JPH0141126Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はソケツト取付部に防水カバーを装着し
た車両用ランプに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の車両用ランプとしては、例え
ば、実公昭60−2024号、実公昭58−18161号公報
に記載されたものが公知である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記の実公昭60−2024号公報の車両用ランプ
は、ソケツト取付用の保持キヤツプと防水カバー
との組み合わせによつて通気路等が形成される構
成で、構成が複雑であると共に、ソケツト部等の
構成が異なるランプに採用できない不都合があつ
た。また、実公昭58−18161号公報の車両用ラン
プにおいても、同様の不都合があり、特に、ソケ
ツトに直接配線が取付けられる型式のランプに適
用できない問題があつた。

〔問題を解決するための手段〕

ソケツト部に装着される防水カバーを、略円錐
状に傾斜したつば部と、筒状の中空部と、角筒状
の中空底部とから成る一体形状とし、また、ラン
プのハウジングの背面には円筒状のソケツト受け
を固定し、電球を介在してソケツトをソケツト受
けに係止固定し、このソケツト部に前記防水カバ
ーを装着する。更に、防水カバーのつば部をハウ
ジングの背面に密着させると共に防水カバーの内
方向に膨出した段部をソケツト受けの外周に密着
させ、また、ソケツトに取付けられたリード線を
防水カバーに設けられた挿通孔を経て外部に導出
するよう構成したことを特徴とするものである。

〔作用〕

ランプのハウジングと防水カバーのつば部との
密着部より浸入する雨水は、膨出した段部とソケ
ツト受けの外周との密着部によつて内部への浸入
が阻止され、また、リード線を挿通孔より外部へ
導出することにより、ソケツト部全体が防水カバ
ーによつて覆われる。

〔実施例〕

第１図〜第５図において、１はゴム等の弾性材
から成る防水カバーで、防水カバー１は略円錐状
に傾斜したつば部２と、円筒状の中空部３と、角
筒状の中空底部４とから成つている。つば部２の
下方には排水用の凹部２ａが形成され、つば部２
と中空部３との間には内方向に膨出した段部２ｂ
が設けられている。中空部３には下方向に延在さ
れ、つば部２の背面側に開口を有する排水孔３ａ
が設けられている。また、中空底部４の外部側壁
に沿つて上下方向に通じる通気孔５が一体的に形
成され、通気孔５の下端には下方向に開いた開口
５が設けられ、通気孔５の上端部は中空底部４の
側壁の一部を切欠いた開口５ｂを経て内部に通じ
ている。更に、中空底部４には下方向に突出した
突部６が形成され、突部６にはリード線を挿通す
る挿通孔６ａが設けられている。

７はレンズ８、ハウジング９、電球１０を備え
たランプである。ハウジング９の底部には電球１
０を挿通するための孔９ａが形成され、孔９ａの
周縁に円筒状ソケツト受け１１の端部１１ａが固
定され、ハウジング９の背面方向に突出した状態
でソケツト受け１１が取付けられている。ソケツ
ト受け１１の他端部には略Ｌ字状の係止用切欠１
１ｂが形成され、円筒状のソケツト１２の開口に
形成されたつば部の係止片１２ａが係止用切欠１
１ｂに係止されるようになつている。ソケツト１
２の内部には通電端子１４ａを取付けた絶縁部材
１４がスプリング１５を介在して配設されてお
り、通電端子１４ａにはリード線１３の端末がハ
ンダ付け等の手段により接続固定されている。ま
た、電球１０はハウジング９の背面より孔９ａを
経て挿通され、そのつば部１０ａが孔９ａの周縁
に当接した状態で取付けられ、また、ソケツト１
２内に電球１０の口金部１０ｂを収空してソケツ
ト１２がソケツト受け１１に係止固定されるよう
になつている。

防水カバー１はソケツト１２およびソケツト受
け１１を覆うように装着され、そのつば部２はハ
ウジング９の背面部に密着し、段部２ｂがソケツ
ト受け１１の外周に密着するよう設定されてい
る。また、ソケツト１２に接続されたリード線１
３は、挿通孔６ａを経て外部に導出されるように
なつている。

従つて、上記のように構成された車両用ランプ
においては、防水カバー１の通気孔５を経て通気
が行なわれ、また、内部で露結した水滴は下方に
設けられた排水孔３ａより容易に排出される。更
に、つば部２とハウジング９との密着部から浸入
する雨水は、段部２ｂとソケツト受け１１との密
着部によつて内部への浸入が確実に阻止され、か
つ、凹部２ａを経て容易に排出される。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案の車両用ランプにお
いては、リード線をソケツトに直接取付けた型式
のソケツト部の全体を防水カバーによつて確実に
覆うことができ、また、リード線を挿通孔から導
出した状態でソケツトと防水カバーとを一体して
取扱うことができ、構成が簡単となる。更に、防
水カバーのつば部がハウジングに密着されると共
に段部とソケツト受けとが密着される構成となつ
ており、防水効果が確実である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図〜第３図
は防水カバーの正面図、第１図のＡ−Ａ部断面、
背面図である。第４図は車両用ランプの断面図
で、第５図はソケツト部の分解斜視図である。 符号の説明、１……防水カバー、２……つば
部、３……中空部、４……中空底部、５……通気
孔、７……ランプ、８……レンズ、９……ハウジ
ング、１０……電球、１１……ソケツト受け、１
２……ソケツト、１３……リード線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケツト部に装着される防水カバーが、略円錐
   状に傾斜したつば部と、筒状の中空部と、角筒状
   の中空底部とから成る一体形状で、つば部の下部
   に排水用凹部が、つば部と中空部との境い部に内
   側に膨出した段部が、中空部の下方に排水孔が、
   中空底部に外部に通じる通気孔とリード線用の挿
   通孔とが各々設けられており、また、ランプのハ
   ウジングの背面には円筒状のソケツト受けが固定
   され、電球を介在してソケツトがソケツト受けに
   係止固定されており、ソケツト取付部に前記防水
   カバーが装着されて防水カバーのつば部がハウジ
   ングの背面に密着され、段部がソケツト受けの外
   周に密着され、ソケツトに取付けられたリード線
   が防水カバーの挿通孔より外部に導出された構成
   を特徴とする、車両用ランプ。