JPH017848Y2 - - Google Patents

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JPH017848Y2
JPH017848Y2 JP10327581U JP10327581U JPH017848Y2 JP H017848 Y2 JPH017848 Y2 JP H017848Y2 JP 10327581 U JP10327581 U JP 10327581U JP 10327581 U JP10327581 U JP 10327581U JP H017848 Y2 JPH017848 Y2 JP H017848Y2
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housing
dome
ball
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inner chamber
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JP10327581U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のステアリング機構、サスペ
シヨン機構などに用いるボールジヨイントに関す
る。
(従来の技術) 従来、自動車用などのボールジヨイントにおい
ては、たとえば、実公昭48−25479号公報に示さ
れるように、ハウジング内にボールスタツドの球
頭部およびベアリング部材、さらに、ボールスタ
ツドの球頭部にプレロードを与えるコイル状のば
ねを組込んだ後、ハウジングの開口部を内側に変
形してボールスタツドの球頭部を包囲するように
したものが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記形式のボールジヨイントは、ボールスタツ
ドの軸部の突出する開口部を小さくできるので、
荷重負担面積を大きくとれる上に、ボールスタツ
ドの球頭部をベアリング部材に組込むのも容易で
あるという利点がある。しかし、一方、部品を組
込んでからハウジングを変形するので、各部品寸
法の累積公差の影響を受けやすく、組立時のボー
ルスタツドの揺動および回転トルクの調整が大変
困難である。
また、ボールスタツドの球頭部にプレロードを
与えるのに、コイル状のばねを用いた場合、その
ばねの球頭部あるいはベアリング部材への当接面
にばね受が必要となり、かつ、ばねはその組込時
に圧縮状態での組付けとなり、したがつて、部品
が増加するとともに組立にも手数がかかり、コス
トアツプとなる。
本考案の目的は、各部品寸法の累積公差を吸収
して、組立時のボールスタツドの安定した作動ト
ルクを得ることができるとともに、使用時におけ
る負荷を吸収緩和し、常に安定して作動し、しか
も、部品が少なく、組立が容易で安価にできる恒
久潤滑形のボールジヨイントを提供することにあ
る。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、本体2の内室3の底部に皿状の底面
4を形成するとともにこの底面4と対向する内室
3の一端に開口部5を形成したハウジング1と、
このハウジング1の内室3内に配置された球頭部
8およびこの球頭部8に連続してハウジング1の
開口部5から突出した軸部9を有するボールスタ
ツド7と、上記ハウジング1の内室3内に装着さ
れ上記ボールスタツド7の球頭部8を摺動自在に
包容する硬質合成樹脂製のベアリングシート11
と、上記ハウジング1の内室3の底面4に設けら
れ上記ベアリングシート11にプレロードを与え
るバネ部材20とを備え、上記ハウジング1の内
室3内にボールスタツド7の球頭部8、ベアリン
グシート11およびバネ部材20を組込んだ状態
で、ハウジング1の開口部5を内側に変形してボ
ールスタツド7の球頭部8を包囲するボールジヨ
イントにおいて、上記ベアリングシート11は、
上記ボールスタツド7の球頭部8を包容する胴体
12の内面のベアリング面に複数条の帯状凸部1
5を一体に形成し、かつ、上記胴体12の底部に
環状の肩部13を介してドーム状部14を一体に
設け、このドーム状部14に上記肩部13からド
ーム中心に向う複数個の割溝16を形成するとと
もに、ドーム状部14の外側面に上記肩部13か
らドーム中心に向う複数個の突起18を形成し、
上記バネ部材20は、合成樹脂で皿状に一体に形
成し、かつ、外面に上記ハウジング1の皿状の底
面4に対応する当接面21を形成するとともに、
内面に上記ベアリングシート11のドーム状部1
4の外面に対応する当接面22を形成したもので
ある。
(作用) 本考案では、組立にあたつて、ハウジング1の
内室3内に開口部5からバネ部材20、ベアリン
グシート11およびボールスタツド7の球頭部8
を組込み、ハウジング1の開口部5を内側に変形
させると、ベアリングシート11は矢印P1の底
面4方向へ押込まれ、肩部13においてバネ部材
20の端面部を圧縮し、ついで、ベアリングシー
ト11のドーム状部14の突起18は、バネ部材
20に当接して適度な弾力性を得てその反力をド
ーム状部14を通じてボールスタツド7の球頭部
8に伝え、プレロードを加える。また、この組立
状態において、ベアリングシート11の帯状凸部
15は、ハウジング1の内室3の内壁面とボール
スタツド7の球頭部8との間において圧力を受け
て変形し、ベアリングシート11内に生じる過大
圧力を緩和し、これによつて、各部品寸法の累積
公差が吸収される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。図示実施例のものは、自動車のラツクピニ
オン式ステアリング機構に使用されるインナーボ
ールジヨイントである。
第1図において、1は金属製のハウジングで、
このハウジング1は、第3図に示すように、組立
成形前はほぼ円筒状をなす本体2を有し、この本
体2内に円筒状の内室3が形成され、この内室3
の底部に皿状の底面4が形成されているととも
に、この底面4と対向する内室3の一端に開口部
5が形成されている。なお、上記本体2の他端中
央にラツクシヤフト(図示しない)に連結するね
じ部6が一体に突設されている。
また、第1図において、7は金属製のボールス
タツドで、このボールスタツド7は、上記ハウジ
ング1の内室3内に配置される球頭部8を有し、
この球頭部8に連続してハウジング1の開口部5
から突出する軸部9が一体に設けられ、この軸部
9の先端にアウターボールジヨイント(図示しな
い)に連結するねじ部10が形成されている。
11はポリアセタール樹脂のような良好なベア
リング特性を示す耐荷重性硬質合成樹脂製のベア
リングシートで、このベアリングシート11は、
第4図、第5図および第6図に示すように、組立
成形前はほぼ円筒状をなし上記ハウジング1の内
室3内に装着されて上記ボールスタツド7の球頭
部8を摺動自在に包容する胴体12を有し、この
胴体12の底部に環状の肩部13を介してドーム
状部14が一体に設けられている。そして、上記
胴体12の内周面のベアリング面に、第6図およ
び第7図のように複数条のわずかな厚さの帯状凸
部15が一体に形成されている。この帯状凸部1
5は、直線状、螺旋状などの所望の形状に形成す
ればよいが、帯状凸部15の厚さtは、本実施例
では20〜30μが適当である。また、上記ドーム状
部14には、第5図および第8図に示すように、
上記外側の肩部13からドーム中心に向う複数個
の割溝16が設けられて複数個の舌片部17が形
成され、その各舌片部17の外側面に、上記外側
の肩部13からドーム中心に向う複数個の断面台
形状の突起18が形成されているとともに、この
突起18の内端に連らなつて舌片部17の内縁部
に突片19が形成されている。
また、第1図において、20は上記ハウジング
1の内室3の底面4に設けられるバネ部材で、こ
のバネ部材20は比較的硬い硬質ポリウレタン、
ポリエステルのような耐荷重性の高い合成樹脂で
皿状に一体に形成され、かつ、このバネ部材20
は、第9図に示すように、外面に上記ハウジング
1の皿状の底面4に対応する当接面21が形成さ
れているとともに、内面に上記ベアリングシート
11のドーム状部14の外面に対応する当接面2
2が形成されている。
そうして、組立にあたつては、第2図に示すよ
うに、ハウジング1の内室3内に開口部5からバ
ネ部材20、ベアリングシート11およびボール
スタツド7の球頭部8を組込み、ハウジング1を
下型23上に支持するとともに、かしめ用の上型
24を所定位置まで下降させ、ハウジング1の開
口部5を上型24の球状内面に添わせて内側に変
形させる。
第10図は上記組立直前の状態、第11図は組
立後(2点鎖線は組立途中)の状態を拡大して示
している。
そして、上記のように、上型24によつてハウ
ジング1の開口部5を球心方向に変形させる際、
ハウジング1の本体2における開口側内径面2a
はベアリングシート11の胴体12における開口
側外径面12aに接触して球心方向へ変形される
が、この際、ベアリングシート11は矢印P1
底面4方向へ押込まれ、肩部13においてバネ部
材20の端面部20aを圧縮する。第11図の2
点鎖線で示す組立途中の状態では、バネ部材20
の端面部20aは既に圧縮されてプレロードを貯
えているが、ベアリングシート11のドーム状部
14における突起18とバネ部材20の内側の当
接面22は接触を開始した状態であり、ついで、
組立終了時にはハウジング1の内室3の底部曲面
コーナー部4aをほぼ充満する。これとともに、
ベアリングシート11のドーム状部14の突起1
8は、比較的硬いバネ部材20に当接して適度な
弾力性を得てその反力をドーム状部14を通じて
ボールスタツド7の球頭部8に伝え、プレロード
を加え、作動時の摺動抵抗として与える。これに
より、球頭部8に矢印P方向の大きな力が加わつ
た場合に、前記のように貯えられたプレロードが
ベアリングシート11の彎曲部を通じて球頭部8
に働き、球頭部8の移動を防止する。
また、この組立状態において、ベアリングシー
ト11の帯状凸部15は、ハウジング1の内室3
の内壁面とボールスタツド7の球頭部8との間に
おいて圧力を受けて変形し、ベアリングシート1
1内に生じる過大圧力を緩和し、これによつて、
各部品寸法の累積公差が吸収され、安定した作動
トルクが得られる。また、帯状凸部15以外のベ
アリング面では油膜が形成されやすく、良好な潤
滑面が持続される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、組立時にベアリングシート1
1の帯状凸部15は、ハウジング1の内室3の内
壁面とボールスタツド7の球頭部8との間におい
て圧力を受けて変形し、ベアリングシート11内
に生じる過大圧力を緩和し、これによつて、ハウ
ジング1、ボールスタツド7およびベアリングシ
ート11の各部品寸法の累積公差を吸収し、ま
た、ベアリングシート11はその肩部13および
ドーム状部14の突起18によりバネ部材20に
当接してプレロードを貯えられ、その反力をボー
ルスタツド7の球頭部8に伝えて、バネ部材20
による適正なプレロードを加えることができ、し
たがつて、組立時のボールスタツド7の安定した
作動トルクを得ることができるとともに、帯状凸
部15以外のベアリング面において油膜が形成さ
れやすくて良好な潤滑面が持続され、耐久性を増
すことができ、さらに、使用時に発生する軸方向
圧力に対しては、バネ部材20とベアリングシー
ト11のドーム状部14における突起18との協
動により、軸方向の衝撃や振動を吸収緩和し、常
に安定して作動させることができる。
また、組立にあたつては、ハウジング1の内室
3にバネ部材20、ベアリングシート11および
ボールスタツド7の球頭部8を順次挿入してハウ
ジング1の開口部5を変形させればよく、部品点
数が少ないとともに、バネ部材20もハウジング
1の底面4に配置して静止させた状態で組付けら
れ、したがつて、組立が容易で、かつ、ベアリン
グシート11およびバネ部材20は合成樹脂によ
りそれぞれ容易に成形することができ、安価にで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のボールジヨイントの一実施例
を示す一部を切り欠いた側面図、第2図はその組
立状態を示す断面図、第3図はハウジングの一部
を切り欠いた側面図、第4図はベアリングシート
の平面図、第5図はその下面図、第6図は第5図
−部の断面図、第7図は第4図部の拡大平
面図、第8図は第5図部の拡大下面図、第9図
はバネ部材の断面図、第10および第11図は組
立状態の一部の拡大断面図である。 1…ハウジング、2…本体、3…内室、4…底
面、5…開口部、7…ボールスタツド、8…球頭
部、9…軸部、11…ベアリングシート、12…
胴体、13…肩部、14…ドーム状部、15…帯
状凸部、16…割溝、18…突起、20…バネ部
材、21,22…当接面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体2の内室3の底部に皿状の底面4を形成す
    るとともに、この底面4と対向する内室3の一端
    に開口部5を形成したハウジング1と、 このハウジング1の内室3内に配置された球頭
    部8およびこの球頭部8に連続してハウジング1
    の開口部5から突出した軸部9を有するボールス
    タツド7と、 上記ハウジング1の内室3内に装着され上記ボ
    ールスタツド7の球頭部8を摺動自在に包容する
    硬質合成樹脂製のベアリングシート11と、 上記ハウジング1の内室3の底面4に設けられ
    上記ベアリングシート11にプレロードを与える
    バネ部材20と、を備え、 上記ハウジング1の内室3内にボールスタツド
    7の球頭部8、ベアリングシート11およびバネ
    部材20を組込んだ状態で、ハウジング1の開口
    部5を内側に変形してボールスタツド7の球頭部
    8を包囲するボールジヨイントにおいて、 上記ベアリングシート11は、上記ボールスタ
    ツド7の球頭部8を包容する胴体12の内面のベ
    アリング面に複数条の帯状凸部15を一体に形成
    し、かつ、上記胴体12の底部に環状の肩部13
    を介してドーム状部14を一体に設け、このドー
    ム状部14に上記肩部13からドーム中心に向う
    複数個の割溝16を形成するとともに、ドーム状
    部14の外側面に上記肩部13からドーム中心に
    向う複数個の突起18を形成し、 上記バネ部材20は、合成樹脂で皿状に一体に
    形成し、かつ、外面に上記ハウジング1の皿状の
    底面4に対応する当接面21を形成するととも
    に、内面に上記ベアリングシート11のドーム状
    部14の外面に対応する当接面22を形成した ことを特徴とするボールジヨイント。
JP10327581U 1981-07-11 1981-07-11 ボ−ルジヨイント Granted JPS5825814U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10327581U JPS5825814U (ja) 1981-07-11 1981-07-11 ボ−ルジヨイント

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JP10327581U JPS5825814U (ja) 1981-07-11 1981-07-11 ボ−ルジヨイント

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JPS5825814U JPS5825814U (ja) 1983-02-18
JPH017848Y2 true JPH017848Y2 (ja) 1989-03-02

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ID=29897891

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JP10327581U Granted JPS5825814U (ja) 1981-07-11 1981-07-11 ボ−ルジヨイント

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3326586C2 (de) * 1983-07-23 1985-10-10 TRW Ehrenreich GmbH & Co KG, 4000 Düsseldorf Kugelgelenk
JPS6044618A (ja) * 1983-07-27 1985-03-09 テ−エルヴエ−・エ−レンライヒ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフトウング・ウント・コンパニ−・コマンデイ−トゲゼルシヤフト 玉継手
JP2581263Y2 (ja) * 1992-02-14 1998-09-21 株式会社リズム ボールジョイント

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JPS5825814U (ja) 1983-02-18

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