JPH0155010B2 - - Google Patents
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- JPH0155010B2 JPH0155010B2 JP58062847A JP6284783A JPH0155010B2 JP H0155010 B2 JPH0155010 B2 JP H0155010B2 JP 58062847 A JP58062847 A JP 58062847A JP 6284783 A JP6284783 A JP 6284783A JP H0155010 B2 JPH0155010 B2 JP H0155010B2
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Landscapes
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は血液中に注入された肝機能検査に用い
られるインドシアングリーン(ICG)の吸収スペ
クトルを皮膚の上から計測し波長走査法又は二波
長法によつて零点較正データを得ながら血中ICG
濃度の連続測定(記録)を経皮的方法(血管中に
採血針を入れることなく)により行うための光学
計測装置に関するものである。
られるインドシアングリーン(ICG)の吸収スペ
クトルを皮膚の上から計測し波長走査法又は二波
長法によつて零点較正データを得ながら血中ICG
濃度の連続測定(記録)を経皮的方法(血管中に
採血針を入れることなく)により行うための光学
計測装置に関するものである。
一般に、肝機能検査では、一定量のICGを静脈
に注射し、直ちに採血し、更に一定時間後に採血
して、それらの血液中のICG濃度を測定し、この
濃度の減少速度の大小によつて肝機能を判定す
る。なお、時には正確を期するために、1、2、
3、5、20分後というように多数の時点で採血測
定を行うこともある。採血は1回でも患者に負担
をかけるもので、数回以上行うときの侵襲は非常
に大きくなるが、この回数を行つてもICGの減少
経過を十分に正確には知ることができない。これ
が皮膚の上から計測できるようになると、患者へ
の侵襲がないばかりでなく極めて頻繁に測定した
り、または連続的に計測記録することも可能にな
る。発明者はこの目的のために、今までに報告さ
れている種々の型の光学センサーを試用してみた
が、血中色素の検出精度が著しく悪く、実施不能
であることがわかつた。これらのセンサーは、複
数本のオプチカルフアイバーよりなり光源からの
光を被検物に導いて照射する照射用光路と、複数
本のオプチカルフアイバーよりなり被検物からの
散乱光を受けて検出系へへ導く受光用光路とを有
するものであるが、第3図Aに示すように、被検
物(皮膚)に当接する計測端面において光照射用
フアイバー17と受光用フアイバー18がランダ
ムに(またはこれに近い形に)、配置されている
ものが大部分で、稀に同心円状に両者17,18
が区分してあるものもあるが、第3図Bに示すよ
うに、これは単に薄い隔壁により区分されている
にすぎない。
に注射し、直ちに採血し、更に一定時間後に採血
して、それらの血液中のICG濃度を測定し、この
濃度の減少速度の大小によつて肝機能を判定す
る。なお、時には正確を期するために、1、2、
3、5、20分後というように多数の時点で採血測
定を行うこともある。採血は1回でも患者に負担
をかけるもので、数回以上行うときの侵襲は非常
に大きくなるが、この回数を行つてもICGの減少
経過を十分に正確には知ることができない。これ
が皮膚の上から計測できるようになると、患者へ
の侵襲がないばかりでなく極めて頻繁に測定した
り、または連続的に計測記録することも可能にな
る。発明者はこの目的のために、今までに報告さ
れている種々の型の光学センサーを試用してみた
が、血中色素の検出精度が著しく悪く、実施不能
であることがわかつた。これらのセンサーは、複
数本のオプチカルフアイバーよりなり光源からの
光を被検物に導いて照射する照射用光路と、複数
本のオプチカルフアイバーよりなり被検物からの
散乱光を受けて検出系へへ導く受光用光路とを有
するものであるが、第3図Aに示すように、被検
物(皮膚)に当接する計測端面において光照射用
フアイバー17と受光用フアイバー18がランダ
ムに(またはこれに近い形に)、配置されている
ものが大部分で、稀に同心円状に両者17,18
が区分してあるものもあるが、第3図Bに示すよ
うに、これは単に薄い隔壁により区分されている
にすぎない。
発明者は種々の試験の結果、照射用フアイバー
束と受光用フアイバー束との間に1mm以上、好ま
しくは2〜3mm程度の隔壁を設けると、血中色素
の測定精度が著しく増大(2mm隔壁で第3図Aの
場合の約10倍)することを見出した。このような
厚い隔壁は光学センサーを著しく太いものにして
しまうためか、未だ試みられた例を見ない。
束と受光用フアイバー束との間に1mm以上、好ま
しくは2〜3mm程度の隔壁を設けると、血中色素
の測定精度が著しく増大(2mm隔壁で第3図Aの
場合の約10倍)することを見出した。このような
厚い隔壁は光学センサーを著しく太いものにして
しまうためか、未だ試みられた例を見ない。
このように厚い隔壁の本発明のセンサー(第3
図C、第3図D、第3図E)が従来のランダム配
置のもの(第3図A)や薄い隔壁のもの(第3図
B)よりも色素の検出感度が高い理由は次のよう
に考えられる。
図C、第3図D、第3図E)が従来のランダム配
置のもの(第3図A)や薄い隔壁のもの(第3図
B)よりも色素の検出感度が高い理由は次のよう
に考えられる。
第4図Bに示したように隔壁19が大きいと照
射用フアイバー束17からの照射量lが皮膚(ま
たは各種臓器)の深部まで入つて、血管内の情
報、即ち色素の吸収特性、を大きく含んだものが
受光フアイバー束18により受光される。ところ
が、第4図Aに示したように隔壁19が薄く照射
用フアイバー束17と受光用フアイバー束18と
が接近していると、照射光lが深部に入らず、受
光フアイバー束18により受光される光のうち大
半のものは血管内色素による吸収を殆んど受けな
い(即ち、血管内情報の極めて少ない)ものとな
る。しかもこのような光の強度が深部へ入つたビ
ームの強度に比して著しく大きいため、色素に対
する感度が殆んどないということになる。
射用フアイバー束17からの照射量lが皮膚(ま
たは各種臓器)の深部まで入つて、血管内の情
報、即ち色素の吸収特性、を大きく含んだものが
受光フアイバー束18により受光される。ところ
が、第4図Aに示したように隔壁19が薄く照射
用フアイバー束17と受光用フアイバー束18と
が接近していると、照射光lが深部に入らず、受
光フアイバー束18により受光される光のうち大
半のものは血管内色素による吸収を殆んど受けな
い(即ち、血管内情報の極めて少ない)ものとな
る。しかもこのような光の強度が深部へ入つたビ
ームの強度に比して著しく大きいため、色素に対
する感度が殆んどないということになる。
以上のように考えると隔壁は厚いほどよいとい
うことになるが、皮膚その他の組織の中では光の
減衰が大きいので受光フアイバー束へ入る光が著
減するため測定が困難になる。試験の結果、隔壁
を6mm以上にすると従来の普通の検出法では、著
しくノイズが増加して測定が不可能であつた。す
なわち前述のように光遮断用の隔壁の厚さとして
は1〜5mmが多数の実験により高いSN比を与え
ることが判明した。この値はヒトの皮膚の光学特
性に由来すると考えられる。
うことになるが、皮膚その他の組織の中では光の
減衰が大きいので受光フアイバー束へ入る光が著
減するため測定が困難になる。試験の結果、隔壁
を6mm以上にすると従来の普通の検出法では、著
しくノイズが増加して測定が不可能であつた。す
なわち前述のように光遮断用の隔壁の厚さとして
は1〜5mmが多数の実験により高いSN比を与え
ることが判明した。この値はヒトの皮膚の光学特
性に由来すると考えられる。
測定精度の一層の向上は、第2図に示すように
センサーに加熱機構Hを設けたことにより得られ
る。第2図は本発明のセンサーの実施例を示す図
であり、加熱機構H及びその近傍部については断
面表示してある。図示のとおり、加熱機構Hは、
ヒーター10、サーミスタ11、プラスチツク等
よりなるセンサー保持体12、リン青銅等よりな
る熱伝導体13、皮膚加熱板14(人体接触部で
あるため、毒性の少ない、例えば厚さ0.1mm程度
のステンレス鋼板を適用)、前記ヒーター10及
びサーミスタ11へのリード線16を具備した、
それ自体は公知の、温度制御可能な形式のもので
ある。図において、17は照射用フアイバー束、
18は受光用フアイバー束、19は内部隔壁(例
えば厚さ1mm〜5mmの金属)、20は外側壁であ
り、内部隔壁19又は外側壁20の何れかは熱良
導体にて作られている。3は光源(例えばハロゲ
ンランプ)、4は分光器、5は光検出器(例えば
光電子倍増管)、6はパタン解析装置(例えばA
−D変換器、対数変換器を含むもの)、7は記憶
装置、8は表示装置(例えばブラウン管、プロツ
ター)、15は前記両フアイバー束17,18の
被検体への接触面(計測端面)、23は結合ねじ
をそれぞれ示している。尚、結合ねじ23は加熱
機構Hとセンサー部Sとを精度良く連結するため
のものであつて、本例では3本用いられている
(1本のみ図示)。このように加熱機構を持たせる
ことは、経皮的血中酸素測定電極や、経皮的血中
炭酸ガス測定電極に用いられていることである
が、皮膚を約42℃以上に加熱すると、真皮上層部
の微細血管が拡張して血流が増え、充血をおこし
て、皮内の血液量が数倍に増加する。このため、
光学センサーが血液中の色素の吸収を大きくとら
え得ることになり、S/N比が著しく改善され
る。
センサーに加熱機構Hを設けたことにより得られ
る。第2図は本発明のセンサーの実施例を示す図
であり、加熱機構H及びその近傍部については断
面表示してある。図示のとおり、加熱機構Hは、
ヒーター10、サーミスタ11、プラスチツク等
よりなるセンサー保持体12、リン青銅等よりな
る熱伝導体13、皮膚加熱板14(人体接触部で
あるため、毒性の少ない、例えば厚さ0.1mm程度
のステンレス鋼板を適用)、前記ヒーター10及
びサーミスタ11へのリード線16を具備した、
それ自体は公知の、温度制御可能な形式のもので
ある。図において、17は照射用フアイバー束、
18は受光用フアイバー束、19は内部隔壁(例
えば厚さ1mm〜5mmの金属)、20は外側壁であ
り、内部隔壁19又は外側壁20の何れかは熱良
導体にて作られている。3は光源(例えばハロゲ
ンランプ)、4は分光器、5は光検出器(例えば
光電子倍増管)、6はパタン解析装置(例えばA
−D変換器、対数変換器を含むもの)、7は記憶
装置、8は表示装置(例えばブラウン管、プロツ
ター)、15は前記両フアイバー束17,18の
被検体への接触面(計測端面)、23は結合ねじ
をそれぞれ示している。尚、結合ねじ23は加熱
機構Hとセンサー部Sとを精度良く連結するため
のものであつて、本例では3本用いられている
(1本のみ図示)。このように加熱機構を持たせる
ことは、経皮的血中酸素測定電極や、経皮的血中
炭酸ガス測定電極に用いられていることである
が、皮膚を約42℃以上に加熱すると、真皮上層部
の微細血管が拡張して血流が増え、充血をおこし
て、皮内の血液量が数倍に増加する。このため、
光学センサーが血液中の色素の吸収を大きくとら
え得ることになり、S/N比が著しく改善され
る。
本発明の肝機能経皮測定装置を用いて血中色素
の測定を行うには、2つの様式、従つて2種の装
置がある。その1つは血中色素のスペクトル測定
法(装置)である第1図A)。第1図Aにおいて、
1は本発明の光学センサー、2は被検体を示し、
その他前述の第2図との対応部は全て同一符号を
用いて示してある。尚、加熱機構は図示省略して
ある。この装置では、色素注入前に、分光された
単色光が逐次波長を変えながら(これを波長走
査、スキヤニングという)皮膚を照射し、その各
波長での受光強度を記憶させる。
の測定を行うには、2つの様式、従つて2種の装
置がある。その1つは血中色素のスペクトル測定
法(装置)である第1図A)。第1図Aにおいて、
1は本発明の光学センサー、2は被検体を示し、
その他前述の第2図との対応部は全て同一符号を
用いて示してある。尚、加熱機構は図示省略して
ある。この装置では、色素注入前に、分光された
単色光が逐次波長を変えながら(これを波長走
査、スキヤニングという)皮膚を照射し、その各
波長での受光強度を記憶させる。
次に色素を注射してから15秒、30秒、1分、2
分、……というように適当な時間間隔で上と同じ
操作を行ない、色素注入前の値を差引かせると色
素のみの吸収スペクトルが得られることになる。
この測定は採血測定と異つて著しく短い時間間隔
で行ない得るので、連続計測に近いデータが種々
の波長に関して得られる。この方法による測定結
果の一例が後に詳述する第5図に示してある。
尚、吸収スペクトルを瞬間的に測定しなければな
らないときには(波長走査をせずに)白色光を照
射し、受光した光を分光して、多素子受光体(ホ
トセンサーアレイ、またはMCPD)を用いて検
出する方法も応用できる。
分、……というように適当な時間間隔で上と同じ
操作を行ない、色素注入前の値を差引かせると色
素のみの吸収スペクトルが得られることになる。
この測定は採血測定と異つて著しく短い時間間隔
で行ない得るので、連続計測に近いデータが種々
の波長に関して得られる。この方法による測定結
果の一例が後に詳述する第5図に示してある。
尚、吸収スペクトルを瞬間的に測定しなければな
らないときには(波長走査をせずに)白色光を照
射し、受光した光を分光して、多素子受光体(ホ
トセンサーアレイ、またはMCPD)を用いて検
出する方法も応用できる。
本発明の肝機能経皮測定装置のいま1つの応用
法(装置)は、2波長様式による連続測定法(装
置)である(第1図B)。第1図Bにおいて、受
光フアイバー束18は信号検出系側が2本(1
8′,18″)に分岐されてそれぞれ分光器4′,
4″に接続されている。両分光器4′,4″の出力
はそれぞれ光検出器5′,5″に入力され、これら
の検出器5′,5″の出力は何れも演算回路(差動
アンプまたは減算回路等の2つの入力信号の差を
得る回路)9に入力されている。演算回路9の出
力側は表示装置8に接続されている。その他第1
図Aとの対応部は同一符号により示されている。
この第1図Bに示す場合には、照射用光フアイバ
ー束17にICG色素の極大吸収波長(805nm)と
この波長に近くて吸収のほとんどない波長
(860nmまたは650nm)の2種の単色光を交互に
パルスとして送り、皮内の血中色素によつて吸収
された後の2波長光の吸収の強さの差(実際には
対数変換後の差)を記録する。この方法では、色
素注入前に適当な調整を行つておくと、血中にお
ける色素の量の変化が連続的に記録されることに
なる。尚、この2波長計測様式には、上のほか
に、白色光を照射し、散乱反射光を分光(通常は
干渉フイルターを使用)したり、2波長光を2個
の検出器に送る方法や、照射に2波長のレーザー
を用いる方法などもあるが、いづれの場合にも本
発明のセンサーが有効である。
法(装置)は、2波長様式による連続測定法(装
置)である(第1図B)。第1図Bにおいて、受
光フアイバー束18は信号検出系側が2本(1
8′,18″)に分岐されてそれぞれ分光器4′,
4″に接続されている。両分光器4′,4″の出力
はそれぞれ光検出器5′,5″に入力され、これら
の検出器5′,5″の出力は何れも演算回路(差動
アンプまたは減算回路等の2つの入力信号の差を
得る回路)9に入力されている。演算回路9の出
力側は表示装置8に接続されている。その他第1
図Aとの対応部は同一符号により示されている。
この第1図Bに示す場合には、照射用光フアイバ
ー束17にICG色素の極大吸収波長(805nm)と
この波長に近くて吸収のほとんどない波長
(860nmまたは650nm)の2種の単色光を交互に
パルスとして送り、皮内の血中色素によつて吸収
された後の2波長光の吸収の強さの差(実際には
対数変換後の差)を記録する。この方法では、色
素注入前に適当な調整を行つておくと、血中にお
ける色素の量の変化が連続的に記録されることに
なる。尚、この2波長計測様式には、上のほか
に、白色光を照射し、散乱反射光を分光(通常は
干渉フイルターを使用)したり、2波長光を2個
の検出器に送る方法や、照射に2波長のレーザー
を用いる方法などもあるが、いづれの場合にも本
発明のセンサーが有効である。
第5図は、第2図の肝機能経皮測定装置を波長
走査式分光光度計に適用して、成人男子の肝機能
の試験のために、ICG注射後にスペクトルの経皮
測定を行つた結果を示す。
走査式分光光度計に適用して、成人男子の肝機能
の試験のために、ICG注射後にスペクトルの経皮
測定を行つた結果を示す。
先づ、センサー(44℃)を上腕部内側にあて、
約20分間待つて充血させ、色素(ICG)注射前に
波長走査(走査範囲560nm〜860nm)を行つて、
各波長のシグナル(吸光度)を記憶装置に記憶さ
せる。続いて同様の走査を行つて前測定値(記憶
値)との差を記録させたのが第5図最下端のトレ
ースであるが、これは当然直線に近いものにな
る。次に体重1Kg当り5mgに相当するICGの蒸留
水溶液を腕の静脈に注射し、15秒後、30秒後、1
分後、……、5分後というように測定した吸光度
のスペクトルが下から上へ示されている。第5図
のスペクトルが示すように、本発明によつて十分
に正確な血中色素(ICG)濃度の変化が計測でき
る。この方法は既述のように無侵襲的に行なえる
上、測定回数(頻度)を従来の採血法よりも遥か
に多くすることができるので、非常に有力な臨床
検査法になり得るものと考えられる。
約20分間待つて充血させ、色素(ICG)注射前に
波長走査(走査範囲560nm〜860nm)を行つて、
各波長のシグナル(吸光度)を記憶装置に記憶さ
せる。続いて同様の走査を行つて前測定値(記憶
値)との差を記録させたのが第5図最下端のトレ
ースであるが、これは当然直線に近いものにな
る。次に体重1Kg当り5mgに相当するICGの蒸留
水溶液を腕の静脈に注射し、15秒後、30秒後、1
分後、……、5分後というように測定した吸光度
のスペクトルが下から上へ示されている。第5図
のスペクトルが示すように、本発明によつて十分
に正確な血中色素(ICG)濃度の変化が計測でき
る。この方法は既述のように無侵襲的に行なえる
上、測定回数(頻度)を従来の採血法よりも遥か
に多くすることができるので、非常に有力な臨床
検査法になり得るものと考えられる。
尚、本発明の肝機能経皮測定装置を用いる2波
長連続計測法(装置)については、結果の表示を
省略するが、第5図の場合とほぼ同様に信頼性の
高い測定ができる。
長連続計測法(装置)については、結果の表示を
省略するが、第5図の場合とほぼ同様に信頼性の
高い測定ができる。
尚、以下に本発明の肝機能経皮測定装置の実施
例につき、それらの計測端面を示す第3図C、第
3図D、第3図Eに基いて説明を加える。
例につき、それらの計測端面を示す第3図C、第
3図D、第3図Eに基いて説明を加える。
第3図C:中心束をなす照射用光フアイバー束
17と、この周囲に同心円状に配された受光用フ
アイバー束18との間に、例えば熱良導体の金属
でなる内部隔壁19(厚さ1mm〜5mm)が設けら
れている。受光用フアイバー束18の外周は、例
えば熱良導体の金属でなる外側壁20で覆われて
いる。内部隔壁19及び外側壁20は第2図にお
ける加熱機構Hにより温度制御され得る。尚前記
両フアイバー束17,18はそれらの配置を入れ
かえてもよい。
17と、この周囲に同心円状に配された受光用フ
アイバー束18との間に、例えば熱良導体の金属
でなる内部隔壁19(厚さ1mm〜5mm)が設けら
れている。受光用フアイバー束18の外周は、例
えば熱良導体の金属でなる外側壁20で覆われて
いる。内部隔壁19及び外側壁20は第2図にお
ける加熱機構Hにより温度制御され得る。尚前記
両フアイバー束17,18はそれらの配置を入れ
かえてもよい。
第3図D:内部隔壁19と外側壁20との間に
両者を継ぐ熱伝導体21が設けられている。その
他の事項は第3図C同様であるが、本例では特に
フアイバーの中心束の位置決めが容易且つ確実で
ある。
両者を継ぐ熱伝導体21が設けられている。その
他の事項は第3図C同様であるが、本例では特に
フアイバーの中心束の位置決めが容易且つ確実で
ある。
第3図E:上述の内部隔壁19、外側壁20及
び熱伝導体21の作用を兼ねる多孔形の金属板2
2が設けられ、製作容易である。
び熱伝導体21の作用を兼ねる多孔形の金属板2
2が設けられ、製作容易である。
第1図Aは血中色素経皮スペクトル測定法に適
用する本発明の実施例の装置を示す系統図、第1
図Bは二波長様式による血中色素の経皮連続計測
法に適用する本発明の実施例の装置を示す系統
図、第2図は本発明の血中色素の経皮測定センサ
ーの実施例を示す図、第3図A及び第3図Bは従
来のセンサーの計測端面を示す図、第3図C、第
3図D及び第3図Eはそれぞれ本発明の実施例の
センサーの計測端面を示す図、第4図Aは従来の
センサーの問題点の説明に供する図、第4図Bは
本発明の効果の説明に供する図、第5図は第1図
Aの実施例の装置と第2図のセンサーとを用い
て、成人男子の肝機能の試験のために、ICG注射
後にスペクトルの経皮測定を行つた結果を示す図
である。 1…光学センサー(血中色素の経皮測定センサ
ー)、2…被検体、3…光源、4,4′,4″…分
光器、5,5′,5″…光検出器、6…パタン解析
装置、7…記憶装置、8…表示装置、9…演算回
路、10…ヒーター、11…サーミスタ、12…
センサー保持体、13…熱伝導体、14…皮膚加
熱板、15…計測端面、16…リード線、17…
照射用フアイバー束、18…受光用フアイバー
束、19…内部隔壁、20…外側壁、21…熱伝
導体、22…金属板、23…結合ねじ、H…加熱
機構、S…センサー部。
用する本発明の実施例の装置を示す系統図、第1
図Bは二波長様式による血中色素の経皮連続計測
法に適用する本発明の実施例の装置を示す系統
図、第2図は本発明の血中色素の経皮測定センサ
ーの実施例を示す図、第3図A及び第3図Bは従
来のセンサーの計測端面を示す図、第3図C、第
3図D及び第3図Eはそれぞれ本発明の実施例の
センサーの計測端面を示す図、第4図Aは従来の
センサーの問題点の説明に供する図、第4図Bは
本発明の効果の説明に供する図、第5図は第1図
Aの実施例の装置と第2図のセンサーとを用い
て、成人男子の肝機能の試験のために、ICG注射
後にスペクトルの経皮測定を行つた結果を示す図
である。 1…光学センサー(血中色素の経皮測定センサ
ー)、2…被検体、3…光源、4,4′,4″…分
光器、5,5′,5″…光検出器、6…パタン解析
装置、7…記憶装置、8…表示装置、9…演算回
路、10…ヒーター、11…サーミスタ、12…
センサー保持体、13…熱伝導体、14…皮膚加
熱板、15…計測端面、16…リード線、17…
照射用フアイバー束、18…受光用フアイバー
束、19…内部隔壁、20…外側壁、21…熱伝
導体、22…金属板、23…結合ねじ、H…加熱
機構、S…センサー部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 肝機能検査用色素の吸収波長を含む波長範囲
において時間的に波長を変化する光を出力する光
照射手段と、 検出光を受光して上記時間的な波長に対応して
解析する受光解析手段と、 上記光照射手段からの出力光を被験者の皮膚に
照射するとともに皮膚の他の場所から出て来た光
を検出光として受光する光学センサーとを具備
し、 前記光学センサーは、複数本の素オプチカルフ
アイバーを断面円形の同心円状の束に被覆体で束
ねて固定した導光手段を有し、その導光手段の一
端側である皮膚当接端面において、その内側部の
オプチカルフアイバーを被観測物へ前記光照射手
段からの照射光を導き照射するための照射用光路
とし、その外側部のオプチカルフアイバーを被観
測物からの散乱光を前記受光解析手段へ導くため
の受光用光路とし、導光手段の他端側のオプチカ
ルフアイバーを照射用光路のものと受光用光路の
ものとに分けて、照射用光路のオプチカルフアイ
バーを前記光照射手段の出力部に連結し、受光用
光路のオプチカルフアイバーを前記受光解析手段
の検出光の入力端に連結したものであり、さらに
前記皮膚に当接する端面の前記内側部の照射用オ
プチカルフアイバー束と前記外側部の受光用オプ
チカルフアイバー束との間に1mmから5mmの厚さ
の光遮断隔壁を備え、この光遮断隔壁又はフアイ
バー束全体を囲む外側壁の少なくとも一方が熱良
導体で作られ、この2つの壁の少なくとも一方は
42℃乃至46℃の範囲内の所定の温度に保つ加熱手
段と導熱的に構成され、 皮内を充血させながら血中に注入された肝機能
検査用色素の血中濃度変化を継続的に経皮的に観
測することを特徴とする肝機能経皮測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58062847A JPS59189828A (ja) | 1983-04-08 | 1983-04-08 | 肝機能経皮測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58062847A JPS59189828A (ja) | 1983-04-08 | 1983-04-08 | 肝機能経皮測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59189828A JPS59189828A (ja) | 1984-10-27 |
JPH0155010B2 true JPH0155010B2 (ja) | 1989-11-22 |
Family
ID=13212102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58062847A Granted JPS59189828A (ja) | 1983-04-08 | 1983-04-08 | 肝機能経皮測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59189828A (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162934A (ja) * | 1985-01-14 | 1986-07-23 | 萩原 文二 | 血中色素の経皮測定センサ−及び経皮測定装置 |
JPS61203939A (ja) * | 1985-03-07 | 1986-09-09 | 萩原 文二 | 肝機能検査用皮膚半導体レーザーセンサー |
JPS6241639A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-23 | 株式会社 ユニソク | 近赤外生体分光測定装置 |
JPS6323645A (ja) * | 1986-05-27 | 1988-01-30 | 住友電気工業株式会社 | 反射加温型オキシメ−タ |
IL84356A (en) * | 1986-11-05 | 1991-08-16 | Sumitomo Electric Industries | Liver function testing apparatus |
JPH02111345A (ja) * | 1988-10-21 | 1990-04-24 | Koorin Denshi Kk | 反射型オキシメータ |
JP2766317B2 (ja) * | 1989-06-22 | 1998-06-18 | コーリン電子株式会社 | パルスオキシメータ |
JP2007063721A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Yumiko Nakamura | 空気清浄機能を有する室内装飾物 |
US7734321B2 (en) * | 2007-07-13 | 2010-06-08 | All Protect, Llc | Apparatus for non-invasive spectroscopic measurement of analytes, and method of using the same |
US10219729B2 (en) | 2013-06-06 | 2019-03-05 | Profusa, Inc. | Apparatus and methods for detecting optical signals from implanted sensors |
US10638960B2 (en) * | 2015-10-26 | 2020-05-05 | Reveal Biosensors, Inc. | Optical physiologic sensor methods |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4917477A (ja) * | 1972-06-05 | 1974-02-15 | ||
JPS5353191A (en) * | 1976-10-18 | 1978-05-15 | Oximetrix | Catheter device |
JPS5477491A (en) * | 1977-12-01 | 1979-06-20 | Aroozu Kk | Nonnobservation bloor oximeter |
-
1983
- 1983-04-08 JP JP58062847A patent/JPS59189828A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4917477A (ja) * | 1972-06-05 | 1974-02-15 | ||
JPS5353191A (en) * | 1976-10-18 | 1978-05-15 | Oximetrix | Catheter device |
JPS5477491A (en) * | 1977-12-01 | 1979-06-20 | Aroozu Kk | Nonnobservation bloor oximeter |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59189828A (ja) | 1984-10-27 |
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