JPH0157104B2 - - Google Patents

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JPH0157104B2
JPH0157104B2 JP16757583A JP16757583A JPH0157104B2 JP H0157104 B2 JPH0157104 B2 JP H0157104B2 JP 16757583 A JP16757583 A JP 16757583A JP 16757583 A JP16757583 A JP 16757583A JP H0157104 B2 JPH0157104 B2 JP H0157104B2
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JP
Japan
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naphthalenone
optically active
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diol
methyl
Prior art date
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Expired
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JP16757583A
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English (en)
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JPS6058933A (ja
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Fumio Toda
Koichi Tanaka
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光学活性を有する4a―メチル―2,
3,4,4a,5,6,7,8―オクタハイドロ
―2―ナフタレノンの製法に関するものである。
光学活性な4a―メチル―2,3,4,4a,5,
6,7,8―オクタハイドロ―2―ナフタレノン
は、医薬品、農薬、香料およびステロイドなどの
原料中間体として重要な化合物である。
本発明者らは、光学活性な1,6―ジ(ハロフ
エニル)―1,6―ジフエニル―2,4―ヘキサ
ジイン―1,6―ジオールが、種々ラセミ体の優
れた光学分割試薬剤であることを先に知見し、特
願昭58−90077号として特許出願した。その後、
さらに研究を重ねた結果、該ジオールは4a―メ
チル―2,3,4a,4,5,6,7,8―オク
タハイドロ―2―ナフタレノンのラセミ体を、極
めて効率的に光学分割する作用を有していること
を見い出し、本発明の完成に到つた。
すなわち本発明は、4a―メチル―2,3,4,
4a,5,6,7,8―オクタハイドロ―2―ナ
フタレノンのラセミ体と、光学活性な1,6―ジ
(ハロフエニル)―1,6―ジフエニル―2,4
―ヘキサジイン―1,6―ジオールを有機溶媒中
で接触させ、得られる前記ナフタレンの一方の対
掌体を包接した前記ジオールの錯体を分離した
後、その包接錯体を分解することからなる、光学
活性な4a―メチル―2,3,4,4a,5,6,
7,8―オクタハイドロ―2―ナフタレノンの工
業的に優れた製法を提供するものである。
本発明における、4a―メチル―2,3,4,
4a,5,6,7,8―オクタハイドロ―2―ナ
フタレノン(以下、単にナフタレノン誘導体と略
称する。)は、次の構造式で表わされる。
該ナフタレノン誘導体は、例えば2―メチルシ
クロヘキサノンとメチルビニルケトンとを、硫酸
を触媒として縮合環化させることによつて容易に
合成することができる。
本発明において、分割試薬剤として用いる光学
活性な1,6―ジ(ハロフエニル)―1,6―ジ
フエニル―2,4―ヘキサジイン―1,6―ジオ
ール(以下、ジアセチレンジオール誘導体と略称
することがある。)は、次の構造式で示される。
(ただし、式中Xは塩素、臭素などのハロゲン
原子を示す。) 該ジアセチレンジオール誘導体は、次の構造を
もつた光学活性な1―O―ハロフエニル―1―フ
エニルプロパルギルアルコールを塩化第一銅、ピ
リジン及び酸素の共存下で有機溶媒(例えばアセ
トン)中でカツプリング反応を行なうことによ
り、容易に合成することができる。
次に、その合成例を示す。
光学活性な1―O―クロロフエニル―1―フエ
ニルプロパルギルアルコール48gを100mlのアセ
トンと10mlのピリジンの混合液に溶解し、塩化第
一銅862mgを加え、酸素を200ml/時の流量で反応
液に通しながら室温で16時間反応を行なわせる
と、淡青色の結晶が析出する。反応液を除去し、
この結晶をベンゼンに溶解し、これと等容量の12
%塩酸水で洗浄し、更に水洗後、ベンゼン層を芒
硝で乾燥してベンゼンを除去すると、光学活性な
1,6―ジクロロフエニル―1,6―ジフエニル
―2,4―ヘキサジイン―1,6―ジオールの白
色結晶43gが得られる。生成物の融点は175℃、
〔α〕25 Dは−106゜(1%CH3OH)である。
なお、上記の合成出発原料となる光学活性な1
―O―ハロフエニル―1―フエニルプロパルギル
アルコールは本発明者らの先きの出願である特願
昭57−33011号及び特願昭57−164969号明細書に
記載した方法によつて得ることができる。
本発明において、ナフタレノン誘導体のラセミ
体は、ジアセチレンジオール誘導体1モルに対し
て、通常1〜10モル使用されるが、包接錯体の晶
析率を分割された目的物のナフタレノン誘導体の
光学純度とを考慮した場合、ジアセチレンジオー
ル誘導体1モルに対して3〜8モル使用するのが
好ましい。
使用に供される有機溶媒としては、前記ナフタ
レノン誘導体のラセミ体を溶解し、かつ形成した
包接錯体の溶解度の小さいものが良い。
この様な溶剤として、ベンゼン、トルエン、四
塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エ
チル、酢酸メチル、石油エーテル、テトラヒドロ
フラン、エチルエーテルなどが挙げられるが、包
接錯体の晶析率や分割された目的物の光学純度な
どを考慮した場合、エーテル−石油エーテル混合
溶媒(容積比任意)が最も適当な溶剤である。
その溶媒の使用量は、光学活性なジアセチレン
ジオール誘導体1gに対して2〜10mlが好まし
い。
ナフタレノン誘導体のラセミ体とジアセチレン
ジオール誘導体との接触は、通常10〜50℃の温度
で、1〜50時間行うのがよい。この接触によつ
て、ナフタレノン誘導体のラセミ体のうち一方の
対掌体がジアセチレンジオール誘導体に包接さ
れ、その錯体が晶析する。
晶析した光学活性なジアセチレンジオール誘導
体とナフタレノン誘導体との包接錯体は、集し
た後、カラムクロマトグラフにより分離したり、
また減圧下で加温する事により目的とする光学活
性なナフタレノン誘導体を光学活性なジアセチレ
ンジオール誘導体から分離することができる。そ
の際のカラムクロマトグラフの展開溶媒や蒸留に
よる分離の際の温度や減圧度は、ナフタレノン誘
導体などの物性に合せて、適宜選択することがで
きる。
回収された光学活性ジアセチレンジオール誘導
体は上記の操作処理を行なつてもその光学純度を
損なうことなく再び分割剤として使用する事がで
きる。
なお、もう一方の光学活性なナフタレノン誘導
体を得たい場合には、旋光度の正負が逆である光
学活性ジアセチレンジオール誘導体を分割剤とし
て用いればよく、その分割操作はこれまで述べた
手順と何ら変わらない。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことはいうまでもない。
実施例 1 光学活性な(−)―1,6―ジ(クロロフエニ
ル)―1,6―ジフエニル―2,4―ヘキサジイ
ン―1,6―ジオール〔α〕25 D=−122゜(1%
CH3OH)、51gをエーテル−石油エーテルの混
合溶媒(容積比1:2)150mlに溶解させた。こ
の溶液に、ナフタレノン誘導体のラセミ体69gを
溶解させ、室温下で6時間放置したところ、無色
の結晶54gが得られた。この結果をX線回折、熱
分析にかけたところ、これは光学活性な(−)―
1,6―ジ(クロロフエニル)―1,6―ジフエ
ニル―2,4―ヘキサジイン―1,6―ジオール
1分子に対して、2分子のナフタレノン誘導体が
包接された錯体、mp.108〜115℃、〔α〕25 D=−
16.1゜(1%CH3OH)、であつた。
この結晶を蒸留釜に入れ、5mmHgの減圧下で
130℃に加温し、光学活性なナフタレノン誘導体、
〔α〕25 D=+118゜(1%CH3OH)、光学純度54%、
を19.7g得た。
実施例 2 実施例1と全く同様の操作で得られた包接錯体
54gを、エーテル−石油エーテルの混合溶媒(容
積比1:1)500mlで再結晶を2回繰返し、無色
の結晶、mp.122〜123℃、〔α〕25 D=+15.6゜(1%
CH3OH)、を21g得た。
この結晶を蒸留釜に入れ、5mmHgの減圧下で
130℃に加温し、光学活性なナフタレノン誘導体、
〔α〕25 D=+219゜(1%CH3OH)、光学純度100%、
を7.5g得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4a―メチル―2,3,4,4a,5,6,7,
    8―オクタハイドロ―2―ナフタレノンのラセミ
    体と、光学活性な1,6―ジ(ハロフエニル)―
    1,6―ジフエニル―2,4―ヘキサジイン―
    1,6―ジオールを有機溶媒中で接触させ、得ら
    れる前記ナフタレノンの一方の対掌体を包接した
    前記ジオールの錯体を分離した後、その包接錯体
    を分解することを特徴とする、光学活性な4a―
    メチル―2,3,4,4a,5,6,7,8―オ
    クタハイドロ―2―ナフタレノンの製法。
JP16757583A 1983-09-13 1983-09-13 光学活性な4a−メチル−2,3,4,4a,5,6,7,8−オクタハイドロ−2−ナフタレノンの製法 Granted JPS6058933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16757583A JPS6058933A (ja) 1983-09-13 1983-09-13 光学活性な4a−メチル−2,3,4,4a,5,6,7,8−オクタハイドロ−2−ナフタレノンの製法

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6058933A JPS6058933A (ja) 1985-04-05
JPH0157104B2 true JPH0157104B2 (ja) 1989-12-04

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NO180402C (no) * 1994-12-22 1997-04-16 Consult As P J Konstruksjon til anvendelse som kunstig habitat for hummer, og anvendelse derav

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JPS6058933A (ja) 1985-04-05

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