JPH0141040B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、スイツチ、ボリユーム、コンデン
サ等の電子部品が複数個収納されたステイツクマ
ガジンを、電子部品自動組込機等に送るシユータ
に供給させるステイツクマガジン供給装置に関す
るものである。

この種の電子部品をプリント基板に組み込むの
に、従来から電子部品自動組込機を用いることが
考えられている。このような電子部品自動組込機
に電子部品を供給する場合、複数個の電子部品が
収容されたステイツクマガジンを予め多数用意し
ておいて、一つのステイツクマガジンを部品供給
装置のシユータに保持させ、このステイツクマガ
ジンから電子部品を一個ずつ取り出して電子部品
自動組込機に供給することができる。

この複数個のステイツクマガジンをシユータに
順次供給させるステイツクマガジン供給装置とし
ては、複数個のステイツクマガジンをラツクに縦
に積み重ねておいて、最下部のステイツクマガジ
ンをマガジン供給アームでラツクから押し出すと
共にシユータ内に供給させるようにしたものが考
えられる。

しかし、このような構成のステイツクマガジン
供給装置においては、マガジン供給アームが原状
に復帰したときに、ラツク内の複数個のステイツ
クマガジンが急激に落下するため、ステイツクマ
ガジン内の電子部品が損傷したり、最下部のステ
イツクマガジンが所定の押し出し位置からずれた
位置に着座したりする虞れがあつた。

そこで、この発明は、複数のステイツクマガジ
ンを積み重ねる格納ラツクと、頂部の高さが前記
格納ラツク内の最下部のステイツクマガジンの高
さ以下に設定され、前記最下部のステイツクマガ
ジンのみを格納ラツクから押し出してシユータに
供給すると共に、前記格納ラツク内の残りの積み
重ねられたステイツクマガジンのうちの最下部の
ステイツクマガジンの下面を前記頂部で受けるよ
うにしたマガジン供給アームと、前記マガジン供
給アームが格納ラツクから最下部のステイツクマ
ガジンを押し出した後に上昇させられて、格納ラ
ツク内の残りのステイツクマガジンを支持すると
共に、マガジン供給アームが原状に復帰後に下降
させられて、格納ラツク内のステイツクマガジン
を降下させるマガジン受け部材とを備えるステイ
ツクマガジン供給装置としている。これにより、
マガジン供給アームが原状に復帰したときに、格
納ラツク内の複数個のステイツクマガジンが急激
に落下せずに徐々に緩慢降下するようにし、以つ
て、ステイツクマガジン内の電子部品の端子が曲
つたり、整列姿勢がくずれたりするのを未然に防
止させるようにすると共に、最下部のステイツク
マガジンを所定の押し出し位置に正確に据え得る
ようにしている。また、マガジン供給アームでス
テイツクマガジンをシユータに供給する際、シユ
ータ内の空ステイツクマガジンを先端部で押し出
し可能な長さにマガジン供給アームを形成するこ
とにより、シユータにおけるステイツクマガジン
の交換を簡単な構成で簡易に行なうことができ
る。

次に、この発明を図面に基づいて説明する。

第１図は電子部品を電子部品自動組込機等に供
給させる部品供給装置を示したものである。第１
図において、１は架台、２は架台１の上面に取り
付けられた収納ボツクス、３は収納ボツクス２の
上端を閉成しているプレートである。収納ボツク
ス２の正面側には略コ字状のガイドパネル４が取
り付けられている（第２図参照）。このガイドパ
ネル４と収納ボツクス３との間には上下に開口す
るマガジン落下空間５が形成されていて、このマ
ガジン落下空間５の下方にはマガジンガイド６が
配設されている。このマガジンガイド６は収納ボ
ツクス３及びガイドパネル４に取り付けられてい
る。

７はステイツクマガジン供給装置の格納ラツク
である。この格納ラツク７は、プレート３のガイ
ドパネル４側の縁部に沿つてプレート３上に固定
されている。また、この格納ラツク７は、コ字状
のラツク本体８と、このラツク本体８の対向片８
ａ，８ｂの対向面に上下に向けて取り付けられた
断面略Ｌ字状のガイド９，１０から構成されてい
る。そして、ラツク本体８の連設部８ｃとガイド
９，１０との間には、上下に延びるマガジン端部
挿入用の空間１１，１２が形成されている。図中
１３は複数個の電子部品を収納するステイツクマ
ガジンである。このステイツクマガジン１３は、
両端部を空間１１，１２に挿入することにより、
格納ラツク７に収納できる。１４はラツク本体８
の連設部８ｃの下端部に形成されたマガジン押し
出し口である（第３図参照）。

格納ラツク７に近接するブラケツト１５はプレ
ート３上に突設されていて、このブラケツト１５
は連設部８ｃと面一に設けられている。このブラ
ケツト１５の背面側にはロータリアクチユエータ
１６が取り付けられている。このロータリアクチ
ユエータ１６の出力軸１７は、ブラケツト１５を
貫通して正面側に突出している。そして、この出
力軸１７には連設部８ｃと平行に延びるシユータ
１８の中間部が固定されている。これにより、シ
ユータ１８は連設部８ｃと平行な面内で回動でき
るようになつている。

このシユータ１８は、出力軸１７に取り付けら
れた本体１９と、本体１９の一端部下面に間隔を
おいて平行に取り付けられた保持爪２０と、本体
１９の他端部近傍の下面に間隔をおいて平行に取
り付けられた保持爪２１とを備えている（第４
図、第５図参照）。２２，２３は本体１９と保持
爪２０，２１との間に形成された保持空間であ
る。

また、シユータ１８は、本体１９の一端部上面
に長手方向に向けて取り付けられたエアシリンダ
２４と、このエアシリンダ２４に取り付けられた
位置規制爪２５，２５と、本体１９の中間部上面
に立設させられたエアシリンダ２６と、エアシリ
ンダ２６に取り付けられた位置規制爪２７，２７
を備えている。そして、位置規制爪２５，２５は
エアシリンダ２４が縮小したときのみ保持空間２
２の両側に突出し、位置規制爪２７，２７はエア
シリンダ２６が伸長したときにのみ本体１９の両
側から下方に突出するように設定されている。

さらに、シユータ１８は、保持爪２１と一体の
ガイド部２８と、このガイド部２８と本体１９と
の間に形成されたガイド通路Ａ（第４図参照）と、
本体１９の他端部上面に間隔をおいて立設された
第１、第２のソレノイド２９，３０と、このソレ
ノイド２９，３０にそれぞれ取り付けられてガイ
ド通路Ａ（第４図）の開閉を行なう第１、第２の
シヤツター（図示せず）を備えている。

図中、３１はシユータ１８に取り付けられた光
電センサーで、ステイツクマガジン内が空になつ
たのを検出するようになつている。また、３２は
格納ラツク７の下部に取り付けられた光電センサ
ーで、格納ラツク７内が空になつたのを検出する
ようになつている。

プレート３の長手方向一端部近傍には一対の平
行なガイド軸３３，３３が取り付けられており、
プレート３の他端部近傍の下面には一対の平行な
ガイド軸３４，３４が取り付けられている。この
ガイド軸３３，３３と３４，３４はシユータ１８
の回動面と直交する方向に向けられていて、この
ガイド軸３３，３３にはスライダ３５が軸線方向
に摺動自在に保持され、ガイド軸３４，３４には
スライダ３６が軸線方向に摺動自在に保持されて
いる。そして、プレート３にはガイド軸３３，３
３間に臨むスリツト３７とガイド軸３４，３４間
に臨むスリツト３８が形成されていて、このスリ
ツト３７，３８にはマガジン供給装置のマガジン
供給アーム３９，４０が配設されている。このマ
ガジン供給アーム３９，４０はスライダ３５，３
６上に水平に固定されている。このマガジン供給
アーム３９，４０の先端部には上方及び側方に開
口するマガジン受け用の凹部４１，４２が形成さ
れている。しかも、このマガジン供給アーム３
９，４０の頂部３９ａ，４０ａの高さは格納ラツ
ク７内の複数個のステイツクマガジン１３のうち
の最下部のステイツクマガジン１３と同一高さ又
は若干低く設けられていて、格納ラツク７内の最
下部のステイツクマガジン１３がシユータ１８側
にマガジン供給アーム３９，４０で押し出された
とき、格納ラツク７内の残りの複数のステイツク
マガジン１３のうちの最下部のステイツクマガジ
ン１３の下面を受けることができるようになつて
いる。

上述したスライダ３５，３６は、エアシリンダ
４３を伸長させて、連接棒４４、ベルクランク４
５，４６を作動させると、シユータ１８側に進出
させられ、エアシリンダ４３を縮小させると原状
に復帰させられるようになつている。なお、連接
棒４４、ベルランク４５，４６はプレート３の下
面に取り付けられている。

また、プレート３の下面にはガイド筒４７，４
８が固定されていて、このガイド筒４７，４８に
はマガジン供給装置のマガジン受部材としてのマ
ガジン受けピン４９，５０が摺動自在に保持され
ている。このマガジン受けピン４９，５０は上端
部がプレート３を上方に貫通して空間１１，１２
内に突出している。そして、このマガジン受けピ
ン４９，５０は、エアシリンダ５１が伸長したと
き、連結棒５２とベルクランク５３，５４を介し
て作動させられて上昇し、格納ラツク７内の最下
部のステイツクマガジン１３の下面を支持し、
又、エアシリンダ５１が縮小させられたときに下
降させられるようになつている。しかも、エアシ
リンダ５１の伸長はマガジン供給アーム３９，４
０が格納ラツク７内の最下部のステイツクマガジ
ン１３をシユータ１８側に押し出した後に行なわ
れ、又、エアシリンダ５１の縮小はマガジン供給
アーム３９，４０が原状に復帰させられて凹部４
１，４２が空間１１，１２に臨んだ後に徐々に行
なわれるように設定されている。

次に、このような構成のマガジン供給装置の作
動を説明する。

シユータ１８を水平にして、シユータ１８の保
持空間２２，２３をマガジン押し出し口１４に臨
ませる。次に、エアシリンダ４３を伸長させて、
連接棒４４，ベルクランク４５，４６を作動させ
ることにより、マガジン供給アーム３９，４０を
第６図の状態からシユータ１８側に進出させる
と、シユータ１８に保持されている空ステイツク
マガジン１３がマガジン供給アーム３９，４０の
先端部で第７図の如くマガジン落下空間５上に押
し出されると共に、マガジン供給アーム３９，４
０の凹部４１，４２に両端部が受け入れられたス
テイツクマガジン押し出し口１４からシユータ１
８側に押し出されて、このステイツクマガジン１
３の両端部がシユータ１８の保持空間２２，２３
内に挿入される。一方、この動作に伴なつて、格
納ラツク７内の残りの複数のステイツクマガジン
１３のうち最下部のステイツクマガジン１３の下
面がマガジン供給アーム３９，４０の頂部３９
ａ，４０ａで受けられる。図中、Ｂはステイツク
マガジン１３内の電子部品である。

この後、エアシリンダ２４が縮小させられて、
位置規制爪２５，２５がシユータ１８に支持され
たステイツクマガジン１３の一端部両側に突出す
ると共に、エアシリンダ２６が伸長させられて、
位置規制爪２７，２７がステイツクマガジン１３
の中間部両側に突出する。これによつてステイツ
クマガジン１３がシユータ１８の側方から落ちな
いようにシユータ１８に保持される。

また、格納ラツク７内の最下部のステイツクマ
ガジン１３が上述の如く押し出された後、エアシ
リンダ５１が伸長させられる。これにより、連接
棒５２、ベルクランク５３，５４が作動させられ
て、マガジン受けピン４９，５０が上昇させら
れ、マガジン受けピン４９，５０が格納ラツク７
内の最下部のステイツクマガジン１３が支持され
る（第７図）。

次に、ロータリアクチユエータ１６が作動し
て、シユータ１８が若干右傾するまで第１図中時
計方向に回動させられる。シユータ１８が右傾し
た後、ソレノイド２９，３０を交互に作動させる
ことにより、シユータ１８に保持されたステイツ
クマガジン１３内の電子部品が第４図に示したガ
イド通路Ａから図示しない電子部品自動組込機に
供給されて、プリント基板に組み込まれる。

そして、ステイツクマガジン１３内の電子部品
が空になると、光電センサ３１により空の状態が
検出されて、ロータリアクチユエータ１６が反転
させられ、シユータ１８が水平になるまで回動さ
せられる。

一方、シユータ１８がロータリアクチユエータ
１６により反時計方向に回動させられて、ステイ
ツクマガジン１３の両端部近傍の部分が凹部４
１，４２より抜き取られた後、エアシリンダ４３
が縮小してスライダ３５，３６及びマガジン供給
アーム３９，４０が原状に復帰させられる。そし
て、凹部４１，４２が空間１１，１２に臨んだ後
に、エアシリンダ５１が縮小させられる。これに
より、マガジン受けピン４９，５０が徐々に下降
させられて、格納ラツク７内の複数のステイツク
マガジン１３が緩慢に降下させられ、最下部のス
テイツクマガジン１３の両端部近傍がマガジン供
給アーム３９，４０の凹部４１，４２内にゆつく
り受け入れられて、マガジン供給動作の１サイク
ルが完了する（第８図）。

また、格納ラツク７内のステイツクマガジン１
３が空になると、これを光電センサ３２が検出す
るようになつている。

上述のようなサイクルは、電気的手段又は機械
的手段により順次連動させて行なうことができ
る。

この発明は、以上説明したように、複数のステ
イツクマガジンを積み重ねる格納ラツクと、頂部
の高さが前記格納ラツク内の最下部のステイツク
マガジンの高さ以下に設定され、前記最下部のス
テイツクマガジンのみを格納ラツクから押し出し
てシユータに供給すると共に、前記格納ラツク内
の残りの積み重ねられたステイツクマガジンのう
ちの最下部のステイツクマガジンの下面を前記頂
部で受けるようにしたマガジン供給アームと、前
記マガジン供給アームが格納ラツクから最下部の
ステイツクマガジンを押し出した後に上昇させら
れて、格納ラツク内の残りのステイツクマガジン
を支持すると共に、マガジン供給アームが原状に
復帰後に下降させられて、格納ラツク内のステイ
ツクマガジンを降下させるマガジン受け部材とを
備えるステイツクマガジン供給装置としたので、
マガジン供給アームが原状に復帰したときに、格
納ラツク内の複数個のステイツクマガジンが急激
に落下せず徐々に降下させられる。この結果、ス
テイツクマガジン内の電子部品の端子が曲つた
り、整列姿勢がくずれたりするのを未然に防止で
きると共に、最下部のステイツクマガジンを所定
の押し出し位置に正確に据えさせて、ステイツク
マガジンをスムーズにシユータに供給できる。

また、マガジン供給アームでステイツクマガジ
ンをシユータに供給する際、シユータ内の空ステ
イツクマガジンを先端部で押し出し可能な長さに
マガジン供給アームを形成したので、シユータに
おけるステイツクマガジンの交換を簡単な構成で
簡易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す部品供給装
置の斜視図、第２図は第１図の平面図、第３図は
この発明の要部を示す部分配置図、第４図は第１
図に示したシユータの部分斜視図、第５図は第１
図に示したシユータを第４図とは別の角度から見
た部分斜視図、第６図〜第８図はこの発明の作動
状態を示す要部拡大断面図である。 １３……ステイツクマガジン、１４……マガジ
ン押し出し口、１８……シユータ、３９，４０…
…マガジン供給アーム、３９ａ，４０ａ……頂
部、４１，４２……凹部、４９，５０……マガジ
ン受けピン（マガジン受部材）、Ａ……電子部品。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数のステイツクマガジンを積み重ねる格納
   ラツクと、 頂部の高さが前記格納ラツク内の最下部のステ
   イツクマガジンの高さ以下に設定され、前記最下
   部のステイツクマガジンのみを格納ラツクから押
   し出してシユータに供給すると共に、前記格納ラ
   ツク内の残りの積み重ねられたステイツクマガジ
   ンのうちの最下部のステイツクマガジンの下面を
   前記頂部で受けるようにしたマガジン供給アーム
   と、 前記マガジン供給アームが格納ラツクから最下
   部のステイツクマガジンを押し出した後に上昇さ
   せられて、格納ラツク内の残りのステイツクマガ
   ジンを支持すると共に、マガジン供給アームが原
   状に復帰後に下降させられて、格納ラツク内のス
   テイツクマガジンを降下させるマガジン受け部材
   とを備え、 前記マガジン供給アームは、ステイツクマガジ
   ンをシユータに供給する際、シユータ内の空ステ
   イツクマガジンを先端部で押し出し得る長さに形
   成されていることを特徴とするステイツクマガジ
   ン供給装置。