JPS6244240Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6244240Y2 JPS6244240Y2 JP7429381U JP7429381U JPS6244240Y2 JP S6244240 Y2 JPS6244240 Y2 JP S6244240Y2 JP 7429381 U JP7429381 U JP 7429381U JP 7429381 U JP7429381 U JP 7429381U JP S6244240 Y2 JPS6244240 Y2 JP S6244240Y2
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- Japan
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- liquid
- tank
- concrete
- tight
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、内槽からの万が一の漏流出液を外槽
内に二次貯溜する二重殻低温タンク、詳しくは、
内槽よりの液の漏流出時における二次貯液部材と
してのコンクリート底板の変形防止、外槽液密ラ
イナーの熱衝撃、および、熱収縮による破損の防
止構造を有する二重殻低温貯蔵タンクに関するも
のである。
内に二次貯溜する二重殻低温タンク、詳しくは、
内槽よりの液の漏流出時における二次貯液部材と
してのコンクリート底板の変形防止、外槽液密ラ
イナーの熱衝撃、および、熱収縮による破損の防
止構造を有する二重殻低温貯蔵タンクに関するも
のである。
この種低温貯蔵タンクは、内槽内部にLNGや
エチレン、あるいは、プロパンなどの極低温液化
ガスを貯蔵するものであり、貯蔵タンクは、貯蔵
液を外気温度や太陽熱から保護するために、タン
ク全体が断熱または保冷構造になつている。
エチレン、あるいは、プロパンなどの極低温液化
ガスを貯蔵するものであり、貯蔵タンクは、貯蔵
液を外気温度や太陽熱から保護するために、タン
ク全体が断熱または保冷構造になつている。
また貯蔵液は、引火し易く、かつ、低温である
ので、これを貯蔵するタンクには、貯蔵液の漏流
出に備えて爆発、および、熱衝撃の点で特別な考
慮が必要である。更にこの種の貯蔵タンクにおい
ては、内槽より漏流出した貯蔵液の極低温、即
ち、熱衝撃が、コンクリート底板や銅製、また
は、コンクリート外槽側板に作用し、これらに対
して熱衝撃によるクラツクを生ぜしめ、あるい
は、外槽内に一時貯えられる漏流出低温液により
タンク基礎の上面が冷却され、タンク基礎が椀状
に反り返り、その結果として基礎、および、タン
クが破損したり、あるいは、漏流出低温液により
外槽底板（底部液密ライナー）が側部液密ライナ
ーに先んじて冷却され、底部液密ライナーと側部
液密ライナーの間に熱収縮差が生じて底部液密ラ
イナー、または、側部液密ライナーが破損し、こ
れにより貯蔵液の外部漏流出を招いたりすること
がある。
ので、これを貯蔵するタンクには、貯蔵液の漏流
出に備えて爆発、および、熱衝撃の点で特別な考
慮が必要である。更にこの種の貯蔵タンクにおい
ては、内槽より漏流出した貯蔵液の極低温、即
ち、熱衝撃が、コンクリート底板や銅製、また
は、コンクリート外槽側板に作用し、これらに対
して熱衝撃によるクラツクを生ぜしめ、あるい
は、外槽内に一時貯えられる漏流出低温液により
タンク基礎の上面が冷却され、タンク基礎が椀状
に反り返り、その結果として基礎、および、タン
クが破損したり、あるいは、漏流出低温液により
外槽底板（底部液密ライナー）が側部液密ライナ
ーに先んじて冷却され、底部液密ライナーと側部
液密ライナーの間に熱収縮差が生じて底部液密ラ
イナー、または、側部液密ライナーが破損し、こ
れにより貯蔵液の外部漏流出を招いたりすること
がある。
本考案は、このような実情に対応してなされた
もので、簡単な構成によつて従来の問題点を解消
せしめ、内槽からの液漏流出時において外槽、お
よび、コンクリート底板を熱衝撃から保護し、安
全運転可能な貯蔵タンクを提供せんとするもの
で、従来技術の問題点を解決する本考案の構成
は、内槽と外槽とよりなり、タンク底部をコンク
リートで構成するとともに、内槽底板とタンク底
板との間に底部保冷層を介設した二重殻低温貯蔵
タンクにおいて、少なくとも上記コンクリート底
板上に底部液密ライナー４を張設し、該底部液密
ライナー４の下面にパーライトコンクリートなど
の二次保冷層である断熱材５を敷設せしめ、更に
上記外槽の側板の内面、および、上部底部液密ラ
イナー４と底部保冷層９との間に、耐圧、液密性
を有する断熱材６ａ、パーライトコンクリートな
どの断熱材７を各別に設け、該底部液密ライナー
４の外周近傍には底面半径方向の熱収縮を吸収す
るための断熱形状が〓字型の熱収縮吸収機構を全
周にわたつて設けたことを特徴とするものであ
る。
もので、簡単な構成によつて従来の問題点を解消
せしめ、内槽からの液漏流出時において外槽、お
よび、コンクリート底板を熱衝撃から保護し、安
全運転可能な貯蔵タンクを提供せんとするもの
で、従来技術の問題点を解決する本考案の構成
は、内槽と外槽とよりなり、タンク底部をコンク
リートで構成するとともに、内槽底板とタンク底
板との間に底部保冷層を介設した二重殻低温貯蔵
タンクにおいて、少なくとも上記コンクリート底
板上に底部液密ライナー４を張設し、該底部液密
ライナー４の下面にパーライトコンクリートなど
の二次保冷層である断熱材５を敷設せしめ、更に
上記外槽の側板の内面、および、上部底部液密ラ
イナー４と底部保冷層９との間に、耐圧、液密性
を有する断熱材６ａ、パーライトコンクリートな
どの断熱材７を各別に設け、該底部液密ライナー
４の外周近傍には底面半径方向の熱収縮を吸収す
るための断熱形状が〓字型の熱収縮吸収機構を全
周にわたつて設けたことを特徴とするものであ
る。
本考案の一実施例を図面について説明すると、
貯蔵タンクの全体構成の図示は省略してあるが、
図はコンクリート外槽よりなる本考案の要部を示
しており、Ａは、コンクリート外槽１、内槽２、
コンクリート底板３構造により構成された二重殻
低温貯蔵タンクであつて、上記外槽１の内面、お
よび、コンクリート底板３の上面には、底部液密
ライナー４、側部液密ライナー４ａが張設してあ
る。そしてコンクリート底板３上に張設した底部
液密ライナー４の下面には、パーライトコンクリ
ートなどの断熱性の高い断熱材層５が敷設してあ
り、該断熱材層５は上記コンクリート底板３と底
部の底部液密ライナー４の間に介設されることと
なる。
貯蔵タンクの全体構成の図示は省略してあるが、
図はコンクリート外槽よりなる本考案の要部を示
しており、Ａは、コンクリート外槽１、内槽２、
コンクリート底板３構造により構成された二重殻
低温貯蔵タンクであつて、上記外槽１の内面、お
よび、コンクリート底板３の上面には、底部液密
ライナー４、側部液密ライナー４ａが張設してあ
る。そしてコンクリート底板３上に張設した底部
液密ライナー４の下面には、パーライトコンクリ
ートなどの断熱性の高い断熱材層５が敷設してあ
り、該断熱材層５は上記コンクリート底板３と底
部の底部液密ライナー４の間に介設されることと
なる。
更に、上記外槽１の側壁内面に張設された側部
液密ライナー４ａの内面には、パーライト粒など
の通常保冷断熱材６に加えて耐圧、液密性を有す
るポリウレタンフオーム（PUF）などの断熱材
６ａが張設してあり、上記底部の底部液密ライナ
ー４上にはパーライトコンクリート７をレベルコ
ンクリートとして張設している。この場合、側部
のパーライト保冷６は設計によつては省略するこ
とができる。
液密ライナー４ａの内面には、パーライト粒など
の通常保冷断熱材６に加えて耐圧、液密性を有す
るポリウレタンフオーム（PUF）などの断熱材
６ａが張設してあり、上記底部の底部液密ライナ
ー４上にはパーライトコンクリート７をレベルコ
ンクリートとして張設している。この場合、側部
のパーライト保冷６は設計によつては省略するこ
とができる。
また、内槽２から万が一低温液が漏流出した場
合に、底部液密ライナー４の接液による冷却、熱
収縮を吸収するために、該底部液密ライナー４の
周辺部近傍に〓字型の環状の熱収縮機構８が設け
てある。
合に、底部液密ライナー４の接液による冷却、熱
収縮を吸収するために、該底部液密ライナー４の
周辺部近傍に〓字型の環状の熱収縮機構８が設け
てある。
図中９は底部保冷層である。尚この実施例は、
コンクリート外槽と内槽とによる二重殻低温貯蔵
タンクを示したが、外槽を鋼製としたものにも適
用できるので、図示のものに特定されるものでな
い。
コンクリート外槽と内槽とによる二重殻低温貯蔵
タンクを示したが、外槽を鋼製としたものにも適
用できるので、図示のものに特定されるものでな
い。
本考案は、上述のように構成したので、次のよ
うな効果が得られる。
うな効果が得られる。
(a) 内槽に事故が生じ、内槽内の極低温貯蔵液が
漏流出しても、該漏流出貯蔵液による熱衝撃
は、外槽においては、これの内面に張設した耐
圧、液密性を有する断熱材によつて保護され
る。
漏流出しても、該漏流出貯蔵液による熱衝撃
は、外槽においては、これの内面に張設した耐
圧、液密性を有する断熱材によつて保護され
る。
(b) 特に漏流出低温液による冷却により椀状変形
が生じるコンクリート底板は、底部液密ライナ
ー４による止液、および、パーライトコンクリ
ートのような断熱材５層による冷却温度勾配の
緩和によつて熱変形緩和吸収が行われ、従つて
コンクリート底板の椀状熱変形を緩和し、短期
における安全運転がなしうる。
が生じるコンクリート底板は、底部液密ライナ
ー４による止液、および、パーライトコンクリ
ートのような断熱材５層による冷却温度勾配の
緩和によつて熱変形緩和吸収が行われ、従つて
コンクリート底板の椀状熱変形を緩和し、短期
における安全運転がなしうる。
(c) 底部液密ライナー４の外周近傍には、底部液
密ライナー４が直接、間接に漏流出液で冷却さ
れた際の熱収縮作用を吸収するための〓字型の
熱収縮吸収機構を設けたので、側部液密ライナ
ー４ａとの間に熱収縮挙動に差、または、時間
遅れがあつても相互間の挙動調整が円滑になさ
れ、底部液密ライナー４、側部液密ライナー４
ａが破損することがなく、液密ライナーの保護
が適切に行える。
密ライナー４が直接、間接に漏流出液で冷却さ
れた際の熱収縮作用を吸収するための〓字型の
熱収縮吸収機構を設けたので、側部液密ライナ
ー４ａとの間に熱収縮挙動に差、または、時間
遅れがあつても相互間の挙動調整が円滑になさ
れ、底部液密ライナー４、側部液密ライナー４
ａが破損することがなく、液密ライナーの保護
が適切に行える。
図は要部の縦断正面図である。
Ａ……二重殻低温貯蔵タンク、１……コンクリ
ート外槽、２……内槽、３……コンクリート底
板、４……底部液密ライナー、４ａ……側部液密
ライナー、５……断熱材。
ート外槽、２……内槽、３……コンクリート底
板、４……底部液密ライナー、４ａ……側部液密
ライナー、５……断熱材。
Claims (1)
- 内槽と外槽とよりなり、タンク底部をコンクリ
ートで構成するとともに、内槽底板とタンク底板
との間に底部保冷層を介設した二重殻低温貯蔵タ
ンクにおいて、少なくとも上記コンクリート底板
上に底部液密ライナー４を張設し、該底部液密ラ
イナー４の下面にパーライトコンクリートなどの
二次保冷層である断熱材５を敷設せしめ、更に上
記外槽の側板の内面、および、上記底部液密ライ
ナー４と底部保冷層９との間に、耐圧、液密性を
有する断熱材６ａ、パーライトコンクリートなど
の断熱材７を各別に設け、該底液密ライナー４の
外周近傍には底面半径方向の熱収縮を吸収するた
めの断熱形状が〓字型の熱収縮吸収機構を全周に
わたつて設けたことを特徴とする二重殻低温貯蔵
タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7429381U JPS6244240Y2 (ja) | 1981-05-21 | 1981-05-21 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7429381U JPS6244240Y2 (ja) | 1981-05-21 | 1981-05-21 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57186794U JPS57186794U (ja) | 1982-11-26 |
| JPS6244240Y2 true JPS6244240Y2 (ja) | 1987-11-19 |
Family
ID=29870070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7429381U Expired JPS6244240Y2 (ja) | 1981-05-21 | 1981-05-21 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6244240Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4964346B1 (ja) * | 2011-08-01 | 2012-06-27 | 大成建設株式会社 | Ｐｃ地上タンクの施工方法 |
-
1981
- 1981-05-21 JP JP7429381U patent/JPS6244240Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4964346B1 (ja) * | 2011-08-01 | 2012-06-27 | 大成建設株式会社 | Ｐｃ地上タンクの施工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57186794U (ja) | 1982-11-26 |
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