JPH021077Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、段ボールシート製の折畳み椅子に関
するものである。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来の折畳み椅子は、組立に手間どる、比較的
重量がある、高価である、携帯に嵩ばるの４つの
欠点のういずれかの欠点を有していた。

本考案は、上記いずれの問題点を解決した折畳
み椅子を提供するものである。

問題を解決するための手段 すなわち、本考案は、第１図に示すように、段
ボールシート１０を、その段目方向に沿つた折曲
線１１２，１１３，１３２，１３３を介して折曲
げて、連設する３つの脚板１１，１２，１３から
なる三角筒状脚を形成できるようにすると共に、
前記脚板のうち中央に位置する脚板１２の上端に
折曲線１４１，１４２を介して座板１４を連設
し、前記座板１４の先端に切込み１４４，１４５
と前記脚板のうち両側に位置する脚板１１，１３
の上端に切込み１１１，１３１を設けて嵌合係止
できるようにしてなるものである。

作用及び考案の効果 従つて、第２図に示すように、本考案におい
て、段ボールシート１０の３つの脚板１１，１
２，１３と座板１４とを折曲げて、両側の脚板１
１，１３の切込み１１１，１３１と座板１４の切
込み１４４，１４５とを嵌合係止すると、両側の
脚板１１，１３が寄り合つて中央の脚板１２と共
に三角筒状脚を形成した椅子が直ちに出来上り、
また、第３図に示すように、脚板１１，１２，１
３と座板１４とを折畳めば、直ちに板状物にな
る。

以上のように、本考案椅子は、迅速容易に組立
及び折畳みができ、組立てれば、三角筒状脚が簡
単確実に維持されて座板に加わる加重に対して構
造強固な椅子となり、折畳めば、嵩ばらないので
運搬及び格納に便利である。加うるに本考案椅子
は、極めて軽量で安価であり、実用価値が高い。

実施例 第１実施例は、第１図、第２図及び第３図に示
される。第１図に示すように、段ボールシート１
０は、脚板１１，１２，１３と座板１４とからな
つている。脚板１１は、切込み１１１が設けられ
ると共に折曲線１１２，１１３を介して脚板１２
に連設され、脚板１３は、切込み１３１が設けら
れると共に折曲線１３２，１３３を介して脚板１
２に連設されている。

座板１４は、脚板１２に曲線１４１，１４２を
介して連設されると共に折曲線１４３を介して先
端に切込み１４４，１４５が設けられている。本
例において、底板１５を設ける場合は、脚板１
１，１３の下部に切込み１１４，１３４を設ける
と共に、底板１５を折曲線１５１，１５２を介し
て脚板１２に連設すると共に折曲線１５３を介し
て先端に切込み１５４，１５５を設ける非要があ
る。

本例組立てのときには、第２図に示されるよう
に、座板１４（及び底板１５）の切込み１４４，
１４５及び１５４，１５５を脚板１１，１３の切
込み１１１，１３１及び１１４，１３４に差込め
ば、脚板１１，１３の上端（及び下端）と座板１
４（及び底板１５）の先端とが嵌合係止される。

本例を折畳むときは、第３図に示すように、脚
板１１と脚板１３とを重ねるように折畳むと共に
座板１４を組立のときと反対方向に折曲げて折畳
めば、全体が板状に折畳める。

底板１５は必ずしも設ける必要はないが、底板
１５を設けると、脚板１１，１３が上下で固定さ
れた三角筒状脚を形成するので、座板１４に加わ
る加重により脚板１１，１３が下方に広がるのを
防止して、より強い脚構造になる。

なお、折曲線１１２と１１３，１３２と１３
３，１４１と１４２，１５１と１５２はそれぞれ
２条１組となつて確実に折曲げられるようになつ
ているが、必ずしも２条にする必要はなく３条又
はそれ以上或は１条の折畳線であつてもよい。

第２実施例は、第４図及び第５図に示される。
段ボールシート１０Ｂは、脚板１１Ｂ，１２Ｂ，
１３Ｂと座板１４Ｂとからなつている。脚板１１
Ｂは、切込み１１１Ｂをもつた突出部１１０Ｂが
設けられると共に折曲線１１２Ｂ，１１３Ｂを介
して脚板１２Ｂに連設されている。脚板１３Ｂ
は、切込み１３１Ｂをもつた突出部１３０Ｂが設
けらると共に折曲線１３２Ｂ，１３３Ｂを介して
脚板１２Ｂに連設されている。座板１４Ｂは、脚
板１２Ｂに折曲線１４１Ｂを介して連設されると
共に切込み１４２Ｂ，１４３Ｂを設けている。本
例組立のときは、第５図に示されるように、脚板
１１Ｂの切込み１１１Ｂを座板１４Ｂの切込み１
４２Ｂに、脚板１３Ｂの切込み１３１Ｂを座板１
４Ｂの切込み１４３Ｂにそれぞれ差込めば、脚板
１１Ｂ，１３Ｂの上端と座板１４Ｂの先端とが嵌
合係止される。本例の折畳みは、第１実施例の第
３図の場合と同様であるので説明は省略する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、本考案の実施例を示し、
第１図は展開図、第２図は組立てた状態の斜視
図、第３図は折畳んだ状態の斜視図、第４図及び
第５図は、本考案の別の実施例を示す展開図及び
組立てた状態の斜視図である。 １０，１０Ｂ……段ボールシート、１１，１
２，１３，１１Ｂ，１２Ｂ，１３Ｂ……脚板、１
４，１４Ｂ……座板、１１２，１１３，１３２，
１３３，１４１，１４２１１２Ｂ，１１３Ｂ，１
３２Ｂ，１３３Ｂ，１４１Ｂ……折曲線、１１
１，１３１，１４４，１４５，１１１Ｂ，１３１
Ｂ，１４２Ｂ，１４３Ｂ……切込み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 段ボールシートを、その段目方向に沿つた折曲
   線を介して折曲げて連設する３つの脚板からなる
   三角筒状脚を形成できるようにすると共に、前記
   脚板のうち中央に位置する脚板の上端に折曲線を
   介して座板を連設し、前記座板の先端と前記脚板
   のうち両側に位置する脚板の上端とにそれぞれ切
   込みを設けて嵌合係止できるようにしたことを特
   徴とする折畳み椅子。