JP4052461B2 - 血糖値の非侵襲測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の血糖値を非侵襲的に測定する装置に関し、詳しくは特定波長の単色光を人体に照射して得られる人体からの透過光から人体の血糖値を非侵襲的に誤差なく測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病では、肝臓から分泌されるインスリンの不足、あるいは体の細胞がインスリンに反応しなくなることで筋肉や肝臓への糖の蓄積が行われなくなり、血糖中のグルコース濃度、つまり血糖値が高くなり、これにより網膜症・神経障害・腎症等様々な合併症が引き起こされる。糖尿病患者は国内に690万人、その予備軍を含め1300万人以上にもなるといわれ、深刻な国民病となっている。現状、糖尿病治療では完全な治療方法がなく、血糖値測定を行いながらインスリンの投与、あるいは食事療法によって血糖値を適正なレベルに維持させている。
【0003】
現状の血糖値測定は、採血した血液を用いて血糖に対するグルコース酸化酵素の反応を電気化学的に定量し、血糖値に換算するグルコースセンサー法を用いた測定器により行われており、糖尿病患者の日常での血糖値管理に用いる携帯型血糖値測定器などはすでに市販化されている。こうした血糖値検査では、1日数回の採血に伴う苦痛や採血針による感染等の問題があり、採血が不要で且つ血糖値の日内変動をリアルタイムで測定できる非侵襲の血糖値測定装置が望まれている。
【0004】
そこで、近赤外領域の波長の光を人体に照射し、その人体からの拡散反射光又は透過光を分光器を用いて測定し、その拡散反射光又は透過光のスペクトルから人体の血糖値を算出しようとする技術が開示されている(例えば非特許文献1,特許文献1参照)。非特許文献1では近赤外領域の波長の光を下唇に照射し、その拡散反射光から分光器等を用いて拡散反射光のスペクトルを測定し、そのスペクトル値から血糖値を測定する方法を提案している。特許文献1では近赤外領域の波長の光を指等に照射し、その透過光を検出して特定波長944nmと964nmでの吸光度を求め、その値から血糖値を測定する方法を提案している。
【0005】
ところで、非特許文献1の方法によれば、近赤外領域の波長の光を下唇に照射し、その拡散反射光のスペクトルを測定する為に回折格子等から構成される複雑な分光器を必要としている。これは、血糖値を算出する為には10〜20種類の波長の光の反射率データを必要とし、このためにはこうした領域の波長の光を有する白色光源からの光を人体に照射し、その反射スペクトルを得る為には前記した分光器が必要となる。こうした白色光源や分光器をベースとした血糖値の測定方法では、糖尿病患者が日常の血糖値管理を行う為に持ち運びが容易な血糖値測定装置の小型・携帯化が難しいものであった。
【0006】
一方、特許文献1では特定の2波長の光を用い、その透過光により血糖値を測定する装置を提案している。この技術を図8に基づいて説明する。図8に示す測定装置は、近赤外光を発する光源100とその光から所定の単色光のみを指1に照射する為の回折格子340,反射ミラー360を備え、また分光された単色光101の一部を検出する為のサンプリング用プリズム370,NDフィルター390,光検出器380を備えている。さらに人の指1からの透過光102を検出するためのレンズ50,光検出器51を、また光検出器51,380からの検出信号を増幅してデジタル化する信号処理部230、及び中央制御部200を備えている。中央制御部200は信号処理部230で増幅・デジタル化された光検出器51,380からの検出信号をもとに指1の透過率Tを下記式で算出する。
T=I1/I0・・・(1.1)
【0007】
ここで、I0は照射光101の照射光量で、光検出器380で検出された検出信号に一定数を乗じて算出される。またI1は透過光102の光量で検出器51で検出された検出信号に一定数を乗じて算出される。ここでは照射光101の波長として2つの944nm,964nmを選択し、その各波長に対する前記透過率をそれぞれT1,T2として下記式により血糖値Cを算出する。
C=k0+k0*ABS1/ABS2・・・(1.2)
【0008】
ここで、ABS1=−ln(T1),ABS2=−ln(T2)をそれぞれ表す。またk0,k1は実測した血糖値を用いて最小2乗法で決定された係数を示す。なお、ここでは光源に白色光源を用いたが、前記波長の異なる2つの波長に944nm,964nmの半導体レーザー等を用いることができれば、回折格子等から構成される複雑な分光器を必要としない血糖値の非侵襲測定装置が実現できる。
【0009】
しかしながら、この先願発明では、照射光101の照射位置P0と透過光102の検出位置P1との直線距離r1が指1の大きさに依存してわずかに変化する。そのわずかな変化量に対して、前記式による血糖値Cの算出において無視できない測定誤差が生じる問題があった。
【0010】
【非特許文献1】
H.M.Heise,et al.,Artificial Organs,18(6)pp.439−447,1994
【特許文献1】
特開平5−176917号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、人体の血糖値を非侵襲的に誤差なく測定できる小型で携帯容易な血糖値の非侵襲測定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、2つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2とし、2つの異なる波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2とし、予め実測した血糖値と相対透過度Rλ 1,Rλ 2を用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*ln(Rλ 1)/ln(Rλ 2)に従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置
2) 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、2つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2とし、2つの異なる波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2とし、同各相対透過度Rλ 1,Rλ 2に基づいて2つの異なる波長の吸光度A,Aを式A=−1n(Rλ 1),A=−1n(Rλ2)とし、予め実測した血糖値と吸光度A,Aを用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*A/Aに従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置
3) 照射手段が照射する2つの異なる波長の光が、940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲の近赤外領域の中から選ばれたものである前記1)又は2)記載の血糖値の非侵襲測定装置
4) 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、3つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2,I1. λ 3とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2,I2. λ 3とし、3つの波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2,Rλ 3=I2. λ 3/I1. λ 3とし、予め実測した血糖値と相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*ln(Rλ 1/Rλ 3)/ln(Rλ 2/Rλ 3)に従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置
5) 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、3つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2,I1. λ 3とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2,I2. λ 3とし、3つの波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2,Rλ 3=I2. λ 3/I1. λ 3とし、同各相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ3に基づいて3つの異なる波長の吸光度A,A,Aを式A=−1n(Rλ 1),A=−1n(Rλ2),A=−1n(Rλ3)とし、予め実測した血糖値と吸光度A,A,Aを用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*(A−A)/(A−A)に従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置
6) 照射手段が照射する3つの異なる波長の光が、その内2つが940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲の近赤外領域の中から選ばれたもので、残りの1つが910〜930nm又は1010〜1030nmの範囲の近赤外領域の中から選ばれたものである前記4)又は5)記載の血糖値の非侵襲測定装置
にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、光源から波長の異なる複数の単色光を発生し、照射手段により人体の測定部位(例えば指等)にその単色光を照射する。照射された単色光は人体内部で散乱して吸収し、人体外に放射されて透過光となる。この透過光を透過光量検出手段で単色光の照射位置からそれぞれ異なる一定の直線距離で検出する。検出した2つの透過光からその比である相対透過度を波長毎に算出し、同相対透過度から人体の血糖値を算定する。検出された透過光には人体内部の血糖値情報が含まれており、非侵襲による人体の血糖値測定が可能となる。
【0014】
また、光源に2つ又は3つの単色光源を用いることで、白色光源を用いた従来の血糖値測定装置のように透過又は反射光スペクトルを検出するための複雑な分光器を必要としない装置が実現できる。さらに、測定部位である指の大きさに依存して単色光の照射位置と透過光の検出位置との直線距離が変化しても、血糖値の測定誤差への影響を少なくした血糖値の非侵襲測定装置が実現できる。
【0015】
なお、本発明で用いている透過光量I1. λ 1,I2. λ 1、及び相対透過度Rλ 1の各記号において、I1,I2の数字は検出位置を示し、λ1,λ2,λ3は波長の種類を示しているものである。以下、本発明の各実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【0016】
【実施例】
実施例1(図1,2参照):図1に示す実施例1の血糖値測定装置は、照射光11,21を指1に照射するための光源10,20と、反射プリズム40,レンズ41を備える。また指1からの透過光12,22を検出するためのレンズ50と光検出器51から構成される透過光量検出手段Iと、透過光13,23を検出するためのレンズ60と光検出器61から構成される透過光量検出手段IIを備え、さらに信号処理部230,中央制御部200,表示部210,光源制御部220を備えている。
【0017】
中央制御部200は、信号処理部230でデジタル化された光検出器51,61からの検出信号をもとに、後述する算定式で人体の血糖値を算出して表示部210で表示する。光源制御部220は、光源10,20に電流を供給するための図示しない電源,スイッチ部を有している。中央制御部200からトリガ信号T10(T20)がスイッチ部に入力されると、トリガ信号T10(T20)の立ち上がりに同期してスイッチ部がONとなり、光源10(光源20)に電流が供給される。
【0018】
以上の構成を有する血糖値の非侵襲測定装置の動作を説明する。まず、中央制御部200から送信されるトリガ信号T10がHighとなると、光源制御部220の図示しないスイッチ部がトリガ信号T10の立ち上がりに同期してONとなり、光源10に電流が供給されて照射光11が発生する。一方、トリガ信号T20はLowのままとなっており、光源20には電流が供給されず単色光21は発生していない。
【0019】
次に、光源10から発した照射光11はプリズム40を透過してレンズ41により指1上に照射され、照射光11は指1内部で散乱・吸収を受けて指1外のあらゆる方向に放射されて透過光となる。その後、照射光11の照射位置P0から直線距離r1離れた指1上の位置P1からの透過光12はレンズ50で光検出器51の受光面に集められ、また照射光11の照射位置P0から直線距離r2離れた指1上の位置P2からの透過光13はレンズ60で光検出器61の受光面に集められる。なお、図1ではr1<r2とし、また光検出器51,61にはフォトダイオードを用いている。
【0020】
光検出器51,61からはそれぞれ透過光12,13の光強度に比例した検出信号が出力されて、信号処理部230でデジタル化処理され、その検出信号を基に中央制御部200で後述する算定式で相対透過度Rλ 1が算出される。相対透過度Rλ 1の算出演算が終わると、トリガ信号T10がLowに、またトリガ信号T20がHighになる。このトリガ信号T10(T20)に基づいて光源制御部220内の図示しないスイッチ部の開閉で、光源10がOFF(消灯)し、光源20がON(点灯)する。
【0021】
続いて、前述した照射光11による相対透過度Rλ 1の算出手順と同様に、照射光21による相対透過度Rλ 2の算出が実行される。照射光21による相対透過度Rλ 2の算出演算が終了するとトリガ信号T10,T20はともにLowとなり、光源10,20は共にOFF(消灯)して指1の血糖値計測作業が終了する。中央制御部200では、算出した相対透過度Rλ 1,Rλ 2から指1の血糖値を後述する算定式で算出し、その結果を表示部210に表示する。
【0022】
次に、中央制御部200で行われる相対透過度Rλ 1,Rλ 2の算出方法について説明する。波長毎の照射光11,透過光12,13の光量をそれぞれI0. λ 1,I1. λ 1,I2. λ 1とする。照射光11に対する指1の相対透過度Rλ 1は下記式で表される。
λ 1=I2. λ 1/I1. λ 1・・・(1.3)
【0023】
光検出器51,61における光量−電圧変換係数をそれぞれβ51,β61とすると、光検出器51,61で検出される検出信号(電圧)V51,V61は下記式で表される。
51=β51*I1. λ 1・・・(1.4)
61=β61*I2. λ 1・・・(1.5)
【0024】
前記各式より、指1の相対透過度Rλ 1は下記式で算出され、照射光11の光量I0. λ 1に依存しない形で表される。
λ 1=(β51/β61)*V61/V51・・・(1.6)
【0025】
ここで、( )内の値は血糖値測定装置固有の定数で、光量が分かった光源を用いて簡単に校正することができる。照射光21に対する指1の相対透過度Rλ 2の算出も前記照射光11に対する指1の相対透過度Rλ 1と同様にして求めることができる。指1の血糖値Cは、算出した相対透過度Rλ 1,Rλ 2を用いて下記式で算出する。
C=k0+k1*ln(Rλ 1)/ln(Rλ 2)・・・(1.7)
【0026】
ここでk0,k1は実測血糖値を用いて最小2乗法で決定された係数を示す。また、血糖値推定を行うための異なる2つの波長として、実施例1では940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲の中からそれぞれ選ばれた波長としている。
【0027】
なお、前記した波長範囲にある照射光11,21を発する光源10,20としてレーザーを用いることができる。このレーザーに半導体レーザーを用いれば、小型の血糖値測定装置が実現できる。また、発光ダイオード等の発光素子を光源10,20に用いることも可能である。また、近赤外領域の波長の光を連続的に発する白色光源を光源10,20に用いる場合、光源10,20からの光を前述した波長のみを透過させる光学フィルターを用いることで実現しても良い。さらに、図2に示すように光源10,20からの照射光11,21を光ファイバー700を用いて指1に照射し、さらに指1上の検出点P1,P2からの透過光12,13(22,23)を光ファイバー701,702を用いて前記透過光量検出手段I,IIに導光してもよい。
【0028】
実施例2(図3参照):図3に示す実施例2は3つの波長を用いた血糖値の非侵襲測定装置の例である。図3に示す実施例2の血糖値測定装置は、照射光11,21,31を指1に照射するための光源10,20,30と、レンズ410,420,430と、光ファイバー710,720,730及び同各光ファイバー710,720,730を束ねて指1に照射光11,21,31を照射する光ファイバー700を備える。また、指1からの透過光12,22,32を検出するための光ファイバー701,レンズ50,光検出器51から構成される透過光量検出手段Iと、透過光13,23,33を検出するための光ファイバー702,レンズ60,光検出器61から構成される透過光量検出手段IIを備え、さらに信号処理部230,中央制御部200,表示部210,光源制御部220を備えている。
【0029】
中央制御部200は、信号処理部230でデジタル化された光検出器51,61からの検出信号をもとに後述する算定式で人体の血糖値を算出し、表示部210で表示する。光源制御部220は、光源10,20,30に電流を供給するための図示しない電源,スイッチ部を有している。中央制御部200からトリガ信号T10(T20,T30)がスイッチ部に入力されると、トリガ信号T10(T20,T30)の立ち上がりに同期してスイッチ部がONとなり、光源10(光源20,光源30)に電流が供給される。各照射光11,21,31に対応した指1の相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3は実施例1と同様の手順で算出することができる。指1の血糖値Cは、算出した相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を用いて下記式で算出する。
C=k0+k1*ln(Rλ 1/Rλ 3)/ln(Rλ 2/Rλ 3)・・・(1.8)
【0030】
ここで、k0,k1は実測血糖値を用いて最小2乗法で決定された係数を示す。前記式(1.8)を用いて血糖値測定を行うための異なる3つの波長として、実施例2では照射光11,21が940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲の中からそれぞれ選ばれたものであり、また残りの照射光31が910〜930nm又は1010〜1030nmの範囲の中から選ばれた波長としている。
【0031】
実施例3(図4参照):実施例1,2では人体に照射する光を波長の異なる2つ又は3つの単色光に限定して説明した。これにより、白色光源を用いた従来の血糖値測定装置のように透過又は反射光スペクトルを検出するための複雑な分光器を必要としない装置が実現できる。また、指等の測定部位の大きさに依存して単色光の照射位置と透過光の検出位置との直線距離が変化しても、血糖値の測定誤差への影響を少なくした血糖値の非侵襲測定装置が実現できる。
【0032】
一方、従来の白色光源と分光器を用いた血糖値の非侵襲測定装置においても、指等の測定部位の大きさに依存して単色光の照射位置と透過光の検出位置との直線距離が変化しても、血糖値の測定誤差への影響を少なくすることができる。従来の白色光源と分光器を用いた血糖値の非侵襲測定装置に適用した例を図4に基づいて説明する。
【0033】
図4に示す血糖値の非侵襲測定装置では、近赤外領域の波長の光を含むハロゲンランプ等の白色光源100とその電源110を備え、光源100からの光101をレンズ120と光ファイバー700を介して指1に照射する。指1に照射された光101は指1内部で散乱・吸収を受けて指1外のあらゆる方向に放射されて透過光となる。光ファイバー700による光101の指1上の照射位置P0から直線距離r1,r2にある指1上の位置P1,P2からの透過光102,103を光ファイバー701,702により分光器300まで導光する。
【0034】
分光器300は、レンズ310,320と、シャッター311,321と、プリズム330,回折格子340,多チャンネル検出器350から構成される。多チャンネル検出器350にはCCD等のリニアアレイセンサーが用いられる。位置P1から放射された透過光102の透過スペクトルを計測する場合、シャッター311が開き、多チャンネル検出器350上に透過光102の透過スペクトルS1が得られる。この場合、シャッター321は閉まっている。同様にして位置P2から放射された透過光103の透過スペクトルS2を測定する場合、シャッター321が開き、多チャンネル検出器350上に透過光103の透過スペクトルS2が得られる。この場合、シャッター311は閉まっている。以上のようにして測定した前記透過スペクトルS1,S2から透過率スペクトルT=S2/S1を算出する。得られた透過率スペクトルから前記各式に従い血糖値Cを算出することができる。
【0035】
各実施例の非侵襲血糖値測定方法について検討した結果を図5〜7に示す。図5は透明な石英セル容器入れたグルコース水溶液に種々の波長の単色光を照射し、その透過率スペクトルTを算出して下記式により算出される吸光度比γと糖濃度の相関について相関係数の自乗値R2>0.995となる波長の組み合わせ領域を斜線で示している。
γ=ln(T(λ1))/ln(T(λ2))・・・(1.9)
【0036】
図5より940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲を四角で囲んだ領域は、前記吸光度比γで糖濃度を推定する為の最適な波長の組み合わせであることがわかる。
【0037】
一方、人体などの散乱体に対しても、グルコース水溶液で得られた最適な波長の組み合わせがそのまま成り立つ。図6は人体を模した散乱体に対して、吸光度比γと糖濃度の相関について図1で示した非侵襲測定装置で測定した場合について理論解析し、その相関係数の自乗値R2>0.995となる波長の組み合わせ領域を斜線で示している。理論解析は文献「A.Ishimaru:Wave Propagation and Scattering in RandomMedia,Academic Press,NewYork(1978)」を参考に行った。ここでの理論計算では図1中、直線距離r1,r2をそれぞれ15mm,25mmに設定した。また等価散乱係数はグルコース濃度・波長によらず一定とし、ここでは人体の一般値1.0mm-1(参考:機論、59,561B(1993)、PP.338−340)を用いた。また波長・グルコース濃度に依存した吸収係数はグルコース水溶液を用いて実測した結果を用いた。図6より水溶液と同じ波長の組み合わせにおいて吸光度比γと糖濃度の相関が高いことがわかる。
【0038】
次に、実施例1,2記載の血糖値測定装置において、図2中、指1の厚みを変化させた場合の血糖値の測定誤差について解析した結果を図7に示す。ここでは透過光検出位置P1,P2間の距離を20mmで一定とした。また、縦軸の血糖値の測定誤差は、従来技術における指1の厚みの変化量0.1mmに対する血糖値の測定誤差に対する相対値で表示した。実施例1では、従来技術に比べ血糖値の測定誤差が約1/10に、また実施例2では従来技術に比べ血糖値の測定誤差が約1/100にそれぞれ低減していることがわかる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば複数の異なる特定波長の単色光を人体に照射し、その透過光を前記単色光の照射位置からの直線距離が異なる位置でそれぞれ検出する。検出された透過光には人体内部の血糖値情報が含まれており、人体の血糖値測定が可能となる。また、白色光源を用いた従来の血糖値測定装置のように透過又は反射光スペクトルを検出するための複雑な分光器を必要としない装置が実現でき、また光源に小型の半導体レーザー等を用いることができるため、小型・軽量の血糖値測定装置が実現できる。さらに、指等の測定部位の大きさに依存して単色光の照射位置と透過光の検出位置との直線距離が変化しても、血糖値の測定誤差への影響を少なくした血糖値の非侵襲測定装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の血糖値の非侵襲測定装置の説明図である。
【図2】実施例1の他の例の光ファイバーを用いた血糖値の非侵襲測定装置の説明図である。
【図3】実施例2の血糖値の非侵襲測定装置の説明図である。
【図4】実施例3の血糖値の非侵襲測定装置の説明図である。
【図5】グルコース水溶液での最適波長の組み合わせ領域を示す図である。
【図6】人体を模した散乱体での最適波長の組み合わせ領域を示す図である。
【図7】指の厚みの変化量と血糖値測定誤差との関係を示す図である。
【図8】従来の血糖値の非侵襲測定装置の説明図である。
【符号の説明】
1 指
10,20,30 光源
11,21,31 照射光
12,13 透過光
22,23 透過光
32,33 透過光
41 レンズ
50,60 レンズ
40 プリズム
51,61 光検出器
100 白色光源
101 照射光
102,103 透過光
110 白色光源用電源
120 レンズ
200 中央制御部
210 表示部
220 光源制御部
230 信号処理部
300,301 分光器
310,320 レンズ
311,321 シャッター
330 プリズム
340 回転格子
350 多チャンネル検出器
360 ミラー
370 サンプル用プリズム
380 光検出器
390 NDフィルター
410,420,430 レンズ
700,701,702 光ファイバー
710,720,730 光ファイバー

Claims (6)

  1. 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、2つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2とし、2つの異なる波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2とし、予め実測した血糖値と相対透過度Rλ 1,Rλ 2を用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*ln(Rλ 1)/ln(Rλ 2)に従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置。
  2. 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、2つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2とし、2つの異なる波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2とし、同各相対透過度Rλ 1,Rλ 2に基づいて2つの異なる波長の吸光度A,Aを式A=−1n(Rλ 1),A=−1n(Rλ2)とし、予め実測した血糖値と吸光度A,Aを用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*A/Aに従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置。
  3. 照射手段が照射する2つの異なる波長の光が、940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲の近赤外領域の中から選ばれたものである請求項1又は2記載の血糖値の非侵襲測定装置。
  4. 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、3つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2,I1. λ 3とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2,I2. λ 3とし、3つの波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2,Rλ 3=I2. λ 3/I1. λ 3とし、予め実測した血糖値と相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*ln(Rλ 1/Rλ 3)/ln(Rλ 2/Rλ 3)に従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置。
  5. 人体の測定部位に複数の異なる波長からなる光を照射する照射手段を設け、同照射手段の光が人体の測定部位を透過した透過光を異なる距離をおいた2箇所で受光してその透過光量を検出する透過光量検出手段を設け、同透過光量検出手段で検出した2箇所での同波長の透過光量の比である相対透過度を各波長毎に算出し、同各波長の相対透過度を用いて人体の血糖値を算定する演算手段を設け、しかも照射手段が、3つの異なる波長の光を照射するもので、演算手段が、2箇所で検出した各透過光量のうち透過距離が短い方をI1. λ 1,I1. λ 2,I1. λ 3とし、透過距離が長い方をI2. λ 1,I2. λ 2,I2. λ 3とし、3つの波長の相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ 3を式Rλ 1=I2. λ 1/I1. λ 1,Rλ 2=I2. λ 2/I1. λ 2,Rλ 3=I2. λ 3/I1. λ 3とし、同各相対透過度Rλ 1,Rλ 2,Rλ3に基づいて3つの異なる波長の吸光度A,A,Aを式A=−1n(Rλ 1),A=−1n(Rλ2),A=−1n(Rλ3)とし、予め実測した血糖値と吸光度A,A,Aを用いて次式の係数k0,k1最小2乗法で決定し、血糖値Cを式C=k0+k1*(A−A)/(A−A)に従って算定するようにしたものである、血糖値の非侵襲測定装置。
  6. 照射手段が照射する3つの異なる波長の光が、その内2つが940〜1000nmの範囲と1040〜1090nmの範囲の近赤外領域の中から選ばれたもので、残りの1つが910〜930nm又は1010〜1030nmの範囲の近赤外領域の中から選ばれたものである請求項4又は5記載の血糖値の非侵襲測定装置。
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