JPH0144637B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は充填された複数の大型袋を同時に持上
げるための装置であつて、トロリーに配設された
ウインチによつて昇降させられる昇降ビームを有
し、大型袋吊下げ装置が該昇降ビームに固着され
ている持上げ装置に関する。

プラスチツク繊維織物またはプラスチツクテー
プ織物の筒状断片に外面層を積層するか、もしく
はその外面にプラスチツクシートを貼合わせて製
作した大型袋は西ドイツ特許公開公報第2647432
号により公知である。この大型袋はその大きさと
材料の強度により重量1t以上のバラ荷を収容する
能力がある。

上記の大型袋を全自動式に充填してそれを閉じ
る方法が西ドイツ特許公開公報第2652010号なら
びにこれに対する1978年４月27日提出の追加特許
出願とに記載されている。この種の大型袋の輸送
に際して大型袋を車両に積おろししたり、または
大型袋の貯蔵、輸送、処理に際して大型袋を置き
換えたりすることは特殊な問題を生じさせる。

そこで、本発明の目的とするところは、複数個
の大型袋を同時に確実に持上げかつ整然と再びお
ろすために冒頭に述べたような持上げ装置を提供
することである。

本発明によれば、この目的は、充填された複数
の大型袋を同時に持上げるための装置であつて、
トロリーに配設されたウインチによつて昇降させ
られる昇降ビームを有し、大型袋吊下げ装置が該
昇降ビームに固定されている持上げ装置におい
て、 トロリーの下に配設されかつ直方体状の内部空
間を形成するほぼ長方形の断面の架枠がキヤリヤ
によつてトロリーに剛直に取付けられ、該架枠の
下端が釣鐘状に拡がり、且つ該下端には大型袋と
係合する案内装置が設けられ、前記架枠の上端に
は、上限位置に持上げられた昇降ビームの区域に
該昇降ビームを案内するための下方に漏斗状に拡
がつた案内装置が設けられており、 架枠が４本の懸垂棒を包含し、各懸垂棒の下端
がその周囲を取囲みかつビーム材で作られた長方
形フレームによつて互いに連結され、各懸垂棒の
上端が長方形フレームに連結され、架枠とトロリ
ーを結合するためのキヤリヤがフレームに固着さ
れており、 昇降ビーム上にロープ滑車が支承され、ウイン
チのロープがロープ滑車を経て移動するようにな
つており、 架枠の懸垂棒にそこから側方に突出するビーム
材が固着され、その端部区域がクロスビームによ
つて互いに結合され、該クロスビームが昇降ビー
ムのＵ字形案内装置を担持することを特徴とする
持上げ装置によつて達成される。

そして、この構成において、架枠に対して相対
的に遊動自在な昇降ビームが並列して直立した大
型袋の詰込側におろされ、これにより花形に絞ら
れた大型袋の詰込口が昇降ビームに固設された吊
下げ装置に連結されることとなる。次に、ウイン
チを操作することによつて、大型袋が持上げら
れ、やがて昇降ビームが架枠の上部区域に配設さ
れた案内装置内に進入する。この案内装置は昇降
ビームの揺動を防止するためのものである。昇降
ビームの上昇によつて、大型袋はカム状にその上
にかぶさる架枠の中に引込まれる。架枠は大型袋
を外周沿つて支えて一団にまとめる。持上げられ
た大型袋は、次に、トロリーによつて任意に移動
させられ、確実に再びおろされる。その際、大型
袋を抱える架枠がその望ましくない揺動を防止す
る。

大型袋を昇降ビームに吊下げる装置としては、
例えば西ドイツ特許出願P27185860号に記載され
ている昇降金具を使用することができる。この昇
降金具は、絞られて平らに押圧された大型袋の端
部を挿入して絡げることができるようになつた１
対の平行の締付け棒から成る。大型袋は昇降金具
に手作業なしに次のようにして連結される。すな
わち、このような連結は、第１の締付け棒をヤツ
トコ状に旋回できる２本のレバーアームの一方の
アームの自由端に配設し、第２の締付け棒を他方
の対のレバーの端部の揺動自在な連結板に固着
し、レバーの対の閉鎖の後または閉鎖運動の終り
ごろに該連結板でもつて第２の締付け棒を第１の
締付け棒の回りに旋回させ、旋回した位置でロツ
クし、かつ一方の締付け棒を自身に対して平行に
他方の締付け棒の方にたやすく移動しうるように
支持し、かかる旋回運動を行なわせるための駆動
装置を設けることによつて達成される。

本発明による装置の架枠は、４本の懸垂棒から
成り、各懸垂棒は周囲を取囲みかつビーム材で作
られた長方形フレームによつて互いに結合され、
上端が長方形フレームによつて連結され、架枠と
トロリーとを結合するキヤリヤが上記フレームに
固着される。該キヤリヤは直立筒状箱として構成
することができる。昇降ビームを担持するロープ
がその側方を通過することができるように、キヤ
リヤは上側フレームに偏心的に固着される。一
方、直立筒状箱に構成されたキヤリヤをウインチ
の下に配設して、昇降ビームを担持するロープが
該キヤリヤを自由に貫通しうるようにすることも
考えられる。

本発明のその他の好適な態様は特許請求の範囲
に記載した通りである。

次に、添附図面に基づいて本発明の実施例を詳
述する。

西イツ特許出願P27185860号に記載された種類
の昇降金具１が昇降ビーム２に取付けられる。昇
降ビーム２は、クレーンロープ３によつて昇降す
ることができる。各クレーンロープ３の一端は、
クレーンブリツジ４，１上を走行するトロリー４
に固定される。他端はドラムに巻取られる。ドラ
ムはトロリー４に回転自在に支承され、モータに
よつて駆動される。クレーンロープ３は昇降ビー
ム２に遊転自在に支承された滑車５を通る。花形
に折たたまれた大型袋６の上端は昇降金具１によ
つて把持される。トロリー４に釣鐘形架枠７が取
付けられる。この架枠は、四角管で作られたフレ
ーム８に、周囲がやや大きい円形管９のフレーム
を溶接して構成される。フレーム８と管９との内
側は大型袋６と係合又は接触して大型袋を案内す
るための装置を構成する鉄板１０と結合される。
この鉄板１０は上部が漏斗状に張出している。上
昇の時に、大型袋６は鉄板１０に密接させられて
いるから、トロリー４またはクレーンブリツジ
４，１の移動の時に揺動することができない。

フレーム８は上方に延びる４本の懸垂棒１１に
よつて保持される。控え支柱１１はフレーム１２
に溶接され、またトロリー４と結合された直立筒
状キヤリヤ１３がフレーム１２に螺着される。

昇降ビーム２の最も近い位置の高さで懸垂棒１
１は横棒１４でもつて互いに結合される。横棒１
４は懸垂棒１１を越えて張出すＵ字形支えクロス
ビーム１５へと続いている。支え１５に案内装置
１６が固着され、昇降ビーム２の全周を取囲み、
クレーンの運動中にこれが揺動運動を引き起こす
ことを防止する。

次に、以上の構成の持上げ装置の作動について
説明する。まず、架枠７に合つた数の大型袋６が
コンベア等によつて架枠７の真下に搬送される。
この時、昇降金具１は第１図に示す上昇位置にあ
る。

続いて、クレーンロープ３がドラム（図示せ
ず）から巻きほどかれ、昇降ビーム２と一緒に昇
降金具１が下降位置（図示せず）まで下降し、花
形に折りたたまれた大型袋６の上端を把持する。
次に、ドラム（図示せず）がクレーンロープ３を
巻上げ、昇降ビーム２と、大型袋６を把持した昇
降金具１が第１図に示す上昇位置まで上昇する。
この時、大型袋６は、フレーム８と管９と鉄板１
０とからなる釣鐘形架枠７に案内され、固定され
る。これで持上げ作動が終了し、その後大型袋６
は何ら揺動することなくトロリー４の作動によつ
て所定の軌道に沿つて任意の位置まで搬送され
る。

このように、本発明の持上げ装置によれば、大
型袋６は確実に把持され、揺動なしに搬送を行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置の側面図、第２図
は、本装置の前面図、第３図は、昇降ビームの正
面側に対するＵ字形案内装置の平面図と側面図を
示す。 ２…昇降ビーム、４…トロリー、７…架枠、１
０…大型袋の案内装置、１３…キヤリヤ、１６…
昇降ビームの案内装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 充填された複数の大型袋を同時に持上げるた
   めの装置であつて、トロリー４に配設されたウイ
   ンチによつて昇降させられる昇降ビーム２を有
   し、大型袋吊下げ装置が該昇降ビームに固定され
   ている持上げ装置において、 トロリー４の下に配設されかつ直方体状の内部
   空間を形成するほぼ長方形の断面の架枠７がキヤ
   リヤ１３によつてトロリー４に剛直に取付けら
   れ、該架枠７の下端が釣鐘状に拡がり、且つ該下
   端には大型袋と係合する案内装置１０が設けら
   れ、前記架枠の上端には、上限位置に持上げられ
   た昇降ビーム２の区域に該昇降ビームを案内する
   ための下方に漏斗状に拡がつた案内装置１６が設
   けられており、 架枠７が４本の懸垂棒１１を包含し、各懸垂棒
   １１の下端がその周囲を取囲みかつビーム材で作
   られた長方形フレーム８によつて互いに連結さ
   れ、各懸垂棒の上端が長方形フレーム１２に連結
   され、架枠７とトロリー４を結合するためのキヤ
   リヤ１３がフレーム１２に固着されており、 昇降ビーム２上にロープ滑車５が支承され、ウ
   インチのロープ３がロープ滑車５を経て移動する
   ようになつており、 架枠７の懸垂棒１１にそこから側方に突出する
   ビーム材１４が固着され、その端部区域がクロス
   ビーム１５によつて互いに結合され、該クロスビ
   ーム１５が昇降ビーム２のＵ字形案内装置１６を
   担持することを特徴とする持上げ装置。