JPH01501334A - リセット手段を備えたスポット形式のディスクブレーキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 リセット手段　備えたスポット形式のディスクブレーキ本発明は、スボッ）・形 式のディスクブレーキ、とりわけ自動車用のスポット形式のディスクブレーキに 係る。

このディスクブレーキは。

スライドビンにより、ブレーキ支持体に沿って移動可能に案内されるフローティ ング−キャリパと、ブレーキ支持体に対しスライドビンに平行に移動可能な内側 および外側のブレーキパッドと、内側ブレーキパッドは直接に作動し、また外側 ブレーキパッドはフローティング−キャリパを介して作動するようにしたアクチ ュエータと、 スライドビンの少なくとも１つに設けてあり、当該スライドビンおよびこのビン を案内するボアの間の摩擦連結部の要素としてスライドビンの廻りに配置され、 しかも軸方向に一定の範囲にわたって弾性的に変形することのできるスプリング を備えているリセット手段とを有している。

この種の周知のディスクブレーキ（ＤＥ−ＰＳ　２，２１１，４２９）では、ス ライドビンがフローティング・キャリパに着脱自在に取り付けられており、箇々 のビンはブレーキ支持体のボア内を当該ボアにより移動可能に案内されている。

ただし、冒頭で指摘した形式のディスクブレーキでは、一般にスライドビンをブ レーキ支持体に取り付けて箇々のスライドビンをフローティング・キャリパのボ アで案内することができるようになっている。いずれの例においても、ブレーキ の作動時にフローティング・キャリパは運動し、アクチュエータが内側ブレーキ パッドをブレーキディスクに直接押圧すると、外側ブレーキパッドは搭載車両に 対してフローティング・キャリパを介しブレーキディスクを押圧することができ る。ブレーキ作動後には、２つのブレーキパッドを所定の距離にわたり、いわゆ る解放クリアランスを持たせてブレーキディスクから離す必要がある。この解放 クリアランスは、あらゆる状況の下で、例えばブレーキディスクが熱によりひず んだりあるいはぶれて回転するような場合でも、ブレーキパッドがブレーキディ スクをこすることがないように設定する必要がある。また解放クリアランスは１ 次回のブレーキ作動時にペダルの踏込み量を不必要に大きくしないために、でき るだけ小さくする必要がある。

アクチュエータにより車両に対し直接作動される内側ブレーキパッドの解放クリ アランスは、作動ピストンにより事実上制御されている。この作動ピストンは内 側ブレーキパッドに連係しており、軸方向に弾性的なピストンシールによってリ セットされるようになっている。こ、れに対し、冒頭で指摘したブレーキディス クでは、スライドビンの少なくとも一方に設けられている前述のリセット手段が 応答して、フローティング争キャリパの変位によって作動する外側ブレーキパッ ドを所定の解放クリアランスに保つようになっている。

前述した周知のディスクブレーキでは、スライドビンの各々が付属のボア内に収 容された端部に環状の溝を備えている。この環状の溝内に弾性リングの形態をし たスプリングエレメントが収容され、このスプリングエレメントの外側馬面がボ アの円筒壁に摩擦係合状態に接触している。スプリングエレメントは摩擦抵抗に よって軸方向の変位に抵抗し、通常のブレーキ動作に伴いこのスプリングエレメ ントの断面は弾性的に変形し、軸方向のリセット力が蓄えられていく、このリセ ット力は、ブレーキの作動後にフローティング・キャリパを元の位置に復帰させ ることのできる大きさを備えている。しかしながら、ブレーキパッドの摩耗によ り解放クリアランスが所定量よりも大きくなると、スプリングエレメントとボア の間の摩擦抵抗がブレーキの作動力よりも大きくなってしまうことがある。こう した状況が起きると、ボア内のスプリングエレメントは新たな位置へ移動し、ス プリングエレメントはこの新たな位置にあってブレーキ解除後にフローティング 参キャリパのリセットが行なわれる。

周知の構造によったのでは、摩擦抵抗の大きさを決定する要因となる環状スプリ ングエレメント、スライドビンおよび付属のボアの寸法精度を狭い許容誤差の範 囲内に維持しておくことが困難であり、またこうした精度維抗に打ち勝ってスプ リングエレメントがボア内を移動できるようになると、摩擦抵抗が大幅に変動す るようになる。摩擦抵抗が小さ過ぎると、スプリングエレメントはフローティン グ・キャリパを復帰させるのに必要な弾性リセット力を蓄えることができない、 これに対し、摩擦抵抗が大き過ぎると、ブレーキの動作に伴いフローティング舎 キャリパを介して動かされるブレーキパッドは。

アクチュエータにより直接作動されるブレーキパッドに比べて小さな力でしかブ レーキディスクを押圧することができない。

従って、本発明は、フローティング・キャリパのリセットに重要な役割を果たす 構成要素にとり製造に伴って誤差の生じることは避けられないが、この誤差に関 係なく、所定のリセット力を限定された範囲内に保てるようにして、前述した種 類のディスクブレーキをさらに改善しようとするものである。

こうした問題点は本発明により解決することができる０本発明では、付属のスラ イドビンをボア内に挿入する当該ボアの端部位置に拡大部が設けられ、この拡大 部内に軸方向の偏向力の加わった状態にスプリングを取り付けてあり、またスラ イドピンはスプリングに接する区域に円筒状の外側表面を備えている。

冒頭で指摘した周知のブレーキのものより直径の大きい環状スプリングを取り付 け、このスプリングの軸方向偏向力をスライドピンの装着後であっても簡単な方 法で一定に保つことができるようにし、スライドピンおよびスプリング自体の直 径の誤差は避けられないものの、こうした誤差に関係なく、フローティング・キ ャリパの動きに対し所定の摩擦抵抗を正確に得るようにし、結果的に、フローテ ィング・キャリパに作用する所定の弾性リセット力を蓄えられるようにしである 。

本発明に係る構成のこうした利点は、スプリングが先に引用したＤＥ−ＰＳ　２ ，２１１，４２８から周知のゴムまたは弾性的なプラスチックのリングであろう と、例えば螺旋スプリングであろうとこうした事柄に関係なく得られる。前記螺 旋スプリングは、渦巻の幅の狭くなった部分が摩擦係合状態にスライドピンを取 り囲んでおり、また幅の広い渦巻の部分がボアと拡大部の形成された構成要素に 載っている。

そうした螺旋スプリングを備えたリセット手段は、ＤＥ−ＯＮ　１，９７７．２ ５８では空気圧または液圧ブレーキアクチュエータのピストンに設置されている 。後者の液圧ブレーキアクチュエータでは、ピストンはシリンダの内部に配置さ れている。このシリンダは一方の端部が開口しており、シリンダの閉鎖端部に取 り付けられたビンが内部に突き出た軸方向のボアを備えている。ボアは螺旋スプ リングの配置される拡大部を備えている。螺旋スプリングは２つの端部に直径の 大きな渦巻部を備えている。

これら渦巻部はピンに接触せず、ピストンの肩部かまたはピストンに装着された ディスクに載っている。螺旋スプリングは前記端部間に直径の小さな渦巻部を備 えている。この直径の小さな渦巻部はビンを摩擦係合状態に取り囲んでいる。こ の周知の構造によれば、作動ピストンだけをリセットしまた調節することができ るが、ディスクブレーキのフローティングｅキャリパについてはこれが行なえな い、シリンダに取り付けられているピンは案内機能を備えておらず、リセット手 段の一部分でしかない、従って、このリセット手段はかなりコストの嵩ぼる構造 となっている。

これに対し本発明によれば、いずれにせよスライドピンの少なくとも一方がフロ ーティング・キャリパを案内しており、リセット手段の一部分として同期的に用 いられている。従って、フローティング・キャリパの案内だけに利用されリセッ ト手段とは連係した動作をしない周知のスライドピンとは明らかに役割が異なっ ている。

本発明の好ましい実施例によれば、スプリングは、ボアの拡大部を形成する肩部 と、拡大部の縁を塞ぐ剛性リングとの間に挾まれている。

本発明の他の好ましい実施例では、スプリングは２つの部分に分割されている。

またこのスプリングは、軸方向に偏向力を加えられた第１のスプリングエレメン トと、半径方向に偏向力を加えられた第２のスプリングエに分割することで、半 径方向と軸方向に作用する偏向力を単純な方法で互いに適合させることができる 。軸方向の偏向力は半径方向の偏向力よりも小さい。

本発明の好ましい実施例では、第１のスプリングエレメントとしての螺旋スプリ ングおよび第２のスプリングエレメントとしてのスリットリングが設けられてい る。

スプリングが２つの部分からなるこうした実施例では、ボアの拡大部を円錐状に 形成し且つスリットリングの一方の側部にこれに合わせた円錐状のテーパーを設 ければ、スライドピンを手軽な方法でボアの中心に位置決めすることができる。

この構成を用いれば、リセット手段のリセット力を限定された範囲に保つことが でき、しかもスライドピンを正確に案内して部品同志が互いに衝突して騒音を発 することがない。

本発明の特殊な好ましい実施例では、第２のスプリングエレメントを第１のスプ リングエレメントで半径方向に押圧している。この例では、第２のスプリングエ レメント自体は半径方向に偏向力を作り出す必要はないが。

第１のスプリングエレメントを介してスライドピンに押圧されている。

また、第２のスプリングエレメントを第１のスプリングエレメントにより軸方向 に押圧することもできるが、好ましい実施例では、第２のスプリングエレメント をスプリングビンに押圧する半径方向内向きの力の成分が生じるように、第２の スプリングエレメントは円錐表面上をスライドするようになっている。

スプリングまたはスプリングエレメントは、ゴムまたは弾性的なプラスチックか ら作ることができる。以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は、スポット形式のディスクブレーキの平面図である。

第２図は、第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿った軸方向の断面図である。

第３図は、第１図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿って一部を断面にして示す側面図であ る。

第４図は、第１図のＩＴＪ−ＩＶ線に沿った一部拡大断面図である。

第５図は、本発明の他の実施例を示す、第４図に対応する詳細図である。

第６図から第１θ図は、本発明に係るスポット形式のディスクブレーキの別の実 施例を示している。

図示のスポット形式のディスクブレーキは、ホイールハブ１２に取り付けられた ブレーキディスク１０に連係して作用するようになっている。また第２図には、 装備したホイールリム１４の一部が示されている。２つのアーム２２を備えたブ レーキ支持体２０が、一対のねじ１８により静止部材１６に固定されている。ア ーム２２は、ブレーキディスク１０の外縁を通り越してこのブレーキディスクの 軸線に平行に延びている。また、箇々のアームは軸線に平行なポア２４を備えて いる。スライドピン２６は、ポアの各々により案内されポア内を移動することが できる。

フローティング・キャリパ３０はいずれもねじ２８を介して２つのスライドビン ２６に取り付けられており、またブレーキディスク１０の半径方向外縁を通り越 して連絡し合っている。装備車両に対するフローティング・キャリパ３０の軸方 向内側端部には、ピストン３４゛を備えた液圧アクチュエータ３２が取り付けら れている。ピストンを弾性的なピストンリング３６が取り囲んでいる。この弾性 的なピストンリング３６はシールとして作用すると共に、ピストン用のリセット 手段として構成されている。ブレーキディスク１０の反対側には、ピストン３４ と軸方向に向かい合って一対の脚部３８がフローティング・キャリパ３０に形成 されている。ピストン３４に連係して働く内側ブレーキパッド４０は、このピス トンによって直接作動することができる。同じように外側ブレーキパッド４２も 対の脚部３Ｂに連係して働き、フローティング・キャリパ３０の変位によってア クチュエータ３２が間接的に作動させるようになっている。

２つのブレーキパッド４０と４２の各々は支持プレート４４を備えている。この 支持プレート４４は、ブレーキディスク１０の軸線に平行にブレーキ支持体２０ の通路４６に沿って案内され移動することができる。また支持プレート４４は、 ブレーキディスク１０の円周方向と半径方向に加わる力に抗して支持されている 。２つのブレーキパッド４０と４２の各々の支持プレート４４には押えスプリン グ４８が取り付けられている。この押えスプリング４８は半径方向外向きにフロ ーティング−キャリパ３０を支持し、このフローティング・キャリパ３０を半径 方向外向きに押圧する一方でブレーキパッドを半径方向内向きに押え、これら可 動部材が振動時に騒音を発生することがないようにしている。

フローティング・キャリパ３０に連係して作用するリセット手段５０が設けられ ている。このリセット手段５０は、動作を終える毎に、アクチュエータ３２がキ ャリパを不作動位置まで復帰させることができない場合に機能するようになって いる。前記不作動位置では、外側ブレーキバッド４２は前記キャリパ側のブレー キディスク１０の表面から所定の距離を開けられている。この距離はブレーキ解 放クリアランスとして取り扱われている。これに対し、ピストンリング３６によ り内側ブレーキパッド４０にも同じようなブレーキ解放クリアランスが形成され る。

リセット手段５０には２つのスプリング５２が組み込まれている。各々のスプリ ングは、連係するポア２４の開口端に位置するそれぞれの拡大部５４内で、スラ イドピン２６の一方の端部の廻りに配置されている。拡大部の各々は、一方の端 部側がこの拡大部につながったポア２４の半径方向肩部５６によって形成され、 また反対の端部側は剛性リング５８によって形成されている。この剛性リング５ ８は、それぞれの拡大部５４の開口端にある突起６０により取り付けられている 。肩部５６とリング５８の間の距離は、スプリング５２に常に軸方向の偏向が加 わるような大きさに設定されている。

リセット手段５０の各々は、弾性バッキングスリーブ６２により取り囲まれてい る。この弾性バッキングスリーブ６２は、連係して作用するアーム２２とスライ ドピン２６を密封状態に連結している。スライドピン２６の各々は、装着したバ ッキングスリーブ６２の外側に突き出た六角形の頭部６４を備えている。この六 角形の頭部６４は、例えばブレーキパッド４０と４２を交換するために付属する ねじ２８を外してフローティング・キャリパ３０を取り外す場合、端部開口スパ ナを嵌めて箇々のスライドビンの回転を阻止することができる。

第４図の例では、各々のスプリング５２は、狭まった渦巻部と広がった渦巻部を 持つ螺旋状スプリングから構成されている。狭まった渦巻部は半径方向の偏向力 の加わった状態でスライドビン２６の円筒状部分６６を取り囲んでおり、常時肩 部５６に接触した状態にある。スプリング５２の広がった渦巻部は円筒状部分６ ６から半径方向に間隔を開けられ、リング５８に接触している。

ブレーキを作動させると、フローティング・キャリパ３０は第４図の左側に内向 きに移動する。２つのスライドビン２６の各々には付属するスプリング５２の狭 まった渦巻部が載っており、スプリングには軸方向のリセット力が蓄えられる。

ごうしたリセット力により、ブレーキを開放した後に、フローティング・キャリ パ３０を元の位置まで戻すことができる。

ブレーキの作動、結果的に２つのスライドビン２６の動作に伴ってフローティン グ拳キャリパ３０が動き、２つのスプリング５２の各々に設けられた狭まった渦 巻部が付属の拡大部５４の範囲内で移動できなくなるような所定の範囲を越えて しまう場合には、スライドビンとスプリングの間で相対的な滑り運動が生じ、ス プリングの狭まった渦巻部は付属するスライドビン２６の円筒状部分６６の新た なスタート位置を占めるようになる。こうしてフローティング・キャリパ３０は ブレーキの開放時にリセットされる。

第５図に示した実施例では、スプリング５２は第４図に示したスプリングに似た 働きをするゴムまたは弾性的なプラスチックのリングであるが、第４図のもので は得られない利点を備えている。すなわちブレーキの作動に伴って蓄えられる反 発エネルギーは強い振動が加わっても失われることがなく、これを用いてフロー ティング拳キャリパ３０を確実にリセットすることができる。

第６図に示した実施例では、スプリング５２は２つの部分に分割されている。こ れら２つの部分は、第１の螺旋スプリングエレメント５２ａとスリットリングと して構成された第２のスプリングニレメン）５２ｂからなっている０組み立てた 状態において、スリットリングとして構成された第２のスプリングニレメン）５ ２ｂは半径方向に偏向され、また螺旋形の第１のスプリングニレメン）５２ａは 軸方向に偏向されている。軸方向の偏向力は半径方向の偏向力よりも実質的に小 さい、２ｋｐ（９０７，２ｋｇ）が軸方向の偏向力として適当な値であることが 判明している。また、スリットリングとスライドビン２６の間に５ｋｐ　（２２ ６８ｋｇ）　から１０ｋｐ　（４５３６ｋｇ）の間の摩擦力が生じるように、す なわちスライドビンに沿ってスリットリングを移動させるのに要する力がそうし た範囲内にあるようにして、半径方向の偏向力がめられる。

第６図の例では、スリットリング５２ｂは円錐状表面７０を備えている。この円 錐状表面７０は、ポア２４の拡大部５４に形成された円錐状表面に一致する形を している。従って、スライドビン２６とこのスライドビンによって支持された部 材は正確に整合し、不快な騒音を生じることがない。

ブレーキを作動させると、スリットリング５２ｂはスライドビン２６と共に距離 ″Ｘ”にわたり約０．２ｍｍから０．６ｍｍの範囲で移動する。

距Ｍ″Ｘ″は解放クリアランスに相当している。スライドビンの運動量が距ｇＩ ″′Ｘ″を越える場合には、スリットリング５２ｂは剛性リング５８に当接し、 またブレーキライニングの摩耗量に合わせてスライドビン２６に沿って移動し、 解放クリアランスを一定に保つことができる。

第７図から第１０図は他の実施例を示している。先に述べた実施例に対応する部 分には同じ参照番号が付されている。

第７図の実施例では、第２のスプリングエレメント５２ｂはカップ状をしていて 、第１のスプリングエレメント５２ａを取り囲んでいる。第１のスプリングニレ メン）５２ａは第７図で見て左端がリング５８に載っており、また右端がスプリ ングエレメント５２ｂを円錐状表面７０に押圧している。第２のスプリングエレ メント５２ｂが円錐状表面に沿って滑り込むため内向きの力の成分が生じ、スラ イドビン２６を押圧するようになる。

リセット距離は参照符号ｒ１　とｒ２によって表わされている。

第８図の実施例では、第２のスプリングエレメント５２ｂは金属１例えば真鍮か らなるスリットリングである。スリットリングの直径はスライドビン２６の直径 よりも幾分小さく、第２のスプリングエレメント５２ｂは所望の偏向力でスライ ドビン２６を押圧している。

第２のスプリングエレメント５２ｂとスライドビンの間の摩擦力は、５ｋｐ　（ ２２６８ｋｇ）から１０ｋＰ（ａ　ｓ　３　Ｂ　ｋｇ）に設定されている。第８ 図によれば。

剛性リング５８と第２のスプリングニレメン）５２ｂ（７）°スプリングストッ パの間の距ｇｌａは、剛性リング５８から次のスプリング渦巻部に至る距離すよ りも短く、第１のスプリングエレメント５２ａはこの構造により保護され大きな ストレスを受けることがない。

第９図の実施例では、第２のスプリングエレメント５２ｂは円錐形に作られ、ま たスリットリングとして構成されている。第２のスプリングニレメン）５２ｂに 適した材料には、スチール、鋳鉄、真鍮またはプラスチックがある。第１のスプ リングニレメン）５２ａは、図面で見て右に延びている烏該エレメントの渦巻部 が第２のスプリングニレメン）５２ｂの廻りの凹所に係合し、この凹所を介し第 ２のスプリングエレメントを保持している。この構成により、第２のスプリング エレメント５２ｂとスライドビン２６の間に必要とする摩擦抵抗の一部が得られ る。同時に、第１のスプリングエレメント５２ａは第２のスプリングニレメン） ５２ｂを軸方向に押圧し、第２のスプリングエレメントが円錐表面に滑り込んで 、第２のスプリングニレメン）５２ｂに半径方向内向きの力の成分が作用するよ うになる。

第１Ｏ図の実施例は、３種類の部品からなるスプリング構造を用いている。第１ と第２のスプリングエレメント５２ａ、５２ｂの他に、中間部品５２ｃが設けら れている。第１のスプリングエレメント５２ａは、第７図の実施例の場合と同じ ように、軸方向に作用する螺旋スプリングから構成されている。第２のスプリン グエレメント５２ｂはＯリングから構成され、円錐状表面７０に当接している。

中間部品５２ｃは、軸方向に作用している第１のスプリング・エレメント５２ａ の力をＯリング５２ｂに伝えている。その結果１円錐表面７０の位置に半径方向 内向きの力の成分が生じ、スライドビン２６に対して０リングを押圧して、その 押圧する箇所に必要な摩擦力を生じさせている。

すべての実施例において、スライドビン２６とブレーキ支持体２０のアーム２２ 内に当該スライドビンを受け入れるボアとの間には、製造時の許容誤差により僅 かな遊びが生じる。前述した実施例に用いられている固定技術により、スライド ピン２６はボアの中心に位置決めされ、スライドピンが傾斜するのを積極的に防 止している。こうした構造によりブレーキの動作も滑らかにすることができる。

国際調査報告 一一一−＾−０−１昧ＰＣＴ／ＥＰ　８７１００６９４国際調査報告 ＥＰ　８７００６９４ ＳＡ　２００６４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．スポット形式のディスクブレーキ、とりわけ自動車用のスポット形式のディ スクブレーキにして、スライドピン（２６）により、ブレーキ支持体（２０）に 沿って移動可能に案内されるフローティング・キャリパ（３０）と、 ブレーキ支持体（２０）に対しスライドピン（２６）に平行に移動可能な内側お よび外側のブレーキパッド（４０、４２）と、 内側ブレーキパッド（４０）は直接に作動し、また外側ブレーキパッド（４２） はフローティング・キャリパ（３０）を介して作動するようにしたアクチュエー タ（３２）と、 スライドビン（２６）の少なくとも１つに設けてあリ、当該スライドピンおよび このピンを案内するボア（２４）の間の摩擦連結部の要素としてスライドピン（ ２６）の迴リに配置され、しかも軸方向に一定の範囲にわたって弾性的に変形す ることのできるスプリング（５２）を備えているリセット手段（５０）とを有し 、ボア（２４）は、付属のスライドピン（２６）が当該ボア内に挿入される一方 の端部に拡大部（５４）を有し、この拡大部内にスプリング（５２）を軸方向に 偏向した状態に取リ付けてあリ、しかもスライドピン（２６）の外側表面がスプ リング（５２）と連係して作用することを特徴とするスポット形式のディスクブ レーキ。 ２．請求項１記載のスポット形式のディスクブレーキにおいて、スプリング（５ ２）は、ボア（２４）の拡大部（５４）を形成する肩部（５４）と拡大部（５４ ）の縁を塞ぐ剛性リング（５８）との間に挟まれていることを特徴とするスポッ ト形式のディスクブレーキ。 ３．請求項１記載のスポット形式のディスクブレーキにおいて、スプリング（５ ２）は、軸方向に偏向されている第１のスプリングエレメント（５２ａ）と、半 径方向に偏向されているかまたは偏向されるようになる第２のスプリングエレメ ント（５２ｂ）とを有していることを特徴とするスポット形式のディスクブレー キ。 ４．請求項３記載のスポット形式のディスクブレーキにおいて、第１のスプリン グエレメント（５２ａ）として螺旋スプリングが設置され、また第２のスプリン グエレメント（５２ｂ）としてスリットリングが設置されていることを特徴とす るスポット形式のディスクブレーキ。 ５．請求項１から４の何れか一つに記載のスポット形式のディスクブレーキにお いて，ボア（２４）の拡大部（５４）が円錐形をしていて、スプリング（５２） または第２のスプリングエレメント（５２ｂ）がこの拡大部に一致する円錐表面 （７０）を有していることを特徴とするスポット形式のディスクブレーキ。 ８．請求項３記載のスポット形式のデイスクブレーキにおいて、第２のスプリン グエレメント（５２ｂ）は，少なくとも半径方向に第１のスプリングエレメント によって押圧されていることを特徴とするスポット形式のディスクブレーキ。 ７．請求項３または６記載のスポット形式のディスクブレーキにおいて、第２の スプリングエレメント（５２）は、軸方向に第１のスプリングエレメント（５２ ａ）によって押圧されていることを特徴とするスポット形式のディスクブレーキ 。 ８．請求項５または７記載のスポット形式のディスクブレーキにおいて、第２の スプリングエレメント（５２ｂ）は、半径方向内向きの力の成分が生じるように 円錐表面（７０）で支持されていることを特徴とするスポット形式のディスクブ レーキ。 ９．請求項３から８の何れか一つに記載のスポット形式のディスクブレーキにお いて、第２のスプリングエレメント（５２ｂ）は、少なくとも一部が第１のスプ リングエレメント（５２ａ）を取リ囲んでいることを特徴とするスポット形式の ディスクブレーキ。 １０．請求項１から９の何れか一つに記載のスポット形式のディスクブレーキに おいて、スプリング（５２）または第２のスプリングエレメント（５２ｂ）がゴ ムまたは弾性的なプラスチックから作られていることを特徴とするスポット形式 のディスクブレーキ。