JPH019207Y2 - - Google Patents

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JPH019207Y2
JPH019207Y2 JP19271284U JP19271284U JPH019207Y2 JP H019207 Y2 JPH019207 Y2 JP H019207Y2 JP 19271284 U JP19271284 U JP 19271284U JP 19271284 U JP19271284 U JP 19271284U JP H019207 Y2 JPH019207 Y2 JP H019207Y2
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metal wheel
pulley
shaped
wheel frame
wire
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JP19271284U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は鉄塔間に架設された既設架空線すな
わち地線及び電力線の撤去並びに新線の架設に使
用する吊り金車に関する。
〈従来の技術〉 鉄塔間に架設された既設架空線は、耐用期間の
経過後または送電容量増大に伴う電流容量の不足
を解消するために、同種または異種の線と引替え
られることがある。この場合、新線は電流容量に
対応して線径を太くするか、又は、アルミ線に代
えられるため線径が太くなるのが一般的である。
この工事の施工にあたつては鉄塔間に存在する
道路、構築物その他の障害物を保護するための保
護足場の構築が複雑であり、構築工事に多くの日
数と工事費を要していた。それを回避するため保
護足場を構築することなく、空中で架空線を張替
える工法が採用されている。
その工法の1つに、円形状の1個の線挿通口を
有する十字形金車を、所要数旧線にロープ2条に
よつて連結して吊下配設後、両端鉄塔にこの連結
ロープを緊張固定し、旧線を弛緩して十字金車を
連結ロープによつて鉄塔間に吊下支持し、しかる
のち旧線に新線を連結して、旧線を引抜くと同時
に新線を架設する十字金車工法がある。
この工法に使用される十字金車は次のような構
造である。すなわち十字形の金車枠の各辺内に
夫々同形の滑車を装着して、その中央部に円形状
に形成された1個の線挿通口と、金車枠の左右辺
の側面に夫々金車連結ロープ取付部とから構成さ
れている(例えば特開昭56−66113号公報)。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし、このような従来構成の十字金車にあつ
ては、上下左右にほぼ対称形であるため重心位置
が高く、そのため、吊下時に風などにより傾き易
く、強風時には十字金車下部にウエイトを吊下げ
て安定を図る必要があつた。
また、線挿通口により適用可能な電線の直径が
限定されるので、異種径の引替え工事に際して
は、夫々の線径に合つた十字金庫を用意せねばな
らなかつた。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案は上記問題点を解決するためになされ
たものであつて、以下その内容を実施例に対応す
る第1、第2図を用いて説明する。
十字形の金車枠の各辺内に夫々滑車が装着され
その中央部に線挿通口を有していて、上記金車枠
の一辺が開閉可能に形成され且つ左右辺に連結ロ
ープの挟持部と挿通部とを具備した吊り金車であ
つて、上記滑車は上辺2内に装着された小形滑車
6と左右辺3,4内に下向きの末広がり状に相対
して装着された1対の長軸形滑車7,8と下辺5
内に装着された大形滑車9とからなり、上記各滑
車6,7,8,9に囲繞されて金車枠の中央部に
卵形状の1個の線挿通口10が形成されて、下辺
の大形滑車9により重心位置が低く形成され、且
つ新線延線時の支承を大径滑車で行うように構成
された卵形金車である。
〈作用〉 次に、その作用を図に基づいて説明すると、先
ず旧線の張替えに当つて、卵形金庫のセルフロツ
ク16が解除され、右辺4を回動して線挿通口1
0内に旧線32を挿通し、その後右辺4が閉ぢら
れセルフロツク16が固定される。
そして、1条の連結ロープ30を挟持部20に
挿通し、連結ロープ30が所定位置で挟持され
る。
更に、他の1条の連結ロープ31を挿通部24
に挿通する。
そして、所定数の卵形金車を上記要領で装着
し、所定間隔で連結されて鉄塔間に吊下配設され
る。
この時、旧線32は卵形状の線挿通口10の上
部に位置し、旧線32上部が小形滑車6の下部面
に当接している。
次いで、両端の鉄塔間に2条の連結ロープ3
0,31が緊張固定され、旧線32を弛緩させる
と、卵形金車は2条の連結ロープ30,31によ
つて鉄塔間に吊下支持され、旧線32は線挿通口
10の下方に移動し大形滑車9の上部面に当接し
ている。
続いて、旧線32端に新線33端が連結され、
旧線32を引抜くと同時に新線33が架設され
る。
この時、新線33は大形滑車9上部面に支承さ
れて延線され、延線時に卵形金車が傾いても新線
33は左右の長軸滑車7,8面に当接し摺動す
る。
そして、新線33が所定の高さに緊張固定され
て後、連結ロープ30,31の両端を鉄塔から解
き外し、その一端を手繰り寄せて卵形金車を引き
寄せ、挟持部20を解放して新線33から取外し
回収される。
〈考案の効果〉 以上説明したようにこの考案の卵形金車は、上
部の小形滑車と、左右の長軸滑車と、下部の大形
滑車とにより下脹みの卵形状の線挿通口が形成さ
れて低い重心位置構成なので、吊下時の安定が良
く強風時にも金車下部にウエイトを吊下げる必要
がない。
また、下部の大形滑車の大きな曲率面での支承
により、新線の曲げ応力が緩和され損傷を防止す
ることができる。
更に、線挿通口が各滑車に囲繞されているの
で、金庫の傾斜時においても金車枠との接触がな
く、電線の摩耗損傷及び電線牽引力の変動が防止
される。
また、上部に小形滑車を配した上窄まり形なの
で、大径線に適用可能な吊り金車として軽量に構
成され、小径線、大径線の張替え作業が1種の金
車で対応可能となり適用作業範囲を拡大できる。
このように工法の安全性の向上、作業能率の向
上、使用保管の簡便化などその奏する効果は極め
て大である。
〈実施例〉 以下この考案の一実施例を第1、第2図に基づ
いて説明する。
第1図は卵形状の線挿通口を有する吊り金車の
正面図であり、金車枠1は断面略コ字形の上辺
2、左辺3、右辺4、下辺5により略十字形に形
成されている。
上辺2の一端には左辺3の上方端部3aが固着
されており、左辺3の下方端部3bには下辺5が
上辺2と対向状に固着されて一体的に形成されて
いる。
右辺は、その上方端部4aが軸11により上辺
2の他方の端に回動自在に枢着されており、下方
端部4bの掛合溝4cにおいて、後述するセルフ
ロツク16によつて下辺5の他方の端部と掛合さ
れ、右辺4が左辺3と対向状に固着される。
そして、上記各辺2,3,4,5は金車重量軽
減のため軽合金により形成されている。
上辺2内には、他の滑車7,8,9より短軸の
小形滑車6が軸11により装着されており、頂部
にはアイボルト28が配設されている。
左辺3内及び右辺4内には、軸12及び軸13
により軸方向に長い鼓形の長軸形滑車7及び8
が、下向きの末広がり状に相対して装着されてい
る。
下辺5内には軸14により大径の大形滑車9が
装着され、底部にアイボルト29が配設されてい
る。
そして、各滑車6,7,8,9に囲繞されて金
車枠1の中央部に、1個の下脹みの卵形状の線挿
通口10が形成される。
上記各滑車6,7,8,9は軽量かつ高硬度で
摩擦の少ない合成樹脂材で形成されており、金庫
枠1の軽量化及び上窄まり形状と相俟つて、軽量
な大径線用吊り金庫が形成でき、電線吊下時の負
荷率が小さくなり作業の安全性が向上される。
開閉装置のセルフロツク16は、右辺端部4b
の掛合溝4cと、軸14に延設されたボルト15
と、筒状掛合部材17、ばね18及びナツト19
とから形成されている。
筒状掛合部材17は、一端に同軸状に形成され
た所定径の突部17aを有し、他端部にばね18
を内装する中空部が形成され、更にボルト15を
挿通可能な軸孔が貫通されている。
ばね18は一側をナツト19により支持されて
筒状掛合部材17を内方へ付勢している。
掛合溝4cは、突部17aが掛合可能な丸孔部
をもつ所定形状の切欠孔であり、上記右辺端部4
bの所定位置に穿設されている。
そして、掛合溝4cの丸孔部に、ボルト15に
外嵌された筒状掛合部材17の突部17aを掛合
させ、ナツト19を締着すると、右辺端部4bは
下辺5に固着される。
セルフロツク16の解除は、ナツト19を緩め
筒状掛合部材17を外方へ移動させ、突部17a
の掛合を解除して行う。これにより右辺4は軸1
1を中心として回動可能となり、ボルト15と掛
合溝4cとが抜脱状態となつて線挿通口10が開
口される。
連結ロープの挟持部20は、実施例では突片2
1、挟着部材22、ナツト23から構成され、左
辺3の側面上部に突出形成されている。
突片21は逆L字形をなし、突出部に挟着部材
22を挿通可能な切欠孔(図示せず)が形成され
ている。
挟着部材22は略L字形の曲り通しボルトで基
端が左辺3に係着され、他端部が突片21の切欠
孔に嵌通されてナツト23により螺合される。
そして、連結ロープ30は挟持部20に挿通さ
れて挟着部材22により挟持される。
連結ロープの挿通部24は、実施例では係合基
板25と、係合部材26とから構成され、右辺4
の側面上部に突出形成されている。
係合基板25は断面略コ字形をなし、下部に係
合部材26頭部が係合可能な係合部25aを有し
ている。係合部材26は略U字形に形成され、一
端に頭部が形成されており、基端部は同軸的に穿
設された係合基板25上の孔25b及び右辺4上
の孔4dにより軸支されている。
更に、係合部材26はばね27により外方へ付
勢されており、係合部材26を押圧して所定方向
へ回動させると上記係合が解除され、挿通部24
は開口される。
挿通部24に連結ロープ31が挿通され、係合
部材26を押圧して上記の逆方向に回動させると
係合25aが閉鎖され、連結ロープ31は挿通部
24に摺動自在に把持される。
このように、挟持部20及び挿通部24が左右
辺3,4の側面上部に配設されて、連結ロープ3
0,31で吊下するように構成されているので、
下部の大形滑車9と相俟つて、吊下時の垂直安定
性は一層向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す正面図、第
2図は同じく右側面図である。 1…金車枠、2…金車枠の上辺、3…金車枠の
左辺、4…金車枠の右辺、5…金車枠の下辺、6
…小形滑車、7,8…長軸形滑車、9…大形滑
車、10…線挿通口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 十字形の金車枠の各辺内に夫々滑車が装着され
    その中央部に線挿通口を有していて、前記金車枠
    の一辺が開閉可能に形成され且つ左右辺に連結ロ
    ープの挟持部と挿通部とを具備した吊り金車であ
    つて、前記滑車は上辺内に装着された小形滑車と
    左右辺内に下向きの末広がり状に相対して装着さ
    れた1対の長軸形滑車と下辺内に装着された大形
    滑車とからなり、前記各滑車に囲繞されて金車枠
    の中央部に卵形状の1個の線挿通口が形成された
    ことを特徴とする卵形金車。
JP19271284U 1984-12-19 1984-12-19 Expired JPH019207Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19271284U JPH019207Y2 (ja) 1984-12-19 1984-12-19

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JP19271284U JPH019207Y2 (ja) 1984-12-19 1984-12-19

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JPS61108009U JPS61108009U (ja) 1986-07-09
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