JPH02109739A - パートタイム式4輪駆動車の切換装置 - Google Patents

パートタイム式4輪駆動車の切換装置

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JPH02109739A
JPH02109739A JP26335788A JP26335788A JPH02109739A JP H02109739 A JPH02109739 A JP H02109739A JP 26335788 A JP26335788 A JP 26335788A JP 26335788 A JP26335788 A JP 26335788A JP H02109739 A JPH02109739 A JP H02109739A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、噛合いクラッチを用いたパートタイム式4輪
駆動車における2、4輪駆動の切換装置に関し、詳しく
は、噛合いクラッチのギヤ鳴きを防止すると共に耐久性
を向上する対策に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のパートタイム式4輪駆動車の切換装置に
関しては、例えば特開昭55−4292号公報の先行技
術がある。ここで、駆動系の途中に噛合いクラッチを介
設し、この噛合いクラッチを機械的に噛合わせて4輪駆
動にし、その噛合いを解いて2輪駆動にすることが示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術の噛合いクラッチによるパート
タイム式では、車両停止を含み前後輪の回転が略同−状
態において、噛合いクラッチの人。
出力側が同期して、自由に切換えることが可能になる。
従って、雪道等の低摩擦路(低μ路)で2輪駆動する際
にスリップを生じたような場合は、前後輪と共にクラッ
チ人、出力側の間に大きい回転差を生じる。このため、
このスリップ中には噛合いクラッチを噛合わせることが
不可能になり、−時停車等により回転差をなくして切換
えることが必要になる。
しかし、この種の車両の運転に不慣れなドライバにおい
ては、スリップ発進時にあわてて切換操作することがあ
り、この無理な操作で噛合いクラッチにギヤ鳴きを生じ
たり、耐久性を損うことがある。このことから、かかる
ドライバの誤った操作に対し、噛合いクラッチを保護す
ることが望まれる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、噛合いクラッチを用いたパートタイム
式4輪駆動車において、不適正な切換操作時の噛合いク
ラッチのギヤ鳴き、耐久性の低下を防ぐことが可能な切
換装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の切換装置は、前後輪
の一方へは直接伝動構成し、その他方へは噛合いクラッ
チを介して伝動構成する4輪駆動車の2,4輪駆動切換
動作する切換装置において、手動操作により上記噛合い
クラッチを2.4輪駆動に切換動作する4WDスイッチ
と、アクセルペダル開放を検出するアクセルスイッチと
、常時動力伝達している車輪の回転数を検出する回転数
センサと、上記回転数センサの出力信号から算出する加
速度により車輪スリップを判定するスリップ判定部と、
上記スリップ判定部からの出力信号であるスリップ信号
により上記噛合いクラッチの切換動作を切換不能にする
切換制御部とを有し、車輪のスリップ時には、上記4W
Dスイッチの操作にかかわらず4輪駆動への切換えを禁
止制御するものである。
〔作   用〕
上記構成に基づき、噛合いクラッチは、4WDスイッチ
の操作に対し動作機構を介して噛合い、またはその解除
で2,4輪駆動に切換えられる。
そして2輪駆動でのスリップ時には、切換制御部により
動作機構が切換不能になることで、4WDスイッチを操
作しても噛合いクラッチは非噛合い状態を保って、ギヤ
鳴き等を生じなくなる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。
第1図において、本発明が適用される4輪駆動車の一例
として、フロントエンジン・フロントドライブ(F F
)ベースの横置きトランスアクスル型で電磁粉式クラッ
チを組合わせたベルト式無段変速機について説明する。
符号lは電磁粉式クラッチ、2は前後進切換装置、3は
無段変速機、4はフロントデフ装置、5はトランスファ
装置である。そしてクラッチハウジング6の一方に電磁
粉式クラッチlが収容され、そのクラッチハウジング6
の他方と、そこに接合されるメインケース7、更にメイ
ンケース7のクラッチハウジングBと反対側に接合され
るサイドケース8の内部に、前後進切換装置2.無段変
速機3.フロントデフ装置4.およびトランスファ装置
5が収容される。更に、メインケース7の後部にエクス
テンションケース9が接合する。
電磁粉式クラッチlは、エンジンのクランク軸10にド
ライブプレートllを介して一体結合するリング状のド
ライブメンバ12.変速機人力軸13に回転方向に一体
的にスプライン結合するディスク状のドリブンメンバ1
4を有する。そしてドリブンメンバ14の外周部側にコ
イル15が内蔵されて、両メンバ12.  +4の間に
円周に沿いギャップ1Bが形成され、このギャップ1B
に電磁粉を有する。またコイル15を具備するドリブン
メンバ14のハブ部のスリップリング18には、給電用
ブラシ19が摺接し、スリップリング18から更にドリ
ブンメンバ14内部を通りコイル15に結線されてクラ
ッチ電流回路が構成されている。
こうして、コイル15にクラッチ電流を流すと、ギャッ
プ16を介してドライブおよびドリブンメンバ12.1
4の間に生じる磁力線により、そのギャップ16に電磁
粉が鎖状に結合して集積し、これによる結合力でドライ
ブメンバ12に対しドリブンメンバ14が滑りながら一
体結合して、クラッチ接続状態になる。一方、クラッチ
電流をカットすると、電磁粉によるドライブおよびドリ
ブンメンバ12゜14の結合力が消失してクラッチ切断
状態になる。
そしてこの場合のクラッチ電流の制御を、前後進切換装
置2の操作に連動して行うようにすれば、P(パーキン
グ)またはNにュートラル)レンジから前進のD(ドラ
イブ)、Ds(スポーティドライブ)または後退のR(
リバース)レンジへの切換え時に自動的にクラッチ1が
接断して、クラッチペダル操作が不要になる。
次いで前後進切換装置2は、上記クラッチlからの人力
軸13と、これに同軸上に配置されたプライマリ軸20
との間に設けられる。即ち、入力軸13に前進被係合側
を兼ねた後進用ドライブギヤ21が形成され、プライマ
リ軸20には後進用被係合側のギヤ22が回転自在に嵌
合してあり、これらのギヤ21、22が、軸23で支持
されたカウンタギヤ24.軸25で支持されたアイドラ
ギヤ26を介して噛合い構成される。そしてプライマリ
軸20とギヤ21および22との間に、切換機構27が
設けられる。ここで常時噛合っている上記ギヤ21.2
4.26.22は、クラッチ1のコイル15を有するド
リブンメンバ14に連結しており、クラッチ切断時のこ
の部分の慣性マスが比較的大きい点に対応して切換機構
27は、プライマリ軸20のハブ28にスプライン嵌合
するスリーブ29が、シンクロ機構30.31を介して
各ギヤ21゜22に噛合い結合するように構成されてい
る。
これによりPまたはNレンジの中立位置では、切換機構
27のスリーブ29がハブ28とのみ嵌合して、プライ
マリ軸20が人力軸13から切離される。次いでスリー
ブ29を、シンクロ機構30を介してギヤ21側に噛合
わすと、入力軸13に対しプライマリ軸20が直結して
DまたはDsレンジの前進状態になる。
一方、スリーブ29を、逆にシンクロ機構31を介して
ギヤ22側に噛合わせると、人力軸13はギヤ21゜2
4、26.22を介してプライマリ軸20に連結され、
エンジン動力が逆転してRレンジの後進状態になる。
無段変速機3は、上記プライマリ軸20に対しセカンダ
リ軸35が平行配置され、これらの両軸20゜35にそ
れぞれプライマリプーリ36.セカンダリブー1J37
が設けられ、かつ両プーリ3G、 37の間にエンドレ
スの駆動ベルト34が掛は渡しである。プライマリプー
リ36.セカンダリプーリ37はいずれも2分割に構成
され、一方の固定プーリ36a、37aに対し、他方の
可動プーリ3[1b、37bがプーリ間隔を可変にすべ
く移動可能にされ、可動プーリ38b、37bには、そ
れ自体ピストンを兼ねた油圧サーボ装置38.39が付
設され、更にセカンダリプーリ37の可動プーリ37b
には、プーリ間隔を狭くする方向にスプリング40が付
勢されている。
また油圧制御系として、作動源のオイルポンプ41がプ
ライマリプーリ36の隣りに設置される。このオイルポ
ンプ41は、高圧用のギヤポンプであり、ポンプ駆動軸
42が、プライマリプーリ36.プライマリ軸20およ
び入力軸13の内部を貫通してクランク軸10に直結し
、エンジン運転中、常に油圧を生じるようになっている
。そしてこのオイルポンプ41の油圧を制御して、各油
圧サーボ装置38.39に給排油し、プライマリプーリ
36とセカンダリプーリ37のプーリ間隔を逆の関係に
変化して、駆動ベルト34のプーリ3B、 37におけ
るプーリ比を無段階に変換し、無段変速した動力をセカ
ンダリ軸35に出力する。
フロントデフ装置4は、上記無段変速機3の高速段側最
小ブーり比が、例えば0.5と非常に小さく、このため
セカンダリ軸35の回転数が大きい点に鑑み、セカンダ
リ軸35に対し1組の中間減速ギヤ43a、43bを介
して出力軸44が連結される。そしてこの出力軸44の
ドライブギヤ45に、ファイナルギヤ46が噛合い、フ
ァイナルギヤ46から差動機構47を介して左右の前輪
の車軸48a、48bに伝動構成される。
更に、トランスファ装置5は、上記ファイナルギヤ46
に噛合うトランスファギヤ49が、車体左右方向に設置
されるトランスファ軸50に回転自在に嵌合する。トラ
ンスファ軸50は比較的短かく、トランスファギヤ49
に対して一方側(図中右方)の途中がダブルアンギュラ
軸受51で支持され、このダブルアンギュラ軸受51の
隣りの端部にベベルドライブギヤ52aが取付けられる
。従ってトランスファ軸50の撓みおよび騒音を低減す
ることができる。また、トランスファギヤ49の軸部5
3が他方側(図中左方)に延設し、軸受54で支持され
、この軸部53とトランスファ軸50の端部との間に噛
合いクラッチ55が設けられる。噛合いクラッチ55は
、トランスファ軸50にスプライン結合しているハブ5
5aと軸部53にスプライン結合しているカップリング
55bにスリーブ55cが噛合い係合すべく設けられて
成る。一方、エクステンションケース9には、リヤドラ
イブ軸56がテーバローラ軸受57で支持されて車体前
後方向に設置され、このリヤドライブ軸56の一端のベ
ベルドリブンギヤ52bがベベルドライブギヤ52aに
噛合って方向変換され、リヤドライブ軸5Bは更に後輪
側に伝動構成される。
また、噛合いクラッチ55に対する動作機構60゜油圧
アクチュエータ65等が、メインケース7内部で噛合い
クラッチ55に近接して配設される。
第2図において、噛合いクラッチ55の動作系について
述べる。
先ず、動作機構60は噛合いクラッチ55のスリーブ5
5cに係合するフォーク61aを備えたレール61を有
し、このレール61が噛合いクラッチ55に近接して平
行配置され、レール6Iの端部にロックボール62が2
,4輪駆動の位置決めをすべく設けられる。油圧アクチ
ュエータB5は上記レールetの途中に設けられて直接
移動するようになっており、メインケース7側のレール
81等の支持部7aにシリンダ66がレール61の一部
を覆って固着される。そしてシリンダ66の内部に、レ
ールetとピンB7とにより一体化したピストン68が
挿入され、ピストン68の左右にピストン室89a、6
9bが設けられる。
またシリンダ6Bには切換弁70が装着されており、こ
の切換弁70は弁室71にスプール72が挿入して構成
される。そしてスプール72の移動により、入口ボート
73aを出口ボート73bまたは73cを介してピスト
ン室89aまたは69bに連通し、同時に出口ボート7
3bまたは73cをドレンボート73dまたは73eに
連通ずるようになっている。ここで入口ボ−173aに
は、無段変速機3の油圧制御装置74におけるライン圧
通路75が連通している。更に、スプール72にはリタ
ーンスプリング76が付勢されると共に、ソレノイド7
8により進退するロッド77が連結する。
一方、電源側からソレノイド78を介してリレー79の
接点に接続され、リレー79のコイルにはドライバの手
動操作による4WDスイッチ80が接続する。また、レ
ール61の端部にはランプスイッチ81が対向して設け
られ、このランプスイッチ81が4WDランプ82に接
続する。
無段変速機油圧制御装置74において、2,4輪駆動の
切換えに使用するライン圧の制御系について述べると、
油路85によりオイルポンプからのオイルをライン圧調
整弁90に導き、そのオイルの潤滑圧油路8Bへの流量
を制御しながら調圧して油路85と87にライン圧を出
力するようになっている。
ライン圧調整弁90は、弁本体91.スプール92゜ス
プール92の一方のブツシュ93との間に付勢されるス
プリング94を有し、プライマリ可動プーリ36bに係
合して実際の変速比を検出するセンサシュー95が、潤
滑通路を兼ねた軸管9Bで移動可能に支持されてブツシ
ュ93に連結する。弁本体91において、スプール92
のスプリング94と反対側のボート91aには油路88
のピトー圧が作用し、このボート91aにドレンボート
91bを介して隣接するボート91cに油路87のライ
ン圧が作用する。また、ボート91eの隣りにライン圧
が導かれるボート91dとドレンボート91eとを有し
、スプール92のランドチャンファ部92aによりドレ
ン量を変化して調圧するようになっており、ドレンボー
ト91eの隣りのスプリング94側にライン圧2段切換
用ボート91rが設けられる。
一方、ライン圧の油路87にはライン圧2段切換用ソレ
ノイド弁97が設けられる。このライン圧2段切換用ソ
レノイド弁97は三方弁であり、出口側が油路98を介
して上記ライン圧2段切換用ボート91fに連通し、通
電により油路87と98とを接続してライン圧2段切換
用ボート91f’にライン圧を導き、非通電により油路
98をドレンする構成である。
こうして、スプール92のスプリング94は変速比が大
きい程スプリング力が大きくなり、このスプリング力が
ライン圧上昇側に作用する。また、ボート91cとライ
ン圧2段切換用ポート91rのライン圧はライン圧低下
側に作用し、これら両者のバランスでライン圧制御され
る。スプール92の端部のピト−圧は、エンジン回転数
と共にポンプ吐出量が変化した場合にスプール92のバ
ランス点を調整するように作用する。
そこで、スプリング94のバランス点のスプリングカF
、ライン圧P17.ボート91cにおける左右ランド部
の受圧面積差をAI7.およびライン圧2段切換用ボー
ト91rにおける左右ランド部の受圧面積差をAcとす
ると、ライン圧2段切換用ソレノイド弁97が非通電の
場合は、 AL・PL−F が成立して、ライン圧はPL−F/ALにより第3図の
曲線pt、hのように高圧制御される。
また、ライン圧2段切換用ソレノイド弁97が通電する
と、 (AI、 +Ac)ヤPL −F が成立して、ライン圧はPl、−F/ (AI、+Ac
)により第3図の曲線PIUのように低圧制御される。
こうしてライン圧は、変速比に応じて変化するスプリン
グ力で無段階に制御され、更にライン圧2段切換用ソレ
ノイド弁97によりライン圧のレベルが低、高2段階に
制御されて、ブーり押付力を生じるようになる。
ここでライン圧2段切換用ソレノイド弁97は、エンジ
ン側のブーストセンサ100.エンジュ7回転数センサ
101 、4WDスイッチ80等の信号が人力する制御
ユニット102でエンジントルク等により通電または非
通電するものであり、所定のエンジントルク以下の通常
走行時には通電によりライン圧低圧側に切換えられる。
そして高負荷のエンジントルクの大きい場合、4WDス
イッチ80の操作で4輪駆動に切換わった場合は、非通
電によりライン圧が高圧側に切換られる。
そこで、かかる低、高2段のライン圧を出力する油路8
7に油路75を接続して油圧アクチュエータ65に給油
するように構成すると、エンジントルクが所定値以下の
場合には2,4輪駆動の切換えが可能になるが、油圧ア
クチュエータ65への給油の際にライン圧は油量減少に
より低下する恐れがある。この点で、油路98に油路7
5が接続され、油圧アクチュエータ65への給油により
油路98.75の油圧が低下すると、ライン圧調整弁9
0により油路87のライン圧を上昇するように動作する
ので好ましい、また、エンジントルクが所定値より大き
くなる高負荷時には油路98がソレノイド弁97を介し
てドレンするため2.4輪駆動の切換えは不能になるが
、一般にドライバは路面状況等を判断して通常走行時に
予め切換えるため不都合がない。このことから、油路9
8.75によりライン圧2段切換用ソレノイド弁97の
出力側のライン圧が油圧アクチュエータ65に導かれて
いる。
上記構成においてドライバによる誤った切換操作に伴う
ギヤ鳴き等の防止対策として、前輪回転数センサ103
の前輪回転数Vが加速度算出部104に人力して加速度
dV /dLを算出し、この加速度dV/dtがスリッ
プ判定部105に人力し、乾燥路では生じ得ない設定値
Gに対してdV/dt≧Gの場合にスリップと判断する
。このスリップ信号は切換制御部106に人力し、制御
ユニッl−102のライン圧の高圧側切換信号を出力す
る。また、切換制御部106にはアクセルペダルの開放
を検出するアクセルスイッチ107の信号も人力し、ス
リップ信号の解除またはアクセル開放後、タイマ108
の所定時間Tが経過した時点で切換信号を解除するよう
になっている。
次いで、かかる構成の4輪駆動車および切換装置の作用
について述べる。
先ず、走行開始時にアクセルの踏込みによりエンジン回
転数が上昇すると、電磁粉式クラッチlがクラッチ電流
により係合してエンジン動力が伝達する。このとき、前
後進切換装置5が前進段に操作され、切換装置27によ
り入力軸13とプライマリ軸20とが直結すると、エン
ジン動力はそのまま無段変速機3のプライマリプーリ3
6に人力する。
ここで走行開始時には、無段変速機3においてプライマ
リ側の油圧サーボ室38はドレンされて、そのベルト巻
付は径が最小であるため、変速比最大の低速段となる、
その後、車速と共にエンジン回転数が上昇するのに伴い
油圧サーボ装置38のプライマリ圧が高くなって、プラ
イマリプーリ36の駆動ベルト34の巻付は径が大きく
なり、高速段側に無段変速される。そしてこの変速動力
が、セカンダリ軸35から中間変速ギヤ43a、43b
および出力軸44を介してフロントデフ装置4に伝達す
る。
上記無段変速機3の変速制御において、低、中負荷の通
常走行時には、ライン圧2段切換用ソレノイド弁97が
制御ユニット102からの信号により通電して油路98
によりライン圧をライン圧調整弁90のライン圧2段切
換用ボート9N’に導入することで、低圧レベルのライ
ン圧puに制御される。
そしてこの条件で、油路98のライン圧が油路75を介
して切換弁70の入口ポート73aに導入されて、2.
4輪駆動の切換えが可能になる。
そこで、4WDスイッチ80がオフすると、リレー79
によりソレノイド78は非通電して突出作用しないため
、切換弁70のスプール72はスプリング76により一
方に移動し、入口ボート73aと出口ポート73c、出
口ボート73bとドレンボート73dを連通ずる。この
ため、ライン圧は出口ボート73cにより油圧アクチュ
エータ65のピストン室89bに流入し、ピストン68
と共にレール61を第2図の左側に移動する。そこで噛
合いクラッチ55は、スリーブ55cがハブ55aとの
み噛合って解放した状態になり、これにより上述のフロ
ントデフ装置4に入力する動力は前輪にのみ伝達して、
FFの2輪駆動走行になる。
次いで、第2図のように4WDスイッチ80をオンする
と、ソレノイド78は通電により切換弁70のスプール
72を他方に移動し、ライン圧を入口ボート73aと出
口ボート73bとにより油圧アクチュエータ65のピス
トン室69aに流入するように切換わる。
ところでこの場合、前輪回転数センサ103の前輪回転
数Vの加速度dV/diによりスリップ判定部105で
スリップの有無が判断されている。そこでノンスリップ
の場合は、切換制御部10Bから切換信号が出力しない
ためソレノイド弁97の通電で油路75にライン圧を生
じた状態を保ち、これによりそのライン圧が実際にピス
トン室E19aに流入する。このため、レール61は第
2図の右側に移動し、これに伴い噛合いクラッチ55で
スリーブ55cがカップリング55bとも噛合ってトラ
ンスファギヤ49とトランスファ軸50を一体とするの
であり、これにより噛合いクラッチ55を有するトラン
スファ装置5.リヤドライブ軸56等を介して後輪側に
も動力伝達して4輪駆動走行になる。
一方、低μ路の走行でdV/dt≧6によりスリップと
判断されると、切換制御部1(16から切換信号が制御
ユニット102に入力し、ソレノイド弁97が非通電し
て油路98.75をドレンしながらライン圧を高圧側に
切換える。そこで、4WDスイッチ80によりソレノイ
ド78が上述のように動作しても、油圧アクチュエータ
65のピストン室69aにはライン圧が流入しなくなり
、噛合いクラッチ55は不動作で2輪駆動状態に保持さ
れる。こうして、スリップ中の誤った4輪駆動への切換
えが禁止され、噛合いクラッチ55は不動作でギヤ鳴き
等を生じなくなる。
上記スリップ判断時は、切換制御部106で第4図のフ
ローチャートが実行される。即ち、スリップの判断に伴
いタイマ108に時間Tがセットされ、その後スリップ
解除またはアクセルスイッチ107から開放信号が入力
した時点から、時間Tがカウントダウンされる。そして
時間Tが経過して前後輪の回転が確実に同一化した時点
で、切換制御部106の切換信号が解除されて制御ユニ
ット102によりソレノイド弁97は元の通電状態に戻
り、ライン圧を油路98.78に導く。そこで上述のよ
ううに既に4WDスイッチ80がオン操作されていると
、ライン圧が直ちに油圧アクチュエータ65のピストン
室69aに流入し、噛合いクラッチ55を噛合い動作し
て4輪駆動に切換わるのである。
以上、本発明の一実施例について述べたが、上記実施例
のみに限定されない。また、FFベースのみなラス、F
R,RRベースのパートタイム式4輪駆動車にも適用で
きる。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、噛合いクラッ
チを用いたパートタイム式4輪駆動車において、スリッ
プ中は噛合いクラッチの噛合いによる4輪駆動への切換
えを禁止するので、噛合いクラッチが回転差のある状態
で無理に噛合わされることに伴うギヤ鳴き、それによる
耐久性の低下を防止し得る。
さらに、4WDスイッチは正常に動作し、噛合いクラッ
チの動作機構を一時的に不能にし、適正な条件で4輪駆
動に切換えるので、ドライバに不安感を与えることがな
く、4輪駆動の性能を損うことがない。
また、スリップ解除またはアクセル開放後、所定の時間
を定めて禁止を解除するので、上述のギヤ鳴き等の防止
を確実に行い得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるパートタイム式4輪駆動車
の一例を示す断面図、 第2図は切換装置の実施例を示す構成油圧および電気の
回路図、 第3図はライン圧特性図、 第4図はスリップ時の切換作用を示すフローチャート図
である。 5・・・トランスファ装置、55・・・噛合いクラッチ
、60・・・動作機構、80・・・4WDスイッチ、1
02・・・制御ユニット、[04・・・加速度算出部、
105・・・スリップ判定部、106・・・切換制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前後輪の一方へは直接伝動構成し、その他方へは
    噛合いクラッチを介して伝動構成する4輪駆動車の2、
    4輪駆動切換動作する切換装置において、 手動操作により上記噛合いクラッチを2、4輪駆動に切
    換動作する4WDスイッチと、 アクセルペダル開放を検出するアクセルスイッチと、 常時動力伝達している車輪の回転数を検出する回転数セ
    ンサと、 上記回転数センサの出力信号から算出する加速度により
    車輪スリップを判定するスリップ判定部と、 上記スリップ判定部からの出力信号であるスリップ信号
    により上記噛合いクラッチの切換動作を切換不能にする
    切換制御部とを有し、 車輪のスリップ時には、上記4WDスイッチの操作にか
    かわらず4輪駆動への切換えを禁止制御することを特徴
    とするパートタイム式4輪駆動車の切換装置。
  2. (2)上記切換制御部は、上記スリップ信号の解除また
    はアクセルペダル開放後所定時間経過した時点で切換動
    作の禁止を解く請求項(1)記載のパートタイム式4輪
    駆動車の切換装置。
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