JPH017729Y2 - - Google Patents

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JPH017729Y2
JPH017729Y2 JP1984001802U JP180284U JPH017729Y2 JP H017729 Y2 JPH017729 Y2 JP H017729Y2 JP 1984001802 U JP1984001802 U JP 1984001802U JP 180284 U JP180284 U JP 180284U JP H017729 Y2 JPH017729 Y2 JP H017729Y2
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鋼材の連続酸洗装置に関するもので
ある。更に詳しくは、コンベヤにより搬送される
鋼材に対して酸洗液を噴射して連続的に酸洗する
装置に関するものである。
〔従来技術〕 従来、ローラコンベヤにより搬送される鋼材に
対して酸洗液を噴射するスプレーノズルを内設し
た酸洗ブース及び前記酸洗ブース内から酸洗液を
抜き出し、酸洗液からスラツジを除去した後に前
記スプレーノズルへ循環させる液循環装置を設け
た鋼材の連続酸洗装置が一般に知られている。
しかし、この種の装置においては、前記鋼材に
対する酸洗液の噴射量、噴射角度等の噴射条件に
より酸洗効率が左右され易いので装置の運転に当
たり最適な噴射状態が得られるように噴射量や噴
射角度などを所定に調整しなければならなく、そ
の調整作業が煩わしかつた。
また、所定に噴射量や噴射角度等を調整して
も、鋼材にサンドプラスト材等が付着している
と、これにより酸洗液がスケールのクラツクへ浸
透するのが妨げられて所定の酸洗効率が得られな
くなる欠点があるので、これを防止するために煩
わしい装置の運転管理を行う必要があつた。
〔考案の目的〕
本考案は前記従来の装置の欠点に注目し、これ
を改善すべく各方面から鋭意検討した結果、予め
シヨツトブラストが施された鋼材をブラシローラ
でブラツシングし、次いで高圧温水によつて前洗
浄した後に再びブラシローラでブラツシングして
酸洗するようにすれば前記した問題点を改善する
ことを目的とするものである。
〔考案の概要〕
本考案に係る鋼材の連続酸洗装置は、予めシヨ
ツトブラストが施されてローラコンベヤにより搬
送される鋼材に対して酸洗液を噴射するスプレー
ノズルを内設した酸洗ブース及び前記酸洗ブース
内から酸洗液を抜き出して前記スプレーノズルへ
循環させる液循環装置を設け、該液循環装置にス
ラツジ分離装置を付設した鋼材の連続酸洗装置に
おいて、入口に前記鋼材をブラツシングするブラ
シローラを設け、該ブラツシングした鋼材に対し
て10Kg/cm2以上の高加圧温水を噴射するスプレー
ノズルと、該温水を噴射した鋼材を更にブラツシ
ングするブラシローラを内設した前水洗ブースを
前記酸洗ブースの入口側前方に配設したことを特
徴とするものである。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案に係る装置を具体的
に説明する。
図において、1は前水洗ブース、2は酸洗ブー
スであり、これらのブース1,2内には搬送駆動
ローラ3、ブラシローラ4a,4b、その他図示
しない押さえローラ等各種のローラが配設されて
鋼材を前水洗ブース1の入口側から酸洗ブース2
の出口側へと搬送しうるようにローラコンベヤラ
インが構成されており、そして各ブース内には更
に各種のスプレーノズルが上下に配設されてい
る。
即ち前水洗ブース1においては、貯水槽5から
ポンプ6を介して10Kg/cm2以上の高加圧温水が供
給されるスプレーノズル7a,7bが鋼材Sの通
過面の上下に配設されており、また酸洗ブース2
においては、貯液槽8からポンプ9を介して酸洗
液が供給されるスプレーノズル10a,10bが
上下に配設されている。なお、11は貯液槽8か
ら送られて来る酸洗液中からスラツジを分離し、
そのスラツジ除去酸洗液を貯液槽8へ循環しうる
ように設けられたスラツジ分離装置である。
前水洗ブース1内のスプレーノズル7a,7b
より噴射する高圧温水は、鋼材に付着している汚
れに浸透する圧力を有するものであつて、本考案
者等の各種の実験結果から、10Kg/cm2以上の圧力
を有する水であることが必要である。この圧力が
通常の水道水程度の低圧のものであると、前記効
果を期待するたことは困難である。
また、スプレーノズル7a,7bより噴射する
高圧温水の圧力は高かれば高い程有効であるが、
この高圧温水を得るために多くの動力を必要とす
るので、この動力が最小であつて、鋼材の汚れを
除去するに十分な圧力の高圧温水に調整すること
が好ましい。
さて、前工程から搬入ローラコンベヤ12を介
して搬送されて来る鋼材Sは、各ブース内に配設
されている搬送駆動ローラ3群等により前水洗ブ
ース1側から酸洗ブース2側へと搬送され、搬出
ローラコンベヤ13により後工程へと搬送される
が、この場合において、前水洗ブース1内へ搬送
される鋼材Sはその入口に配設されているブラシ
ローラ4aによりブラツシングされてこれに付着
しているブラスト材の大部分が除去され、次いで
スプレーノズル7a,7bから噴射される10Kg/
cm2以上の圧力を有する高加圧温水によつて洗浄さ
れて残留ブラスト材が除去される。
もし、これらによつてもブラスト材が完全に除
去されない場合であつても、その出口に配設され
ているブラシローラ4bのブラツシングにより完
全に除去される。このため酸洗ブース2内へブラ
スト材が鋼材Sによつて運ばれるのを防止でき、
酸洗液中のスラツジ発生量を減らすことができ
る。
また、ブラシローラ4a,4bを設けるに当た
り、通常においては前段のブラシローラ4aとス
プレーノズル7a,7bにより完全にブラスト材
を除去し得るから、後段のブラシローラ4bを省
くことも可能であるが、万一のことを考慮して後
段のブラシローラ4bを設ける方が好ましい。
また、前水洗ブース1を酸洗ブース2より分離
して配置した場合においては、ブラシローラ4b
を前水洗ブース1の出口に配置せずに酸洗ブース
2の入口に配置しても良い。
このように前水洗ブース1内において鋼材Sに
付着したブラスト材を完全に除去し得るが、これ
と同時にスプレーノズル7a,7bより噴射され
た高加圧水が鋼材Sの汚れであるスケールのクラ
ツク部分に浸透して湿潤するので、後工程の酸洗
に際してクラツク部分への酸洗液の浸透がより一
段と促進されて高い酸洗効率を得ることができ
る。
酸洗ブース2内においては、スプレーノズル1
0a,10bから噴射される酸洗液により洗浄さ
れる。
この際、スプレーノズル10a,10bへの酸
洗液の供給は循環装置14により行われる。すな
わち、バルブ15が開口されてポンプ9で加圧さ
れた酸洗液は、管路16を経由してスプレーノズ
ル10a,10bより噴射されて鋼材Sに洗浄処
理を施し、更にこの酸洗液は管路17を経由して
貯液槽8へ循環される。
なおこの酸洗液中には、鋼材Sから除去された
スケール等(以下スラツジと称する)が混入され
ており、循環使用回数が増加するにつれてスラツ
ジ量も増加する。
このためそのままにするとスプレーノズル10
a,10bが閉塞されてしまうから所定濃度にな
つた時点でバルブ18を開口して管路19を経由
してスラツジ分離装置11の固液分離槽20へ送
る。
固液分離槽20において沈降分離が行われ、そ
の上澄液(スラツジ除去酸洗液)が管路21を経
由して前記貯液槽8へ還流する。
このように固液分離によれば、その分離槽20
の容量ならびに沈降分離サイクルを所定に設定す
ることにより、酸洗液のロスを発生させずに常に
循環系のスラツジ濃度を一定に保つことができ、
従つて、酸洗装置の連続運転を可能にする。
なお、前記固液分離槽20内に沈積したスラツ
ジは酸洗液の更新時において液抜きをした後ノズ
ル22から高加圧水を噴射して浮遊させ、ポンプ
23により管路24を経由して後処理工程へ送ら
れる。
また、同図において、25は貯水槽5へ洗浄水
を供給する管路、26は噴射された水を前水洗ブ
ース1内から貯水槽5へ循環する管路を示す。
循環洗浄水が汚染されると、管路27を経由し
て廃水処理装置へ送つて処理し、管路25から新
しい洗浄水を供給する。この補給洗浄水はたとえ
ば60〜70℃程度の温水であり、これにより鋼材を
予熱して酸洗効率をより高めることができる。
本考案に係る前水洗ブースを有する装置によつ
て酸洗浄処理される鋼材は、丸鋼、山形鋼、平
鋼、溝形鋼などいかなるものであつてもよく、各
ブース内のスプレーノズル7a,7b,10a,
10bは任意数に設けることができ、更に前水洗
ブース1を酸洗ブース2と離別させて設けことも
できる。
なお、酸洗ブース1については、硫酸液で処理
したのち硝弗酸液で処理して酸洗する構造のブー
スにしてもよく、この酸洗ブース1の出口側前方
に水洗ブース、乾燥ブースなどを配設してもよ
い。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案においては、鋼材
をブラツシングするブラシローラ、このブラツシ
ングした鋼材に対して10Kg/cm2以上の高加圧温水
を噴射するスプレーノズル、及びこの温水を噴射
した鋼材を更にブラツシングするブラシローラを
設けた前水洗ブースを酸洗ブースの入口側前方に
配設した点に特徴がある。
この結果本考案によれば、前水洗ブース1の入
口にブラシローラ4aを設けたので、搬送される
鋼材Sをブラツシングして、これに付着している
ブラスト材の大部分を除去することができる。
次に本考案においては、高加圧温水を噴射する
スプレーノズル7a,7bを設けたので鋼材を温
水によつて洗浄し、残存するブラスト材を更に除
去して酸洗液中に発生するスラツジ量を少なくす
ることができると共に、高加圧温水によつて鋼材
を予熱することができる。
鋼材が予熱されれば、次の酸洗ブースにおける
酸洗効率を向上させることができる。
また、鋼材を予熱することによつて、次の酸洗
ブースにおける酸洗時間を短縮することができ、
従つて酸洗ブースを小型化して前水洗ブースを設
けたことによる装置の大型化を防止することがで
きる。
更にブラシローラ4aによるブラツシングの後
に高加圧温水を噴射するので、ブラシローラによ
るブラツシングなしで直接に温水を噴射する場合
に比較して温水の圧力を10Kg/cm2以上と低下させ
ることができ、従つて温水の加圧に要する動力を
削減して設備費を低下させることができる。
更にまた、温水の噴射によつて上記のように次
の酸洗ブースにおける酸洗時間を短縮することが
できるので、酸洗液内のメタル濃度の上昇を抑制
することができ、酸洗液中の酸のヘタリを防止し
て酸洗液を有効に利用して酸洗効率を高めること
ができる。
また本考案では、ブラシローラ4bを設けたの
で、高加圧温水の噴射によつてもなお残存するブ
ラスト材を更に除去することができる。
すなわち本考案によれば、10Kg/cm2以上の高加
圧温水の製造のための、比較的僅かな動力のみ
で、徹底的にブラスト材を除去することができ
る。
このことは、前記のような酸洗ブースの小型
化、及び酸洗液のスラツジ分離装置が設けられて
いることとあいまつて、酸洗液の噴射調整を容易
にするのに効果的であり、酸洗装置の連続運転の
ための管理を容易にすることができる。
従つて、前記各種の装置の組合せにより、装置
運転に当つての酸洗液の噴射量や噴射角度等の噴
射条件の微調整を必要としないばかりか、装置運
転管理も容易であつて、常に一定した高い酸洗効
率が得られ、従来の装置に比較して一段と優れて
いるスプレー式連続酸洗装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案の実施例に係るスプレー式連続酸
洗装置の概略構成を示す図である。 1……前水洗ブース、2……酸洗ブース、3…
…搬送駆動ローラ、4a,4b……ブラシロー
ラ、7a,7b……高加圧水を噴射するスプレー
ノズル、11……スラツジ分離装置、14……液
循環装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 予めシヨツトブラストが施されてローラコンベ
    ヤにより搬送される鋼材に対して酸洗液を噴射す
    るスプレーノズルを内設した酸洗ブース及び前記
    酸洗ブース内から酸洗液を抜き出して前記スプレ
    ーノズルへ循環させる液循環装置を設け、該液循
    環装置にスラツジ分離装置を付設した鋼材の連続
    酸洗装置において、入口に前記鋼材をブラツシン
    グするブラシローラを設け、該ブラツシングした
    鋼材に対して10Kg/cm2以上の高加圧温水を噴射す
    るスプレーノズルと、該温水を噴射した鋼材を更
    にブラツシングするブラシローラを内設した前水
    洗ブースを前記酸洗ブースの入口側前方に配設し
    たことを特徴とする鋼材の連続酸洗装置。
JP180284U 1984-01-12 1984-01-12 鋼材の連続酸洗装置 Granted JPS60117861U (ja)

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JPS60117861U JPS60117861U (ja) 1985-08-09
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CN110468426B (zh) * 2019-09-19 2020-06-30 哈尔滨共乐电力科技发展有限公司 一种变压器硅合金钢的酸洗设备

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