JPH018074Y2 - - Google Patents

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JPH018074Y2
JPH018074Y2 JP15861683U JP15861683U JPH018074Y2 JP H018074 Y2 JPH018074 Y2 JP H018074Y2 JP 15861683 U JP15861683 U JP 15861683U JP 15861683 U JP15861683 U JP 15861683U JP H018074 Y2 JPH018074 Y2 JP H018074Y2
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hinge
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、携帯用に便利なヘツドホンに関
し、詳しくは、非装着時、ヘツドホンユニツトを
巻芯としてヘツドバンドが自動的に巻回して、コ
ンパクトに格納し得るヘツドホンにおいて、この
ヘツドバンドに生じる歪εを小さくしたものであ
る。
従来、このようなコンパクト化を図つたヘツド
ホンとしては、ヘツドバンドの長手方向に、内側
に折曲可能にした関節部を多数個設けて、コイル
状あるいはヘツドホンユニツトを巻芯として渦巻
き状に折り畳んでコンパクト化し得るものが存す
る。
しかしながら、これらのものにあつては、ヘツ
ドホンを頭部に装着する際、格納状態に巻回され
たヘツドバンドを拡開するにあたつては、各々の
関節部を指等で伸長状態に曲げ直す必要がある。
また逆にヘツドホンを格納するにあたつても、
各々の関節部を折曲ねばならず、操作が面倒であ
つた。
そこで、この従来構造の不都合を改善するた
め、出願人は先に実願昭58−74970号を出願した。
このものは、ヘツドバンドが多数個の平板梁部で
長手方向に沿つて帯状に連設され、互いに隣接す
る平板梁部間を内側面からV字状に拡開するヒン
ジにて一体的に架橋させ、かつバンド全体に内側
に巻回する自己復元性を有せしめ、これにて、ヘ
ツドバンドの拡開状態にて、ヒンジが閉じる際に
生じるヒンジの弾性力と、ヒンジが完全に閉じた
状態にてヘツドバンド全体があたかも一本の梁と
して撓む際に発生するバンド全体の弾性力とを利
用して、装着時のヘツドホンユニツトの側圧力を
得、また格納時には、ヘツドホンユニツトを巻芯
としてヘツドバンドが渦巻き状に自動的に巻回さ
せ得るように構成したものである。
この先願考案のものは、ヘツドバンドを拡開
し、ヘツドホンを頭部に装着した状態で、ヒンジ
のスリツトが完全に閉じ、もつて、ヒンジと梁と
からなるサイドバンドは、見掛け上一本の梁とし
て作用し、このヘツドバンド全体の弾性(撓み)
変形によりヘツドホン装着時の装着力F(側圧力)
が付与される。このヘツドホンの装着状態にて、
サイドバンドには、前記装着力Fに対する反力Q
が生じ、この反力Qはバンド全体に対する曲げモ
ーメントMとして作用する。
バンド各部に対する曲げモーメントMの影響を
考察する。梁部分は、肉厚を厚く構成してあるの
で拡開方向に対する断面2次モーメントIがヒン
ジ部分に比して充分に大きく、もつて、実際問題
として前記曲げモーメントMによる弾性疲労など
は、ヒンジ部分に比して、無視できる程度に極小
である。しかし、これら平板梁部の隣接部間を架
橋するヒンジ部分は、ヘツドバンドの拡開にあた
つて、小さな操作力でもつて拡開し得るととも
に、格納時の自動巻回動作を実現するために自己
復元性を具備させねばならないという要求がある
ので、構造的には前記梁部分に比し、肉厚を薄く
せざるを得ず、これにより、断面2次モーメント
Iは必然的に小さく構成されてるいる。したがつ
て、前記曲げモーメントMの影響は、大部分がヒ
ンジ部に作用する。
特に、ヘツドバンドの拡開時におけるヒンジ部
分の撓み動作について、応力σ−歪ε特性の面か
ら考察すると、前記ヘツドバンドの拡開力あるい
は装着力Fに起因する使用垂直応力σと、ヘツド
バンドのヒンジ部分の許容垂直応力との差が小さ
いと、場合によつては、ヒンジ部分に作用する応
力が弾性限度を越えてしまい、これにより、永久
歪の発生を惹起する憂が存する。かかる状態に
て、ヘツドバンドの自動巻回機能が損われ、ヘツ
ドホンの装着性が低下する。
かかる観点にたつてみた場合、従来のV字状に
形成したヒンジにあつては、ヘツドバンドの拡開
力あるいは装着力Fに起因するところのヒンジに
作用する使用垂直応力と許容垂直応力との差が極
めて小さい為、長期の使用による拡開巻回の繰返
しでヒンジの永久歪が発生し易いものであつた。
この考案は、前述先願考案の欠点を解消したも
ので、装着状態において左右対称に拡開され、か
つ巻回格納状態への自己復元性を有するヘツドバ
ンドと、このヘツドバンドの両自由端に内側に折
込み回動可能に枢支されたヘツドホンユニツトと
を具備し、前記ヘツドバンドを、長手方向に沿つ
て互いに帯状に連接される多数個の梁部と、これ
ら梁部の隣接部間を内側から半円弧状に一体的に
架橋するヒンジ部とから構成し、これらヒンジ部
の断面2次モーメントを、前記梁部の断面2次モ
ーメントに比して極小に構成したことに特徴を有
する。また、より具体的には、ヒンジ部の肉厚を
梁部の肉厚よりも極薄に構成したことである。そ
して、この構成により、ヒンジ部の撓み変形量お
よび曲げ応力を大きくして、ヒンジ部の歪を小さ
くせんとするものである。
以下、この考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図及び第2図は、各々この考案に係るヘツ
ドホンの一実施例を示す装着状態の正面図および
側面図である。このヘツドホン1は、トツプバン
ド2と、このトツプバンド2の左右両端部に調整
ベルト3を介してその一端部を長手方向に耳高さ
に応じ伸縮調整自在に差込み係合させたプラスチ
ツク等からなる一対のサイドバンド4と、これら
両サイドバンド4,4の各々の自由端に枢軸ピン
5を介して内側に折込み回動可能に枢支したヘツ
ドホンユニツト6とから組合せ構成されている。
このヘツドホンユニツト6は、前記枢軸ピン5を
介してサイドバンド4,4の自由端部に内側へ折
込み回動自在に枢支した支持ケース7,7と、こ
の支持ケース7,7に内蔵されたドライバユニツ
ト(図外)と、このドライバユニツトを囲繞する
ように支持ケース7,7に固着された球状の外装
ケース8a,8bとからなり、この外装ケース
8,8のうち、内側に位置するものは、イヤーパ
ンドを兼用すべく、音響的に透明であり、かつ、
柔軟な材質であるポリウレタンフオーム等にて構
成されている。
そして、前記サイドバンド4は、第3図および
第3図A部分を拡大した第4図に示すように、長
手方向に、装着拡開状態において互いに当接し得
るように帯状に連設された多数個の平板梁部41
と、これら各々の平板梁部41の隣接部間を内側
から一体的に架橋する半円弧状をなすヒンジ部4
2(この実施例では左右各々12個のヒンビ部42
を設けてある)とからなる連接体で構成されてい
る。これら各半円弧状をなすヒンジ部42は、そ
の自己復元性により前記平板梁部41の隣接部間
を互いに離間させる状態となつており、拡開力が
加わつていない場合いはサイドバンド4全体が内
側に自動的に巻回され格納状態へと移行し得るよ
うに構成されている。また装着拡開状態において
は、これらヒンジ部分42が完全に閉じ、サイド
バンド4全体はあたかも一本の梁となり、この梁
全体の撓みによる弾性力にて装着力を得るように
なつている。
そして、各々のヒンジ部42の形状は、第4図
に示すように、半円弧状に構成されている。
ここで、このヒンジ部42が半円弧状に構成さ
れていることの意義について、従来構造であるV
字状のヒンジ部構成と比較しつつ詳細に考察して
いる。
まず、第5図a,bに示す半円弧状、V字状の
ヒンジ部分の構成を各々第6図a,bに示すごと
き、力学的解析用のモデルに置換する。ここで、
ヒンジ部材のヤング率E、加えられる力Pおよび
その位置、梁部41の厚さT、ヒンジ部42を含
む全高hなどの寸法の条件は、両者等しく設定す
る。この場合、力Pに対し、まず、半円弧状ヒン
ジで生じる撓み量δ1は、 δ1≒1/I1(π/2L2+2RL+π/4R2) である。また、V字状ヒンジで生じる撓み量δ2
は、 δ2≒1/I2(L2+RL+1/3R2) である。ここで、これら両者を比較するために、
R+L=1,0<L≦1としてノーマライズし、
その(δ1−δ2)を考察すると、 (δ1−δ2)≒0.023L2+0.096L+0.452 である。これは、0<L≦1の範囲にて、(δ1−
δ2)が正であることを示している。したがつて、
半円弧状ヒンジモデルの方が同一条件では歪εが
小さいことを意味している。
これにより、ヒンジ部42の形状を半円弧状と
し、かつこのヒンジ部42の断面2次モーメント
I1を梁部41の断面2次モーメントI2よりも
極小とすることにより、これらヒンジ部42の拡
開動作に伴ないヒンジ部42に生ずる歪εを従来
構成よりも小さくすることができる。
以上のようにこの考案に係るヘツドホンは、装
着状態において左右対称に拡開され、かつ巻回格
納状態への自己復元性を有するヘツドバンドと、
このヘツドバンドの両自由端に内側に折込み回動
可能に枢支されたヘツドホンユニツトとを具備
し、前記ヘツドバンドを、長手方向に沿つて互い
に帯状に連接される多数個の梁部と、これら梁部
の隣接部間を内側から半円弧状に一体的に架橋す
るヒンビ部とから構成し、これらヒンジ部の断面
2次モーメントを、前記梁部の断面2次モーメン
トに比して極小に構成したので、ヒンジ部に作用
する歪を小さくすることができる。これにより、
ヘツドバンド全体としての見掛け上の弾性限度を
向上し得、もつて、永久歪の発生を防止し得る。
又、長期の使用においても安定した装着力を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るヘツドホンの一実施例
を示す装着状態の正面図、第2図は同じく側面
図、第3図は巻回格納状態を示す要部拡大説明
図、第4図は第3図A部における要部拡大説明
図、第5図a,bはこの考案のヒンジ構造および
従来ヒンジ構造を示す図、第6図a,bは同力学
的解析のための置換モデルを示す図である。 1……ヘツドホン、2……トツプバンド、4…
…サイドバンド、41……平板梁部、42……ヒ
ンジ部、5……枢軸ピン、6……ヘツドホンユニ
ツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 装着状態において左右対称に拡開され、かつ
    巻回格納状態への自己復元性を有するヘツドバ
    ンドと、このヘツドバンドの両自由端に内側に
    折込み回動可能に枢支されたヘツドホンユニツ
    トとを具備し、前記ヘツドバンドを、長手方向
    に沿つて互いに帯状に連接される多数個の梁部
    と、これら梁部の隣接部間を内側から半円弧状
    に一体的に架橋するヒンジ部とから構成し、こ
    れらヒンジ部の断面2次モーメントを、前記梁
    部の断面2次モーメントに比して極小に構成し
    たことを特徴とすヘツドホン。 (2) ヒンジ部の肉厚を梁部の肉厚に比して極薄に
    構成したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載のヘツドホン。
JP15861683U 1983-10-13 1983-10-13 ヘツドホン Granted JPS6066188U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15861683U JPS6066188U (ja) 1983-10-13 1983-10-13 ヘツドホン
US06/660,132 US4609786A (en) 1983-10-13 1984-10-12 Band and the headphone utilizing the same

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JP15861683U JPS6066188U (ja) 1983-10-13 1983-10-13 ヘツドホン

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JPS6066188U JPS6066188U (ja) 1985-05-10
JPH018074Y2 true JPH018074Y2 (ja) 1989-03-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071917Y2 (ja) * 1985-07-10 1995-01-18 ヤマハ株式会社 合成樹脂製弾性体

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JPS6066188U (ja) 1985-05-10

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