JPH0141671Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は自転車用トウストラツプの先端に取
付けるストラツプエンドに関するもので、自転車
用部品を製造する分野で利用されるものである。

（従来の技術） 自転車で高速走行を行うためには、靴をペダル
に固定する必要があり、通常基端にスプリング付
バツクルを取付けたベルト（トウストラツプ）が
用いられる。該トウストラツプの先端には、トウ
ストラツプを締め付ける際にこれを引張る為の掛
止具としてストラツプエンドを取付けられる。

該ストラツプエンドとしては、ブロツク２１に
トウストラツプ挿通用の溝２２を設け、該溝にト
ウストラツプ２３の先端を挿通すると共に、ネジ
２４で固定するようにしたものが知られている。
（第８図）。

（考案が解決すべき問題点） しかしながら従来のものにあつては、ネジで固
定する為に取付が頻しく、また走行中にネジがゆ
るむとドライバーなしでは再固定できなかつた。
またトウストラツプの先端処理にも難があつた。

（問題点を解決する為の手段） この考案の自転車用ストラツプエンドは、両側
に開口した中空ブロツクの内腔に、該内腔を上下
に二分する仕切壁を設けて構成してある。前記仕
切壁及び上下壁の端縁には突条又は正面鋸歯状の
掛止突部を設けることもできる。

（考案の作用） この考案のストラツプエンドは、トウストラツ
プの先端部に取付けて使用するものであるが、取
付けるには、仕切壁で二分されたブロツク内腔の
一側にトウストラツプの先端を挿通し、その突出
側を折り返して前記内腔の他側に挿通すればよ
い。

すなわちこの考案における中空ブロツクの内腔
と仕切壁はトウストラツプにストラツプエンドを
固定する作用を有する。またブロツク外側はトウ
ストラツプを引張る際の摘みとなると共に、先端
がバツクルから抜けるのを防止する作用を奏す
る。以下この考案の実施例を説明する。

（実施例 １） 合成樹脂製のブロツク１に両側に開口した内腔
２が形成してあり、該内腔２の上下中央に内腔２
の上下面と平行な仕切壁３が形成してあり、該仕
切壁３の一端縁部（図はトウストラツプ４の折り
返し側を示すが、反対側でもよい）には、上下に
突条５，５ａが形成してある。また前記ブロツク
１の上下外側面は指掛け用の湾曲面６，６ａとし
てある。

（実施例 ２） 次に第３図ないし第６図に示す実施例は前記実
施例に示す突条に代えて、仕切壁３に鋸歯状の掛
止突部７，７ａを設けると共に、ブロツク１の上
下壁の内側に鋸歯状の掛止突部８，８ａを前記掛
止突部７，７ａと対向させて設けたものである。

尚、掛止突部の位置は、第３図ないし第５図は
トウストラツプ４の折り返し側としてあり、第６
図はトウストラツプ４の基端側としてある。前記
掛止突部は、仕切壁３又はブロツク１の一方にの
み設けることもできる。

上記各実施例に示すストラツプエンドは、ブロ
ツク１の内腔２の一側（例えば上側）にトウスト
ラツプ４の先端部を挿通し、この突出部を折り返
して前記内腔２の他側（例えば下側）に挿通して
固定するものである。ここで、上記各実施例によ
れば突条５，５ａ又は掛止突部７，７ａ，８，８
ａによつてトウストラツプは掛止されているの
で、使用中に脱抜するおそれが無いが、突条等は
必須要件ではない。図中９はペダル、１０はスプ
リング付のバツクル、１１は靴である。

（考案の効果） この考案によれば、従来のストラツプエンドと
は異なり、ビス等の補助具を用いることなく、ス
トラツプエンドをトウストラツプに固定すること
ができる。またトウストラツプの先端側は折り返
された状態となるので、トウストラツプの切断面
が突出することなく、整然と処理される。

またブロツクの外側を湾曲面とすれば、引張り
時に指かけ状態が安定し、すばやい操作が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例の斜視図、第２図は同
じく断面図、第３図は同じく鋸歯状の突起を設け
た実施例の斜視図、第４図は同じく断面図、第５
図は同じく正面図、第６図は同じく反対側に突起
を設けた実施例の断面図、第７図は使用状態を示
す説明図、第８図は従来例の断面図である。 １……ブロツク、２……内腔、３……仕切壁、
４……トウストラツプ、５，５ａ……突条、７，
７ａ，８，８ａ……掛止突部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 両側に開口した中空ブロツクの内腔に、該内
   腔を上下に二分する仕切壁を設けてなる自転車
   用ストラツプエンド。 ２ 仕切壁及びブロツクの上下壁は一端縁に掛止
   突部を有する実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の自転車用ストラツプエンド。 ３ 掛止突部は、突条又は正面鋸歯状の突部とし
   た実用新案登録請求の範囲第２項記載の自転車
   用ストラツプエンド。