JPH0158719B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、磁気ヘツドや記録回路の動作不良に
よる記録ミスを事前に防止するようにした電子ス
チルカメラに関する。

背景技術 円盤状の磁気デイスクを記録媒体としてスチル
画像を磁気的に記録するようにした電子スチルカ
メラは、例えば空気中の塵や磁気デイスクの表面
から剥離した磁性粉が磁気ヘツドのギヤツプに詰
まつてしまうと、記録回路が故障したときと同
様、動作不良を起してしまい、記録ミスが生ず
る。しかるに、従来の電子スチルカメラは、記録
した画像を撮影後再生してみてはじめて記録ミス
があつたことに気付くため、磁気ヘツドや記録回
路の動作不良に対する対応動作が後手にまわるだ
けでなく、決定的なシヤツタチヤンスに撮影した
画像が無駄になつてしまう等の欠点があつた。ま
た、従来の電子スチルカメラは、記録回路が動作
不良を引き起すと、磁気デイスクへの信号記録時
に、以前に記録した信号が十分消去されず、前の
記録画が残つていたり、画像が何も記録されてい
なかつたりして使いものにならず、しかもこのよ
うな記録回路の動作不良に対しても、事前にチエ
ツクすることができないため、ユーザに不便をか
ける等の欠点があつた。

発明の開示 本発明は、上記欠点を除去したものであり、撮
影に入る前に、チエツク回路を働かせ、周波数が
異なる２種類の信号を順次記録再生し、再生した
ときの再生レベルをチエツクし、再生レベルの異
常から磁気ヘツド或いは記録回路の動作不良を発
見し、記録ミスを事前に防止するようにした電子
スチルカメラを提供することを目的とする。

この目的を達成するため、本発明は、記録アン
プ回路を介して送られてくるスチル画像に関する
信号を、記録媒体に磁気的に記録する磁気ヘツド
と、前記記録アンプ回路に周波数が異なる２種類
の発振信号を供給する発振回路と、前記磁気ヘツ
ドに接続した再生アンプ回路と、前記記録媒体の
同一トラツク上に順次記録した前記周波数が異な
る２種類の発振信号の前記再生アンプ回路による
再生レベルをチエツクし、これら２種類の異つた
周波数の発振信号を順次記録再生することによ
り、まず第１の周波数の発振信号を記録再生した
場合には、第１の周波数の発振信号のみが規定の
再生レベルを越えており、かつ前記発振信号の記
録再生の後第２の周波数の発振信号を記録再生し
た場合には、直前に記録した第２の周波数の発色
信号については規定の再生レベルを越えており、
かつその前に記録した第１の周波数の発振信号に
ついては、規定の再生レベル以下である場合にの
み記録可能信号を出力するチエツク回路とを設け
て構成したことを要旨とするものである。

本発明によれば、磁気ヘツドにスチル画像に関
する信号を供給する記録アンプ回路に接続した発
振回路から、周波数が異なる２種類の発振信号
を、例えば外部スイツチの切換えによつて磁気ヘ
ツドに供給でかるようにし、これら２種類の異つ
た周波数の発振信号を順次記録再生することによ
り、まず第１の周波数の発振信号を記録再生した
場合には、第１の周波数の発振信号のみが規定の
再生レベルを越えており、かつ前記発振信号の記
録再生の後第２の周波数の発振信号を記録再生し
た場合には、前に記録した第１の周波数の発振信
号は規定の再生レベル以下で、あとに記録した第
２の周波数の発振信号が規定の再生レベルを越え
ている場合のみ、記録可能信号を出力する構成と
したから、前記以外の場合には、磁気ヘツドのギ
ヤツプが目詰まりしていたり、記録アンプ回路が
動作不良を起していたりすることが直ちに判明
し、これにより磁気ヘツドや記録アンプ回路の動
作不良による記録ミスを事前に防止することがで
き、さらにまた、このように２つの異なる周波数
の信号で２回記録再生のチエツクを行なうこと
で、この２つの周波数が混ざつて記録されている
記録済みの記録媒体を使用した場合でも、記録可
能であるかどうかの確実な確認が可能であり、偶
発的なチエツク不良を解消できる等の優れた効果
を奏する。

発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。図は、本発明の電子スチルカメラの
一実施例を示す概略構成図である。

図中、電子スチルカメラ１は、レンズ２によつ
て集光された固体撮像素子３から得られる映像信
号を、変調回路４と記録アンプ回路５を介して磁
気ヘツド６に供給し、磁気ヘツド６から記録媒体
としての磁気デイスク７に同心円状に記録する構
成とされている。固体撮像素子３は、画素がマト
リクス状に配列されており、これらの画素から所
定の走査方式によつて順次読み出された信号は、
変調回路４にて同期信号を付加され、テレビジヨ
ン信号として記録アンプ回路５に供給される。

ここで、変調回路４と記録アンプ回路５の間及
び記録アンプ回路５と磁気ヘツド６の間には、そ
れぞれスイツチ８と９が接続してあり、スイツチ
８には発振回路１０が、またスイツチ９には再生
アンプ回路１１が、夫々切り換え可能に接続され
ている。発振回路１０は、周波数が_a，_bの如く
異なる２種類の発振信号を交互に生成し、電子ス
チルカメラ１の動作チエツク時、これらの発振信
号を順次スイツチ８を介して磁気ヘツド６に供給
する。

再生アンプ回路１１には、それぞれ周波数_a，
_bを波帯域内にもつ帯域波回路１２ａ，１２
ｂが接続してあり、各帯域波回路１２ａ，１２
ｂはそれぞれ波形整形回路１３ａ，１３ｂ介して
電圧比較回路１４ａ，１４ｂに接続してある。電
圧比較回路１４ａ，１４ｂは、それぞれ基準電圧
発生回路１５ａ，１５ｂと制御回路１６に接続し
てあり、基準電圧発生回路１５ａ，１５ｂで発生
した基準電圧を基準に、電圧比較回路１４ａ，１
４ｂの出力を比較し、比較結果を制御回路１６に
供給する。

ここで、制御回路１６は、再生アンプ回路１１
の再生レベルが最低必要とされる規定レベル以下
である場合異常有りの判定を下す。この異常有り
の判定結果は、制御回路１６に接続した表示回路
１７に点灯表示される。なお、制御回路１６は、
表示回路１７の他に、スイツチ８，９と発振回路
１０の動作を制御する。

本実施例の場合、再生アンプ回路１１、帯域
波回路１２ａ，１２ｂ、波形整形回路１３ａ，１
３ｂ、電圧比較回路１４ａ，１４ｂ、基準電圧発
生回路１５ａ，１５ｂ、制御回路１６及び表示回
路１７等が、チエツク回路１８を構成する。

チエツク回路１８を動作させる場合は、チエツ
ク釦（図示せず）を押す。これにより、チエツク
第１段階が開始され、まず、スイツチ８が発振回
路１０側に切り換え接続され、固体撮像素子３と
変調回路４は記録アンプ回路５から切り離なされ
る。次に、制御回路１６からの指令により、発振
回路１０が第１の周波数_aの発振信号を生成し、
この発振信号がスイツチ８、記録アンプ回路５及
びスイツチ９を経て、磁気ヘツド６を介して磁気
デイスク７に記録される。

第１の周波数_aの発振信号の記録が終ると、今
度はスイツチ９が再生アンプ回路１１側に切り換
わり、今記録したばかりの発振信号の再生が行な
われる。このとき、制御回路１６は、電圧比較回
路１４ａの比較結果から、規定の再生レベルが得
られていない場合は、異常有りとし、規定の再生
レベルが得られた場合にのみ、チエツク第２段階
に進む。

チエツク第２段階では、スイツチ８を発振回路
１０に接続した状態であり、制御回路１６は、ま
ずスイツチ９を記録アンプ回路５側に切り換え、
次に発振回路１０から第２の周波数_bの発振信号
を出力せしめ、チエツク第１段階で使用したのと
同じトラツクを使つて磁気デイスク７に記録させ
る。記録終了後、スイツチ９を再生アンプ回路１
１側に切り換え、直前に記録した第２の周波数_b
の発振信号を再生する。

この場合、制御回路１６は、電圧比較回路１４
ｂの比較結果から、規定の再生レベルが得られな
い場合は、チエツク第１段階同様、異常有りとす
る。また、規定の再生レベルが得れた場合でも、
電圧比較回路１４ａの比較結果から、前記記録し
た第１の周波数_aの発振信号が規定の再生レベル
を越えて再生されてしまつている場合には、異常
有りとする。すなわち、チエツク第２段階では、
直前に記録した信号だけが正規の再生レベルが得
られるかどうかがチエツクされ、それと同時に、
記録アンプ回路５の異常等により、不要信号が消
去されないまま再生されてしまつていないかどう
かもチエツクされる。

このように、チエツク回路１８は、２段階のチ
エツク動作により、磁気ヘツド６のギヤツプの目
詰まりや記録アンプ回路１１の動作不良をチエツ
クし、異常があれば表示回路１７に異常表示を点
灯し、異常がない場合は、良好の表示を点灯し記
録可能であることを示す。

ここで、チエツク回路１８により第１段階のチ
エツクと第２段階のチエツクを行う理由について
詳細に述べる。今、チエツクすべき磁気デイスク
７のトラツクに既に信号が記録されている時に、
その記録されている信号にチエツク信号としての
第１の周波数_aの信号又は第２の周波数_bの信号
が混ざつている場合に、１つのチエツク信号でチ
エツクするよりも良好にチエツクができる。つま
り、仮にチエツクすべき磁気デイスク７のトラツ
クに第１の周波数_aの信号が残つていた時に、こ
の第１の周波数_aの信号をチエツクのために記録
し読み取ると第１の周波数_aの信号が読み取れ
る。そして、第２の周波数_bの信号を記録し読み
取るとこの第２の周波数_bの信号が読み取れるが
（第１の周波数_aの信号は第２の周波数_bの信号
の記録にともなつて消去されるために読み取られ
ない）、記録不良を起こしている時には、第１の
周波数_aの信号を記録しても記録されないが、既
に第１の周波数_aの信号が記録済みであるので、
この第１の周波数_aの信号については良好に読み
取れてしまう。しかし、第２の周波数_bの信号を
記録する第２段階のチエツクになつても、この第
２の周波数_aの信号は記録されずに第１の周波数
_aの信号のままであるので、この第１の周波数_a
の信号が読み取れてしまい、記録不良を知ること
ができる。これが１回のチエツクのみであつたな
らば記録不良を発見することはできない。

以上説明したように、上記構成になる電子スチ
ルカメラ１によれば、磁気ヘツド６にスチル画像
に関する信号を供給する記録アンプ回路５に接続
した発振回路１０から、周波数が異なる２種類の
発振信号を磁気ヘツド６に供給できるようにし、
これら２種類の異つた周波数の発振信号を順次記
録再生することにより、まず第１の周波数_aの発
振信号を記録再生した場合には、第１の周波数_a
の発振信号のみが規定の再生レベルを越えてお
り、かつ前記発振信号の記録再生の後第２の周波
数_bの発振信号を記録再生した場合には、前に記
録した第１の周波数_aの発振信号は規定の再生レ
ベル以下で、あとに記録した第２の周波数_bの発
振信号が規定の再生レベルを越えている場合の
み、記録可能信号を出力する構成としたから、前
記以外の場合には磁気ヘツド６のギヤツプが目詰
まりしていたり、記録アンプ回路５が動作不良を
起していたりすることが直ちに判明し、これによ
り磁気ヘツド６や記録アンプ回路５の動作不良に
よる記録ミスを事前に防止することできる。

またこのように２つの異なる周波数の信号で２
回記録再生のチエツクを行うことで、前記２つの
周波数が混ざつて記録されている記録済の磁気デ
イスクを使用した場合でも、記録可能であるかど
うかの確実な確認が行なえ、偶発的なチエツク不
良も解消される。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の電子スチルカメラの一実施例を
示す概略構成図である。 １…電子スチルカメラ、５…記録アンプ回路、
６…磁気ヘツド、７…磁気デイスク、１０…発振
回路、１１…再生アンプ回路、１８…チエツク回
路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 記録アンプ回路を介して送られてくるスチル
   画像に関する信号を、記録媒体に磁気的に記録す
   る磁気ヘツドと、前記記録アンプ回路に周波数が
   異なる２種類の発振信号を供給する発振回路と、
   前記磁気ヘツドに接続した再生アンプ回路と、前
   記記録媒体の同一トラツク上に逐次記録した前記
   周波数が異なる２種類の発振信号の前記再生アン
   プ回路による再生レベルをチエツクし、これら２
   種類の異つた周波数の発振信号を順次記録再生す
   ることにより、まず第１の周波数の発振信号を記
   録再生した場合には、第１の周波数の発振信号の
   みが規定の再生レベルを越えており、かつ前記発
   振信号の記録再生の後第２の周波数の発振信号を
   記録再生した場合には、直前に記録した第２の周
   波数の発振信号については規定の再生レベルを越
   えており、かつその前に記録した第１の周波数の
   発振信号については、規定の再生レベル以下であ
   る場合にのみ、記録可能信号を出力するチエツク
   回路とを設けて構成してなる電子スチルカメラ。