JPH0141608B2 - - Google Patents

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JPH0141608B2
JPH0141608B2 JP55058342A JP5834280A JPH0141608B2 JP H0141608 B2 JPH0141608 B2 JP H0141608B2 JP 55058342 A JP55058342 A JP 55058342A JP 5834280 A JP5834280 A JP 5834280A JP H0141608 B2 JPH0141608 B2 JP H0141608B2
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JP
Japan
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antipyretic
analgesic
combination
ibuprofen
aniline derivative
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JP55058342A
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English (en)
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JPS56154416A (en
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Tsutomu Kameyama
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な配合解熱鎮痛剤に関する。さら
に詳しくはイブプロフエン、アニリン誘導体系解
熱鎮痛剤、カフエイン類および塩酸チアミンから
なる配合解熱鎮痛剤に関する。 従来より多くの配合解熱鎮痛剤が知られてお
り、頭痛、歯痛、関節痛、生理痛などの軽度の痛
みに対して広く使用されている。しかしながら、
配合解熱鎮痛剤についても安全性が厳しく要求さ
れるようになつてきており、このため配合できる
解熱鎮痛剤の種類が制約され、アニリン誘導体系
のブセチン、アセトアミノフエンなどとサリチル
酸誘導体系のアスピリン、エトキシベンズアミ
ド、サリチルアミドなどとが組合わされて使用さ
れているのが現状である。しかしサリチル酸誘導
体系解熱鎮痛剤は胃腸障害を起しやすいなどの欠
点があり、したがつてかかる薬剤を含有する配合
解熱鎮痛剤は必らずしも満足しうるものではな
い。 しかるに本発明者は従来の配合解熱鎮痛剤の胃
腸障害を起しやすいなどの欠点を解消ししかも鎮
痛作用および解熱作用がすぐれかつ安全性の高い
配合解熱鎮痛剤を開発すべく研究を重ねた結果、
イブプロフエンとアニリン誘導体系解熱鎮痛剤を
組合わせるときは有効性および安全性の両面でき
わめてすぐれた配合解熱鎮痛剤がえられるという
新たな事実を見出し、さきにイブプロフエンとア
ニリン誘導体系解熱鎮痛剤の組合わせからなるこ
とを特徴とする配合解熱鎮痛剤を要旨とする特許
出願を行なつた(特願昭54−172658号)。 イブプロフエン(化学名:2―(4′―イソブチ
ル)フエニルプロピオン酸)は非ステロイド系抗
炎症剤で、すぐれた解熱、鎮痛、抗炎症作用を有
することが知られており、かかるイブプロフエン
を既存の解熱鎮痛剤であるブセチンなどのアニリ
ン誘導体系薬剤と組合わせるときは顕著な相乗効
果が奏されることが見出され、たとえば鎮痛作用
についてみるとイブプロフエンとブセチンを
ED50比が1:2,1:1,2:1となるように
配合した3種の組合わせにおいてはそれぞれ24
%、15%、15%向上せられるという高い相乗効果
が奏された。これは従来の配合解熱鎮痛剤におけ
るエトキシベンズアミドとブセチンの組合わせに
よる相乗効果にくらべてかなり高いものである。
またイブプロフエンとブセチンの前記組合わせに
おいては急性毒性において顕著な拮抗作用が認め
られる。さらにイブプロフエンとブセチンの前記
組合わせはすぐれた解熱作用を示した。 さらにサリチル酸誘導体系解熱鎮痛剤にかえて
イブプロフエンを配合したことにより胃腸障害の
問題が解消された。 叙上のごとく本発明者の前記出願における配合
解熱鎮痛剤は非常にすぐれたものであるが、それ
をさらに改良すべく鋭意研究を重ねた結果、イブ
プロフエンとアニリン誘導体系解熱鎮痛剤との組
合わせにさらにカフエイン類および塩酸チアミン
を配合するときは、イブプロフエン、アニリン誘
導体系解熱鎮痛剤、カフエイン類およびジベンゾ
イルチアミンの4成分を配合したものに比べて解
熱作用、急性毒性は同程度であるが、驚くべきこ
とに鎮痛作用試験において疼痛闘値を上昇せしめ
ることができ(圧刺激法)、また作用持続時間を
延長せしめることができる〔ランドール―セリツ
ト(Randall―Selitto)法〕ことを見出し、本発
明を完成した。 すなわち本発明は、イブプロフエン、アニリン
誘導体系解熱鎮痛剤、カフエイン類および塩酸チ
アミンからなることを特徴とする配合解熱鎮痛剤
に関する。 本発明の配合解熱鎮痛剤は主として鎮痛薬とし
て用いるばあいにとくに有効である。 用いるアニリン誘導体系解熱鎮痛剤としては、
たとえばブセチン、アセトアミノフエン、フエナ
セチン、ラクチルフエネジンなどがあげられ、な
かんづくイブプロフエンとの組合せにおける相乗
効果および毒性の面からブセチンが好ましい。 イブプロフエンとアニリン誘導体系解熱鎮痛剤
の割合は、前者1部(重量部、以下同様)に対し
て後者0.01〜30部、とくに0.05〜10部、なかんづ
く0.1〜5部が好ましい。イブプロフエンとアニ
リン誘導体系解熱鎮痛剤の割合が前記範囲を外れ
るときは、前述の相乗効果が顕著に奏されがた
い。 本発明に用いるカフエイン類としては、たとえ
ば安息香酸ナトリウムカフエイン、カフエイン、
無水カフエインなどがあげられ、とくにカフエイ
ンが好ましい。 カフエイン類および塩酸チアミンの配合割合
は、イブプロフエンとアニリン誘導体系解熱鎮痛
剤の合計量に対してそれぞれ2〜30%(重量%、
以下同様)および0.5〜5%が好ましい。 本発明の配合解熱鎮痛剤にはさらに鎮静催眠
剤、抗ヒスタミン剤などを適宜配合してもよい。 本発明の配合解熱鎮痛剤は頭痛、生理痛、筋肉
痛、悪寒、発熱時の解熱、歯痛などに対して有効
である。投与量は通常成人1日量としてイブプロ
フエン、アニリン誘導体系解熱鎮痛剤、カフエイ
ン類および塩酸チアミンの合計量換算で約500〜
1500mgであり、投与方法は経口投与である。 本発明の配合解熱鎮痛剤は錠剤、粉剤、顆粒
剤、カプセル剤、シロツプ剤、分散剤などの各種
剤形で用いられる。かかる製剤の調製は常法によ
つて行なえばよく、たとえばキヤリアーとしては
殿粉、ラクトース、マイクロクリスタリンセルロ
ース、ステアリン酸カルシウム、タルクなどが用
いられる。また矯味料としては精製白糖などが用
いられる。 つぎに実施例をあげて本発明の配合解熱鎮痛剤
を説明する。 実施例 1 本発明の配合解熱鎮痛剤について鎮痛作用を調
べた。以下の各実験において、実験動物としては
とくにことわらないかぎりddY系雄性マウス(体
重17〜25g)を1群10匹以上用いた。被検薬は用
時に0.3%カルボカシメチルセルロース水溶液に
懸濁して使用し、この懸濁液をマウス体重10gあ
たり0.1mlの割合で経口投与した。50%有効量
(ED50)はリツチフイールド ウイルコクソン
(Litchfield & Wilcoxon)法によつて算出し
た。 (1) 圧刺激法 まずブセチンとイブプロフエンのそれぞれにつ
いてED50を求めた。高木、亀山らの薬学雑誌、
78巻、553頁(1958年)に記載の圧刺激装置を用
いてマウスの尾根部に圧を加え、加圧部へのかみ
つき、もがき、逃避などの仮性疼痛反応を指標と
して疼痛闘値が50〜80mmHgを示すマウスを選択
して用いた。疼痛闘値の測定は被検薬投与前に2
回、投与後30分、60分、90分および120分に行な
い、最高疼痛闘値を採用して薬物投与前の2回平
均疼痛闘値の1.5倍以上の疼痛闘値を示すものを
有効とみなし、ED50を算出した。えられたED50
を第1表に示す。
【表】 つぎにブセチンとイブプロフエンとを第2表に
示されるごとくED50比が2:1,1:1,1:
2となるように配合した3種の処方について前記
と同様にして疼痛闘値を求めた。結果を第1図に
示す。
【表】 さらに第2表に示されるブセチンとイブプロフ
エンとの組合わせの3種の処方のそれぞれにさら
にカフエインを45mg/Kgおよび塩酸チアミンを12
mg/Kgの割合で配合した3種の処方について前記
と同様にして疼痛闘値を求めた。結果を第2図に
示す。グラフにおいて、(Caf)および(Thi―
HCl)はそれぞれカフエインおよび塩酸チアミン
を意味する。また(N)は薬物の投与前を意味す
る。 第2図から明らかなごとく、ブセチンとイブプ
ロフエンの組合わせにカフエインと塩酸チアミン
を配合したものはブセチンとイブプロフエンの組
合わせにくらべて疼痛闘値の上昇を示した。 (2) ランドール―セリツト法 圧刺激法でイブプロフエンとブセチンのED50
比が1:1のばあいにもつとも効力が大であるこ
とが認められたので、イブプロフエンとブセチン
のED50比が1:1(すなわち、イブプロフエン
115mg/Kgとブセチン350mg/Kg)である組合わせ
にカフエイン45mg/Kgと塩酸チアミン12mg/Kgを
配合したものについてつぎのようにランドール―
セリツト法にしたがつて疼痛闘値(g)と作用持続時
間を調べた。 測定にはラツトの両足に圧刺激を加えて一定の
疼痛闘値(60〜80g)を示すラツトを選択して用
い、これらのラツトの右足蹠皮下に1%カラゲニ
ン0.1mlを被検薬投与前に2回、ついで投与1時
間後に注射した。以後1時間ごとに炎症足(右
足)の疼痛闘値を5時間後まで測定した。その結
果を第3表に示す。 なお比較のため、塩酸チアミン(12mg/Kg)に
代えてジベンゾイルチアミン(12mg/Kg)を用い
たもの、およびイブプロフエンとブセチンの
ED50比が1:1のものの疼痛闘値を同様にして
測定した。その結果を第3表に示す。
【表】 注:カツコ内はイブプロフエン+ブセチンを基準
とした変化率
第3表から明らかなごとく、カフエインおよび
塩酸チアミンを配合したものは疼痛闘値を上昇せ
しめ、さらに作用持続時間を延長せしめることが
わかる。 実施例 2 1錠中に下記の成分を含有する錠剤を常法によ
り調製した。 成 分 mg イブプロフエン 50.0 ブセチン 155.0 カフエイン 15.0 塩酸チアミン 4.0 乾燥滅菌コーンスターチ 32.5 ラブリーWAX 11.0 アビセル101 87.0 ステアリン酸カルシウム 3.5 実施例 3 1包(500mg)中に下記の成分を含有する顆粒
剤を常法により調製した。 成 分 mg イブプロフエン 50.0 ブセチン 155.0 カフエイン 15.0 塩酸チアミン 4.0 精製白糖 20.0 リカミツト 78.0 アビセル101 41.0 シヨ糖脂肪酸エステル 5.0 タルク 15.0 パーフイラ101 100.0 サツカリンナトリウム塩 0.5 レモン末 15.0 レモンコートン 1.5
【図面の簡単な説明】
第1図はイブプロフエンとブセチンの3種の組
合せの圧刺激法による鎮痛試験における投与後の
時間に対する疼痛闘値の変化を示すグラフ、第2
図はイブプロフエンとブセチンの3種の組合わせ
にさらにカフエインと塩酸チアミンを配合した本
発明の配合解熱鎮痛剤の圧刺激法による鎮痛試験
における投与後の時間に対する疼痛闘値の変化を
示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イブプロフエン、アニリン誘導体系解熱鎮痛
    剤、カフエイン類および塩酸チアミンからなるこ
    とを特徴とする配合解熱鎮痛剤。 2 アニリン誘導体系解熱鎮痛剤がブセチンであ
    る特許請求の範囲第1項記載の配合解熱鎮痛剤。 3 イブプロフエン1重量部に対してアニリン誘
    導体系解熱鎮痛剤が0.01〜30重量部配合されてな
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の配合
    解熱鎮痛剤。 4 イブプロフエン1重量部に対してアニリン誘
    導体系解熱鎮痛剤が0.05〜10重量部配合されてな
    る特許請求の範囲第3項記載の配合解熱鎮痛剤。 5 カフエイン類がカフエインである特許請求の
    範囲第1項、第2項、第3項または第4項記載の
    配合解熱鎮痛剤。 6 カフエイン類および塩酸チアミンがイブプロ
    フエンとアニリン誘導体系解熱鎮痛剤の合計量に
    対してそれぞれ2〜30重量%および0.5〜5重量
    %配合されてなる特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、第4項または第5項記載の配合解熱
    鎮痛剤。 7 カフエインおよび塩酸チアミンがイブプロフ
    エンとアニリン誘導体系解熱鎮痛剤の合計量に対
    してそれぞれ2〜30重量%および0.5〜5重量%
    配合されてなる特許請求の範囲第6項記載の配合
    解熱鎮痛剤。
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