JPH02104571A - N−ベンジルピロリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

N−ベンジルピロリジン誘導体の製造方法

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JPH02104571A
JPH02104571A JP63257876A JP25787688A JPH02104571A JP H02104571 A JPH02104571 A JP H02104571A JP 63257876 A JP63257876 A JP 63257876A JP 25787688 A JP25787688 A JP 25787688A JP H02104571 A JPH02104571 A JP H02104571A
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JP
Japan
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benzylpyrrolidine
formula
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benzaldehyde
formic acid
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Pending
Application number
JP63257876A
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English (en)
Inventor
Natsuki Mori
夏樹 森
Shunichi Maemoto
前本 俊一
Hidetoshi Kutsuki
久津木 英俊
Junzo Hasegawa
淳三 長谷川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、N−ベンジルピロリジン誘導体の製造方法に
関するものである。N−ベンジルピロリジン誘4体は医
薬、農薬などの原料として有用な化合物であり、本発明
は、その有利な製造方法を提供するものである。
〔従来の技術〕
従来から、ピロリジン化合物のN−ベンジル誘導体を合
成する方法には多くの研究がなされており、最も一般的
には、「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(Journal of Organic Ch−e
mistry) J 、↓6,4433  (1981
)に示されている如く、塩基の存在下でピロリジン化合
物とベンジルハライドを反応させる方法が知られている
。しかし、この方法では、4級アンモニウム塩が副生ず
るため収率が低い。
また、欧州特許0034480 (1981)にはRh
H(PPh s) aを触媒として用い、ピロリジンを
ベンジルアルコール中でリフラツクスすることにより高
収率でN−ベンジルピロリジンを得たと記載されている
が、触媒が高価であり、またピロリジノールの如きピロ
リジンHM 6体を原料として用いた場合には副反応を
生じ、収率も低い。
更に、「シンセシス(Synthesis) J、(1
0)。
733  (1974)では、ピロリジンとベンズアル
デヒドを反応させることによるN−ベンジルピロリジン
の合成法が記載されているが、触媒としてにHFe (
Go) aを大量に用いており、工業生産に用いる製造
方法としては経済性の面で問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の如く、現在知られているN−ベンジルピロリジン
誘導体の製造方法はいずれも多くの聞届を有しており、
工業的に実施するには満足できるものではない。かくし
て、本発明の目的は、従来の方法と比較して、純度の高
いN−ベンジルピロリジン誘導体を筒便で経済的に、か
つ高収率で製造する方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記課題を解決するべくN−ヘンシルピ
ロリジン誘導体の合成反応について研究を続けてきたが
、その中で特にピロリジン化合物の1位に置換ベンジル
基を導入するための試剤、触媒について鋭意検討してき
た結果、ベンズアルデヒドを試剤として用い、蟻酸を還
元触媒として用いることによりN−ベンジルピロリジン
K1体を高収率で得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
即ち、本発明は一般式(1) (式中、Xは炭素数1〜8の低級アルキル基、水酸基、
ハロゲンまたは水素から選ばれる置換基を示す。) で表されるピロリジン化合物とベンズアルデヒドを反応
させ、−数式(11) で表されるN−ベンジルピロリジン誘導体を製造するに
あたり、蟻酸を還元剤として用いて反応を行うことを特
徴とするN−ベンジルピロリジン誘導体の製造方法を内
容とするものである。
本発明において、“低級アルキル”という用語は特に指
示しない限り、炭素原子8個までの直鎖及び分岐鎖、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、5et−ブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、
ヘキシル、ヘプチルまたはオクチルなどの基を表す。
また本発明において、°ハロゲン”という用語は特に指
示しない限り、フン素原子、塩素原子、臭素原子あるい
はヨウ素原子を表す。
本発明に用いられるピロリジン化合物としては下記−数
式(1)、 (式中、Xは炭素数1〜8の低級アルキル基、水酸基、
ハロゲンまたは水素から選ばれる置換基を示す。) で表され、遊離のピロリジン化合物を用いるか、あるい
はその塩酸塩、硫酸塩等の塩を適当な塩基で中和して得
られるピロリジン化合物と塩の混合物をそのまま用いる
ことができる。中和に用いる塩基としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等の無機塩基またはトリエチルアミン、トリメチルア
ミン等の有機塩基が挙げられ、これらは単独又は2種以
上混用して用いられるが、とりわけ水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム又はそれらの混合物を用いるのが好まし
い。
以下、本発明の実施方法を詳細に説明する。
〔工程!〕
先ず、ピロリジン化合物と蟻酸を、好ましくは0〜10
℃の冷却下で混和する。更に、ペンズアルデヒドを添加
した後100〜200℃、好ましくは100〜130℃
で1〜15時間反応させることにより、N−ベンジルピ
ロリジン誘導体が生成する。尚、ベンズアルデヒドはピ
ロリジン化合物と蟻酸を混和し加熱した後に滴下しても
よい。
ベンズアルデヒドの使用量はピロリジン化合物に対して
1〜3当量が好ましくは、また蟻酸の使用量はピロリジ
ン化合物に対して1〜5当量用いるのが好ましい。蟻酸
が5当里を越えると、反応釜内湯が上昇せず反応速度の
低下を生しる場合がある。
〔工程■〕
引き続き、例えば以下に示す操作を施すことにより、下
記−数式(n)、 で表されるN−ベンジルピロリジン誘導体を高純度、か
つ高収率で取得することができる。また工程■で過剰の
ベンズアルデヒドを用いた場合には、これを回収再使用
することもできる。
操作法1−1= 工程■で得た反応混液を減圧濃縮して蟻酸を回収した後
、あるいは工程■で得た反応混液に塩基の水溶液を添加
もしくは水を添加した後、塩基を添加し、p118〜1
3、好ましくはpH1l−13の塩基性水溶液とする。
ここで用いる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無
機塩基、又はトリメチルアミン、トリエチルアミン等の
を機塩基等が単独又は2種以上混合して用いられるが、
とりわけ水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は両者の
混合物の10〜40%水溶液を添加するのが好ましい。
また、工程Iの原料として用いたピロリジン化合物が水
酸基を存する場合には、工程■の反応において一部ホル
ミルエステルが副生ずるが、上記操作で得た塩基性水溶
液を30℃〜110℃、好ましくは80〜100℃で0
.5〜2時間加熱攪拌することにより、ホルミルエステ
ルを加水分解した後、操作法2に述べる抽出精製操作を
行えば、目的とするN−ベンジルピロリジン誘導体を高
純度かつ高収率で取得することができる。
操作法1−2: 工程Iで得た反応混液を減圧濃縮して蟻酸を回収した後
、あるいは工程Iで得た反応混液に水を添加し、更に酸
を添加し、pH2〜6、好ましくはpH3〜4の酸性水
溶液とする。ここで用いる酸としては、例えば塩酸、硫
酸等の鉱酸を用いるのが好ましい。
次に、上記操作で得た酸性水溶液を溶剤抽出し、有機層
を分離する。この有mNを減圧濃縮すれば、残存するベ
ンズアルアルデヒドを回収、再使用することができる。
ここで用いる溶剤としては、例えば塩化メチレン、クロ
ロホルム、ヘキサン、酢酸エチル、トルエン等のベンズ
アルデヒドが溶解し、水層と分離可能なものであればよ
く、これらは単独又は2種以上混合して用いられる。
更に、溶剤抽出後得られる酸性水溶液に対して操作法1
−1と同様の操作を行い、塩基性水溶液とする。
操作法2: 操作法1−1、または操作法1−2に従って調製した塩
基性水溶液は、通常行われる抽出、精製操作を行うこと
により、N−ベンジルピロリジン誘導体を高純度かつ高
収率で得ることができる。
更に、詳細に述べると、まず操作法1−1または操作法
1−2で得た塩基性水溶液を溶剤抽出し、有機層を分離
する。ここで用いる溶剤としては、例えば塩化メチレン
、クロロホルム、ヘキサン、酢酸エチル、トルエン等の
目的とするN−ベンジルピロリジン誘導体が溶解し、水
層と分離可能なものであればよく、これらは単独又は2
種以上混合して用いられる。
次に、有amを減圧?74縮し、目的とするN−ベンジ
ルピロリジン誘導体を取得する。
尚、必要に応じ、蒸留等の精製操作を行うことにより、
更に高純度のN−ベンジルピロリジン化合物を高収率で
取得することができる。また、この段階でのベンズアル
デヒド化合物の回収も可能である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明は実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 3−ピロリジノール5g、蟻酸13.2 gを水冷上混
合し、更に、ベンズアルデヒドを9.1g混合し、12
0℃で6時間攪拌した。試料をガスクロマトグラフィー
(3%0V−22/口n1port HP+ 2m+N
2圧0.4 kg/c+4.210℃)で分析した結果
、3−ピロリジノールの86%がN−ベンジル−3−ピ
ロリジノールに変換し、14%のN−ベンジル−3−ホ
ルミルオキシピロリジンの副生が認められた。
次に、反応混液に20%NaOH水溶液57−を添加し
、100℃で1時間攪拌し、試料をガスクロマトグラフ
ィーで分析した結果、N−ベンジル−3−ホルミルオキ
シピロリジンは尭全に加水分解し、N−ベンジル−3−
ピロリジノールに収束した。
この反応液を冷却し、塩化メチレン60−で3回抽出し
、有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで脱水後減圧濃縮
し、更に真空蒸留を行った。その結果、N−ベンジル−
3−ピロリジノールノ無色透明オイル(B、P、115
〜125℃、2〜4 mmtlg)を9.3g取得した
(収率91%)。このものの純度をガスクロマトグラフ
ィーにより測定したところ99%であった。
〔作用・効果〕
本発明によれば、高収率で高純度のN−ベンジルピロリ
ジン誘導体を容易に取得可能である。即ち、ピロリジン
化合物とベンズアルデヒドを反応させることにより、4
級アンモニウム塩等の副生がなく、高収率でN−ベンジ
ルピロリジン誘導体を取得できる。また、従来法の如く
、取り扱いが煩雑で且つ高価な金属触媒を用いる必要が
なく、安価な蟻酸を還元剤として用いるので経済的であ
り、N−ベンジルピロリジン誘導体の工業的製造法とし
ては極めて有利な方法である。
特許出願人 鐘淵化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Xは炭素数1〜8の低級アルキル基、水酸基、
    ハロゲンまたは水素から選ばれる置換基を示す。) で表されるピロリジン化合物とベンズアルデヒドを反応
    させ、一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Xは前記( I )式と同じ置換基を示す。 ) で表されるN−ベンジルピロリジン誘導体を製造するに
    あたり、蟻酸を還元剤として用いて反応を行うことを特
    徴とするN−ベンジルピロリジン誘導体の製造方法。 2、用いられるピロリジン化合物が3−ピロリシノール
    であり、製造される化合物がN−ベンジル−3−ピロリ
    シノールである請求項1記載の製造方法。
JP63257876A 1988-10-13 1988-10-13 N−ベンジルピロリジン誘導体の製造方法 Pending JPH02104571A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11236070B2 (en) 2019-05-16 2022-02-01 Novartis Ag Chemical process

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