JPH0688854B2 - 軽量気泡コンクリートの製造方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートの製造方法

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JPH0688854B2
JPH0688854B2 JP32687387A JP32687387A JPH0688854B2 JP H0688854 B2 JPH0688854 B2 JP H0688854B2 JP 32687387 A JP32687387 A JP 32687387A JP 32687387 A JP32687387 A JP 32687387A JP H0688854 B2 JPH0688854 B2 JP H0688854B2
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    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/08Slag cements

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は軽量気泡コンクリートの製造方法に関し、詳し
くは、型枠の脱型時間の短縮、導入起泡の安定化、およ
び耐ひび割れ性に優れた起泡コンクリートの製造方法に
関する。
[従来の技術] 従来セメント材料にアルミナセメント、無機硫酸塩、凝
結時間調節剤および界面活性剤等からなるスラリーにプ
レフォーム法あるいはミックストフォーム法によって気
泡を含有させた軽量気泡コンクリートあるいは更に蒸気
養生または高温高圧蒸気養生した軽量セメント製品が知
られている。
上記のコンクリートはポストフォーム法によって製造さ
れる高温高圧蒸気養生の軽量気泡コンクリート(以下AL
Cと略す)のような大規模な製造装置が必要でなく、型
枠を準備することで任意の形状の軽量セメント製品を製
造することが可能である。しかしながら型枠を要するこ
とは反面製造工程の省力化、効率化、生産性の向上が難
しく、このため上記コンクリートでは成形から脱型に至
る時間を短縮し型枠の回転率をできるだけ高めるために
硬化促進剤としてアルミナセメントを配合している。
凝結時間調節剤は、練り混ぜから注入、成形に至る可使
時間の調整のために、また流動性および強度発現性を良
好にする目的で配合されており、グルコン酸、クエン
酸、酒石酸、グルコン酸ソーダー、クエン酸ソーダーな
どの有機酸およびその塩類を1種または2種以上組み合
わせて使用されている。
プレフォーム法あるいはミックストフォーム法でスラリ
ーと混合された気泡は、コンクリートの粘度が低く且つ
流動性を保持している間は気泡が逸散したり気泡同士が
合体あるいは消泡するなど好ましくない現象を呈する。
従って、起泡安定化のための各種添加剤が使用されてい
るが、気泡コンクリートを型枠に注入し、所定の仕上げ
が終了した後はできるだけ早く凝結硬化が進行すること
が理想的であり、このために硬化促進剤が使われてい
る。
一般にコンクリート及びセメント製品は、乾湿による寸
法変化が非常に大きく、反り、ひび割れ等の欠点を有し
ている。乾湿による寸法変化を小さくする方法としては
高温高圧蒸気養生が非常に有効であり、既存のセメント
製品の中では高温高圧養生を行った軽量気泡コンクリー
ト製品は寸法変化が最も小さい部類に属すると評価され
ている。
しかしながらこの軽量気泡コンクリートについてもパネ
ルの寸法が大型化するに連れて寸法変化の影響が顕在化
し、乾燥収縮によるひび割れ等の問題があることが指摘
されている。また、最近では汎用ALCの諸性質を改善す
るために高温高圧蒸気養生を行った気泡コンクリートの
比重を大きくしようとする方向で開発が行われており、
この場合、比重を大きくすることによって強度、吸水
率、凍結融解抵抗性等のほとんどの性能が大幅に改善さ
れるが、一方寸法変化率のみは逆に比重の増加に比例し
て大きくなり、乾燥収縮による反り、ひび割れの点で大
きな問題となっている。
参考文献 特公昭52-14726号公報「コンクリート製品の製造方
法」 特公昭53-36490号公報「軽量気泡コンクリート成形用
急硬性セメント組成物」 特公昭57-29430号公報「軽量セメント製品の製造方
法」 特公昭56-47147号公報「軽量セメント製品の製造法」 [発明が解決しようとする問題点(本発明の目的)] 凝結硬化促進 アルミナセメントおよび凝結時間調節剤は高品位の軽量
気泡コンクリートを効率よく製造するために有効な配合
物であるが、これらの素材は非常に高価格であるという
問題点を有しており、本発明は少量のアルミナセメント
および凝結時間調節剤によって軽量気泡コンクリートを
製造する経済的方法を提供しようとするものである。
乾燥収縮低減 また、高温高圧養生によって製造する軽量気泡コンクリ
ート製品の乾燥収縮に起因する反りおよびひび割れを防
ぐ方法を提供するものである。
気泡安定化 まだ固まらない気泡コンクリート中の気泡の安定化は高
品位のコンクリートを製造するための必須条件であり、
微細で均一に分散した気泡を得る方法についても提案す
る。
[問題点を解決するための手段] この出願の1の発明は、半水型あるいは2水型無機硫酸
塩が0または0.10重量%以下の高炉急冷スラグ微粉末を
5〜85重量%含有するスラグセメント95.0〜98.5重量%
とアルミナセメント1.5〜5.0重量%からなるセメント材
料に水、減水剤を加えてスラリーとし、このスラリーに
発泡器により起泡剤を発泡させた微細空気泡を混合し、
成形、養生することを特徴とする軽量気泡コンクリート
の製造方法に関する。
更に、この出願の2の発明は、半水型あるいは2水型無
機硫酸塩が0または0.10重量%以下の高炉急冷スラグ微
粉末を5〜85重量%含有するスラグセメント15.0〜88.5
重量%、アルミナセメント1.5〜5.0重量%およびシリカ
粉10〜80重量%からなるセメント材料に、水、減水剤を
加えてスラリーとし、このスラリーに発泡器により起泡
剤を発泡させた微細空気泡を混合し、養生することを特
徴とする軽量気泡コンクリートの製造方法に関する。
凝結硬化促進 アルミナセメントとセメントとを混合使用する場合、既
往の研究報告「窯業協会誌78(2)7(1970)」で記載
されているようにアルミナセメントの割合が5重量%以
下のように少ない場合には瞬結あるいは凝結の始発は早
いが終結は遅れるという凝結性状を呈するため、軽量気
泡コンクリート製品を製造するために少量のアルミナセ
メントを硬化促進剤として添加することはコンクリート
の取扱を非常に困難にする。
経済性の面からはアルミナセメントの量を出来るだけ少
なくすることが要求されている。本発明者らは各種セメ
ントとアルミナセメントとの相互作用を鋭意研究した結
果、無機硫酸塩の量を調整したスラグセメントおよびシ
リカ粉に凝結時間調節剤としてのクエン酸ソーダーを配
合した組成物は少量のアルミナセメントおよび少量の凝
結時間調節剤によって目的とする凝結硬化時間が得ら
れ、微細かつ均一に分散した気泡分布と強度その他の物
性に優れた軽量気泡コンクリートが製造されることが分
かった。
本発明において用いるスラグセメントのべースセメント
は自ら水和硬化物を生成すると共に以下に述べる高炉急
冷スラグ微粉末の潜在水硬性を発現させる刺激剤にもな
るもので、粒径100μm以下の含有量が95重量%以上で
平均粒径が10〜20μmのものが好ましい。このベースセ
メントの種類としてはポルトランドセメント(JIS R521
0)、高炉セメント(JIS R5211)、シリカセメント(JI
S R5212)、フライアッシュセメント(JIS R5213)など
が使用できる。
本発明のスラグセメントに用いる高炉急冷スラグ微粉末
は通常の高炉操業において得られた急冷スラグを微粉
枠、分級して得られたもので、粒径100μm以下を95重
量%以上含有し、平均粒径が2〜20μmのものである。
スラグセメントの量的割合については、べースセメント
に対し高炉急冷スラグ微粉末を85重量%以下用いるもの
とする。高炉急冷スラグ微粉末が85重量%より多くなる
と強度発現性が十分でなくなる。
最近コンクリート混和材用として無機硫酸塩を配した高
炉急冷スラグ微粉末が使用されるようになっているが、
無機硫酸塩の種類が半水および2水型の場合は凝結が遅
れるのでこれらの無機硫酸塩添加量が零もしくは出来る
だけ少ない方が軽量気泡コンクリートを製造する上で好
都合である。
シリカ粉としては、けい石粉、火山灰、けい酸質白土、
けい藻土、フライアッシュ、シリカフュームなどが使用
できる。シリカ粉の配合量は常圧蒸気養生および高温高
圧蒸気養生の条件によっても異なるが10〜80重量%が好
ましく、この範囲をはずれるとスラグセメントおよびア
ルミナセメントの配合量を少なくできなくなるととも
に、高温高圧蒸気養生を行う場合の強度発現性が十分で
なくなる。
凝結時間調節剤としては、グルコン酸、クエン酸、酒石
酸、グルコン酸ソーダー、クエン酸ソーダーなどの有機
酸およびその塩類の一種または二種以上を組み合わせて
使用でき、アルミナセメントおよびスラグセメントの合
計に対する配合量は0.1〜5重量%が好ましい。本発明
の場合、アルミナセメントの配合量が少ないので、高価
な凝結時間調節剤の量が自ずと少量で済むという特徴が
ある。
乾燥収縮低減 高温高圧蒸気養生を行う軽量気泡コンクリート製品の乾
燥収縮低減およびケミカルプレストレスの導入のために
硬焼マグネシアクリンカー粉あるいは硬焼ドロマイトク
リンカー粉を配合する。
市販の膨張性セメント混和材として硫酸カルシュームア
ルミネート系および石灰系などが知られているが、これ
らは常圧養生下で使用するものであって高温高圧蒸気養
生が終了するまでは強度の著しく低い本発明のような軽
量気泡コンクリートに適用すると、コンクリートが硬化
後高温高圧蒸気養生に至るまでの常圧養生下で水和膨張
し、ひび割れ、強度低下等の逆効果を及ぼす。
本発明は1600℃以上で焼成された硬焼マグネシアおよび
硬焼ドロマイトを使用することにより前記欠点を解決し
たものである。なお、ここで硬焼ドロマイトとは主成分
がマグネシアとカルシアの合成品で具体的には商品名US
MD-70あるいはU-50(いずれも宇部化学社製)などがあ
る。
すなわちこれらの混和材は常圧養生時にはほとんど水和
膨張せず、高温高圧蒸気養生時にのみ水和膨張し、しか
もほぼ完全に水和してその水和物は長期安定性を有して
いる。高温高圧蒸気養生は6〜15気圧、160〜200℃が好
ましい範囲である。
硬焼ドロマイトクリンカーは一部常圧養生下でも水和反
応を生じるが、ドロマイトクリンカーの中のカルシア分
が35%以下であれば常圧下での著しい膨張を生せず、ま
た、逆に常圧下でのカルシアの消化がアルミナセメント
の硬化速度を早めることおよびまだ固まらないコンクリ
ートの粘性を高めることなど軽量気泡コンクリートを製
造する上で好結果を与える。
硬焼マグネシアクリンカー粉および硬焼ドロマイトクリ
ンカー粉の比表面積は1000〜5000cm2/gが好ましい範囲
であり、0.15mmより大きい粗粒はポップアウトを生じ製
品の表面に商品価値を損なう痕跡を生じるので好ましく
ない。
硬焼マグネシアクリンカー粉および硬焼ドロマイトクリ
ンカー粉の添加量はコンクリート1m3あたり5〜40kgの
範囲にあることが必要ある。これを下回ると高温高圧蒸
気養生による温度応力ひび割れおよび乾燥収縮による反
り、ひび割れを十分に防止できないし、この範囲を越え
ると膨張破壊が発生するからである。
気泡安定化 発泡器を介してプレフォームされた空気泡がまだ固らな
いコンクリート中で安定した形状、分布状況を保持する
ためには硬化促進剤が有効であるが、そのほか本発明者
らは種々添加剤を検討の結果、以下の界面活性剤を併用
することが非常に効果的であることを見いだした。
すなわち界面活性剤としてレジン系AE剤および起泡剤が
有効であり、レジン系AE剤として商品名ヴィンソル(山
宗化学社製)を、起泡剤としては商品名エアーセットA
あるいはE(竹本油脂社製)、商品名ヴィンソル800
(山宗化学社製)および商品名モノクリート(第一化成
産業社製)などの市販品を全粉体量の0.02〜0.4重量%
添加する。
以上の界面活性剤を発泡器を介してプレフォームされた
空気泡とは別に併用した場合、硬化したコンクリート中
に微細で均一に分布した気泡を得ることが出来る。
減水剤は本発明の軽量気泡コンクリートの必須の原料で
あり、市販されている一般コンクリート用の高性能減水
剤のポリアルキルアリルスルフォン酸塩系および芳香族
多環縮合物スルフォン酸塩系が好ましい。これらの使用
量は全粉体量の0.3〜5重量%であり、これにより少量
では強度の向上はみられず、また、多すぎると添加量に
見合う強度の向上がないのみならずかえって気泡を不安
定にする。
発泡器を介して発泡させる起泡剤としては蛋白系のもの
が好ましく、具体的には商品名でグルフォーム(サンオ
リエント化学社製)、フォーミックス(ハマノ工業社
製)、エスコート(油脂化工社製)、モノクリート(第
一産業社製)およびマールP(麻生ホームクリート社
製)などがある。
なお、本発明の変形例としてセメントコンクリート多孔
体の機械的強度を一層高めるために、あるいは増量のた
めに気泡スラリー中に種々の補強材や充填材、例えば
砂、フライアッシュ、赤泥、パーライト、シラスバルー
ン、鉱物繊維、有機繊維を添加することが出来る。
以下実施例により本発明を説明する。
[実施例] 実施例1、2、比較例1および2 第1表の材料を第2表の実施例1、2、比較例1、2配
合により、まず起泡剤を除く全材料をホバートミキサで
混練してスラリーとし、ついで同ミキサ中に発泡器を介
して練り上がり比重が0.9になるようにプレフォームの
気泡を入れ低速で混合した。このコンクリートは4×4
×16cmの型枠にいれ成形し、20℃の恒温室に保持した。
注水2時間後および3時間後の圧縮強度測定結果を第1
図に示す。
実施例1および2の場合、2時間、3時間強度はそれぞ
れ1.1kg/cm2、1.3kg/cm2および1.5kg/cm2、1.7kg/cm2
あった。比較例1のアルミナセメントを添加しない場合
には3時間後に脱型できなかった。比較例2のアルミナ
セメント添加量7.2重量%の場合、2時間および3時間
強度はそれぞれ0.6kg/cm2および0.7kg/cm2であった。
また、20℃恒温室中に24時間放置した後脱型し、高温高
圧蒸気養生(180℃、10気圧、5時間)を行った場合の
圧縮強度測定結果を第2図に示す。実施例1、2および
比較例1の場合、圧縮強度は100kg/cm2の一定であった
が、比較例2の場合には圧縮強度が80kg/cm2であった。
実施例3、比較例3および4 実施例3、比較例3および比較例4に用いた配合を第2
表に示す。
実施例と同様に成形し20℃恒温室中に保持した供試体の
圧縮強度発現性を第3図に示す。
実施例3は、練り上がり比重を1.0kg/lとしたほかは実
施例2と同様であり、高炉急冷スラグ微粉末の含有する
無機硫酸塩中のSO3量は0.01重量%である。この場合注
水30分後に0.5kg/cm2、1時間後に2.0kg/cm2であった。
比較例3および4は高炉急冷スラグ微粉末中のSO3量が
それぞれ0.57重量%および2.25重量%のものを使用した
ほかは、実施例3と同様である。
比較例3の場合、注水30分後に脱型出来ず、2時間後に
2.1kg/cm2であった。比較例4の場合、注水3時間後に
1.9kg/cm2であった。
実施例4〜6、比較例5および6 実施例4、5、6、比較例5および6に用いた配合を第
3表に示す。
実施例4、5、6、比較例5および6は、実施例3にお
いてアルミナセメントを2.4重量%とし、さらに2000℃
で焼成された硬焼マグネシアクリンカー粉(ブレーン20
20cm2/g)を練り上がり1m3の気泡コンクリートに対し
外割でそれぞれ10、20、30、0および45kg添加したもの
であり、実施例1と同じ方法で混練、混合し10×10×40
cm型枠に入れ20℃恒温室中に24時間放置した後脱型し、
ついで高温高圧蒸気養生(180℃、10気圧、5時間)を
行った。高温高圧蒸気養生中の長さ変化および圧縮強度
測定結果を第4表に示す。
実施例7〜14、比較例7および8 実施例7〜14、比較例7、8に用いた配合を第5表に示
す。
実施例7〜14、比較例7および比較例8は、第1表に示
すシリカ粉以外の材料および市販各種界面活性剤を使用
して、実施例1と同様の方法で成形し、20℃の恒温室中
に放置、硬化後のコンクリートの沈下(発泡体の体積が
減少する現象)ならびに消泡(微細な独立気泡が大きな
気泡になる現象)状況を観察した。観察結果を第5表に
示す。
実施例7〜14の界面活性剤としてレジン系AE剤または起
泡剤を使用した場合、コンクリートの沈下及び消泡現象
は認められなかった。
比較例7および8の界面活性剤としてAE減水剤を使用し
た場合、コンクリート中の気泡が消泡し、著しく沈下し
た。
[発明の効果] 本発明により、非常に少量のアルミナセメントおよび凝
結時間調節剤の使用にもかかわらず早期に凝結硬化する
軽量気泡コンクリートが得られ、特に型枠注入気泡コン
クリートの場合の生産性を著しく高める。また、高温高
圧蒸気養生を行う場合の養生中およびその後の乾燥収縮
などによる有害な寸法変化を制御防止できる。更に、フ
レッシュ気泡コンクリートの沈下あるいは消泡現象を防
止し、均一で微細な空気泡を有する気泡コンクリートを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1、2、比較例1および2におけるアル
ミナセメント含有量(重量%)と初期圧縮強度の関係を
示す。第2図は同様にアルミナセメント含有量(重量
%)と高温高圧蒸気養生後圧縮強度の関係を示す。第3
図は実施例3、比較例3および4の圧縮強度発現性を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:20 2102−4G 24:22) Z 2102−4G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半水型あるいは2水型無機硫酸塩が0また
    は0.10重量%以下の高炉急冷スラグ微粉末を5〜85重量
    %含有するスラグセメント95.0〜98.5重量%とアルミナ
    セメント1.5〜5.0重量%からなるセメント材料に水、減
    水剤を加えてスラリーとし、このスラリーに発泡器によ
    り起泡剤を発泡させた微細空気泡を混合し、成形、養生
    することを特徴とする軽量気泡コンクリートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】セメント材料がレジン系AE剤あるいは起泡
    剤を添加されたものである特許請求の範囲第(1)項記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】半水型あるいは2水型無機硫酸塩が0また
    は0.10重量%以下の高炉急冷スラグ微粉末を5〜85重量
    %含有するスラグセメント15.0〜88.5重量%、アルミナ
    セメント1.5〜5.0重量%およびシリカ粉10〜80重量%か
    らなるセメント材料に水、減水剤を加えてスラリーと
    し、このスラリーに発泡器により起泡剤を発泡させた微
    細空気泡を混合し、養生することを特徴とする軽量気泡
    コンクリートの製造方法。
  4. 【請求項4】セメント材料がレジン系AE剤あるいは起泡
    剤を添加されたものである特許請求の範囲第(3)項記
    載の製造方法。
  5. 【請求項5】スラリーに発泡器により起泡剤を発泡させ
    た微細空気泡を混合するに際し、1600℃以上で焼成され
    た硬焼マグネシアクリンカーあるいは硬焼ドロマイトク
    リンカーの微粉末をコンクリート1m3あたり5〜40kg配
    合することを特徴とする特許請求の範囲第(3)項また
    は第(4)項記載の製造方法。
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