JPH0139479B2 - - Google Patents

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JPH0139479B2
JPH0139479B2 JP58064913A JP6491383A JPH0139479B2 JP H0139479 B2 JPH0139479 B2 JP H0139479B2 JP 58064913 A JP58064913 A JP 58064913A JP 6491383 A JP6491383 A JP 6491383A JP H0139479 B2 JPH0139479 B2 JP H0139479B2
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Japan
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compound
coal
active hydrogen
water slurry
slurry composition
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JP58064913A
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JPS58214328A (ja
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石炭微粉末の水スラリーに関する。更
に詳しくは、分散性が良好で且つ長時間保存して
もハードケーキを生成せず再分散性の良い石炭粉
末の水スラリーに関する。 石炭粉末の水分散系は、石炭粉末の比重が水よ
り大きいので沈降するが、分散剤と呼ばれる界面
活性剤を加えるとその作用で石炭微粉末は水中に
安定に懸濁した分散系となる。しかし、この分散
系も本来熱力学的に不安定なので長時間放置する
と石炭微粉末粒子は沈降する。一般に分散性が良
好なほど沈降した粒子は細密充填に近い沈降物に
なるので、硬く再分散しにくい沈澱物、即ちハー
ドケーキをつくる。従つて、分散系を作つたのち
直ぐ分散系を使用する場合には分散剤は非常に優
れた効果を有しているが、長時間保存した場合に
はハードケーキが生成され再分散性が悪いという
問題が生じる。従来の分散剤は石炭微粉末の二次
粒子を一次粒子にほぐす作用と、ほぐれた粒子が
再び凝集するのを防ぐ作用が強いが、沈降後にハ
ードケーキを生成しやすく長時間保存する場合に
は十分満足なものとはいえず改善が望まれてい
た。 本発明者らは、石炭微粉末に対する分散効果を
有し且つ沈澱物がハードケーキを生成しない作用
を有する石炭粉末の水スラリーを得るべく鋭意研
究した結果、上記の目的を達する安定な分散体を
見い出し本発明を完成した。 即ち、本発明は石炭粉末と水及び次の一般式
()で表わされるポリエーテル化合物0.01〜7.5
重量%から成る石炭・水スラリー組成物である。 A〔C3H6O)y(C2H4O)zH〕x () (式()中、xは2以上の整数、y、zは1以
上の整数、Aはx価の活性水素化合物から活性水
素を除いた残基であり、またポリオキシプロピレ
ン鎖とポリオキシエチレン鎖の重量比は50/50〜
5/95で、かつ分子量は3000〜100000である)。 本発明の石炭・水スラリー組成物を用いること
により、長期間もハードケーキを生成せずに安定
に保存することが可能となつた。 本発明に用いるポリエーテル化合物は活性水素
を有する化合物に通常の方法によりプロピレンオ
キサイドとエチレンオキサイドを付加することに
より容易に製造することができる。つまり、出発
物質である活性水素を有する化合物を触媒量のア
ルカリ又は酸の存在下に、温度80〜200℃、圧力
1〜5atmでプロピレンオキサイドを付加させた
のち、同条件でエチレンオキサイドを付加させる
ことにより目的物が得られる。そして、出発物質
である活性水素化合物のモル数及びプロピレンオ
キサイド、エチレンオキサイドのモル数を調節す
ることにより、容易に希望する構造式を有する化
合物を得ることが出来るのである。 本発明に用いることの出来るポリエーテル化合
物の中の活性水素化合物はヒドロキシル基、アミ
ノ基、メルカプト基等を有するヒドロキシ化合
物、アミノ化合物、メルカプト化合物等であり、
特に好ましくは活性水素を3個以上有するアミノ
化合物及びヒドロキシ化合物であつて、そのよう
なものとしてエチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シ
ユークローズ、ヒドロキシエチルセルローズを挙
げることができる。 式()中のポリオキシプロピレン鎖(PO)
とポリオキシエチレン鎖(EO)の割合は、重量
比でPO/EO=50/50〜5/95、好ましくは40/
60〜10/90である。この比が50/50より大きくな
ると水への溶解性が低下し性能も劣り、この比が
5/95より小さくなつても性能が低下する事か
ら、オキシプロピレン鎖導入の効果が重要と考え
られる。 式()で表わされるポリエーテル化合物の分
子量は3000〜100000、好ましくは7500〜50000で
ある。分子量が3000よりも小さい場合石炭粉末の
分散効果はすぐれているが、ハードケーキ生成防
止効果がなくなる。他方、分子量が100000より大
きくなると粉末に対する凝集効果が顕著となり本
発明の目的とする効果が得られない。 本発明の石炭・水スラリー組成物は、好ましく
は石炭粉末0.5〜80重量%、水20〜99重量%及び
上記ポリエーテル化合物0.01〜7.5重量%の割合
で構成され、ポリエーテル化合物は0.05〜2.5重
量%がより好ましい。 ポリエーテル化合物が0.01未満では効果が小さ
く、又7.5%を越える多量でも効果は一定となり、
経済的に不利である。 本発明に使用する石炭は無煙炭、瀝青炭、亜瀝
青炭、褐炭等の種々の炭種のものが用いられるが
これを微粉砕して用いる。この石炭粉末の粒度は
ボイラーへの直接燃焼の可能な粒度であればよい
が、現在この様な目的で火力発電所にて使用され
ている一般的な粒度は200メツシユパス率が70〜
90%の粒度のものである。 石炭、ポリエーテル化合物、水の混合順として
は、何れでもよいが、ポリエーテル化合物を水に
溶解又は分散させて、それに石炭を加え適当な混
合装置又は粉砕装置により調製すればよい。 例えば本発明の石炭・水スラリーの調製に際し
て、アトライター、サンドミル、三本ロール、ボ
ールミルなどのいずれの分散器を用いてもよく、
また、これらの機器で石炭粉末又は/及び石炭粉
末の二次粒子を粉砕する工程の前にポリエーテル
化合物を加えても良いし、粉砕した後に加えても
良い。 本発明の石炭・水スラリー組成物には、この外
に他の化合物たとえばアニオン性及びノニオン性
界面活性剤であるアクリル酸ナトリウムのホモポ
リマー、オレフイン−マレイン酸ナトリウムのコ
ポリマー、縮合リン酸塩、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレート等を添加するとより優れた効果を示
す。 以下に本発明を実施例により具体的に示すが本
発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例 1 石炭として中国炭*)を用い、表−1に示す各種
のポリエーテル化合物を用いて、石炭濃度10重量
%、ポリエーテル化合物濃度1重量%(対全系)
の石炭・水スラリー組成物を調製し、その分散
性、安定性の試験を行つた。 所定量の各種ポリエーテル化合物を含む水溶液
20ml中に石炭粉末25g加え、軽くスパーテルで撹
拌した後、さらにポリエーテル化合物の水溶液を
適量加え石炭分10重量%のスラリーを得る。この
スラリーをサンドミル(五十嵐製作所製)で5時
間粉砕した後、50mlの目盛付乳化試験管に入れ、
25℃の恒温室に静置し24時間後の分散状態、20日
後及び90日後の沈澱物の硬さと再分散性の容易さ
を評価する。尚、ポリエーテル化合物は全系に対
し1重量%であつた。 *) 中国炭、200メツシユ篩通過品 分析値 発熱量 7450Kcal/Kg(JIS M 8814) 灰 分 8.9%(JIS M 8812) 水 分 7.0%(JIS M 8811) 固定炭素 60.0%(JIS M 8812) スラリーの分散状態及び分散安定性は次のよう
にして評価した。その結果は表−1に示す。 24時間後のスラリーでは、まだハードケーキが
生成されていないので、乳化試験管中で固体微粒
子が沈降せずに分散しているか否かにより評価し
た。 〇:沈降していない。 △:僅かに沈降している。 ×:50%程度沈降している。 ××:完全に沈降している。 20日および90日静置後の分散安定性の評価は乳
化試験管の底に沈降した沈澱物の硬さと再分散性
の容易さを定性的に行つた。 〇:水を撹拌すると分散する。 △:柔かくスパーテルで容易に崩れる。 ×:硬い。 ××:非常に硬い。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石炭粉末と水及び次の一般式()で表わさ
    れるポリエーテル化合物0.01〜7.5重量%から成
    る石炭・水スラリー組成物。 A〔(C3H6O)y(C2H4O)zH〕x () (式()中、xは2以上の整数、y、zは1以
    上の整数、Aはx価の活性水素化合物から活性水
    素を除いた残基であり、ポリオキシプロピレン鎖
    とポリオキシエチレン鎖の重量比は50/50〜5/
    95で、かつ分子量は3000〜100000である)。 2 ポリエーテル化合物中の活性水素化合物がア
    ミノ化合物又はヒドロキシ化合物である特許請求
    の範囲第1項記載の石炭・水スラリー組成物。 3 ポリエーテル化合物中の活性水素化合物が活
    性水素を3個以上有するアミノ化合物又はヒドロ
    キシ化合物である特許請求の範囲第2項記載の石
    炭・水スラリー組成物。 4 ポリエーテル化合物中の活性水素化合物がエ
    チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
    チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、
    グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
    リスリトール、ソルビトール、シユークローズま
    たはヒドロキシエチルセルローズである特許請求
    の範囲第3項記載の石炭・水スラリー組成物。
JP58064913A 1983-04-13 1983-04-13 石炭・水スラリ−組成物 Granted JPS58214328A (ja)

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JPS58214328A JPS58214328A (ja) 1983-12-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54125206A (en) * 1978-03-13 1979-09-28 Ici America Inc Emulsifier blend composition and aqueous fuel oil emulsion
JPS5656205A (en) * 1979-10-13 1981-05-18 Nippon Oil & Fats Co Ltd Coagulation treatment of coal-water slurry

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