JP3158657B2 - 低収縮軽量コンクリートの製造方法 - Google Patents

低収縮軽量コンクリートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオートクレーブ養生して
得られる低収縮性軽量コンクリートの製造方法に関す
る。更に詳しくは、無機質発泡体を軽量骨材として含有
するオートクレーブ養生して得られる低収縮性を特徴と
する軽量コンクリートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軽量コンクリートとしては、セメ
ント等の石灰質原料、けい石粉末等のけい酸質原料およ
び水に多量の気泡を導入して得た半硬化体をオートクレ
ーブ養生して得られる比重0.6程度のALCが一般的
である。近年、強度、耐久性等を向上させるためにAL
Cよりも比重を高めたコンクリートの開発が試みられて
いる。ALCにおいて気泡の導入量を少なくした場合に
は、オートクレーブ養生を施す場合であっても気泡コン
クリート中のマトリックスの占める割合が多くなり、従
って乾燥収縮が大きくなる傾向が強くなるため、成形体
にひびわれや反りが発生するという問題が生じ実用化さ
れていない。そこで比重0.8〜1.5程度の軽量コン
クリートの場合には、軽量化とマトリックス量の低減お
よび高強度を目的として一般にパーライトといわれる無
機質発泡体を併用している。
【0003】軽量骨材として使用されるパーライトは黒
曜石系パーライトが主である。例えば佐々木他「各種パ
ーライトの吸水率及びこれらを用いた軽量モルタル」
(セメント技術年報40、P.P.119〜122、1
986)に記載されている通り、パーライトの中で黒曜
石系のものは内部に多数の独立した気泡を有するため吸
水率が小さく、骨材強度も高いため、これを使用したコ
ンクリートは強度特性が優れる。乾燥収縮性状も比較的
良好であるが、一般の普通骨材使用コンクリートと比べ
ると大きい。また、黒曜石系パーライトを使用した場合
であっても一般のコンクリートと比べると透気性が高い
ため、炭酸化速度が速くなり、炭酸化に伴う収縮が生じ
る。この炭酸化による収縮は従来大きな問題とならなか
ったが、発明者らによる促進実験からは乾燥収縮よりも
かなり大きいという結果が得られている。炭酸化の進行
は急激に生ずるものでないが、長期における部材の収縮
によるひびわれに対しては大きな影響を及ぼすものと考
えられる。
【0004】また、その他の松脂岩系あるいは真珠岩系
パーライトは表面に開口部を持つ多数の連続あるいは開
放状態の気孔を有するため、吸水率が非常に高く、骨材
強度も弱い。従って、これらを使用したコンクリートは
流動性確保のための使用水量が多くなり、オートクレー
ブ養生した場合であっても硬化体の強度が低く、乾燥収
縮も非常に大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パーライトに代表され
る無機質発泡体は市場で容易に入手できるものである
が、前述の理由により、一般にはコンクリート用骨材と
して使用されることは少なく、骨材の多孔性を利用して
濾過材、土壌改良材、園芸用および保冷・保温壁体の充
填材として用いられる。コンクリート用としては断熱
材、吸音材、裏込め材、プラスター材等の強度を必要と
しない、また乾燥の影響を受けない部位に使用されるこ
とが多く、強度や耐久性が要求される外壁材や鉄筋と複
合するような部材に使用されることはほとんどなかっ
た。特に、鉄筋コンクリートとして使用する場合には、
乾燥収縮が大きいとひびわれの原因となる。
【0006】本発明者は、無機質発泡体を軽量骨材とし
て使用するにもかかわらず、乾燥収縮および炭酸化収縮
が小さい寸法安定性に優れた軽量コンクリートの製造方
法の確立を目的に鋭意研究し本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、低収縮軽量コンクリート1m当たりポルトランド
セメント8〜63重量%、高炉スラグ微粉末4〜56重
量%およびけい石粉末30〜60重量%からなる結合材
550〜750kgと、水、起泡剤、減水剤およびかさ
容積で200〜1000リットルの無機質発泡体とを配
合し、混合し、更にオートクレーブ養生することを特徴
とする圧縮強度100kg/cm以上、13週乾燥収
縮率0.10%以下、2週炭酸化収縮率0.10%以
下、4週炭酸化収縮率0.22%以下および比重0.7
5〜1.20の性状を有する低収縮軽量コンクリートの
製造方法である。
【0008】本発明に使用するポルトランドセメントは
普通セメント、早強セメント、超早強セメント、中庸熱
セメント、耐硫酸塩セメントであり、結合材中の配合量
は8〜63重量%、好ましくは35〜50重量%であ
る。
【0009】本発明に使用する高炉スラグ微粉末は、溶
鉱炉で銑鉄と同時に生成される溶融スラグを急冷し粉砕
したものであり、JIS R 5211「高炉セメン
ト」あるいは土木学会基準「コンクリート用高炉スラグ
微粉末規格(案)」に規定される通常のもので良い。粒
度はブレーン値で2500cm/g以上、一般には2
500〜5000cm/g程度である。より以上の微
粉末化は脱型強度の向上および材料分離に対する抵抗性
の向上のために好ましい。
【0010】高炉スラグ微粉末の結合材中の配合量は4
〜56重量%、好ましくは10〜40重量%である。配
合量が4重量%末満であると収縮改善効果が期待できな
くなり、56重量%を超えると硬化体の収縮性状は良好
であるが、セメントの含有量が少なくなるためコンクリ
ートの凝結が遅れ材料分離が生じたり、型枠脱型が遅れ
て生産性に影響を及ぼす。
【0011】けい石粉末はけい酸質原料としてオートク
レーブ中の水熱反応に必要なSiOを補うために、一
般にSiO含有量60%以上好ましくは90%以上の
高純度のものを使用する。粒度はブレーン値で2000
cm/g以上、一般には2500〜5000cm
g程度である。結合材中のけい石粉末の配合量は30〜
60重量%、好ましくは35〜45重量%である。配合
量が30重量%未満であると結合材中のSiOが不足
し、オートクレーブ中の水熱反応によるトバモライトの
生成が不十分となりコンクリート硬化体の物注が低下す
る。配合量が60重量%を超えると、結合材中のセメン
トの含有量が少なくなりコンクリートの凝結が遅延す
る。けい酸質原料としては他にフライアッシュの使用も
可能である。
【0012】無機質発泡体は、黒曜石、真珠岩、松脂岩
等を焼成発泡させたJIS A 5007に規定する
「パーライト」、特開昭61−197479号公報に提
案する無機質発泡体、膨張頁岩、ひる石等を焼成発泡さ
せた超軽量の骨材である。本発明では単位容積重量0.
1〜0.6kg/リットル、粒径20mm以下、好まし
くはJIS A 5007「パーライト」の方法により
測定された単位容積重量が0.15〜0.4kg/リッ
トル、粒径5mm以下のものを使用する。単位容積重量
が0.1kg/リットルより小さいと吸水率が高くな
り、コンクリートの流動性を得るための練り混ぜ水量が
多くなるためおよび骨材強度も小さくなるため、充分な
コンクリート強度が得られない。単位容積重量が0.6
kg/リットルより大きいと低比重のコンクリートを得
ることが難しく、また軽量化のために多量の気泡を併用
することも考えられるが、気泡の粗大化や消泡を生じて
気泡の安定性、気泡分布の均一性が損なわれること、お
よび骨材の多量使用が難しくなることによりコンクリー
ト硬化体の物性が低下する。
【0013】無機質発泡体の配合量はコンクリート1m
当たりかさ容積で200〜1000リットルである。
配合量が200リットルより少ないとコンクリート硬化
体の物性改善効果が充分に発揮されない。また、100
0リットルより多いと、コンクリートの流動性を得るた
めの水量が増加し硬化体の物性低下につながるばかり
か、骨材量が多くマトリックス量が不足するためコンク
リートのワーカビリティーが低下し、打設、表面仕上げ
に問題を生ずる。なお、ここでいうかさ容積とは、パー
ライトをショベル等で掬い落差をつけずに容器に投入し
た状態の量であり、振動、衝撃等の締固めを行わない状
態の容積である。
【0014】減水剤はコンクリートの流動性を高め、さ
らにコンクリートの使用水量を低減させることにより硬
化体の物性をより一層向上させるために使用する。減水
剤としては高性能減水剤、高性能AE減水剤、AE減水
剤、減水剤等のセメント用界面活性剤を使用でき、使用
量は結合材に対して0.005〜5重量%である。
【0015】起泡剤はコンクリートの軽量化およびワー
カビリティー向上のために使用するものであり、気泡の
導入方法としてはプレフォーム法、ミックスフォーム
法、アフターフォーム法のいずれでも良い。起泡剤とし
ては合成界面活性剤系、樹脂石鹸系、蛋白質系等セメン
ト用界面活性剤が挙げられる。アルミ粉末などの発泡剤
も使用できる。また、気泡の安定化のためにセルロース
系の増粘剤やPVAその他のポリマー、澱粉等の増粘作
用のある混和剤の使用もできる。
【0016】次に本発明の製造方法の一例を述べる。所
定量の水、ポルトランドセメント、けい石粉末、高炉ス
ラグ微粉末、無機質発泡体および減水剤を配合し、予め
ミキサーで練り混ぜてスラリーとした後、起泡剤を発泡
機により発泡させた泡を所定の練り上がり単位容積重量
になるように加えてさらに混合する。このコンクリート
未硬化体を鋼鉄製等の型枠に打設し、脱型後、例えば1
80℃、10気圧の条件で5時間オートクレーブ養生す
ると、乾燥収縮率、炭酸化収縮率が小さく圧縮強度の大
きい軽量コンクリートが得られる。本発明の養生方法と
してはオートクレーブ養生を採用する。後述するように
本発明の収縮低減効果はオートクレーブ養生中のトバモ
ライトの生成に起因するからである。オートクレーブ養
生条件は特に限定しないが、通常のセメント二次製品の
製造に採用されている温度180℃、10気圧、保持時
間5〜10時間が適当である。
【0017】
【作用】オートクレーブ養生後の硬化体中に生成するカ
ルシウムシリケート水和物は、結晶性の11オングスト
ロームトバモライトおよび低結晶性CSHである。この
うちトバモライトの生成量は乾燥収縮率と相関があり、
強度にも関係があるといわれている。また、低結晶性の
カルシウムシリケート水和物は炭酸化によりカルサイト
あるいはバテライトとシリカゲルに分解され、このとき
大きな収縮を伴うともいわれている。
【0018】本発明によるオートクレーブ養生硬化体を
X線回析により観察すると、硬化体中のCSHが検出さ
れない。すなわち、オートクレーブ養生中の水熱反応に
よりCSHからトバモライトへの結晶化がほぼ完全に達
成された状態になっている。硬化体中に骨材として所定
量の無機質発泡体と結合材として所定割合のセメント、
高炉スラグ微粉末およびけい石粉末が配合されている場
合のみトバモライトの生成が促進されるのである。
【0019】
【実施例】
実施例1 水278kg、ポルトランドセメント250kg、けい
石粉末278kg、高炉スラグ微粉末167kg、真珠
岩系パーライト200リットル(かさ容積)および減水
剤6.94kgをミキサーで練り混ぜてスラリーとした
後、起泡剤をプレフォームした泡を加えて単位容積重量
が1.02kg/リットルのコンクリート未硬化体を製
造した。コンクリート未硬化体のフロー値は、アクリル
板の上に乗せたφ8×8cm鋼製円筒容器にコンクリー
ト未硬化体を詰めて余分のコンクリート未硬化体を掻き
落とした後、容器を引き上げてから1分後のコンクリー
ト未硬化体の広がりを測定したところ200mmであっ
た。このコンクリート未硬化体を4×4×16cmの鋼
製型枠に打設した後、24時間で脱型し、180℃、5
時間保持のオートクレーブ養生を行い供試体を製造し
た。出来上がったコンクリートの比重は0.80であっ
た。
【0020】オートクレーブ養生後の供試体を7日間水
中に浸漬し、この時点での供試体の長さを基長として、
20℃、R.H.60%の恒温恒湿室内に13週間静置
した後の長さ変化を測定し、乾燥収縮率を算出した。ま
た、オートクレーブ養生後の供試体の圧縮強度をJIS
R 5201に準拠して測定した。結果を表1、表2
に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】なお、この明細書の実施例および比較例で
使用した原料の性質その他は次の通りである。 ポルトランドセメント : 早強ポルトランドセメント
(宇部興産(株)製) 比重3.14、ブレーン4520cm/g けい石粉末 : 比重2.65、ブレーン3
500cm/g 高炉スラグ微粉末 : 商品名パワーメント(宇部
興産(株)製) 比重2.90、ブレーン4110cm/g 真珠岩系パーライト : 商品名パーライト2型(宇
部興産(株)製、原料は大分県姫島産真珠岩である。) 単位容積重量0.24kg/リットル、粒径5mm未満 U−ライト : 商品名U−ライト1号(宇
部興産(株)製) 単位容積重量0.35kg/リットル、粒径2.5mm
未満 黒曜石系パーライト : 東邦パーライト(株)製、
単位容積重量0.32kg/リットル、粒径2.5mm
未満 起泡剤 : 商品名モノクリート(第一
化成産業(株)製、主成分;動物性加水分解蛋白質) 減水剤 : 商品名マイティ150(花
王(株)製、アニオン性界面活性剤(主成分;ナフタリ
ンスルホン酸・ホルマリン高縮合物塩))
【0024】実施例2 水282kg、ポルトランドセメント231kg、けい
石粉末257kg、高炉スラグ微粉末154kg、真珠
岩系パーライト400リットル(かさ容積)および減水
剤6.42kgを使用した以外は実施例1と同様にスラ
リー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実
施例1と同様に乾燥収縮率および圧縮強度を測定した。
結果を表1、表2に示す
【0025】実施例3 水300kg、ポルトランドセメント277kg、けい
石粉末230kg、高炉スラグ微粉末69kg、真珠岩
系パーライト600リットル(かさ容積)および減水剤
5.76kgを使用した以外は実施例1と同様にスラリ
ー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実施
例1と同様に乾燥収縮率および圧縮強度を測定した。結
果を表1、表2に示す
【0026】実施例4 水304kg、ポルトランドセメント206kg、けい
石粉末229kg、高炉スラグ微粉末138kg、真珠
岩系パーライト600リットル(かさ容積)および減水
剤5.73kgを使用した以外は実施例1と同様にスラ
リー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実
施例1と同様に乾燥収縮率および圧縮強度を測定した。
結果を表1、表2に示す
【0027】同様の供試体を熱風循環乾燥機により、7
0℃で24時間乾燥させた後、20℃、R.H.60
%、CO濃度5%の促進炭酸化条件下に放置した場合
の長さ変化率(炭酸化収縮率)を未硬化体脱型時を基長
として測定した。結果を表1、表2に示す。
【0028】また、この配合のコンクリート未硬化体
を、異形棒鋼(D19)を軸方向中心にセットした10
×10×40cmの鋼製型枠中に打設し、実施例1と同
様にオートクレーブ養生を行い図1に示すような供試体
を製造した。この異形棒鋼を軸方向中心に配した供試体
を同様に70℃で24時間乾燥後20℃、R.H.60
%、CO濃度5%の促進炭酸化条件下に放置した。放
置期間4週間までのひびわれ状況(供試体の展開図)を
図2に示す。促進炭酸化期間3週までは供試体にひびわ
れは全く生じなかった。供試体のX線回折結果を図3に
示す。11オングストロームトバモライトの明確な回折
ピークが認められる。しかし、CSHは認められない。
【0029】実施例5 水272kg、ポルトランドセメント145kg、けい
石粉末242kg、高炉スラグ微粉末217kg、真珠
岩系パーライト600リットル(かさ容積)および減水
剤6.04kgを使用した以外は実施例1と同様にスラ
リー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実
施例1と同様に乾燥収縮率および圧縮強度を測定した。
結果を表1、表2に示す
【0030】実施例6 水247kg、ポルトランドセメント202kg、けい
石粉末225kg、高炉スラグ微粉末135kg、U−
ライト600リットル(かさ容積)および減水剤5.6
2kgを使用した以外は実施例1と同様にスラリー、コ
ンクリート未硬化体および供試体を製造し、実施例4と
同様に乾燥収縮率、圧縮強度および炭酸化収縮率を測定
した。結果を表1、表2に示す
【0031】実施例7 水261kg、ポルトランドセメント204kg、けい
石粉末227kg、高炉スラグ微粉末136kg、黒曜
石パーライト600リットル(かさ容積)および減水剤
5.67kgを使用した以外は実施例1と同様にスラリ
ー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実施
例1と同様に乾燥収縮率、圧縮強度および炭酸化収縮率
を測定した。結果を表1、表2に示す
【0032】比較例1 水281kg、ポルトランドセメント444kg、けい
石粉末296kgおよび減水剤7.40kgを使用し、
高炉スラグ微粉末と軽量骨材を使用しなかった以外は実
施例1と同様にスラリー、コンクリート未硬化体および
供試体を製造し、実施例4と同様に乾燥収縮率、圧縮強
度および炭酸化取縮率の測定および炭酸化によるひびわ
れ状況の観察を行った。結果を表3、表4および図2に
示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】異形棒鋼を配した供試体は、オートクレー
ブ養生後にひびわれを生じ、以後促進炭酸化期間を経る
とともにひびわれも増加した。また、供試体のX線回折
結果を図3に示す。11オングストロームトバモライト
およびCSHの両ピークが認められるが、トバモライト
のピーク値は実施例4の場合に比べて非常に低い。
【0036】比較例2 水276kg、ポルトランドセメント268kg、けい
石粉末298kg、高炉スラグ微粉末179kgおよび
減水剤7.45kgを使用し、軽量骨材を使用しなかっ
た以外は実施例1と同様にスラリー、コンクリート未硬
化体および供試体を製造し、実施例4と同様に乾燥収縮
率、圧縮強度および炭酸化収縮率の測定および炭酸化に
よるひびわれ状況の観察を行った。結果を表3、表4お
よび図2に示す。
【0037】異形棒鋼を配した供試体は、オートクレー
ブ養生後にひびわれを生じ、以後促進炭酸化期間を経る
とともにひびわれも増加した。また、供試体のX線回折
結果を図3に示す。11オングストロームトバモライト
およびCSHの両ピークが認められるが、トバモライト
のピーク値は実施例4の場合に比べて非常に低い。
【0038】比較例3 水283kg、ポルトランドセメント414kg、けい
石粉末276kg、真珠岩系パーライト200リットル
(かさ容積)および減水剤6.90kgを使用し、高炉
スラグ微粉末を使用しなかった以外は実施例1と同様に
スラリー、コンクリート未硬化体および供試体を製造
し、実施例1と同様に乾燥収縮率および圧縮強度を測定
した。結果を表3、表4に示す。
【0039】比較例4 水300kg、ポルトランドセメント346kg、けい
石粉末231kg、真珠岩系パーライト600リットル
(かさ容積)および減水剤5.77kgを使用し、高炉
スラグを使用しなかった以外は実施例1と同様にスラリ
ー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実施
例4と同様に乾燥収縮率、圧縮強度、炭酸化収縮率の測
定および炭酸化によるひびわれ状況の観察を行った。結
果を表3、表4および図2に示す。
【0040】異形棒鋼を配した供試体は、70℃、24
時間の乾燥後にひびわれを生じた。その後、促進炭酸化
条件下においてひびわれが発生したが、2週以降はほと
んど増加しなかった。また、供試体のX線回折結果を図
3に示す。11オングストロームトバモライトおよびC
SHの両ピークが認められるが、トバモライトのピーク
値は実施例4の場合に比べて非常に低い。
【0041】比較例5 水270kg、ポルトランドセメント324kg、けい
石粉末216kg、U−ライト600リットル(かさ容
積)および減水剤5.40kgを使用し、高炉スラグを
使用しなかった以外は実施例1と同様にスラリー、コン
クリート未硬化体および供試体を製造し、実施例4と同
様に乾燥取縮率、圧縮強度、炭酸化収縮率の測定および
炭酸化によるひびわれ状況の観察を行った。結果を表
3、表4および図2に示す。
【0042】異形棒綱を配した供試体は、70℃、24
時間の乾燥後にひびわれを生じ、以後促進炭酸化期間を
経るに従ってひびわれも増加した。
【0043】比較例6 水232kg、ポルトランドセメント358kg、けい
石粉末238kg、黒曜石系パーライト600リットル
(かさ容積)および減水剤5.96kgを使用し、高炉
スラグを使用しなかった以外は実施例1と同様にスラリ
ー、コンクリート未硬化体および供試体を製造し、実施
例4と同様に乾燥収縮率、圧縮強度、炭酸化収縮率の測
定および炭酸化によるひびわれ状況の観察を行った。結
果を表3、表4および図2に示す。
【0044】異形棒鋼を配した供試体は、70℃、24
時間の乾燥後にひびわれを主じ、以後促進炭酸化期間を
経るに従ってひびわれも増加した。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コンクリート用骨材として無機質発泡体を使
用するにもかかわらず、寸法安定性に優れた軽量コンク
リートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭酸化収縮によるひびわれ発生観察用の供試体
である。
【図2】実施例4、比較例1、比較例2、比較例4、比
較例5および比較例6における異形棒体を軸方向中心に
配した供試体の促進炭酸化条件下でのひびわれ状況の展
開図である。
【図3】実施例4、比較例1、比較例2および比較例4
において製造した軽量コンクリートのX線回折図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 14:04 14:18) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 7/00 - 28/36 C04B 38/00 - 38/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低収縮軽量コンクリート1m当た
    りポルトランドセメント8〜63重量%、高炉スラグ微
    粉末4〜56重量%およびけい石粉末30〜60重量%
    からなる結合材550〜750kgと、水、起泡剤、減
    水剤およびかさ容積で200〜1000リットルの無機
    質発泡体とを配合し、混合し、更にオートクレーブ養生
    することを特徴とする圧縮強度100kg/cm
    上、13週乾燥収縮率0.10%以下、2週炭酸化収縮
    率0.10%以下、4週炭酸化収縮率0.22%以下お
    よび比重0.75〜1.20の性状を有する低収縮軽量
    コンクリートの製造方法。
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