JPH0138422Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、被調理物を加熱調理する高周波加熱
調理装置に係り、特に、この高周波加熱調理装置
における化粧枠体の構に関する。

〔考案の技術的背景〕

既に提案されているこの種の高周波加熱調理装
置は、第１図乃至第３図に示されるように、ケー
ス本体（キヤビネツト本体）１の正面開口部にオ
ーブン２を形成するオーブン枠体３を設け、この
オーブン枠体３に開閉扉４を開閉自在に設け、こ
の開閉扉４の上位に位置する上記オーブン枠体３
の上部前板３ａの上側サツシユ５を設け、他方、
上記開閉扉４の下位に位置する上記オーブン枠体
３の下部前板３に操作パネル６を付設し、さら
に、上記上側サツシユ５及び操作パネル６の両側
に、これに沿つて合成樹脂材による両サイドサツ
シユ７を取付けたものである。

なお、上記操作パネル６の内側には、集積回路
（I.C）や螢光灯等を備えたプリント基板９が設け
られている。

〔背景技術の問題点〕

しかしながら、上述した高周波加熱調理装置に
化粧枠体として組込まれる上側サツシユ５や両サ
イドサツシユ７は、いずれも合成樹脂材で形成さ
れている関係上、成形加工時の型抜きテーパー部
５ａ，７ａを施さなければならないため、第２図
及び第３図に示されるように、上側サツシユ５と
両サイドサツシユ７及び操作パネル６と両サイド
サツシユ７との間に、型抜きテーパー部５ａ，６
ａ，７ａによる間〓ｘが発生し、これに起因し
て、意匠としての外観的な形状を損うばかりでな
く、上記間〓ｘに塵埃が附着して堆積し、掃除を
難しくして汚損し易くなり、しかも、レンジ調理
時、オーブンレンジによる熱的影響を受けて変形
し易くなり、上記間〓ｘが大きく拡がつたり、歪
を生じたりするおそれがある。

〔考案の目的〕

本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
であつて、組立時に生じる間〓を解消して、化粧
枠体の外観的な形状を損わないようにすると共
に、併せて、レンジ調理時における熱的な変形を
受けないようにして品質の向上を図るようにした
高周波加熱調理装置を提供することを目的とす
る。

〔考案の概要〕

本考案は、ケース本体内にオーブンを形成する
オーブン枠体を設け、このオーブン枠体の前板に
上側サツシユ及び操作パネルを設け、この上側サ
ツシユ及び操作パネルの両側に両サイドサツシユ
を設け、上記上側サツシユ及び操作パネルの位置
する上記両サイドサツシユに各凹窩部を形成し、
この各凹窩部を上記上側サツシユ及び操作パネル
の両側縁に嵌合して上記上側サツシユ及び操作パ
ネルの型抜テーパー部をかぶせるようにして構成
したものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案を図示の一実施例につて説明す
る。

なお、本考案は、上述した具体例と同一構成部
材には、同じ符号を付して説明する。

第１図、第４図乃至第６図において、符号１
は、箱形をなすケース本体であつて、このケース
本体１の正面開口には、オーブン２を形成するオ
ーブン枠体３が設けられており、このオーブン枠
体３には、開閉扉４が開閉自在に設けられてい
る。又、この開閉扉４の上位に位置する上記オー
ブン枠３の上部前板３ａには、上側サツシユ５が
水平にして設けられており、上記開閉扉４の下位
に位置する上記オーブン枠体３の下部前板３ｂに
は、操作パネル６が付設されている。さらに、上
記上側サツシユ５及び操作パネル６の両側縁に
は、これに沿つて合成樹脂材による両サイドサツ
シユ８が間〓を生じないように、嵌合して設けら
れている。

即ち、この両サイドサツシユ８には、第５図及
び第６図に示されているように、上記上側サツシ
ユ５や操作パネル６の型抜きテーパー部５ａ，６
ａに相当する位置には、凹窩部８ａ，８ｂが形成
されており、この各凹窩部８ａ，８ｂは、上記上
側サツシユ５及び操作パネル６の両側縁に嵌合し
て、上記各型抜きテーパー部５ａ，６ａをかぶせ
て間〓を生じないようにしている。

したがつて本考案は、両サイドサツシユ８の各
凹窩部８ａ，８ｂを上記両側サツシユ５や操作パ
ネル６の両端縁に嵌合して上記各片抜きテーパー
部５ａ，６をかぶせて組立てるため、レンジ調理
時、熱的変形による間〓を生じるおそれはなく、
しかも、外観的な形状も向上し、塵埃による堆積
や汚れもなくなる。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、ケース本体
内にオーブンを形成するオーブン枠体を設け、こ
のオーブン枠体の前板に上側サツシユ及び操作パ
ネルを設け、この上側サツシユ及び操作パネルの
両側に両サイドサツシユを設け、上記上側サツシ
ユ及び操作パネルの位置する上記両サイドサツシ
ユに各凹窩部を形成し、この各凹窩部を上記上側
サツシユ及び操作パネルの両値縁に嵌合して上記
上側サツシユ及び操作パネルの型抜きテーパー部
をかぶせて間〓を生じないようにしてあるので、
熱的な変形や塵埃の附着や堆積を防止し、併せ
て、品質の向上を図ることができる。さらに、本
考案は、上部サツシユ５及び操作パネル６の位置
する両サイドサツシユ８に各凹窩部８ａ，８ｂを
形成し、この各凹窩部８ａ，８ｂを上記サツシユ
５及び操作パネル６の両側縁に嵌合しているた
め、新たな止ねじや固定用ビスが不要となり、上
下方向の位置決めも容易になるから、組立も簡単
にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、既に提案されている高周波加熱調理
装置の正面図、第２図は、第１図中の鎖線Ａ−Ａ
に沿う拡大断面図、第３図は、第１図中の鎖線Ｂ
−Ｂに沿う拡大断面図、第４図は、本考案による
高周波加熱調理装置の一部を省略して示す正面
図、第５図は、第４図中の鎖円Ｃ部の拡断面図、
第６図は、本考案に組込まれるサイドサツシユの
斜視図である。 １……ケース本体、２……オーブン、３……オ
ーブン枠体、４……開閉扉、５……上側サツシ
ユ、６……操作パネル、８……サイドサツシユ、
８ａ，８ｂ……凹窩部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体内にオーブンを形成するオーブン枠
   体を設け、このオーブン枠体の前板に上側サツシ
   ユ及び操作パネルを設け、この上側サツシユ及び
   操作パネルの両側に両サイドサツシユを設け、上
   記上側サツシユ及び操作パネルの位置する上記両
   サイドサツシユに各凹窩部を形成し、この各凹窩
   部を上記上側サツシユ及び操作パネルの両側縁に
   嵌合して上記上側サツシユ及び操作パネルの型抜
   テーパー部をかぶせて間〓のないようにしたこと
   を特徴とする高周波加熱調理装置。