JPH0139514Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は予備のトイレツトペーパーの収納部を
有するペーパーロールホルダーに係るものであ
り、特に、使用後のロール芯の除去と予備のトイ
レツトペーパーのセツトとをワンタツチで行うこ
とができるホルダーに関するものである。

〔従来の技術〕

現在トイレ内に設置されているトイレツトペー
パーロールホルダーとしては、対向して配設した
一対のブラケツトの間に伸縮自在のロール保持棒
を架設し、該ホルダー全体を被う如き押え板を前
記ブラケツトに対して回動自在に取り付けたもの
が一般的である。

一方、上記ホルダーにセツトされるトイレツト
ペーパーは通常使用者が手でセツトしており、又
予備のトイレツトペーパーはトイレ内に設けた棚
や便器の水タンクの上等に置く場合が多かつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

前述の如く従来は、トイレツトペーパーの取り
替えを使用者が行つており大変面倒であつた。さ
らに、予備のトイレツトペーパーの保管について
は、トイレツトペーパーが剥き出しの状態である
ため塵や埃等が付着して非衛生的であつた。

また、特に病院、デパート及び会社等多数のト
イレが設置される場所においては、トイレツトペ
ーパーの交換を行う専門の係が一定期間おきに消
費具合を見回るものであるが、従来のホルダーと
予備のトイレツトペーパーの保管方法との組み合
せでは見回りの回数を多くしなければならず、予
備のトイレツトペーパーを取り替えるのも殆んど
係の人間が行うため、トイレ内に予備のトイレツ
トペーパーを保管しておく利点があまりなかつ
た。

本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、使用後のロール芯の除去と予備
のトイレツトペーパーのセツトとをワンタツチで
行うことができる構造として、トイレツトペーパ
ーロールの取り替えの手間を大幅に削減したトイ
レツトペーパーロールホルダーの提供にある。

〔問題点を解決するための手段〕

上述の問題点を解決する本考案の要旨は、平行
して配設される一対のブラケツト１１の各々に略
Ｌ字状のアーム１２の一端を回動自在に取り付
け、前記アーム１２相互の他端間を橋絡する押え
板１３を回動自在に設け、アーム１２の一辺から
わん曲片１４を延出させると共に、前記ブラケツ
ト１１の略中央に開口１５を設け、前記押え板１
３がトイレツトペーパー使用時の位置となる如く
アーム１２を回動させた時に、前記わん曲片１４
により開口１５の外側から内側に向かつて水平に
突出する如く支持されるトイレツトペーパーロー
ルの保持具１６を、前記ブラケツト１１の各々に
対して上下方向に傾動自在となる如く取り付けて
トイレツトペーパーロールの保持機構部１を形成
し、前記保持機構部１の上方に予備のトイレツト
ペーパーロールを収納する収納部２を連設したト
イレツトペーパーロールホルダーの提供にある。

〔作用〕

本考案の作用を第１図及び第２図により説明す
る。図中２１はトイレツトペーパー、２２はトイ
レツトペーパー２１のロール芯、２３は受金具で
あり、該受金具２３を介して保持具１６をブラケ
ツト１１に対して回動自在に取付けてある。２４
は受板であり、保持機構部１の底部に設けてあ
る。

トイレツトペーパー２１の使用時においては、
略Ｌ字状のアーム１２は第１図に示す位置に設定
される。この場合、前記アーム１２から延出する
わん曲片１４は、保持具１６が水平状態となつて
開口１５から内側へ突出する如く該保持具１６の
軸部分の下方を支承する。

上述の如き状態において、保持具１６はトイレ
ツトペーパー２１のロール芯２２を回転自在に軸
支し、押え板１３はトイレツトペーパー２１を所
定の長さで切断する如く使用される。

一方、トイレツトペーパー２１の取り替え時に
おいては、アーム１２は第２図に示す位置に設定
される。この場合、保持具１６はわん曲片１４に
よる支持を失つて下方に傾動し、今まで軸支して
いたロール芯２２を放棄する。

さらに上述の状態においては、押え板１３がト
イレツトペーパー２１の上部から除去されるの
で、上方の収納部２に第１図に示す如く収納され
ていた予備のトイレツトペーパー２１が順次降下
し、第２図に示すように保持機構部１に新しいト
イレツトペーパー２１が供給される。

〔実施例〕

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すも
のであり、図中２５はアーム１２相互の一端間を
橋絡する如く設けられた枢軸であり、これに押え
板１３が回動自在に取り付けられている。２６は
枢軸２５の中間部分に任意に取り付けられる回動
自在のローラーである。

本考案では前記作用の項で説明した如き操作に
よりトイレツトペーパー２１の取り替えを行う
が、その詳細な動きを第３ａ図乃至第３ｃ図によ
り説明する。

第１図に示す如く保持機構部１にセツトされた
トイレツトペーパー２１は使用、消費されて、や
がて第３ａ図の如くロール芯２２のみが残る。そ
こでアーム１２を第２図の如く下方に回動させる
と、これに伴つてわん曲片１４が第３ｂ図に示す
位置に移動し、このため、今まで水平状態に支承
されていた保持具１６がわん曲片１４による支持
を失つて下方に傾動する。

上記操作により、ロール芯２２は保持具１６に
よる保持が解除されて保持機構部１外に放棄され
る。これと同時に、今まで保持機構部１の上方に
位置していた押え板１３が除去されるので、収納
部２に収納されていた予備のトイレツトペーパー
２１が保持機構部１に降下し、受板２４により受
け止められる。

ここで、アーム１２を再び第１図で示す位置に
戻すと、第３ｃ図に示す如くわん曲片１４が保持
具１６を水平に支承し、該保持具１６が収納部２
から降下してきたトイレツトペーパー２１を新た
に保持する。この際、トイレツトペーパー２１は
保持動作に伴つて若干持ち上げられ、降下の時に
受板２４と接触していたトイレツトペーパー２１
の下部を前記受板２４から引き離し、また、押え
板１３は保持機構部１にセツトされたトイレツト
ペーパー２１と次の予備のトイレツトペーパー２
１との接触を断ち、これらのことにより保持機構
部１にセツトされたトイレツトペーパー２１を回
転可能な状態とする。

以上の如くしてなるホルダーにおいて、受板２
４を保持機構部１の底部に多少傾斜をもたせて取
り付け、さらに、該保持機構部１の下部に袋等を
設けて、トイレツトペーパー２１の取り替えの際
に放棄されるロール芯２２を溜めておくようにし
てもよい。

また、トイレツトペーパー２１の取り替え操作
に伴うアーム１２の上方への回動により、押え板
１３が保持機構部１にセツトされたトイレツトペ
ーパー２１と次の予備のトイレツトペーパー２１
との間に挿入する際に、前記二つのトイレツトペ
ーパー２１を破損することがないように、第４図
に示す如く押え板１３の枢軸２５による軸支部分
に回動自在のローラー２６を設けて、トイレツト
ペーパー２１に対する押え板１３の摩擦を減らし
て破損を防ぐようにしてもよい。

〔考案の効果〕

上述の如く本考案によれば、使用後のロール芯
の除去と予備のトイレツトペーパーのセツトとを
ワンタツチで行うことができるので、トイレツト
ペーパーの取り替えの手間を大幅に削減すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図におけるトイレツトペーパーの取り替
え状態を示す斜視図、第３ａ図乃至第３ｃ図はト
イレツトペーパー取り替え時における保持具の一
連の動きを示す要部拡大断面図、第４図は本考案
における押え板の他の実施例を示す斜視図であ
る。 １：保持機構部、２：収納部、１１：ブラケツ
ト、１２：アーム、１３：押え板、１４：わん曲
片、１５：開口、１６：保持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平行して配設される一対のブラケツトの各々に
   略Ｌ字状のアームの一端を回動自在に取り付け、
   前記アーム相互の他端間を橋絡する押え板を回動
   自在に設け、アームの一辺からわん曲片を延出さ
   せると共に、前記ブラケツトの略中央に開口を設
   け、前記押え板がトイレツトペーパー使用時の位
   置となる如くアームを回動させた時に、前記わん
   曲片により開口の外側から内側に向かつて水平に
   突出する如く支持されるトイレツトペーパーロー
   ルの保持具を、前記ブラケツトの各々に対して上
   下方向に傾動自在となる如く取り付けてトイレツ
   トペーパーロールの保持機構部を形成し、前記保
   持機構部の上方に予備のトイレツトペーパーロー
   ルを収納する収納部を連設したことを特徴とする
   トイレツトペーパーロールホルダー。