JPH02107254A - ポータブル便器補助装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、高齢者、病人、身体障害者等が労力を要する
ことなく楽にポータブル便器を使用できるようにしたポ
ータブル便器補助装置に関する。

（従来の技術） 一般に、ポータブル便器は、容器状の便器本体と、該便
器本体の後部に回動可能に取付けられた便座及び便座カ
バーを有しており、高齢者、病人、身体障害者の内でも
体力が弱まり、トイレ内に設置された便器まで移動でき
ない人が病室、自分の部屋等に運ばせて使用するもので
ある。使用者は、便座カバーだけを持ち上げた状態で、
便座に着座して用をだす（女性の小用の場合も）もので
ある。このポータブル便器は長時間の使用にも疲労しな
い利点がある反面、便座に腰掛ける際及び立ち上がる際
に労力を多く必要とする中腰の状態となることは避けら
れず、高齢者、病人、身体障害者等の体力の落ちている
人にとっては困難又は不可能な動作であり、他人の介添
えなしには用便が不能な状態となっているものである。

通常毎日行われる用便は、介添えなしに行えるか又は介
添え者の助力ができるだけ少ないことが、本人にとって
も介添え者にとっても都合のよいことは言うまでもない
。

トイレ内に設置されている洋式便器の便座を上下動自在
に構成し用便の際の労力を少なくした洋式便器について
は、本願発明者もすでに出願を行っており（実願昭６２
−１１１１９４号）、またその他の提案もなされている
（特開昭６２−２７５４２２号、特開昭６２−２７５４
２２号）が、上記したポータブル便器を楽に使用できる
ようにした提案は未だなされていないのが現状である。

（発明が解決しようとする課題） これらの従来の提案では、いずれも洋式便器の便器本体
の後部に取付けられている便座を取り外し、この取り外
した便座を便器本体に対して上下動自在に設けてなるも
のであり、既存のポータブル便器にそのまま適用するこ
とはできない。

本発明は、既存のポータブル便器の上方に補助便座を上
下動自在に設けることができるように構成することによ
って、高齢者、病人、身体障害者等の体力の落ちた人で
も中腰状態となることなく簡単に補助便座に着座しかつ
立ち上がることができる上、既存のポータブル便器その
ものには何らの構造上の変更を加えることなく簡便に設
置することができ、かつ既存のポータブル便器の構造は
そのまま変更はないから、正常人が補助便座を使用しな
い場合にはポータブル便器だけを取り出し便器本体に回
動自在に取付けられている便座を自由に利用して用便す
ることもできるようにした洋式便器補助装置を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明のポータブル便器補
助装置においては、下部にポータブル便器設置台を設け
た枠体と、該枠体に上下動自在に設けられた可動枠と、
該可動枠に起伏自在に取付けられた補助便座とを設けて
なるものである。

該枠体の下面には、公知のストッパー付キャスターが取
付けられており、枠体は移動可能に固定できるようにな
っている。

一対の肘掛は部材を該補助便座の上方でかつ該可動枠に
設けておけば、補助便座に着座しまた立ち上がる時にそ
の肘掛は部材を利用すればそれだけ楽に動作を行うこと
ができる。

該可動枠上下動用のスイッチを該肘掛は部材に設けてお
けば、着座したままで手指を動かすだけで補助便座の上
下動を行わせることができ、好適である。

該可動枠に電動シリンダーの可動軸の先端を接続し、該
可動枠の上下動を行わせるようにしておけば、装置がコ
ンパクトになり、動作音が静かであるという利点がある
。

該可動枠に起伏自在に取付けられた補助便座を可動枠の
側方に回動可能に取付けておけば、補助便座の起伏又は
回動が楽に行える。これに対し、通常の洋式便器又はポ
ータブル便器の便座のように前後に回動する場合には補
助便座を回動するときに身体を前方まで伸ばす必要があ
り、身体の弱いものにとっては苦痛を伴うものである。

（作用） まず、使用したい位置に補助装置を移動し固定する。つ
いで、ポータブル便器の便座カバー及び便座を起立せし
め、便器本体の開口部を開口した状態で設置台上にポー
タブル便器を載置しておく、高齢者、病人又は身体障害
者等が用便する場合には、可動枠を上昇させ、補助便座
を水平状態としておき、使用者は腰を補助便座に位置せ
しめる、このとき、補助便座は通常の使用位置よりも遥
かに高い位置にあるから使用者は中腰になる必要はなく
、極めて楽に補助便座に腰を置くことができる。この状
態で、可動枠を降下させ、可動枠の降下位置で用便をす
る。用便後は可動枠を上昇せしめ、立ち上がりやすいと
ころで停止して補助便座から離れればよい、立ち上がる
ときに中腰となる必要はない。ポータブル便器を使用し
ないときには、補助便座を起立させて、便座及び便座カ
バーを下ろしておけばよく、不必要な臭気が外部に洩れ
ることもない。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図中、２は本発明に係る洋式便器補助装置である。該補
助装置２は、枠体４を存している。該枠体４は、床面側
に位置する一対の脚体６ａ、６ｂと、該脚体６ａ、６ｂ
の基端部から上方に立設された一対の支持柱８ａ、８ｂ
と、該支持柱８ａ。

８ｂの上端部に横架された水平枠１０とを存している。

該脚体６ａ、６ｂの前端及び後端には公知のストッパー
付キャスター９が装着され、該脚体６ａ、６ｂ、即ち補
助装置２の全体が移動可能とされている。該キャスター
９の回転をストッパーによって停止させれば、補助装置
２は固定されることとなる。該水平枠ｌＯの両端には、
支持柱８ａ、８ｂの上端壁に遊挿されたボルト部材１１
゜１１がねしこまれており、該ボルト部材１１を回動す
ることによって、該水平枠ｌＯの端部が上下に移動可能
とされており、最適位置に該水平枠１０を設定できるよ
うになっている。１２．１２は、該脚体６ａ、６ｂの前
端部及び後端部に取りつけられた補強ロンドである。１
３　ａ、　　１３　ｂは該脚体６ａ、５ｂと該支持柱８
ａ、８ｂとに斜設して接続する補強アームである。

Ｘは該補強ロンド１２．１２を介して設けられた板状の
設置台であり、該設置台Ｘ上にポータブル便器Ａが設置
される。

１４は、該枠体４の支持柱８．８に上下動自在に設けら
れた可動枠である。該可動枠１４は、−対の側枠部材１
６ａ、１６ｂを存している。該側枠部材１６ａ、１６ｂ
は、それぞれ前部及び後部の垂直軸１８ａ、１８ｂ及び
２０ａ、２０ｂ及び上部及び下部の水平軸２２ａ、２２
ｂ及び２４ａ２４ｂを存している。該側枠部材１６ａ、
１６ｂの後部垂直軸２０ａ、２０ｂの上端は水平な支持
軸２６によって互いに接続支持されている。なお、２７
ａ、２７ｂは、該外枠部材１６ａ、１６ｂの両側外面に
取付けられる遮蔽側板で、後記する補助便座２８の部分
を外部の目から遮蔽するものである。

２８は、中央に開口３０を有する平板状の補助便座であ
る。該補助便座２８の一例端は、該下部水平軸２４ａか
ら内方に突設された取付片３２゜３２に支持ピン３４に
よって回動可能に取付けられている。また、該補助便座
２８の他側端の両側には係止ピン３６．３６が突設され
ており、該下部水平軸２４ｂから内方に突出して設けら
れた係止片３８．３８に該係止ピン３６．３６が係止す
ることによって、該補助便座２８が水平状態に固定され
ることとなる。したがって、該補助便座２８は可動枠１
４に起伏自在に取付けられている。

この補助便座２８は、その間口３０が下方に位置するポ
ータブル便器への便器本体Ｂの開口部０の位置に一敗す
るように設けられることは勿論である。

該上部水平軸２２ａ、２２ｂは、下部水平軸２４ａ、２
４ｂよりも長尺でかつ前方に突出するように設けられ、
該補助便座２８を利用する人の肘掛は部材となるように
形成されている。４０ａ。

４０ｂは該上部水平軸２２ａ、２２ｂの上面に設けられ
た肘掛は補助材である。４２ａ、４４ａ及び４２ｂ、４
４ｂは該上部水平軸２２ａ、２２ｂの先端上面部に設け
られたスイッチボタンである。４２ａ、４２ｂは、上昇
用のスイッチボタン、４４ａ、４４ｂは下降用のスイッ
チボタンで、それぞれのスイッチボタンを押圧すること
によって該可動枠１４の上昇又は下降を行わしめること
ができる。

４６．４６は、後部垂直軸２０ａ、２０ｂの側面外方に
設けられた大ローラで、前記支持柱８゜８の内側長手方
向に設けられた案内溝４８．４８に摺動可能に嵌入され
ている。４９．４９は、後部垂直軸２０ａ、２０ｂの後
面の外部よりに設けられた小ローラで、該支持柱８ａ、
８ｂの案内溝４８．４８に隣接する案内壁５０．５０に
摺動可能に当接せしめられている。該大ローラ４６及び
小ローラ４９が円滑に回転し、従って可動枠１４及び補
助便座２８が円滑に上下動できるように、該大ローラ４
６及び小ローラ４９は、ゴム又は合成樹脂等の支持柱８
ａ、８ｂとの接触面のショックを吸収できる材質で構成
することが好ましい。

しかして、５２は、前記水平枠１０の中央部に固着され
た電動シリンダーで、下方に垂下する固定シリンダー５
４と、該固定シリンダー５４から出没自在に垂下する可
動軸５６と、該固定シリンダー５４の上部に連設された
モータ部５７とを有している。該可動軸５６の下端は、
可動枠１４の水平支持軸２６の中央上部に固着されてい
る。したがって、該電動シリンダー５２が作動して該可
動軸５６が上下動するとともに該水平支持軸２６が上下
動し、即ち可動枠１４が上下動して補助便座２８も上下
動するものである。

５８は該支持柱８ａ、８ｂの上部の背面側に取付けられ
た背面板である。６０及び６２は該背面板５８の前面の
中央部分の上下に設けられた上部及び下部のリミットス
イッチである。６４は該水平支持軸２６の上面に立設さ
れた垂直アームで、その上部には上部作動片６６及び下
部作動片６８が取付けられている。該可動軸５６が上下
動して該垂直アーム６４も上下動すると、上部動作片６
６及び下部動作片６８も上下動し、それぞれ上部及び下
部リミットスイッチ６０及び６２に当接して作動せしめ
ることによって、電動シリンダー５２の動作、即ち可動
軸５６の上下動を停止せ・しめる作用を行う。この上部
及び下部リミットスイッチ６０及び６２と上部及び下部
動作片６６及び６８の設置位置は、補助便座２８のポー
タブル便器Ａに対する最上昇位置及び最降下位置を考慮
して最適に設定されることはいうまでもない。図示の例
では、該上部及び下部動作片６６及び６８はそれぞれ別
体として設けた例を示したが、一つの動作片によって上
部及び下部リミットスイッチ６０及び６２を作動せしめ
るように構成することもできる。

７０は該背面板５８の背面上部に設けられた制御盤（リ
レー等が内蔵されるが、第２図では内部構造を省略して
示しである）で、モータ５７、上部及び下部リミットス
イッチ６０及び６２を制御するために設置されている。

Ｌ、Ｍ、Ｎは制御盤７０とモータ５７、上部及び下部リ
ミットスイッチ６０及び６２とを電気的に接続するコー
ドである。

畝上の構成により、まず、使用したい位置に補助装置２
をキャスター９を介して移動しキャスター９のストッパ
ーによってキャスター９の回転を停止し固定する。つい
で、ポータブル便器への便座カバーＤ及び便座Ｃを起立
せしめ、便器本体Ｂの開口部Ｏを開口した状態で設置台
Ｘ上にポータブル便器Ａを載置しておく。高齢者、病人
又は身体障害者等が用便する場合には、上昇用のスイッ
チボタン４２ａ又は４２ｂを押圧して可動枠１４を上昇
させ、所望の位置で上昇用スイッチボタン４２ａ又は４
２ｂの押圧を止めれば可動枠１４の上昇は停止する。可
動枠１４の上昇位置で補助便座２８を水平状態としてお
き（第１図）、使用者は腰を補助便座２８に位置せしめ
る。このとき、補助便座２８は通常の使用位置よりも逼
かに高い位置にあるから使用者は中腰になる必要はなく
、極めて楽に補助便座２８に腰を置くことができる。こ
の状態で、可動枠１４を降下させるために、降下用のス
イッチ４４ａ又は４４ｂを押せば、可動枠１４は降下す
る。所望位置で下降用スイッチボタン４４ａ、４４ｂの
押圧を止めれば可動枠１４の下降はとまる。可動枠１４
の降下位置（第６図の仮想線）で用便をする。用便後は
上昇用のスイッチボタン４２ａ又は４２ｂを押圧して可
動枠１４を上昇せしめ、立ち上がりやすいところで停止
して補助便座２８から離れればよい。立ち上がるときに
中腰となる必要はない。ポータブル便器Ａを使用しない
ときには、補助便座２８を起立させて、便座Ｃ及び便座
カバーＤを下ろしておけばよく、不必要な臭気が外部に
洩れることもない。

なお、実際の製品においては、第５〜６図に示す如く、
背面板５８に対応して支持柱８ａ、８ｂの前面に前面板
７２を設けて、内部は見えないように遮蔽される。また
、可動枠Ｉ４の水平支持軸２６の上部にも、該前面板７
２に当接する遮蔽板７４が立設されて可動軸５６が下方
に延出した場合も内部の遮蔽がなされるように構成する
のが好ましい。

さらに、脚体６ａ、６ｂの下面にストッパー付キャスタ
ー９が取付けであるから、補助装置２の移動は簡単で、
病院等で必要に応じて使用する場所に移動して固定し、
不用であれば隅に片づけておくことができる。また、従
来と同様にポータブル便器Ａのみを手で運んで使用でき
ることはいうまでもない。

（発明の効果） 以上のように、本発明によれば、既存のポータブル便器
の上方に補助便座を上下動自在に設けることができるよ
うに構成しであるから、高齢者、病人、身体障害者等の
体力の落ちた人でも中腰状態となることなく節単に補助
便座に着座しかつ立ち上がることができる上、既存のポ
ータブル便器そのものには何らの構造上の変更を加える
ことなく簡便に設置することができ、かつ既存のポータ
ブル便器の構造はそのまま変更はないから、正常人が補
助便座を使用しない場合にはポータブル便器だけを取り
出し便器本体に回動自在に取付けられている便座を自由
に利用して用便することもできるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の可動枠上昇位置を示す正面図、第
２図は第１図において補助便座を起立させた状態で左側
の支持柱部分を内面側から見た一部を断面した図面、第
３図は第１図において補助便座を起立させた状態で右側
の支持柱部分を内面側から見た一部を断面した図面、第
４図は補助便座の取付状態を示す滴水上面図、第５図及
び第６図は電動シリンダーの内部構造を遮蔽した状態を
示すもので、第５図はポータブル便器の便座カバーを閉
めかつ可動枠上昇状態を示す正面図、第６図はポータブ
ル便器の便座カバー及び便座を起立しかつ可動枠下降状
態で補助便座を起立させた状態を示す正面図である。 ２−・ポータブル便器補助装置、４−・・枠体、６ａ、
６ｂ−脚体、８ａ、８ｂ−支持柱、９・・−キャスター
　１０・−・水平枠、１４−・可動枠、１６−側枠部材
、２２ａ、２２ｂ・・・上部水平軸（肘掛は部材）、２
８・・・補助便座、４２ａ、４２ｂ・−上昇用スイッチ
ボタン、４４ａ、４４ｂ・・・下降用スイッチボタン、
５２−・・電動シリンダー、６０−・・上部リミットス
イッチ、６２・・−・下部リミットスイッチ、Ａ・・−
ポータブル便器、Ｂ・・・便器本体、Ｃ−・−便座、Ｄ
・・・便座カバー、０・−・開口部。 第１図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）下部にポータブル便器設置台を設けた枠体と、該
   枠体に上下動自在に設けられた可動枠と、該可動枠に起
   伏自在に取付けられた補助便座とを有することを特徴と
   するポータブル便器補助装置。
2. （２）該枠体の下面にストッパー付キャスターが取付け
   られ、該枠体が移動可能に固定できるようにしたことを
   特徴とする請求項（１）記載のポータブル便器補助装置
   。
3. （３）一対の肘掛け部材を該補助便座の上方でかつ該可
   動枠に設けたことを特徴とする請求項（１）又は（２）
   記載のポータブル便器補助装置。
4. （４）該可動枠上下動用のスイッチを該肘掛け部材に設
   けたことを特徴とする請求項（１）（２）又は（３）記
   載のポータブル便器補助装置。
5. （５）該可動枠に電動シリンダーの可動軸の先端を接続
   し、該可動枠の上下動を行わせるようにしたことを特徴
   とする請求項（１）（２）（３）又は（４）記載のポー
   タブル便器補助装置。
6. （６）該可動枠に起伏自在に取付けられた補助便座を可
   動枠の側方に回動可能に取付けたことを特徴とする請求
   項（１）（２）（３）（４）又は（５）記載のポータブ
   ル便器補助装置。