JPH0145088Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は携帯用無線電話機等に用いられる電池
収納装置に関する。

(ロ) 従来技術 最近電話回線に接続された親機より離れたとこ
ろにある子機より無線で電話通話出来るようにし
たものがある。前記子機の電源として通常充電式
の電池が使用され、子機が使用されていないとき
に、子機のケース外部より前記電池に充電される
ようにしている。そのため電池の交換があまり必
要でなかつたので、従来電池は前面ケース中に収
納し、後面ケースで他の電気部品とともに閉塞し
ていた。しかし電池が古くなつたりして使用出来
なくなつたときに電池を交換するには、前面ケー
スと後面ケースをはずす必要があるが、前面ケー
スと後面ケースとは数箇所が螺子で止められてお
り、且つ他の電気部品が取付けられているため、
はずすのが面倒であり電池の交換が非常に不便で
あつた。

(ハ) 考案の目的 本考案はそこでケースの側面に開口を設け、そ
の開口より電池を装着したバツテリーパツクを着
脱自在にすることによつて前面ケースと後面ケー
スとをはずすことをなくして電池の交換ができる
ようにした電池収納装置を提供するものである。

(ニ) 考案の構成 本考案はケースの開口された一側面に面するよ
うに案内部材で収納部を形成し、前記収納部に逆
挿入防止部材及び電源端子を設け、前記逆挿入防
止部材に対応する逆挿入防止部及び電池端子を有
するバツテリーパツクを前記収納部に収納し、前
記開口を蓋体で施蓋することを特徴とする電池収
納装置に関する。

(ホ) 実施例 本考案の電池収納装置について以下図面に従つ
て説明する。第１図において１は本考案の電池収
納装置が施された無線電話機の子機で、押釦２を
取付ける窓あるいは放音孔３等を有する前面ケー
ス４と容器状にされた後面ケース５とよりなる。
前記後面ケース５の一側６は切欠され、又後面ケ
ース５の後部には切欠された一側に面してロツク
用孔７，７が穿孔され、且つ逆挿入防止リブ８，
８を有する案内リブ９，９、螺孔を有するボス１
０，１０が取付けられている。さらに前面ケース
４の後部には電源端子１１を取付ける仕切板１２
が形成されている。１３は前上方に向つて傾斜す
る庇片１４を有する案内板で、側方前部に耳片１
５，１５が形成されている。前記耳片１５，１５
は前記ボス１０，１０に対向するように孔１６，
１６が、又屈折された先端に螺孔１７，１７が
夫々穿設されている。１８は電池１９，１９が収
納されるバツテリーパツクで、前記電池１９，１
９に接続された電池端子２０，２０と孔２１，２
１を有する取付片２２，２２が形成され、さらに
底面外側には逆挿入防止溝２３，２３が設けられ
ている。２４はロツク用爪２５，２５及び孔２
６，２６を有する蓋体である。

本考案の電池収納装置は上述した如き構成をな
している。今後面ケース５のボス１０，１０上に
案内板１３を載せ、螺子２７で案内板１３をボス
１０，１０に固定する。すると第２図に示すよう
に後面ケース５と、案内リブ９，９及び案内板１
３でもつて収納部２８が形成される。然る後前面
ケース４と後面ケース５とを数箇所螺子でとめ、
容器状とする。前記前面ケース４と後面ケース５
の一側面は切欠されているので、一側面は開口さ
れ、又収納部２８の後方には仕切板１２に取付け
られた電源端子１１が位置される。従つてバツテ
リーパツク１８に電池１９，１９を装着し、前記
バツテリーパツク１８を開口より収納部２８に収
納する。前記バツテリーパツク１８を収納部２８
に収納する際、案内板１３の庇片１４が上方に傾
斜しているので邪魔されることがなく挿入され、
又バツテリーパツク１８の底面外側に逆挿入防止
溝２３，２３が設けられているので、そのまま挿
入されるが、しかし若し誤つてバツテリーパツク
１８を逆向きに挿入したときにはバツテリーパツ
ク１８に逆挿入防止リブ８，８があたり、バツテ
リーパツク１８が挿入されることはない。

バツテリーパツク１８を収納部２８に収納した
後、蓋体２４のロツク用爪２５を案内リブ９，９
のロツク用孔７，７に嵌合し、蓋体２４を一側面
に仮固定する。そして最後に蓋体２４の外側より
螺子２９，２９を該蓋体２４の孔２６，２６及び
バツテリーパツク１８の孔２１，２１を貫通さ
せ、案内板１３の螺孔１７，１７に螺合させる。
従つて蓋体２４、バツテリーパツク１８はいつし
よに案内板１３に固定されるため、前記バツテリ
ーパツク１８はガタツキがなくなる。

バツテリーパツク１８を収納部２８に収納する
と電池１９，１９は電池端子２０，２０と電気的
に接続されており、又電池端子２０，２０は電源
端子１１，１１に接触するので、電池１９，１９
の電圧は電池端子２０，２０及び電源端子１１，
１１を通つて子機１の各部に送られる。

電池１９，１９を交換するには、螺子２９，２
９をはずして蓋体２４をとり、バツテリーパツク
１８を引出せば、電池１９，１９は取出されるの
で、前面ケース４と後面ケース５とをはずすこと
なく電池の交換ができる。

(ヘ) 考案の効果 本考案の電池収納装置は上述した如く、案内部
材で一側開口に面するように収納部を形成し、該
収納部にバツテリーパツクを着脱自在に設けたの
で、電池の交換が容易に出来、しかも前記収納部
に逆挿入防止部材を設け、バツテリーパツクに逆
挿入防止部を形成したので、バツテリーパツクが
逆向きに挿入されることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電池収納装置を施した無線電
話機の正面図、第２図は本考案の電池収納装置の
断面図、第３図は本考案の電池収納装置を分解し
た斜視図である。 ４……前面ケース、５……後面ケース、８……
逆挿入防止リブ、９……案内リブ、１１……電源
端子、１３……案内板、１８……バツテリーパツ
ク、１９……電池、２０……電池端子、２４……
蓋体、２８……収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースの開口された一側面に面するように案内
   部材で収納部を形成し、前記収納部に逆挿入防止
   部材及び電源端子を設け、前記逆挿入防止部材に
   対応する逆挿入防止部及び電源端子に接触する電
   池端子を設けたバツテリーパツクを前記収納部に
   着脱自在に設け、前記開口を蓋体で施蓋すること
   を特徴とする電池収納装置。