JPH0144661B2 - - Google Patents
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- JPH0144661B2 JPH0144661B2 JP2675481A JP2675481A JPH0144661B2 JP H0144661 B2 JPH0144661 B2 JP H0144661B2 JP 2675481 A JP2675481 A JP 2675481A JP 2675481 A JP2675481 A JP 2675481A JP H0144661 B2 JPH0144661 B2 JP H0144661B2
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- cement
- concrete
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- gypsum
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Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
本発明は高強度コンクリート成形体(圧縮強度
800Kg/cm2以上)を常圧蒸気養生により材令1日
で製造する方法に関するものである。 従来、高強度コンクリート製品は、通常、(1)コ
ンクリート練り混ぜ後数時間経過して後、常圧蒸
気養生を開始し、温度上昇速度は1時間につき20
℃以下とし、(2)最高保持温度60〜65℃で4〜6時
間保持したのち徐冷し、(3)翌日脱型し、(4)所定強
度が得られるまで(通常7〜28日間)水中養生や
気中養生を行なつて出荷している。また、早期出
荷や高強度化を目的とする場合は、蒸気養生後高
温高圧養生(オートクレープ養生)を行なつてい
るが、この方法は設備費やランニングコストが非
常に高くなる欠点がある。さらにプレストレスコ
ンクリート製品では、蒸気養生後プレストレスを
導入しても、高温高圧養生により、通常20〜30%
のプレストレスが減少し、高プレストレス製品の
製造が困難になる。 これらの欠点を防止し、早期に高強度コンクリ
ートを製造する方法として、近時次の方法が提案
(特開昭52−98730号、特開55−51743号)された。
すなわち、いずれもセメントに対し、粉末度が
3000cm2/g以上の不溶性無水石こう3〜30重量
%、セメント分散剤0.1〜3重量%、さらには硬
化促進剤を0.15〜10重量%存在せしめたコンクリ
ートを常法により成形し、常圧蒸気養生を行な
い、材令1日で高強度コンクリートを得る方法で
ある。 本発明は、上記提案において使用する不溶性無
水石こうの粉末度は強度発現がそこなわれない限
り、小さい(粗い)方が遠心力成形性や作業性が
良いこと及び安価にできることに着眼し、従来粉
末度が小さい(粗い)為、強度発現が不十分とさ
れていた2000cm2/g以上3000cm2/g未満の石こう
を用いて、材令1日で高強度コンクリートを得ん
としたものである。 本発明は、コンクリート成形体の製造に当り、
ポルトランドセメント系セメントに対し、比表面
積2000cm2/g以上、3000cm2/g未満の不溶性無水
石こう3〜30重量%およびセメント分散剤0.1〜
3重量%または、これら添加剤の他に硬化促進剤
としてミヨウバン石活性粉末0.1〜5重量%を存
在せしめて、練り混ぜを通常(1〜1.5分間)あ
るいは、通常より長い時間(2〜6分間)行なつ
たコンクリートを使用し、常法により成形したコ
ンクリート成形体を65〜85℃の常圧蒸気養生する
ことを特徴とする高強度コンクリート成形体の製
造方法である。 以下、実験例により説明する。 尚、実験例中のコンクリートの練り混ぜは、強
制練りミキサー(容量0.05m3)を使用し、練り量
0.03m3で行なつた。 実験例 1 粗骨材として最大寸法20mmの氏家産砕石、細骨
材として鬼怒川産砕砂を、そしてセメントとして
早強ポルトランドセメントを用い、粉末度(ブレ
ーン値)2000、2900、3500、5000および7000cm2/
gの不溶性無水石こう、分散剤としてマイテイー
150を用いて第1表に示す割合にて、1.5分間練り
混ぜたコンクリート(スランプ4±2cm)を直径
10cm長さ20cmの円柱型枠に成形し、前置き6時間
後15℃/時間の速度で75℃に昇温して8時間保持
し、常温まで徐冷した。成形体を型枠から取り出
し、材令24時間にて圧縮強度を各3本測定した。
その結果の平均値を第2表に示す。
800Kg/cm2以上)を常圧蒸気養生により材令1日
で製造する方法に関するものである。 従来、高強度コンクリート製品は、通常、(1)コ
ンクリート練り混ぜ後数時間経過して後、常圧蒸
気養生を開始し、温度上昇速度は1時間につき20
℃以下とし、(2)最高保持温度60〜65℃で4〜6時
間保持したのち徐冷し、(3)翌日脱型し、(4)所定強
度が得られるまで(通常7〜28日間)水中養生や
気中養生を行なつて出荷している。また、早期出
荷や高強度化を目的とする場合は、蒸気養生後高
温高圧養生(オートクレープ養生)を行なつてい
るが、この方法は設備費やランニングコストが非
常に高くなる欠点がある。さらにプレストレスコ
ンクリート製品では、蒸気養生後プレストレスを
導入しても、高温高圧養生により、通常20〜30%
のプレストレスが減少し、高プレストレス製品の
製造が困難になる。 これらの欠点を防止し、早期に高強度コンクリ
ートを製造する方法として、近時次の方法が提案
(特開昭52−98730号、特開55−51743号)された。
すなわち、いずれもセメントに対し、粉末度が
3000cm2/g以上の不溶性無水石こう3〜30重量
%、セメント分散剤0.1〜3重量%、さらには硬
化促進剤を0.15〜10重量%存在せしめたコンクリ
ートを常法により成形し、常圧蒸気養生を行な
い、材令1日で高強度コンクリートを得る方法で
ある。 本発明は、上記提案において使用する不溶性無
水石こうの粉末度は強度発現がそこなわれない限
り、小さい(粗い)方が遠心力成形性や作業性が
良いこと及び安価にできることに着眼し、従来粉
末度が小さい(粗い)為、強度発現が不十分とさ
れていた2000cm2/g以上3000cm2/g未満の石こう
を用いて、材令1日で高強度コンクリートを得ん
としたものである。 本発明は、コンクリート成形体の製造に当り、
ポルトランドセメント系セメントに対し、比表面
積2000cm2/g以上、3000cm2/g未満の不溶性無水
石こう3〜30重量%およびセメント分散剤0.1〜
3重量%または、これら添加剤の他に硬化促進剤
としてミヨウバン石活性粉末0.1〜5重量%を存
在せしめて、練り混ぜを通常(1〜1.5分間)あ
るいは、通常より長い時間(2〜6分間)行なつ
たコンクリートを使用し、常法により成形したコ
ンクリート成形体を65〜85℃の常圧蒸気養生する
ことを特徴とする高強度コンクリート成形体の製
造方法である。 以下、実験例により説明する。 尚、実験例中のコンクリートの練り混ぜは、強
制練りミキサー(容量0.05m3)を使用し、練り量
0.03m3で行なつた。 実験例 1 粗骨材として最大寸法20mmの氏家産砕石、細骨
材として鬼怒川産砕砂を、そしてセメントとして
早強ポルトランドセメントを用い、粉末度(ブレ
ーン値)2000、2900、3500、5000および7000cm2/
gの不溶性無水石こう、分散剤としてマイテイー
150を用いて第1表に示す割合にて、1.5分間練り
混ぜたコンクリート(スランプ4±2cm)を直径
10cm長さ20cmの円柱型枠に成形し、前置き6時間
後15℃/時間の速度で75℃に昇温して8時間保持
し、常温まで徐冷した。成形体を型枠から取り出
し、材令24時間にて圧縮強度を各3本測定した。
その結果の平均値を第2表に示す。
【表】
【表】
第2表より、早強ポルトランドセメントでは
2000cm2/g以上の石こうを用いれば8000Kg/cm2以
上の強度が得られるが、粉末度による顕著な差は
認められず粉末度2000〜2900cm2/gの石こうを用
いた場合、粉末度7000cm2/gの場合の93〜95%の
強度が発現する。 この理由は、セメントと石こうの反応が、液相
を主体として生じる為であり、石こうの粉末度よ
りも添加量や練り混ぜ方法の影響が大きく現われ
る為と考えられる。 実験例 2 実験例1で使用した骨材、セメントとして普通
ポルトランドセメントおよび粉末度2900cm2/gの
不溶性無水石こう、分散剤としてマイテイー150
を用い、さらにミヨウバン石活性粉末を第3表に
示す割合で、実験例1と同様に混練、成形、養生
した。材令24時間にて測定した圧縮強度の平均値
を第3表に示す。
2000cm2/g以上の石こうを用いれば8000Kg/cm2以
上の強度が得られるが、粉末度による顕著な差は
認められず粉末度2000〜2900cm2/gの石こうを用
いた場合、粉末度7000cm2/gの場合の93〜95%の
強度が発現する。 この理由は、セメントと石こうの反応が、液相
を主体として生じる為であり、石こうの粉末度よ
りも添加量や練り混ぜ方法の影響が大きく現われ
る為と考えられる。 実験例 2 実験例1で使用した骨材、セメントとして普通
ポルトランドセメントおよび粉末度2900cm2/gの
不溶性無水石こう、分散剤としてマイテイー150
を用い、さらにミヨウバン石活性粉末を第3表に
示す割合で、実験例1と同様に混練、成形、養生
した。材令24時間にて測定した圧縮強度の平均値
を第3表に示す。
【表】
第3表より、ミヨウバン石活性粉末の混入によ
り、強度が上昇し、石こうとの組合せにより834
Kg/cm2の強度となる。 この理由はミヨウバン石活性粉末がセメントの
硬化ならびに、石こうとの反応を促進する為と考
えられる。 実験例 3 実験例2における第3表No.10の割合で混練した
コンクリートの常圧蒸気養生において、最高温度
を65、85および90℃として行なつた場合の材令24
時間における圧縮強度の平均値は、第4表に示す
通りである。
り、強度が上昇し、石こうとの組合せにより834
Kg/cm2の強度となる。 この理由はミヨウバン石活性粉末がセメントの
硬化ならびに、石こうとの反応を促進する為と考
えられる。 実験例 3 実験例2における第3表No.10の割合で混練した
コンクリートの常圧蒸気養生において、最高温度
を65、85および90℃として行なつた場合の材令24
時間における圧縮強度の平均値は、第4表に示す
通りである。
【表】
第4表より、常圧蒸気養生の最高温度は65〜85
℃が適当であり、90℃以上では強度発現が阻害さ
れる。 実験例 4 実験例1で使用した骨材、セメントとして普通
ポルトランドセメント、粉末度2900および7000
cm2/gの不溶性無水石こう、分散剤としてマイテ
イー150、さらにミヨウバン石活性粉末を第7表
の割合で練り時間を3分間として練り混ぜたコン
クリートを直径20cm、長さ30cmの円筒形型枠に、
成形後の厚さが4.0±0.2cmとなる量投入し、初速
2gで2分、中速15gで1分、高速3gで4分間
遠心力成形した。
℃が適当であり、90℃以上では強度発現が阻害さ
れる。 実験例 4 実験例1で使用した骨材、セメントとして普通
ポルトランドセメント、粉末度2900および7000
cm2/gの不溶性無水石こう、分散剤としてマイテ
イー150、さらにミヨウバン石活性粉末を第7表
の割合で練り時間を3分間として練り混ぜたコン
クリートを直径20cm、長さ30cmの円筒形型枠に、
成形後の厚さが4.0±0.2cmとなる量投入し、初速
2gで2分、中速15gで1分、高速3gで4分間
遠心力成形した。
【表】
前置き6時間後、15℃/時間で75℃まで昇温
し、6時間保持したのち常温まで徐冷した。 材令24時間における圧縮強度ならびに遠心力成
形性は第6表の通りである。
し、6時間保持したのち常温まで徐冷した。 材令24時間における圧縮強度ならびに遠心力成
形性は第6表の通りである。
【表】
第6表より、遠心力成形体においても、高強度
で遠心力成形性の良いコンクリートが得られるこ
とが認められた。 本発明において、ポルトランドセメント系セメ
ントとしては普通、早強、超早強および中庸熱ポ
ルトランドセメントが使用される。 このうち、最強および超最強ポルトランドセメ
ントは特に優れた強度を発現させることができ
る。 セメント分散剤としては、ナフタレンスルフオ
ン酸のホルマリン縮合物を主成分としたもの、例
えば、マイテイー150、100、150S(何れも花王石
鹸(株)の商品名):トリメチロールメラミンのモノ
スルフオン酸塩を縮合した水溶性ポリマーを主成
分としたもの、例えばメルメントF−10(昭和電
工(株)の商品名):高縮合トリアジン系化合物を主
成分としたもの、例えば、NL−4000(ポゾリス
物産(株)の商品名)など市販品が用いられるが、そ
の使用量はセメント重量に対し0.1〜3%、好ま
しくは0.5〜2%である。 また、不溶性無水石こうとしては、天然または
副産二水石こうを600〜1000℃で焼成して得られ
る型無水石こう、または副産の不溶性無水石こ
うが使用される。使用する不溶性無水石こうの粉
末度は、6000cm2/g以上になると遠心力成形を行
なう場合には、作業性の低下や成形体の分離が生
じる為、強度発現に支障のない限り、小さい(粗
い)方が好ましいが、2000cm2/g以下だと強度の
発現が不良になる為、2000cm2/g以上3000cm2/g
未満が良い。不溶性無水石こうの使用量はセメン
トに対し外割りで3重量%以上になると強度が急
激に上昇し、10重量%前後で最大を示し、その後
徐々に低下し、30重量%以上では大巾に低下す
る。したがつて、最適な使用量は、強度ならびに
耐久性を考慮して5〜15重量%が好ましい。 さらに、本発明において硬化促進剤として使用
するミヨウバン石活性粉末は、天然のカリミヨウ
バン石を600〜700℃で焼成後、微粉砕したものを
用いられるが、ミヨウバン石活性粉末は、セメン
トの初期水和時において、遊離水を大巾に低減す
ると同時に、カルシウムサルフオアルミネート系
水和物の結晶核を生成する為、初期硬化促進作用
の他に、蒸気養生によるセメントと石こうの反応
を促進する作用があり、特にコンクリート温度の
低い場合には、強度増進作用が大きい。 ミヨウバン石活性粉末の添加量は、セメント重
量に対し、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2重
量%である。 また、コンクリートの練り混ぜ時間は、強制練
りミキサーを用いた場合、通常1〜1.5分間が適
当とされているが、本発明においては、通常より
長い2〜6分間とした場合の方がより十分な強度
を得ることができる。これは、コンクリートの練
り混ぜ時間を長くすることにより、セメントの初
期水和が進行し、さらには石こうの均一分散、微
粉化が進行し溶解度が上昇してセメントとの反応
が促進される為であるが、練り混ぜ時間が6分を
こえるとフレツシユコンクリートのワーカビリチ
ー(プラスチシテイー)がそこなわれる為、1.5
〜4.5分間が好ましい。 さらに、常圧蒸気養生の保持温度(最高温度)
は、通常60〜65℃であるが、本発明の効果を高め
るためには65〜85℃好ましくは70〜80℃が適当で
あり、90℃を超えると、強度発現が阻害される。 本発明によれば、粉末度の比較的小さい(粗
い)石こうを用いても、微粉砕した石こうを用い
たと同様な効果が得られ、石こうの粉砕コストを
低減できて、経済的である。又、遠心力成形体に
おいては、作業性も良く、成型性もそこなわれる
ことなく、蒸気養生により、材令1日で800Kg/
cm2以上の高強度を得ることができる。
で遠心力成形性の良いコンクリートが得られるこ
とが認められた。 本発明において、ポルトランドセメント系セメ
ントとしては普通、早強、超早強および中庸熱ポ
ルトランドセメントが使用される。 このうち、最強および超最強ポルトランドセメ
ントは特に優れた強度を発現させることができ
る。 セメント分散剤としては、ナフタレンスルフオ
ン酸のホルマリン縮合物を主成分としたもの、例
えば、マイテイー150、100、150S(何れも花王石
鹸(株)の商品名):トリメチロールメラミンのモノ
スルフオン酸塩を縮合した水溶性ポリマーを主成
分としたもの、例えばメルメントF−10(昭和電
工(株)の商品名):高縮合トリアジン系化合物を主
成分としたもの、例えば、NL−4000(ポゾリス
物産(株)の商品名)など市販品が用いられるが、そ
の使用量はセメント重量に対し0.1〜3%、好ま
しくは0.5〜2%である。 また、不溶性無水石こうとしては、天然または
副産二水石こうを600〜1000℃で焼成して得られ
る型無水石こう、または副産の不溶性無水石こ
うが使用される。使用する不溶性無水石こうの粉
末度は、6000cm2/g以上になると遠心力成形を行
なう場合には、作業性の低下や成形体の分離が生
じる為、強度発現に支障のない限り、小さい(粗
い)方が好ましいが、2000cm2/g以下だと強度の
発現が不良になる為、2000cm2/g以上3000cm2/g
未満が良い。不溶性無水石こうの使用量はセメン
トに対し外割りで3重量%以上になると強度が急
激に上昇し、10重量%前後で最大を示し、その後
徐々に低下し、30重量%以上では大巾に低下す
る。したがつて、最適な使用量は、強度ならびに
耐久性を考慮して5〜15重量%が好ましい。 さらに、本発明において硬化促進剤として使用
するミヨウバン石活性粉末は、天然のカリミヨウ
バン石を600〜700℃で焼成後、微粉砕したものを
用いられるが、ミヨウバン石活性粉末は、セメン
トの初期水和時において、遊離水を大巾に低減す
ると同時に、カルシウムサルフオアルミネート系
水和物の結晶核を生成する為、初期硬化促進作用
の他に、蒸気養生によるセメントと石こうの反応
を促進する作用があり、特にコンクリート温度の
低い場合には、強度増進作用が大きい。 ミヨウバン石活性粉末の添加量は、セメント重
量に対し、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2重
量%である。 また、コンクリートの練り混ぜ時間は、強制練
りミキサーを用いた場合、通常1〜1.5分間が適
当とされているが、本発明においては、通常より
長い2〜6分間とした場合の方がより十分な強度
を得ることができる。これは、コンクリートの練
り混ぜ時間を長くすることにより、セメントの初
期水和が進行し、さらには石こうの均一分散、微
粉化が進行し溶解度が上昇してセメントとの反応
が促進される為であるが、練り混ぜ時間が6分を
こえるとフレツシユコンクリートのワーカビリチ
ー(プラスチシテイー)がそこなわれる為、1.5
〜4.5分間が好ましい。 さらに、常圧蒸気養生の保持温度(最高温度)
は、通常60〜65℃であるが、本発明の効果を高め
るためには65〜85℃好ましくは70〜80℃が適当で
あり、90℃を超えると、強度発現が阻害される。 本発明によれば、粉末度の比較的小さい(粗
い)石こうを用いても、微粉砕した石こうを用い
たと同様な効果が得られ、石こうの粉砕コストを
低減できて、経済的である。又、遠心力成形体に
おいては、作業性も良く、成型性もそこなわれる
ことなく、蒸気養生により、材令1日で800Kg/
cm2以上の高強度を得ることができる。
Claims (1)
- 1 ポルトランドセメント系セメントに対し、比
表面積2000cm2/g以上3000cm2/g未満の不溶性無
水石こう3〜30重量%およびセメント分散剤0.1
〜3重量%、ミヨウバン石活性粉末0.1〜5重量
%を存在せしめたコンクリートを使用し、常法に
より成形し、65〜85℃の常圧蒸気養生することを
特徴とする高強度コンクリート成形体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2675481A JPS57145055A (en) | 1981-02-27 | 1981-02-27 | Manufacture of high strength concrete formed body |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2675481A JPS57145055A (en) | 1981-02-27 | 1981-02-27 | Manufacture of high strength concrete formed body |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57145055A JPS57145055A (en) | 1982-09-07 |
JPH0144661B2 true JPH0144661B2 (ja) | 1989-09-28 |
Family
ID=12202065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2675481A Granted JPS57145055A (en) | 1981-02-27 | 1981-02-27 | Manufacture of high strength concrete formed body |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57145055A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5954685A (ja) * | 1982-09-22 | 1984-03-29 | 電気化学工業株式会社 | 屋根葺材の製法 |
JPS60145943A (ja) * | 1983-12-29 | 1985-08-01 | 太平洋セメント株式会社 | 水硬性組成物 |
-
1981
- 1981-02-27 JP JP2675481A patent/JPS57145055A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57145055A (en) | 1982-09-07 |
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