JPH0145256Y2 - - Google Patents

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JPH0145256Y2
JPH0145256Y2 JP16892086U JP16892086U JPH0145256Y2 JP H0145256 Y2 JPH0145256 Y2 JP H0145256Y2 JP 16892086 U JP16892086 U JP 16892086U JP 16892086 U JP16892086 U JP 16892086U JP H0145256 Y2 JPH0145256 Y2 JP H0145256Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、外周面上に多数のロータ歯を有する
ロータと、このロータの軸線方向に複数個設けら
れたロータと対向するステータと、各ステータに
形成されたステータの中心方向に延びるステータ
凸極と、各ステータ凸極の先端面に形成された複
数個のステータ歯と、各ステータ歯間に充填され
る樹脂からなる充填材とからなるステツプモータ
に関する。
[従来技術] この種のステツプモータはステータのステータ
歯とロータのロータ歯との間のエアギヤツプを小
さくするほどモータのトルクを大きくすることが
できるため、ステータあるいはロータは個々に組
付けた状態で歯先面が研磨され、前記エアギヤツ
プが極めて小さい状態で両者が組付けられる。こ
の歯先面の研磨時にステータ歯あるいはロータ歯
の歯先部分に微小なバリが生成される。このよう
なバリはロータ歯においては各種方法で容易に取
り除くことができるが、ステータ歯の場合は極め
て困難であり、ステータ歯にバリを残したままス
テータとロータとを組付けたモータにおいては、
モータ通電時にステータとロータ間に発生する磁
束のため、ステータ歯のバリがロータ方向に逆立
ち、そのバリがロータと接触してモータ運転中に
異音を発生するとともに、モータの性能を劣化さ
せ、ひいてはモータの寿命をも短くするという欠
点を有していた。
そこで、従来のステツプモータはステータ歯間
に樹脂からなる充填材を充填することでバリを生
成しにくくし、上記欠点を解消していた。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、ステータ凸極とステータ凸極との間
及びステータとステータとの間にもバリが生成さ
れないように充填材を充填するが、ステータ凸極
間及びステータ間にはステータ巻線が有り、ステ
ータ巻線は充填材の中に埋め込まれることにな
る。従つて、ステータ巻線の発生した熱は直接充
填材に伝わり、樹脂からなる充填材を膨脹させ
る。膨脹した充填材はステータ凸極間及びステー
タ間からロータ側へ向つてはみ出し、ロータに接
触してロータの回転を阻害するという欠点があ
る。
[考案の目的] 本考案は、従来のステツプモータの問題点を解
消するためなされたものであり、その目的は、ロ
ータとステータとの間隙を極めて小さくすること
が可能な、性能の良いモータを容易に提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案によるステツプモータは上記目的を達成
するために、各ステータ間に介在し、非磁性体よ
りなるステータ歯の歯底円とほぼ同じ内径を有す
るスペーサと、このスペーサに形成され、スペー
サの側端からステータ凸極間に延出する突起とを
備え、充填材が各ステータ凸極の歯間およびスペ
ーサ内面に充填されている。
[作用] 本考案は上記構成によりステータ歯間、ステー
タ凸極間及びステータ間における研磨時のバリ発
生を防止すると共に、ステータ巻線の発する熱が
直接充填材に伝わるのを防止する。
[実施例] 以下に図面を参照してこの考案の一実施例を詳
細に説明する。
第1図および第2図において、1はロータ組体
であり、1本のロータ軸2上に筒体3を挾んで第
1のロータ4および第2のロータ5が接着剤によ
りロータ軸2と一体的に回転し得るように固着さ
れている。これらのロータ4,5は微量のりんを
混入した純鉄粉を焼結して成形したものであり、
各ロータ4,5の外周面には一定ピツチでロータ
歯6,7がそれぞれ形成されている。さらに、第
1のロータ4は第2のロータ5と回転方向にロー
タ歯6,7が1/4ピツチずれた状態でロータ軸2
に配置されている。また、各ロータ4,5の外側
には低摩擦係数の合成樹脂材料より形成された円
板8,9がロータ軸2上に嵌入されている。
第1図、第3図及び第4図において、10はス
テータ組体であり、軸線方向中央部に筒体11を
挾んで第1のステータ12、第2のステータ13
を配置し、それらのステータ12,13の外側に
ブラケツト14,15を配置するとともに、両ブ
ラケツト14,15の側壁の四隅に形成されたね
じ穴を介して4本の固定ねじ16により一体的に
固定されている。
両ステータ12,13は前記ロータ4,5と同
様にりんを混入した純鉄粉を焼結して成形されて
いる。各ステータ12,13には第4図に示すよ
うに中心方向へ延びたそれぞれ4個のステータ凸
極17,18が形成されている。各ステータ凸極
17,18の先端面には前記ロータ歯6,7と対
向し、それと同ピツチのステータ歯19,20が
それぞれ形成されている。各ステータ12,13
のロータ4,5を挾んで対向する一対のステータ
歯19,20はそれぞれ同相に形成されるととも
に、互いに直交する関係にある隣合う一組のステ
ータ凸極17,18のステータ歯19,20は互
いに1/2ピツチ位相がずれるように構成されてい
る。また、それぞれのステータ凸極17,18に
はボビン21,22を介してステータ巻線23,
24が巻回されている。また両ステータ12,1
3の外周面には第5図に示すように四隅の左右肩
部に円弧状の凹部25,26が形成されている。
前記筒体11および一対のブラケツト14,1
5はアルミダイカストにより一体成形されたもの
であり、それぞれのステータ12,13に対向す
る端面には前記凹部25,26と嵌合しうる円弧
状の凸部27,28,29が凹部25,26と同
数成形されており、筒体11、ステータ12,1
3およびブラケツト14,15の半径方向の位置
合せを容易にしている。
第1のステータ12と第2のステータ13との
間にはアルミあるいは合成樹脂のような非磁性体
材料より形成された筒状のスペーサ30が挿入さ
れている。このスペーサ30には第5図に示すよ
うに両側端面から軸線方向へ延びた8個の突起3
1が形成されている。各突起31の長さはステー
タ凸極17,18の軸線方向の厚さとほぼ同じで
あり、しかも第4図に示すように隣合うステータ
凸極17,18間の間隙中に延出されている。ま
た、このスペーサ30の内径はステータ歯19,
20の歯底円径とほぼ等しくなるように形成され
ている。
前記ブラケツト14,15の中央部にはステー
タ歯19,20の歯先円とほぼ同形の円孔32,
33が形成され、これらの円孔32,33には前
記ロータ軸2を回動可能に支持する軸受34,3
5が圧入されている。この軸受34,35はグラ
フアイトを固形潤滑剤として混入した青銅粉を焼
結して形成したものである。また、右ブラケツト
15の外周面には前記各ステータ巻線23,24
と結線され、それらに電力を供給するリード線3
6を挿通する開孔37が形成されている。
38はステータ歯19,20間およびスペーサ
30内面に充填された充填材であり、この充填材
38はエポキシ樹脂を本剤とし、切削性及び熱伝
導性の良い金属粉末として例えばアルミ粉末が本
剤に対して重量比で200〜350%混入されており、
さらに、硬化剤および沈澱防止剤などが混入され
ている。このアルミ粉末の混入により、充填材3
8は硬度が増し、また熱伝導率が高くなつて熱に
よる膨脹量が減少する。
このような構成のステツプモータにおいて、次
にその製造過程の主要部を説明する。
まず、第2図に示すように組付けられたロータ
組体1はロータ軸2を回転可能に支持して砥石に
よりロータ歯6,7の歯先を円筒研磨し、ロータ
4,5の外径を所要の大きさに仕上げる。このと
きにロータ歯6,7の歯先に生成したバリや切粉
は次にバフ研磨あるいは回転するナイロンブラシ
などにより容易に除去することができる。
次に、ステータ組体10は筒体11、スペーサ
30、ステータ巻線23,24をそれぞれ装着し
たステータ12,13およびブラケツト14,1
5を固定ねじ16により固定する。このとき第1
のステータ12のステータ歯19と第2のステー
タ13のステータ歯20とは互いに正確に1/2ピ
ツチずれるように専用治具を用いて組付けられ
る。ついで、この組体の空洞中にノズルを挿入
し、溶融状態の充填材38をノズルから噴出させ
てステータ12,13およびスペーサ30の内面
にステータ歯19,20の歯先が隠れる程度に塗
布する。このステータ組体10を高温雰囲気中で
充填材38を硬化させたのち、ホーニング加工あ
るいはリーマ加工など適宜の加工方法によりステ
ータ組体10の内面を所要の内径に仕上げる。こ
のときステータ組体10の内面は単一の円筒内面
となつているため加工時にできた切粉などは容易
に除去することができる。また、ステータ歯1
9,20及びステータ凸極17,18は周囲を切
削性及び熱伝導性の良い金属粉末が混入された樹
脂からなる充填材38により常に囲まれた状態で
研磨されるので、バリはほとんど生成されない。
ステータ12,13と充填材38との多少の硬度
の違いにより生成された微小なバリは充填材38
中に強制的に埋め込まれる状態となる。
このように形成されたステータ組体10中にロ
ータ組体1を挿入したのち、ロータ軸2に挿入さ
れた軸受34,35をブラケツト14,15の円
孔32,33中に圧入することによりこのステツ
プモータの組付けを完了する。
組付けの完了したステツプモータに通電したと
き、前記の微小なバリは充填材に埋め込まれた状
態にあるので、ステータとロータ間に発生する磁
束によつてロータ方向へ逆立つことがない。ま
た、通電によりステータ巻線が発する熱は、スペ
ーサ30及びその突起31により充填材38に直
接伝わることがなく、また、充填材38の熱伝導
性が良いので、モータ内部にこもらない。従つ
て、充填材38が熱膨脹してステータ13,14
間、ステータ凸極17,18間及びステータ歯1
9,20間からはみ出し、ロータに接触してロー
タの回転を阻害することがない。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案によるステツプモ
ータは、各ステータ間に介在し、非磁性体よりな
りステータ歯の歯底円とほぼ同じ内径を有するス
ペーサと、このスペーサに形成され、スペーサの
側端からステータ凸極の間に延出する突起とを備
え、充填材が各ステータ凸極の歯間およびスペー
サ内面に充填されているので、ステータ凸極及び
ステータ歯の軸線方向両側にバリが生成されにく
い。更に、充填材がステータ巻線に接しないの
で、ステータ巻線の発する熱により充填材が膨脹
してロータに接触しロータの回転を阻害すること
もない。従つて、ロータ及びステータ間の間隙を
極めて小さくすることが可能であり、性能の良い
ステツプモータを容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるステツプモータの縦断
面図、第2図はロータ組体の部分断面図、第3図
はステータ組体の部分断面図、第4図は第3図の
−線断面図、第5図はステータ巻線を省略し
たステータ組体の分解斜視図である。 図中、1はロータ組体、4は第1のロータ、5
は第2のロータ、10はステータ組体、12は第
1のステータ、13は第2のステータ、17,1
8はステータ凸極、19,20はステータ歯、3
0はスペーサ、31は突起、38は充填材であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外周面上に多数のロータ歯を有するロータと、 このロータの軸線方向に複数個設けられ、ロー
    タと対向するステータと、 各ステータに形成され、ステータの中心方向に
    延びるステータ凸極と、 各ステータ凸極の先端面に形成された複数個の
    ステータ歯と、 各ステータ歯間に充填される樹脂からなる充填
    材と からなるステツプモータにおいて、 各ステータ間に介在し、非磁性体よりなり前記
    ステータ歯の歯底円とほぼ同じ内径を有するスペ
    ーサと、 このスペーサに形成され、スペーサの側端から
    前記ステータ凸極の間に延出する突起と、 を備え、 前記充填材は各ステータ凸極の歯間およびスペ
    ーサ内面に充填されていることを特徴とするステ
    ツプモータ。
JP16892086U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH0145256Y2 (ja)

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KR101298844B1 (ko) * 2012-09-10 2013-08-23 한국항공우주산업 주식회사 반작용 휠의 회전속도를 정밀하게 측정하는 시스템 및 방법

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JP2013009560A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Minebea Co Ltd ハイブリッド型ステッピングモータ

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