JPH0138820B2 - - Google Patents

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JPH0138820B2
JPH0138820B2 JP12644681A JP12644681A JPH0138820B2 JP H0138820 B2 JPH0138820 B2 JP H0138820B2 JP 12644681 A JP12644681 A JP 12644681A JP 12644681 A JP12644681 A JP 12644681A JP H0138820 B2 JPH0138820 B2 JP H0138820B2
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JP
Japan
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parts
acid
weight
polyamide resin
melamine
Prior art date
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JP12644681A
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English (en)
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JPS5827744A (ja
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Takahiro Oomura
Seiichiro Maruyama
Hiroyuki Kawasaki
Ryoji Hidaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Priority to JP12644681A priority Critical patent/JPS5827744A/ja
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【発明の詳細な説明】
本発明はポリアミド樹脂組成物に関するもので
ある。詳しくは難燃性および離型性がすぐれたポ
リアミド樹脂組成物に関するものである。 シアヌル酸、イソシアヌル酸、メラミンあるい
はシアヌル酸メラミンのようなトリアジン環を有
する化合物は、ポリアミド樹脂用の難燃剤として
知られており、これを配合することによつて難燃
性が付与されたポリアミド樹脂組成物を得ること
ができるが、近時、形成の能率化、自動化が進む
につれて、離型性がすぐれ、かつ長期間にわたつ
て安定して成形を行うことができる組成物が要求
されるようになつた。 本発明者らは、上記要求に応えるべく上記トリ
アジン系難燃剤を含有するポリアミド樹脂に、さ
らに他の成分を配合することによつて離型性の改
善を試みたところ、離型性として一般的に知られ
ているステアリン酸のような高級脂肪族カルボン
酸やステアリルン酸ブチルのような高級脂肪族カ
ルボン酸と低級アルコールのエステルを用いて
も、離型性はほとんど改善されず、また、モンタ
ン酸のエチレングリコールエステルのような炭素
数の大きい高級脂肪族カルボン酸のエステルを用
いた場合は、難燃性が低下し、離型性改善の効果
も十分ではないことが判明した。 これに対して、離型剤としてステアリルステア
レートを配合するときは、難燃性を低下させるこ
となく、離型性を大巾に向上させることができ、
また、機械的物性を損うこともないことを見出し
本発明を完成した。 すなわち、本発明は工業的価値の大きいポリア
ミド樹脂組成物を提供することを目的とするもの
であり、その要旨とするところは、ポリアミド樹
脂100重量部に対し、トリアジン系難燃剤1〜25
重量部、およびステアリルステアレート0.01〜
0.3重量部を配合してなるポリアミド樹脂組成物
である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において使用されるポリアミド樹脂とし
ては、3員環以上のラクタム、重合可能なω―ア
ミノ酸、二塩基酸とジアミンなどの重縮合によつ
て得られるポリアミドを用いることができる。具
体的には、ε―カプロラクタム、アミノカプロン
酸、エナントラクタム、7―アミノヘプタン酸、
11―アミノウンデカン酸、9―アミノノナン酸、
α―ピロリドン、α―ピペリドンなどの重合体、
ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミ
ン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレン
ジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミ
ンと、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン
酸、セバチン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール
酸などのジカルボン酸と重縮合せしめて得られる
重合体またはこれらの共重合体、例えば、ナイロ
ン4、6、7、8、11、12、6.6、6.9、6.10、
6.11、6.12、6T、6/6.6、6/12、6/6Tなど
があげられる。 これらポリアミド樹脂は2種以上併用してもよ
いし、その他の樹脂、例えばポリエステル、ポリ
オレフイン、ポリテトラフルオロエチレンABS、
AS、エチレン―酢酸ビニル共重合体などを含有
していてもよい。 本発明で使用するトリアジン系難燃剤として
は、一般式
【式】または
【式】 (式中、Rは水素原子又は相互に異つていてもよ
いアルキル基を示す。)で表わされる化合物メラ
ミン類及びシアヌル酸メラミンが挙げられる。以
下に、これらの化合物について具体的に説明す
る。 (1) 前記一般式〔〕で表わされる化合物 シアヌル酸、トリメチルシアヌレート、トリ
エチルシアヌレート、トリ(n―プロピル)シ
アヌレート、メチルシアヌレート、ジエチルシ
アヌレート等が挙げられる。 (2) 前記一般式〔〕で表わされる化合物 イソシアヌル酸、トリメチルイソシアヌレー
ト、トリエチルイソシアヌレート、トリ(n―
プロピル)イソシアヌレート、ジエチルシアヌ
レート、メチルイソシアヌレート等が挙げられ
る。 (3) メラミン類 本発明でいうメラミン類とは、メラミンはも
とより、メラミン誘導体、メラミンと類似の構
造を有する化合物あるいはメラミンの縮合物を
も含む。このような化合物として具体的には、
例えばメラミン、アンメリド、アンメリン、ホ
ルモグアナミン、グアニルメラミン、シアノメ
ラミン、アリールグアナミン、メラム、メレ
ム、メロン等が挙げられる。 (4) シアヌル酸メラミン シアヌル酸メラミンは、シアヌル酸とメラミ
ンとの等モル反応物であつて、例えばシアヌル
酸の水溶液とメラミンの水溶液とを混合し、90
〜100℃で撹拌下反応させ、生成した沈澱を
過することによつて得ることができる。これは
白色の固体であり、微粉末状に粉砕して使用す
るのが好ましい。勿論、市販品をそのまま、又
はこれを粉砕して使用することもできる。ま
た、シアヌル酸メラミンのアミノ基または水酸
基のいくつかが、他の置換基で置換されていて
もよい。 これらトリアジン系難燃剤のうちシアヌル酸、
イソシアヌル酸、メラミン、シアヌル酸メラミン
が好ましい。特に、シアヌル酸メラミンは、成形
品の表面に添加物が浮き出してくるいわゆるブル
ーミングや、成形時金型面上に添加物が昇華析出
するいわゆるプレートアウトなどの不都合がない
ので最も好ましい。 これらトリアジン系難燃剤のポリアミド樹脂へ
の配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対して、
1〜25重量部の範囲から選ばれる。好ましくは、
前示一般式〔〕または〔〕で表わされる化合
物は、1〜15重量部、特に好ましくは2〜6重量
部程度、メラミン類は2〜25重量部、特に好まし
くは10〜20重量部程度、また、シアヌル酸メラミ
ンは1〜20重量部、特に好ましくは、3〜15重量
部程度の範囲から選ばれる。これらトリアジン系
難燃剤の使用量が25重量部より多いと、ポリアミ
ド樹脂が本来有する機械的性質が損われ、かつ成
形の安定性も低下するので好ましくない。また、
1重量部より少ないと、難燃効果が不十分となる
ので好ましくない。 本明で使用されるステアリルステアレートの使
用量は、ポリアミド樹脂100重量部に対して、
0.01〜0.3重量部、好ましくは0.02〜0.2重量部で
ある。使用量があまりに少いと離形性改良の効果
が期待できなくなる、逆にあまり多いとポリアミ
ド樹脂が本来有する機械的性質を損うようになる
ので好ましくない。 ポリアミド樹脂に、前記トリアジン系難燃剤お
よびステアリルステアレートを配合する方法とし
ては、周知の種々の手段が何れも適用できる。 例えば、ポリアミド樹脂と上記2成分をドライ
ブレンドする方法、該ドライブレンド物を溶融押
し出ししてペレツト化する方法、ポリアミド樹脂
に一方の成分を加えてペレツト化しこれに他方の
成分をブレンドする方法、それぞれの成分を練込
んだペレツトを配合する方法、あるいは、マスタ
ーペレツトを調製しこれと希釈用ポリアミド樹脂
をブレンドする方法などがあげられる。 本発明の組成物には、上記した成分の他に、ガ
ラス繊維、炭素繊維のような補強剤、シリカ、ア
ルミナ、シリカアルミナ、シリカマグネシア、炭
酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレークの
ような充填剤、ハロゲン含有芳香族化合物のよう
な他種の難燃剤、三酸化アンチモンのような難燃
助剤、タルク、カオリンのような核剤、パラフイ
ンワツクス、ビスアミド化合物のような他種の離
型剤、安定剤、可塑剤、染顔料、などのような添
加剤を添加してもよい。 本発明のポリアミド樹脂組成物の成形法として
は、射出成形、押出成形、ブロー成形、圧縮成形
等の通常の成形方法が適用されるが、成形に当つ
ては難燃剤の分解を避けるため通常270℃以下、
好ましくは250℃以下の温度を採用するのがよい。 以上本発明を詳細に説明したが、本発明のポリ
アミド樹脂組成物は、すぐれた難燃性と離型性を
併せ持ち、しかも、ポリアミド樹脂が本来有して
いる機械的強度等も損うことなく保持しているの
で、工業的価値は極めて大きい。 以下、本発明を実施例によつて具体的に説明す
るが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 なお、実施例中「部」は「重量部」を示す。 また、「離型性(センサー歪量)」は、射出成形
用金型の突き出しピンと、該突き出しピン駆動装
置の間にストレインゲージ(東洋ボールドウイン
(株)製)を組み込み、成形された成形品が突き出さ
れて難燃するときに、突き出しピンにかかる力を
測定し、ストレインゲージのセンサーの歪量で表
示した。センサー歪量は小さい程突き出しピンに
かかつた力が小さく、離型性がよいことを示す。 「燃焼性」は米国アンダーライターズラボラト
リーのUL―94規格垂直燃焼試験によつて、「引張
強度」および「引張伸び率」はASTM D638に
よつて、また、「アイゾツド衝撃強度」はASTM
D256によつて測定した値である。 実施例1および比較例1〜4 相対粘度(98%硫酸の1%ポリマー溶液を25℃
で測定)2.5のナイロン6(三菱化成工業(株)製、商
品名ノバミツド1010)チツプ100部に、シアヌル
酸メラミン粉末(三和ケミカル(株)製)7部、ステ
アリルステアレート(理研ビタミン(株)製、リケマ
ールS―900)0.05部を加え、40mmφ押出機を用
いて溶融混練して押し出しペレツト化した。 このペレツトを、3.5オンス射出成形機(東芝
機械(株)製、IS―75S型)と、5mm×4mmのリブを
15mm間隔に配した格子を成形した離型性試験用億
型を用い、樹脂温度245℃、金型温度50℃、射出
時間3秒、冷却時間15秒で連続成形し、離型性試
験を行つた。 また、金型としてUL―94およびASTMで規定
する試験片成形用金型を用い、樹脂温度250℃、
金型温度80℃、射出時間20秒、冷却時間30秒で連
続成形を行い、成形品の物性を測定した。 結果は下記表1に示す通りであつた。 なお、比較のため、離型剤を添加しなかつた場
合、ステアリン酸を用いた場合、ブチルステアレ
ート(アルコール成分の炭素数が小さいもの)を
用いた場合、モンタン酸のエチレングリコールエ
ステル(酸成分の炭素数が大きいもの)を用いた
場合の結果を併記する。 下記表1中、「155〓ワツクス」は日本製蝋(株)
製、155〓ワツクス、「ブチルステアレート」は日
本油脂(株)製、ブチルステアレート、「モンタン酸
エチレングリコールエステル」はヘキスト社製、
ヘキストワツクスEである。
【表】 実施例2および比較例5〜6 実施例1で用いたのと同じナイロン6チツプ
100部に、メラミン13部、およびステアリルステ
アレート0.05部を加え、実施例1におけると同様
にしてペレツト化した。 このペレツトを、実施例1におけると同様にし
て連続射出成形し、離型性および成形品の物性を
測定した。 結果は下記表2に示す通りであつた。 なお、比較のため、離型剤を添加しなかつた場
合、およびモンタン酸のエチレングリコールエス
テルを用いた場合の結果を併記する。
【表】 実施例3および比較例7〜8 実施例1で用いたのと同じナイロン6チツプ
100部に、シアヌル酸3.5部およびステアリルステ
アレート0.05部を加え、実施例1におけると同様
にしてペレツト化した。 このペレツトを、実施例1で使用したのと同じ
装置を用い、樹脂温度230℃、金型温度50℃、射
出時間3秒、冷却時間15秒で連続成形し、離型性
試験を行つた。また、樹脂温度230℃、金型温度
50℃、射出時間20秒、冷却時間30秒で物性測定用
試験片の成形を行い、物性の測定を行つた。 結果は下記表3に示す通りであつた。 なお、比較のため、離型剤を添加しなかつた場
合、およびモンタン酸のエチレングリコールエス
テルを用いた場合の結果を併記する。
【表】 比較例9〜10、参考例 実施例1と同じ条件で離型剤の種類を変えたも
の(比較例9,10)について実施例1におけると
同様に物性を測定した。結果を表4に示す。また
何も加えないものについても参考例として示し
た。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミド樹脂100重量部に対し、トリアジ
    ン系難燃剤1〜25重量部、およびステアリルステ
    アレート0.01〜0.3重量部を配合してなるポリア
    ミド樹脂組成物。
JP12644681A 1981-08-12 1981-08-12 ポリアミド樹脂組成物 Granted JPS5827744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12644681A JPS5827744A (ja) 1981-08-12 1981-08-12 ポリアミド樹脂組成物

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JP12644681A JPS5827744A (ja) 1981-08-12 1981-08-12 ポリアミド樹脂組成物

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Publication Number Publication Date
JPS5827744A JPS5827744A (ja) 1983-02-18
JPH0138820B2 true JPH0138820B2 (ja) 1989-08-16

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JP12644681A Granted JPS5827744A (ja) 1981-08-12 1981-08-12 ポリアミド樹脂組成物

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US5637632A (en) * 1992-12-28 1997-06-10 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fire-resistant polyamide resin composition

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JPS5827744A (ja) 1983-02-18

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