JPH0140735Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトラツク荷台で荷役作業をする場合に
荷台の屋根及び側面煽りを開閉するための装置に
関するものである。

〔従来の技術〕

従来は屋根と側面煽りが一体となつている両側
の形の屋根煽りがトラツク荷台の前後に立設し
た門形枠上に起伏自在に装置したシリンダーに直
結され開閉していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の屋根煽りは屋根煽りの基端を門形枠に枢
支され、該枢支部を支点として回動していたの
で、最初は側面煽りは斜下方に位置し、次第に水
平に最後には上方へ跳ね上がるのである。

従つて側面煽りの開放角度は回動と共に常に変
化するから、例えば、天井の低い倉庫内では側面
煽りを上方へ跳ね上げることができないため、側
面煽りを斜下方位置に止めた状態で作業しなけれ
ばならない。

しかし、この状態では荷台側面の開口度合が少
ない上、側面煽りの下縁が作業の邪魔になる欠点
があつた。

そこで本考案はかかる欠点を除去するため、側
面煽りを最上部まで跳ね上げなくても十分に荷台
側面が開口し、状況に応じて側面煽りの開放角度
を定め、該開放角度を保持したまま側面煽りの上
昇を可能としたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するため本考案は、トラツク
荷台の前後に立設した門形枠の上辺中央部より左
右対称に屋根煽りが開閉するトラツク荷台に於い
て、前後の門形枠１と上辺と形側面煽り枠７の
上部間に伸縮具を配設すると共に、形側面煽り
枠７の上部を一端を門形枠１に軸支１２した天井
枠１１の他端に軸支１３する一方、門形枠１に先
方部にストツパー部を形成した調整レバー１４の
基端が枢支１５され、該調整レバー１４には前記
ストツパー部に当接する規制レバー１８の一端が
枢支１９されると共に、規制レバー１８の他端が
前記形側面煽り枠７の先端に枢支２０されてい
ることを特徴とするものである。

〔作用〕

次に本考案の作用を図につき説明すれば、シリ
ンダー３に油圧を供給し、シリンダーロツド６を
伸ばせば、形側面煽り枠７が天井枠１１との軸
支部１３を支点として回動し、これによ形側面
煽り枠７の先端と連結している規制レバー１８が
調整レバー１４の枢支部１９を支点として回動
し、調整レバー１４の先端のストツパー部１６に
設けたストツパー兼用角度調節螺子１７に規制レ
バー１８が接触して形側面煽り枠７の開放角度
が決められ、次いで、調整レバー１４は枢支部１
５を支点とし、又天井枠１１は軸支部１２を支点
としてそれぞれ回動し、第２図実線の如く起き上
がり、形側面煽り枠７を開放するのである。

一方、シリンダーロツド６を縮めれば、前と逆
作用により形側面煽り枠７は閉じるのである。
この場合、形側面煽り枠７の開放角度はストツ
パー兼用角度調節螺子１７を締めて調整レバー１
４のストツパー部１６より先端を長く突出させれ
ば、規制レバー１８はストツパー兼用角度調節螺
子１７の先端に少ない回動で当接するから、形
側面煽り枠７の開放角度は小さく、又逆にストツ
パー兼用角度調節螺子１７を緩めれば、開放角度
は大きくなる。

そして、かかるストツパー兼用角度調節螺子１
７により開放角度を決められた形側面煽り枠７
は天井枠１１及び調整レバー１４の双方により該
開放角度を保持したまま平行移動し、第３図に示
す様上昇するのであり、その高さ調節はシリンン
ダー３により行うものである。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図につき説明すれば、１
はトラツク荷台２上の前後に立設した門形枠、３
は門形枠１の上辺に起伏可能にブラケツト４に軸
支５した油圧シリンダーであり、該シリンダー３
のシリンダーロツド６の先端は形側面煽り枠７
の上部に形成した水平部８の突片９に枢支１０し
ている。

尚、形側面煽り枠７の上端は水平部８の延長
部が斜下方に屈曲形成されている。１１は一端を
門形枠１の上辺に軸支１２し、他端を形側面煽
り枠７の上部に軸支１３した天井枠。

１４は基端を門形枠１に枢支１５し、先端を上
方へ屈曲させてストツパー部１６を形成し、該ス
トツパー部１６にストツパー兼用角度調節螺子１
７を側方より螺入している調整レバーである。

１８はストツパー兼用角度調節螺子１７に当接
する規制レバーであり、一端は調整レバー１４に
枢支１９され、他端は形側面煽り枠７の屈曲し
た先端部に枢支２０されている。

尚、第４図に示すものは、シリンダーロツド６
の先端が形側面煽り枠７と規制レバー１８との
枢支部２０に連結し、枢支部２０を押し或は引く
ことにより形側面煽り枠７を開閉するもので作
用は前同様である。

又、第５図は伸縮具としてバネ２１を使用し、
形側面煽り枠７が開放した状態を示し、第６図
は閉じた状態を示すものであり、第５図及び第６
図中２１のバネは一端が門形枠１に固定２２さ
れ、他端が形側面煽り枠７と規制レバー１８と
の枢支部２０に連結されており、バネ２１の弾発
力により枢支部２０を押し、規制レバー１８及び
形側面煽り枠７を回動する。

２３は基端を前記枢支部２０に枢支し、先端に
ストツパー部２４を形成した連結レバーであり、
該連結レバー２３には調整レバー１４に枢支２５
された操作レバー２６の端部が枢支２７され、操
作レバー２６の回動及び前記バネ２１の弾発力に
より連結レバー２３が回動してストツパー部２４
が操作レバー２６に係止し、操作レバー２６と連
結レバー２３が一体となつて形側面煽り枠７を
回動するものである。

２８は門形枠１と形側面煽り枠７の上部間に
張設した補助バネであり、形側面煽り枠７を回
動させためのものである。

２９は操作レバーの先端に結着し、操作レバー
２６を回動し、形側面煽り枠７を開放するため
のロープ、３０は形側面煽り枠７の下端に結着
し、形側面煽り枠７を閉じるためのロープであ
る。

〔考案の効果〕

本考案に依れば、形側面煽り枠７の開放角度
が任意に設定され、而もその角度を保持した状態
で上昇するから、例えば、天井の低い倉庫内では
形側面煽り枠７の開放角度を最大にし、而もそ
の高さを抑えることができ、又雨天時に於いては
形側面煽り枠７の開放角度を少なくして、而も
最大に上昇させれば、雨の侵入を防ぎながら荷役
作業を遂行きるものある。

更に、形側面煽り枠７の下端が側方へ出過ぎ
て困る場合は、最上まで上昇すれば解消される等
形側面煽り枠７の開放角度を一定にした状態で
そのまま高さを調節できる絶大なる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の実施例を示した正面図、
第２図は同上の要部正面図、第３図は同上の作用
を示した機構図、第４図乃至第６図は他の実施例
を示した部分正面図ある。 符号、１は門形枠、２はトラツク荷台、３は油
圧シリンダー、５，１２，１３は軸支、６はシリ
ンダーロツド、７は形側面煽り枠、１０，１
５，１９，２０は枢支、１１は天井枠、１４は調
整レバー、１６はストツパー部、１８は規制レバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラツク荷台の前後に立設した門形枠の上辺中
   央部より左右対称に屋根煽りが開閉するトラツク
   荷台に於いて、前後の門形枠１と上辺と形側面
   煽り枠７の上部間に伸縮具を配設すると共に、
   形側面煽り枠７の上部を一端を門形枠１に軸支１
   ２した天井枠１１の他端に軸支１３する一方、門
   形枠１に先方部にストツパー部を形成した調整レ
   バー１４の基端が枢支１５され、該調整レバー１
   ４には前記ストツパー部に当接する規制レバー１
   ８の一端が枢支１９されると共に、規制レバー１
   ８の他端が前記形側面煽り枠７の先端に枢支２
   ０されていることを特徴とする、トラツク荷台の
   屋根煽り開閉装置。