JPH01501222A - 燃料タンクの気化及び爆発防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 燃料タンクの気化及び爆発防止装置 発明の背景 本発明は全体をしてプロパン又は液化石油ガス（ＬＰＧ）のような液化燃料のタ ンク、及びそのタンク内の液体燃料の温度及び気化を制御する方法に関する。典 型的なプロパン又はＬＰＧタンクには、一般的に、圧力燃料を収容し得るように した金属製のタンク部材が配置され、このタンク部材の一端にはその内容物をア クセスするためのバルブが設けられている。通常は、このタンクはプロパン又は 液体石油ガスで略一杯に満たされている。通常の作動中、液体燃料は周囲熱によ り気化し、作動圧力が提供され、この作動圧力によりベーパはタンクの弁を経て 吸引される。ベーパが吸引されるに伴い、残りの液体は気化し、この間、気化の 潜熱として知られる熱を吸収する。これにより、残る液体の温度は低下し、その 結果残る液体の気化する能力が低下する。その結果、ベーパの吸引による液体温 度の低下に伴い、システムの圧力は低下し続ける。液体の気化に起因する熱損失 はその容器周囲の環境の熱により補わなければならないため、液体の温度が上昇 するまでタンクの機能は低下している。

火事が発生し、熱が局部的にタンクに作用する場合、高温箇所付近の液体は沸騰 し、タンク内のベーパ圧力を増大させる。この圧力増加は急速に典型的な全ての レリーフ弁の性能を上回り、爆発を生じさせる。タンクの爆発傾向を解消せんと する従来の試みには、引っ張り広げたアルミニウム網をタンク内に設けるものが あるが、これは使用中圧縮し、タンク外板との伝導可能な接触を維持できないた め、効果的でない。同様に、熱は外板から非効率的に伝達されるｔ；め、大気圧 状態にて気化を促進し得ない。

発明の概要 従って、本発明の目的は効率及び作用を向上させる一方、爆発防止機能を改良し た燃料タンクを提供することである。全体として、確実な熱伝導接触状態にてタ ンクの外板に取付けた熱伝導性の網状の内部を備える密閉貯蔵容器が提供される 。

本発明の他の目的及び利点は以下の詳細な説明を読み、かつ図面を参照すること により明らかになるであろう。

図面の簡単な説明 第１図は本発明の燃料タンクの一部切欠いた立面図である。

本発明は好適実施態様について説明するが、これは本発明をこの態様にのみ限定 することを意図するものではないと理解する必要がある。そうではなく、請求の 範囲によって定められる本発明の精神及び範囲内に含まれる変形例、応用例及び 均等物を包含することを意図するものである。

好ましい実施例の説明 第１図を参照すると、外側密閉部材１２と、水平状態にて使用する場合、タンク 内の燃料の水位を検出し得るよう配設し、１至端に取付けた測深管１４と、タン ク内伸長体１７を介して液体燃料にアクセスするだめの充填／吸引継手１６とを 備える、本発明の好ましい実施例に使用可能な型式の燃料タンクが示しである。

正規の垂直作動では、タンク内に貯蔵した液体は気化し、タンクの最上部に溜ま り、タンク頂部の標準の任意の継手（図示せず）を介し、ここから必要に応じて 吸引される。従来のシステムの場合、タンク壁２２を介し外部環境から利用可能 な熱により液体の気化を行っている。過度の使用期間中、液体の温度はこの気化 を制限し、その結果使用し得る気化燃料の量を制限する値にまで低下する。

本発明の装置によると、タンク部材の外壁１２から熱を伝導し、さらにタンク室 の液体収容部分全体に熱を分配し得るよう配設した熱伝導部材２０が、タンク内 、特に、タンクの液体充填部分内に設けられている。本発明の好ましい実施例で は、この充填材２０は、タンクの境界部分に適合するようにロール状に巻かれ、 かつ、接着剤２２によりタンク外板に接着されＩ；、金属製の格子状の薄板によ って構成されることになろう、３Ｍコーポレイションが製造するＥＣ７７６接着 剤により満足し得る結果が得られｌ；。この接着剤は金属製の充填材がタンク外 板から分離するのを防止し、かつ熱伝導状態の接触を確実にする。

この構成において、タンクの液体充填部分の容積には多数の金属製フォイルが十 字形に交差している。タンクの総容積はある程度減少するが、この格子網内に薄 いフォイルを使用することにより、相当な容積が保持される。

技術的に、この装置はタンクの「濡れた面」を増大させる。一般的に、タンクの 濡れた面が多くなればなるほど、システムの気化能力は増大する。従って、大形 の容器は濡れｔ；面が多いため、より大きい気化能力を備えることになる。本発 明の装置を内蔵し、上述の充填材を提供することにより、タンクの大きさ、即ち 、寸法を変えることなく濡れた面を増大させることが可能となる。

気化を促進させるこのシステムにより、爆発も斬新的な方法にて防止することが 出来る。タンク外板に局部的な高温箇所が生じたならば、熱は液体を経て発散さ れ、局部的な沸騰が防止されよう。接着剤を使用して充填材をタンクに接着させ ることにより、液体の温度が沸騰状態となる前に、作用された熱を発散させるこ とが出来る。

発明のさらに別の態様によると、タンクを水平状態にて使用する場合、内端をタ ンクの最上部に位置させるように特に考慮してタンク内に設置された解放弁が設 けられる。これにより圧力解放弁はあらゆる状態で、ベーパにアクセスし、液体 燃料により覆われてしまうことがなくなる。局部的な沸騰が生じたならば、弁が 圧力を解放することによりタンクの爆発が防止される。

国際調査報告

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．液体燃料を貯蔵するための改良されたタンク装置であって、 タンクの内容物を選択的にアクセスするための手段を有する密閉されたタンク部 材と、 前記タンク部材の内部に設けられ、熱伝導によって前記タンク部材から前記液体 に熱伝達し得るように、前記タンク部材に接触して熱伝導可能な状態で取付けら れた、熱伝導性充填材と、 を有する、液体燃料貯蔵用の改良されたタンク装置。
2. ２．前記熱伝導性充填材を接着剤により前記タンクの一部に固定してなる、請求 の範囲第１項に記載のタンク装置。
3. ３．前記熱伝導性充填材が金属製のフォイル部材からなる、請求の範囲第２項に 記載のタンク装置。
4. ４．前記金属製のフォイル部材が格子形態をなす、請求の範囲第３夜に記載のタ ンク装置。
5. ５．前記金属製のフォイル部材をロール状に巻かれた格子状の薄板で構成してな る、請求の範囲第３項に記載のタンク装置。
6. ６．前記金属製のフォイル部材が、格子状の薄板を複数層に重ね合わせて構成さ れている、請求の範囲第３項に記載のタンク装置。
7. ７．前記タンクの一側には、更に圧力解放弁が設けられ、該圧力解放弁はその内 端を前記タンクの最上部方向に突出させている、請求の範囲第３項に記載のタン ク装置。