JPH0143101B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、用便後の局部の洗浄を洗浄水で行う
衛生洗浄装置の洗浄ノズルに関するものである。

従来例の構成とその問題点 衛生洗浄装置は、用便後の肛門部の洗浄や、小
用時、生理用の女性局部の洗浄を目的とする器具
であるが、洗浄ノズルを常に清潔にしておく必要
がある。このため、次のようなノズルのクリーニ
ング機能をもつた洗浄ノズルが提案されている。

すなわち、従来の例えば、公開公報に示されて
いる洗浄ノズルは第１図に示す構成となつてい
る。ノズルシリンダ１内にノズル本体２が摺動自
在に挿着され、ノズル本体２はスプリング３によ
り常時ノズルシリンダ１内の方向に付勢されてい
る。ノズル本体２には摺動時ガイドとなる溝４が
設けられている。また、シリンダー１の端部にガ
イド部５があり、その一部よりシリンダ１内に突
出したピン６がある。ピン６と溝４によりノズル
摺動時の回転が規制され、ガイド部５とノズル本
体２により摺動が規制される。ノズル本体２の一
端には噴水口８が設けられている。また、シリン
ダ１の一部に給水口９が設けられている。

この構成において、給水口９から給水されて水
圧が加わると、ノズル本体２に水圧が加わりノズ
ル本体２がスプリング３の反撥力に抗してノズル
本体２とガイド部５により摺動を規制され、また
ピン６と溝４により回転を規制されてノズルシリ
ンダ１内を摺動し突出する。この時に、シリンダ
１の内壁は円筒状で、ノズル本体２の受圧面部１
０も円形で、シリンダ１０の内壁より若干小さい
寸法なので、このスキマを水が漏れて第２図のよ
うにノズル本体２および噴出口８をクリーニング
する。

給水時、噴出口８から洗浄水が噴出し、突出完
了時には、正確に使用者の局部に洗浄水が当るよ
うになつている。

以上のような構成のクリーニング機能では、第
２図をみてもわかるように摺動を規制するガイド
部５とノズル本体２の間のクリアランスが小さ
く、また全周のクリアランスが均等であるので、
ノズル本体２および噴出口８をクリーニングする
漏れ水の量が小なく、しかも円周上でほぼ均等に
漏れるので噴出口８をクリーニングしない場合が
あり、ノズル本体に汚物が付着した時、完全にク
リーニングされず洗浄時汚物が局部に付着するこ
とがある。

従来の構成の洗浄ノズルでは、以上のような問
題点があつた。

発明の目的 本発明は、上記従来の問題点を解消するもので
ノズル本体がシリンダ内を摺動するノズルにおい
て、構成が簡単でしかもノズルのクリーニング機
能をさらに向上させることを目的とする。

発明の構成 上記目的を達するため、本発明はノズル本体の
摺動と回転を規制するガイド部において、ノズル
本体のノズル穴と対向する部分を切欠いたもので
ある。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。

第３図は、洗浄ノズルの一実施例の略断面図で
ある。

１１は円筒状のシリンダ、１２はノズル本体で
あり、ノズル本体１２はスプリング１３により、
シリンダ１１内の方向に力を受けており、水圧を
受けていない時は、ノズル本体１２がシリンダ１
１内に完全収納されている。シリンダ１１の内壁
は、円筒状であり、ノズル本体１２の受圧面部１
４も円形で、シリンダ１１の内径より若干小なる
寸法を有しておりノズル本体１２がシリンダ１１
を摺動時、この間を水が漏れる。ノズル本体１２
の受圧面部１４とパツキン１５を有する部分以外
は、第３図ｂのごとく、六角柱状となつており、
内形状がノズル本体１２の六角形より若干大なる
六角柱状で噴出口２２と対向する部分を切欠いた
ガイド部１６と摺動嵌合しており、この嵌合によ
りノズル本体１２の回転が規制されている。１７
は給水部であり、配管接続部１８には図示してい
ない洗浄水供結手段から配管されたパイプが接続
されている。給水部１７は、パツキン１９でシリ
ンダ１１と水封止されており、内部に通水路２０
を有し、洗浄水供給手段からの洗浄水をシリンダ
１１内へ導く。ノズル本体１２は内部に通水路２
１を有し、突出側の側部に噴出口２２を有してお
り、給水が行なわれると噴出口２２より洗浄水が
噴出する。

以下、上記構成における作用について説明す
る。給水部１７から給水されると、ノズル本体１
２の受圧部１４に水力が加わり、ノズル本体１２
は力を受けてノズル本体１２を常時ノズルシリン
ダー１１内の方向に付勢しているスプリング１３
の荷重に抗して第３図ａ右方向に移動する。この
時、ノズル本体１２の摺動および回転は、六角柱
状のノズル本体とそれより若干大なる六角状のガ
イド部１６の嵌合により規制されている。摺動時
には、シリンダ１１の内径とノズル本体１２の受
圧面部１４とのスキマより水が漏れ、その水が第
４図のようにノズル本体１２および噴出口２２を
クリーニングする。ガイド部１６には、ノズル本
体１２の噴出口２２と対向する部分を切欠いてい
るので、この切欠き部２３のところから水が漏れ
易く、ノズル本体１２をクリーニングする。ま
た、切欠き部２３は噴出口２２と対向する部分に
設けているので、噴出口２２のクリーニングも確
実に行うことができる。

このように本実施例によれば、ガイド部１６に
切欠き部２３を設けるという簡単な構造で、噴出
口２２部のクリーニング性能を向上させることが
できる。すなわち、切欠き部２３は噴出口２２と
対向する部分に設けているので、確実に噴出口２
２をクリーニングすると共に、クリーニング性能
も向上する。したがつて、ノズル本体１２および
噴出口２２付近に汚物が付着しても、ノズル本体
１２が摺動する時、切欠き部２３から漏れ水によ
り確実にクリーニングして汚物を取除くので、い
つもノズル本体１２および噴出口２２は清潔に保
たれるので、洗浄水も清潔となる。

発明の効果 本発明によれば次の効果を得ることができる。

(1) 簡単な構成で、ノズルのクリーニング性能が
向上し、汚物の混合のない衛生的な洗浄ができ
る。

(2) ガイド部の噴出口に対向する部分に切欠きを
設けたのでノズル噴出口のクリーニング性能が
向上し、汚物の混合のない衛生的な洗浄水での
洗浄ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来の洗浄ノズルの断面図、第１図
ｂは第１図ａのＸ方向矢視図、第２図は従来の洗
浄ノズルの摺動時を表わした斜視図、第３図ａは
本発明の一実施例にかかる洗浄ノズルの断面図、
第３図ｂは第３図ａのＸ方向矢視図、第４図は同
実施例の洗浄ノズルの摺動時を表わした斜視図、
第５図は衛生洗浄装置の使用中の断面図である。 １１……シリンダ、１２……ノズル本体、１３
……スプリング、１６……ガイド部、１７……給
水部、２２……噴出口、２３……切欠き部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ノズルシリンダーと、このノズルシリンダー
   内を摺動し、前記ノズルシリンダーの内径より若
   干小さなノズル本体と、このノズル本体の回転を
   規制し、前記ノズル本体より若干大きなガイド部
   を有し、洗浄初期には洗浄水が前記ノズルシリン
   ダー内を通り、前記ガイド部とノズル本体の隙間
   を水が流れて前記ノズル本体の噴出口をクリーニ
   ングするものにおいて、前記ガイド部の前記ノズ
   ル本体の噴出口と対向する部分を切欠いた衛生洗
   浄装置の洗浄ノズル。