JPH0138366Y2 - - Google Patents

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JPH0138366Y2
JPH0138366Y2 JP1984082519U JP8251984U JPH0138366Y2 JP H0138366 Y2 JPH0138366 Y2 JP H0138366Y2 JP 1984082519 U JP1984082519 U JP 1984082519U JP 8251984 U JP8251984 U JP 8251984U JP H0138366 Y2 JPH0138366 Y2 JP H0138366Y2
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JP
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reinforcing ring
buffer rubber
rubber
embedded
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JP1984082519U
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JPS60194668U (ja
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、メカニカルシール用緩衝ゴムに関
し、さらに詳しくは、機器の回転部分を密封する
メカニカルシールにおいて、該メカニカルシール
を構成するフローテイングシートに対して、とく
に高摺動トルクの条件下で使用される緩衝ゴムの
改良に関するものである。
〔従来の技術ならびにその問題点〕
ウオーターポンプ等の機器に用いられているメ
カニカルシールとして第8図に示すようなものが
知られている。すなわち、ハウジングaの軸孔b
内周に嵌着されたシールリングリテーナcに掛合
された非回転のシールリングdと、シヤフトeに
固着したカラーfに緩衝ゴムgを介して固定さ
れ、前記シヤフトeに従動して回転するフローテ
イングシートhとが、スプリングiの弾発力によ
り密接摺動し、その摺動面において被シール液を
密封するものである。該メカニカルシールを構成
する前記緩衝ゴムgは、とくに高摺動トルクの条
件下で使用する場合、シヤフトe、カラーfおよ
びフローテイングシートhとのスリツプを防止す
るために締め代を大きくするが、緩衝ゴムgがゴ
ム材のみにて製せられている場合には、挿入抵抗
によるめくれや変形が発生しやすく、密封性能の
低下をもたらすため、これを防止するために従
来、緩衝ゴムgに対して、第9図に示すような筒
状部およびフランジ部から形成された、すなわち
断面略L字形状になる金属製の補強環jが埋設
(実際には該補強環jにゴム材kを焼き付ける方
法にて製造)されている。しかしながら、補強環
Jは圧力をかけても縮小するわけではないので、
補強環Jを埋込むと軸方向部のゴム材Kの縮小率
が過大となり圧縮永久歪量が大きくなる。したが
つて、当初予定した復帰力を大きく下回るおそれ
がある。そこで、締め代を大きくする割合を小さ
くすることも考えられるが、高摺動条件の下でゴ
ム材Kの厚さを薄くすると、発生する熱によつて
ゴム材Kの弾性が極端に低下し満足すべき復帰力
を得ることができない。
したがつて、本願考案は補強環を有し、満足す
べき復帰力を保持するメカニカルシール用緩衝ゴ
ムを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段ならびにその作
用〕 この目的を達成するため、本考案はフローテイ
ングシートの外周面または内周面と対向面とによ
つて挾圧される軸方向部および該軸方向部の後端
から径方向に拡がる径方向部から形成されている
緩衝ゴム本体と、筒状部およびフランジ部から形
成され前記緩衝ゴム本体に埋込まれた補強環とか
らなり、該補強環の前記筒状部には、前記緩衝ゴ
ム本体の前記軸方向部に埋込まれている部分に切
欠部が形成されているものである。
本考案では、補強環の筒状部のうち、緩衝ゴム
本体の軸方向部に埋込まれている部分に切欠部が
形成されているので、締め代を大きくする割合を
小さくしなくてもゴム材の縮小率が過大とならな
い部分が切欠部に形成される。
〔実施例〕
以下、本考案メカニカルシール用緩衝ゴムの実
施例を、図面により詳細に説明する。第1図は本
考案の第一の実施例を示す断面図、第2図は同実
施例を構成する補強環の斜視図であり、フローテ
イングシートの外周面と対向面とによつて挾圧さ
れる軸方向部および軸方向部の後端から径方向に
拡がる径方向部から形成されている緩衝ゴム本体
のゴム材1に埋設される筒状部およびフランジ部
から形成された、すなわち断面略L字形状になる
金属製補強環2の筒状部の先端部分の8等配位置
に切欠部3,3……を形成したものである。な
お、補強環2の肉厚t1は0.6mm、ゴム材1の、補
強環2筒状部の外周側の肉厚t2および同内周側の
肉厚t3をそれぞれ1mmとし、切欠部3,3……と
突起部4,4……とを同寸とした。突起部4,4
……においては前記従来例と同様ゴム材1の締め
代率が大きいため圧縮永久歪が大きいが、切欠部
3,3……においてはゴム材1の締め代率が小さ
いため圧縮永久歪が小さく、このため長期間にわ
たつて弾発力を得ることができる。第4図および
第5図は試験結果を示すもので、本実施例が従来
品に比較してスリツプ防止等の性能がたいへん優
れていることを明確に表わしている。まず第4図
のグラフは、第3図に示すごとくフローテイング
シートhを嵌着した本実施例の緩衝ゴムg′を円筒
形の治具Qに嵌入し、100℃に加熱した状態で空
気中に200時間放置した後、該治具Qを固定して
フローテイングシートhを強制的に回転せしめた
ときのトルクの測定結果を表わすものである。ま
た第5図のグラフは、本実施例の緩衝ゴムを装着
したメカニカルシールの回転試験を下記の条件に
て行なつた結果を表わすもので、図中のプロツト
は、スリツプの発生した緩衝ゴムの個数を示す。
〈条件〉 回転数:5000rpm 圧 力:1Kg/cm2・G 温 度:90℃ 液:LLC30%水溶液 試験数:従来品、本実施例とも各10個 なお、第6図に示すように、補強環2′の筒状
部に形成する切欠部3′,3′……を円形の孔状と
してもよく、上記実施例と略同様の効果を有す
る。
つぎに、第7図は本考案の他の実施例を示すも
ので、シヤフトeおよびカラーfとフローテイン
グシートhとの間に介装し、内周側の筒状部の周
方向等配位置に切欠部3″,3″……を形成した金
属製の補強環2″を埋設してなるメカニカルシー
ル用緩衝ゴムg″であり、上記第一の実施例と略同
様の効果を有する。この場合、該切欠部3″,
3″……を前記第6図のような円形の孔状として
もよいことはもちろんである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば緩衝ゴム
本体の軸方向部にゴム材の縮小率が過大とならな
い部分が形成されるので、満足すべき復帰力を保
持してスリツプ現象の発生を防止するメカニカル
シール用緩衝ゴムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案メカニカルシール用緩衝ゴムの
第一の実施例を示す半裁断面図、第2図は同実施
例を構成する補強環の斜視図、第3図は同実施例
のトルク測定の方法を示す半裁断面図、第4図は
第3図によるトルク測定の結果を表わすグラフ、
第5図は同実施例の回転試験の結果を表わすグラ
フ、第6図は切欠部を円形の孔状とした補強環の
斜視図、第7図は本考案の他の実施例の使用状態
を示す半裁断面図、第8図は従来のメカニカルシ
ール用緩衝ゴムの使用状態を示す半裁断面図、第
9図は同メカニカルシール用緩衝ゴムに埋設され
る補強環の斜視図である。 1はゴム材、2,2′は補強環、3,3…3′,
3′…3″,3″は切欠部、4,4は突起部、g′,
g″は緩衝ゴム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フローテイングシートの外周面または内周面と
    対向面とによつて挾圧される軸方向部および該軸
    方向部の後端から径方向に拡がる径方向部から形
    成されている緩衝ゴム本体と、筒状部およびフラ
    ンジ部から形成され前記緩衝ゴム本体に埋込まれ
    た補強環とからなり、該補強環の前記筒状部に
    は、前記緩衝ゴム本体の前記軸方向部に埋込まれ
    ている部分に切欠部が形成されていることを特徴
    とするメカニカルシール用緩衝ゴム。
JP8251984U 1984-06-05 1984-06-05 メカニカルシ−ル用緩衝ゴム Granted JPS60194668U (ja)

Priority Applications (1)

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JP8251984U JPS60194668U (ja) 1984-06-05 1984-06-05 メカニカルシ−ル用緩衝ゴム

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JP8251984U JPS60194668U (ja) 1984-06-05 1984-06-05 メカニカルシ−ル用緩衝ゴム

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JPS60194668U JPS60194668U (ja) 1985-12-25
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ID=30630307

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JP8251984U Granted JPS60194668U (ja) 1984-06-05 1984-06-05 メカニカルシ−ル用緩衝ゴム

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7905494B2 (en) * 2005-07-22 2011-03-15 Eagle Industry Co., Ltd. Mechanical seal device
DE102009049093A1 (de) * 2009-10-01 2011-04-07 Kaco Gmbh + Co. Kg Gleitringdichtung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4850758U (ja) * 1971-10-20 1973-07-03

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JPS60194668U (ja) 1985-12-25

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