JPH0137456Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水筒に関し、吊持体を水筒本体に簡単
でかつ体裁よく取付け得るようにしたものであ
る。

水筒本体に吊持体を取付ける場合、従来は例え
ば吊持体を連結したバンド等の取付体を水筒本体
の上部に巻回し、その両端部をボルトナツト等の
締結具で連結することにより、取付体を水筒本体
に取付けていた。従つて取付体の水筒本体への取
付が非常に面倒であり、また締結具等が水筒本体
から外方突出し、外観上体裁も悪かつた。

本考案は上記問題点を解消したもので、その特
徴とするところは、水筒本体の上部に、その略半
周に亘る嵌合凹部を設けると共に、その嵌合凹部
の周方向両端部に多角形状の係止凹部を設け、嵌
合凹部に、該嵌合凹部を塞ぎかつ外周面が水筒本
体の外周面に略面一となるように嵌合する取付体
を設け、取付体の周方向両端部に、前記係止凹部
の角部に係合する係合部を有する係合突起を設
け、取付体に吊持体を連結した点にある。

以下、本考案を図示の実施例に従つて説明する
と、第１図乃至第３図において、１は水筒本体
で、弾性を有する合成樹脂により有底円筒形に形
成して成り、その上端部には段部２を介しておね
じ部３が形成されている。４は水筒本体１の上端
開口を開閉自在に塞ぐ蓋体で、めねじ部５を介し
て本体１のおねじ部３に着脱自在に螺合されてい
る。蓋体４の上壁部６にはストロー挿入孔７とス
トロー係止孔８が径方向に離間して夫々上下貫通
状に形成されている。９はストローで、ストロー
挿入孔７に密嵌状として該挿入孔７から水筒本体
１内部に挿入され、その上部はストロー挿入孔７
から上方突出されている。ストロー９の上方突出
部は逆Ｕ字状に彎曲されてその先端部はストロー
係止孔８に密嵌するように挿入係止されている。
１０は蓋体４の上方を開閉自在に塞ぐ上蓋であ
り、該上蓋１０はストロー９の上方突出部を開閉
自在に覆うように中央側が上方に膨出した半球面
状に形成され、蓋体４の上部に着脱自在に外嵌さ
れている。上蓋１０の下端には屈曲自在な連結部
１１を介して取付環１２が設けられ、この取付環
１２は水筒本体１のおねじ部３下方に外嵌される
と共に、蓋体４の下端と水筒本体１の段部２との
間で挾持されている。

１４は水筒本体１に設けた嵌合凹部で、水筒本
体１の上部にその半周よりやや大きな範囲に亘つ
て径方向内方に没設して成り、嵌合凹部１４の周
方向両端部には、三角形状の係止凹部１５が互い
に径方向に対応して径方向内方に没設されてい
る。１６は取付体で、弾性を有する合成樹脂によ
り嵌合凹部１５よりやや小径の円弧状に形成さ
れ、嵌合凹部１５に、該嵌合凹部１５を塞ぎかつ
外周面１６ａが水筒本体１の外周面１ａと面一と
なるように着脱自在に嵌合されている。１７は係
合突起で、第４図に示す如く取付体１６の周方向
両端部に係止凹部１５に対応して一体に内方突設
され、この各係合突起１７は係止凹部１５の各角
部に夫々係脱自在に係合する複数の係合部１８を
有するＴ字形に形成されている。１９は取付片
で、取付体１６の周方向中央に一体に外方突設さ
れている。２０は可撓性を有する合成樹脂等によ
り環状に形成した吊持体で、該吊持体２０にはそ
の一部に環状の連結部２１を形成するように金属
製の挾持板２２が巻着され、吊持体２０は連結部
２１及び金属性の連結環２３を介して取付片１９
に連結されている。

上記実施例の構成によれば、吊持体２０を連結
した取付体１６を水筒本体１に取付ける場合、第
３図に２点鎖線で示す如く取付体１６をその両端
部を径方向に拡げるように弾性変形させながら、
まず一方の係合突起１７を嵌合凹部１４の一方の
係止凹部１５に係合させ、取付体１６を前記一方
の係合突起１７側から嵌合凹部１４に嵌合させて
ゆけばよく、取付体１６を非常に簡単に取付ける
ことができる。そして、取付後には、取付体１６
が水筒本体１を抱持すると共に、嵌合凹部１４に
嵌合し、また係合突起１７の各係合部１８が係止
凹部１５の各角部に係合し、各係合突起１７が各
係止凹部１５に対して三点で保持されるため、取
付体１６はガタ付く惧れなく強固に取付けられ
る。しかも係合突起１７は係止凹部１５に一致す
る三角形状でなくＴ字形であるため、係合突起１
７を係止凹部１５よりやや大きく形成しても、係
合突起１７の弾性変形を利用して係止凹部１５に
た易く係合でき、またこれにより係合部１８を係
止凹部１５の各角部に密嵌状に係合でき、その点
からも取付体１６を水筒本体１により一層強固に
取付け得る。

なお、前記実施例では係止凹部１５を三角形状
とし、係合突起１７をＴ字形に形成しているが、
これらの形状はこのようなものに限定されず、例
えば第５図に示す如く係合突起１７を、三角形状
の係止凹部１５の各角部に夫々係合する係合部１
８を有するＹ字形に形成したもよいし、また第６
図に示す如く係止凹部１５を四角形状に形成する
と共に、係合突起１７を該係止凹部１５の各角部
に係合する複数の係合部１８を有するＨ字形に形
成してもよい。

以上のように本考案によれば、吊持体を連結し
た取付体を水筒本体に非常に簡単に取付けること
ができ、しかも取付後には取付体が水筒本体を抱
持すると共に嵌合凹部に嵌合し、また係合突起の
各係合部が係合凹部の角部に係合するため、取付
体をガタ付く惧れなく強固に取付けることができ
る。また取付体は嵌合凹部を塞ぎかつその外周面
は水筒本体の外周面と面一になるので、水筒本体
は不用な突出部分がなくスツキリした形状にな
り、外観上の体裁も非常によい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２
図は同側断面図、第３図は同平断面図、第４図は
同要部の側面図、第５図及び第６図は夫々他の実
施例を示す側面図である。 １……水筒本体、１４……嵌合凹部、１６……
取付体、１７……係合突起、１８……係合部、２
０……吊持体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水筒本体の上部に、その略半周に亘る嵌合凹部
   を設けると共に、その嵌合凹部の周方向両端部に
   多角形状の係止凹部を設け、嵌合凹部に、該嵌合
   凹部を塞ぎかつ外周面が水筒本体の外周面に略面
   一となるように嵌合する取付体を設け、取付体の
   周方向両端部に、前記係止凹部の角部に係合する
   係合部を有する係合突起を設け、取付体に吊持体
   を連結したことを特徴とする水筒。