JPH0147454B2 - - Google Patents

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JPH0147454B2
JPH0147454B2 JP55083542A JP8354280A JPH0147454B2 JP H0147454 B2 JPH0147454 B2 JP H0147454B2 JP 55083542 A JP55083542 A JP 55083542A JP 8354280 A JP8354280 A JP 8354280A JP H0147454 B2 JPH0147454 B2 JP H0147454B2
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methyl methacrylate
methanol
distillation column
methyl
temperature
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JP55083542A
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Atsushi Aoshima
Yoshio Suzuki
Mikihiko Nakamura
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメタクリル酸メチルの精製法に関し、
更に詳しくはメタノール、メタクリル酸メチル及
び少量のイソ酪酸メチルを含む混合液から蒸溜に
より、メタノールと共にイソ酪酸メチルを除去し
てメタクリル酸メチルを精製する方法に関する。
メタクリル酸メチルの製造法としてはアセトン
シアンヒドリン法、或いはイソブチレン(若しく
はt―ブタノール)酸化法が知られている。イソ
ブチレン(若しくはt―ブタノール)酸化法にお
いては、イソブチレン(若しくはt―ブタノー
ル)を酸化してメタクロレインとし、これを更に
酸化してメタクリル酸とした後、メタノールと反
応させてメタクリル酸メチルとする方法と、メタ
クロレインをメタノール中で酸素の存在下に一段
で反応させてメタクリル酸メチルとする方法があ
る。これらの方法によつて得られる反応液中に
は、原料中に含まれる不純物或いは反応中の副反
応によつて各種の不純物が含まれる。特に不純物
としてイソ酪酸メチルが含まれる場合は、イソ酪
酸メチル(沸点92.3℃)の沸点が目的とするメタ
クリル酸メチル(沸点100.3℃)の沸点と極めて
近く、かつ、水や他種溶媒に対する溶解性も差異
が少ないため、蒸溜や抽出等の手段を用いても、
その分離は著しく困難であり、従来の方法では分
離のために煩雑なプロセスを必要とし、かつ分離
に対して、多くのスチーム等の用役を必要として
いた。一方、このイソ酪酸メチルがメタクリル酸
メチル中に存在すると、メタクリル酸メチルの重
合物製品中に重合に関与しないイソ酪酸メチルが
残存して、重合物製品の品質低下をもたらすた
め、煩雑であつてもこの不純物の分離工程は必須
である。
かかる公知の分離方法の具体例として、特開昭
51―146418号公報に提案された方法は、イソ酪酸
エステルを含有する粗メタクリル酸エステルを少
量の水の存在下に蒸溜し、溜出液を有機相と水相
に分離し、該有機相を更に水の存在下で蒸溜して
イソ酪酸エステルを濃縮除去する方法であるが、
この提案では蒸溜塔塔頂部で水と有機物の2液相
を形成させる必要上、メタノール等が多量に存在
すると均一相となるため、微量のメタノールの共
存しか許容できず、予めこれら水溶性有機物を除
去した粗メタクリル酸エステルを得なければなら
ないと云う欠点を有する。
しかるに、メタクリル酸を過剰量のメタノール
でエステル化したり、メタクロレインをメタノー
ル中で酸素酸化してメタクリル酸メチルを製造す
る場合に得られる反応生成物は、10〜85重量%程
度の大量のメタノールを含み、イソ酪酸が不純物
としてこの中に含まれる場合には、イソ酪酸メチ
ルの量はメタクリル酸メチルに対して通常0.05〜
2重量%である。このような混合液からイソ酪酸
メチルを蒸溜によつて分離しようとする際には、
イソ酪酸メチル、メタクリル酸メチルは共にメタ
ノール、水と共沸混合物を形成するため、蒸溜に
よりメタクリル酸メチルからイソ酪酸メチルを除
去するのは実質上不可能である。又、このような
混合物からメタクリル酸メチルを分離精製する方
法として炭化水素でメタクリル酸メチルを抽出す
る方法も知られているが、イソ酪酸メチルはメタ
クリル酸メチルと同等或いはそれ以上に炭化水素
に抽出され易く、メタクリル酸メチルから除去す
ることは難しい。
本発明者らはメタノール含量の多いこのような
混合液からメタノールとイソ酪酸メチルを共に除
去して精製されたメタクリル酸メチルを簡単に得
ることのできる方法を見いだすべく鋭意研究した
ところ、炭素数が6ないし8の飽和炭化水素を該
混合液のフイード段より実質的に上部にのみ存在
させて共沸蒸溜することにより、塔頂より実質的
に全量のメタノールを溜出させることができるこ
と及びそれと共にイソ酪酸メチルを少量のメタク
リル酸メチルに濃縮させた形で溜出させることが
できることを見いだし、本発明を完成するに至つ
た。
即ち、本発明は、 (1) メタクリル酸メチル5〜65重量%、メタクリ
ル酸メチルに対し0.05〜2重量%のイソ酪酸メ
チル、水0〜15重量%、及びメタノール20〜95
重量%からなる混合液を蒸溜塔に供給し、炭素
数6ないし8の飽和炭化水素を該蒸溜塔上部に
存在させて、メタクリル酸メチルを精製するに
際し、該蒸溜塔のフイード段を実質的にメタノ
ール―メタクリル酸メチルの共沸温度以上と
し、該蒸溜塔上部に該飽和炭化水素を供給して
塔頂温度を実質的に該飽和炭化水素―メタノー
ル共沸温度とし、かつ、フイード段と塔頂の間
の任意の段でフイード段の温度より3〜10℃低
い温度を維持することで、実質的に該飽和炭化
水素をフイード段よりも上にのみ存在させて精
溜することにより、該蒸溜塔塔頂から該飽和炭
化水素と共に、実質的に全量のメタノール、少
量のメタクリル酸メチル及び実質的に全量のイ
ソ酪酸メチルを溜出させ、該蒸溜塔下部からメ
タクリル酸メチルあるいはメタクリル酸メチル
と水を回収することを特徴とするメタクリル酸
メチルの精製方法、 (2) 水を含む混合液に対しては、蒸溜塔のフイー
ド段よりも下部に水分離槽を設けて、塔下部液
を実質的にメタクリル酸メチルからなる有機層
と水からなる水層とに分離し、該水層を抜き出
し、有機層のメタクリル酸メチルを回収するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のメ
タクリル酸メチルの精製方法、 (3) メタクリル酸メチル5〜65重量%、メタクリ
ル酸メチルに対し0.05〜2重量%のイソ酪酸メ
チル、水0〜15重量%及びメタノール20〜95重
量%からなる混合液を第1蒸溜塔に供給し、炭
素数6ないし8の飽和炭化水素を第1蒸溜塔上
部に存在させて、メタクリル酸メチルを精製す
るに際し、第1蒸溜塔のフイード段を実質的に
メタノール―メタクリル酸メチルの共沸温度以
上とし、第1蒸溜塔上部に該飽和炭化水素を供
給して、塔頂温度を実質的に炭化水素―メタノ
ール共沸温度とし、かつ、フイード段と塔頂の
間の任意の段でフイード段の温度より3〜10℃
低い温度を維持することで、実質的に該飽和炭
化水素をフイード段よりも上にのみ存在させて
精溜することにより、第1蒸溜塔塔頂から該飽
和炭化水素と共に実質的に全量のメタノール、
少量のメタクリル酸メチル及び実質的に全量の
イソ酪酸メチルを溜出させ、該溜出物を冷却し
てデカンターに導き、該デカンターで主として
該飽和炭化水素からなる層と主としてメタノー
ルからなる層に分離し、主として該飽和炭化水
素からなる層をデカンターから第1蒸溜塔上部
へ第1蒸溜塔に供給する炭素数6〜8の飽和炭
化水素として供給し、該デカンターで層分離さ
せた主としてメタノールからなる層を第2蒸溜
塔に供給して第2蒸溜塔頂から主としてメタノ
ールからなる層中に溶解している該飽和炭化水
素を1部のメタノールと共に溜出させ、該溜出
液を冷却してデカンターに供給し、第2蒸溜塔
塔底からメタノールと共に少量のメタクリル酸
メチル及びイソ酪酸メチルを回収することを特
徴とするメタクリル酸メチルの精製方法、 に関するものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法を実施する工程の一例を示すブロ
ツクダイヤグラムを第1図に示す。第1図は、特
許請求の範囲第3項に示す方法に対応するもので
あり、以下の説明及び実施例は、第1図及びその
説明を念頭におくことによつて、一層良く理解で
きる筈である。図において、Aは飽和炭化水素―
メタノール共沸領域を示し、1は第1蒸溜塔、2
は第2蒸溜塔、3はデカンター、4は水分離槽、
5はコンデンサー、6はコンデンサー、7はヒー
ター、8はヒーター、9はフイード(メタクリル
酸メチル、メタノール、水、イソ酪酸メチルの混
合液)、10はイソ酪酸メチル及び少量のメタク
リル酸メチルを含有する炭化水素―メタノール共
沸混合物、11は冷却された上記混合液、12は
少量のメタノールを含む炭化水素液、13は少量
の炭化水素、少量のメタクリル酸メチル及びイソ
酪酸メチルを含有するメタノール、14は炭化水
素―メタノール共沸混合物、15は冷却された炭
化水素―メタノール共沸混合物の一部で第2蒸溜
塔へ還流される液、16はデカンターへ送られる
冷却された炭化水素―メタノール混合液、17は
メタクリル酸メチル及び水、18は水及び微量の
メタクリル酸メチル、19はメタクリル酸メチル
及び微量の水、20はメタクリル酸メチル及び微
量の水、21はメタクリル酸メチル、22はメタ
ノール、イソ酪酸メチル及び少量のメタクリル酸
メチルの混合液を示す。
本発明においては、メタノールと優先的に共沸
するエントレーナーを用いて、メタノールを塔頂
より溜出させる方法をとつた。炭素数6ないし8
の飽和炭化水素をエントレーナーとした蒸溜で、
フイード段の下にも実質的に該飽和炭化水素が存
在すよう、塔内(以降これを第1蒸溜塔と云うこ
ともある。)での該飽和炭化水素の存在量を十分
にとると、実質的にフイード液中のメタノールの
みが溜出する。ところが蒸溜条件、フイード液組
成、濃縮部段数などに応じて該飽和炭化水素を実
質的に塔頂より何段目位までに存在させるかをコ
ントロールする際に、該炭化水素の存在量をフイ
ード段より上にのみ存在するようにコントロール
すると、少量のメタクリル酸メチルに伴つて実質
的に全量のイソ酪酸メチルが溜出するようにな
る。
本発明の効果を奏するためには、エントレーナ
ーとして用いる炭化水素の種類及び塔内における
分布(即ち塔内の存在量)が極めて重要である。
即ち、エントレーナーとしては炭化水素6ないし
8の飽和炭化水素が好ましく、特に沸点が65℃か
ら100℃の範囲のものか好ましく、具体的にはヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘプタン、メチルシク
ロペンタン、ジメチルペンタン等が挙げられる。
これらは単独又は混合物として用いることができ
る。これらのエントレーナーはメタノールとメタ
クリル酸メチルとの共沸を破り、メタノールをメ
タクリル酸メチルから分離するのに有効であると
共にこれらの存在下での蒸溜はイソ酪酸メチルと
メタクリル酸メチルの比揮発性を大にしてイソ酪
酸メチルの分離を驚く程有利にするのである。炭
素数が8より大きい場合には、メタノールとメタ
クリル酸メチルの分離に対して十分な効果がな
く、かつフイード液中の水を塔頂から溜出させる
ので好ましくない。一方、炭素数が6より小さい
場合は溜出液中のメタノール濃度が低いため、蒸
溜に要するエネルギーが著しく多くなる欠点があ
る。イソ酪酸メチルをメタノールと共に除去して
メタクリル酸メチルを得るためには上記の如くエ
ントレーナーとして好ましいものを選択し、か
つ、蒸溜塔内のエントレーナーの存在量をコント
ロールして、実質的に全量のエントレーナーがフ
イード段より上部に存在することが本分離系にお
いては重要である。過剰のエントレーナーを使用
するとフイード段より下にも実質的にエントレー
ナーが存在するようになり、イソ酪酸メチルを塔
頂から溜出させられなくなり、又、水が塔頂より
溜出し易くなる傾向がある。従つて、本発明で提
案したエントレーナーはフイード段より実質的に
上部にのみ存在させて蒸溜することが肝要であ
る。本法によれば蒸溜塔段数や還流比にもよるが
フイード液中のメタクリル酸メチルに対するイソ
酪酸メチルが0.05〜2重量%の場合、溜出液中に
おけるイソ酪酸メチルはメタクリル酸メチルに対
して1重量%から50重量%まで濃縮され、メタノ
ールとイソ酪酸メチルが一挙に除去され、塔底か
らはメタクリル酸メチルが得られる。
本発明に供する原料中にメタクロレイン等の低
沸点化合物が含まれる場合には一部のメタノール
と共に溜去して予め除去した後、フイード液とす
ることが推奨される。原料中に水が20重量%まで
存在しても本法の妨げにならないが、場合によつ
ては予め吸着剤などで水を除去して本発明に供す
ることも当然可能である。
蒸溜塔へのフイード液中に水が存在する場合、
例えば、水が2〜15%存在する場合には塔頂より
実質的に全量のメタノールを溜出させるので塔下
部ではメタノールが殆ど存在せず、このため水と
メタクリル酸メチルが相分離を起こすようにな
る。従つて、塔下部に水分離槽を設ければ、主と
して水よりなる水層と主としてメタクリル酸メチ
ルよりなる有機層の2層に分離することができ、
連続的に水を抜き出すことができる。このように
してイソ酪酸メチルと水を除去することにより、
メタクリル酸メチルを分離・精製することができ
る。水の分離の為に特に好ましいエントレーナー
は炭素数6〜7の飽和炭化水素である。又、水分
離槽を塔底に設置し、水層を連続的に抜き出す一
方、有機層を別の蒸溜塔に供給し、有機層中に存
在する微量の水、メタノール及びイソ酪酸メチル
を一部のメタクリル酸メチルと共に溜出し、或い
はその溜出液を再び第1蒸溜塔に供給し、塔底か
ら更に精製されたメタクリル酸メチルを抜き出す
こともできる。更に、この場合においては必要に
応じて、イソ酪酸メチルと共沸することのできる
水或いはメタノールを少量、該有機層を蒸溜する
塔に供給することもできるし、2本の蒸溜塔の操
作条件、特に操作圧を変えて、メタクリル酸メチ
ルが重合し難い塔底温度とすることもできる。な
お、フイード液中にメタクリル酸或いはメタクリ
ル酸の塩が含まれている場合には、これらの一部
或いは大部分は水分離槽より抜き出される水と共
に系外に取り出すことも可能である。
次に第1蒸溜塔の溜出液から炭化水素を回収す
るに際して、溜出液を主として炭化水素からなる
層と主としてメタノールからなる層に層分離し、
炭化水素からなる層を第1蒸溜塔に還流する。こ
の場合、炭化水素液に溶け込んでいるメタノール
の量及び第1蒸溜塔の溜出液組成中の炭化水素の
含量が還流量を決める要因となるが、炭化水素に
よつて異なるし、又、炭化水素層に溶け込むメタ
ノールの量はデカンターの温度によつても異な
り、通常、冷却してメタノールの溶け込む量を少
なくした方が有利である。溜出したイソ酪酸メチ
ルに関しては、炭化水素よりもメタノールへ分配
し易いので第1蒸溜塔溜出液組成及び層分離の仕
方に応じて系外に抜け出ることになる。メタノー
ル層は第2の蒸溜塔に供給し、その中に溶け込ん
でいる炭化水素をメタノールの一部と供沸して溜
出させ、デカンターに導入することにより、第1
蒸溜塔より溜出した炭化水素はすべて第1塔に還
流することができる。第1蒸溜塔では炭化水素を
フイード段より上に存在させ、かつ存在量をコン
トロールすることによりイソ酪酸メチルを塔頂よ
り溜出させたが、第2蒸溜塔では第1蒸溜塔とは
逆に炭化水素がフイード段より下にも十分存在す
る状態で蒸溜することによりメタノール層に溶け
込んでいるイソ酪酸メチルの大部分をメタノール
と共に第2塔塔底から抜き出すことができる。つ
まりイソ酪酸メチルをメタノールと共にメタクリ
ル酸メチルより分離・除去することができるので
ある。
このようにして回収されたメタノールは少量の
メタクリル酸メチル、イソ酪酸メチル、及びフイ
ード液中に水が存在する場合には水を含有する。
このメタノールから蒸溜或いは不活性ガスを用い
るストリツピングによりイソ酪酸メチルを除去
し、メタノールは再び反応に供することができ
る。イソ酪酸メチルを除去する際にメタクリル酸
メチルも一部同伴除去されるので、メタノール中
のメタクリル酸メチルの量をできるだけ少なくす
ること、つまり第1蒸溜塔での溜出メタクリル酸
メチルの量を少なくすることが経済的に有利であ
る。そのためには、第1蒸溜塔で用いる炭化水素
の種類、濃縮部の段数、及び炭化水素の存在量な
どを制御することが必要となるのである。
以上述べたように、本発明の方法によれば、メ
タノール、メタクリル酸メチル及び少量のイソ酪
酸メチルを含む混合液(水を含む場合もあり、特
に好ましいメタクリル酸メチル含量は5〜65重量
%)からメタノール及びイソ酪酸メチル(水を含
む場合には水も)を容易かつ経済的に分離・除去
することにより、メタクリル酸メチルを精製する
ことができる。
次に、実施例により本発明の方法を更に具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例に限定されない。なお以下に用
いられる%及びppmの表示は特記しない限り重量
基準のものである。
実施例 1 この実施例では、第1図に示す如き第1蒸溜塔
と第2蒸溜塔との組合せからなる蒸溜系を用い
た。第1蒸溜塔は内径32mm、段数60段のオールダ
シヨウ型蒸溜塔で、塔頂から20段目に原料供給
口、50段目に水分離槽を設置したもので、第1蒸
溜塔溜出液を受けるデカンターは水冷ジヤケツト
付きで内容積約150mlのガラス容器であり、この
ガラス容器中で第1蒸溜塔塔頂溜出液を主として
炭化水素からなる層と主としてメタノールからな
る層に層分離し、主として炭化水素からなる上層
はデカンターに取り付けたオーバーフロー口から
取り出され、ポンプで第1蒸溜塔に還流されるよ
うになつており、更に下層のメタノール層液を、
2液分離層の界面を一定に保つ為の液面計を経由
して制御されたポンプにより第2蒸溜塔に送るよ
うになつており、第2蒸溜塔では内径32mm段数50
段のオールダシヨウ型蒸溜塔で塔頂から20段目に
供給口を有し、第2蒸溜塔塔頂溜出液はコンデン
サーで冷却されて、デカンターに送られるように
なつている。
デカンターに取りつけられた投入口からヘキサ
ン43gを投入して上記蒸溜系にヘキサンを存在さ
せ、デカンター内の主としてメタノールよりなる
層を約100mlとするように液面計を調節し、メタ
クリル酸メチル26.46%、メタノール66.19%、水
7.28%及びイソ酪酸メチル0.07%の組成を有する
原料混合液にフエノチアジンを0.05%添加したも
のを166.5g/時の割合で第1蒸溜塔に供給して
蒸溜を行つた。この時の第1蒸溜塔の塔頂は50
℃、塔底1は06℃、塔頂から10段目の温度は57
℃、原料供給段は65℃であり、ヘキサンはフイー
ド段より下には存在しなかつた。第2蒸溜塔塔頂
は49℃、塔底は67℃であり、還流比は2.0に設定
した。又デカンターは冷水を循環して3℃に保
ち、かつ重合防止のためデカンターに5%ハイド
ロキノン含有メタノールを2ml/時で供給した。
第2蒸溜塔塔底からメタクリル酸メチル1.76%、
水0.91%及びイソ酪酸メチル950ppmを含有する
メタノールが110g/時で得られ、第1蒸溜塔の
水分離槽からメタクリル酸メチル2.2%、メタノ
ール2.6%及びイソ酪酸メチル70ppmを含む水を
平均して約12g/時で抜き出し、その塔底からメ
タノール約130ppm及びイソ酪酸メチル150ppmを
含有するメタクリル酸メチルが42g/時で得られ
た。
実施例 2 水分離槽を第1蒸溜塔の塔頂より40段目に設置
する以外は実施例1と同様にして蒸溜を行つたと
ころ、第1蒸溜塔塔底より得られるメタクリル酸
メチルの中のイソ酪酸メチルは約70ppmであつ
た。
比較例 1 ヘキサンの仕込量を55gとする以外は実施例1
と同様にして蒸溜を行つた。このとき第1蒸溜塔
の原料供給段の温度で51℃であり、ヘキサンが供
給段にかなり存在することを示している。第1蒸
溜塔塔底から得られるメタクリル酸メチル中のイ
ソ酪酸メチルは2500ppmであり、第2蒸溜塔塔底
から得られるメタノール中のイソ酪酸メチルは
50ppm、メタクリル酸メチルは0.2%及び水は3.2
%であつた。
実施例 3 実施例1でヘキサンの代りにシクロヘキサン35
gを用いる以外は実施例1と同様にして蒸溜を行
つた。この時の第1蒸溜塔塔頂温度は54.5℃、原
料供給段65℃、塔頂から5段目の温度は60℃、塔
底105℃であり、シクロヘキサンはフイード段よ
り下に存在しなかつた。又、第2蒸溜塔塔頂は53
℃、塔底は67℃であつた。そして第1蒸溜塔塔底
より得られるメタクリル酸メチル中のイソ酪酸メ
チルは200ppmであり、第2蒸溜塔塔底から得ら
れるメタノール中にはイソ酪酸メチル930ppm、
メタクリル酸メチル1.5%、水2.5%が含まれてい
た。
実施例 4 蒸溜系は実施例1と同じように第1蒸溜塔と第
2蒸溜塔の組合せである。第1蒸溜塔はオールダ
ーシヨウ型蒸溜塔で50段であり、フイード段は塔
頂から20段目で蒸溜缶が51段目についており、フ
イード段より上は内径80mmでフイード段より下は
内径50mmでできている。第1蒸溜塔溜出液は冷却
されてデカンターに導かれ、該デカンターは冷却
用ジヤケツト付きの内容積300mlで、デカンター
内で層分離した上層を第1蒸溜塔塔頂へ還流する
パイプとポンプが接続されている。このポンプは
第1蒸溜塔塔頂から5段目の温度検出器で流量を
制御されている。デカンター内で層分離された下
層の主としてメタノールからなる層はデカンター
内の2層の界面を一定に保つための液面計で制御
されたポンプで第2蒸溜塔へ供給される。第2蒸
溜塔は内径32mmの50段のオールダーシヨウ型蒸溜
塔で、塔頂から20段目にフイード段がある。第2
蒸溜塔塔頂からの溜出液は該デカンターへ導かれ
る。
ヘキサンをこの蒸溜系に入れ、第1蒸溜塔の塔
頂から5段目の温度を60℃に保ちながら第1蒸溜
塔にメタクリル酸メチル22.5%、メタノール71.5
%、水7.0%及びイソ酪酸メチル420ppmの混合液
を854g/hrで供給した。なお、混合液に重合防
止のためハイドロキノン200ppm及びフエノチア
ジン300ppmを添加した。
蒸溜の間、第1蒸溜塔の塔頂、フイード段、蒸
発缶の温度はそれぞれ50℃、67℃、87℃であり、
ヘキサンはフイード段に存在しなかつた。
第2蒸溜塔の塔頂、フイード段及び塔底の温度
はそれぞれ50℃、56℃、67℃であつた。第2蒸溜
塔の還流比は1.0に設定した。2層分離させるデ
カンターは冷却水を流して6℃に保持し、ハイド
ロキノン5%を含有するメタノールを重合防止の
ため、該デカンターに2ml/hrで供給した。
このようにして蒸溜して第2蒸溜塔塔底からメ
タクリル酸メチル1.2%、水0.5%及びイソ酪酸
470ppmを含有するメタノールが612g/hrで得ら
れた。メタノール中のイソ酪酸メチルの量は第1
蒸溜塔へのフイード液中のイソ酪酸メチルの量の
約80%であつた。第1蒸溜塔の蒸発缶から2層に
分離した液が抜き出され、それらは1.6%の水及
び380ppmのイソ酪酸メチルを含有するメタクリ
ル酸メチルが188g/hrで、メタクリル酸メチル
を0.74%含有する水が54g/hrであつた。
実施例 5 フイード液中のイソ酪酸メチルの量を1700ppm
とする以外は実施例4と同様の条件で蒸溜し、デ
カンターの温度は6℃に保ち、第1蒸溜塔の塔頂
から5段目の温度を55℃に制御した。
この時第1蒸溜塔の塔頂、フイード段及び蒸発
缶の温度はそれぞれ50℃、67℃、87℃であつた。
第2蒸溜塔の塔頂、フイード段及び塔底はそれぞ
れ50℃、56℃、67℃であつた。
第2蒸溜塔の塔底からメタクリル酸メチル0.8
%、水0.6%及びイソ酪酸メチル1950ppmを含む
メタノールが得られ、このイソ酪酸メチルの量は
第1蒸溜塔へのフイード液中のイソ酪酸メチルの
約82%であつた。この時デカンター内のヘキサン
層中のメタノールの量は6.3%であつた。
実施例 6 第1蒸溜塔塔頂から5段目の温度を62℃に保つ
以外は実施例5と同様にして蒸溜し、第2蒸溜塔
の塔底からメタクリル酸メチル2.1%及びイソ酪
酸メチル2100ppmを含有するメタノールが得ら
れ、このイソ酪酸メチルの量は第1蒸溜塔へのフ
イード液中のイソ酪酸メチルの89%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するための装置の
一例のブロツクダイアグラム示す。図において、 A…炭化水素―メタノール共沸領域、1…第1
蒸溜塔、2…第2蒸溜塔、3…デカンター、4…
水分離槽、5…コンデンサー、6…コンデンサ
ー、7…ヒーター、8…ヒーター、9…フイード
(メタクリル酸メチル、メタノール、水、イソ酪
酸メチル混合液)、10…イソ酪酸メチル及び少
量のメタクリル酸メチルを含有する炭化水素―メ
タノール共沸混合物、11…冷却された10の混
合液、12…少量のメタノールを含む炭化水素
液、13…少量の炭化水素、少量のメタクリル酸
メチル及びイソ酪酸メチルを含有するメタノー
ル、14…炭化水素―メタノール共沸混合物、1
5…冷却された炭化水素―メタノール共沸混合物
の一部で第2蒸溜塔へ還流される液、16…デカ
ンターへ送られる冷却された炭化水素―メタノー
ル混合液、17…メタクリル酸メチル及び水、1
8…水及び微量のメタクリル酸メチル、19…メ
タクリル酸メチル及び微量の水、20…メタクリ
ル酸メチル及び微量の水、21…メタクリル酸メ
チル、22…メタノール、イソ酪酸メチル及び少
量のメタクリル酸メチル混合液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタクリル酸メチル5〜65重量%、メタクリ
    ル酸メチルに対し0.05〜2重量%のイソ酪酸メチ
    ル、水0〜15重量%、及びメタノール20〜95重量
    %からなる混合液を蒸溜塔に供給し、炭素数6な
    いし8の飽和炭化水素を該蒸溜塔上部に存在させ
    て、メタクリル酸メチルを精製するに際し、該蒸
    溜塔のフイード段を実質的にメタノール―メタク
    リル酸メチルの共沸温度以上とし、該蒸溜塔上部
    に該飽和炭化水素を供給して塔頂温度を実質的に
    該飽和炭化水素―メタノール共沸温度とし、か
    つ、フイード段と塔頂の間の任意の段でフイード
    段の温度より3〜10℃低い温度を維持すること
    で、実質的に該飽和炭化水素をフイード段よりも
    上にのみ存在させて精溜することにより、該蒸溜
    塔塔頂から該飽和炭化水素と共に、実質的に全量
    のメタノール、少量のメタクリル酸メチル及び実
    質的に全量のイソ酪酸メチルを溜出させ、該蒸溜
    塔下部からメタクリル酸メチルあるいはメタクリ
    ル酸メチルと水を回収することを特徴とするメタ
    クリル酸メチルの精製方法。 2 水を含む混合液に対しては、蒸溜塔のフイー
    ド段よりも下部に水分離槽を設けて、塔下部液を
    実質的にメタクリル酸メチルからなる有機層と水
    からなる水層とに分離し、該水層を抜き出し、有
    機層のメタクリル酸メチルを回収することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のメタクリル酸
    メチルの精製方法。 3 メタクリル酸メチル5〜65重量%、メタクリ
    ル酸メチルに対し0.05〜2重量%のイソ酪酸メチ
    ル、水0〜15重量%及びメタノール20〜95重量%
    からなる混合液を第1蒸溜塔に供給し、炭素数6
    ないし8の飽和炭化水素を第1蒸溜塔上部に存在
    させて、メタクリル酸メチルを精製するに際し、
    第1蒸溜塔のフイード段を実質的にメタノール―
    メタクリル酸メチルの共沸温度以上とし、第1蒸
    溜塔上部に該飽和炭化水素を供給して、塔頂温度
    を実質的に該飽和炭化水素―メタノール共沸温度
    とし、かつ、フイード段と塔頂の間の任意の段で
    フイード段の温度より3〜10℃低い温度を維持す
    ることで、実質的に該飽和炭化水素をフイード段
    よりも上にのみ存在させて精溜することにより、
    第1蒸溜塔塔頂から該飽和炭化水素と共に実質的
    に全量のメタノール、少量のメタクリル酸メチル
    及び実質的に全量のイソ酪酸メチルを溜出させ、
    該溜出物を冷却してデカンターに導き、該デカン
    ターで主として該飽和炭化水素からなる層と主と
    してメタノールからなる層に分離し、主として該
    飽和炭化水素からなる層をデカンターから第1蒸
    溜塔上部へ第1蒸溜塔に供給する炭素数6〜8の
    飽和炭化水素として供給し、該デカンターで層分
    離させた主としてメタノールからなる層を第2蒸
    溜塔に供給して第2蒸溜塔頂から主としてメタノ
    ールからなる層中に溶解している該飽和炭化水素
    を一部のメタノールと共に溜出させ、該溜出液を
    冷却してデカンターに供給し、第2蒸溜塔塔底か
    らメタノールと共に少量のメタクリル酸メチル及
    びイソ酪酸メチルを回収することを特徴とするメ
    タクリル酸メチルの精製方法。
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