503としてのn型A−3i:H:F膜の
形成までは実施例6と同様にして行った。
ついで、n型半導体層形成に用いた原料ガスを一旦排気
し、成膜空間(A)内を約lXl0−’Torrまで真
空排気した後、基板501に直流電流を電圧計119の
読みで一4OV印加した。
そして、ガス供給源105より、H2ガスを40sec
−の流量で、またガス供給源106よりArガスを12
0 sec+m’の流量でそれぞれ導入し、排気バルプ
115の開口度を調節して成膜空間(A)内の圧力をQ
、2Torrに保ち、マイクロ波電源110より導波管
111を介して実効パワー200Wのマイクロ波を活性
化空間(C)内へ投入した。こうして、活性化空間(C
)において生成した活性種としてのHラジカル等を成膜
空間(A)内へ4人した。
これと同時に、ガス供給源112より700℃に加熱保
持されている石英管121内に5hFhガスを3Qsc
cmの流量で導入し、活性化空間(B)において生成し
た前駆体としてのS i F zラジカルを成膜空間(
A)内へ導入した。
また、ガス供給源123より、Ge粒が詰められ電気炉
126にて450℃に加熱保持されている石英管125
内にG e F aガスをa 5cc−の流量で導入し
、活性化空間(D)において生成した前駆体としてのG
 e F zラジカルを成膜空間(A)内へ導入した。
こうして、n型A−3t:H:F膜上にi型半導体層と
してのi型A−5iGe:H:F膜を4000人の膜厚
で形成した。
ひき続き、実施例6と同様の手法でp型半導体層505
、透明電極506、集電電極507を形成し、光起電力
素子500を作製し、又、実施例6で行ったのと同様の
光起電力素子としての特性評価を行った。
その結果、初期(DVocは0.71 Vs I sc
は21.5mA/−であり、10時間連続光照射後のV
ocS l5cO値の初期値からの変化率は5%以内に
納まっていた。この結果から、本発明の堆積膜形成方法
により作製された光起電力素子は、Voc、Isc共に
高く、光劣化の少ない安定した特性を有するものである
ことが判った。
叉^IL 第1図に示した堆積膜形成装置を用い、第5図の示すp
in型光起電力素子500を作製した。
n型半導体層503としてのn型A−3i:H:F膜の
形成までは実施例6と同様にして行った。
ついで、n型半導体層形成に用いた原料ガスを一旦排気
し、堆積空間(A)内を約I X 10−’T orr
まで真空排気した後、基板501に直流電圧を電圧計1
19の読みで一1OV印加した。
そして、ガス供給源105より、H2ガスを503CC
1lの流量で、ガス供給源106よりArガスを100
scc−の流量でそれぞれ導入し、排気バルブ115の
開口度を調節して堆積室内の圧力を0. IT orr
に保ち、マイクロ波電源110より導波管111を介し
て実効パワー250Wのマイクロ波を活性化空間(C)
内へ投入した。こうして、活性化空間(C)において生
成した活性種としてのHラジカル等を成膜空間(A)内
へ導入した。
これと同時に、ガス供給源112より700℃に加熱保
持されている石英管121内に5ilFhガスを25s
ecmの流量で導入し、活性化空間(B)において生成
した前駆体としてのSiF*ラジカルを成膜空間(A)
内へ導入した。
また、ガス供給源)23より、石英管125内にCF、
ガスをS 5cc−の流量で導入し、高周波電源126
より50Wの高周波電力を投入して活性化空間(D)に
おいて生成した前駆体としてのCFfラジカルを成膜空
間(A)内へ導入した。
こうして、n型A−3i:H:F膜上にi型半導体層と
してのl型A−3+C:H:Fll!1を4500人の
膜厚で形成した。
ひき続き、i型半導体層形成に用いた原料ガスを一旦排
気し、成膜空間(A)内を約I X 10−’T or
rまで真空排気した後、基板501に直流電圧を一15
0印加し、ガス供給源105よりH2ガスを70scc
mの流量で、ガス供給源106よりArガスを120s
cctsの流量で、またガス供給源107よりArで1
1000ppに希釈されたBFsを85ec−の流量で
それぞれ導入し、排気パルプ115の開口度を調節して
成膜空間(A)内の圧力を0.15 Torrに保ち、
マイクロ波電源110より導波管111を介して実効パ
ワー250Wのマイクロ波を活性化空間(C)内へ投入
した。こうして、活性化空間(C)において生成した活
性種とてのHラジカル等を成膜空間(A)内へ導入した
。これと同時に、供給源112より700℃に加熱保持
されている石英管121内にSilFaガスを25SC
,C11の流量で導入し、活性化空間(B)において生
成した前駆体としてのS i Ftラジカルを成膜空間
(A)内へ導入した。
また、ガス供給源123より、石英管125内にCF 
aガスを3.5 sec+mの流量で導入し、高周波電
源12Gより50Wの高周波電力を投入し、活性化空間
(D)においては生成した前駆体としてのCF2ラジカ
ルを成膜空間(A)内へ導入した。
こうして、i型A−3iC:H:F膜上にp型半導体層
としてのp型A−3iC:H:F膜を150人の膜厚で
堆積した。
ひき続き、実施例6と同様の手法でp型半導体層505
、透明電極506、集電電極507を形成し、光起電力
素子500を作製し、又、実施例6で行ったのと同様の
光起電力素子としての特性評価を行った。
その結果、初期のVOCは1.12V、Iscは12.
8mA/aJであり、10時間連続光照射後のVoc、
l5cO値の初期値からの変化率は5%以内に納まって
いた。この結果から、本発明の堆積膜形成方法により作
製された光起電力素子は、VOC%Isc共に高く、光
劣化の少ない安定した特性を有するものであることが判
った。
(発明の効果の概要〕 上述したように、本発明の堆積膜形成方法によれば、導
電性基体、又は、少なくとも一方の表面に導電処理を施
した導電処理面を有する絶縁性基体の導電処理面に、−
5乃至−1O0Vの電圧を印加することにより、得られ
る堆積膜を従来のものよりさらに再現性良く、又、高速
に安定して得ることが可能となる他、膜の電気的、光学
的、光導電的及び機械的特性をさらに向上させることが
可能となる。さらに、粒径の大きい良好な結晶性薄膜を
容易に得ることも可能となる。また、堆積膜の量産化、
大面積化が容易に計れる。更に又、より優れた光電変換
素子等のデバイスの半導体層に至適な機能性堆積膜を効
率的に形成でき、それらデバイスの製造コストを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のHR−CVD法による堆積膜形成方
法を実施するのに好適な堆積膜形成装置の模式的説明図
である。 第2図は、本発明のI(R−CVD法による堆積膜形成
方法を介して作製されたPN型ダイオードの略断面図で
ある。 第3図は、従来のHR−CVD法による堆積膜形成方法
を実施するのに好適な堆積膜形成装置の模式的説明図で
ある。 第4図はノンドープA−3t(H:F)膜の基板に印加
する電圧を種々変えた場合の、膜ハガレの回数、堆積速
度、光感度比を示したものである。 第5図は、本発明のHR−CVD法による堆積膜形成方
法を介して作製されたpin型光起電力素子の略断面図
である。 図において、 第1図について、101・・・膜堆積室、102・・・
基体支持台、103・・・基体、104・・・基体加熱
用ヒーター、105乃至108.112及び123・・
・ガスボンベ、110・・・マイクロ波電源、111・
・・導波管、111′・・・アブレケーター、115・
・・排気パルプ、116・・・排気管、120・・・導
線、122・・・直流電源、A・・・成膜空間、B、D
・・・前駆体生成活性化空間、C・・・活性種生成活性
化空間。 第2図について、202.203・・・薄膜電極、20
4・・・半導体層、205・・・n型多結晶Si薄膜、
206・・・p型多結晶5iFjl膜。 第3図について、301・・・膜堆積室、302・・・
基体支持体、303・・・基体、304・・・基体加熱
用ヒーター、305乃至308及び312・・・ガスボ
ンベ、310・・・マイクロ波電源、311・・・導波
管、A・・・成膜空間、B・・・前駆体生成活性化空間
、C・・・活性種生成活性化空間。 第5図について、501・・・導電性基板、502・・
・下部電極、503・・・n型半導体層、504・・・
i型半導体層、505・・・p型半導体層、506・・
・透明導電膜により構成される透明電極、507・・・
集電電極。 特許出廓人 キャノン株式会社 第 図 08a 第 図 第 図 手続補正書 (自発)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性基体または少なくとも一方の表面が導電処
    理された電気絶縁性基体を設置した成膜空間に、該成膜
    空間とは別に設けられた活性化空間において生成された
    堆積膜形成に寄与する前駆体と、前記成膜空間及び活性
    化空間とは別に設けられたもう1つの活性化空間におい
    て生成された前記前駆体と化学的に相互作用をする活性
    種とを、夫々別々に導入し、両者を化学的に相互作用さ
    せることにより、前記基体上に堆積膜を形成するHR−
    CVD法による堆積膜形成方法であって、前記導電性基
    体または前記絶縁性基体の導電処理された面に−5乃至
    −100Vの電圧を印加することを特徴とするHR−C
    VD法による機能性堆積膜の形成方法。
  2. (2)前記前駆体がシリコン原子を含有するものであり
    、前記活性種が水素ラジカルを含むものである請求項1
    に記載の機能性堆積膜形成方法。
  3. (3)成膜空間に導電性基体または少なくとも一方の表
    面が導電処理された電気絶縁性基体を設置し、該成膜空
    間に、該成膜空間とは別に設けられた二つの活性化空間
    (A)及び(B)で別々に生成された堆積膜形成に寄与
    するシリコン原子を含有する前駆体(a)及びシリコン
    原子以外の原子を含有する前駆体(b)と、該成膜空間
    とは別に設けられた別の活性化空間(c)で生成された
    少なくとも前記前駆体(a)と化学的に相互作用する活
    性種とをそれぞれ別々に導入し、前記前駆体(a)及び
    (b)及び前記活性種とを化学的に相互作用せしめるこ
    とにより前記基体上に堆積膜を形成するHR−CVD法
    による堆積膜形成方法であって、前記導電性基体または
    前記電気絶縁性基体の導電処理された面に−5乃至−1
    00Vの電圧を印加することを特徴とするHR−CVD
    法による機能性堆積膜形成方法。
  4. (4)前記前駆体(b)がGe、C、N及びOからなる
    群から選ばれる少なくとも一種の原子を含有するもので
    あり、前記活性種が水素ラジカルを含むものである請求
    項3に記載の機能性堆積膜形成方法。
JP1033675A 1988-03-02 1989-02-15 改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法 Pending JPH021117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1033675A JPH021117A (ja) 1988-03-02 1989-02-15 改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4752388 1988-03-02
JP63-47523 1988-03-02
JP1033675A JPH021117A (ja) 1988-03-02 1989-02-15 改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH021117A true JPH021117A (ja) 1990-01-05

Family

ID=26372413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1033675A Pending JPH021117A (ja) 1988-03-02 1989-02-15 改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH021117A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4971832A (en) HR-CVD process for the formation of a functional deposited film on a substrate with application of a voltage in the range of -5 to -100 V
JP3073327B2 (ja) 堆積膜形成方法
JPH0677510A (ja) 光起電力素子
KR100411897B1 (ko) 반도체박막 및 박막 디바이스
JPH021117A (ja) 改善されたhr―cvd法による機能性堆積膜形成方法
JP2505731B2 (ja) 堆積膜形成法
JP2788798B2 (ja) 光起電力素子
JPS63234513A (ja) 堆積膜形成法
JPH01275761A (ja) 堆積膜形成装置
JP2984430B2 (ja) 光起電力素子
JP2915628B2 (ja) 光起電力素子
JP2862416B2 (ja) 光起電力素子
JPS61222115A (ja) 堆積膜形成法
JPS61189625A (ja) 堆積膜形成法
JPS61234031A (ja) 堆積膜形成法
JPS61179868A (ja) 堆積膜形成法
JPS6188514A (ja) 堆積膜形成法
JPS61237417A (ja) 堆積膜形成法
JPS61234029A (ja) 堆積膜形成法
JPS61183924A (ja) 堆積膜形成法
JPH05343713A (ja) 非晶質太陽電池の製造方法
JPS61222117A (ja) 堆積膜形成法
JPS61234030A (ja) 堆積膜形成法
JPH0319323A (ja) 堆積膜形成方法
JPH0661514A (ja) 光起電力素子