JPH0137829B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0137829B2 JPH0137829B2 JP9351980A JP9351980A JPH0137829B2 JP H0137829 B2 JPH0137829 B2 JP H0137829B2 JP 9351980 A JP9351980 A JP 9351980A JP 9351980 A JP9351980 A JP 9351980A JP H0137829 B2 JPH0137829 B2 JP H0137829B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- layer
- insulating
- kraft
- cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000123 paper Substances 0.000 claims description 47
- 239000002655 kraft paper Substances 0.000 claims description 28
- 238000009413 insulation Methods 0.000 claims description 11
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 10
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 9
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 5
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 5
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 5
- 239000001913 cellulose Substances 0.000 description 3
- 229920002678 cellulose Polymers 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
Description
この発明は各種ケーブル用の接続部、更に詳し
くは、ケーブル導体を接続するスリーブから両側
ケーブルの絶縁紙上を覆う補強絶縁層の構造に関
するものである。 電力ケーブルの布設においてケーブルを接続す
るには、第１図に示すように、ケーブル１と１に
おける接続端部の絶縁紙を巻回して形成したケー
ブル絶縁層２の接続端部を端部が小径となるテー
パ状に削つて導体３を露出させ、両側の導体３，
３をスリーブ４で接続すると共に、スリーブ４か
ら両側絶縁層２およびケーブル絶縁紙５の外周を
補強絶縁層６で覆い、この絶縁層６の外側に遮蔽
層７を密着状に設けて行なうものである。 従来、上記補強絶縁層６は、ケーブル１の絶縁
紙５と等しい電力ケーブル用クラフト紙を用いて
形成するのが一般的であり、ケーブル絶縁紙と補
強絶縁層が同質の材料であるので接続部分に特に
問題の発生はない。 しかし近年低損失ケーブルとして、ケーブル絶
縁紙にポリプロピレンラミネート紙を用いたもの
が研究開発され、近い将来超々高圧地中電力ケー
ブルに全面的に採用される機運にあり、このよう
なケーブルの接続部に従来通りのクラフト紙やポ
リプロピレンラミネート紙を用いて補強絶縁層を
形成したものは、以下に詳述するような問題点が
発生し、ポリプロピレンラミネート紙絶縁ケーブ
ル（以下PPLPケーブルという）の性能を充分に
発揮することができないものである。 即ち、ポリプロピレンラミネート紙（以下
PPLP紙という）の誘電率は2.5〜2.8であるのに
対し従来から用いられているクラフト紙のそれは
約3.4であり前者は18〜20％後者より小さい。 このようにクラフト紙の誘電率が高いため、接
続部の誘電体損失が増加し、補強紙間に存在する
油層（誘電率2.2）のストレスが大となり、絶縁
強度が低下することになる。 またPPLP紙は、セルローズと紙を溶融押出
し、ポリプロピレンにより貼合せて一体化したも
のであるためクラフト紙の気密度が1400（Gsec）
であるのに対し、無限大であり、このPPLP紙を
積層して形成した円筒の長手方向の通気性もセル
ローズ紙部分の厚さが全紙厚の約60％程度になつ
てクラフト紙の積層品よりも悪くなるのである。 従つてPPLP紙を接続部の補強絶縁層に用いた
場合、接続部形成後の真空引き作業に長時間を要
することになるのである。 この発明は上記のような点にかんがみてなされ
たものであり、真空引き時間を短縮し、低損失で
高い絶縁強度を有し、接続箱の小型化を可能とす
る接続部構造を提供することを目的とする。 以下、この発明の接続部を第２図ないし第４図
に基づいて説明する。 第２図に示す如く、導体接続部１１の直上部お
よびケーブル絶縁紙１３の端部平坦面最外層直上
にクラフト紙を用いた広幅クラフト紙巻回層１４
Ａ，１４Ｂ（層厚約２〜15mm）を形成させる。 次にこの広幅（幅約50〜800mm、厚さ約0.1〜
0.3mm以下同じ）このクラフト絶縁紙巻回層１４
Ａ並びに補強絶縁層１６Ａと、テーパー状に削つ
たケーブル絶縁紙層１２との間に生じる台形状の
間隙部には従来からの細幅テープ状（幅約５〜30
mm、厚さ約0.1〜0.3mm、この絶縁テープの材質は
クラフト紙、PPLP紙またはクラフト紙とPPLP
紙との組合せである。以下同じ）の絶縁紙層１５
Ａで谷埋めした後、これらクラフト絶縁紙巻回層
１４Ａ、絶縁テープ層１５Ａ，１５Ｂ並びにクラ
フト絶縁紙巻回層１４Ｂがほぼ連続するように構
成させ、それ以外の部分１６Ａ，１６Ｂ，１６Ｃ
はPPLP紙１７または第３図に示す如く、PPLP
紙１７とクラフト紙１８を一枚毎あるいは適当な
枚数毎に組合せて巻回し、補強絶縁層を形成させ
る。 ちなみに、PPLP紙１７とクラフト紙１８の組
合せによる誘電率および通気性の変化は下記の如
くである。
くは、ケーブル導体を接続するスリーブから両側
ケーブルの絶縁紙上を覆う補強絶縁層の構造に関
するものである。 電力ケーブルの布設においてケーブルを接続す
るには、第１図に示すように、ケーブル１と１に
おける接続端部の絶縁紙を巻回して形成したケー
ブル絶縁層２の接続端部を端部が小径となるテー
パ状に削つて導体３を露出させ、両側の導体３，
３をスリーブ４で接続すると共に、スリーブ４か
ら両側絶縁層２およびケーブル絶縁紙５の外周を
補強絶縁層６で覆い、この絶縁層６の外側に遮蔽
層７を密着状に設けて行なうものである。 従来、上記補強絶縁層６は、ケーブル１の絶縁
紙５と等しい電力ケーブル用クラフト紙を用いて
形成するのが一般的であり、ケーブル絶縁紙と補
強絶縁層が同質の材料であるので接続部分に特に
問題の発生はない。 しかし近年低損失ケーブルとして、ケーブル絶
縁紙にポリプロピレンラミネート紙を用いたもの
が研究開発され、近い将来超々高圧地中電力ケー
ブルに全面的に採用される機運にあり、このよう
なケーブルの接続部に従来通りのクラフト紙やポ
リプロピレンラミネート紙を用いて補強絶縁層を
形成したものは、以下に詳述するような問題点が
発生し、ポリプロピレンラミネート紙絶縁ケーブ
ル（以下PPLPケーブルという）の性能を充分に
発揮することができないものである。 即ち、ポリプロピレンラミネート紙（以下
PPLP紙という）の誘電率は2.5〜2.8であるのに
対し従来から用いられているクラフト紙のそれは
約3.4であり前者は18〜20％後者より小さい。 このようにクラフト紙の誘電率が高いため、接
続部の誘電体損失が増加し、補強紙間に存在する
油層（誘電率2.2）のストレスが大となり、絶縁
強度が低下することになる。 またPPLP紙は、セルローズと紙を溶融押出
し、ポリプロピレンにより貼合せて一体化したも
のであるためクラフト紙の気密度が1400（Gsec）
であるのに対し、無限大であり、このPPLP紙を
積層して形成した円筒の長手方向の通気性もセル
ローズ紙部分の厚さが全紙厚の約60％程度になつ
てクラフト紙の積層品よりも悪くなるのである。 従つてPPLP紙を接続部の補強絶縁層に用いた
場合、接続部形成後の真空引き作業に長時間を要
することになるのである。 この発明は上記のような点にかんがみてなされ
たものであり、真空引き時間を短縮し、低損失で
高い絶縁強度を有し、接続箱の小型化を可能とす
る接続部構造を提供することを目的とする。 以下、この発明の接続部を第２図ないし第４図
に基づいて説明する。 第２図に示す如く、導体接続部１１の直上部お
よびケーブル絶縁紙１３の端部平坦面最外層直上
にクラフト紙を用いた広幅クラフト紙巻回層１４
Ａ，１４Ｂ（層厚約２〜15mm）を形成させる。 次にこの広幅（幅約50〜800mm、厚さ約0.1〜
0.3mm以下同じ）このクラフト絶縁紙巻回層１４
Ａ並びに補強絶縁層１６Ａと、テーパー状に削つ
たケーブル絶縁紙層１２との間に生じる台形状の
間隙部には従来からの細幅テープ状（幅約５〜30
mm、厚さ約0.1〜0.3mm、この絶縁テープの材質は
クラフト紙、PPLP紙またはクラフト紙とPPLP
紙との組合せである。以下同じ）の絶縁紙層１５
Ａで谷埋めした後、これらクラフト絶縁紙巻回層
１４Ａ、絶縁テープ層１５Ａ，１５Ｂ並びにクラ
フト絶縁紙巻回層１４Ｂがほぼ連続するように構
成させ、それ以外の部分１６Ａ，１６Ｂ，１６Ｃ
はPPLP紙１７または第３図に示す如く、PPLP
紙１７とクラフト紙１８を一枚毎あるいは適当な
枚数毎に組合せて巻回し、補強絶縁層を形成させ
る。 ちなみに、PPLP紙１７とクラフト紙１８の組
合せによる誘電率および通気性の変化は下記の如
くである。
【表】
以上の如き構成であり、この発明による電力ケ
ーブル用接続部は絶縁的に弱点であるケーブル絶
縁紙１３およびテーパ状に削つたケーブル絶縁紙
層１２の沿面および導体接続部１１の直上部に広
幅のクラフト紙層１４Ａ，１４Ｂおよびクラフト
紙またはPPLP紙との細幅テープ状の絶縁テープ
層１５Ａ，１５Ｂを設けてあるため、広幅クラフ
トによる断面積当りのセルローズ部の比率が100
％並びに細幅テープ状絶縁紙相互間のスパイラル
状間隙を通じて脱気するので、接続部の真空引き
時間が短縮される。 なお、細幅テープ状絶縁紙相互間のスパイラル
状間隙を通して脱気するとは、例えば第４図に示
すように細幅テープ状絶縁紙１５Ａがスパイラル
状または突き合わせで谷埋めすると、空気はテー
プ間の間隙１９をラセン状に流れながら長手方向
へ脱気されるのである。 ７は接続部の外周に設けられる遮蔽層である。 またクラフト紙の誘電率がPPLP紙より高いた
め、広幅クラフト紙層１４ＡのＡ点のラジアルス
トレス並びに広幅クラフト紙層１４ＢのＢ点の最
大沿層ストレスを低減出来る。 ちなみに、接続部の全絶縁層厚Ｔを34mmとした
試算では広幅クラフト紙層１４Ａを約６mmとすれ
ばＡ点のラジアルストレスは約15％低下し、また
広幅クラフト紙層１４Ｂを３mmとすれば、Ｂ点の
沿層ストレスは18％低下するのである。 従つて高絶縁性能の接続箱を得ることができる
等の効果を有する。
ーブル用接続部は絶縁的に弱点であるケーブル絶
縁紙１３およびテーパ状に削つたケーブル絶縁紙
層１２の沿面および導体接続部１１の直上部に広
幅のクラフト紙層１４Ａ，１４Ｂおよびクラフト
紙またはPPLP紙との細幅テープ状の絶縁テープ
層１５Ａ，１５Ｂを設けてあるため、広幅クラフ
トによる断面積当りのセルローズ部の比率が100
％並びに細幅テープ状絶縁紙相互間のスパイラル
状間隙を通じて脱気するので、接続部の真空引き
時間が短縮される。 なお、細幅テープ状絶縁紙相互間のスパイラル
状間隙を通して脱気するとは、例えば第４図に示
すように細幅テープ状絶縁紙１５Ａがスパイラル
状または突き合わせで谷埋めすると、空気はテー
プ間の間隙１９をラセン状に流れながら長手方向
へ脱気されるのである。 ７は接続部の外周に設けられる遮蔽層である。 またクラフト紙の誘電率がPPLP紙より高いた
め、広幅クラフト紙層１４ＡのＡ点のラジアルス
トレス並びに広幅クラフト紙層１４ＢのＢ点の最
大沿層ストレスを低減出来る。 ちなみに、接続部の全絶縁層厚Ｔを34mmとした
試算では広幅クラフト紙層１４Ａを約６mmとすれ
ばＡ点のラジアルストレスは約15％低下し、また
広幅クラフト紙層１４Ｂを３mmとすれば、Ｂ点の
沿層ストレスは18％低下するのである。 従つて高絶縁性能の接続箱を得ることができる
等の効果を有する。
第１図は電力ケーブル接続部の構造を示す従来
の断面図、第２図はこの発明の接続部を示す要部
断面図、第３図は同上に用いる絶縁紙の側面図、
第４図は細幅絶縁テープによる谷埋め部の拡大説
明図である。 １４Ａ，１４Ｂ……広幅クラフト紙層、１５
Ａ，１５Ｂ……テープ状絶縁紙層、１６……補強
絶縁層、１７……PPLP紙、１８……クラフト
紙。
の断面図、第２図はこの発明の接続部を示す要部
断面図、第３図は同上に用いる絶縁紙の側面図、
第４図は細幅絶縁テープによる谷埋め部の拡大説
明図である。 １４Ａ，１４Ｂ……広幅クラフト紙層、１５
Ａ，１５Ｂ……テープ状絶縁紙層、１６……補強
絶縁層、１７……PPLP紙、１８……クラフト
紙。
Claims (1)
- １ 紙絶縁電力ケーブル接続端の紙絶縁層をテー
パ状に削り導体を露出させ、導体を接続し、上記
導体接続部直上にその長さとほぼ等しい広幅を有
するクラフト絶縁紙巻回層１４Ａを設け、またケ
ーブル紙絶縁層の端部平坦面最外層直上に上記と
同様の広幅クラフト絶縁紙巻回層１４Ｂを設け、
ケーブル絶縁層のテーパ面と広幅クラフト紙巻回
層との間を細幅の絶縁テープで谷埋め１５Ａ，１
５Ｂを施し、それ以外の部分は、ポリプロラミネ
ート紙またはポリプロラミネート紙とクラフト紙
のラミネート紙を巻回して補強絶縁層１６Ａ，１
６Ｂ，１６Ｃを設け、その外周に遮蔽層７を設け
たことを特徴とする紙絶縁電力ケーブル用接続
部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9351980A JPS5717576A (en) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | Connector for power cable |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9351980A JPS5717576A (en) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | Connector for power cable |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5717576A JPS5717576A (en) | 1982-01-29 |
| JPH0137829B2 true JPH0137829B2 (ja) | 1989-08-09 |
Family
ID=14084574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9351980A Granted JPS5717576A (en) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | Connector for power cable |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5717576A (ja) |
-
1980
- 1980-07-07 JP JP9351980A patent/JPS5717576A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5717576A (en) | 1982-01-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7498519B2 (en) | Joint for superconducting cable | |
| KR101306519B1 (ko) | 초전도 케이블 코어 및 초전도 케이블 | |
| WO2006041070A1 (ja) | 超電導ケーブルの接続構造 | |
| JPS6147613A (ja) | 層巻線をつくる方法とこの方法に従つてつくられた層巻線 | |
| JP5390297B2 (ja) | 超電導ケーブルの接続部、及びそれを用いた超電導ケーブル線路 | |
| JPH0137829B2 (ja) | ||
| US2650261A (en) | Gas-filled electric cable with paper and polystyrene insulation | |
| EP0116754A1 (en) | High voltage electric power cable with thermal expansion accommodation | |
| JP3374089B2 (ja) | 絶縁テープ巻きケーブルのジョイント部 | |
| US2149771A (en) | Electric cable | |
| JPS6016006Y2 (ja) | 油入り電力ケ−ブル | |
| JPS5917053Y2 (ja) | 単心油浸海底ケ−ブル | |
| JPS6016005Y2 (ja) | 油入り電力ケ−ブル | |
| JPS6142208A (ja) | Ｏｆケ−ブルの接続方法 | |
| JP3533290B2 (ja) | 油浸紙ソリッドケーブル | |
| JPS6031390Y2 (ja) | 油浸電力ケ−ブルの接続部 | |
| JPS6320085B2 (ja) | ||
| JPS582122Y2 (ja) | Ｏｆケ−ブルの接続部 | |
| JPS6334593B2 (ja) | ||
| JPH0375965B2 (ja) | ||
| CA1277731C (en) | Primary transmission line cable | |
| JPS637407B2 (ja) | ||
| JPS6021854Y2 (ja) | 遮蔽型ケ−ブル | |
| JPH0142889Y2 (ja) | ||
| JPH03171513A (ja) | ソリッド型海底電力ケーブル |