JPH0154087B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0154087B2
JPH0154087B2 JP1299486A JP1299486A JPH0154087B2 JP H0154087 B2 JPH0154087 B2 JP H0154087B2 JP 1299486 A JP1299486 A JP 1299486A JP 1299486 A JP1299486 A JP 1299486A JP H0154087 B2 JPH0154087 B2 JP H0154087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
nozzle
steam
cleaning
wire filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1299486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62171726A (ja
Inventor
Hiroyuki Nozaki
Tetsuro Takemura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daito Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Kogyo Co Ltd filed Critical Daito Kogyo Co Ltd
Priority to JP1299486A priority Critical patent/JPS62171726A/ja
Publication of JPS62171726A publication Critical patent/JPS62171726A/ja
Publication of JPH0154087B2 publication Critical patent/JPH0154087B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、円筒状をなすフイルタの洗浄方法に
係り、特に舶用デイーゼル機関の燃料のストレー
ナに多用されているノツチワイヤフイルタ等の洗
浄に好適なフイルタの洗浄方法に関する。
〔従来技術〕
一般に、舶用デイーゼル機関における燃料油
は、まずセツトリングタンクから一次ストレーナ
を介しサービスタンクに導びかれて80℃〜90℃に
加温保持され、その後二次ストレーナを介してリ
ターンチヤンバに導びかれ、さらにその後ブース
タポンプ、加熱器、および三次ストレーナを順次
介してデイーゼル機関に供給されるようになつて
いる。
ところで、前記二次ストレーナおよび三次スト
レーナのフイルタとしては、第7図に示すように
円柱状のキヤツプ1と円筒状のねじ部材2との間
を複数本の骨材3で連結するとともに、骨材3の
外周側に鋼線4を螺旋状に巻回して構成される、
いわゆるノツチワイヤフイルタ5が多用されてお
り、このノツチワイヤフイルタ5は、螺旋状に巻
回した鋼線4の外周面または内周面で異物を捕捉
除去し、異物除去後の清浄油をフイルタ内または
フイルタ外を通して外部に送出するようになつて
いる。そしてこのノツチワイヤフイルタ5は、通
常航海中約半月に1回の割合でストレーナから取
出され、洗浄の後に再使用されるようになつてい
る。
従来、ノツチワイヤフイルタ5を船上で洗浄す
る場合には、まずストレーナから取出したノツチ
ワイヤフイルタ5を所定の洗浄液中に長時間浸漬
して付着油分を溶解除去し、その後圧縮空気を使
用して異物を除去する方法を採つている。
ところがこの種の従来の洗浄方法では、鋼線4
の外周面または内周面に付着した異物を除去する
のに多大な時間を要するとともに、異物を完全に
除去することはできず、ために定期的に陸揚げし
大型の洗浄装置を用いて洗浄しなければならない
という問題がある。特に、最近では燃料油の粗悪
化により、フイルタの目詰まりの頻度が多くなつ
て航海中においてもフイルタの洗浄を要すること
が多くなつてきているため、洗浄に長時間を要
し、しかも充分な洗浄効果が期待できない従来の
洗浄方法では問題が多い。
〔発明の目的〕
本発明はかかる現況に鑑みなされたもので、極
めて簡単な設備で短時間にしかもほぼ完全にフイ
ルタを洗浄することができ、超音波洗浄と異なり
フイルタ面を損傷するおそれが少ないフイルタの
洗浄方法を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明は、周面にノズル孔を有し先端が閉止さ
れた筒状のノズルを、ノツチワイヤフイルタ等の
内周面に凹凸を有する円筒状のフイルタ内に遊嵌
し、このノズルのノズル孔から噴射される蒸気に
よりフイルタをノズル廻りに回転させてフイルタ
の洗浄を行なうようにし、蒸気の熱と、蒸気中の
水滴によるハンマリング効果と、フイルタの回転
による振動とにより、またフイルタの回転による
蒸気のフイルタ面への当り角度の変化により、簡
単な設備で迅速かつほぼ完全にフイルタの全周面
を洗浄することができるようにしたことを特徴と
する。
〔発明の実施例〕
以下本発明実施の一態様を図面を参照して説明
する。
第1図は本発明に係る洗浄方法を実施するため
の装置の一例を示すもので、図中11は蒸気を噴
出するノズルであり、このノズル11には、船舶
の雑用蒸気(4Kg/cm2程度の湿り蒸気)が供給さ
れるようになつている。
前記ノズル11は、第1図および第2図に示す
ように先端閉塞の円筒状をなしており、その先端
外周面の径方向に対向する部位には、ノズル11
の軸線O1に対する長軸の傾斜角θ1が45度をなす
長孔12a,12bが軸方向に位置をずらせてそ
れぞれ設けられ、ノズル11に供給された湿り蒸
気は、これら両長孔12a,12bから噴射され
るようになつている。
このノズル11は、第1図に示すようにその外
径R1がノツチワイヤフイルタ5の最小内径r1(通
常はねじ部材2の内径)よりも1mm〜2mm程度短
寸法に形成されており、ノズル11をノツチワイ
ヤフイルタ5内に挿入した際に、ノツチワイヤフ
イルタ5がノズル11廻りに自由に回転できるよ
うになつている。またノズル11は、第1図に示
すようにその軸線O1が水平線O2に対し角度θだ
け先端に向かつて下り勾配をなす状態で固定部材
13に固定されており、ノズル11廻りに回転す
るノツチワイヤフイルタ5が自重によりノズル1
1の先端側にスライドするようになつている。
前記ノズル11の下方位置には、第1図に示す
ように基端が前記固定部材13に固定されてノズ
ル11と平行に延在する例えば角棒状のガイドレ
ール14が配設されており、このガイドレール1
4には、ノツチワイヤフイルタ5先端のキヤツプ
1を保持してノツチワイヤフイルタ5をノズル1
1にそつて軸方向にスライドさせるためのスライ
ドガイド部材15がスライド自在に装着されてい
る。
このスライドガイド部材15は、第1図に示す
ように前記ガイドレール14にそつてスライドす
るスライド体15aと、このスライド体15aか
ら立上がる支柱15bと、この支柱15bの先端
に中心線を前記ノズル11の軸線O1と一致させ
て固設された保持部材15cとから構成されてお
り、保持部材15cには、スライド部材15をス
ライドさせるためのU形状の把手16が設けられ
ている。
前記保持部材15cは、第3図に示すようにノ
ツチワイヤフイルタ5のキヤツプ1側に開口する
有底円筒状をなしており、その内周部には、軸受
部材17が着脱交換可能に装着されて前記キヤツ
プ1外周面との摺動抵抗を小さくするとともに、
摩耗が軸受部材17にのみ生じるように考慮され
ている。この軸受部材17の内径r2は、第3図に
示すように前記キヤツプ1の外径R2に対して1
mm〜2mm長寸法に設定され、キヤツプ1が軸受部
材17により回転保持される際に、ノツチワイヤ
フイルタ5に振幅の小さな振動が与えられるよう
になつている。
前記保持部材15cの中心には、第3図に示す
ように先端側からねじ部材18が螺装されてお
り、このねじ部材18の先端には、前記軸受部材
17と同材質の先端部材19が着脱交換可能に装
着され、この先端部材19の尖端がキヤツプ1の
先端面に接触するようになつている。
次に、この実施態様におけるフイルタの洗浄方
法について説明する。
洗浄に際しては、まずノツチワイヤフイルタ5
を図示しないストレーナから取外し、旧来から用
いられている所定の洗浄液中にノツチワイヤフイ
ルタ5を適当な時間浸漬して付着油分を溶解除去
する。そしてその後、第1図に示す装置を用いて
ノツチワイヤフイルタ5の蒸気ブローを行なう。
この蒸気ブローに際しては、まず4Kg/cm2程度
の蒸気圧を有する船舶の雑用蒸気をノズル11に
供給する。すると、ノズル11に供給された蒸気
は、ノズル11先端の長孔12a,12bから噴
射される。
この状態で、ノズル11の外周部にノツチワイ
ヤフイルタ5を装着し、スライドガイド部材15
の保持部材15cによりキヤツプ1を保持する。
ノズル11の外周部にノツチワイヤフイルタ5
を装着すると、各長孔12a,12bから噴射さ
れた蒸気は、ノツチワイヤフイルタ5の内周面に
衝突し、フイルタ面を洗浄しながら外面側に噴出
する。この際、蒸気を噴射する長孔12a,12
bは、ノズル11の軸線O1に対して45度の傾斜
角を有しているので、蒸気がノツチワイヤフイル
タ5の内周面に斜めに照射されることになり、し
かもノツチワイヤフイルタ5の内周面には、骨材
3による突起と鋼線4による螺旋溝が形成されて
いるので、ノツチワイヤフイルタ5は、蒸気の力
によりノズル11廻りに回転駆動されることにな
る。これにより、ノツチワイヤフイルタ5の内周
面に均等に蒸気が噴射されて蒸気による洗浄がな
される。
ところで、スライドガイド部材15を固定した
状態では、長孔12a,12bから噴射された蒸
気はノツチワイヤフイルタ5の長手方向の一部に
しか照射されず、したがつて長手方向全域を洗浄
するには、ノツチワイヤフイルタ5を長手方向に
スライドさせる必要がある。
そこでこの場合には、スライドガイド部材15
をガイドレール14にそつてスライドさせる。ノ
ツチワイヤフイルタ5のキヤツプ1は、スライド
ガイド部材15の保持部材15cに保持されてい
るので、スライドガイド部材15を第1図におい
て左方にスライドさせれば、ノツチワイヤフイル
タ5もスライドガイド部材15に押されて第1図
において左方にスライドし、またスライドガイド
部材15を第1図において右方にスライドさせれ
ば、ノズル11が先端に向かつて下り勾配をなし
ているので、ノツチワイヤフイルタ5も自重で第
1図において右方にスライドし、スライドガイド
部材15の動きに完全に追従して長手方向にスラ
イドすることになる。そしてこれにより、ノツチ
ワイヤフイルタ5の長手方向全域の洗浄が行なわ
れる。
ノツチワイヤフイルタ5を1回長手方向に往復
動させただけでは充分な洗浄がなされない場合に
は、前記操作を繰返してノツチワイヤフイルタ5
を複数回長手方向にスライドさせる。
なお、フイルタ面が充分に洗浄されたか否か
は、ノツチワイヤフイルタ5の外周面からの蒸気
の噴出状態で判断し、万一部分的に蒸気の噴出状
態が悪い部分があれば、その部分を集中的に洗浄
する。
このようにして、ノツチワイヤフイルタ5の外
周面全域から蒸気が充分に噴出する状態まで洗浄
がなされたならば、一旦ノツチワイヤフイルタ5
をノズル11から取外す。そしてノツチワイヤフ
イルタ5を光源にかざして光の透過状態を目視観
察し、光の透過状態が悪い部分があれば、その部
分を再度ノズル11の蒸気で洗浄する。
しかして、従来のエアに代えて蒸気を用いてい
るので、熱による洗浄効率の向上が期待できる。
また、蒸気として湿り蒸気を用いているので、蒸
気中の水滴のハンマリング効果による洗浄効率の
向上が期待できる。そしてこの蒸気は、船舶の雑
用蒸気をそのまま用いることができるので、特別
な蒸気発生装置を必要としない。
また、ノツチワイヤフイルタ5は、蒸気の力に
よりノズル11廻りに回転し、しかもノズル11
の外径R1とノツチワイヤフイルタ5の最小内径r1
との間、およびキヤツプ1の外径R2と軸受部材
17の内径r2との間には適当な寸法差が設けられ
ているので、洗浄中にノツチワイヤフイルタ5の
フイルタ面に振動が与えられ、これにより洗浄効
率を向上させることができる。そしてこの振動
は、超音波洗浄の場合と異なりフイルタ面に直接
与えられるのではなく、キヤツプ1、ねじ部材2
および骨材3を介して間接的に与えられるので、
フイルタ面を損傷するおそれが極めて少ない。
また、ノズル11の長孔12a,12bからの
蒸気は、ノツチワイヤフイルタ5の回転によりフ
イルタ面への当り角度が周方向に時々刻々変化す
ることになり、しかもノツチワイヤフイルタ5の
長手方向へのスライドによりフイルタ面への当り
角度が軸方向にも時々刻々変化することになる。
このため、単一の当り角度でのみ洗浄する場合に
比較して洗浄効率の向上が期待できる。
また、ノツチワイヤフイルタ5の回転および長
手方向のスライドにより、ノツチワイヤフイルタ
5のフイルタ面全域を容易かつ確実に洗浄でき、
未洗浄部分がない。また蒸気は、エアと異なり目
視できるので、ノツチワイヤフイルタ5外周面か
らの蒸気の噴出状態を観察していれば、洗浄状態
を洗浄中に容易に確認できる。特に、同一のノツ
チワイヤフイルタ5を複数本同一条件で同一期間
使用した場合でも、目詰まり状態は各フイルタ間
で相互に異なり、また1本のノツチワイヤフイル
タ5についても部分的に目詰まり状態が異なるの
で、洗浄中に洗浄状態を目視観察できる実用的効
果は極めて大きい。
なお前記実施の一態様では、スライドガイド部
材15をガイドレール14にそつてスライドさせ
る場合について説明したが、ガイドレール14、
スライドガイド部材15のスライド体15aおよ
び支柱15bを省略し、把手16を把持して保持
部材15cを目測で移動させるようにしてもよ
い。ただしこの場合、保持部材15cの中心線と
ノズル11の軸線O1とが大幅にずれると、ノツ
チワイヤフイルタ5に無理な力が加わつて変形す
るおそれがあるので、ノツチワイヤフイルタ5の
回転状態を見ながら保持部材15cの中心線とノ
ズル11の軸線O1とが大幅にずれないようにす
ることが望ましい。
また上記実施の一態様では、長孔12a,12
bをノズル11の先端にのみ設ける場合について
説明したが、ノズル11の中間部にも設けること
ができる。例えば、長孔12a,12bに対しノ
ツチワイヤフイルタ5の半分の長さ寸法離れた位
置にもう一対設けるようにすれば、ノツチワイヤ
フイルタ5の長手方向のスライド量を半分にする
ことができる。しかもこの場合、ノツチワイヤフ
イルタ5の半分は必ずノズル11に装着された状
態になるので、ノツチワイヤフイルタ5の回転を
より安定させることができる。
また前記実施の一態様では、ノズル11のノズ
ル孔が、ノズル11の軸線O1に対し45度の傾斜
角を有する長孔12a,12bである場合につい
て説明したが、ノズル孔からの蒸気の噴射により
ノツチワイヤフイルタ5が回転するものであれ
ば、例えば第4図に示すようなノズル孔22a,
22bでもよい。
また前記実施の一態様では、ノツチワイヤフイ
ルタ5を軸方向にスライドさせるものについて説
明したが、ノズル11を軸方向にスライドさせる
ようにしてもよく、また両方をスライドさせるよ
うにしてもよい。またノズル11は、横置きに限
らず縦方向に配するようにしてもよい。
また前記実施の一態様では特に説明しなかつた
が、例えば第5図に示すようにポリテトラフロロ
エチレン製等の円筒キヤツプ23をノツチワイヤ
フイルタ5のねじ部材2に装着し、ねじ部材2が
直接ノズル11に接触しないようにしてもよい。
ただし、この円筒キヤツプ23を用いる場合に
も、その内周面とノズル11外周面との間には所
定の間隙を設け、ノツチワイヤフイルタ5にその
回転により微振動が与えられるようにすることが
好ましい。また第1図に示す装置をカバーで覆
い、作業員が蒸気により火傷をしないよう考慮し
てもよい。
第6図は本発明実施の他の態様を示すもので、
ノツチワイヤフイルタ5を、ノズル11に対し軸
方向に相対移動させることなく洗浄するようにし
たものである。
すなわちノズル11は、閉塞部を上にして基台
24上に垂直に立設固定されており、その周面に
は、第4図に示すものと同一構造のノズル孔22
a,22bが軸方向に複数配置され、両ノズル孔
22a,22bは、その上下端部が一部オーバラ
ツプするようになつている。そしてこれにより、
ノズル11の外周部に装着したノツチワイヤフイ
ルタ5を軸方向にスライドさせることなくその全
周面を均一に洗浄できるようになつている。
このノズル11の下端部には、第6図に示すよ
うにノズル11の外周部に装着されるノツチワイ
ヤフイルタ5の下端を支持するためのスラストベ
アリング25が装着されており、ノツチワイヤフ
イルタ5上端のキヤツプ1は、ノツチワイヤフイ
ルタ5のノズル11への装着状態において、ノズ
ル11の上端に接触することがないようになつて
いるとともに、ガイド部材26により上方から支
持されるようになつている。
このガイド部材26は、第6図に示すように前
記基台24に立設された例えば角柱状の支柱27
にそつてスライドするスライド体26aと、この
スライド体26aから水平に突出する支持片26
bと、支持片26bの先端に固設された保持部材
26cとを備えており、前記支柱27には、スラ
イド体26aの下死点位置を規定するストツパ2
8が位置調節可能に固定され、また前記スライド
体26aには、ガイド部材26を支柱27にそつ
てスライドさせるための把手29が一体に設けら
れている。
前記保持部材26cは、第6図に示すように下
方に開口する円筒キヤツプ状をなしており、その
内周部には、軸受部材30が着脱交換可能に装着
されてキヤツプ1外周面との摺動抵抗を小さくす
るとともに、摩耗が軸受部材30にのみ生じるよ
うに考慮されている。またこの軸受部材30の内
周面と前記キヤツプ1の外周面との間には、第6
図に示すように所要の間隙が形成され、キヤツプ
1が軸受部材30により回転保持される際に、ノ
ツチワイヤフイルタ5に振幅の小さな振動が与え
られるようになつている。
前記保持部材26cの天端下面中央部には、洗
浄時にノツチワイヤフイルタ5がノズル11にそ
つて上動した際にキヤツプ1の上面から支持する
例えば円錐状の支点突起31が一体に設けられて
おり、この支点突起31は、通常状態においては
キヤツプ1と非接触となつている。
次に、この実施態様におけるフイルタの洗浄方
法について説明する。
洗浄に際しては、まずノツチワイヤフイルタ5
を図示しないストレーナから取外し、前記実施態
様の場合と同様所定の洗浄液により処理した後、
第6図に示す装置を用いてノツチワイヤフイルタ
5の蒸気ブローを行なう。
この蒸気ブローに際しては、まずガイド部材2
6を支柱27にそつて上動させ、ノズル11にノ
ツチワイヤフイルタ5を装着する。そして、ガイ
ド部材26をストツパ28の位置まで下降させ
る。
次いで、船舶の雑用蒸気をノズル11に供給
し、各ノズル孔22a,22bから噴射させる。
すると、各ノズル孔22a,22bから噴射され
た蒸気は、ノツチワイヤフイルタ5の内周面に衝
突し、フイルタ面を洗浄しながら外面側に噴出
し、またノツチワイヤフイルタ5は、この蒸気に
よりノズル11廻りに回転駆動されることにな
る。
しかして、ノツチワイヤフイルタ5の回転によ
り蒸気がノツチワイヤフイルタ5の内周面に均等
に噴射され、前記実施態様と同様の効果が期待で
きる。
またこの実施態様では、各ノズル孔22a,2
2bからの蒸気がノツチワイヤフイルタ5の軸方
向全長に亘つて均等に噴射されるので、ノツチワ
イヤフイルタ5をノズル11に対し軸方向に相対
移動させる必要がない。このため、作業がより容
易となる。
本出願人は、外径寸法28mm、長さ440mm、過
精度20μmの15本のノツチワイヤフイルタを用い、
エアを用いる従来の洗浄方法と本発明に係る洗浄
方法との洗浄時間の比較実験を行なつた。
その結果、従来の洗浄方法では、1人の作業員
が10時間以上かかり、しかも何回かに1回は陸揚
げして洗浄しなければならなかつたものを、本発
明に係る洗浄方法では、1人の作業員が1時間〜
2時間で行なうことができ、しかも何回洗浄して
も新品同様に洗浄でき、陸揚げして洗浄する必要
が全くないことが確認された。
この効果は、前記いずれの実施態様の場合に
も、すなわちノツチワイヤフイルタをノズルに対
して軸方向に相対移動させた場合でも相対移動さ
せない場合でもほぼ同様に得られたが、両者を比
較すれば、相対移動させた方がより好ましい結果
が得られた。これは、ノツチワイヤフイルタをノ
ズルに対し相対移動させない場合には、蒸気のフ
イルタ面への当り角度が周方向にしか変化しない
のに対し、相対移動させる場合には、軸方向にも
変化してより多様となるためと思われる。
また本出願人は、油を外側から内側に向かつて
流して過する形式の円筒フイルタのみならず、
逆に内側から外側に向かつて油を流す形式の円筒
フイルタについても、洗浄効果の実験を行なつ
た。
その結果、いずれの形式のフイルタについても
同様の結果が得られ、またノツチワイヤフイルタ
に限らず、内周面に凹凸があり蒸気の力で回転す
る円筒フイルタであれば同様の効果が得られるこ
とが確認された。
また本出願人は、ストレーナから取出した円筒
フイルタを所定の洗浄液中に浸漬した後に蒸気ブ
ローした場合と、洗浄液中に浸漬せずに直接蒸気
ブローした場合との洗浄効果の比較実験を行なつ
た。
その結果、洗浄液中に浸漬した方が、より短時
間でしかも完全な洗浄結果が得られたが、洗浄液
中に浸漬しない場合でも、蒸気ブロー時間をそれ
ほど長くすることなくほぼ同様な洗浄結果が得ら
れ、洗浄液中に浸漬する時間的な余裕がない等の
場合には、蒸気ブローのみでも充分実用に供し得
ることが確認された。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、周面にノズル孔
を有し先端が閉止された筒状のノズルを、ノツチ
ワイヤフイルタ等の内周面に凹凸を有する円筒状
のフイルタ内に遊嵌し、このノズルのノズル孔か
ら噴射される蒸気によりフイルタをノズル廻りに
回転させてフイルタの洗浄を行なうようにしてい
るので、蒸気の熱、蒸気中の水滴によるハンマリ
ング効果、フイルタの回転による振動、フイルタ
の回転による蒸気のフイルタ面への当り角度の変
化等の相乗効果により、簡単な設備で迅速かつほ
ぼ完全にフイルタを洗浄することができ、しかも
フイルタ面を損傷することがない。このため、大
型装置を設置するスペースがなく、またフイルタ
洗浄に多くの作業員を投入できない船上での作業
の場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施の一態様を示す説明図、第
2図はノズル先端部の詳細図、第3図は保持部材
の詳細断面図、第4図はノズル孔の他の例を示す
断面図、第5図はねじ部材に装着される円筒キヤ
ツプを示す断面図、第6図は本発明実施の他の態
様を示す説明図、第7図はノツチワイヤフイルタ
の構造を示す一部分解斜視図である。 1……キヤツプ、2……ねじ部材、3……骨
材、4……鋼線、5……ノツチワイヤフイルタ、
11……ノズル、12a,12b……長孔、15
……スライドガイド部材、15c……保持部材、
22a,22b……ノズル孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内周面に凹凸を有する円筒状のフイルタ内
    に、周面にノズル孔を有し先端が閉止された筒状
    のノズルを遊嵌し、このノズルのノズル孔から噴
    射される蒸気により、フイルタをノズル廻りに回
    転させてフイルタの洗浄を行なうことを特徴とす
    るフイルタの洗浄方法。 2 フイルタとノズルとを、洗浄時に軸方向に相
    対移動させることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のフイルタの洗浄方法。 3 蒸気として湿り蒸気を用いることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載のフイ
    ルタの洗浄方法。 4 ノズルは、軸方向一端が他端よりも高位置に
    配されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項、第2項または第3項記載のフイルタの洗浄
    方法。 5 ノズル孔は、長軸がノズルの軸線に対して45
    度の傾斜角度を有する長孔で形成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第
    3項または第4項記載のフイルタの洗浄方法。 6 ノズル孔は、ノズルの軸方向に位置を異にし
    て複数設けられ、かつ隣位するノズル孔の端部が
    相互にオーバラツプしていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項、第3項または第4項記載の
    フイルタの洗浄方法。
JP1299486A 1986-01-25 1986-01-25 フイルタの洗浄方法 Granted JPS62171726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1299486A JPS62171726A (ja) 1986-01-25 1986-01-25 フイルタの洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1299486A JPS62171726A (ja) 1986-01-25 1986-01-25 フイルタの洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62171726A JPS62171726A (ja) 1987-07-28
JPH0154087B2 true JPH0154087B2 (ja) 1989-11-16

Family

ID=11820757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1299486A Granted JPS62171726A (ja) 1986-01-25 1986-01-25 フイルタの洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62171726A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08173729A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Tokyo Denki Komusho:Kk 円筒形網状構造部品洗浄装置及び円筒形網状構造部品洗浄方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5384045A (en) * 1994-05-16 1995-01-24 Chmielewski; Jerry Filter cleaner
JP2009078214A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 円筒型フィルタの洗浄装置
JP2015036142A (ja) * 2013-08-15 2015-02-23 俊也 岩井 ディーゼルエンジンの潤滑油コシ器ノッチワイヤー式エレメントの洗浄装置
JP2015217327A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 丸高工業株式会社 オイルフィルタの油分分離装置およびその方法
JP6560309B2 (ja) * 2017-08-15 2019-08-14 三洋化成工業株式会社 フィルター洗浄装置
KR102105123B1 (ko) * 2018-02-09 2020-04-28 동광합철 주식회사 필터 세척장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08173729A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Tokyo Denki Komusho:Kk 円筒形網状構造部品洗浄装置及び円筒形網状構造部品洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62171726A (ja) 1987-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5291827A (en) Process and apparatus for the ultrasonic cleaning of a printing cylinder
US20070089765A1 (en) Paint implements cleaning system
US4836702A (en) Cleaning device for paint brushes and rollers
JP2000334233A (ja) フィルタエレメント洗浄装置
CN102076433A (zh) 用于清洁水下表面的方法及清洁装置
JPH0154087B2 (ja)
JP6244493B1 (ja) 係留ロープ用洗浄装置
CN104368544B (zh) 移动式活塞杆杆头清洗装置
JP6834726B2 (ja) シリンダブロックの洗浄装置
DE2324233A1 (de) Luftreinigungsvorrichtung
US4815486A (en) Paint equipment cleaning apparatus
US5476112A (en) Method and apparatus for cleaning shutter members
US4367098A (en) Process for ultrasonic cleaning using two immiscible fluids
JPH0141461Y2 (ja)
CN212143808U (zh) 七氟丙烷储存罐清洗装置
JP2004275819A (ja) 洗浄装置
WO2015026238A1 (en) Cleaning device for cleaning a lengthy object and method for use of the cleaning device
CN209753611U (zh) 一种带有旋转喷头的沥青老化瓶清洗装置
US5058611A (en) Process and apparatus for the ultrasonic cleaning of a printing cylinder
JPH0686960A (ja) 洗浄装置
CN216614849U (zh) 一种不锈钢铸件加工用防锈装置
CN219923991U (zh) 一种天然气管道清理装置
RU40319U1 (ru) Устройство для очистки емкостей от остатков нефтепродуктов
US11752455B2 (en) Vibrating paint strainer stand
US11407251B2 (en) Paint roller cover cleaner