JPH0141928Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ベーン型揺動モータのストツパに関
する。

従来の技術 従来ベーン型揺動モータにおいてベーンの揺動
量の変化に対応させるためには複数の種類のスト
ツパを用意しておき、ベーンの揺動量に対応する
ストツパを使用していた。

しかしながら、この場合には、常に多種類のス
トツパを準備する必要があるので不経済であるば
かりでなく、各種のストツパを１種類のモータ本
体に適合させるためにはストツパをモータ本体に
固定するための突起部の位置を変えることができ
ないので、ストツパ製作上の制約も多かつた。

またこの点を解消するために、１つのストツパ
に他のストツパを結合させてベーンの揺動量の変
化に対応させることも考えられているが、簡単に
結合できて強度的に丈夫でありしかも製作も容易
な結合手段が見出されていなかつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、ベーンの揺動量の変化に対応するス
トツパを一種類の基本ストツパに附属ストツパを
簡単な構成で結合させて得ることができるととも
に、強度的に丈夫でありしかも製作も容易な結合
手段を採用したことによつて上記の欠点を解決し
たものである。

問題点を解決するための手段 本考案は、内面左右に各々形成した突起の上下
面に溝を設けた基本ストツパの上記溝に、前面の
上下に係合部を有する突起片を設けた附属ストツ
パの上記係合部を着脱自在に係止して結合したこ
とによつて、上記問題点を解決した。

作 用 ベーンの揺動角度を変える場合には、基本スト
ツパに附属ストツパを結合させて、ベーンの揺動
角度の変更に対応させる。

実施例 図について本考案の実施例を説明すると、第１
図に示す基本ストツパＡは合成樹脂製で、上下両
面にストツパをモータ本体に固定するための突起
部２を１個ずゝ有しており、この突起部２周囲の
上下面及び内面に各々溝３，４を設けて、これら
の溝３，４と突起部２の外面に縦方向に設けた溝
（図示せず）とによつて該基本ストツパＡに略枠
状に形成したパツキング５（第４図及び第５図参
照）を装着している。

また、上記基本ストツパＡの内面の左右には、
上記溝４を挟んで対向する一対の突部６，６が形
成されており、これらの突部６，６の上下面に
は、一側が基本ストツパＡの外側面に開放する溝
７ａ，７ｂがそれぞれ切設されている。

第２図に示す附属ストツパＢは合成樹脂製で、
ストツパＡに付加するもので、その前面の上下に
突出片１１，１１を設け、この突出片１１の先端
は各々相対向する方向に係合部１２が形成されて
いる。またストツパＢ後面の上下には、係止部１
３，１３を有する凹部１４，１４が設けられてい
る。

ベーンの揺動角度を変える場合には、ストツパ
Ａのいずれか一方の突部６の上下の溝７ａ，７ｂ
にストツパＢの係合部１２，１２を嵌合すること
により、両ストツパＡ，Ｂは簡単に結合して第３
図に示すストツパを得ることができる。

また、このストツパＢ後面の係止部１３と凹部
１４とに別のストツパＢの係合部１２を係合させ
て、ストツパＢを２個結合することもできる。

第４図はストツパＡのみを使用したときを示す
図で、ベーンの揺動角度は180度であるが、スト
ツパＡにストツパＢを結合すると、第５図に図示
するようにベーンの揺動角度は90度となる。

第４図ないし第６図において、１８は、ベーン
シヤフト１７に取付けたゴム等の可撓性材料もし
くは金属で形成したベーン円柱部、１９は、ベー
ン円柱部１８に一体的に固着した同一材料もしく
は異種材料の羽根、２１，２１はモータボデイで
ボルト２２によつて結合されてモータ本体を形成
する。２３はＯリング、２４はバツクアツプリン
グ、２５はベーンシヤフト１７を軸支するベアリ
ングである。

考案の効果 本考案は、１種類のモータ本体には常に基本ス
トツパを使用するので、基本ストツパは大量生産
が可能で安価に製造できる。

また、ベーンの揺動量の変化に対応させるに
は、基本ストツパに附属ストツパを結合すればよ
く、この場合に基本ストツパの結合部は突部の上
下面に設けた側方に開口する溝とし、附属ストツ
パの結合部は係合部を有する突出片とした極めて
簡単な構造であるために、これらのストツパを成
形する型を複雑な形状にする必要がないので、各
ストツパに結合部を形成したものであつても安価
である。

そして、２つのストツパの結合は、附属ストツ
パの係合部を基本ストツパの溝に係止するという
操作だけでよいので結合が簡単でありながら、そ
の結合が強固であり、結合及び離脱の際に結合部
が破損する恐れがない。

さらに、附属ストツパは基本ストツパに結合し
て一体となつてストツパを形成するので、附属ス
トツパにはモータ本体に固定するための突起部を
設ける必要がなく、したがつてモータ本体にも附
属ストツパ固定用の穴を設ける必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、パツキングを除去した基本ストツパ
の斜視図、第２図は附属ストツパの斜視図、第３
図はパツキングを除去した基本ストツパに附属ス
トツパを結合した状態を示す斜視図、第４図及び
第５図はこれらのストツパをモータ本体に組込ん
だ状態を示す説明図、第６図は本考案の基本スト
ツパを組込んだモータの縦断概略図である。 Ａ……基本ストツパ、Ｂ……附属ストツパ、６
……突起、７ａ，７ｂ……溝、１１……突出片、
１２……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面左右に各々形成した突起の上下面に溝を設
   けた基本ストツパの上記溝に、前面の上下に係合
   部を有する突出片を設けた附属ストツパの上記係
   合部を着脱自在に係止して結合したことを特徴と
   するベーン型揺動モータの着脱自在なストツパ。